春香・響・楓「がなはるトーク!」 (48)
・キャラ崩壊、口調注意
・春香と響がユニットを組んでいるという設定です
・今回765とシンデレラのキャラが絡みます。
よろしくお願いします。
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天海春香「『がなはるトーク!』飛ばしていきますよー!」
我那覇響「この番組は毎回ゲストを招き、ゲストとともにあるテーマに沿ってトークする番組だぞ」
高垣楓「今回のゲストは誰か非常に気になりますね」
春香「楓さん、あなたです」
響「というか何でいるんだ?」
楓「ふふっ♪」
春香「あの、この番組は何でか知らないですけど毎回ゲストは秘密なんですよ」
響「それが急に楽屋に来て『今回のゲストは私ですのでよろしくお願いします』だもんな」
春香「一緒にいたディレクターさんもビックリしてたもんね」
楓「やっぱり、挨拶は大事かなって思いまして」
春香「やだ、すごい常識人っぽい。今回は期待できるかもね、響ちゃん」
響「よく見ろ春香、常識人は両手に酒瓶持ってこないぞ」
楓「そうですね。持つなら片手ですよね」
響「違う。持たない」
春香「それで何でいるんですか?」
楓「呼ばれるまで我慢できなかったんです」
春香「五分ぐらい待っててくださいよ!」
楓「春香ちゃんたちとおしゃべりしたかったんです」ニコ
春香「やだ」キュン
響「ちょろっ!?春香ちょろすぎるだろ!」
楓「それで今回はオープニングトークをしないんですか?」
春香「そうですね。それじゃ――」
響「楓さんもいるしもういいんじゃないか?」
春香「嫌だよ!わたしのトークを楽しみにしてくれてる人が可哀想だよ!」
響「そんなにいないだろ」
春香「いいや、この番組を見ている人の99割はオープングトークを楽しみにしてるよ!」
楓「この番組を見ている人はすごいですね。影分身でもできるんでしょうか?」
響「本人は算数もできないけどな」
春香「今回のはめちゃくちゃ面白いですから!」
響「あんまりハードルは上げないほうがいいぞ」
春香「いいや、今回は本当にすごいから!抱腹絶倒間違い無し!」
響「だいたい春香がそんなこと言うときは信用できないんだよなぁ……」
春香「ふふふ、この話を聞いた後に響ちゃんはもう一度同じこと――」
楓「二人ともー、トークテーマが決定しましたよ。テーマは『理想の告白』です」
春香「ちょっと楓さん!勝手にトークテーマ引かないでくださいよ!」
響「うわーい、今日も自由だなー」
『理想の告白』
春香「うーん、なかなか恥ずかしいのがきましたね」
響「そうだな。告白かぁ……」
楓「二人ともこういうのは苦手ですか?」
春香「はい、恥ずかしながら……」
響「自分も……」
楓「そうなんですか。実は私も少し苦手で……」
春香「ですよね。人の恋話を聞くのとかは好きなんですけど話すのは……」
楓「その気持ち分かります。私も聞くほうが好きで……お酒を飲んでれば話すのも大丈夫なんですけど……」グビグビ
春香「飲んでるじゃないですか!」
楓「ふふ、それじゃあトップバッターは私が担当しますね」
春香「お願いします」
楓「分かりました」
楓「告白に限らずですが、やっぱり何事も気持ちを込めるのが重要だと思います」
響「うんうん」
楓「気持ちのこもった言葉は必ず相手に届くものです。ですから私は告白ならこんなシチュエーションがいいですね」
楓「まず、狭い空間で相手と二人きりになりたいですね」
響「なんか……その時点で少し恥ずかしいぞ……」
楓「それで、相手が照明をいじってわたしの周りだけ光が強くなるんです」
春香「す、すごい。照明なんかカラオケするときしか本格的にいじったことないよ……」
響「春香……空気読もうよ……」
楓「そして、相手の熱烈な説得が始まります」
春香「熱烈に……ですか」
楓「はい、このとき熱烈であればあるほど効果的です。やっぱり、自分の気持ちは声にださないと伝わりませんから」
響「言霊とも言うしな」
楓「そして、一通り説得が終わると相手が美味しい物を頼んでくれるんです。しかし、まだ私に食べてはいけないと言うんです」
春香「食べちゃダメなんですか?」
楓「はい、私が返事をするまでお預けです」
響「いぬ美にする『待て』みたいなもんだな!」
春香「響ちゃんも空気読もうよ……」
響「恥ずかしくて……」
楓「それで、ちょっと家族の話とかするんですよね」
響「い、いきなり家族か?」
春香「だ、大胆ですね……」
楓「ふふ、そうでもないですよ。普通です。普通」
春香「お、大人ってすごいね……」
響「だな……」
楓「そして、相手は私を待ちます。『俺の気持ちは十二分に伝えた。お前はどうだ』とでも言わんばかりに」
春香「楓さんが告白するんですね!」
響「告白の言葉は楓さんが言うんだな!」
楓「それで告白する前に私が泣き出すんですよ」
