【艦これ】艦艇評価書 (7)

航空母艦 赤城 

初期の艦隊運営を支えてくれた空母だ
まだ足元のおぼつかない新米であった私に取って代わり、近海の深海棲艦と鎮守府の資源を一網打尽にした。
そんな彼女を語る上で欠かせないのはそのカリスマ性だ。
少々社交性の無い相棒とは対照的に、その落ち着いた雰囲気と柔らかい物腰で皆から好かれている。
ヤンチャしていた過去もあるようだが、おくびにも出さず、今日も兜の緒を締めて戦っている。


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航空母艦 加賀

我が鎮守府には空母が何隻も在籍しているが、航空隊の指揮を執れば彼女の右に出る者はいない。
どんな艦載機でもそのポテンシャルを十分に発揮させる。
そして悪ふざけが過ぎる提督のあしらい方も心得ているのだから、さすがは一航戦といったところだ。
強いて問題を挙げるならば、ジョークというものに理解が無い。
キザな台詞を言う訳じゃないが、もっと笑顔を見せてくれてもいいのではないだろうか。

航空戦艦 日向

我が鎮守府に最も早く訪れた戦艦である彼女の第一印象は、これが戦艦か?だった。
確かに馬鹿でかい主砲を携えてはいるが、戦艦とは何より派手なものではないのか。
色気など、そこらの重巡洋艦に負けているし、下手をするとごく一部の駆逐艦にすら劣っているのではなかろうか。
それでも、しばらくすると私も彼女の放つ雰囲気に惹かれ、よく二人で静かに酒を呑んだものだ。
今ではまるで同性の旧友のような距離感になっている。

駆逐艦 島風

水雷戦隊の主力艦の一隻であり、その痴女まがいの格好に見蕩れた敵を容赦なく水底に沈めていく。
多くの男がそうであるように、私も彼女に一抹の期待を覚えて近寄ってみたが、一蹴された。
以降彼女は私を猜疑的な視線---所謂"ジト目"で睨み付けてくるようになったのだが、
責任は両者にあるのではないだろうか。
次から艤装を纏った艦にはもっと紳士的に接するとしよう。

航空母艦 鳳翔

兵站を疎かに、戦いに勝つことは出来ない。
その言葉はこの鎮守府には無縁だ。少なくとも、彼女の作る料理が我が艦隊の空腹を満たす限りは。
また、駆逐艦や軽巡洋艦は彼女の事を母親のようだと語るが、私はそうは思わない。
大人びた立ち振る舞いの影に見え隠れするあどけない笑顔を、私は見逃さないからだ。

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