少年「嘘だ嘘だ！！媚薬でエロくすることだろ！？小林が言ってた！」

眼鏡「誰なのそれ。間違ってるわよ、それ」

少年「嘘だ！こばやんが俺に間違い教えるわけねえ！」

眼鏡「…」ﾄﾞﾝ

眼鏡「ほら、辞書にもそう書いてる」

少年「…」

眼鏡「はい、君の負け」

少年「ぐううう…うがぁああああ！！」

眼鏡「じゃあ、アイス奢り決定ね」

少年「何でだ！何でいつもいつも勝てないんだあああ！！」

眼鏡「君が変な条件つけて縛りプレイしてるからよ」

少年「いや、これだけは譲れないから。俺はえっちい単語だけでいつか勝利するｋ」

眼鏡「もう図書館閉まるから帰ろう」

少年「…うん」

「下校の時刻になりましたぁ　まだ残ってる生徒は速やかに下校してくださぁい」

少年「あの放送部員の声、エロくね？」

眼鏡「そうかな」

少年「股間にくる響」

眼鏡「なにそれ」

ﾌｧﾐﾌｧﾐﾌｧﾐｰﾏ　ﾌｧﾐﾌｧﾐﾏｰ

「ありがとうございました～」

少年「あの店員めっちゃおっぱいデカかったな」

眼鏡「そうね」

少年「委員長もあれくらい育つかなあ」

眼鏡「どうかな」

眼鏡「アイスありがと、少年」ﾍﾟﾘ

少年「おう、いいってことよ。もうちょっと高いの買えばよかったのに」

眼鏡「私はハーゲンダッシより、ガソガソ君のほうが好きだから」ﾍﾟﾛ

少年「…」

眼鏡「ん」ｼｬｸ

眼鏡「美味しい」ｼｬｸ

少年「もうちょっと上目遣いで舐めてみてくんね？」

眼鏡「いやだ」

少年「けちー」

眼鏡「うるさい」ｼｬｸ

眼鏡「日が落ちるのちょっと遅くなったね」

少年「そろそろ春だもんな」

眼鏡「もう私達も３年生になるんだなあ。早いよね」

少年「春、それは何の季節？」

眼鏡「…んー、出会い？」

少年「ノンノン」

眼鏡「何？」

少年「変態の季節」

眼鏡「そうなんだ。初めて知った」

少年「だろ～」

眼鏡「何で変態の季節なの？」

少年「春とか夏とかはあったかくて女の子が薄着になるだろ？」

眼鏡「はあ、なるほどね…」

少年「それになんだかポワポワしてえっちい気持ちになるじゃろ？」

眼鏡「それは知らない」

少年「男はなるの」

眼鏡「変な生き物ね」

少年「言葉攻めいただきました～～～シコい～～」

眼鏡「近所迷惑だから静かにして」

少年「ぅ～い」

眼鏡「じゃあね」

少年「じゃあな」

眼鏡「あ、貸しておいたノートは明日の朝一番で返してよ」

少年「分かってる分かってる」

眼鏡「私も数学板書なんだからね。早くしてね」

少年「はいはーい」

眼鏡「それじゃ」

少年「…」

少年「いいんちょー」

眼鏡「なに？」

少年「明日は勝負下着履いてこいよ…」ｷﾘ

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年「おい！」

眼鏡「早く帰れ」

少年「あのピンクのレースのやつだからな！！分かったな！？」

眼鏡「持って無いよそんなの」

少年「ティーバックでもいいぞーー！」

「あら少年くん、おかえりなさい」

少年「あ、タナカさん。今晩は。ただいまです」ﾍﾟｺﾍﾟｺ

眼鏡「バカだなあ」

少年「ういーす」ｶﾞﾁｬ

兄「おっ。おかえりんこ」

少年「ただいまんこ。今日晩飯なに？」

兄「アワビ」

少年「うっそマジで！？」

兄「と見せかけてのシチュー」

少年「なんだおちんぽミルクか…」

兄「足くせえから早く洗ってこいよハゲ」

少年「おめえのほうがハゲだろ。主に股間」

兄「ふさふさじゃい」

少年「ママ～お兄ちゃんが僕に卑猥な情報を教えてくる～自分のチン毛に関してどうでもいい情報を教えてくる～」

母「おかえり少年。足臭いんだから早く洗ってきなさい。手もよ」

少年「あ、はい…」

少年「いっただきマス掻き～～」

兄「いただきマスコミュニケーショーン」

母「普通に挨拶しなさいよあんたら。特に次男。長男はまあよし」

少年「ママンの作った白くてドロドロで熱いの美味しいよお」ﾊﾌﾊﾌ

母「気色悪いわ」

兄「母さん、塩…吹き取って」

母「もう疲れるこの家庭」ｶﾀﾝ

兄「あざーっす」

少年「なあなあアニキ」

兄「なんだ愚弟」

少年「今日彼女とラブホ行ったの？」

兄「いってねーよ。大学行ってたわ」

少年「パソコンと抱き枕抱えてラブホ行ったの？受付の人困ってなかった？」

兄「お前殺そうか？」

母「パソコンから出てこない彼女とどうやって孫つくんのよ」

兄「やめてマミー」

少年「俺はちゃんと彼女いるよ」

母「え、そうなの？」

少年「うん。今日も一緒に帰ってきた」

兄「セフレじゃなかったっけ」

少年「昇格したの」

母「クズね」

少年「ごちそうさマンゴージュース」

兄「先に言われた。ごちそうさマンコージュース」

母「はい兄アウト」

兄「畜生」

少年「俺勉強してくるな」

兄「勉強？シコるんだろどうせ」

少年「アニキと違っていつでもえっちできるから、シコらなくても平気」

兄「野郎」

少年「じゃあねチェリー」ｽﾀｽﾀ

兄「お前マジ後で覚えておけよ」

母「チェリー早く食器洗ってくれる？」

兄「マミーやめて」


バタン

少年「ふんふーん」

少年「よし、ヤるぞー」ｶﾞﾀ

少年「…」

少年「…」ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ

少年「あー」ﾎﾟﾁ

少年「…」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

プルルル　プルルルル

ガチャ

少年「あ、いいんちょ…」

「かけてこないで」

ツーツー

少年「…」

プルルルル

「何か用？」

少年「ちょっと人肌恋しくなっちゃって。てへっ」

「切るね」

少年「おい待てぃ。いや、ちょっと話したくなって」

「何で？」

少年「何でって、…あー、そのー」

「数学分からないところでもあった？」

少年「いや、そうじゃなくてさぁ。…あ、そうだ。しりとりしねえ？」

「また？」

少年「おう。今度こそ勝ってやるぜ」

「やめといたら？どうせまた負けるし」

少年「俺のボキャブラリーなめんじゃねええええ！お前なんか陵辱の限りをつくしてやる」

「何言ってるのかわかんないけど、やるなら早くして」

少年「じゃあ俺からな。バイブ」

「ブレトン・ウッズ協定」

少年「イキ地獄」

「クロムウェル」

少年「誰だそれ」

「イギリスの人。今日世界史でやったじゃん。航海法制定したひと」

少年「後悔…？何を悔やんでるんだ」

「クロムウェル！」

少年「ル、…ルー…」

「はい、５」

少年「カウント早いって！待て待て待て」

少年「ル！！ルって何かないか、ルって」

「４，３，２ー」

少年「お前催眠音声ばりにカウント早いよ。待ってって」

「１」

少年「ル、ル…。ルールルルルー」

「北の国からみたいになってるけど。ゼロ」

少年「ルーーーーゥウウ！！！」

「また負け」

少年「畜生！！あ行ならいっぱいあるのに！！」

「それ言ったらダメだよね」

少年「ルはずるいよ！！何も無いの知ってるだろ」

「知らないって」

少年「委員長のバカバカイケズ！汚されたぁあ！！」

「切るね」

少年「待てぃ。なあ、罰ゲームなにやればいい？」

「別に何もしなくていいよ」

少年「えっ…。いやいやそんなこと言って、本当は欲しいんだろぉ？」

「別に」

少年「上の口はそうは言っても、下の口は正直だぜぇ？」

「じゃあ、早く切って勉強して」

少年「…」

「じゃあね」

ブツ

少年「…」

少年「んだよ、処女のくせに」ﾎﾞｿ

＝学校

少年「おは洋モノAV～」

友「おうおはよー。なあ、昨日のロンパー見た？」

少年「見てねえ。２時まで抜いてた」

友「マジかよ精力はんぱねえ」

少年「そして寝落ちした。手洗ってない」

友「きったねええええ！寄るな寄るな」

少年「あん、言葉攻めやめてぇ」

眼鏡「少年」

少年「ひゃい」

眼鏡「ノート」

少年「あ、だったねメンゴオメンコ」ｺﾞｿｺﾞｿ

眼鏡「…」

少年「はい、あんがと助かった」

眼鏡「ん」ｽﾀｽﾀ

眼鏡「……」ｶｷｶｷ

友「お前さあ」

少年「んー？」

友「よく委員長と喋れるよな」

少年「は？」

友「いや、委員長って仕事できるししっかり者だし、頭もいいけどさあ」

友「あんま…。人と喋らねえじゃん？友達もいないし」

少年「俺がいるだろーが。委員長と俺はフレンドなんだぞ。セがつくほうの」

友「その冗談何回も聞いたわ。ぜってえ嘘だし」

「で、このxを２の方程式に代入し…」

眼鏡「…」ｶﾘｶﾘ

眼鏡「…」ﾍﾟﾗ

眼鏡「！」

「いいんちょうへ　君のノートは柔らかくていいシコティッシュになりました。ありがとう」

眼鏡「……」ﾁﾗ

少年「…」ﾆﾏ

眼鏡「……」ﾌﾟｲ

少年「あら」

「おい少年、何やってる。ちゃんと聞いてたか？」

少年「聞いてました！窓から見える青空があんまり美しかったんでつい」

「何だそれキモ…。じゃあこれ解けるな？ほら来い」

少年「それとこれとは話が別です！！！」

アハハ…

眼鏡「…」

眼鏡「はぁ」

キーンコーンカーンコーン

少年「うおおおおおお購買購買部ぅううう」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

友「いえぇえええ焼きそばパーン！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

眼鏡「…」ｶﾀﾝ

「ねえねえ、昨日のドMステ見た～？」

「見た見た～！マジ美櫻井君カッコよかった～」

「わかる～」

ガタガタ

「あ、委員長ここ座っていい？」

眼鏡「うん。いいよ」

「あざーっす。でさあ…」

キャハハ

眼鏡「…」ｶﾞﾗﾗ


眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

眼鏡「２年１組の眼鏡です。担任先生いらっしゃいますか」

担任「ここだぞー」

眼鏡「失礼します。日誌を持ってきました」

担任「ん。いつもいつもご苦労。ついでに、あそこのプリント教室に運んでおいてくれ」

眼鏡「はい」

担任「よろしくなー」

眼鏡「…」ﾍﾟｺ

眼鏡「…」

少年「うおおおおお購買部購バイブバイブバイブーー！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

眼鏡「！」ﾋﾞｸｯ

少年「きゃっ」ﾋﾞｸｯ

眼鏡「…廊下は走ったらだめ」

少年「びびびびっくりしたあ。少年ジャンプだったらぶつかって抱き合ってるとこだったぜ」

眼鏡「どいて」

少年「ん。それ何」

眼鏡「ただのプリント」

少年「持ってくの？」

眼鏡「うん」

少年「貸せ」ﾋｮｲ

眼鏡「別にいいよ、重く無いし。返して」

少年「いいからいいから」ｽﾀｽﾀ

眼鏡「ちょっと…」

少年「もう昼食べたのか？」

眼鏡「まだだよ」

少年「んじゃあ俺と一緒に食べない？」

眼鏡「…何で？友達と一緒に食べればいいじゃない」

少年「いいんだよあいつ精子くせーし。たまには俺も良い匂いする女の子と食べたい」

眼鏡「…」

少年「そういや、委員長どこでメシ食ってんの？教室にいねえけど」

眼鏡「どこでもいいでしょ」

少年「なあなあ一緒に食べようぜ～」

眼鏡「気を使ってくれなくても大丈夫」

少年「そんなんじゃないよー。頑固だなー。俺クラスのイケメンとご飯食べれるって幸せじゃない？」

眼鏡「じゃない」

少年「…。お願いお願い。先っぽだけでいいから」

眼鏡「もう、うるさい。私自習室行きたいから。少年は教室帰って」

少年「なんで。メシは？」

眼鏡「自習室で食べる」

少年「えーちょっと。待てってば、なあ」

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年「ちぇ」

