みほ「バレンタインと皆さん、です!」 (21)

【聖グロリアーナ女学院のバレンタイン】

ダージリン「あら、今日のお茶請けはチョコレートなのね」

オレンジペコ「あっ、はい。今日はバレンタインデーですし、折角なので……」

ダージリン「……美味しい。紅茶にもよく合うわ」

オレンジペコ「ほ、本当ですか!?ありがとうございます」

ダージリン「……どうしてペコがお礼を?」

オレンジペコ「あ、そのチョコレート、私の手作りなんですよ」

ダージリン「……あら、そう」


ダージリン「つまりペコ、このチョコはあなたから私へのプレゼントのチョコって考えてもいいのかしら?」

オレンジペコ「えっ、あっ、あっ……!」/////


ダージリン「ふふ、顔を紅くさせて。冗談よ、ペコ」

オレンジペコ「も、もう!からかわないでください!」

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【サンダース大学付属高校のバレンタイン】

アリサ「はぁ……」

アリサ「今年のバレンタインは寂しくないと思ってたのに……」


アリサ「未練がましくチョコなんて作ったりしても、タカシが戻ってくるわけないのにねぇ……」

アリサ「はぁ……どうしよ、このチョコ」

アリサ「見てるだけでも悲しくなってくるし、いっそのこと捨てちゃおうかな─────」


ケイ「HEY!アリサ!どうしたの、こんなところで!」

アリサ「た、隊長!」


ケイ「あら、美味しそうなチョコレート!頂いても?」

アリサ「あ、それは……」


ケイ「うん……yam!行けるじゃない!これアリサの手作り?」

アリサ「あっ……え、ええ、そうですけど……」


ケイ「こんな美味しいチョコを作れるんだし、またすぐに新しい彼氏作れるわよ!」

アリサ「!」

アリサ「ま、まさか見抜いてて……」

ケイ「ほら、そんなことより向こうに行きましょ?そろそろ練習よ!」

アリサ「はっ、はいっ!」

【アンツィオ高校のバレンタイン】

ペパロニ「姐さん!チョコどうぞ!」

アンチョビ「おっ、美味そうだ」

カルパッチョ「統帥、私からも」

アンチョビ「これも綺麗だな……流石カルパッチョだ」

ドゥーチェワタシノモ! ワタシノモ! コレモ!

アンチョビ「あ、ああ……ありがとう……」


アンチョビ「ま、待て待て!くれるのは嬉しいんだが、そんなにいっぺんに貰っても食いきれないというか……」

ペパロニ「えっ……迷惑だったっすか!?」

アンチョビ「い、いや、そんなことはないぞ!?ただ、もし捨てることになったら勿体ないというか……」

カルパッチョ「あー、ですね」


ペパロニ「……!いいこと考えついた!」


ペパロニ「みんなのチョコレートを混ぜて溶かして、フォンデュにしてみんなで食べればいいんすよ!」

アンチョビ「それだペパロニ!冴えてるじゃないか!」

ペパロニ「へっへー!」


アンチョビ「そうと決まればさっそくやるぞ!お前ら!宴の準備だーっ!」


カルパッチョ(統帥へのチョコなのに、みんなで食べちゃっていいのかしら……)

カルパッチョ(ま、いっか♪)

【プラウダ高校のバレンタイン】


ノンナ「どうぞ、チョコレートです」

ニーナ「わあ、ありがどうございます」キャッキャッ


カチューシャ「…………」


ノンナ「Это - шоколад」

クラーラ「счастливый .Спасибо」


カチューシャ「…………」



カチューシャ(ノンナったら、カチューシャへのチョコレートはまだなの?)

カチューシャ(バレンタインになったらすぐ私にチョコレートをくれてもいいくらいなのに、遅すぎるわ!)

カチューシャ(もう、嫌って言うまで肩車させてやるんだから!)



