○このスレはオーディンスフィア×咲スレです
○安価要素と言うかコンマ判定多いです
○寧ろ、イベントや戦争の行く末までコンマで決めていきます
○故に割りとボロボロ人が死んでいきます 備えよう
○自分の推しキャラが死んでも泣かない精神でお願いします
○当然のごとくオーディンスフィアのネタバレがあります、ご注意下さい
○ぶっちゃけおでん汁のステマスレ
○つーか、京ちゃんをひどい目に合わせたい(本音)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1454839672
現在ステータス
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名前:須賀京太郎
所属:無所属
戦闘力130/130
商業38
政治67
装備
【アマノムラクモ】:名鍛冶ブロムが打った刀型のサイファー。戦場に漂うフォゾンを吸い、その切れ味をあげる。他にも特殊な能力を秘めている。
【名鎧ヤエガキ】:須賀京太郎の身体に合わせて作られた最高の鎧。2までのダメージを無効にする。
スキル
半妖半人:本来、世界にはあらざるイレギュラー。死亡しても心が折れぬ限り戦闘力を犠牲にして復活出来る。
死に魅入られたモノ:亡者よりも亡者らしい生者である証。戦闘表で死亡を引いた時、一度だけそれを回避し、自身の戦闘力をその戦闘中だけ10上昇させる。
死戦:死霊としての戦い方を熟知している歴戦の証。戦闘中一度だけ3ダメージを無効に出来る。
L死神の主人:歴戦の死神を心から屈服させた証。死戦の発動回数を二倍にする。
戦闘続行:死の淵に至るまで戦い続ける狂戦士の証。死亡するまで戦闘を続ける事が出来る。
メタモルボディ:その身体は変幻自在にして不定。ありとあらゆるものに化ける事が出来る。潜入などの成功率が上昇する。
魔術師殺し:相手が魔術師である時、戦闘力が10上昇する
サイファー所持者:魔石によって作られた最凶の武器を所持している。戦闘におけるダメージを一段階上昇させる
武器殺し・改:世界最高の鍛冶が打った世界最硬サイファーである証。戦闘表で2と7が出た時、相手の戦闘力を10低下させる。
パートナー:宮永咲 戦闘力141
目的:ウルズールの情報を集め先王の無念を晴らす!!/祖父の居所を探る
現在地:タイタニア城下町
咲「ふふ。京ちゃん子どもっぽいよ」
京太郎「いや、これはどうしてもテンションあがるって」
京太郎「だって、軽いし硬いし音もしないしでもうホント最高なんだからさ!」
咲「はいはい。その話も後でちゃんと聞いてあげるから」
咲「今はこっちでご飯食べよう?」
咲「この時間に帰って来るって事はご飯まだなんでしょ?」
京太郎「あぁ。そうだなぁ…」
咲「はい。じゃあ、これメニュー」サッ
京太郎「うーん…今日のオススメは?」
咲「鮭とブロッコリーの入ったとろーりミルクシチューだって」
京太郎「じゃあ、それにしようかな」
京太郎「すみませーん。注文良いですかー?」
京太郎「で、咲の方はこの二日間の収穫は何かあったのか?」
咲「うん。一応ね」
咲「フードを被って顔も見えない老人と黒い鎧を着た女の子の二人組がこの街に来ていたみたい」
咲「一応、裏も取れたし…利用してた宿屋ももう分かってる」
咲「…ただ、そこから先、何処に言ったかまではまだ掴めなくて…」
咲「港の方に行ったらしいから…船に乗ったのは確かなんだけど…」
京太郎「あぁ、なるほど」
京太郎「船じゃあ船乗りの人に話を聞かないと確認が取れないけど…」
