トキ?「セイヴァーのサーヴァント、このトキ様にまかせろぉ!」 士郎「」 (112)

トキ?「貴様が俺のマスターか? んん?」

士郎「あ、あんた、一体」

トキ?「んん? なんだ貴様、既に満身創痍ではないか」

トキ?「ならば早速この天才の俺が無償で治療してやろう!」

士郎「へ?」

トキ?「喜べ! 貴様がこの時代の木人形第一号だぁ!」

トキ?「この体を超活性化させる秘孔はこれだぁ!」

ズブッ!

士郎「えひゃい!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455545569

士郎「あいしし、てぇあはぇあ!」プビー

士郎「ばっう! ばっう!」ビクンビクン

トキ?「ん!? 間違ったかな?」

ランサー「な、なんだぁ? この悪人面は」

トキ?「んん? おお! なんとも活きのいい木人形がまた一匹おるではないか」

トキ?「どうだお前、この天才の栄光ある実験台になるつもりはないか? んん?」

ランサー「な、なんだかな。こいつには関わっちゃいけねえ気がするぜ」

ランサー「あばよっ!」ヒュン

トキ?「ああ! こら逃げるなぁ!」

トキ?「全く、木人形になれるのに何が不満なのだ」

士郎「」ビクンビクン

トキ?「んん? おおお、なんと成功するとはな!」

トキ?「これでこいつのパワーとスピードは十倍になる!」

トキ?「やはり俺は天才! 俺にこそ聖杯は相応しい!」


ファハハハハハハハハハハハハハ!!!








凛「どうしよう……。出るタイミングを逃した」

凛「セイヴァー(救世主)? 私はセイバーを召喚したのに」

セイバー「どうやらイレギュラーなサーヴァントのようですね」

トキ?「くくく、この天才の俺には最優のクラスでは足りぬと見たか」

トキ?「座もよーく分かってるではないか! ファハハハハハ!」

士郎「セイヴァー、さっきはありがとう」

士郎「お陰で俺も元気になったよ」コォオオオオッ

士郎「何だろう、全身の細胞を入れ替えたみたいだ」ゴゴゴゴゴ

凛(絶対になんかされてるわね……)

トキ?「流石はこの俺を召喚したマスターだ」

トキ?「天才の俺がいる限りもはや聖杯戦争も勝ったも同然!」

トキ?「そして俺の北斗神拳は更なる高みへと登り詰めるのだぁ!」


ファハハハハハハハハハハハハハ!!!


今宵、冬木市に聖者の顔をした悪魔が降り立った!

二千年の歴史を持つ北斗神拳!

その歴史に残らない影の天才がいた!

その天才の名は――――!






アミバ「俺は天才だ!!!」







偽りの天才、アミバ!!!

教会前

言峰「聖杯戦争については以上だ」

言峰「健闘を祈る」

士郎「胡散臭い神父だな」

アミバ「……」

士郎「セイヴァー?」

アミバ「んん、何でもない」

アミバ(奴め、血の巡りがおかしい)

アミバ(恐らく心臓。この天才の目は誤魔化せんぞ)

凛「今日は見逃すけど、明日からは容赦無しよ!」

セイバー「私も、負けられない理由がありますからね」

士郎「遠坂……」

アミバ「フフン、ならば貴様らも俺の木人形として有効活用するまでよ」

あら、これから死ぬ人達がなんかしゃべってるわね

アミバ「!」





イリヤ「こんばんは、おにいちゃん」






士郎「君は、昼間の!?」

イリヤ「サーヴァント、ちゃんと呼んだんだね」

アミバ「ほほぅ? 何かと思えばホムンクルスか」

イリヤ「!?」

アミバ「その大男がサーヴァントか? なるほど、活きが良い。 最高の木人形になりそうだ!」

アミバ「英霊で実験できる機会などまれだからなぁ!」ババッ

イリヤ「バーサーカー! そいつを潰しなさい!」

士郎「セイヴァー!」

アミバ「フフフ、まぁ見ていろ!」

バーサーカー「■■■■■■■■!!」

ブオン

スカッ

アミバ「フッフフフ、どうした? その程度か?」

ユラァァアアアアア

セイバー「なんという体捌き!」

凛「まるで、流水のようね」

アミバ「ククク、そう! 激流を制するは静水!」

アミバ「貴様の大雑把な攻撃など手に取るように分かるわ!」

アミバ「そうれ、喰らえい!」ビュオ



北 斗 壊 骨 拳 ! !