少年「つまんねー女。おっぱいもAのくせに」

眼鏡「違います」

少年「聞いてたんかい！こええ」

眼鏡「…」ﾌﾟｲ

少年「ね、じゃあ何カップ…」

バタン

少年「…」

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

眼鏡「…」

コンコン

「はーい」

眼鏡「…２年１組の」

「あ、委員長ねー。いいよ入って」

眼鏡「…」

眼鏡「失礼します」

ガララ

保険医「こんにちは。どうだった、今日の授業」

眼鏡「まあまあです」

保険医「数学の板書は？大丈夫だったの？」

眼鏡「はい。先生によくできてるって褒められちゃいました」

保険医「えー。マジかすごいね。流石学年トップの才女」

眼鏡「そんなんじゃないですよ」ｸｽ

保険医「今日もここで食べていく？」

眼鏡「いいですか」

保険医「勿論。今テーブル片付けるから」

眼鏡「…」

保険医「僕もちょうど今、お昼ご飯にしようと思ってたんだ。一緒に食べよう」

眼鏡「はい！」

少年「はぁ～…」

友「んだよさっきから気持ちわりい」

少年「何で俺の隣にはザーメン臭い野郎が座ってるんだろうなって思って」

友「なにそれひどい。ってかお前のほうがくせえし」

少年「臭くないです～。俺はいつも女が濡れるフェロモン発してます～」

友「いや足くせえよ」

少年「は？くさくねえし」

友「いや臭いわ」

少年「だから臭くねえし」

友「いやいやいつも臭…まあいいややめよう。食べよう」

少年「ウィース」

友「そういやお前、そのプリント何なん？」

少年「知らん」

友「授業前に配っておくやつか？」

少年「分からん」

友「…何でだよ。先生に言われなかったのかよ」

少年「あー、えっと。わかんにゃい」ﾃﾍﾍﾟﾛ

友「いやいやいや、聞いて来いバカ」

少年「めんどくせー！！いってきまーーす！！」

友「え、もう行…。食うのはやっ！？生活習慣病なるぞお前」

少年「きーーーーーーーーーーーん」ｽﾀﾀﾀﾀ

少年「自習室とうちゃく」ｷｯ

少年「なんだ、今日閉まってるじゃん。委員長どこだろ」

少年「…」ｷｮﾛｷｮﾛ

ガララ

眼鏡「ありがとうございました」

少年「お」

眼鏡「え」

少年「おーー！委員長！愛しの我が蜜壺！！」

眼鏡「大きい声出さないで」

少年「いやいや、何で保健室？どっかケガでもした？俺がねっとり舐めて治してあげようかフヒ」

眼鏡「何でもないから」

少年「はっ、じゃあもしや生理…」

眼鏡「やめなさい」

少年「はい。まあいいや、プリントのことなんだけどさ」

眼鏡「ああ、あれはただ机に置いておけばいいんだよ。ホームルームで先生が配るから」

少年「あ、そーなん…。なんだ」

眼鏡「もう掃除だよ。教室戻る？」

少年「ん。…あれ、あんた昼飯は？」

眼鏡「もう食べたよ」

少年「いつ？どこで？」

眼鏡「めんどうくさい彼女じゃあるまいし、そんなの聞かないで」

少年「浮気？ちょっと今流行りの託卵女子にでもなるつもり？」

眼鏡「浮気ってなに。もううるさい」

少年「えーー…。気になる…」

担任「えー。連絡がひとつ。最近近所で痴漢の被害が相次いでるそうだ」

「少年じゃね、犯人」

「あーやりそー」

「少年くん、ヤバーいｗ」

少年「あちゃー、バレちゃいましたか」

担任「バカかお前ら。いいか、茶化すな。これ本当重要な問題なんだから」

少年「うーす」

担任「とにかく女子は集団で帰るように。電車内でも注意しろよ。何かあったら、すぐ叫んで助けを呼べ」

眼鏡「…」

少年「…」ﾁﾗ

担任「はい、以上。委員長、号令たのむ」

眼鏡「起立」

ガー

眼鏡「礼」

「「さようならー」」

担任「ん。気をつけて帰れー」

ガヤガヤ

「痴漢だってヤバー」

「えー大丈夫っしょ？うちらいつも３人で帰ってるし」

「だよねー。ね、ちょっとヅタヤ寄ってかない？」

眼鏡「…」

少年「いいん…」

友「おおおおい少年んんんんん！！」ｶﾞｯ

少年「な、何だよビビるわ」

友「大事な話があんだ！ちょっと面貸せ！！」

少年「え、え？だから俺痴漢なんてしてないってば」

友「そうじゃねええええ！！いいから！こっち！！」

少年「いや待てって。俺用事…」

友「来なきゃ殺す！俺が貴様を殺す！！」

少年「えええええ怖い犯されるたすけて」

ズルズル

眼鏡「…」

眼鏡「…」ﾌｩ



ギャル「ねー、いいでしょお？」

少年「い、いや…」

友「いいですと言え！！ここで断ったらお前男じゃねえ！！」

少年「いやでもお」

友「せっかくギャルがこう言ってくれてんだぞ！？こんなチャンスねーんだぞ！？」

少年「ええーーーー…」

友「いい加減にしろこのオカマ野郎ぉおおお！！殺すぞぉおおお！！」

少年「いやだからねチミたち。急に言われましても」

ギャル「いいじゃん別にー。どうせ休み暇っしょ？」

少年「暇じゃねーよ男には１人の時間が必要なんﾀﾞﾌﾞｪｼｯ！おい何すんだ包茎野郎！！」

友「ふざっけんなよ！！マジ俺のことも考えろよ！！」

ギャル「そうだよ～こっちも困るんですけど～」

少年「いや、でも…」

ギャル「いいじゃん合コンだよ？しかもあの野田女子だよ？」

友「そおおだよ少年！！野田女子と合コンできるなんてこんなアンビリバブルな機会あっていいか！？」

ギャル「可愛い子ばっかだよ～。マジ。うちが保障する」

少年「えー、でもお」

友「お前マジちんこ付いてるの？バカなの？」

少年「…分かった。分かったから！明日ね？半日でおわんだね？」

ギャル「え、了解！？やり～。いやあ助かった。ありがと少年」

少年「クソが。俺は年上の落ち着いた熟女が良いって言ってるのに」

友「よおおおおっしゃああああ！！やったぜ少年！明日は楽しもうな！！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

ギャル「もっしー？あ、メンズ揃ったわ～。知り合い二人連れて行くから～。うん。よろしく～」

少年「はぁ…」

友「おい！俺に恥かかせんじゃねーぞ少年！明日は野田女子お持ち帰りパーティーなんだから！！」

少年「はいはい」ﾀﾀﾀ

友「じゃあな！がっはっはっは！！」

少年「…」ﾀﾀﾀ

少年「げ」ｶﾞﾀﾝ

少年「委員長の靴ねえ…。遅かったか」

少年「おーーい委員長ーー！アメちゃんあげるから出ておいでー！」

少年「１人で帰っちゃあぶねえってボッチなんて恰好の餌食なんだから！！」ﾀﾀﾀ

「少年またなんか１人で喋ってるー」

「ウケるー」

「イケメンだけど奇行目立つよねー」

「えーそこがよくなーい？」

少年「おいそこのマンバギャルども。地味な眼鏡女が通らなかったか？」

「えー、わかんないけどお、１０分前くらいに通ったカモ」

少年「わかんないのか知ってるのかどっちかにしろよ。まあいいやありがと。つけま少しは減らせよバケモノ」ﾀﾀﾀ

「なにあれウザーうけるー」

「やっぱおもしれーー」

眼鏡「…」ｺﾂｺﾂ

眼鏡（…暗い）

眼鏡「…」

コツ

眼鏡「…」

眼鏡「…」ﾋﾟﾀ

眼鏡「…」ｿｯ

男「……」

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

コツ　コツ

眼鏡（…あの人、さっきから後ろにいる）

最近痴漢が…　女子は集団で帰れ…

眼鏡（まさかね）

コツ　コツ

眼鏡「…」

眼鏡（いや、まさかね）

眼鏡「…」ﾁﾗ

男「……」

眼鏡（…近づいて、きてる）

眼鏡（…スマホ）ｺﾞｿ

眼鏡（ない。家に忘れてきちゃったんだ）

眼鏡「…」

男「……」

眼鏡（いいや、走っちゃえ）ﾀｯ

眼鏡「…っ」ﾀﾀﾀ

タタタタ

眼鏡「え、…うそ」

男「……はぁ、はぁ」ﾀﾀﾀ

眼鏡「！」ﾋﾞｸ

眼鏡（え？あの人も走ってる？え？）

眼鏡「…っ！」ﾀﾞｯ

男「はあ、はあ」

眼鏡（やば、…あっちのほうが早い…！！）

眼鏡「はっ、はっ、…はぁっ」

眼鏡（ど、どうしよう、どうしよう。ここら辺家ないし、お店も…）

眼鏡（だれか、…）

「おい」

ガシッ

眼鏡「！きゃぁああああああああぁああああああああああああっ！！！」ﾌﾞﾝ

バキッ

少年「ｱﾍﾞｼ！！！！？」ﾄﾞｻ

眼鏡「えええええ！？」

少年「ってーな何するんだよぶわぁああか！！暴力反対！！」

眼鏡「だ、だって。い、いきなり…」

少年「ってー…。俺のビューティホーフェイスが…」

眼鏡「…ご、ごめんなさい。つい」

少年「うっせー！責任とってよね！！」

男「はぁ、はあ」ﾀﾀﾀ

眼鏡「！…っ」ﾊﾞｯ

少年「む、お。うお」

眼鏡「…っ」ｷﾞｭ

男「ふっ、ふっ」ﾀﾀﾀ

少年「…な、何？」

眼鏡「…な、なんだ…」

少年「え？何何どうした」

眼鏡「あ、あの男の人…。変な人かと思った…。ランニングしてるだけだった。よかったぁ…」ｷﾞｭｳ

少年「あ、そ、そう」

少年「え、と。あー、分かる分かる。ランニングしてるおっさんとすれ違う時は勇気いるもんな」

眼鏡「同じタイミングで走りだすから…。あー、びっくりした」

少年「うん、えと」

眼鏡「…ああ、ごめん。掴んだりして」ﾊﾟｯ

少年「あ、いや。いい。だいじょぶ、です」

眼鏡「はー…」

少年「……」

眼鏡「で、君こんなところで何をしてるの」

少年「いや切り替え早いな。…えと、俺は別に。帰ってただけだけど」

眼鏡「そう」

少年「あんたが歩くのおっせーから追いついちゃったのかなぁ」

眼鏡「汗かいてるけど？」

少年「かいてねーよ」

眼鏡「まあ、ちょうど良かったかな。怖いから一緒に帰ろう」

少年「はぁあ？何怖いってー。まさかご自分のバディが痴漢にこねくり回されるとでも思ってるんですくぁああ？」

眼鏡「そういうわけじゃないけど、暗くて怖いもん」

少年「…しょうがねーなー。帰ってやんよ」

眼鏡「ありがとう」

少年「ん…」

少年「何であんた、１人で帰ろうとすんのさ」

眼鏡「え？」

少年「誰にも声かけねーし。誰も待たねーし」

眼鏡「待つって。一緒に帰る人いないから」

少年「いるだろ！！このイケメン紳士俺が！！」

眼鏡「…」

少年「イケメン紳」

眼鏡「少年さ、遠回りしてるよね？」

少年「はえ？」

眼鏡「本当はこっちのルート通らなくてもいいじゃない。すぐ帰れる道あるし」

少年「は？え？」

眼鏡「わざわざ遠回りしなくてもいいんじゃ」

少年「ﾊｧあああああああああああああああああん？？？？ぱぁああああどぅううん？」

眼鏡「ええ？」

少年「俺はこっちの道で帰ったほうがいいんですぅうう～。ヘヴンイレブンあるし～～」

眼鏡「そうなの？」

少年「そうですぅううう～～ゴムの自販機もあるし～～～」

眼鏡「ないよねそんなの」

少年「心の目で見るのです」

眼鏡「訳わかんないよ」

眼鏡「まあ、いいけど」

少年「そーだそーだ、どうでも良いこと聞くんじゃねーガリ勉マゾヒスト」

眼鏡「マゾじゃないよ私」

少年「じゃあサド？」

眼鏡「普通」

少年「嘘だー絶対サドだよ。焦らしプレイ上手いもん」

眼鏡「なにそれ。したことないよ」

少年「俺焦らしてるじゃん。あぁん…。もう欲しい…」

眼鏡「やめて」

少年「ッウーイ」

眼鏡「じゃあ、ここでお別れだね。また月曜日」

少年「…」

眼鏡「何？」

少年「いや、家まで送る」

眼鏡「何で？」

少年「百万が一、いや。千万が一、あんたが不審者にレイーポされたら俺が責められるから」

眼鏡「大丈夫だよ。ここら辺住宅街だし」

少年「あのなあ、もうちっと危機感持てよ！いいから行くぞオラ」

眼鏡「…大丈夫なのに」

少年「そういう慢心があるから性犯罪は途絶えないんですよ！全く近頃のオナゴは」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