咲「うん。今、その人達は出港したままでまだ帰って来ていないらしいから」
咲「何処に運んだかが分かるにはもうちょっと時間が掛かりそうかな…」
咲「ただ…」
京太郎「…ただ?」
咲「……なんだか最近、嫌な予感がするの」
咲「こうしている今もまるで世界の終わりが近づいているような…」
咲「…お母様の予言が現実になっていくような…薄ら寒い予感が」
京太郎「予言…?」
咲「うん。私のお母様は…とても力のある魔法使いだったの」
咲「その目は賢竜ハインデルと同じく未来を見通すと言われていて…」
咲「実際に終焉に関する予言も残してたりしてる」
咲「それに……私達の事も…」
京太郎「私達…?」
咲「あ、ううん。何でもない」
咲「それより…京ちゃんの方はどう?」
咲「準備…まだもうちょっと掛かりそうかな?」
京太郎「…悪い。まだウルズール達の住処が見つけられてなくって…」
咲「…そっか」
咲「まぁ、こういうのって早々、簡単に行くものじゃないしね」
咲「焦ってやらずにどっしりと構えていようよ」
京太郎「あぁ、そうだな」
咲「(…………でも、もし)」
咲「(もし、その所為で何もかも手遅れになってしまうなら…)」
咲「(お母様の予言した死と呪いが私に手が届きそうなら…)」
咲「(…京ちゃんと一緒にいる事も…考えなおさなきゃいけないかもしれない)」
咲「(京ちゃんの事は気になるけど…でも、ソレ以上にお祖父様の事は放っておけないんだから)」
咲「(いざという時は私一人でも止めないと…)」
限界戦闘力アップイベント了解ですー
とりあえずいますぐはちょっと無理なのでウルズール戦前後にいれますねー
下1 京ちゃんの
1 師匠と話す
2 情報収集成功(2/3)
3 ブロムが武器の改造を始める(1/3)
4 失敗!アックスナイトに見つかる
5 情報収集成功(2/3)
6 情報収集成功(2/3)
7 情報収集成功(2/3)
8 失敗!アックスナイトに見つかる
9 失敗!アックスナイトに見つかる
0 情報収集成功(2/3)
ゾロ目 ???
下2 咲ちゃんの
1 情報収集成功(3/3)
2 情報収集…?
3 情報収集…?
4 失敗
5 怪しげな薬を入手
6 情報収集…?
7 情報収集成功(3/3)
8 失敗
9 失敗
0 情報収集成功(3/3)
ゾロ目 ???
~タイタニア地下水路~
京太郎「(さーって)」キョロキョロ
京太郎「(よし、今日はあの筋肉アックスナイトはいないな)」
京太郎「(色々とうるさいアイツがいるとすぐさま騒ぎになって…)」
京太郎「(隠密行動どころじゃなくなるからな…)」
京太郎「(まぁ、人間的には決して悪い奴じゃなさそうだし…)」
京太郎「(俺も決してきらいじゃないんだが…)」
京太郎「(今は完全に敵同士な訳だからなぁ…)」
京太郎「(極力、会いたくはない…っと)」コソコソ
京太郎「(うーん…ここも外れか)」
京太郎「(これで有力な候補は殆ど回りきったんだけどなぁ…)」
京太郎「(これでもまだ魔法の研究に関する痕跡がまるで見つからないとなると…)」
「よ」ポン
京太郎「っ!」チャキ
傭兵「ま、待て待て待て!」
傭兵「オレだよオレ!」
京太郎「…お前は」
傭兵「久しぶりだな、相棒」
傭兵「生きてるって信じてたぜ」
傭兵「しかし、水臭いじゃないか」
傭兵「折角、生きてたのに碌に連絡もないなんてさ」
京太郎「…いや、その、顔を合わせづらくてさ」
京太郎「アレだけ大口叩いて俺は完全に足手纏になった訳だし…」
傭兵「そんなの気にするなって」
傭兵「お前は立派に仕事を果たそうと戦ってたんだから」
傭兵「アレは相手が悪かっただけだし…」