バーサーカー「!?」ピブー

ボゴワッ!

士郎「す、凄い! 全身の骨が飛び出した!」

アミバ「ファハハハハハ! 天才の手に掛かればこんなものよ!」

アミバ「さーて、小娘、どの秘孔からついてy」

ブオン!

メキゴシャ

アミバ「やらば!?」

バーサーカー「■■■■■■!」

アミバ「へ、へぇぺぷ! ひいうい」

アミバ「な、何故だ!? 必殺の秘孔を突いた筈!」

アミバ「まさか間違ったか!?」

イリヤ「あら、天才さんも大したことないわねぇ?」

アミバ「ぬっくく! おのれ小娘~!!」

イリヤ「ま、今日は挨拶がわりだし、これで勘弁しといてあげるわ」

イリヤ「じゃあね、お兄ちゃん。そして自称天才さん?」

アミバ「ぬくく!! バカな、この天才があんな小娘にこけにされるだと!?!?」

アミバ「そんな筈はない! 俺は天才だ! 天才に敵はいない!」

翌日

大河「き、切嗣さんの友人って? ねえ?」

アミバ「この天才の俺がわざわざこんな辺鄙な場所に出向いてやったのだ。感謝するがいい! んん?」

大河「なにこの人スゴい偉そう」

士郎「ま、まぁ。そう言うことだからよろしく頼むよ藤ねぇ」

アミバ「それよりも、女」

大河「なによぅ?」

アミバ「貴様そろそろ三十路を迎えかけて肩こりが気になってるな?」

大河「な、何でそれを」

アミバ「この天才の目は誤魔化せんぞ! どれ! 一つ突いてやろう!」

ズブッ

大河「あろっ!?」

アミバ「ククク、どうだぁ? ここが感じるのか?」グリグリ

大河「ぱっびっぷっべっ!!」ビクンビクン

アミバ「この秘孔が成功すれば肩こりはおろか、パワーとスピードが倍になる!」

士郎「いや、パワーとスピードは別にいいんじゃないかな?」

アミバ「そうれ、ここだぁ!」ズブブ

大河「ぽぉッ!」ピブー

大河「」バタリ

アミバ「ん? 間違ったかな?」

士郎「ふ、藤ねぇ!?」アセアセ

アミバ「安心しろ、直に目を覚ます」

アミバ「死ななかっただけでも運のいい女よ!」

桜「な、何ですかこの人は」

アミバ「あぁん? なんだまた女か? マスター、さては貴様モテるな」

アミバ「……んん?」ズイ

桜「ひっ」

アミバ「ん~? なるほど、そう言うことかフフフ」

桜「な、何ですか?」

アミバ「マスター、この女かなり弄くられてるぞ」ニヤァ

桜「!!」

士郎「へ?」

アミバ「敵陣に送り込むスパイか? なるほど、相手にとって不足はない」

アミバ「だがこの天才を相手にしたのが運の尽きだったなあ!?」

桜「あ、ああ」ガタガタ

士郎「桜? 一体どういうことなんだ?」

アミバ「こういうことだマスター!」

ズブッ!

桜「ひぎぃっ!」




秘 孔 解 唖 門 天 聴 ! !