眼鏡「ありがとう」

少年「え？」

眼鏡「心配してくれて」

少年「…」

少年「ﾊｧああああああああああああああああああああああああああん？？？？？？」

眼鏡「着いた」

少年「ったく馬鹿じゃねーの馬鹿じゃねーの誰があんたなんか心配するかボケアホバージン死ね」

眼鏡「はいはい分かったから。ごめんって何回も言ってるじゃん」

少年「はよ帰れこの淫乱！！」

眼鏡「はいはい」

少年「お父さんによろしく伝えておけよ！！」

眼鏡「何をよ…」

少年「将来お前の娘の膜を破る男が送り届けてくれましたってなぁあああ！！」

眼鏡父「何だって？」ｶﾞﾁｬ

少年「ﾌｧｯ!!!!!!?」

眼鏡「あ、お父さん。ただいま」

眼鏡父「お帰り。あの子は誰かね？」

眼鏡「クラスの男の子。帰り道一緒だから送ってもらったの」

少年「いやあのえっとフヒこんばんは」

眼鏡父「さっき何か言ってなかったかね」

少年「ないです！！！俺喋ったことないです！！！」

眼鏡「いやあるでしょ」

眼鏡父「まあとにかく、娘を送ってくれてありがとう。君も気をつけて帰れよ」

少年「ひゃい！！！さようなら！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

眼鏡「バイバイ。また月曜日ね」

少年「さっさようならぁあああ！！」

眼鏡父「ふむ。…ボーイフレンドか？」

眼鏡「まさか。やめてよお父さん」ｸｽ

少年「あーびっくりしたあーびっくりした」ｶﾞﾁｬ

兄「おかえリビドー」

少年「ただいマジックミラー号。はー、疲れた」

兄「なんだまた外でグラぶってたのか」

少年「グラぶるってエロ単語だったの！？はえー知らなかった。ってかしてねえよ」

母「遅かったわね、どうしたの」

少年「えっと、居残り自習してた」

兄「マジかよ明日はハリケーンだな」

母「洗濯物干せないわね…」

少年「何言ってんだあんたら…」

母「足洗ってきなさいよ。今日はイカ焼きよ」

少年「狙ってない？母さん」

母「何が？」

少年「いえ、なにも」


少年「ﾊﾑｯ！ﾊﾌｯ！ﾊﾌﾊﾌｯ！！」

兄「んまいんまい」

母「ねえ、明日少年は学校？」

少年「いーや。休み。だけど遊びにいく」

兄「いーな。俺もレポートなければ何処かいきてえ」

少年「おいバイト代をヘルスに突っ込むな。親が泣くぞ」

兄「健全な場所だっつってんだろヒネリ潰すぞ」

母「遊びにいくって、誰と。何処に？何時？夜ご飯いる？」

少年「んと、友と。場所は中央駅付近。９時に出る。午後１時くらいには帰ってくるからご飯はいる」

母「そう。分かったわ」

兄「なんでそんなに早く帰ってくんだよ」

少年「なんでもいーだろ」

兄「３時間もあそばねえじゃん」

少年「なんでもいいでしょ！やめて！もう私はあんたの女じゃないの！彼氏ヅラしないで！」

兄「えぇ…」

母「あれよ。あれ」

兄「えっ」

母「んふふ」

少年「は？何ですかその黒い笑みは」

兄「まさか…。AV女優の握手会…？」

少年「いかねーしいけねーよ。いきたいけど」

兄「三段活用みたいだなオイ。えー何母さん。こいつ何処いくの」

母「んふふ、夕方まで遊びなさいよ～」

少年「何！！！その笑顔やめてくれます！？」

母「合コンとか何かでしょー？」

少年「あんっ」

兄「図星だと喘ぐクセやめろよ」

少年「何故分かったし」

母「女のカンよ。ふふふ、恰好つけずにいっぱい遊びなさいよ」

少年「ちげーしマジ不本意だし俺がイケメンなばっかりに」

兄「…」

母「兄も行けないのに弟が先にとは。世の中って残酷」

兄「やめて…マミー…」

少年「元気出せよ童貞」

少年「ふーぽかぽか」ﾌｷﾌｷ

少年「このままチンチン丸出しで走り出したい気分だぜ」ｶﾞﾁｬ

バタン

少年「…ん」

少年（ラインきてる）ﾎﾟﾁ

友：なあ、明日どっちの服着ていけばいいと思う？

少年「右のボンテージが良いと思う、と。送信」

友さんが画像を送信しました

友：ボンテージってなんだよ

少年「チッ…うっせーな。無視」

ピコン

ギャル：明日９時半に●●集合だかんね？遅れたらマジ殺す

少年「…無視と」

ピコン

少年「あ」

眼鏡少女：今日は送ってくれてありがとう

少年「…」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

少年：べつに

眼鏡：お父さんも君のこと「良い奴だな」って言ってた

少年「…マジかー好印象かー困っちゃうなー」

少年：あんたのお父さん富裕層のにおいがした

眼鏡：そうかな？

少年：いやいやいや実際金持ちでしょ？家デカかったし

眼鏡：そんなことないと思う

少年：俺逆玉の輿だね

少年「…」

少年「あれ」

ピコン

少年「！」

友：おい！どっちが良いかって聞いてんだろ！

少年「…」

少年：うるせえ自分で決めろ短小連絡してくんな

少年「通知オフと」ﾎﾟﾁ

少年「…」

少年「未読無視…」

少年「はぁーあ。つれないねぇ」ﾎﾞﾌﾝ

少年「…むー」

少年「…」

少年：俺明日野田女子の合コン行くんだ。妬ける？

少年「…」

ピコン

眼鏡：楽しんできてね

少年「チッ」ﾎﾟｲ

少年「寝よ」ｺﾞﾛﾝ

ちょっと落ちます。このまま帰ってこないかもです
続きは土曜くらいに書けたらいいな

少年「…」

友「おーう少年！！良い朝だな！！」

少年「結局それにしたんだ」

友「な、なんだよ！お前が何も言ってくれないから自分で決めたんだよ！」

少年「うける～量産型大学生きこりファッションってかんじ～」

友「黙れ！！」

少年「まあ僕みたいなイケメンは何着ようがサマになっちゃうんですけどねうふ」

友「お前普段とあんま変わらないな。もう少し気合入れてくればいいのに」

少年「だって寝坊して服決めてる余裕なかったし」

友「マジかよ…。よく寝坊できるね」

少年「お前は遠足前夜の子どもみたいな感じだったんだろ、どうせ」

友「おう」

少年「わあ素直。抱いて」

友「とまあくだらない会話はこれくらいにして」

少年「っす」

友「カフェだっけ、待ってる場所。もう行こうぜ」

少年「へいへいほー」

友「お前もちっと楽しそうにせえよ。あと下ネタもやめとけ。女子が引く」

少年「野田女子はお嬢様多そうだもんな。でも案外そういう子のほうがユルユル」

友「ど、どこが」

少年「…」ﾆﾔｧ

＝女子が好きそうなカフェ（笑）

少年「えーと」

友「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ギャル「あ、来た来た。こっち～」

少年「おう。ほら、行くぞ」

友「あ、ああ」

ギャル「早かったじゃーん。かんしんかんしーん」

少年「いやあマジ張り切っちゃった」ﾃﾍ

ギャル「ほんじゃウチ抜けるから。上手くやってね」

少年「ほーい」

友「……」

少年「どうした。貝にでもなっちゃった？」

友「あのさ、冷静に考えたら天下の野田女子と２対２ってヤバくね」

少年「え？そうか？」

友「ぜってえヤバいって。ハードル高…」

少年「こんちわー」

「わーこんにちはー」

「はじめましてー」

友「っえええええええええええ」

少年「いやあギャルが強引にセッティングしてくれたみたいで。ごめんねー仲人ババアみたいだよねあいつ」

ゆるふわ系女子「えーそんなことないよー。寧ろこっちが頼んだほうだもんね？」

清楚系女子「えー。ふふ、そうだったっけ」

友（かかかかか可愛い…！！流石野田…！！ありがとうカミサマありがとうギャル）

少年「とりあえず自己紹介しよっか？俺たちからでいい？」

ゆる「うん！」

少年「俺、ギャルと同学年の少年って言います。見ての通りイケメンです。ちなみにフリーだからどんどんアタックしてくれていいよ」

清楚「…」ｸｽｸｽ

少年「ほんでこっちのブサイクが」

友「ッオイ！！！！誰がブサイクだ」

少年「てへぺろ」

友「…俺も同じく、ギャルと同じ高校の友って言います。あとこいつよりイケメンな自信あります。もちろんフリーです」

ゆる「やだー。おもしろーい」

少年「そっちはー？」

ゆる「私は野田女子２年のゆるふわっていいまーす。彼氏募集中かな」

少年「おーいいねいいね」

清楚「あの、私は…。ゆるふわと同じクラスで、清楚っていいます。よろしくおねがいします」ﾍﾟｺ

友「よろしくー！」

少年「よっしゃじゃあ座るか。俺ゆるふわちゃんと清楚ちゃんの間で」

友「ふざけんな！あのこいつ殴っていいっすよ」

ゆる「あははーなにそれー」

清楚「やだー」ｸｽｸｽ

＝１時間後

少年「で、俺言ったわけー」

ゆる「あはは、ちょ、おもしろー」

清楚「あはは…」ｸｽｸｽ

少年「いやその場にこいつもいたんだけどね？何て言ったか教えてやれよ」ﾂﾝ

友「いや普通に、…」

ゆる「ちょ、ま、お腹いたい！」

清楚「やめてー！」

友「はは…」

友（なんっだこの打ち解けた雰囲気！幼馴染！幼馴染かなにかなのかこの集団！？）

友（ってか少年のコミュ力ハンパねえ！やっぱ連れてきてよかった！）

少年「…な、友？」

友「おう、そしたら…」

友（しかもすごく良いタイミングで振ってくれるぅうううういやあああ惚れちゃううう女になっちゃううう）


ゆる「あー、楽しかったー」

少年「あそこ料理結構美味しかったね。また来たいね」

友「また４人で来る？」

少年「いやお前抜かして３人で行くわ。ね？」

清楚「いやいや、可哀相ですよー」ｸｽｸｽ

友（いける！いけるぞ！！！）

ゆる「このあとどうするー？」

少年「んー」

少年「…」ﾁﾗ

友（受け取ったぞその“今度はお前がリードしろ”視線！ありがとう少年！お前になら一晩抱かれてもい）

友「そうだなー、じゃ、カラオケでも行きますか」

ゆる「いくー！」

清楚「いいですねー」

少年「…」ｸﾞｯ

友「…」ｸﾞｯ

友「俺いいとこ知ってるよー。案内するから行こう」

ゆる「さんせーい」


コツ　コツ

友「でさあ…」

少年（あー）

少年（友が上手くバトン引き継いでくれてよかったー。若干楽になったー）

少年（めんどくせーやっぱめんどくせー。下ネタいいてえーだりー）

少年「そうそう、俺もビビってさあ」

清楚「そうなんですか。私も…」

少年（おにゃのこって可愛いけどなんでこんなに話面白くないんだろー）

少年「…」

少年（あ、れ？）ﾋﾟﾀ

こんなタイミングで…
落ちる…
またね

少年(…あの地味な後姿は、もしや）

友「おい、どうした？」

清楚「どうかしましたかー？」

少年「あ、いや」

少年（本屋入ってった…。ぽいな）

少年「あのさ、俺ちょっとトイレ行ってくる。皆も行ってたほうがいいんじゃね？ボックスまで距離あるし」

友「おい女子にそんなこと言うな」

ゆる「私達はいいかな～」

清楚「どうぞ待ってますから、行ってきてください」

少年「すまん！秒で戻ってくる」ﾀﾞｯ

＝本屋

少年「…っと」ｷｮﾛｷｮﾛ

少年（確かこっち行ったはずなんだけど）

眼鏡「…」

少年「あ」

少年（まままままじで委員長だった！俺の視力はんぱねえええ）

眼鏡「…」ﾍﾟﾗ

少年（なに、…見てんだ？）

少年「…」ｼﾞｰ

「ホップティーン春の大特集！ゆるカワ愛されメイクで彼のハートを射止めちゃおう！」

少年「…」

少年（どうぅえええええええええええええええええええええっええええええ）

眼鏡「…」ｼﾞｰ

少年（めっちゃ真剣に見てりゅうううううううう嘘おおおおおおおあぉおおお！？）

眼鏡「…」ﾊﾟﾀﾝ

少年（あ、棚に戻した）

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年（あーびっくりしたあーびっくりした！委員長があんなケバ雑誌見るなんて）