傭兵「それに何より、悪いのはどっちかっていうとお前を見捨てた俺の方だろ」
傭兵「ぶっちゃけ恨み言の一つも言われると覚悟してたんだからな」
京太郎「流石にそこまで馬鹿じゃないよ」
京太郎「相棒の方こそ、依頼人を最後まで護りきって仕事をやり通した訳だし…」
京太郎「恨む気持ちなんてまったくないさ」
傭兵「…オレの事をまだ相棒と呼んでくれるのか」
京太郎「当然だろ」
傭兵「そっか。…ふふ、そうか」
京太郎「ん?」
傭兵「…いや、それならこれを準備してた甲斐があると思ってな」スッ
京太郎「これは…」
傭兵「お前がラグナネイブルに捕まってから…俺も色々と調べてたんだよ」
傭兵「何時かお前が帰って来た時の為に…な」
京太郎「…いや、でも、俺は相棒に何も…」
傭兵「あぁ、聞かされちゃいない」
傭兵「…でもさ、お前が何を聞きまわってたのかを情報屋に調べさせれば…」
傭兵「おおよそお前のやりたい事は見えてくる」
傭兵「その地図は所謂、裏地図だ」
傭兵「このタイタニアの地下水路が作られる際、地図には残されなかった区画の事も書いてある」
傭兵「お前の持つ地図で書いていない場所も、こっちでは入れるように書いてあるはずだ」
京太郎「…確かにな」
傭兵「恐らくそこが三賢人たちの本拠地だと俺は見てる」
傭兵「お前の敵は魔法使いなんだから、入り口を偽装するくらい簡単だろ」
傭兵「だが、普通の入り口を偽装したら、逆に違和感を与えて気づかれてしまいかねない」
京太郎「…けれど、こうして普通の地図には乗ってない場所ならば、まず気づかれる事はないだろうって事か」
傭兵「そういう事だ」
京太郎「…だけど、この裏地図って奴は本物なのか?」
傭兵「地図の出処は言えないが…恐らく本物だと思ってくれていい」
傭兵「少なくとも王国の史料科に治められてたものよりもずっとずっと正確なはずだ」
京太郎「なんでそんなものを…とは聞いちゃダメなんだよな」
傭兵「あぁ」
京太郎「…じゃあ、代わりに…ありがとうな」
京太郎「相棒のお陰で随分と前へと進めそうだ」
傭兵「良いって事よ」
傭兵「俺としてもお前がこうして帰って来てくれて助かったからな」
京太郎「え?」
傭兵「お前がもし死んだら、お前の代わりに目的を果たしてやろうと思って準備してたんだが…」
傭兵「相手の事を考えるとやっぱり俺じゃ厳しそうでなぁ」
傭兵「その点、久しぶりに見たお前はまた強くなってる感じがしたし…」
傭兵「その上、サイファーまであるんだからドラゴン相手にだって遅れをとる事はないだろう」
傭兵「下手に俺がやるよりもお前に任せた方が成功しやすいだろうし…」
傭兵「俺はお前にその地図を託して、この件から降りるとするよ」
京太郎「相棒…」
傭兵「ま、無理すんなよ」
傭兵「相手はこの国に昔からはびこる老害どもなんだから」
傭兵「細心の注意を払うに越した事はない」
傭兵「どうせ…もう間に合わないんだ」
傭兵「命だけは大事にしろよ」
京太郎「…………あぁ、分かってる」
傭兵「おう。じゃあな」
傭兵「…あの人の事、よろしくな」ポン
京太郎「え?」
傭兵「…」スタスタ
京太郎「(…相棒が最後に言ったあの人とは誰の事なのか)」
京太郎「(そして…どうして相棒はこんな地図を持っていたのか)」
京太郎「(正直、疑問はつきない)」
京太郎「(…けど、こうして相棒は重要な手がかりを俺に渡してくれたんだ)」
京太郎「(あいつが何者であっても…そして何をたくそうとしていたとしても…」
京太郎「(相棒から受けた恩は変わらない)」
京太郎「(この地図は…極力活かさないとな)」