アミバ「これは己の意思とは関係無く口を割らせる秘孔!」

アミバ「俺は新一など生易しい手は使わん!」

アミバ「ほれ、早く全てゲロしなければ全身から血を噴き出して死に至るぞぉ?」

ピブー

ピビビビビビ

桜「あ、い!」

桜「うれえろお!」

士郎「さ、桜!? やめろセイヴァー!」

アミバ「心配せずともこんな小娘、すぐに口を割る!」

アミバ「想像を絶する痛みだ、常人ならばまず5分と持たん!」

アミバ「……んん?」

桜「あがわわ!」ピブー

桜「ははしゅ、はしゅしゅ、はしゅ~!」ガクガク

アミバ「バ、バカな! この小娘、耐えてるだと!?」

桜(せ、先輩に! 先輩だけには、知られたくない!)

桜(絶対に知られたくない!)

桜「あっいひ、ひいい! はあっは!」

アミバ「……」

アミバ(いかんな、これでは口を割る前に死んでしまうぞ)

アミバ「仕方がない、おいマスター」

士郎「な、なんだセイヴァー」

アミバ「北風と太陽は知ってるな?」

士郎「童話か? まあ、一応」

アミバ「ならば結構!」

ズブッ!

桜「どぉえへぷ!?」

アミバ「マスター、この小娘にさわってやれ

アミバ「できるだけやさ~しくなぁ?」

士郎「あ、ああ」

サワッ

桜「ひいぅああっ!?」ビクンビクン!

士郎「!?」





北 斗 神 拳 奥 義

性 鋭 孔 ! !






