おにんにん「ロコモコになりたい」(17)

妹「どうしてそんなこと言うの!?」

おにんにん「ロコモコになりたい」

妹「私もロコマンになりたい」

おにんにん「ロコモコになりたい」

妹「ロコマンになりたい」

弟「2人ともしっかりしてよ、外に警察のアヴリルラヴィイイン似の女の人がきてるよ」

おにんにん「彼女なら僕を目玉焼きのようにしてくれるかも」

妹「熱々のロコマンよりちょっと冷めてたほうがいいかも」

弟「僕は熱々がいい」

妹「私は冷めてたほうがいい」

おにんにん「ギロッポンの夜景がそんなこと忘れさせてくれるよ」

母「時に父」

父「明日の朝にある、マックイーンハブラジ博士との会談の後にしてくれたまえ」

母「了解であります」

妹「今日はもう寝ようよみんな」

おにんにん「収まらねえよ・・・ロコモコになりてえんだ・・・」

弟「ロコモコがなんだか分かってるの?熱々だよ?」

妹「サムサムだよサムサム」

おにんにん「忘れろよ、ロコモコのことなんてよ、おれはロコモコになりてーってことよ」

弟「ロコモコとロコモコのどっちが大事なのさ、お兄ちゃんのわからず屋!唐変木!骨董品!ドボシュトルテ!!」

妹「ロブスター浜崎って知ってる?」

おにんにん「ロコモコスター田嶋なら知ってる」

弟「カルメラキング五十嵐は?」

おにんにん「ヒーリングウェポン豊永なら知ってる」

弟「お兄ちゃんって何も知らないんだね」

おにんにん「なんでも知ってるさ、ロコモコになる方法以外はね」

妹「お兄ちゃんは何でも知ってるんだね」

おにんいん「黙れよロコマン野郎、俺は怒ってるんだ」

妹「私はロコマンになりたいけれどまだ違うわ、あと熱々ではないわよ」

弟「熱々じゃないからお兄ちゃんは怒ってるのさ」

おにんにん「そんなことで怒ってるんじゃないよ、ただそのひょっとこ顔がむかついただけさ」

妹「私はひょっとこ顔だけど、名前はひょっとこではないわ」

弟「嘘をつくなよ氷の魔女ヒョットコオリーノ」

妹「気付かれていたというの?」

弟「一目見れば分かるさ」

おにんにん「おれはロコモコになりたいんだ、魔女ぐらい分かる」

母「ご飯よー!」


おにんにん「今いきます」

弟「僕は絶対にいかないぞ」

妹「なんで意地をはってるの?」

弟「ロコモコが出てきそうな気がするんだ」

おにんにん「じゃあおれも行かない」

妹「なんで?ロコモコ好きじゃないの?でも熱々じゃないかもね」

おにんにん「同族嫌悪ってやつさ」

弟「僕もロコモコだから、同じようなもんだね」

ぐしゅ

妹「弟が・・・」

弟「お兄ちゃん・・・なんでこんなことを・・・」

おにんにん「お前はロコモコなんだってな?俺はロコモコを食う、食ってニンゲンの力得る」

弟「くっ・・・お前が妹のリコーダー毎日毎日舐めながらフラダンスしてるの俺は知ってるんだぞ」

妹「えっ・・・///」

おにんにん「ふん・・・リコーダーではない、ハーモニカだ」

妹「え・・・」グスッ

弟「・・・下衆が」バタッ

おにんにん「さあ、ご飯を食べに行こう妹」

妹「コーラと焼きそばパン買ってこい、後ロコモコもな」

おにんにん「ふふ」

妹「何がおかしいの?」

おにんにん「お前、靴下裏側だぞ」

妹「私は真面目な話をしてるのよ?スリッパ片方しか履いてないくせに偉そうにならないで」

おにんにん「弟は死んだ、スリッパはその名残だ」

妹「本当に、もういないんだね・・・私も実はこの靴下

おにんにん「黙れロコマン野郎、焼きそばパン買ってこい」

妹「もうやめてよ!!弟はこの世にいないのよ!」

おにんにん「混乱状態に陥っているな・・・マウスパッドをかじってやがる」

妹「私、熱々になるわ」

おにんにん「ほう・・・?」

妹「ロコマンになる、完璧な熱々のロコマンになる!」

おにんにん「勝手にしろ、だがもう家に帰ってくるな」

妹「コロラド州にいくわ、また会いましょう、ロコモコさん」

おにんにん「こうしておれは家に1人、残されることになった」

おにんにん「妹からもたまに手紙が来る、内容は読んでない、ロコモコにして食べてるから」

おにんにん「こんなことを考えてる今も、ロコモコは少しずつ冷めてるのかな・・・?」

警察「ロコモコを引き取りに来ました」



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