京太郎「(まぁ…時間ももう遅いから…)」
京太郎「(本格的な調査はまた明日からになるけれど…)」
カランカラン
咲「あ、京ちゃん」
京太郎「お、咲」
京太郎「今から飯か?」
咲「うん。京ちゃんも?」
京太郎「あぁ、調査も一段落したからな」
京太郎「今日のところは一区切りにしようと思って」
京太郎「そっちの方はどうだった?」
咲「今日も進展なし」
咲「港の方に船は帰って来てないし…他のアプローチも無駄足だったよ」
京太郎「そっか…」
咲「京ちゃんはどう?」
京太郎「俺の方は重要な手がかりを手に入れたところ」
京太郎「多分、そう遠くない内にウルズールを見つける事が出来そうだ」
咲「そっか…じゃあ、その時の為に準備しとかないとね」
京太郎「あぁ。頼む」
咲「うん。任せて」
咲「これでも結構強いんだから」
咲「例え竜を相手にしても足止めしてみせるよ」
咲「…ただ」
京太郎「ん?」
咲「その為にも京ちゃんの話をまた聞かせて欲しいな」
京太郎「…あぁ。そういえば中途半端なところで終わってたっけ」
咲「うん。その…京ちゃんとしては辛いかもしれないけど…」
京太郎「いや、大丈夫だ」
京太郎「一番、きついところはもう終わってるし…」
京太郎「それに良くも知らない相手の為に竜を相手にする事になるってのもきついだろうしな」
京太郎「もうそれほどエピソードが残ってる訳じゃないし…」
京太郎「酒の勢いも借りて、一気に最後まで話そうか」
咲「うん。じゃあ、エール二つで良い?」
京太郎「二つ?」
咲「…私も今日はお酒飲みたい気分だったから」
咲「ダメ?」
京太郎「いや、構わないけど…」
咲「やった。じゃあ、注文するね」
京太郎「で、相棒のお陰もあって、こうして地図を手に入れた訳だ」
咲「ふーん…」ジィィ
京太郎「…そんなに面白くなかったか?」
咲「ううん。面白くない訳じゃないけれど…」
咲「…ただ、ちょっと、その…」
京太郎「?」クビカシゲ
咲「…京ちゃん、気づいてないの?」
京太郎「何が?」
咲「……いや、気づいてないなら良いや」
京太郎「ちょっとまってくれよ」
京太郎「んな事言われたら気になるじゃん」
咲「だーめ。教えてあげない」
咲「…まだ隠してるのならそれだけ知られたくないって事なんだろうし」
咲「私も出来れば教えたくないもん」
京太郎「???」
咲「…それはさておき」
咲「京ちゃんのお師匠さんってすごいね」
咲「毒を排除する事まで出来るなんて」
京太郎「だろう?」フフーン
京太郎「俺にとっちゃ自慢の師匠だよ」
咲「…その師匠さんの弱点とかないの?」
京太郎「うーん…」
京太郎「(…意外とベッドじゃ従順だ、とか言ったらダメだよなぁ)」
―― 流石に泣くぞ…!!
京太郎「…いや、特に思いつかないな」
京太郎「師匠ほど強くて非の打ち所のない人を俺は知らないし」
京太郎「どんな事でも軽く乗り越えそうなイメージがある」
咲「…そっかぁ」
咲「(…でも、師匠だと言っても結局はフォゾン…)」
咲「(それを乱せばきっとこの前みたいに手を出す事は出来ないはず…)」
咲「(まぁ、問題は、人のフォゾンを乱す方法となると…)」
咲「(かなりの力技になる事だけど…)」
咲「(でも、幸いに…と言うか京ちゃんはフォゾンで出来た生命体な訳で…)」
咲「(バレンタインで生まれ育ち…その秘法を幾つか知っている私には…)」
咲「(京ちゃんに悪影響を及ぼさず、フォゾンを乱す方法がいくつも出てくる)」
咲「(後はその中でもっとも穏便な手段を取れば…)」
咲「(私も…京ちゃんに抱いてもらう事が出来る…)」ジュン
咲「(…この前の媚薬からずっと火照り続けて…)」