アミバ「胸椎の秘孔、龍頷を柔らかく突いた!」

アミバ「今、この小娘の全身は剥き出しの性感帯に包まれている!」

アミバ「ほれ、マスター早く」

士郎「……」

パパパパパッ

桜「イヒィアアアアアッ!!」ビクビクッ

アミバ「どうだ? ほれ、早く喋れ!」

アミバ「このままイキ地獄を味わいたいのか? んん?」

士郎「……」ドキドキ

サワッ

桜「せ、先輩、待って!」

桜「今イッたばかりでぇあああああ!」

桜「アヘェエアアアアアア!!」ガクガクビクンビクン

アミバ「わっはは! こいつはいい!」

アミバ「こんなにいじりがいのある木人形ははじめt」

凛「人の妹になにしてんだぁああああ!」

メシャ

アミバ「ひぎゃぁああああああ!!」

士郎「と、遠sk」

凛「あんたもだこの変態がぁああああ!」

バキグシャ

士郎「たわば!」

士郎「ま、まさか桜が遠坂の妹だったなんて」ボロッ

アミバ「なんだ? 貴様の目は節穴か? 俺はとっくに気づいてたぞ」ボロッ

アミバ「魔術師の姉妹なんぞ争いの種にしかならんからな、大方養子にでもだしたのだろう」

士郎「そんな」

アミバ「それにしてもこの小娘の体、滅茶苦茶だな」

アミバ「これでは長く生きられんだろう」

凛「そんなことまでわかるの!?」

アミバ「俺を誰だと思っている!? 俺は天才だぞ!」

アミバ「経絡にからんだ魔力の流れを読み取る事ぐらい造作もないわ!」

アミバ「心臓や各所の重要器官に何かが寄生している。それが魔力を食い潰してるんだろう」

凛「寄生、まさか、間桐の」

士郎「セイヴァー! なんとか桜を助けられないか!?」

アミバ「出来んことは、ない」

士郎「本当か!?」

アミバ「ただし、タダでやる義理もない」

アミバ「この小娘が俺の木人形になると言うならば考えてやらんでもないが?」ニヤァ

士郎「木人形?」

凛「あんた、桜を実験台にするつもり!?」

アミバ「天才の俺ならば九分九厘成功する自信がある!」

アミバ「それくらいの見返りは当然だろう?」

アミバ「ま、最もその小娘がうんと言わなければ始まらんがなぁ?」

桜「……」

士郎「桜……」

凛「桜、こんな奴の言うこと聞く必要なんて」

桜「セイヴァーさん、お願いします」

凛「桜!?」

アミバ「ほほぅ? この天才の木人形になると?」

桜「あなたが先輩に召喚されたのも、何かの縁だと思うんです」

桜「私は、先輩に召喚されたあなたを、信じたい」

アミバ「ファハハハ!! なかなか殊勝な木人形だな!」

アミバ「いいだろう! この天才の名に懸けて貴様を元通りにしてやる!」

士郎「セイヴァー、頼むぞ!」

アミバ「安心しろ、俺は天才だ!」

アミバ「俺に不可能はない!」

アミバ「この小娘に有効な秘孔はこれだ!」

ズグッ

桜「はぉうっ!?」






ア ミ バ 流 北 斗 神 拳


激 振 孔 ! !







アミバ「全身の血流を各臓器へ異常伝達!」

アミバ「更にぃ!」

ズブッ!

桜「あろっ!」




北 斗 神 拳 奥 義

転 龍 呼 吸 法 ! !




アミバ「呼吸を司る秘孔により、強制的に奥義を使わせる!」

アミバ「これでこの小娘の身体は100%の酷使にも耐えられる!」

凛「こ、これって!」

士郎「すげぇ……!」

桜「」ゴゴゴゴゴ

アミバ「ファハハハハ! 見ろ! 秘孔により異常活性した臓器が寄生虫に逆襲をかけてるぞ!」

アミバ「まさに鋼鉄の風船に押し潰されるハエも同然よ!」

ズリュ

アミバ「ようし、出てきたな」

アミバ「マスター!」

士郎「ああ!」チャキ




ア士「「汚物は消毒だ~~~~!!」」




ボゥウッ!

ピギィイイイイイイイ!?

アミバ「恐らく今のが大元の虫だろうな」

凛「桜……良かった」

アミバ「あぁん? 何を勘違いしている?」

凛「へ?」

アミバ「こいつはもう俺の木人形だ! よってこれから新秘孔の究明を始める!」

士郎「え、え?」

アミバ「これが天才の理論が導いた新たな秘孔だ!」

ズブッ!

桜「」ビクビクッ!

アミバ「成功すればこの小娘のパワーとスピードは何十倍にも跳ね上がる!」

アミバ「さあ、目覚めるがいい! 桜、いや!」







アミバ「デビル桜よ!」











桜「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!



桜「ご」

凛 士「ご?」

桜「ごおあああああああああああああああ!!!」

メキミシミシミシメキャ!

バキバキメキャムキ!

凛「」

士郎「」

アミバ「ファハハハハハハハハハハハハハ!」

アミバ「大成功だ! やはり俺は天才だ!」




デビル桜「ごおあああああああああああああああ!!!」




デビル桜「うう、誰だ? 誰が私をいじめる」

デビル桜「誰が私を閉じ込める?」

デビル桜「お前か!? お前らがやったのかあ~~~~~!?」

士郎「でかい」

凛「ごっつい」

アミバ「完璧だ。身長すら変化させる超強化」

アミバ「また北斗の歴史に新たな一頁が加えられた!」

凛「んなことどーでも良いわよ!?」

凛「どーすんのよあれ!? 戻るの!!? 元に戻るのぉ!?」

アミバ「知るか、新しい秘孔を解除するには新しい秘孔が必要だ」

士郎「つまり、新しい秘孔が見つかんなきゃ」

アミバ「ずっとあのままだ! ファハハハハ!」

凛「笑うなこのバカサーヴァント!」

バキャッ

アミバ「ひぎゃぁああああああ!?」

デビル桜「うー、うう、おお」キョロキョロ

凛「と、とにかくあのままにはしておけないわ!」

凛「桜~! こっちよー!」

デビル桜「うお?」

凛「会いたかったわ我が妹よ!!」

デビル桜「ね、ね、ねえさん?」

凛「そうよ! 幼い頃生き別れになったあなたの姉よ!」

凛「このリボンがその証よ!」

デビル桜「お、おぉー、おぉー」

デビル桜「ねえさん!!」

凛(や、やった! 賭けに勝ったわ!)

