モバマスとこち亀のクロスを書いている者です。今回もまた良く言えばほのぼの、悪く言えばつまらない話ですが、読んでくれたら嬉しいです。それではよろしくお願いします。
スパーク「やあ両津くん」
両津「何だスパークじゃないか。また何か新しい物でも作ったのか?」
スパーク「うむ、よくぞ聞いてくれた。これがわが社で新しく開発した、その名も『どこでもホンヤくん』だ!」
両津「青いたぬきが出してきそうな名前だが…それはどんな機能があるんだ?」
スパーク「うむ、これはどんな言語も訳して音声にしてくれる機械なのだ」
両津「ほう、珍しくまともっぽいな。どうやって使うんだ?」
スパーク「簡単だ。入力カーソルと出力カーソルをそれぞれ合わせるだけだ。見ていろ」カチカチ
スパーク「私の名前は電極スパークです」
ホンヤクん「My name is Spark Denkyoku.」
両津「なるほど、これはすごい!バウリンガルも裸足で逃げ出すぞ」
スパーク「それは褒めているのか…?そこで君に頼みたいのだが、これをしばらく持って生活してみてくれ。また感想を聞きに来る」
両津「あ?わしは外人が来てもすぐ中川か麗子に押し付けるから意味ないと思うぞ?」
スパーク「簡単なテストプレイみたいなものだから気楽にやってくれ。では私は会議なので失敬」シュバッ
両津「うおっ!?背負ったカバンから羽が!?」
ゴォオオオオオオオオオオオオオオオ
両津「さらにジェットまで積んでるのか…。フライングヒューマノイドってあいつの誤認じゃないのか…?」
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すみません、改行がおかしくなってました…
両津「しかしこんなもの置いてかれてもなあ。わしは使わんだろうがなあ」
蘭子「漆黒の番人よ」
両津「あ?何だお前は?ここはビジュアル系バンドのライブ会場じゃないぞ」
蘭子「迷宮をさ迷う我に答えを」
両津「お前何言ってるんだ?暑さで頭がやられるにしてもまだ6月だぞ」
蘭子「うぅ…」グスッ
両津「ん?」
蘭子「うえええええええええん!うえええええええええん!」
両津「わ、バカ、泣くな!わしが泣かしたみたいだろ!」
蘭子「うえええええええええん!」
通行人「ヒソヒソ」
両津「てめえら見せ物じゃねえぞ!親より先に死にてえ奴はどいつだ!」ズギューン!ズギューン!
通行人「ぎゃあ!」
両津「ちっ、市民の分際で。おい、ちったあ落ち着いたか?」
蘭子「くすん…。へ、平静は我が手に…」
両津「普通に喋れないのかお前…?しかし困った。こいつの言ってることがさっぱりわからんからどうしようもない…ん?」
両津「何々…?『日本語のみ、地方の言葉にも対応しております』…この機械、日本の方言にも対応してるのか…。おいお前、この機械に何か喋ってみろ」
蘭子「闇に飲まれよ!」
ホンヤクん「お疲れ様です!」
両津「ほう、お前本当にそう言ったのか?」
蘭子「如何にも」
ホンヤくん「そうです」
両津「よし、じゃあお前今の状況をこの機械に喋るんだ」
ここから先()内は機械の翻訳という設定にします
両津「なるほど、つまりお前はシンデレラプロダクションのアイドルで、撮影が終わって迎えが来るまで散歩してたら道に迷ったんだな?」
蘭子「相違ない…(はい…)」
両津「しかしお前らのプロダクションの連中とはよく会うな。仕方ない、わしが元の場所に送ってやろう。お前何て言う名前なんだ?」
蘭子「俗世のかりそめの名を神崎蘭子という(神崎蘭子って言います!)」
両津「わしは両津勘吉だ」
蘭子「き、貴様が、あの暴虐の番人…!?(えっ!?お巡りさんがあの、不良の軍団をトラックで全員跳ね飛ばしたという両津さんですか!?)」
両津「拓海の奴次会ったら絶対シメてやる…!お前、どこで撮影してたかとかわかるか?」
蘭子「我の知るところにあらず…。我が下僕のみその名を知る(プロデューサーさんが車で送迎してくれる予定だったのでわかりません…)」
両津「そうか…。とりあえず外に出て探してみるか。お前のプロデューサーも探してるかも知れんからな」
蘭子「うむ!(はい!ありがとうございます!)」
両津「しかしお前のプロダクションには妙なアイドルが多いんだな。お前はどういう経緯でスカウトされたんだ?」
蘭子「我が下僕との交錯は常軌を逸した(街を歩いてたら、プロデューサーが突然目の前に現れて、手作りの羽根をばさばさ動かしながら『ふはは!我と闇の世界の頂点を目指さん!』って言われて…)」
両津「いつも思うがお前らんとこのプロデューサー本当に人間か?30人くらい同じ顔した奴がローテーションしてんじゃないのか?」
蘭子「否!我が下僕は1人のみ!我の目に疑いはなし!(そんなことないです!プロデューサーは1人だけです!いつも見てる私が言うんだから間違いないです!)」
両津「何だ、お前もそいつが好きなのか」
蘭子「///」ポカポカ
両津「はっは、まあせいぜい頑張れや。ライバルは多そうだがな」
オタA「あ、あれは!神崎蘭子ちゃんでござる!」
オタB「A大佐お手柄でありますぞ〜!これは千載一遇のチャンスでござる!」
オタC「この機会を逃してはなりませぬぞ!ら、蘭子ちゃあ〜ん!」
蘭子「?」
オタA「拙者たち、蘭子ちゃんのファンでござる!一緒に写真を撮ってほしいのでござる!」