春香「感極まっちゃうんですよね!」
楓「そして私が涙を流しながらこう言うんです」
春香「」ゴクリ
楓「私がやりました……」
春香「」ズルッ
響「」ズルッ
楓「そして私は泣きながらカツ丼を食べるんです」
春香「楓さん、台無しです!その告白じゃないですよ!」
楓「あ、ライトまぶしいので消してください」
春香「ずっと照明あびてたんですか!?失明しますよ!」
響「たしかに所々おかしい部分はあったけどな……」
楓「ふふ、だって本気の告白は恥ずかしいじゃないですか」
春香「そうですけど……」
響「最初にこれやられると後が辛いぞ……」
楓「ちなみに容疑は、前の人が取り忘れた自販機の小銭を懐に入れたという容疑です」
響「しょぼっ!?最高にしょぼいだろ!!」
楓「遺失物横領罪ですね」
春香「何か凄そうになった!」
響「はぁ……次どっちやる?」
春香「じゃあ、わたしがするよ……」
響「ごめんな、春香。頼んだぞ」
春香「うん、任せて。肝心の楓さんは反省してるのか真剣な表情で何か考えてるし、もう忘れよう……」
楓(そうだ。今日の夕飯はカツ丼にしましょう)
春香「やっぱり、覚悟を決めた人ってかっこいいと思うんですよ」
響「例えば?」
春香「ライバル校に捕らわれたマドンナを救出するために決死の覚悟で敵陣に一人突撃した男子生徒。とかかっこよくないですか?」
楓「例えが若干古臭いですけどかっこいいですね」
春香「そうですよね!やっぱり何かしら覚悟を決めた告白をされたいですよね!」
響「うわぁ……罰ゲームで春香に告白かぁ……でも仕方ない!」
春香「その覚悟のされ方は甚だ不本意だよ!」
春香「なので、今回は覚悟を決めた男性からの告白を想定してみました」
楓「ふむふむ」
春香「それでは天海春香の『理想の告白』です」
響「まぁ、静かに見てるよ」
春香「時は20××年、世界は核の炎に包まれた!」
響「はい、ちょっと止めて」
春香「もう、何?響ちゃん。さっき静かに見てるって言ったよね?」
響「無理だろ!いきなり設定がぶっ飛んだぞ!」
春香「ほら、『理想の告白』だから。ファンタジーでも大丈夫だよ」
響「でも限度があるぞ!何で一度世界が更地にならなくちゃならないんだよ!」
楓「ファンタジーの世界なんて不安たじたじー♪」
響「ちょっと楓さんは黙ってて」
楓「あら、今のは自信作だったのに」
響「せめてベースは現代日本にしない?」
春香「でもベースが現代日本だと響ちゃん死んじゃうよ?」
響「なんで死ぬんだよ!だいたい自分が物語に登場する時点でおかしいだろ!」
楓「まぁまぁ、響ちゃん。春香ちゃんも何か考えがあるみたいだし、ここは見守りましょう?」
響「うう、楓さんがそういうなら……」
春香「じゃあ続けるね」
春香「生き残った人類は、残されたわずかな水と食料と資源を奪い合い凶暴化していった」
響「世紀末だな」
春香「そして、その混沌とした時代に正義を貫く一つの集団があった。そう天海春香義勇軍である」
楓「かっこいいですね」
春香「しかし、この時代に正義を貫くのは容易ではない。義勇軍は悪の軍団『アミマミ』に包囲されてしまった」
響「亜美と真美だろ!」
春香「まぁ、ここまでが舞台設定ですね」
楓「ここからどうなるか期待しています」
春香「任せてください!」
春香「それで、これは全滅を覚悟しないといけないと皆が思ったときにある一人の男性が声をあげるんです。『ここは俺に任せてお前らは先に逃げろ』と」
響「ふむふむ」
楓「ベタな展開ですね」
春香「みんなが彼の顔を見て覚悟を悟り、逃げる準備を整え始めます。でも、わたしは彼一人が犠牲になることはないと思い、彼を説得します」
春香「しかし、彼の覚悟は揺らぎません。『ここで誰かが残らなきゃ全滅しちまう。ほら、こんな話をしてる間に響が死んじまった』と」
響「自分死んだ!!」
春香「そして、敵の軍勢が見え始め、もう逃げなくちゃ間に合わない。そんなときに彼が『春香……好きだったぜ』と一言だけ残して敵陣に単身乗り込みます」
春香「わたしは、目に涙を浮かべながら振り返ることなく駆け出します。思い出すのは彼との思い出……」
楓「別れはいつだって悲しいものです……」
春香「これがわたしの『理想の告白』です」
響「んー、何かなぁ……彼が実は生きてて再会とかはないの?」
春香「もう二度と会えないからこそ心に響くものってあると思うんだ」
楓「そうですね。愛するものを守るために自分の命すらささげる。そういった心が美しいと思います」
春香「ですよね!私もそのぐらい愛されてみたいです!」
響「春香はそれほど愛に飢えているんだな……」
春香「わたしが可哀想な人みたいに言うのはやめてね?」
楓「それでは最後は響ちゃんですね。期待しています」
響「うーん、自分かぁ……」
春香「最後だから、相手役を決めて実際に告白をするみたいにしない?」
楓「いいですね。それ」
響「えぇ!?自分のときだけそんな特別扱いしなくていいぞ!」
