向日葵「チョコを作りますわ」 櫻子(あれ?向日葵のほっぺにチョコが……) (20)



向日葵(今日はバレンタインデー、なので今からチョコレートを作っているのですが……)ザクザク

向日葵(なかなか骨が折れますわね……クッキーとかのほうが良かったかしら……)ザクザク

ピンポーン

向日葵「?どなたかしら……」

ガチャ

櫻子「お、向日葵、この櫻子様が遊びにやってきたぞ」

向日葵「……はぁ」

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櫻子「ん?どうしたの?向日葵 ため息なんかついて」

向日葵「櫻子 あなた今日は何の日かご存じですの?」

櫻子「はぁ?今日?2月14日だから……」

櫻子「ああ!今日バレンタインデーか!」

向日葵「ええ、ですので今日は暇じゃ……」

櫻子「え?今作ってるの?」

向日葵「え?まぁ作ってますけど……」

櫻子「マジで!?じゃあ、私も手伝う!!」

向日葵「……」


櫻子「ということで、早速作っていこー」

向日葵「櫻子、邪魔だけは勘弁してくださいね」

櫻子「大丈夫だって」

向日葵(不安ですわ)

櫻子「んで、何すんの?」

向日葵「じゃあ、まずはこのチョコレートを刻んでくださいな」

櫻子「了解」バキッバキッ


櫻子「終わった~あぁ、疲れた」

向日葵「疲れるの早すぎですわよ……次は、この刻んだチョコを湯煎しますわ」

櫻子「湯煎?何それ?」

向日葵「お湯を張ったお鍋にチョコの入ったボールをいれてチョコを溶かすことですわ」

櫻子「そ、そうなんだ……」

櫻子(チョコってフライパンなんかで溶かすんかと思ってた……)

向日葵「まさかあなた、フライパンで溶かすとか思ってなかったんじゃないでしょうね……」ジー

櫻子「」ギクッ

櫻子「そ、そんなことあるわけないじゃないか~」アハハハ

向日葵「……」


向日葵「それでこれを混ぜながら溶かしていくんですわ」マゼマゼ

櫻子「へ~」

向日葵「櫻子も交代でやってくれません?」

櫻子「ええぇぇ……」

向日葵「後で味見させてあげますから」

櫻子「マジで!!やった~」

向日葵(扱いやすくて助かりますわ)


向日葵「櫻子、交代してくれません?」

櫻子「分かった~」

櫻子(……ん?)

櫻子(向日葵のほっぺにチョコがついてる……)

櫻子(すくって舐めるか)

向日葵「よろしくお願いしますわ」

櫻子「向日葵」

向日葵「?なんですの」

スッ ペロッ

向日葵「っっ!?」///

櫻子「うん、おいしい」

向日葵「え、ちょ、な、なにしてるんですの?」///

櫻子「なにって向日葵のほっぺについていたチョコを指ですくって舐めただけだけど……」

向日葵「そ、それがどういう意味だか分ってるの?」///

櫻子「はぁ?意味?訳わかんないんだけど……」

櫻子「とりあえずチョコ混ぜるね~」マゼマゼ

向日葵「……」///


向日葵(は、恥ずかしい)///

向日葵(まさか櫻子にあんなことされるなんて……)

向日葵(……なんだか今日の櫻子は変ですわ)

向日葵(珍しく手伝うと言い出したかと思えば、わたくしのほっぺについたチョコを指ですくってなめるだなんて……)

向日葵(何かあったのかしら……)

向日葵(……でも自分だけ辱められるなんてくやしいですわね)

向日葵(なにか仕返しをしたいですわね)

櫻子「う~手がぁぁああ」

向日葵「……」


櫻子「向日葵~交代して~」

向日葵「早すぎません?」

櫻子「だって手が痛いんだもん」

向日葵「しょうがないですわね~」

向日葵(……ん?櫻子のほっぺにチョコが……)

向日葵(これはチャンスですわね)

櫻子「向日葵、はい」

向日葵「ちょっと、櫻子」

櫻子「ん?なに?」

ペロッ

櫻子「……っっ!?」

向日葵「うん、甘いですわね」

櫻子「ちょ、ひ、ひまわり何してんだよ!」///

向日葵「何がですの?」

櫻子「な、なんで直接舐めるんだよ」///

向日葵「だって櫻子のほっぺにチョコがついていたんですもん」

櫻子「はぁ?」///

向日葵「とりあえずヘラをくださいな」


櫻子(は、恥ずい)///

櫻子(い、いきなりほっぺ舐められたし……)///

櫻子(私が何かしたのか?)