オタB「肩を組んで写って欲しいナリ!あと握手もしてほしいでござる!さあ早く!」
オタC「ああ〜蘭子ちゃんいい匂いでござる〜」
蘭子「えっ…あ…その…うぅ…」
両津「おいお前たち、今わしらはそれどころじゃないんだ。散った散った」
オタA「ん?何でござるか?拙者は警察のお世話になるようなことはしておりませぬぞ?」
オタB「警察官が国民の権利を邪魔してはいけないでござるなあ〜?訴えられたくなかったら早く引っ込むでござるよ。フランケンシュタインの相対性理論で言うところの…」
オタC「出たでござるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwB氏の十八番wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwB式論理がk」グイッ
両津「さ っ さ と 消 え ろ と 言 っ と る ん だ」ギロリ
A、B、C「」ピュー
両津「ふん、家で抱き枕でも作ってろ」
オタB「やい!近頃の警察は国民の権利を侵害するのが仕事なのでござるか!?フランケンシュタインの相対性理論で言うところの…」
オタC「またまた出たでござるwwwwwwwwwwwwwwwwwwB式論理がk」
ダダダダダダダダ(両津が走ってくる)
オタA「あの警官には冗談が通じないでござるうううううう!」
蘭子「お、お巡りさん…あ、ありがとうございます」
両津「なんだお前、少しはまともに喋れるんじゃないか。そっちの方が可愛いんじゃないか」
蘭子「むー!」ポコポコ
両津「ははは。ところでどうだ?この辺は見たことないか?」
蘭子「我が記憶に痕跡はあらず…(この景色は見たことないです…)」
両津「そうか…場所がわからんのでは手当たりしだい歩くしかないなあ…ん?何だ?機械から変な音が出てるぞ。おい、ちょっと喋ってみろ」
蘭子「悪魔との契約が必要か…」
ホンヤクん「This is not a pen. This is my television.」
両津「うーむ、完全にイカレポンチくんになってしまった…。こいつの言葉がわからないんじゃさらに探す難易度が上がるな。蘭子はまだ歩けるか?」
蘭子「」コク
両津「じゃあもう少し歩くか」
両津「もう日が暮れそうだが一向に手がかりすら見つからないな…」
蘭子「お、お巡りさんごめんなさい…私のせいで…」グスッ
両津「気にするな。ただのわしのお節介だ」
蘭子「わ、私がちゃんと喋れてさえいれば…」
両津「何、お前くらいの年なら多かれ少なかれそういうことはあるもんだ。そういうのはお前らの責任じゃない、わしら大人がちゃんと理解してやらねばならん。だからお前が自分を曲げる必要はないんだ。いつかわかる日が来る、それまではお前の好きにしたらいい。もしお前のことを笑う大人がいたらすぐにわしを呼べ。わしがぶっとばしてやる!」
蘭子「…うん、ありがとう!」
両津「よし、休憩は終わりだ。さあ行くぞ」
蘭子「うむ!…あっ拓海さん!」
ブロロロロロロ…キキッ
拓海「蘭子!勘吉と一緒だったか!あいつから蘭子がいないから一緒に探してくれなんて電話があった時はホント心配したぜ」
両津「おう、ご苦労だったな。こいつは無事だ。何も無かったぞ」
拓海「そうかよかった。2時間くらい前にすれ違ったがプロデューサーのやつ、蘭子が迷子ってもんで泣きながら走ってたぞ。あれは時速70キロは出てたな」
両津「本田に見つかったら違反切符切られそうだな…。ま、何にせよよかったな、蘭子」
蘭子「は…はい!あの、ありがとうございました…!」
拓海「お、蘭子が普通に喋るなんて珍しいじゃねえか。ウチじゃプロデューサーとくらいしかまともに喋れねえのによ」
両津「おっ、ついにわしもアイドルに惚れられたか?嬉しいこと言ってくれるじゃないの、って派出所を空にしたまんまだ!じゃあなお前ら、気ィつけて帰れよ」
数日後
蘭子(手紙)「お巡りさんへ 先日はありがとうございました。私は今、自分の言葉で自分の気持ちを伝えられるように、毎日練習しています。まだまだ慣れませんが、ちひろさんやプロデューサーさんが一緒にお手伝いしてくれるので、とっても楽しいです。ぜひいつか、私たちの事務所に遊びに来てください 神崎蘭子より」
バタバタバタバタバタ…
両津「部長!今回はわしはいいことしたんですよ!何でこんな目に合うんですか!」
部長「うるさい!5時間も派出所を無人で開けっ放しにしとく奴があるか!今回は被害が無かったからこれで勘弁してやる。ありがたく思え」ゲシッ
両津「ちっくしょおおおおおおおお!!!!!!パンツ一丁でスカイダイビングなんてあんまりだあああああああああああ!!!!!!!」
ぎええええええええ……
モバP「ん?誰かスカイダイビングしてるのか…?アイドルにさせるのも面白そうだな。早速テレビ局に売り込んでみるか」
おわり
以上です。今回はやや冗長気味、マンネリ気味になってしまった感がありますが、読んでくださった方いらっしゃいましたらありがとうございました。なるべく次はもっと面白い作品が書けるよう頑張ります。それでは今一度、ありがとうございました。
読み返すと段々こち亀度が薄れてますね…。やはりSSって難しいですね。HTML化依頼を出しておきます。ありがとうございました。
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