眼鏡「…」ﾍﾟﾗ

少年（今度はなんだ？小説とかか？）

「かわいい！おいしい！冷めても喜ばれるお弁当」

少年（…やっと元の委員長に戻ってきたーーー！）

眼鏡「…」ﾌﾑﾌﾑ

少年（頷いてるぅうううう）

眼鏡「…」

少年（…ええいもう、我慢ならん）

眼鏡「…」ｼﾞｰ

少年「あのー、何かお探しでしょうか？」

眼鏡「きゃっ！！？」ﾋﾞｸ

少年「お弁当の本でしたらこちらの出版社のものも人気ですよー」

眼鏡「な、なんでここに…！？」

少年「いやーダチとあるいてたら偶然見つけちゃって。どう？良いオカズみつけた？」ｼｺｼｺ

眼鏡「ふざけないでよ…。ここお店だよ？」

少年「オカズオカズ」

眼鏡「信じられない」ｽﾀｽﾀ

少年「ああん待ってよマイハニーポット」

少年「ねえねえ、その本買うのか？」

眼鏡「…うん」

少年「委員長っていつもお弁当手作りなんだ？」

眼鏡「そうだよ」

少年「へええー。偉いな、俺にもつくっ」

「お待ちのお客様どうぞー」

眼鏡「はい」ｽﾀｽﾀ

少年「…」ﾎﾟﾂﾝ

眼鏡「何でまだいるの？」

少年「だって一秒でも君と長く繋がっていたいから…。肉棒的な意味で」

眼鏡「友達待たせてるんじゃないの？」

少年「いいのいいの、ウンコってことにしておけば」

眼鏡「？…いや、早く戻りなよ」

少年「だからあ、いいの！！」

眼鏡「えぇ…」

少年「ねえ、あんた１人で来たの？つれは？」

眼鏡「１人だよ」

少年「…なんか、大丈夫か？」

眼鏡「買い物にいちいち複数人で行くかな」

少年「君と僕では考え方が違うようですね…。いや、友人の数というべきか」

眼鏡「じゃあね」ｽﾀｽﾀ

少年「ああん待ってよマイダッチワイフ」

眼鏡「もう、何。早く戻ってあげないと友達心配するよ？合コンなんでしょ？」

少年「…あ、覚えてたんだ」

眼鏡「昨日言ってきたじゃない」

少年「うんそーなの。俺今からお持ち帰りパーリーだから。ズッコンバッコン」

眼鏡「そうなんだ、良かったね」

少年「溢れんばかりの小並感…。もう冷たいんだから」

眼鏡「女の子待たせちゃだめだよ、早く行って」

少年「…ん、」

少年「……」

少年（なんでだろ、急に戻りたくなくなったなー）ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

ピロリン

少年「げ、ライン」

友：おいお前いつまでうんこしてんだ

少年：うるせーノロなんだよ

友：マジか嘘つけはよ戻って来い

少年「…」ｶﾞﾘｶﾞﾘ

眼鏡「どうしたの？」

少年「ん、あー。いや。なにも」

眼鏡「じゃあ、私行くね」

少年「どこに。ヘルス？」

眼鏡「この後も色々買い物するから。ばいばい」

少年「…」

ピロリン

友：はよせい下痢野郎

少年「なあ、委員長ー。買い物って何買うの？リモコンバイブ？重たいものなら俺が持とうか？」ﾄﾃﾄﾃ

眼鏡「大丈夫だからはやく…」

友「あ、おい！見つけたぞアホ！！」

少年「ひえっ」

友「お前なにやってんだ、迷子なら迷子って素直に…」

眼鏡「…」

友「え」

ゆる「あ、いたのー？」

清楚「びっくりしたー。トイレ前にもいなかったから…」

少年（最悪）

ゆる「…」ｼﾞ

清楚「…？」ｼﾞ

少年「あー。えと、ごめんごめん。道に迷っちゃってさあ」

友「そ、そうだよー。こいつドチャクソ方向音痴で」

ゆる「その子と喋ってたけど、友達なのー？」

清楚「えっ、そうなんですか？」

友「……」ｷﾞｷﾞｷﾞ

友（おまっ、なんで委員長に…！なんか気まずくなるだろ何してんだ！）

ゆる「ねえ？」

少年「あ、…えー、と」

眼鏡「いえ、道を聞かれただけです。知り合いじゃありません」

少年「え」

ゆる「あ、そうなんですかー」

友「あ、あはははすみませんねなんかコイツ馬鹿で！今すぐ回収しますんで」

少年「…」

眼鏡「…」ﾍﾟｺ

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年（…空気察した…？いや、でも…）

友「おら行くぞアホンダラ！！」

清楚「行きましょう」

少年「ん。ああ、ごめんねえ皆～。ここらへん道複雑でさあ～」

ゆる「えー、どこがー」ｹﾗｹﾗ

少年「てへぺろてへぺろ」

＝カラオケ

ゆる「会いたくてあいーたくてふーるーえるー」

友「うおおゆるちゃん歌うめー！！」

少年「いえーい！！！和製西野カンナー！！」

清楚「和製って」ｸｽｸｽ

ゆる「…はあ、いやー気持ちよかったぁ。ね、ちょっとトイレ行ってくるね」

清楚「あ、わたしも」

少年「うーい気をつけてー」

友「何にだよ」

バタン

友「おい貴様」

少年「言いたいことは大体分かったから、まあ、ヨシ幾三でも歌って気分をおちつｋ」

友「黙れ外道。お前委員長となんで話してた」

少年「いやだって、出会っちゃったから」

友「女の子たちが変な感じになっちゃうだろ！！お前バカなの！？」

少年「だってだってぇ」

友「あそこで委員長が機転利かせてくれたから良かったものの…。はあ、危なかった」

少年「んー…」

友「お前な、リスキーなことすんな。今は目の前のかわいこちゃんだけを考えろ」

少年「うっす」

友「つか、トイレ長くねあの子たち」

少年「トイレ会議だろどうせ」

友「っかぁああああー！これが噂の…」

少年「今頃どっちがタイプか話あってんだよ」

少年「ねえねえ清楚～あんたどっちタイプよ～」

少年「んー、あたしは…えー、ゆるふわはどっち？」

少年「あたしは少年くんかなぁ～」

少年「え、あ、そ、そうなんだー。…私は友くんかなあー」

友「何その子芝居」

少年「えーまじ？良かった被らないじゃーん！じゃあ清楚は友くん固定ねー」

少年「う、うんー」

少年「てかオケ代どうする？あいつらに払わせる？」

少年「いつも男の子持ちだから、払ってくれるんじゃないかな」

少年「だよね～」

友「嘘だああああああああ！！あの子たちはそんな会話しなああああい！！」

少年「いやしてる、そんな内容の話は絶対してる」

友「ぎゃああああああああでもいいか、顔が一番だしな。可愛い子に奢るのも男の醍醐味か」

少年「お前はどーなの」

友「え、俺？…ええと、…どっちかといえば、清楚ちゃんかな」

少年「あー、はいはいあの清楚系ね、系」

友「系を強調すな」

少年「アレ絶対素はどビッチだって。ああいうウブなのがウケるって自覚しててやってるタイプ」

友「ずぇえええええったい違う！！あの子絶対良い子！！」

少年「本物の清楚はカラコン入れてつけま付けたのをナチュラルメイクとかいいませーん」

少年（…あれ、何で今委員長の顔が浮かんだんだ？）

少年「まあいいや。友はじゃあ清楚ちゃんに行けよ」

友「い、いいのか？」

少年「ん。俺どっちでもいいし」

友「なんじゃそりゃ」

少年「正直どっちもタイプじゃねー」

友「はああ？贅沢かテメエ！めっちゃ可愛いしスタイルもそこそこじゃねえか」

少年「ふん。ガキめ…。そこしか見るところがないのか…」

ガチャ

ゆる「ただいまでーす」

清楚「お待たせー」

友「あ、おかえり！」

少年「おかえりん…おかえり」

ゆる「ねえねえ席チェンしない？」

友「いいよ！！」

ゆる「やったー、じゃあ私少年くんの隣ー」

友（神に感謝！！！！！）

清楚「えへへ、よろしく」

友「おーう！よろしくー」

少年「ほんじゃあさ、グループ歌唱力対決でもする？」

ゆる「いいねそれー！」

＝１時間後

友「うおおおおおおおおおお！！９１点！！キタコレ！！」

少年「どんぐりころころで９１点てなんか虚しくない？」

ゆる「あはは、確かにー」

友「でも点数には変わりないもんね、清楚ちゃん？」

清楚「そうですよー」

清楚「あ、次わたしだ。miwaa歌いますー」

ゆる「おお、やったー！」ﾋﾟﾄ

少年「！」

ゆる「あのね、清楚めっちゃmiwaa上手いんだよー」

少年「…ごめん、ちょっとトイレ」

ゆる「うん、いいよー」

少年「…」ｽﾀｽﾀ

バタン

少年「…」

少年「女こえー」ﾎﾞｿﾘ

ﾋﾟﾄってなんだ？

>>79少年にゆるふわがくっ付いた

バタン

少年「…」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

少年：いいんちょー

少年「…」

眼鏡：はい

少年：今なにしてる

眼鏡：お昼ご飯食べてます

少年：ちゃんとローター買えた？

眼鏡：買ってません

少年：それはいけない。俺がオススメ教えてあげるから今すぐに

眼鏡：ご飯食べてるのですみません、さようなら

少年：待って僕の女王様

眼鏡：何か用ですか

少年「…はぁ」

少年：いや、女って怖いなって思って

眼鏡：え？

少年：僕ちんリア充おんなこわいよー。おんなのこの計算高いとここわいよー

眼鏡：遊んでくれてる相手を悪く言っちゃだめです

少年「はは」

少年：真面目か

眼鏡：一般常識です

少年：俺もう帰りたい

少年：迎えにきてよう。俺を連れ出して

眼鏡：いやです

少年「…」

少年：いいんちょう今どこで飯くってんの

眼鏡：秘密です

少年：なんでよ

眼鏡：もう鉢合わせしたくないので

少年：駅前のモフバーガー？

眼鏡：え

少年：図星か

眼鏡：違いますけど、どうして？

少年：好きだって言ったの聞いた事あるから。ははーんその反応は図星だな

眼鏡：だから違います

少年「…」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

少年：友ー

友：なんよ

少年：俺マジでお腹いたい。カフェで食べた甘いもんがキた

友：マジか。大丈夫かよ

少年：女の子の前で漏らしちゃうかも

友：そんなことしたら殺す。絶対殺す

少年：じゃあ帰っていい？

友：んー

少年：雰囲気いいし、イケるでしょ。ライン交換すりゃいいし、まだ時間あるなら清楚ちゃんとサシでどっか行けよ

友：そ　の　手　が　あ　っ　た　か

少年：今戻る

友：ケツにちゃんと栓してこいよ

少年：黙れブサイコ

ガチャ

少年「いやーめんごめんご」

ゆる「おそいー」

清楚「お腹痛いって本当ですか？」

少年「そうなのよー。君達が可愛すぎてお腹壊しちゃった」

友「なにその謎の因果関係」

少年「申し訳ないんだけど、オケの利用時間もそろそろだしお開きにする？」

ゆる「えー」

清楚「まだ遊んでたいねー」

少年「また今度！今度はもうちょっと別のとこ行こうぜ」

ゆる「んー、じゃあ、いいよ」

清楚「しょうがないもんね」

友「あ、それじゃ女の子たち先に出てていいよ」

ゆる「…」ﾁﾗ

清楚「…」ﾁﾗ

ゆる「わかったー」

清楚「お先に失礼します」

バタン

少年「…見た、今の目配せ？」

友「見てない」

少年「奢ってもらえんの分かってる顔だったよ。あれは慣れてるな」

友「見てない！！！」

少年「あーあ女子こわい」

少年「もう高校生のお財布事情も考えてよねえ」ﾌﾟﾝｽｺ

友「いやいや安いもんだろ」

友「あ、二人とも。お財布しまっていいよー」

ゆる「え、ワリカンじゃ…」

友「いいからいいから」

清楚「そんな、悪いです」

友「いいの、な？」

少年「うん！！！」ｷﾘｯ

ゆる「えー、じゃあご馳走さまでした！ありがとっ」

清楚「ありがとうございました！」

友（あ、気持ち良い…）ﾎﾟﾔｰ

少年「そんじゃ、俺あっち方面だから！皆ばいばい」

ゆる「待って待って、ライン交換しよ？」

少年「ああ、友から聞いて！俺バスの時間やばいから」

ゆる「…」

ゆる「分かった、じゃあ、またね？」ﾆｺ

少年「うん、楽しかったありがとー」

少年「…」ﾀﾀﾀ


友「はい、紹介完了」

ゆる「ありがとー」

友「じゃあ、二人ともこのあとは…」

ゆる「清楚、帰ろうー」

清楚「うん。ばいばい友くん」

友「…」

友「おう！！またね！！」

眼鏡「…」

「彼氏のお弁当に最適！がっつり系おかず」

眼鏡「…」ﾍﾟﾗ

少年「甘辛豚のしょうが焼きで彼の胃袋を掴んじゃおう！…か、いいねえ。うまそー」

眼鏡「…」ﾊﾞｯ

少年「にひ」

眼鏡「…嘘でしょ」

少年「やっぱモフバーガーか。俺の読みは完全当たりだったな」

眼鏡「ご、合コンは？」

少年「いーのいーのもう飽きてたし。２時だよもう」

眼鏡「…」

少年「俺も軽く食べるから、あ、向かいいいよな？」ﾄﾞｶ

眼鏡「ダメって言っても座るでしょ」

少年「当たり」

眼鏡「…」ﾊﾟﾀﾝ

少年「で、何買ったの。見せてよ」

眼鏡「嫌」

少年「けちー。そんなんじゃセフレ見つかんないぞ」

眼鏡「私もう食べ終わったから、かえる」

少年「ごめんて！！もう短気なんだから！！」

眼鏡「…」

少年「ショッピング楽しかった？」

眼鏡「うん」

少年「俺は地獄だったー。ねえ聞いてくれよー」

眼鏡「どうしたの」

少年「俺は見てしまった…深淵を」

眼鏡「どういうこと」

少年「女子の黒さ…。闇の部分…」

眼鏡「…えっと？」

少年「いやあマジでさあ、自分に自信ある子って怖いよねぇええ」ｸﾞﾀ

少年「見たでしょ？あの二人組みの女の子」

眼鏡「野田女子の…。可愛い子だったよね、仲良さそうだったし」

少年「どこが！あのね、あれは完全にゆるふわが清楚の上に立ってるパターンだったよ」

眼鏡「ゆる…？ええと、どっちの？」

少年「背がちょっと高くて髪の毛巻いてたほうだよ」

眼鏡「ああ、うん。分かった」

少年「もう１人黒髪ロングの子いただろ？口には出さないけど完全マウンティングしてたね」

眼鏡「マウンティング？…ええと、猿がするやとだよね。仲間内で地位を確かめる行為」

少年「そうそう。“あたしオメーより女子力上だから！男決めるのも私が先だから！”みたいな感じがどうも…」

眼鏡「考えすぎだよ。私には仲の良い女の子同士って感じに見えた」

少年「女子のくせにニブいのね、そこらへん…。感度はビンカンなくせに」ｽｽ

眼鏡「何で触ろうとするの。やめて」ｻｯ

少年「女子グループはヤバい。得体の知れない暗さがある」

眼鏡「ふうん」

少年「委員長には分かんないか」

眼鏡「うん」

少年「幸せものだなあ…。あ、そうだ」

少年「さっき会ったときは空気読んでくれてあんがと。お陰で微妙な雰囲気ならずに済んだわ」

眼鏡「ううん、別にいいよ」

少年「…でもさああ、ちょっと冷たいんじゃないのお」

眼鏡「だって、あれ以外に方法思いつかなかったし」

少年「まあいいけど。お礼は体で払えばいい？」

眼鏡「いらないから、上着脱がないで」

少年「うーす」

眼鏡「…食べるの早いね」

少年「カロリー使ったもん。もう二度と合コンなんて行かない」

眼鏡「勿体無いなあ」

少年「…いいの」ﾍﾟﾛ

「ありがとうございましたー」

眼鏡「よいしょ」ｶﾞｻ

少年「持つよ」

眼鏡「え？大丈夫だよ」

少年「あのねえ、こういうところで甘えないから何時までも処女なんだよ」ｸﾞｲ

眼鏡「…ありがと」

少年「何買ったの？勝負おパンティ？」

眼鏡「…」

少年「え、なに」

眼鏡「べ、べつに」