凛「よーし、桜! 今は大人しくしt」

デビル桜「ねえさん、わたしのいばしょをうばった」

凛「はい?」

デビル桜「ねえさん、いつもじぶんだけかがやいてる」

デビル桜「ゆるせない……ゆるさん」ゴゴゴ

凛「あ、あの、桜」

アミバ「マスター、逃げるぞ」

士郎「へ、え?」

アミバ「ほおっとけ。この際だからマスター同士潰しあってもらう」

アミバ「どーせ聖杯戦争なんだから何時かは潰し逢うしな」

士郎「セイヴァー! あんまりじゃないか!?」

アミバ「あー? 聞こえんな!?」

デビル桜「ごおあああああああああああ!」

凛「わきゃあああああああああ!?」

デビル桜「風殺金剛拳!!」

ズワォオオオオオオ!!

凛「何!? 何アレ!?」

アミバ「うーむ、確か羅漢仁王拳」

アミバ「五千年の歴史を持つ古代インドの殺人拳だな」

士郎「な、何で桜がそんな拳法を」

アミバ「あの小娘……いや、今は大娘だったか。内に秘められた何か神秘的なモノがあった」

アミバ「恐らくそれから情報を得たのだろうな」

凛「こらそこ! 逃げるな! ちゃんと責任とれぇええええええ!!」

アミバ「知るか! 暴力女が! 俺の木人形のパワーを計る試金石になれるのだぞ!」

アミバ「感謝こそされど恨まれる筋なd」

セイバー「風王鉄槌!!」

ズワォオオオオオオ!!

アミバ「どぉえへぷ!!?」

セイバー「マスター! 無事ですか!?」

凛「セイバー! 良いところに来たわ!」


 その頃、間桐邸

慎二「全く! 桜のヤツ、何時まで衛宮の家で油売ってるんだ!」

慎二「ライダー! 何処行った! ライダー!?」

シーン

慎二「クソっ、バカにしやがって!」


――ォォォォ


慎二「桜、桜! どいつもこいつも桜!!」

慎二「何であんなヤツに才能があって、天才のボクに魔術が使えないんだ!」


オオオオオオ


慎二「……さっきから何だよ? この音h」

ズワォオオオオオオ!!