咲「(毎晩、京ちゃんの名前を呼びながら[田島「チ○コ破裂するっ!」]してた身体を…)」
咲「(ようやく落ち着かせる事が出来る…♥)」ハァ
咲「(…でも、焦らずに…しっかり準備しなきゃ)」
咲「(ここで失敗しちゃったら…流石の京ちゃんも警戒するだろうし)」
咲「(今回で確実に…その心の中に私の事を植え付けられるようにしないと…ね)」
咲「(…でも、師匠だと言っても結局はフォゾン…)」
咲「(それを乱せばきっとこの前みたいに手を出す事は出来ないはず…)」
咲「(まぁ、問題は、人のフォゾンを乱す方法となると…)」
咲「(かなりの力技になる事だけど…)」
咲「(でも、幸いに…と言うか京ちゃんはフォゾンで出来た生命体な訳で…)」
咲「(バレンタインで生まれ育ち…その秘法を幾つか知っている私には…)」
咲「(京ちゃんに悪影響を及ぼさず、フォゾンを乱す方法がいくつも出てくる)」
咲「(後はその中でもっとも穏便な手段を取れば…)」
咲「(私も…京ちゃんに抱いてもらう事が出来る…)」ジュン
咲「(…この前の媚薬からずっと火照り続けて…)」
咲「(毎晩、京ちゃんの名前を呼びながらオナニーしてた身体を…)」
咲「(ようやく落ち着かせる事が出来る…♥)」ハァ
咲「(…でも、焦らずに…しっかり準備しなきゃ)」
咲「(ここで失敗しちゃったら…流石の京ちゃんも警戒するだろうし)」
咲「(今回で確実に…その心の中に私の事を植え付けられるようにしないと…ね)」
下1 京ちゃんの
1 師匠と話す
2 情報収集成功(2/3)
3 ブロムが武器の改造を始める(1/3)
4 失敗!アックスナイトに見つかる
5 情報収集成功(2/3)
6 情報収集成功(2/3)
7 情報収集成功(2/3)
8 失敗!アックスナイトに見つかる
9 失敗!アックスナイトに見つかる
0 情報収集成功(2/3)
ゾロ目 ???
下2 咲ちゃんの
1 情報収集成功(3/3)
2 実行
3 実行
4 失敗
5 怪しげな薬を入手
6 実行
7 情報収集成功(3/3)
8 失敗
9 失敗
0 情報収集成功(3/3)
ゾロ目 ???
―― むむむ…。
京太郎「(どうしたんです、師匠)」
―― …いや、またあの小娘から嫌なものを感じてな。
京太郎「(嫌なものって…)」
―― もしかしたらまた不埒な事を企んでいるかもしれない。
―― 気をつけた方が良いぞ。
京太郎「(大丈夫ですって。この前もただの失敗だったみたいですし)」
京太郎「(それに俺には師匠がいてくれますしね)」
京太郎「(この前みたいな事があっても師匠がいてくれれば安心でしょう)」
―― 結果、朝までずっとイかされ続けた訳なんだが。
京太郎「(何時もの事でしょう?)」
―― 何時もの事だからと言って、別に受け入れている訳じゃないんだぞ…。
―― たまにはもうちょっと手加減をだな…。
京太郎「(師匠が訓練で手加減してくれれば俺も考えますよ)」
―― そ、それとこれとは話が違うじゃないか…!
京太郎「(俺にとっては同じです!)」
京太郎「(って言うか、師匠のエロボディを前に手加減とか我慢とか出来ません!)」
―― うぅぅぅ…この性欲お化けめ…・
―― 禁欲してた時のお前の自制心は何処にいったんだ…。
京太郎「(そういうのは全部、師匠の可愛さの前に吹き飛びました)」
京太郎「(だから、悪いのはエロ可愛い師匠なんですよ!)」
―― い、意味が分からんぞ…。
京太郎「(でも、ちょっとうれしいですよね?)」
―― う、うるさい…!
―― と、とにかく…今日は訓練するぞ…!!