少年「えーなになに」ｶﾞｻ

眼鏡「何でもいいでしょう！」

少年「あ、これ。コスメショップの袋じゃん」ｶﾞｻ

眼鏡「！！！」

少年「え、委員長化粧すんの？今スッピンなのに？」

眼鏡「ち、違う。これは、プレゼントで」

少年「誰に」ｷｮﾄﾝ

眼鏡「と、友達！！！！」

少年「誰」

眼鏡「……」

少年「ははぁ～～～ん」ﾆﾀｧ

眼鏡「な、何！？何で笑うの？」

少年「色気づいちゃってこのこのーー！お赤飯炊かなくちゃねー！」

眼鏡「ち、違うよ！私のじゃない！プレゼントで」

少年「の割にはラッピングもなにもしてないじゃーん。いやいや、分かったから何も言わなくていいよー」ﾆﾀﾆﾀ

眼鏡「だから！違うってば！」

少年「どれどれ。おお、付け睫毛ありますねー。それにグロスも」

眼鏡「かっ、返してよ！」

少年「おっと」ﾋｮｲ

少年「そんでこっちの袋はー？」

眼鏡「し、少年！！」

少年「これは…お弁当箱？デカいけど」

眼鏡「お父さんの！」

少年「ふうん。でもあんたのお父さん、こういうクマさん付いたやつ好きなの？ファンシー」

眼鏡「お父さんクマ好きなの！大好きなの！」

少年「ふううううん」

眼鏡「も、もう返してってば！」ｸﾞｲ

少年「ああんお止しになってお代官様～あーれー」

眼鏡「ふざけないで！」

少年「うわ、ちょ。やめっ…危ない！」

ガッ

少年「あ」

眼鏡「！」

ギュ

少年「…」

眼鏡「…」

少年「…」

眼鏡「…」

少年「あ、…ぶないだろ。何してんの」

眼鏡「ご、ごめんなさい…」

少年「俺が支えてなきゃ、車道に落っこちてたよ」

眼鏡「…う、うん」

少年「…」ｿﾛ

眼鏡「…」ﾊﾞｯ

少年「……」

眼鏡「…え、えっと。…ごめんね。危なかったよね」

少年「な、」

眼鏡「え」

少年「なぁあああああああああああに赤くなっちゃってんの！！？バカなの！？バージンなの！？童貞なの！！？」

眼鏡「は！？」

少年「俺だって不本意でしたぁあああ！！何意識してんのバーカバーカチェリー女！！！」

眼鏡「してないよ！！そっちだって何か赤いじゃない！！」

少年「眼科行けやボケぇええええええええ！！眼鏡合ってないんだよアホ！！！」

眼鏡「もういい！返して！」ﾊﾞｯ

少年「童貞！！」

眼鏡「性別違うもん！！！」

少年「…」ﾑｽ

眼鏡「…」ﾌﾟｲ

少年「…帰るの」

眼鏡「うん」

少年「ふうん」

眼鏡「…」

少年「バス？電車？」

眼鏡「…電車」

少年「痴漢出るぞ」

眼鏡「出ないもん」

少年「俺も電車にしよ」

眼鏡「…」

少年「ほら、切符買わないの？」

眼鏡「うるさい」

少年「ほら」

眼鏡「…ありがとう」ﾁｬﾘﾝ

少年「…」

眼鏡「…」

ｷｲﾛｲｾﾝﾏﾃﾞｵｻｶﾞﾘｸﾀﾞｻｰｲ

ガタン

少年「ん」

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年「…空いてるな」

眼鏡「うん」

少年「…」ﾎﾞﾌﾝ

少年「ここ」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

眼鏡「…はあ」ﾎﾞﾌ

少年「…」

眼鏡「…」

ガタン　ゴトン

少年「なあ」

眼鏡「何」

少年「誰にお弁当作ってあげるの」

眼鏡「…」

少年「誰にも言わないから教えて」

眼鏡「お父さん」

少年「嘘つけ」

眼鏡「…」

少年「…好きな人？彼氏？」

眼鏡「そんなのいると思う？」

少年「いるだろ」

眼鏡「ふうん、じゃあ誰」

少年「超絶美少年貴公子俺」

眼鏡「…」

少年「超絶」

眼鏡「そんな訳無いでしょ」

少年「嘘つけ俺の視線を感じるたびあんたがグショグショなのは知ってるんだよ」

眼鏡「なにそれ」

少年「俺にお弁当かぁ～～困っちゃうなああ～～いやぁあ～～」

眼鏡「…お弁当箱はセールだから買っただけ。本も気まぐれだし」

少年「困っちゃうなぁあああ～～～駅弁ファックかぁ～～」

眼鏡「聞いてる？」

少年「俺、玉子焼きは甘い方が好き」

眼鏡「うん、聞いてないね」

少年「マジで俺にじゃないの？」

眼鏡「だって。…いつも購買部で何か買ったりしてるじゃない」

少年「お母さんにお弁当いらねって言ってるからね」

眼鏡「どうして？」

少年「うちシングルマザーだからさ。負担減らしたいし。まあ、弁当代はちょっと貰ってる」

眼鏡「そうだったんだ」

少年「おー」

眼鏡「…」

少年「食べたいなー委員長の媚薬入りランチ」

眼鏡「作ってあげてもいいよ」

少年「え゛」

少年「な、え？マジ？いいの？」

眼鏡「味は保障しないけど」

少年「えええええ、えっと、えっと。マジで？」

眼鏡「ただし」

眼鏡「…しりとりで勝ったら」

少年「」

眼鏡「どう？」

少年「…い、いいよ。俺負けたことねーし」

眼鏡「あ、っそう。じゃあ私から始めるね。おべんとう」

少年「…ウマ並」

眼鏡「みれにあむ」

少年「む…無修正」

眼鏡「井伊直弼」

少年「ケツマンコ」

眼鏡「最低。コーラ」

少年「裸族」

眼鏡「なんか今日はがんばるね。くるまえび」

少年「俺の本気を見せてやるぜ。ビーチク」

眼鏡「クラス」

少年「えーと、えーと。すまた」

眼鏡「竜巻」

少年「きー。き、きー…騎乗位！！」

眼鏡「…」ｸｽ

少年「い、だぞ。ほら早く」

眼鏡「い、かー。ええと、い…」

少年「えええええええぷぷぷぷーー！マジですかぁあああ？」

眼鏡「…い、…い」

少年「ごーお！　よーん！　さーん！！」

眼鏡「…い。えー思いつかない」

少年「にーい！　いーち！！」

眼鏡「…」

少年「ゼロ！！！！！」

眼鏡「あっ、いちご！」

少年「ざんねええええん！もう遅いでええええす！！！」

眼鏡「あーあ」

少年「えーありえないんですけどありえないんですけど。天下の委員長さまが僕にしりとりで負けたんですかああ？」ﾌﾟﾌﾟﾌﾟ

眼鏡「なんでだろ…。おかしいなあ」

少年「おら、約束だぞ！作ってよ弁当」

眼鏡「…。言い出したのは私だし、そうする。わかった」

少年「ふんふんふーん」

眼鏡「…そんなに嬉しい？」

少年「いや別にー。食費浮くなって思って」

眼鏡「なにそれ。まあ、いいけど」

少年「ほんじゃ、よろしくな。いいか、絶対から揚げ入れろよ」

眼鏡「はいはい」

少年「それと彩り良くしろよ」

眼鏡「そうします」

少年「それとご飯の上にはふりかけでハートマークを…」

眼鏡「バイバイ」ｽﾀｽﾀ

少年「おま…。ああ、ばいばい！！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

眼鏡「…」ﾁﾗ

少年「いいか、からあげだぞからあげ！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

眼鏡「ふふ」

少年「…」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

少年「…」

少年「はあ、イケメンだとこういうことがあるから困っちゃうぜ」ﾌｳ

少年「らんらんらーん」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

少年「ただいマキヴァェリ」

兄「おかえリモコンバイブ…え？マキヴァエリ？」

少年「君主論」ｽﾀｽﾀ

兄「かあさああああああああん！！少年がぶっ壊れたあああああ！！」

母「あらいつものことじゃない」

母「どう、楽しかった？」

少年「うふふふふ…たのしかった～」ｸﾙｸﾙ

兄「悔しいのう悔しいのう」

少年「俺はお前より一段高いオスなんだよオラ、ひれ伏せ」

兄「あぁん…弟にこんな辱め…」

母「可愛い子いた？」

少年「いたー」ﾆﾍｰ

兄「いいなあ。ラインとか交換したのか？」

少年「したけど」ｽｯ

兄「え、なんで真顔？嫌だ怖い」

少年「さーて宿題してお風呂入って今日は早く寝よう」ﾙﾝﾙﾝ

兄「ほんとウザいなあいつ…。死なないかな」

母「春ねえ」

ピロリン

少年「おーーシャンゼリーゼーーー」

ゆる：友くんからラインききましたーよろしく！

少年「おーシャンゼリーゼーーおーーシャンゼリーゼー」

少年「…なんだお股ゆるふわちゃんか」

少年「おーシャンゼリｚ」

ピロリン

眼鏡：から揚げって、塩味と醤油どっちがいいの？

少年「…」ﾊﾞｯ

少年：ラヴジューズ

眼鏡：真剣に聞いてる

少年：しょうゆ

眼鏡：分かった。それだけ聞きたかったんだ。じゃあね

少年：待ってよーお話しようよ！！（ｲｹﾒﾝｽﾏｲﾙ

少年「…」

少年「え、既読無視…」

少年「…まあいいか」ﾎﾞﾌﾝ

少年「んふんふんふー」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

ピロリン

ゆる：少年くん？もう寝てるのかな？

少年「…」

少年「ねよ」ﾎﾞﾌ

少年「おっはよおおおおおおおおおおおおおお大塩平八郎ぅううおおお！！」

友「うっせーなてか何だその語尾」

少年「友くん！いい朝だね！！絶好のお勉強日和だね！！」

友「誰かああああ少年がぶっ壊れたあああああ」

「いつものことじゃね」

少年「ドナドナドーナーードーナー」ｸﾙｸﾙ

少年「いやあいい日だなああ！！予習が捗る」

友「いつもの下ネタマシンガンがない、だと…？」

少年「何やってんだよお前、さっさと予習しろよ。学生だろ？」

友「ええ…」


「この実験の結果から、…」

少年「…」ｿﾜｿﾜ

眼鏡「…」ｶﾘｶﾘ


「えー、ですから、この法律は…」

少年「…」ｿﾜｿﾜﾁﾗﾁﾗ

眼鏡「…」ﾒﾓﾒﾓ


キーンコーンカーンコーン

少年「よっしゃあああああああああお昼ごはんだあああああああああああ」ｶﾞﾀﾝ

友「お前どうしたんだマジで」

友「購買部行くか」

少年「いっかねーーー！１人で行って来い包茎野郎！！」

友「え？お前今日昼飯どうすんの。てか今度包茎っつったら殴るぞ」

少年「俺今日愛妻弁当だから。ごめん包茎」

友「ぅおらっ」ﾌﾞﾝ

少年「せいっ」ﾊﾟｼ

友「さすがだな小次郎…。そうかお前の中には川が流れていたのだな」

少年「はよいけ」ｼｯｼｯ

友「はいはい、いってきやすと」ｽﾀｽﾀ

少年「んふんふ」ﾋﾟｮｺﾋﾟｮｺ

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年「いーんちょーっ」

眼鏡「…」ｶﾞﾗﾗ

少年「…え？」

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年「え、ちょ、ちょ。無視っすか」

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年「おいってば…」

少年「ちょっとちょっと。なんでこんな人気のないところに」

少年「…はっ。まさか、まさかそういうコトだったの？」

眼鏡「…」ｸﾙ

少年「う、ううん。でもいいよ。あたしの初めて、委員長にならあげれるから…」

眼鏡「はい」ｽﾞｲ

少年「ポウッ！！！」

眼鏡「量、これで足りる？」

少年「足りる足りる！！！やたーー！！」ｸﾙｸﾙ

眼鏡「静かにして、誰かに見られちゃう」

少年「いいじゃん別に。隠れてヤってるわけじゃないんだから」

眼鏡「色々変な噂たっちゃうでしょ。だからここまで連れてきたのに」

少年「…いいじゃん。俺はかまわんよ」

眼鏡「私はかまう」

少年「…」

少年「まあいいや。とにかく食べよう！ここでいいや、一緒に食べようぜ委員長の媚薬ランチ」

眼鏡「ここで？階段で食べちゃだめだよ」

少年「いいから座れって！」ｽﾄﾝ

眼鏡「いや、私は自習室で食べるから」ｽﾀｽﾀ

少年「は？おい、何で！！すわれよパンツ見えてるぞ！」

眼鏡「タイツはいてるから見えません」ｽﾀｽﾀ

少年「おい戻って来いってば、ノーパン痴女！！」

眼鏡「うるさい」ｽﾀｽﾀ

少年「あ、…くそお。んだよ」

少年「照れちゃってさー。いくら俺がイケメンで濡れ濡れだからって」ｽﾄﾝ

少年「…教室戻って友と…」

少年「いや」

少年「いいや。１人で味わいたいし」ｽﾄﾝ

少年「どれどれ…」ﾊﾟｶ

少年「…」

少年「ヤバい、食べ物の写メ撮る女子の気持ちが今分かった」

少年「彩りやべえなおい。めっちゃ美味しそう。女子力５３万なのあいつ？」

少年「…からあげ」

少年「…ご飯は。なんだよ、ふりかけハートなしかい。減点だな」

少年「…」ﾊﾟｸ

少年「うわうまっ」

少年「うまうま、やばっ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

少年「ウォおんまるで俺は人間火力発電所だ」ﾑｼｬﾑｼｬ

「うっめーーー！！神か、神なのかー！！」

眼鏡「…」ｿｯ

眼鏡「…はぁ」

眼鏡（良かった。美味しかったんだ…。よかったぁ…）

眼鏡「…」

眼鏡「よし」ｷﾞｭ


コンコン

「どうぞー」

眼鏡「…失礼します」

保険医「おお、今日はちょっと遅かったね」

眼鏡「日誌、出してました。あの、もうご飯…」

保険医「いやまだ食べてないんだ。待ってた」ﾆｺ

眼鏡「!あ、ありがとうございます。ごめんなさい」

保険医「いいよいいよ」

眼鏡「…」ｺﾞｸ

保険医「ふんふーん」ｶﾞｻｶﾞｻ

眼鏡「…」

眼鏡「あ、あのっ」

保険医「んー？」

眼鏡「こっ、これ！！！」ﾊﾞｯ

保険医「え？なに？」

眼鏡「お弁当です！！父のぶん、作りすぎちゃったんで、持って来ました！！」

保険医「え、ええええええ！？」

眼鏡「先生、いつもいつもカップ麺とかだから…。た、たまにはって思って」

保険医「嘘、嘘！？これ眼鏡さんが作ったの？！」

眼鏡「は、はい」

保険医「すっげー。家庭的なんだねー。そっか、いつも自分でお弁当作ってるから」

眼鏡「…はい。あの、…迷惑だったら、断ってください」

保険医「本当に僕がもらっていいの？」

眼鏡「はい…」

保険医「じゃあ、もらう！ありがとう、すごく嬉しい！」ﾆｺ

眼鏡「！」

眼鏡「あっありがとうございますありがとうございます！！」ﾍﾟｺﾍﾟｺ

保険医「えええ何で眼鏡さんがお礼言うの」

保険医「へー、お弁当箱も可愛い。クマだ」ｸｽ

眼鏡「…えへへ」

保険医「じゃあ、感謝します。いただきます」ﾍﾟｺ

眼鏡「は、はい」

保険医「どれどれー」ﾊﾟｶ

保険医「…うわお。…すごい」

眼鏡「…」

保険医「こ、これ全部君が？すごすぎる。めちゃくちゃ美味しそう」

眼鏡「そ、そんな。たいしたことないです」

保険医「野菜のバランスとかもすごく良いし。保険医の僕が言うんだから間違いない」

眼鏡「…っ」ｷﾞｭｳ

保険医「じゃあ、いただきまーす」ﾊﾟｸ

眼鏡「……」

保険医「…うま。え、何コレ美味しい」

眼鏡「ほっ、本当ですか？」

保険医「今まで食べてきたお弁当の中で一番美味しいかもしんない」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