慎二「あろ!?」

--

ライダー「シンジ、すみません」

ライダー「今、サクラが大変な事になってるんです」




士郎「あ、あの方角は確か桜の家」

アミバ「無意識だが己の家を破壊したいという思いがあったのだろうな」

アミバ「それよりもセイバー! きっさまよくもこの天才の顔をはたきやがったな! あぁん!?」

セイバー「マスターに危害を加える貴方の顔などどうなろうが知ったことではない」

アミバ「ぬくく! その澄ました面、何処ぞの死に損ないの病人そっくりだ!」

アミバ「俺を見下すんじゃねぇ~! 俺は天才だぞ!」

セイバー「自分で言ってれば世話はないですね」

アミバ「何だと~!?」

士郎「やめろセイヴァー! それよりも桜を止めるんだ!」

士郎「遠坂どころか町中がめちゃめちゃになっちまう!」

アミバ「だから、新しい秘孔がなければ元には戻らんと言っただろう」

士郎「本当の天才なら、すぐにでも見つけられるだろ?」

アミバ「」ピク

士郎「天才に不可能はないんだろ?」

アミバ「ほ、ほ、ほ~う? マスターのような素人が俺を挑発するとはな?」

士郎「別に、ただ、パワーとスピードが何十倍になるなら、その逆は案外簡単なんじゃないかなって思っただけさ」

アミバ「簡単だと!?」

アミバ「この俺がどれだけ苦労して独学で秘孔を究めたか分かって言ってるのかぁ!?」

士郎「分からないよ、セイヴァーの苦労なんてさ」

士郎「でも、初めて会った時から、まるで魔法のように不思議な拳法を使うセイヴァーを見てたらさ」

士郎「きっと、俺なんかの想像を遥かに越えた修行をしたんだなって、漠然とだけど思ったんだ」

アミバ「……」

士郎「頼む、凡人の俺じゃ桜を止められない」

士郎「どうか俺に、天才の力を貸してくれ!」

アミバ「……」

アミバ「ふん! 凡人の考えそうな事だ」

アミバ「だが、まあ良いだろう。そろそろこの天才の本領を見せる時が来たようだからな」バキボキッ

士郎「セイヴァー! やってくれるか!」

アミバ「安心しろ、俺を誰だと思っている」










アミバ「俺は天才だぞ!!」









デビル桜「ごおあああああああああああ!!」

セイバー「くっ、図体はあるのに、なんてスピードだ!」

凛「パワーもスピードも無理矢理アップされてるのよ!」

凛「どのみちこのままじゃ体が持たない! 早く気絶させるなりなんなりしないと!」

アミバ「どけ、小娘ども」

セイバー「!」

凛「あ、あんた! 今更」

アミバ「勘違いするんじゃねえ! マスターたっての願いを果たすだけよ」

アミバ「凡人どもは隅で大人しくしていることだ! ファハハハハ!」

デビル桜「ごああ!」

アミバ「ふん、遅いわぁ!」

ヒュオッ

アミバ「とったぁ!!」


ズブッ



ア ミ バ 流 北 斗 神 拳

秘 孔 戦 癰 ! !





アミバ「クックク! 秘孔、戦癰
は動きを止める秘孔!」

アミバ「これで貴様の体はピクリとも動かn」

デビル桜「ごおあああああああああああ!!」

ブンッ

ベキグシャ

アミバ「ないるれっ!?」

デビル桜「風殺金剛拳!!」

ドワッ!

アミバ「あろっ!?」

士郎「セイヴァー!?」

凛「何よ! 全っぜんダメじゃない!」

アミバ「ふぁが ぐぎぁ~! ふがが」

アミバ「バッバッバカな! 如何に巨大になろうと体構造は普通の人間と変わらんはず!」

アミバ「何故秘孔が通じん!?」

セイバー「通じないどころか、益々動きが激しくなってます」

アミバ「ヤツめ、本当に怪物になったか……?」

凛「元はと言えばあんたのせいでしょうが!」

凛「せっかく間桐の呪縛から解かれたのに、あんな姿にされて!」

凛「あれでも女の子なのよ!」

アミバ「女……」

アミバ「……まさか!」

ババッ

アミバ「くらえ鷹爪三角脚!」

デビル桜「!!」

ドムっ!

ズズ

アミバ「やはりこの感触、間違いない!」

士郎「セイヴァー、何か分かったのか?」

アミバ「ヤツめ、恐ろしい体質を手にいれたものよ」



アミバ「あの胸の厚い脂肪が秘孔を防いでいたのだ!」





士郎「」

凛「」

セイバー「」

投下します



アミバ「そういえばサザンクロスにアレに似た特異体質の持ち主がいたような」

士郎「な、なあセイヴァー?」

アミバ「なんだマスター」

士郎「その、胸の脂肪って、やっぱり」

凛「何想像してんのよ変態!」

バキッ!

士郎「へぶっ!」

アミバ「小娘、無いものに嫉妬するのは見苦しいぞ」

凛「うっさい!」



アミバ「まあいい! だとしたらやることは一つだ!」

アミバ「出番だぞマスター!」

士郎「へ? 俺?」

アミバ「天才の俺の見立てによると解除の秘孔は胸筋付近にある」




アミバ「マスターはあの大娘の胸を寄せて上げろ」






士郎「」



凛「な、な」

士郎「ちょっと待て、セイヴァー?」

アミバ「あぁん? なんだ心配しなくてもマスターの体は常人の数十倍のパワーとスピードを持っている。ちょっと飛んで百烈拳を放つことなど容易い!」

アミバ「その隙にこの天才が華麗に秘孔を突く! どうだ完璧だろう!」



凛「死ね!」

セイバー「女の敵!」


ベキゴシャ!


