モバP「正義と愛のラプソディー」 (18)

都内某アイドル事務所

レッスンルーム



《アイドルユニット“ビートシューター”のセクシー担当・的場梨沙》

梨沙「だぁぁぁもう!わかんない奴ね!今度のライブは絶対セクシーで大人の色気をアピールする奴の方が良いって言ってんでしょ!?」

《アイドルユニット“ビートシューター”のサッカー担当・結城晴》

晴「だぁぁぁから!オレはカッコいい方が良いんだって!この前もセクシーでやったじゃん!今度はオレの番だろ!?」

梨沙「ファンにウケてたじゃない!何が不満なのよ!?」

晴「不満に決まってんだろ!?あんな衣装殆ど裸じゃねーか!!小学生にさせる格好じゃねーよ!!」

梨沙「年齢なんか関係ないわよ!セクシーな奴は年なんか関係なくセクシーなの!アンタねぇ!仕事選んでんじゃないわよ!!」

晴「二人でライブ内容考えろって言われたんだからまだ決まってないだろ!!互いにアイディア出すんだから選ぶ選ばないの話じゃねーよ!!」

梨沙「チッ!気付いたか……」

晴「気付いてるよ!気付くよそりゃ!」



モバP「アワアワ……アワアワ……二人の喧嘩が終わらないよぅ……どうしたら……一体どうしたら……!?」オロオロ



梨沙「~ッ!もういいわよ!」

晴「もういいよ!!」

モバP「!」

梨沙「晴なんか……」

晴「梨沙なんか……」



「解」

「さ」



ジャジャァァァァァン♪(ギター音)



梨沙&晴「「!?」」

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ジャジャァァァァァン♪

ジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャン♪♪♪


謎の二人組「「……」」



梨沙「えっ……?」

晴「……は?」


謎の二人組「……」

バサァッ!! (※被ってた布を放り投げる音)

梨沙「!!」

晴「!!」





南条光「……」

有浦柑奈「……」


梨沙「……え?」

晴「……???」



光「……どうも。即席アイドルユニット、“ラブ&ジャスティス”です」


《即席アイドルユニット“ラブ&ジャスティス”》

ドンッ!




梨沙「」

晴「」

梨沙「……」

晴「……」

梨沙「……いや、何それ」

光「……」

柑奈「……」

ジャジャァァァァン♪(ギター音)

梨沙「いやジャジャァァァァンじゃなくて」

モバP「まさか……ラブ&ジャスティス!?あの伝説の!?」

晴「えっ……知ってるアレなの?」

梨沙「さっき即席って言ってたけど」



光「……」

柑奈「……」

ジャジャァァァァン♪(ギター音)

梨沙「わかったから」

柑奈「……」

ジャジャァァァァン♪

柑奈「この世に溢れる争いと哀しみに、私達が出来ることはちっぽけかもしれないけれど、せめて歌だけは贈りたい」

ジャジャジャジャァァァァン♪

柑奈「どうも、“ラブ&ジャスティス”の愛と平和担当、有浦柑奈です」

クィッ←サングラス


梨沙「……」

晴「……」


光「……」

スッ←ギター

梨沙「えっ……光……アンタもギター弾けたの?」

晴「初耳だけど……」

光「……」

スッ…(ギターをそっと床に置く音)

晴「弾けねぇのかよ!?」

梨沙「無理すんじゃないわよ!?」

光「……」

クィッ←サングラス

光「人は何故争うのか……それぞれの正義を胸に抱くことの難しさを噛み締める……」

ジャジャァァァァン♪(柑奈のギター)

光「どうも、“ラブ&ジャスティス”のジャスティス担当、南条光です」

ジャッジャアアアアアアアン♪♪♪

梨沙「ジャスティス担当って何よ」




柑奈「……この世の愛と平和を護るため」

光「そして全ての人の正義を護るため」

柑奈「私達は出逢い、このユニットが生まれました」

光「さっき休憩室で雑談してて生まれました」

梨沙「暇なの?暇だったの?」

光「……せ~の、」

柑奈「う~っ!」

光&柑奈「「バッキュン☆」」

柑奈「改めまして!“ラブ&ジャスティス”です☆」

光「名前だけでも覚えて帰ってくれよな☆」

晴「芸人なの?」

柑奈「……じゃあ行くよ?」

光「OK」

柑奈「ワン、ツー、ワン、ツー、スリッフォー」

光「人は何故(ジャッジャアアアアアアアン♪♪♪)