保険医「すっごい美味しい。いやー、カップ麺とは比べ物にならないね」

眼鏡「そ、そんな」

保険医「特にこのから揚げ最高。良いかんじに揚がってる」

眼鏡「…あ、ありがとう、ございます」

保険医「いいなあ、眼鏡さんさ、料理研究家にでもなれば？」

眼鏡「そんなレベルじゃ…」

保険医「そんなレベルだよ！いやあ、これは良いお嫁さんになる」

眼鏡「！」ｶﾞﾀｯ

保険医「え、どうしたの」

眼鏡「あ、な、なんでも、ない、です」

眼鏡「…」ｽﾄﾝ

眼鏡（やった、…やったぁあ…）ｷﾞｭ


パン

少年「…女神に感謝。ごちそうさまでした」

少年「マジ美味しかったな…。すんばらしいわ…」

少年「さてと、委員長にお礼でも言いに行く」ｽｸ

少年「か」ｸﾞﾗ

少年「あ」

グキ

少年「」

保険医「本当美味しかった。ごちそうさまでした」

眼鏡「い、いえいえ！喜んでいただいてよかったです」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

保険医「あ、お弁当箱は僕が洗っておくから」

眼鏡「大丈夫です、私が」

保険医「いやあそれは僕にさせて。また明日返すから。ね？」

眼鏡「…は、はい。お願いします」

保険医「いやー…。こんなご飯毎日食べれるお父さんは幸せものだな」

眼鏡「そう、ですかね」

保険医「確か、男手一つで君を育ててくたんだっけ。親としてすごく嬉しいし、誇らしいと思うよ」

眼鏡「……」ｷﾞｭｳ

保険医「君は良い子に育ったよね、本当」ﾆｺ

眼鏡「あ、…。の、」

眼鏡「…｣ｽｳ

眼鏡「よ、よければ、…明日から、お弁当…」

ドンドン！！

「ぎゃぴぃいいいいいい痛いのおおおおお壊れる！僕の足らめになっちゃううう！！」

眼鏡「…」ﾋﾞｸ

保険医「ん？」

「せんせーいるんでしょお！？開けて開けて！急患です！！」

保険医「ごめんね、ちょっと待ってて」ｶﾞﾀ

眼鏡（…あの、声。まさか）

ガラ

少年「たしゅけて足めっちゃ痛いの！！階段からね！階段からズザーって！足グキーってなったのお！」

保険医「はいはい少年君か。落ち着いて、大丈夫だから」

少年「いやーマジびびったっすよ。でもね先生、俺ご機嫌」

保険医「なんで？」

少年「実はぁ。俺のコレ（小指立てｽｯ　があ、お弁当つくってくれてえ」

少年「んふふふ～～、幸せーー。足の痛みとか正直どうでもいい～」

保険医「そうなんだ、でも腫れてるから冷やそうか。ちょっと氷もってくる」

少年「あーい。…あれ？先生、奥に誰かいるんすか」

保険医「え？」

眼鏡「……」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

保険医「…ううん。僕１人でご飯食べてたけど」

少年「んーでも何か野郎の匂いに混じり微かなおにゃのこの香りが」ｸﾝｸﾝ

保険医「座ってなさい」

少年「…」

少年「ねえ、誰か寝てる？」

保険医「寝てませんて」

少年「…」

少年「…」ｿﾛｰ

保険医「さ、少年くん。氷…」

シャッ

眼鏡「…」

少年「え」

保険医「少…ちょ」

少年「おやおや？あなたはもしや私のコレ（小指ｽｯ　ではございませんか？」

眼鏡「人違いです」

少年「いやメガネ外してもだめだから。委員長なにやってんのここで」

保険医「いや、昼食を食べてたんだよ」

眼鏡（せんせいいいいい！？）ﾊﾞｯ

少年「え？ここで？先生と？」

保険医「うん、そうだよ。いつも２人で食べてる」

少年「…」ﾁﾗ

眼鏡「…」

少年「…」ﾁﾗ

保険医「え？何かおかしい？」

少年「…」ﾁﾗ

眼鏡「…」

少年「へぇー…」

眼鏡（顔が、顔がなんか汚い笑顔になった…！）

少年「ほーーーーーーん」

眼鏡「…何」

少年「いつもいつも何処に行くかと思ったらーーーーーー」

眼鏡「いいじゃない、別に」

少年「いやはやまさかこんな所にいたとはーーーーーー」

保険医「何処でご飯食べようが眼鏡さんの自由。はい、座って」

少年「ふぁあああああああい」ｼﾞﾄｰ

眼鏡「…っ」

保険医「痛む？」

少年「べっつにいいいい？足よりムネのほうが痛いかなああ？」

保険医「え、どうして」

少年「先生、いつから委員長とご飯食べてたんですか？」

保険医「今学期の始め、…くらいかな」

少年「ほへえぇええええええええそおおなんだああああ自習室じゃないんだあああ」ｼﾞﾄｰ

眼鏡「…」ﾌﾟｲ

少年「…へええええええーーーえ？」

保険医「あのね、少年くん。だから別にどこで彼女が昼食をとろうが…」

少年「えーでもだって、俺いつも彼女のこと誘ってるのに食べてくれないんですよ」

保険医「え、そうなの？」

少年「そうなんす」

眼鏡「！」

保険医「てっきり教室じゃきまずいからだと…」

少年「俺毎日言ってますよーー。一緒に食べようってーー。ね？いいんちょお？」

眼鏡「…」ｷﾞｯ

少年「え、なんで睨むのかなあ僕分かんないなあ」

保険医「…でも、男の子に混ざってっていうのは恥ずかしいもんね、眼鏡さん？」

眼鏡「…そう、です」

少年「えぇ？保険医の先生とはサシで食べれるのに？なんでなんで？」

保険医「少年くん。いい加減にしなさい」ﾍﾟｼ

少年「…はーい」

保険医「じゃあ、氷のパックあげるから自分で冷やしといて。今日はお風呂につけないほうがいいよ」

少年「はーい」

保険医「眼鏡さんも、そろそろ昼休みお終いだし、戻ろうか」

眼鏡「…はい」

少年「委員長手かしてー。俺歩けないかも」

眼鏡「…」

眼鏡「あの、ありがとうございました。失礼します」ﾍﾟｺ

少年「さよおならーー」

保険医「はーい。お大事に」

バタン

少年「いやあ俺びっくりしちゃったよおー。まさかここにいるとｈ」

眼鏡「…い」ﾎﾞｿ

少年「え？」

眼鏡「…最低」

少年「え、」

眼鏡「もう１人で帰ってよ！馬鹿！！死んで！！」

少年「え、え、し、死ぬの？」

眼鏡「そうだよ！死んで！！」

少年「何で何で。俺死ななきゃいけないこと何かした？」

眼鏡「した！！！」

少年「ちょっと待ってちょっと待って。え、なんで？」

眼鏡「どっか行って！話しかけないでよ！」ﾄﾞﾝ

少年「…」

眼鏡「っ…」

少年「委員長」

眼鏡「…何」

少年「分かりやすいんだよ」

眼鏡「…何が」

少年「先生と生徒の恋愛って、不道徳すぎると思うけどな」

眼鏡「！」

少年「それに、先生があんたに優しいのって、先生だからだよ。分かってる？」

眼鏡「そ、…」

少年「勘違いしちゃ、痛い目見るのあんただし」

眼鏡「……違う。そんなんじゃ」

少年「うそつけ。お弁当だって作っていってただろ。やめときなよ、もう」

眼鏡「…」

少年「いてて。ねえ、手貸して。歩けない」

眼鏡「…」ｸﾙ

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年「…」

少年「あーあ」ﾊｧ

友「おうお前、昼どこにいってたんだよ」

少年「グリズリーと格闘してた」ｽﾞﾘｽﾞﾘ

友「は？…おい、足どした」

少年「グリズリーと…」

友「はいはいもういい分かったから。座れ」

少年「グリズリー…」

少年「…」ﾁﾗ

眼鏡「…」

少年「はぁ…」

友「どしたんマジで」

少年「いや、グリズリーよりもっとヤバいものを怒らせてしまったかもしれない」

友「ファ！？なんじゃそりゃ」

少年「…あーああああ…」


キーンコーンカーンコーン

友「帰れんの、お前。ニケツする？」

少年「大丈夫。まあなんとかなる」

友「ふうん。じゃ、気をつけてな」

少年「おー」

ギャル「あ、ねえねえ合コンどうだったー」

少年「うるせえ！！！俺は今！！傷ついてるんだよ！！」

ギャル「は？意味不。てかあんたゆるふわにライン返せよな」

少年「放っといてくれ…ガバマン…」ﾌﾗﾌﾗ

ギャル「は？うっざ死ねよ」

少年「また死ねって言われたぁ…ひどいよみんな…」

カタン

眼鏡「…」

少年「…よお」

眼鏡「…」ﾌﾟｲ

少年「悪かった」

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年「なあ、おい」

眼鏡「ついてこないで」

少年「だって方向一緒だし」

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年「う。いてて」ﾋﾟｮｺﾋﾟｮｺ

少年「あーいたいなー。これは切断レベルかもしんないなー。誰か手助けしてくんないかなー」

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年「…む」

少年「…」ﾋﾟｮｺﾋﾟｮｺ

眼鏡「…」

少年「なあ、ごめん。悪かったよ」

眼鏡「…」

少年「まさかあんたがマジで保険医好きだとは思わなくて」

眼鏡「…違うって、言ってるでしょ」

少年「そう？じゃあ、なんでそんなに怒ってるの」

眼鏡「…怒ってない」

少年「嘘をつけ。死ねとか言ったくせに」

眼鏡「…」

少年「確かに、あんたを保健室に行きづらくしたかもしんない」

少年「けど、…じゃあ、もしでいいや。もし、あんたが保険医を好きだったとして」

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年「…っ、いてて。俺は、本当、傷つくのはああんただと思うよ」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

少年「だってそうでしょ？生徒と教師なんてさ、いいこと絶対ないよ」

少年「先生にだって、迷惑かかるかもしれないし…」

眼鏡「…」ｸﾙ

少年「お」

眼鏡「…何で？」

少年「え？」

眼鏡「何で私にしつこくするの。何で邪魔ばっかりしてくるの」

少年「…」

眼鏡「私、１人でも平気なのに。かまってこないで、ほうっておいてよ。何で、…私のことが嫌いだから？」

眼鏡「…何で、…」

少年「お、おい」

眼鏡「…っ」ﾎﾟﾛ

少年「！あ、え、あ」

眼鏡「…」ﾀﾞｯ

少年「い、委員…」

少年「…」

少年「……はぁ、…」

ガチャ

兄「おかえリモコンローター」

少年「…」

兄「おい？」

少年「ただいま…」

兄「…どうかしたか？」

少年「…なんでもない。部屋いく」

母「あら、ご飯は？」

少年「…いらない」

バタン

兄「…なんなんだ」

母「さあ。生理かしら」

兄「えっ」

母「えっ」


ボフ

少年「…」

少年「しにてー」ﾎﾞｿ

少年「…」ｺﾞﾛﾝ

少年「……やっちゃった…」ﾊｧ

少年「あぁああぁあ…」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

少年（泣いてたー泣いてたよあの子ー）

少年（やっちまったー計算外だったーでも保険医となんて嫌だー）

少年（そんなに？そんなにアレがいいの？優しそうだけど結構ぼうっとしてるじゃん）

少年「あぁぁああああぁぁあああ…」ﾎﾞﾌﾎﾞﾌﾎﾞﾌﾎﾞﾌ

少年「ライン…謝ったら…」ﾎﾟﾁ

ゆるふわ：ねえ、相談があるんだー

少年「っきぇえええええええええええええ！！お呼びでねえんだよお前はああ！」

少年「……」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

少年「…」

少年「……だめだ。何言っても逆効果なきがする」ﾊﾞﾀ

少年「あぁ…」

少年（あんな怒ったとこ見たことない。てか、怒ったり泣いたりするんだ…）

少年「…」

少年（俺もなきてー）

コンコン

「おい、大丈夫か？」

少年「リブミーアローン」

「leave me alone…。お前ヘコむと賢くなるのなんで？」

少年「俺は今猛烈に死にたいんだ。ほっとけチンチン皮かむりマン」

「おい！」

「いや、メシくらい食えよ。持ってきたからさ」

少年「いらない…」

「食えって。明日も学校だろ」

少年「いらないの…。俺はもうメシを食べる価値もないの…」

「…どうした？何があった。話なら聞くぞ」

少年「…」

「開けろここ」

少年「…」ｶﾁｬ

兄「っと。おう、大丈夫かよ」

少年「…にいぢゃん」

兄「え」

少年「ううう…うおおおお…」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

兄「えええええええええええええっ気色悪っ泣いてるうううう」

少年「黙って抱きしめろ！！頭ぽんぽんしろ！！」

兄「いやああああああああああ弟がおかしい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

少年「おええええあんたくっせええええワキガのにおいするううう」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