京太郎「(はーい)」
京太郎「(…で、訓練と言えば…)」
―― 無論、対竜を想定した訓練だ。
―― あの小娘は今のお前よりも格上だが、しかし、確実に竜を止められるとは限らない。
―― いや、もしも竜が本気ならばかなり不利な戦いを強いられる事になるだろう。
―― それを思えば、お前が竜との戦闘に慣れておくに越した事はない。
京太郎「(了解です)」
―― まぁ、私も全ての竜を知っている訳ではないが…。
―― それでもあの巨体から繰り出される攻撃と範囲がどれくらいかくらいは理解している。
―― 少なくとも何も知らないで竜の前に出るよりは遥かにマシなはずだ。
京太郎「(いや、と言うか竜を知ってるだけでもすごいですってば)」
京太郎「(しかも、師匠の場合、生き残ったんでしょう?)」
京太郎「(並大抵の力量じゃ出来ないですよ)」
―― …生き残った…と言うよりも相手が飽きた、と言う方が適切だろうがな。
―― まぁ、何はともあれ…今は訓練だ。
―― 今日もまた厳しくいくからしっかりついてこい。
京太郎「(分かりました)」
下1
コンマ分習得ー ゾロ目なら一発ー
京太郎「ぬあー…」
―― ふむ、こんなところか。
京太郎「(…いや、こんなところって…)」
京太郎「(マジでドラゴンってあんなにヤバイんですか)」
京太郎「(鎧着込んで全力疾走しても振りきれないんですけど)」
京太郎「(それどころか追いつかれて爪でバッサリやられちゃったんですけど!!)」
―― それくらい序の口だぞ
―― 竜の理不尽さはありとあらゆる点で人間の上位互換であるという事だからな
―― 上空から延々とブレスを吐き続けられる恐怖に比べればまだマシだ
―― 特に一番、辛いのは出会い頭の本能的な恐怖だ。
―― 世界最強種を前にした時、どれほどの豪傑であろうとも一瞬、その身が竦んでしまう。
―― そして奴らにとっては、その一瞬で勝負を決するのは容易い事だ。
―― 多くの英雄英傑達が奴らに傷一つ負わせられなかったのは…。
―― ウロコの強靭さもあるが、その恐ろしさに人類が抗うのが難しいからだ。
>>最強種の畏怖:世界最強種 ―― ドラゴンである証。対峙するものに1ターンの行動不能を与える
―― 無論、慣れればそれにも抗えるようにもなるだろうが…。
―― 竜を前にして慣れるなど無理難題も良いところだ。
―― その点、お前は私の経験を追体験出来るからこそ、その恐ろしさにもなれると思うが…。
京太郎「(…それでも慣れる気がしないですね)」
京太郎「(本気のドラゴンの恐ろしさは…正直、背筋が冷たくなりますよ)」
京太郎「(爪や牙は簡単にこの鎧を貫通してきますし…)」
京太郎「(ブレスに至っては直撃した時点で黒焦げ)」
京太郎「(ホント、理不尽の塊で、嫌になります…)」
―― …怖気づいたか?
京太郎「(全然…!)」
京太郎「(確かに敵は強力でしょうが…だからと言って怯える気はありません)」
京太郎「(俺にとってドラゴンは必ず超えなければいけない障害なんですから)」
京太郎「(その奥にウルズールがいるならば…)」
京太郎「(どんな事をしてでも…乗り越えてやりますとも)」
―― その意気だ。
―― では…もう1セット行くぞ。
京太郎「(はい…!お願いします!!)」
下1 京ちゃんの
1 師匠と話す(75%)
2 情報収集成功(3/3)
3 ブロムが武器の改造を始める(1/3)
4 失敗!アックスナイトに見つかる
5 情報収集成功(3/3)
6 情報収集成功(3/3)
7 情報収集成功(3/3)
8 失敗!アックスナイトに見つかる
9 失敗!アックスナイトに見つかる
0 情報収集成功(3/3)
ゾロ目 ???
下2 咲ちゃんの
1 情報収集成功(3/3)
2 実行
3 実行
4 失敗
5 怪しげな薬を入手
6 実行
7 情報収集成功(3/3)
8 失敗
9 失敗
0 情報収集成功(3/3)
ゾロ目 ???
アイエエエエエエ!!!ゾロ目!?ゾロ目、ナンデ!?
えーっと…アックスナイトによる発見がなくなるか、師匠とスキル完成させるか、ブロムの武器改造が進むか、情報収集か、ですかねー…?
上から一つ適当に選んでくださいなー
全部バラバラじゃねぇか(ビターン
二つ書かれた奴から処理してこうかと思いましたがこれどうしましょうかねぇ(´・ω・`)
じゃあ、コンマ4分割でいきましょうかー
下1
偶数 アックスナイト・スキル完成
奇数 ブロムの武器・情報収集
下2
偶数 前者
奇数 後者
下3
偶数 アックスナイト・スキル完成
奇数 ブロムの武器・情報収集
下4
偶数 前者
奇数 後者
スキル完成とスキルかんせ…ってどれだけ師匠押しなんだよ!!!!(ビターン)
じゃあ、残り一つー
下1
1 アックスナイト
2 武器
3 情報収集
4 アックスナイト
5 武器
6 情報収集
7 アックスナイト
8 武器
9 情報収集
0 その下のコンマへ
あぶねえええええええええ!