晴「いや被ってる被ってる!?」

梨沙「いきなり歌い出しと演奏被ってんじゃない!?今の間合わせ意味あったの!?」

光「……失敗しちゃったね」

柑奈「うん」

梨沙「どんだけ即席なのよアンタ達……」

晴「見切り発車過ぎるだろ……」

梨沙「あのさ、遊んでるなら悪いんだけどアタシ達今すっごく真面目な話してて……」

晴「ふざけるんなら向こうでやって……」

モバP「シッ!待って!二人とも……彼女達の歌を聞こう!」

晴「なんでだよ」

モバP「……」グッ

柑奈「……」コクッ

梨沙「何今のアイコンタクト腹立つんだけど」



柑奈「……せーの、ワン、ツー、ワン、ツー、スリッフォー」

ポローン♪ポロロロロロ……♪

柑奈「人は~♪人は人は~♪何故~♪争うの~~~♪」

梨沙「結局アンタから歌うんだ……」

光「人にはァァァァァッ♪それぞれェェェェェェッ♪正義があるのにィィィィィィィッ♪」

晴「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!?ボリューム調節しろよビックリした!!」

ポロロローン♪

柑奈「愛だけじゃ~♪争いは消えな~い♪」

ポロロローン♪

光「正義だけじゃ~♪人を傷つける~~~♪」

ポロロロロローン♪♪♪

柑奈「どうして~♪何かを大切にしたいだけなのに~♪」

光「争いは起こってしまうの~~~♪♪♪」

ポロロロロロロロ♪


梨沙「……」

晴「……」

モバP「……!」グスッ

梨沙「何処で泣いてるの?」

柑奈「人は~♪愛する人の為に~♪時に過ちを犯~す~~~♪♪♪」

ポロロローン♪

梨沙「……!!」

柑奈「例え悪いとわかっていても~♪愛あるが故に~~~♪♪♪」

ジャガジャンッ♪

梨沙「……!」



光「正義は~♪譲れない想いは~♪時に頑なになり~♪人の気持ちをは~ば~む~♪♪♪」

ポロロローン♪(柑奈のギター)

晴「……!!」

光「相手の気持ちを~♪考えるのを欠いた正義は~♪誰かを傷つけてしま、う~~~♪♪♪」

ジャガジャンッ

晴「……!」

柑奈「悪いことを悪いと踏みとどまる」

柑奈「正義の無い愛では、真のピースは訪れません」

梨沙「……っ」

光「自分の考えを押し付けるだけになる」

光「愛のない正義を貫いた先にも平和はやってこない」

晴「……っ」

柑奈「……せーのっ」

光「せーのっ!」

ジャッジャン☆(決めポーズ)


梨沙「……」

晴「……」

柑奈「……もうわかるはずです。」

光「二人に必要なものは、なんなのか」

梨沙「……」

晴「……」



梨沙「……っ……あの、あのね、晴……アタシ……実は……」

晴「……梨沙、あのさ……あのさ……オレ……」

梨沙「……!」

晴「……っ」


「「……!!」」






柑奈「……」フッ

ポロロローン♪

柑奈「……もう、大丈夫なようですね」

光「……ああ、そのようだな……ピースラブ」

梨沙「は?」

柑奈「ええ。ピースジャスティス、私達の役目は終わり」

晴「何その呼び合い方」

梨沙「イラッとくるわね」


ジャカジャーーーンッ♪♪♪

柑奈「……私達ラブ&ジャスティスは」

ジャッジャン☆(決めポーズ)

光「……平和を求めるアイドルユニット」

ジャッジャン☆(決めポーズ)


