杏「と、いうわけで新しいチーム編成を発表するよ」

あんこうチーム・ヒルドルブ

カメさんチーム・ガンタンク陸戦強襲型

アヒルさんチーム・ガンタンクＲ－４４

カバさんチーム・無印ガンタンク

ウサギさんチーム・初期型ガンタンク

カモさんチーム・ザクタンク重砲型

レオポンさんチーム・ギガン

アリクイさんチーム・昔のゲームに出てきた下半身がガンタンクのガンダム（主装備・ガンダムハンマー）

杏「こんなとこかな、じゃあみんながんばってね」

ナカジマ「ちょっと会長、こんなのウチじゃ修理も整備もできないっすよ。そもそもこんなデカいの
置き場がないし」

あんず「ああ、それなら大丈夫だよ。こいつら持ってきたとき一緒に修理・整備拠点と保管場所を兼ねて
ペガサス級強襲揚陸艦貸してくれることになったから。使わないときは衛星軌道で待機しててもらうからね」

ナカジマ「なんだ、それなら一安心」

華「会長は本当にいろんなところに顔が広いですね」

第１回戦　対聖グロ戦

みほ「強襲陸戦型のＭＬＲＳとガンタンク・ザクタンクの主砲で掃射後、残りの車両で一気に突入、
敵残存兵力を殲滅します！」

どどーん

ダージリン「いいいいかなるときもこここ紅茶をこぼしたりあわわわ」

杏「うーん、最初の斉射でスタート地点を出る前に全滅しちゃったみたいだねー。ウチのみんな射程距離長いから」

第２回戦　対サンダース戦

バレー部一同「いくよ！そーれ！」

ケイ「ＷＨＹ！？人型に変形したわ！？」

アリサ「ちょっとなんなのよあれ！」

第３回戦　対プラウダ戦

桃「汚物は消毒だー！」

カチューシャ「カーベーたんが！あたしのカーベーたんが丸焼きに！」

柚子「桃ちゃん、カーボンが燃える恐れがあるから火炎放射器の使用は控えてくれって戦車道連盟の人が…」

桃「会長、各方面から苦情が殺到してます」

杏「廃校になるかどうかの瀬戸際なんだからなりふり構ってられないっての。それにルールブックのどこ見ても
『モビルスーツやモビルタンクを使ってはいけません』とは書いてないんだし」

ごめん、諸般の事情で続きは明日ってことで。

決勝戦　対黒森峰戦

「おい見ろよ、黒森峰の選手。まるでお通夜だぜ」

「仕方ないよ、相手がアレじゃあ…」


まほ「ににに西住流に後退の文字はない」

みほ「お姉ちゃん、声が震えてるよ？あと逸見さん、膝ガクガクさせながら睨んでもちっとも怖くないから」

みほ「わたしね、こっちに転校にしたとき、お姉ちゃんやお母さんや逸見さんにされたことや
言われたこと、全部覚えてるんだ。忘れたことなんてないよ？だから今日はいい試合にしようね！」

まほ（ひぃぃぃぃぃぃ！）

エリカ（あわわわわわわ）

みほ「あんこうチームより各車輌へ！お姉ちゃんが乗る敵フラッグ車はわたしの獲物です！見つけても手を
出さないでください！それ以外は嬲り殺しにしちゃって構いません！」

そど子「はーっはっはっは、こんなに弱くて、なにがマウスよ！」

マニュピレーターでぐしゃっ

梓「わたしたち、重戦車キラーだね！」

あや「ていうか、全車輌キラー？」

紗希「ちょうちょ…」

磯辺「そーれ！殺人スパイク！」

河西「あれ、本当にひと死んでない？」

ナカジマ「ゆっくりでいーよー、どうせ逃げられないんだから」

沙織「フラッグ車以外全滅したみたいだよ」

華「みなさん大活躍ですね」

みほ「お姉ちゃん、必死だね♡　でも絶対逃がさないよ♡　優花里さん、ＡＰＳＦＤＳ装填！次弾も同じ！」

優花里「了解！」

みほ「情無用！ファイア！」

どーん

杏「おー西住ちゃんすげー、１０ｋｍも離れてるのに山の稜線ごと吹っ飛ばしたよ」

桃「わざと逃がしといて後ろから撃つとは…」

柚子「普段穏やかにしてるけど本当はすごく腹立ててたんですね」

『黒森峰女学園フラッグ車、走行不能！よって、大洗女子学園の勝利！』

　　　　しーん

杏「あれ？お客さんたちドン引きだね？」

桃「そりゃ恐竜が虫ケラ踏みつぶすとこ見て喜ぶ人ってあんまりいないでしょ？」

杏「面倒だなー勝ちゃーいいんだよ勝ちゃー」

しほ（こ…殺される…早く逃げないと…）

まほ「貴様の実力で勝ったのではないぞみほ！そのモビルスーツの性能のおかげということを忘れるな！」

みほ「お姉ちゃん、ドリフのコントの爆発オチみたいな格好でそんなこと言っても負け惜しみにしか聞こえないよ？」

みほ「お姉ちゃん、やっと見つけたよ、わたしの戦車道（ニヤリ）」

彼女たちは翌年、ダブデ陸戦艇（水爆ミサイル装備）を主力にした新生黒森峰チームを相手に
戦車道史に残る死闘を繰り広げるのだが、それはまた別の話である。

　　　　　　　終


杏「みんなー、デロイアの友だちからクラブガンナーもらってきたから今度はこれ使うよー」