櫻子(……なんか今日の向日葵は変だな)

櫻子(いつもと違う気がする……)

櫻子(……向日葵になにがあったんだ?)

櫻子(でも、これに対して仕返しをしないと……)

向日葵「?櫻子、早くよこしなさいな」


櫻子「ん?ああ、これね」

櫻子「はい、ってあぁ手が滑ったー」ボウ

ベチャ

向日葵「ひゃう!?ちょ、櫻子、あなた何を……」

櫻子「ああ、向日葵の顔にチョコがついたね、早く拭かないと……」

向日葵「ちょ、何を……」

チュッ

向日葵「……っっ!?」///

櫻子「口にもついてたもんね、仕方ないもんね」///

向日葵(い、いま、さ、櫻子が、わ、わたくしに、き、キス……)///カァァァ

向日葵(こ、これには仕返ししませんと……)///

櫻子(くあぁぁぁ、辱めるって理由でさ、き、キスしちゃったけど、これ滅茶苦茶恥ずかしいじゃんか……)///カァァァ


向日葵「さ、櫻子」

櫻子「な、なんだよ」

向日葵「さっきチョコを舐めましたわよね」

櫻子「そ、そうだけど……」

向日葵「それなら……」

櫻子「ひ、向日葵、な、何を……っっ!?」

スッ

櫻子(ちょ、き、キス!?)

櫻子(キスはさっきやったからそんなに恥ずかしく……!?)

櫻子(し、舌あぁ!?)

櫻子(ひ、向日葵の舌が……私の口の中で……)

向日葵「ん、ぅ……」

櫻子「ん、んぅぅう……」

チュッ

向日葵「ぷはっ、はあ、はあ……」

櫻子「はあ、はあ、……」

向日葵「はあ、はあ、く、口の中に、チョコが、残ってる、かもしれません、でしたから……」

櫻子「はあ、はあ、はぁ?」


櫻子「もう、怒ったし」スッ

向日葵「な、なにをするんですの?」

櫻子「このチョコを……」スゥゥ

櫻子「ほぉし(よし)」

向日葵「櫻子、いったい何を……っっ!?」

スッ

向日葵(キス!?でも、櫻子の口にはチョコが……っっ!?)

向日葵「ん、んぅぅううう」

向日葵(チョ、チョコを口に……)

櫻子(どうだ、チョコを向日葵の口にいれて私が舐める作戦は!!)

向日葵(……待って、これは櫻子の口にもチョコが残っていますわよね……)

向日葵(これは攻めるチャンスでもありますわ)

櫻子「ん、んぅぅう」

櫻子(……向日葵が攻めてきたか、ならこっちも……)

向日葵「ん、んぅぅう」

向日葵(……くぅ、櫻子もなかなかやりますわね、私も頑張りませんと……)

チュッ


30分後

向日葵「はあ、はあ、はあ」

櫻子「はあ、はあ、はあ」

向日葵「さ、櫻子のせいでチョコが無くなってしまったじゃないですの」

櫻子「はぁ?向日葵もあの後チョコ使ってたじゃないか」

向日葵「それは、あなたが最初に使ってきたからでしょ」

櫻子「はぁ?それはもともとは向日葵が……」

向日葵「あなたが言うのですの?」

櫻子「何だとー」

バチバチバチ

向日葵「……はぁ、これはどっちも悪いですわね」

櫻子「……確かに」

向日葵「しかたないですわね、材料を買いにいきましょうか」

櫻子「……向日葵」

向日葵「なんですの?」

櫻子「さっきは溶けたチョコだったから今度は固まったチョコをつまみ食いしたい」

向日葵「あなたはつまみ食いするためにきただけじゃないですの!!」


短いですがここで終わらさせていただきます

今度は長編なんかをやってみようなんて思っています

ここまで付き合っていただいた方に感謝したいと思います

次回もお付き合いしてもらえたら幸いです

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