ゾロで全部とか言わなくてよかった…ホント良かった…
~かじやっ~
京太郎「…どうだ?」
ブロム「そうじゃな」
ブロム「今のところ微調整は問題ないようじゃ」
ブロム「鎧の消耗度も思ったよりも少ない」
ブロム「特に何かしら打ち直しする必要はなさそうじゃよ」
京太郎「良かった」フゥ
ブロム「しかし、こうなると若干、手持ち無沙汰になるのぅ」
京太郎「金稼ぎの方は順調なのか?」
ブロム「それほど急いでる訳じゃないからのぅ」
ブロム「それに店主の方が張り切って、武器を打っとるんじゃ」
ブロム「なにか作ろうにも炉が使えないと言う感じじゃな」
ブロム「…しかし」ウーム
京太郎「どうしたんだよ」
ブロム「…いや、鎧の方の出来には満足しておるんじゃがな」
ブロム「その分、サイファーの方の不出来さが目立ってのぅ」
京太郎「あー…そういえばサイファーの方も不満だって言ってたっけ」
ブロム「うむ。もし、ちゃんとした設備で打ち直せれば…」
ブロム「それはあのバロール以上のサイファーになる魔石なんじゃが…」
ブロム「如何せん、タイタニアには原初の炎がなくてのぅ」
京太郎「原初の炎?」
ブロム「この世界が生まれる前からあるという緑色の炎じゃよ」
ブロム「この世界で唯一、魔石を溶かし、精錬する事が出来る」
ブロム「その魔石はもう精錬する必要がないほど純度が高いが…」
ブロム「しかし、その形状にはまだ改良の余地があるからのぅ」
ブロム「一度溶かして成形と言う工程を経ればより強くなるんじゃが…」
京太郎「ちなみにその原書の炎は何処にあるんだ?」
ブロム「炎の国の奥深く…」
ブロム「オニキス王の宮殿よ」
ブロム「そこへの抜け道も、知っておるんじゃが…」
ブロム「如何せん、危険過ぎて中々のぅ…」
京太郎「じゃあ、俺が行こうか?」
ブロム「ダメじゃ、オニキス王は死の女王オデットのことを毛嫌いしておる」
ブロム「その寵愛を受けるお主がいけば一体、どんな目に遭うか…」
ブロム「その魂ごと燃やし尽くされてもおかしくはない」
ブロム「そんな危険な事はしなくても良いじゃろう」
京太郎「…でも」
ブロム「安心せい」
ブロム「原初の炎などなくとも…儂がそのサイファーを強くしてやる」
ブロム「…まずはその柄からじゃな」
ブロム「もっと握りやすく、力が入りやすいように形状を整えよう」
京太郎「じゃあ、数日、サイファーはブロムさんに預けた方が良いのか」
ブロム「うむ。少し預からせて貰えれば…」
ブロム「今まで以上にお主に力を発揮させてやれよう」
ブロム「無論、手元にサイファーがないのはいささか不安だと思うが…」
京太郎「問題ねぇよ」
京太郎「どの道、俺は当分、対ドラゴン用の訓練するつもりだったしな」
京太郎「コイツはブロムさんに預けるよ」
ブロム「…うむ。任せてくれ」
ブロム「決戦までに必ずこのサイファーを最高の状態に仕上げておこう」
京太郎「(…っと預けたものの、だ)」
京太郎「(やっぱりサイファーがないのは不安だなぁ…)」
―― お前はサイファーに依存しすぎだ
―― 確かにアレは強力だが武器以上ではないのだぞ
―― あまりアレを頼りにした戦い方をするのは適切ではない
―― 頼るのは自分の体や経験のみにしておくべきだ
京太郎「(例えば、師匠とか?)」
―― な、なんでそこで私が出てくる…?