晴「それやめろ。腹立つ」

柑奈「争いあるところに、私達は現れます」

ジャカジャーーーンッ♪

光「そして共に考える……愛と正義と平和のことを」

ジャカジャーーーンッ♪

柑奈「また呼んでください」

光「お仕事待ってます」

ジャガジャンッ♪

晴「なんの話だよ」

梨沙「そもそも呼んでないし」

柑奈「最後に……私達二人の歌を聞いてください」

梨沙「え?なに……?歌うの?」

光「アタシ達の魂のシャウト、聞いてくれ!」

晴「メタルなのか?」

柑奈「私が愛のうたを歌い」

ジャカジャーーーンッ♪

光「アタシが正義のうたを歌います」

ジャカジャジャーン♪

梨沙「統一しなさいよ……」


ジャーーーンッ♪

柑奈「それでは聞いてください」

ジャガジャンッ♪

柑奈「ラブ&」

光「ジャスティスで」


柑奈「愛の歌」光「正義の歌」



ジャッ♪

ジャッ♪

ジャッ♪ジャッ♪

ジャジャジャッッ♪♪♪



『愛と「この世の「悪と「君と「は何「高まる「側に「正義「には「惹かれる「わなび「いも」に』♪



梨沙「同時に歌うな同時に別の曲をっ!!」

晴「何1つ聞き取れねぇよっ!?」

モバP「やべ……深い……」グスッ

梨沙「黙ってなさい給料泥棒」

モバP「えっひどい」

柑奈「伝わったでしょうか、私達のラブ&ピース」

梨沙「何1つ伝わらなかったわよラブもピースも」

光「心が負けそうになった時、アタシの歌を思い出してくれ」

晴「どれとどれが光の歌?」



柑奈「ラブ&ジャスティスは即席ユニットだけど……きっと大切なことを皆に伝えられたと思う」

梨沙「そう思うの?そう思えたんだ?」

光「今日はもうお別れだが……何かあったらまた呼んでくれ!何処にいたってアタシ達はきっと駆けつける!」

晴「サッカーの人数足りない時ぐらいしか多分呼ばねーよ」

ジャカジャジャーン♪♪♪

柑奈「それじゃあみんな!」

光「また何処かで会える日まで!」


ジャッジャン☆(決めポーズ☆)


ガチャッ

バタンッ←トレーニングルームのドア


梨沙「……」

晴「……」


※廊下の窓ガラス越しに満足げに去っていく柑奈と光が見える


梨沙&晴「「……」」

梨沙「……」

晴「……」

晴「……ったく、なんだったんだよ……」

梨沙「……」

晴「……」




晴「……悪かったな梨沙」

梨沙「えっ……?」

晴「オレ……ちょっと意地になっててお前の気持ち考えてなかったかも。長い付き合いだからって、そこ軽くしちゃダメだよな……」ポリポリ

梨沙「……ううん、アタシもおあいこよ」

梨沙「……実は今度のライブは……パパが仕事休んで見に来てくれる筈だったの。だからアタシも、パパが来るんだ、最高のアタシを見せたい、ってそう、意地になってたわ……」

晴「……そうだったのか」

梨沙「……うん」

晴「……言ってくれりゃ良かったのに」

梨沙「……そうね。ほんと、ね」


モバP(……俺ほんと仕事ねぇな)

梨沙「もっかい考えましょ。今度は二人で、ちゃんと」

晴「そうだな。……ユニットだもんな」

梨沙「うん」ニコッ

晴「なっ!」ニカッ





“ラブ&ジャスティス”……変な連中だったけど……

確かにアタシ達に…大切なことを教えてくれたわ……

オレ達がついつい見落としがちだったこと……

もう忘れない

間違えない

だってアタシ達は、プロのアイドルだから

ファンを楽しませるために、最善を尽くそう……




梨沙「……とりあえず」

晴「……ああ」

梨沙「これだけはしっかりやりましょう」

晴「大切だもんな」

モバP(こいつら……いつの間にかこんなに大きくなりやがって……!!)

梨沙「アタシ達はしっかり、アイディアを練って……」

晴「おう。即席や見切り発車人数ならないように、だな!」

梨沙「ええ!!」

晴「よし!行くぜ梨沙!!」

梨沙「行くわよ!晴!!」


「「ビートシューター……GO!!」」




終わり

終わりです。ここまで読んでくださってありがとうございましたm(__)m

メダルでも嬉しかったけどやっぱり柑奈ちゃんの強SRとデレステ参戦待ち望んでいます。html依頼出してきますm(__)m

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