アミバ「あべし!」





士郎「お、落ち着け二人とも。・・・わかったよ、セイヴァー、俺、やってみる」

凛「衛宮くん!?」

セイバー「正気ですか」

士郎「その方法でしか桜を救えないなら、やるさ」

士郎「そうだろ? セイヴァー」

アミバ「・・・ふっ、さすが俺の見込んだ木人形だ! 話が早い!」





アミバ「ではいくぞマスター!」

士郎「おう!」









士 ア「ホァアアアアアアアアアア!!」ババッ!



デビル桜「ご・・・?」



士郎「こっちだ桜ぁああああ!」

アミバ「やれマスター! 北斗神拳は無敵だ!」






士郎「ヌァアアア!」









士郎「あぁあたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!」

ドドドドドド!!!



デビル桜「お、おおおお!?」

凛「す、凄い!」

セイバー「肉が競り上がってます!」









アミバ「とったぁ!!」












     

     北 斗 柔 破 斬 ! !











士郎「や、やった!?」



デビル桜「ぐ、ぅううおおおお」


ピー


ピブー



ピビビビビビ





デビル桜「ひ」








デビル桜「ひでぶっっ!!!」












士郎「」


凛「」


セイバー「」



アミバ「ん? まちがったかな?」



凛「さ、桜! 桜ぁあああああああ!」

だだっ

セイバー「あ、待ってくださいリン!」



士郎「」


アミバ「フム、この秘孔ではなかったか」

アミバ「まあ仕方あるまい、天才でも間違える事は、ある」


士郎「ちょ、おま」

アミバ「それよりマスター、早くこの場からずらかるぞ」

士郎「え」

アミバ「失敗の秘孔とは、つまるところ奥義の暴走!」

アミバ「二次的な爆発はこのあとすぐに来る!」

アミバ「ほら、とっとと逃げるぞマスター!」

士郎「ちょ、ちょっと待て! 遠坂たちは!?」

アミバ「放っておけ」

士郎「そんな!?」



凛「桜! しっかりして! 桜!」ユサユサ

デビル桜「う、ご」

セイバー「リン、彼女はもう・・・」

デビル桜「・・・」




ガシッ!





凛 セ「「へ?」」







デビル桜「ね、ねえさん~ 痛いよ~」


がしり

ぐぐぐ


凛「ちょ、桜! 離しな」


デビル桜「痛いよ~」


ぐぐぐ!



凛「ぐええ」

セイバー「く、苦しい」


ぼこぼこっ!


凛「・・・」

セイバー「・・・」

凛「・・・ねえ、セイバー、なんか桜の体膨らんでない?」

セイバー「・・・はい、先程の爆発の時と同じです」

凛「そうよねぇ」
















凛「ちょっと待てぇええええええええ!!?」








凛「さ、桜ぁ! 離しなさい! ちょ、ほんとシャレにならない!」

セイバー「ぐぐぐ! びくともしない!」


デビル桜「痛いよ、痛いよ~」




ぼこぼこ!



凛「何で!? 何で私がこんな目にぃ!?」

凛「ちっくしょおおおおおお! あのバカサーヴァント! よくも私をこんな目にぃいいいいいい!」


ぼこぼこ!

ピブー


ピビビビビビ


凛「あ、ああ!」


ピビビビビビ


凛「あああああ!?」







       凛「あろ!!」









ちゅどーーーーーーーーーーん!!!



読者! 貴様に会うために地獄の底から甦ったぞ!

な作者です

待ってた人はごめんなさい

なんとか再開できました

今日はここまでです

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