春香「まぁまぁ、恥ずかしがらずに」
響「えぇ……じゃあ相手役は楓さんお願いします」
楓「ふふ、分かりました」
春香「そこは相方のわたしじゃないの!?」
響「春香でもいいけど……死ぬぞ?」
春香「響ちゃんのためなら!」
響「あっ、やっぱりいいです」
楓「まぁまぁ、わたしはいいですから。春香ちゃんの相手をしてあげてください」
響「うーん、分かったぞ……」
春香「よろしくね!」
響「舞台設定はシンプルに放課後の校舎裏で頼むな?」
春香「了解!」
響「それでは自分の『理想の告白』はじめるぞ!」
響「春香、ごめんな急に呼び出して」
春香「っとによぉ!こっちゃいっそがしんだよぉ!?おぉん!?」
響「ストップ、止めて。ちょっと理解が追いつかない」
響「春香、正座」
春香「はい」
響「春香、春香がわたしにしてって言ったんだよな?」
春香「はい」
響「そうしたらふざけちゃいけないのは分かるよな?」
春香「はい」
響「じゃあ何でそんなことしたの?」
春香「自分なりに響ちゃんの好みを分析した結果です」
響「よし!やっぱり楓さんお願いします!チェンジで」
楓「分かりました」
春香「そんな!?」
響「楓、ごめんな。急に呼び出して」
楓「ああ、別に大丈夫だ。けど、用事ってなんだ?」
響「そ、それはだな……ええと……」モジモジ
春香「響ちゃん、迫真の演技だね!」
響「月9目指してるからな」
響「ふぅ――よし! 楓、好きだ!自分と付き合って欲しい!」
楓「!?俺と……か?」
響「あぁ!もうこの気持ちを抑えきれないんだ!自分じゃ楓の隣に並ぶのに役不足かもしれないけど……どうしようもなく好きなんだ!」
楓「響……ゴホッゴホッ」
響「ど、どうした!?大丈夫か!?」
楓「ゴホッゴホッ」
響「か、楓?大丈夫か?体調でも悪いのか?風邪でもひいたか?」
楓「君に――」
響「ん?何だ?」
楓「君に――『こいかぜ』!」ドヤァ
響「」
春香「」
楓「はい、というわけで来週から私主演のドラマ『こいかぜ』が始まります。大人な恋のドラマですのでぜひ見てくださいね♪」
春香「ただの宣伝だった!」
楓「ちなみに月曜9時放送予定です♪」
春香「しかも月9だった!」
楓「それでは来週も『がなはるトーク!』をよろしくお願いします。ではバイバーイ♪」
春香「あっ、来週も見てくださいね!絶対ですよ!絶対!」
響「何かもう……疲れた……」
収録後
春香「お疲れ様です!」
響「お疲れ様だぞ」
楓「お疲れ様です」
楓「二人とも、今日はすいませんでした。少し自由にし過ぎたかもしれません」
春香「えぇ!?あのぐらい全然ですよ!」
響「だな!むしろ自由にしてくれて楽しかったぞ!」
楓「ふふ、それなら良かったです」
春香「本当に今回は全然マシだったね……」
響「あぁ、前回の時子さん――時子様に比べたらな……」
楓「……なんとなく想像がつきました」
楓「今回の収録で思ったんですが、二人は本当に楽しそうに仕事をしますね」
春香「そうですか?」
響「たぶん、ただ営業スマイルが貼りついてるだけだと思うぞ」
楓「いえ、そんなことはないです。二人と話してると私も自然と笑顔になります」
響「そ、そうか?」
春香「なんだか照れちゃいます……」
楓「二人はバラエティの番組によくでてますよね?」
春香「そうですね。というかほぼそればっかりです」
響「本当にアイドルとしてどうなんだろうな……」
楓「ふふ、でも何度も呼ばれるということは結果を出してるということですよね?」
春香「そう……なんですかね?」
楓「はい、少なくとも私はそう思ってます」
楓「二人には人を笑顔にする力がある……と私は思います」
響「まぁ、ふざけたことしかしてないしな」
春香「笑顔というか笑われてるというか……」
楓「そんなことはありませんよ。それにその力は何もバラエティだけに発揮されるわけではありません。きっとライブでも二人はファンの皆様を笑顔にしてると思います」
春香「そんなに褒めないでください……照れちゃいます……」
楓「ふふ、これからもお仕事頑張ってくださいね。それじゃあ、また会いましょう」
春香「はい!お疲れ様でした」
響「お疲れ様だぞ!」
春香「いやー、まさかあんなに褒められるなんてね……」
響「そうだな、少しびっくりしたぞ……」
春香「でも、楓さんの言葉を信じるなら、わたしたちには人を笑顔にする力があるみたいだよ」
響「笑顔にする力か……」
春香「ふふっ、何かそれを聞いて元気がでたね!」
響「ああ、そうだな!これからも頑張るか!」
春香「うん!」
END
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
お目汚し失礼いたしました。
ぶっちゃけ最後のがしたかっただけです。
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