兄「ええええええええええええ嘘でしょおおおお」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

少年「…」ｽﾞﾋﾞﾋﾞ

兄「あーあ俺のシャツ鼻水でべとべとだよ。きったねーな」

少年「ぶんっ」ﾁｰﾝ

兄「やめろばか、俺のシャツで鼻かむな」

少年「あー、ふう」

兄「で、どうしたんだ」

少年「天と地が割れ、破壊神が復活し、世界は血にまみれた」

兄「からの？」

少年「俺女の子泣かせちゃった…」

兄「おいおい、誰を」

少年「…」

兄「ははん、好きな子か」

少年「ちげーし」

兄「いやもうどうでもいい見栄張るな。お見通しだ」

少年「…どうしよ」

兄「経緯は？」

少年「なんか…。そのこ、保険の先生が好きみたいで…。お弁当まで作ってやがって…」

少年「エロマンガだったら確実に保健室のベッドで放課後ギシアンコースだから…。それだけは阻止しようと」

少年「…先生と恋愛とかやめとけ、迷惑だし泣くのはあんただって言ったら…。邪魔しないでって泣かれた…」

兄「想像以上に悲惨な状況だな」

少年「うう…なんであんなヌボーっとした公務員と…」

兄「ふむむ、確かに教師とはマズいな」

少年「だろ？先生っても男だよ、ケモノだよ。それがあいつには分からんのです」

兄「しかしなあ。彼女の気持ちを尊重してやるのが一番だと思うぞ」

少年「…でも」

兄「そのこ、どんな子？」

少年「真面目が裸で歩いてるようなタイプ…」

兄「意外だな、お前そういうのが好きなんだ。てか服は着せてやれよ」

少年「わかんねーよ俺もよーー。好きなのかなあああわかんねええ」

兄「いや絶対好きだろ、独占欲丸出しじゃねえかキモいな」

少年「とにかく先生とはヤバいじゃん」

兄「…真面目な子だったら、きっとそこらへんは分かってると思うぞ」

兄「その上で葛藤してるんじゃないかな…」

少年「…」

兄「お前の気持ちは分かる。しかし、そこは黙って彼女のしたいようにやらせるのが男だ」

少年「兄さん…」

兄「しかし、保険医が彼女にヤラシい倫理に反することをするような奴だったり、彼女を泣かせたりしたら…」

兄「そこはお前が助けてやれ」

少年「兄さん…濡れる…」

兄「そして彼女が失恋した場合、お前がそばに寄り添って慰めてやればいいさ」

少年「兄さん…。抱いて…」

兄「そうだろ？」

少年「…童貞のくせに何語ってんだ」

兄「殺しますよ？」

少年「じゃあ俺は、…肯定してやればいいってこと？」

兄「そうだな。恋愛感情を抱くことを否定されるって、辛いじゃないか」

少年「…うん」

兄「それが例え世間からは非難されるような関係だったとしてもさ」

兄「きっとそのこは、自分で悩んで考えて、答えを見つけていくさ」

兄「お前、好きなら支えてやれよな。それが筋だろ」

少年「…」

少年「嫉妬しちゃう…」

兄「ガマンだ」

少年「勃起しちゃう…」

兄「ガマンだ」

少年「…分かった。そうする」

兄「まあ、良識兼ね備えたオトナなら、保険医も傷つけずに断れるさ」

少年「そうだよな。うん、…だよな」

兄「ああ」

少年「…そうだな。委員長の好きなように…」

少年「…」

少年「っずああああああああああやっぱ無理あのエロ教師殺す今すぐ殺す」ﾊﾞｯ

兄「ダメだコイツ…早く何とかしないと…」

少年「あああああああ苦しいいい」

兄「青春よのお」

少年「だな。アニキには何時来るんだろうな」

兄「はっはっは、三角締めコースだな」

少年「え、ちょ、やめ」


少年「ｱｯーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！」

眼鏡「いってきます」

「ああ、頑張ってな」

眼鏡「うん。…」

バタン

少年「…よ、よお」

眼鏡「お父さんー」

少年「待ってお願い殺さないで、話を聞いて」

眼鏡「何か用」

少年「…昨日は、本当。ごめん。俺、最低だったよな。すまなかった」

眼鏡「…」

少年「あんたの恋愛邪魔してごめん。わざとじゃなかったんだ、もうしない」

眼鏡「…」

少年「…俺、いいと思う。あの先生…。何なら、俺が恋のキュ…」ｷﾞｷﾞ

少年「…キューピッドになっても……いいよ…」ｸﾞｷﾞｷﾞ

眼鏡「顔すごいことになってるけど」

少年「ひょんなことにゃい」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

眼鏡「…ぷ、あはは」

少年「！」

眼鏡「いいよ、もう。私もムキになってた」

少年「ほ、ほんと？許してくれるっ？」

眼鏡「うん。あ、足大丈夫？…なんかアザ、増えてない？」

少年「大丈夫！いやー、姐御なら絶対許してくれるって信じてましたよお」ﾓﾐﾃﾓﾐﾃ

眼鏡「…誰にも言わないでね」

少年「…やっぱ、好きなの？」

眼鏡「…」

眼鏡「た、たぶん」

少年（っずぅおおおおおおおおおおああああああああああっ！！）

眼鏡「？ど、どうかした？」

少年「…なんでもねえよ…」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

眼鏡「…でも、変だよね。先生にだなんて」

眼鏡「昨日少年に言われて、ああやっぱりそうだなって思った」

少年「…」

眼鏡「でも、…好きだから…」

少年「ンンんんんんんんんんんんっ！！！」ﾊﾞｷﾊﾞｷﾊﾞｷ

眼鏡「何で自分の足殴ってるの」

少年「かゆいから！！！！」

眼鏡「…卒業して、大学入ったら、多分…。生徒と教師の関係じゃなくなるし」

少年「そうだねーーーーーーーーー」

眼鏡「…でも、私地味だし。可愛くもないから」ｸｽ

少年「そんなことねーよ」

眼鏡「え？」

少年「あ、いや。ううん」

眼鏡「…お弁当も、ちょっと重かったかな？」

少年「いや、喜んでただろ？」

眼鏡「…」ｺｸ

少年「ならいいんじゃね。嬉しかったはずだよ」

眼鏡「うん。…そうだよね」ﾆｺ

少年「…うー」

少年（むしゃくしゃするンゴｫｵｵｵｵｗｗｗｗひええええｗｗｗ）

眼鏡「ねえ、男の人ってやっぱり、こういう眼鏡な地味な子って嫌いなのかな」

少年「え？あ？ん、…いや、…好きな人は好きなんじゃないの」

眼鏡「…そうなんだ。でも、ギャルさんみたいな華があるほうが、」

少年「は？ギャルとかないわー。ありゃ中身がもう」

眼鏡「ちょ、何でそんな悪く言うの」

少年「…」ﾑｰ

眼鏡「と、とにかく。その、誰にも言わないでね」

少年「わかった。まかせろ」

眼鏡「秘密だよ」

少年「…おう」

キーンコーンカーンコーン

少年「…」

友「お前今日はどうすんの、昼」

少年「なんか…てきとーに買ってきて…」

友「は？まあ、いいけど。パンでいい？」

少年「ん」

友「じゃあいってくる」

少年「…」

眼鏡「…」ｽﾀｽﾀ

少年「おい」

眼鏡「ん？」

少年「その。…がんば」

眼鏡「…」ｶｧ

眼鏡「ありが、とう。がんばる」

少年「…」

バタン

少年「ファオオオオオオオオッ！！フヤッ！！フアアタアアアアア！！」ｶﾞﾀﾝ

「ちょ、少年きも」

「発狂しとる」

少年「誰か僕の心の隙間うめてよおおおおお！！抱いて！！こばやん抱いて！！」

小林「あっちいけキモい」

眼鏡（日誌、日誌）ｶﾀﾝ

「…あはは、そうなの」

「いや本当だって」

眼鏡（…あれ？資料室に、だれか）

「いやー、あの子はいい子だよ本当に。高校生ってかんじしないよ」

「そうね。私もそう思う」

眼鏡「…」ﾁﾗ

眼鏡（あれ？社会科の先生と…保険医先生？）

「あのお弁当箱も可愛かったしね。センスいいわ」

「なんか、僕も保険医じゃなくて普通教師になりたくなったよ」

「あはは、担任ってのも楽じゃないのよ」

「まあそうか。とにかくこれ、返してこなきゃ」

「全く。自分で洗いなさいよ」

「ごめんって」

眼鏡「……」

少年「らめえええええこばやん壊れちゃうよおおおお馬鹿になりゅうう」

小林「もとから馬鹿だろ」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ

少年「ちょ、ま、ギブギブ。まじでイく」

小林「お前関節技かけやすすぎだろ」ﾎﾟｲ

少年「あぁん…こばやんテクニシャン…」

小林「おうヤベーなこいつ」

「でさー」

「え、まじ！？」

「うっそ全然きづかなかった！！」

少年「ビッチがぴーちくぱーちくうるさいのう」ﾑｸ

「何で！？保険医先生絶対童貞かとおもってたー」

「狙ってたのにってか？」

少年「…」ﾊﾞｯ

少年「ヘイ股ゆるシスターズ。何の話してんの」

「えー、保険医のこと。ギャルがとくだね仕入れてきた」

少年「なにさ」

「ん、なんか。社会科の先生と同棲してるって」

少年「は」

「ずっとナイショにしてたらしーよ。でも、もうそろそろ結婚するから引越しするんだって」

少年「ひ」

「２年くらい前からずっと付き合ってたんだってー。気づかなかったー」

少年「ふ」

「職場恋愛かー。いいなー」

少年「あぁ…」

「え、なんで頭おさえてんの？頭痛ー？」

保険医「あ、昨日はお弁当ありがとう。これ、洗ったから返すね」

眼鏡「ありがとうございます」

保険医「さて、今日もここで食べてく？」

眼鏡「…いえ、いいです」ﾌﾙﾌﾙ

保険医「え？」

眼鏡「教室で今度から食べることにします。今までご迷惑おかけしました」

保険医「あらあら、そうなの。寂しくなるな」

眼鏡「ふふ、それより先生」

保険医「ん？」

眼鏡「ご婚約おめでとうございます」

保険医「ファ！？なんでそれを」

眼鏡「ふふ、生徒の連絡網の速さを侮ってはいけませんよ」

保険医「えーえー、あ！まさか美術の先生…。あの人スピーカーだからなあ」

眼鏡「…今度は愛妻弁当ですね」

保険医「いや、あの、あはは。バレてるならしょうがないや」

保険医「…そうだねえ。彼女、料理ニガテだけど。君くらい上手になってほしいかな」

眼鏡「先生にレシピ渡しましょうか？」

保険医「あ、いいねそれ。練習してもらおうかな」

眼鏡「また今度、渡しますよ。社会科の先生に」

保険医「あはは、まいったな。よろしく」

眼鏡「はい。そろそろ行きますね、さよなら」

保険医「うん。じゃあ」

バタン

眼鏡「…さよなら」ﾎﾞｿ

少年「…」

眼鏡「…」ｷｭ

少年「よ」

眼鏡「…どうも」

少年「知った？」

眼鏡「うん」

少年「…」

眼鏡「全然気づかなかったな」ﾎﾞｿ

少年「ああ」

眼鏡「でも、社会科の先生…。美人だし、頭いいし、お似合いだね」

少年「…」

眼鏡「…」

少年「来い」ｸﾞｲ

眼鏡「あ、え、ちょ」


少年「座れ」ｸﾞｲ

眼鏡「こ、ここ屋上…」

少年「いいから座れ」

眼鏡「…戻ろうよ。教室…」

少年「だって、戻ったら泣けないじゃん」

眼鏡「…泣かないよ」

少年「泣けよ」

眼鏡「…大丈夫だもん」

少年「うそつけ」

眼鏡「…大丈夫だってば」

少年「…」

眼鏡「…」ｽﾄﾝ

少年「あったかいな、今日」

眼鏡「うん」

少年「俺の。…アニキ、クソ童貞なんだけど」

眼鏡「うん」

少年「そいつさ、前にすげー偉そうに語ってたことがあって」

少年「“好きな相手が別の人を好きでも、応援してやれ。恋愛感情を否定するな”って」

眼鏡「…うん」

少年「俺そのころ好きな子いて」

少年「でも、そのこは別の男好きで」

眼鏡「うん」

少年「だから俺、何が何でも邪魔してやろう、って思ってた」

少年「…アニキは、とにかく好きなら何でも応援してやれって言ってた。俺すぐには理解できなかった」

少年「だってさー。嫌じゃん。好きな子が他のちんぽ突っ込まれるって考えたら。俺NTR嫌いだし」

眼鏡「…うん」

少年「でも、時間かかったけど、なんとか納得できたんだよね。アニキの言うこと」

眼鏡「うん」

少年「あんたはさ、言われなくても分かってたから偉いよ。すぐ切り替えて、応援できたんだから」

眼鏡「そんな。…全然」

少年「偉いよ。俺よりずーっとオトナだ」

眼鏡「…」

少年「偉いよ」

眼鏡「…っ」

少年「…」

眼鏡「ほ、…ほんとは、…応援なんてしてないから…」

少年「ん」

眼鏡「何で…。悔しいもん、……」

少年「うん」

眼鏡「…悔しいよ…」ｸﾞｽｯ

眼鏡「っ、う、…うぁあああ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

少年「…だよね」

眼鏡「ずっとずっと、一生懸命だったのに…。話だって、話題いっぱい考えたし…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

眼鏡「お弁当だって！…朝早く起きて作ったのに。…一生懸命だったのに…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