カチューシャ「ノンナ!ノンナ!」


カチューシャ「ノンナはどこ!?」

ニーナ「副隊長は、さっき寮さ帰りましたけど……」

カチューシャ「……えっ!?」


カチューシャ「ノンナが……カチューシャを置いて!?」


カチューシャ「ありえない……ありえないわ、ノンナが……」

カチューシャ「まさか……カチューシャのことを嫌いに……」

カチューシャ「…………」グスン



ノンナ「そんなことは有り得ませんよ、同士カチューシャ」

カチューシャ「の、ノンナ!!」


ノンナ「遅れて申し訳ありません。カチューシャへのチョコレートです」

カチューシャ「…………!」

ノンナ「カチューシャへのということで少し凝りすぎてしまい、出来上がるのが遅くなってしまいましたが……」

ノンナ「さっき、完成したんですよ。さ、どうぞ」

カチューシャ「……ノンナぁ……」

ノンナ「私からチョコを貰えないかもって心配でしたか?」

カチューシャ「!……そ、そんなわけないじゃない!」グシグシ


カチューシャ「こ、今回は許してあげるけど、次からは遅れずにチョコを持ってきなさい!」

ノンナ「わかりました」ニコッ

【黒森峰女学園のバレンタイン】


まほ「エリカ。一緒にチョコを作ってもらえないか」

エリカ「隊長が?どうして?」

まほ「恥ずかしながら、私はこういうのを作ったことがないんだ。エリカならと思い聞いてみたんだが……」

エリカ「作れないことはないですけど……どうせ、元副隊長へ、ですよね?」

まほ「まあ、そうなんだが」

エリカ「はぁ……」



エリカ(知ってはいたけど、隊長の目にはあの子しか映っていないのよね……)

エリカ(付け入る隙が無い。悔しいくらいに)


エリカ(だから、本当は私があなたにあげるつもりで作るはずだったチョコレートを)

エリカ(あなたがあなたの好きな人の為に作ってあげてください、隊長)



まほ「こんなところか」

エリカ「本当に初めてですか?お上手ですね」

まほ「ありがとう。みほも喜んでくれるだろうか」

エリカ「……はい、きっと喜んでくれると思いますよ」

まほ「なら、良かった」

エリカ「…………」


まほ「はい、エリカ」

エリカ「……?」

まほ「付き合わせてすまなかったな。お礼と言ってはなんだが、お前の分も作ってたんだ」

エリカ「…………っ!」


まほ「?どうしたエリカ」

エリカ「…………」

エリカ「いえ、ありがとうございます」

エリカ(届かないってわかってても)

エリカ(ただの義理だってわかってても)


エリカ(それでも、何かを期待せずにはいられない)


エリカ「嬉しいです、隊長」


エリカ(いつか、『この勝負』でも勝たせてもらうわよ、元副隊長……西住みほ!)