少年「ああ」

眼鏡「うぅうう…ひっ、ぐすっ、…ううっ…」

少年「…」

少年「そういう感情を相手の前では隠して、笑ってられるからあんたはすごいの」

眼鏡「…っ、ひっ、ぐすっ、…っ」

少年「めっちゃかっこいい。クールメガネ」

眼鏡「ううううう……」

少年「なでなでしてやろう」ﾎﾟﾌﾎﾟﾌ

眼鏡「くやしい…！すっごいくやしいよぉ…！！」

少年「だよな。それでいいんだよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

眼鏡「…クソ保険医」

少年「おっ」

眼鏡「気づけよばぁあああか！！ぶぅわああああか！！」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

少年「そうだそうだー。結局顔のいいボイン教師にいくのかー」

眼鏡「お弁当返せ！！４時起きだったんだぞ！！」ｸﾞｽｯ

少年「そうだそうだー！吐き出せ！！亀頭みたいな顔しやがって！！」

眼鏡「生徒の前で仲良さそうにしないでよ！！バレバレだよ！！」

少年「そうだそうだ！！エロしたいんならホテルいけ！！」

眼鏡「うううう、うわぁああ……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

少年「泣け！委員長泣け！泣いてしまええええ！！」ﾜｼｬﾜｼｬﾜｼｬ

眼鏡「あああ…あの男ぉおお…」

少年「あいつ絶対包茎だから！短小だよ多分曲がってるかもしんない。良かったな、そんなのに引っかからなくて」

眼鏡「うん…うん…」

少年「うんなのかよ！！泣けよおおお！！」

眼鏡「ううう…おしあわせに…」

少年「今度新居にブロック塀でも投げ込みに行こうな」

眼鏡「いく…」

少年「よっしゃ」

眼鏡「うわぁあん…」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

少年「大丈夫？」

眼鏡「…うん」ｸﾞｽ

少年「ほら、鼻水かめ」

眼鏡「…」ｺﾞｼｺﾞｼ

少年「すっきりした？」ｼｺｼｺ

眼鏡「した…」

少年「どうよ、今」

眼鏡「なんか…。コレでよかったのかも…」

少年「せか」

眼鏡「うん。…うう、はあ」

少年「まあ時間はかかるけどよ。大丈夫だって。時が癒す」

眼鏡「そうだよね…」

少年「立てる？」

眼鏡「ふらふらする」

少年「起こしてやるよ。ほら」ｸﾞｲ

眼鏡「ん。…ありがとう」

少年「いいってことよ。パンツ見れたし」

眼鏡「だからタイツだってば…」ｽﾞﾋﾞ

少年「いやあ、でも委員長もあんな暴言吐くんだなあ」

眼鏡「自分でもびっくりした」

少年「ま、それくらいが人間らしくていいよ」

眼鏡「あはは、なにそれ」

少年「…笑ったな。強いなマジで」

眼鏡「うん。もう大丈夫だから」

少年「ほんじゃ、シコシコ戻りますか。授業はじまるし」

眼鏡「…ねえ」

少年「あーん？」

眼鏡「ありがとう」

少年「…」

眼鏡「少年がいなきゃ、ちょっとやばかったかも」

少年「んふふ、そんなに俺が欲しかったの？」

眼鏡「うん」

少年「」

眼鏡「いてくれて助かった。ありがとう」ﾆｺ

少年「お、お、お」

少年「おっぱい！！！！！！！！！！！！！！！！！！」ﾀﾞｯ

眼鏡「え、」

少年「うわァああああああああああおおおおおおおおおおおお」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

眼鏡「…」ｸｽ

かくして委員長の淡い恋は終わった…

彼女はクマさんのお弁当箱を、教室のゴミ箱に捨てていた

俺が回収してちゃんとプラごみに出しておいた

彼女は帰り道もいつもと変わらなかったし、時折笑みも見せた

寺生まれの女ってすごい。改めてそう思った

嘘だ　彼女は寺生まれじゃない

まあとにかく、彼女の恋は終わったのだ



逆に俺の恋が始まったよやったねたえちゃん家族が増えるよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！

いええええええええええええええええ！！！やっぱあいつの膜は俺が破るべきなんだねたえちゃん！！

ひとりでできるもん！！いやっふうううううううう！！！！！


少年「っていうわけなのさ」

兄「これをいい話にまとめられないのはある意味才能だな」

少年「いやあ、いやぁあああ～～～安心した！不謹慎だけど！！」

少年「ああああんこれで彼女のおっぱいと穴と膜と心は僕のものおおおお」

兄「心だけにしとけエロ魔人」

少年「ああ世界中の人にキスしてまわりたい気分」

兄「ま、良かったな。割かしバッドエンドじゃなくて」

少年「本当だよ、いやあ…」

兄「現金なやつめ。がんばれよ」

少年「うん…。あ、ちょっと今から妄想の世界入るから出てって」

兄「…こんなんでいいのか」

バタン

少年「うひょ」ﾎﾞﾌﾝ

少年「…」

少年（髪の毛やわらかかったなー）ｺﾞﾛﾝ

少年（お肌もすべすべだったー）

少年（泣き顔結構ぐっときたー。ああー）

少年「んひひ」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

少年「…」

少年「んひひひぃ」ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ

少年（しかも結構好印象だったしーいけるな。うん。押し倒せる）

ちょっと落ちるで
次回「少年の煩悶（ムラムラ）編」開始

…

少年「ん？」ﾑｸ

少年（…なんだここ。ホテル？）

少年（え？なにこのふかふかベッド。うひょ。パンケーキみてえ）ﾓﾌﾝﾓﾌﾝ

少年（嫌違う、どこだよここ。なにここ。怖いよ！）

少年「…」

ギシ

少年「あ？」

ジャラ

少年「えっえっ」

少年「て、手錠！？」

少年「なにこれなにこれなにれえええ！！ちょっ動けないんですけど！？」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

「もう、うるさいなあ」

少年「ひいっ！？」

眼鏡「ちょっとは静かにできないの」

少年「いいい委員長、な、なんですかこれは！？」ｶﾞｼｬ

眼鏡「なにって。手錠？」

少年「んなもん見たら分かるわ！何でこんなのに繋がれてるの俺！？って聞いてる！！」

眼鏡「ん。なんでって」

少年「ちょっとこれ外してくれない？どういう状況よこれ」

眼鏡「…」

少年「いいん…」

眼鏡「…」ﾌﾟﾁ

少年「は」

眼鏡「ん、しょ」ﾊﾞｻ

少年「え、ちょ、え、え」

眼鏡「…ぷは」ﾊﾞｻ

少年「…」ﾎﾟｶﾝ

少年（な、何が起こったか分からないと思うが手短に説明するぜ！）

眼鏡「よいしょ」

ギシ

少年（いいんちょうが脱いでます！脱いで下着だけになってます！そんでベッドにのかってきまいやああああ）

眼鏡「うで上げといて」

少年「え、お、な、ちょ！！何をするだ！！」

眼鏡「耳が痛い。黙って」ﾌﾟﾁﾌﾟﾁ

少年「やめて！！ちょっとどうしたんだよ委員長！ぬが、脱がせないでいやああ！！」

眼鏡「だからうるさいって」ﾊﾞｻ

少年「お前マジでなにしてんのなにしてんの」

眼鏡「よいしょ」ｷﾞｼ

少年「！」

眼鏡「だって、してほしそうだったから」

少年「あ、あ」

眼鏡「ね」

眼鏡「…私の初めて、いる？」

少年「…ぁ」

少年「い、いる…。いりましゅ…」


少年「ぬわーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ！！！！！」ｶﾞﾊﾞｯ

少年「ひあああああああああああああああああああん！！」ｺﾞﾛ

ドサ

「なんだ、うっさいぞー。パパスみたいな声出すな」

少年「うううううっせー！」

少年（ゆゆゆ夢か！夢か！よかっ、いや良くない！！）ﾊﾞｸﾊﾞｸ

少年（しかしなんで委員長が責めなんだ！俺は潜在的エムだったのかいやそんなｋ）

ヌチャ

少年「…」

少年（…ふぇぇ）

少年（なんかおまたがヌルヌルするよお…）

ジャー

母「あら、洗濯？」

少年「はひっ」ﾋﾞｸ

母「洗濯機に放りこんでおけばいいのに」

少年「し、醤油こぼしちゃったから！！普通に洗濯したら落ちないから！！」

母「ふうん。…パンツにも染みてるの？」

少年「そ、そうだから！俺自分でできるから大丈夫あっち行って！」

母「はいはい」

バタン

少年「…くそぉ」ｺﾞｼｺﾞｼ

少年（そういえば最近抜いてなかった…）

少年「うう、汚された」

パンパン

少年「…ふー。部屋干し完了と」

兄「おい夢精野朗」ｶﾞﾁｬ

少年「即尺！！！！」ﾊﾞｷｯ

兄「ﾎﾟﾙﾁｵｯ」ﾄﾞｻｯ

少年「二度と言うなその単語を。分かったな？」

兄「…」ｺｸｺｸ

少年「はあ…辛うじて布団には付いてなかったな。俺のスペルマは優秀なり」ｻﾗｻﾗ

少年「…今日が休みの日でよかったぜ」

少年「いやー」

ピロリン

ゆる：ねえねえ、今暇？

ゆる：ちょっと聞きたいことがあるんだけど

少年「げ」

少年（そういや、あのあと少しだけラインしたんだっけ）

少年（ぶっちゃけクソ暇だけどあの子の長話に付き合わされるのは、ちょっと…）

少年「…無視と」

ピロリン

眼鏡：あのー

少年「！！」ﾊﾞｯ

少年：なんだ痴女

眼鏡：木曜日にノート貸さなかった？

少年：穴は貸してもらった気がするけど

眼鏡：数学のノート

少年「あ」

少年（しまった、返すの忘れてた…！！）

少年：ごめんある

眼鏡：今必要なんだけど、写真とって送ってもらえる？

少年「…ひらめいた」ﾋﾟｺｰﾝ

少年：いや、届けにいくよ

眼鏡：え

少年：待ってろ淫乱

ピンポーン

ガチャ

眼鏡「…本当に来た」

少年「にへー」ﾍﾗ

眼鏡｢別に良かったのに。写真で」

少年「いやいや、委員長の私物が手元にあると考えただけでヘンな気分になっちゃうから」ｼｺｼｺ

眼鏡「ふうん。じゃあ、ありがとう」

少年「…」ﾆﾍｰ

眼鏡「…なに？離してよ」

少年「ね、今ひま？」

眼鏡「え？うーん、宿題しようと思ってた」

少年「そんなの委員長ならすぐ終わるじゃん。明日も休みだしさ」

眼鏡「…そうだけど。とにかくノートありがとうさよなｒ」

ガッ

少年「待てよぉ…閉めるなってぇ…（ねっとり）」

眼鏡「…足引いて。挟まってるよ」

少年「デートしよう」

眼鏡「さようなら」ｸﾞｲｸﾞｲ

少年「いいじゃん。さきっちょだけ！さきっちょだけ！」

眼鏡「意味不明です、しませんさようなら」

少年「いいじゃんって」

眼鏡「やだよ」

少年「暇なんだろ？いいじゃんスケベしようや」

眼鏡「やだって」ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞ

少年「あだだだ千切れる千切れる！俺のしなやかな脚が」

眼鏡「もう、帰ってよ…」

少年「俺暇なんだもーん。相手してよねえ」

眼鏡「…」

眼鏡「じゃあ、家あがる？」

少年「へっ」

眼鏡「お父さんいないし。ちょうど手伝ってほしいことあったし」

少年「えっえっ」

眼鏡「どうぞ」

ガチャ

少年「は、え…」

眼鏡「何で急に日本語しゃべらなくなったの？入らないの」

少年「…お、おじゃまします」

眼鏡「どうぞ」

バタン

少年（俺は今、究極の選択を迫られている）

少年（休日の昼間、父親不在の委員長の家、与えられた家への侵入許可…）

少年（俺がすべきことは２つ）


少年「委員長…。俺だって男だぜ。こんな簡単に上げてよかったのかよ？」

眼鏡「え、なに言って」

少年「ふへへ」

ドサア


少年「…か」


少年「うぃえっへええｗｗｗｗｗマリカ楽しいｗｗｗｗｗぶーんｗｗｗ」

眼鏡「バナナの皮置かないでよ」


少年「…」

少年「どっちだ…」

眼鏡「何やってるの？リビングこっちだよ」

少年「はひぃん」ﾋﾞｸ

眼鏡「スリッパはいてね」

少年「っは、はい…」

少年「…」

少年（いやぁあああああああああどういうことなの委員長これの意図はなんなの）

少年（あんな夢見ちゃったからには意識せざるを得ないよ！俺どうなっちゃうのきゅんきゅんしちゃうう）

少年「お、おじゃましまーす」

眼鏡「うん。上着、脱いでこれにかけて」

少年（脱ぐ？）ﾄﾞｷ

眼鏡「…暖房ついてるから暑いでしょ？」

少年「あ、う、うん」ﾇｷﾞ

少年（おちつけ俺のポルチーニ…。違う、このウブに他意などない…。そう、こいつは生娘なのだから…）

眼鏡「お茶淹れるね。座ってて」

少年「お、おう」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

少年（ひああああムズムズしちゃううう）

カチャカチャ

少年「…」

少年（あ、そ、そうだ！）ﾊﾞｯ

少年（ネットの猛者どもにこういうときどうしたらいいか聞けば…）

眼鏡「はい。砂糖とミルクいる？」

少年「ミルク！！！？」

眼鏡「え、うん」

少年「いいいいらないっ」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

眼鏡「そう。じゃあ砂糖だけ置いておくね」ｶﾁｬ

少年「…」

フワ

少年（…いいにおいする）

少年（それにいつもと髪型違う…。下ろしてるんだ…。私服でもスカートなんだ…）ﾎﾟﾔｰ

少年（しかも…短い…。タイツ履いてるけど短い…）

少年「…」ﾁﾗﾁﾗ

眼鏡「お茶菓子も用意するから」

少年「いえいえごちそうさまです」

眼鏡「は？」

少年「な、なんでもない。おながいします」

眼鏡「変なの」

少年「…っ」ﾊﾞｯ

少年（うおおおおおお助けてにちゃんねるううううう）ﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁ


「好きな子のお家にお呼ばれしちゃったんだが、俺は試されているのだろうか」

１：イケメン名無しさん
たすけてお前ら
家には２人きり　ぶっちゃけもう発射しそう

２：名無しさん
死ね

３：名無しさん
嘘乙

４：名無しさん
知るかボケ

５：名無しさん
女の子のスペック詳しく

６：イケメン名無しさん
＞＞５
眼鏡っこ　黒髪ロング　地味目だけどかわいい　おっぱいは普通め　太ももが立体的なことに今気づいためっちゃシコい

７：イケメン名無しさん
じゃあ安価でやること決める
>>206