大洗の皆のバレンタインは深夜にやります


継続とか知波単もやりたかったんですけど思いつかないので断念しました



あ 遅れましたがガルパンssです

【アリクイさんチームのバレンタイン】

ねこにゃー「あっ……今日はバレンタインデーだから、特別ログインボーナスがつくね……」

ぴよたん「…………」

ももがー「やったなりね……」


ねこにゃー「…………」

ぴよたん「…………」

ももがー「…………」


ねこにゃー「お昼、戦車喫茶でケーキでも食べる……?」

ぴよたん「ええっ!?そそ、そんな……」

ももがー「そんな女子力高い真似、私達がやったら……」


ねこにゃー「う、うん……いつものボクたちには不似合いだけど……」

ねこにゃー「今日くらいはいいかな、って……」

ももがー「……うん、そうかな」

ぴよたん「楽しみっちゃ!」


ねこにゃー「そうだね……じゃ、またリアルで会おう……」ピッ

【レオポンさんチームのバレンタイン】


ナカジマ「おいっす、お疲れー」

ツチヤ「あ、先輩!」

ホシノ「何だ?その手に持ってるのは」

ナカジマ「へへっ、買い出しのついでにチョコ買ってきたんだ。みんなで食べよう」

スズキ「お、いいねえ」


ツチヤ「あ、よく考えたら今日はバレンタインデーなんですねぇ」

ホシノ「私達にゃあまり縁がないからね。私も現に忘れてたし」

スズキ「ん、一緒にしないでよ。私はちゃんといつ出会いがあってもいいように努力はしてるからね?」

ナカジマ「はは、武部さんみたいな事言ってる」

スズキ「あそこまでがっつきはしないけど……」


ツチヤ「まあ私も、クルマが恋人……まではいいですけど、クルマが旦那にまでなると……」

ホシノ「おいおい、そんな心意気で自動車部が務まると思うか?」

ナカジマ「私は別にいいと思うけど……」

ホシノ「おいおい、マジでか」

スズキ「ホシノは女子っ気ないからねー」

ツチヤ「あ、だからモテるんですね」

ホシノ「は?おい、誰がモテるって」

ナカジマ「あー、ホシノ異様に女の子ウケいいもんね」

スズキ「隠れファンクラブとかあったりするもんね」

ホシノ「嘘だろ、初耳なんだけど」


ツチヤ「え、バレンタインチョコとか貰ったりしました?」

ホシノ「せ、詮索するな!」

【カモさんチームのバレンタイン】


みどり子「こら!校内に不必要なものを持ち込まない!」

みどり子「そこも!チョコなんて持ち込んだらダメよ!」


みどり子「はぁー……」

ゴモ代「おつかれそど子」

パゾ美「今日はお仕事多いね……」

みどり子「そうよ……全く、バレンタインだかなんだか知らないけど、風紀が乱れ過ぎてるわ!」


麻子「…………」ムニャ

みどり子「あっ!冷泉さんまたまた遅刻よ!これで何度目だと……」

麻子「このペースでもギリギリ進級できるから心配するな」

みどり子「そういうこと言ってるんじゃないの!遅刻は風紀の乱れを……」


麻子「まあ、そう言うな……ほら、そど子」ホイ

みどり子「だからそど子って……何これ?チョコレート?」

麻子「ああ」

みどり子「冷泉までチョコレート……没収よ、没収!」ヒョイッ

麻子「…………」


みどり子「な、何よ、やけに素直ね……」

麻子「……いや、それ」

麻子「元からそど子にあげるつもりだったから、没収も何もないんだが……」

みどり子「…………」


みどり子「!?」

麻子「言うまでもないが手作りだ」


みどり子「な、な、な……!?」////

ゴモ代「良かったね、そど子」

みどり子「よよよ良くないわよ!!」


そど子「れっれれれ、冷泉さん!?こんなんで私を懐柔して遅刻を免除してもらおうなんて、そんな魂胆────」


パゾ美「どれだけ疑心暗鬼……」

麻子「バレたか」

パゾ美「!?」



そど子「」ズーン

ゴモ代「元気だしてそど子」


麻子「そど子のやつ何で落ち込んでるんだ」

【カバさんチームのバレンタイン】


エルヴィン「世間はバレンタインだが、諸君予定は」

カエサル「愚問だな」

おりょう「勿論」

左衛門佐「何もない」


優花里「…………」

エルヴィン「おお、グデーリアン」

優花里「……な、何してるんですか?」


エルヴィン「いや何、バレンタインということで皆でチョコを食べているのだ」

カエサル「スーパーのお得用だが」

おりょう「皆でつつくには丁度いいぜよ」


優花里「…………」

エルヴィン「グデーリアンもどうだ」

優花里「あ、いえ、私は遠慮しておきます……」


左衛門佐「そう言えばカエサル、アンツィオの……カルパッチョ?とはどうしたんだ」

カエサル「ああ、ひなちゃんか」

カエサル「アンツィオで何か催し事をしてるらしくてな。邪魔はできないと思って」

おりょう「控えめぜよ」

カエサル「ただ、何も用意しないのも何だし、何か作ろうかな」


優花里「あ、そうそう、私がここに来た理由なんですが」

優花里「てっきり皆さん、過去の偉人にチョコレートでも供えてたりするんですかねー……と思って」


「「「それだ!」」」

優花里「……え?」

【ウサギさんチームのバレンタイン】

梓「はい、どうぞ~」

あゆみ「あ、私も作ってきたよ~」

あや「美味しそ~!」

優季「ぐーぬぬ、ホントだったら私は今彼氏とラブラブしてるはずだったのに……!」

桂利奈「まーまー、こういう集まりも楽しいよね!」


梓「……とはいえ、私たちで恋バナしようにも」

桂利奈「…………」

あゆみ「…………」

優季「わ、私はモテるんだから!一緒にしないで!」

紗希「…………」

優季「な、何よぉ~!」


梓「ねぇ、戦車道やってなかったら今頃モテてたと思う?」

あや「えー、ないでしょ」

あゆみ「戦車道やってればモテる!っていうのが触れ込みだったじゃん」

優季「確かに、男の人の噂聞かないよね……私たちのチームのみならず」

桂利奈「武部先輩がモテないのは戦車道をしているのが原因だった……!?」

梓「いや、それは違うと思うけど」



あや「うー、にっが!誰このチョコ作ったの!?」

梓「んー、その包装は私でも……」

あゆみ「私でもないね。誰だろう……」


紗希「…………」

あや「えっ!?紗希ちゃんが!?」


紗希「…………」モグモグ


あや「あんなに苦いのを平気で食べてる……真顔で」

梓「……さ、紗希は相変わらずだね……」

【アヒルさんチームのバレンタイン】


典子「根性ーーっ!!」

忍「はいっ!」

妙子「はいっ!」

あけび「はいっ!」



典子「よーし、今日の練習終わり!」

「「お疲れ様でしたーっ!」」



妙子「あ、そう言えば」

典子「どうした?」

妙子「今日ってバレンタインデーですね」

典子「ああ、そういえばそうだね」


典子「私たちにはあまり関係ないけどね!」

妙子「そうですね!」

ハハハハハ……

【カメさんチームのバレンタイン】


柚子「桃ちゃん、はい」

桃「あ、今年もありがとう柚子ちゃん!」

柚子「どういたしまして」

桃「あ、今年は私も作ったんだぞ!はい、これ」

柚子「も、桃ちゃんが!?」


柚子「……うーん、うーん……」


柚子「……会長には、渡さない方がいいよ、これ」

桃「え!?どうしてだ!?」

柚子「うーん、言ってあげた方が本人のためなのかなあ……」


杏「ういっす」

桃「あ、会長」

杏「ハッピーバレンタインー。ほいこれ」


桃「あ、どうもありがとうございます」

柚子「……今年も干し芋ですか」

杏「まねー。チョコより美味しいし」

杏「何もお菓子会社の戦略にわざわざ乗ってあげなくてもいいでしょ。みんながあげたいものをあげればいいんだよ、こういうのは」

柚子「一理あるような、ないような……」

桃「会長が言ってるんだからあるに決まっている!」

杏「あ、かーしまチョコ持ってんじゃん、私のはないの?」

桃「あ、それは……」

柚子「だめーー!!」

【あんこうチームのバレンタイン】


沙織「みぽりん、そのチョコ誰にあげるの?」

沙織「もしかして彼氏!?嘘!?抜け駆け!?」

みほ「違うよ……お世話になってるみんなにあげようかなって」

沙織「へえ、なるほど……」

華「沙織さんこそ、豪華なチョコ……」

沙織「ふふーん!だってこれ本命だし!」

華「渡す相手もいないのに、ですか?」

沙織「うっ……ひょいって現れるかもしれないじゃん!」

華「はぁ……」


みほ「華さんは、チョコ……」

華「私も作ろうと思ったのですが、如何せん上手く作れなかったもので……」

沙織「あー、華は料理苦手だもんね」

華「誰かに渡さないまま、ただ貰ってばかりと言うのも気が引けます……」

みほ「気にしないでいいよ。日頃の感謝のしるしみたいなものだし」

華「それを言うなら、私だってみほさんや沙織さんにとても感謝しているんですよ」

みほ「華さん……」

華「……そうですね。このお礼は、戦車道でお返しすると致します」

みほ「……はい!よろしくお願いします!」

沙織「もう、こんな時まで戦車の話?せっかくだしさ、恋バナしようよ!」

華「……沙織さんは話のタネ、持っているんですか?」

沙織「それ聞いちゃう?こないだ、近所の男の人が……」

華「お隣のおじいさんでしょう、それは」

みほ「はは……」

みほ「あ、包みが届いてる……っ!?こんなにたくさん……」

沙織「うわ、これ全部チョコだ!みぽりんモテモテ~」


みほ「誰からだろう……」


みほ「ダージリンさん、ケイさん、アンチョビさんにカチューシャさん。お姉ちゃんにエリカさんに西さんミカさん、愛里寿ちゃんからもだ」


華「これが本当の義理チョコ、という事でしょうか……?」

沙織「それにしては包装が豪華すぎない?うわ、これなんてハートあしらってるし!」

華「まさか、これ全部本命なんて……」

みほ「あはは、まさかそんなこと……」


みほ(……ない、よね?)


おわり

おまけ


絹代「知波単の皆は潔く特攻し、華々しく散っていったであります……」

ミカ「バレンタインって、人生に必要なことかな?」ポロロン

絹代「愛を確かめ合うのは必要なのでは?」

ミカ「だけど、別にそれはバレンタインでなくてもいい。チョコレートも必要ないだろう?」

絹代「た、確かにそうでありますね……」


アキ「とかいいつつミカ大洗にチョコレート送ってたじゃん」

ミカ「たまには周りに流されることも大事だよ」ポロロン


おまけおわり

せっかくのバレンタインなのでネタ集でした

聖グロとカモさんチームがやりたかっただけとも


それではまたの機会があれば
見て下さりありがとうございました、ピロシキー

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