京太郎「(いや、だって師匠って俺の身体で経験の塊みたいなもんだし)」
京太郎「(実際、俺が一番、頼りにしてるのは師匠だからさ」
―― そ、そう…なのか。
―― そうか、私の事をそんなに…ふふ。
京太郎「(師匠、嬉しそうだな)」
―― う、嬉しくなんかないぞ。
―― あぁ、そうだとも…お前の気持ちなんか私はお見通しだからな。
―― どれだけ私がお前の事を救ってきたかを思えば、当然の答えだろう。
―― …ただ。
―― …ただ、師匠ではなく、一人の女としては…。
―― そういう風に言ってくれるのは…む、胸が…ドキリとする…かもしれない…。
京太郎「(…師匠、実体化してくれません?)」
―― と、突然、どうした?
京太郎「(いや、今、無性に師匠の事をギュってしたくなったんで)」
―― ば、ば、馬鹿っ!
―― これから訓練だって言う時に何を言ってるんだ!!
京太郎「(いや、変な事しませんから)」
京太郎「(今日もまじめに訓練しますから、お願いします)」
―― ……。
師匠「し、仕方ない…な」スゥゥゥ
師匠「ちょっとだけだぞ…」カァァ
京太郎「ししょぉおおお!」ダキ
師匠「ん…っ♥」
京太郎「あぁ…師匠マジ可愛い」
京太郎「超天使…」
京太郎「マジラブ1000%」
師匠「ば、馬鹿」
師匠「そんな恥ずかしい事言うな…」
師匠「と言うか…最後のは良く分からないし…」
師匠「……そもそもだな」
師匠「こういう時に…師匠だなどと言うのは無粋じゃないか?」
師匠「い、何時もみたいにちゃんと…女として扱ってくれないと…」
師匠「…ハグなんて…させてやらない…からな」ギュゥ
京太郎「…セルベリア」
師匠「…は…ぃ♪」
京太郎「本当に頼りにしてる」
京太郎「いや…ただ頼りにしてるだけじゃなくて…」
京太郎「俺はセルベリアに依存してると思うんだ」
京太郎「多分、セルベリアがいなくちゃ俺は何も出来ない」
京太郎「目的を果たすどころか…戦う事すらままならなくなると思う」ギュゥ
師匠「…うん♥」
京太郎「…だから、これからもずっと側にいてくれ」
京太郎「ずっと…俺から離れないでくれ」
京太郎「こんな事言うの…反則だろうけどさ」
京太郎「…俺、セルベリアの事も本気で愛してるんだよ」
京太郎「オデット様と同じくらいに…」
師匠「…えぇ。分かっています」
師匠「ずっと…ずっと一緒ですとも」
師匠「例え、ご主人様が…サイファーを手放しても…」
師匠「私だけはずっと…ずっとご主人様の力になり続けます」
師匠「私の愛を…想いを…」
師匠「永遠に…ご主人様に捧げ続けます…」
師匠「もうオデット様の為じゃない…」
師匠「ご主人様の為だけでもない…」
師匠「私の愛を…貴方に受け取って欲しいから…」
師匠「私の全てを…貴方に託したいから…」
京太郎「…セルベリア」ギュゥ
師匠「…ご主人様ぁ…♥」スリ
京太郎「…悪い。そんな可愛らしい事言われたら…もう我慢出来ない」スッ
師匠「あ…っ♪」ウエムキ
京太郎「…キスするぞ」
師匠「…はい♥溺れるくらい…一杯一杯…してください…♥♥」
須賀京太郎はスキル【竜殺し】と【死霊殺し?】を手に入れた
竜殺し:竜を相手にする事、戦闘力が10上昇する
死霊殺し?:何故か死霊にモテやすい 夜の戦闘力がぐーんと上昇する(フレーバー)
__
< >
/ \
/ / \ ハ ハ
/ / l } }
{ { / lト、 } l| l l|
l人∧|l l| \\ | l|/ヽ l|
|l 从l从__l| ム斗 | / l|
从ハ弐心 イ辷歹| l|イ | オデット様、申し訳ありません…
|l ∧xxx xxxx.| l|::|l | でも、私もう……
|l ∧ ' _ | l|:从.从
|l {| |> ` ̄ イ l|三>x\__
|l 川l!ムイ≧≦ |l l|ニニ// ̄ 、
r=|l | ∧/\|l l| .//
|l | /三\/|l lレ /{ }
/ |l 、|_/三三|lニl|l人__/ニ{
. r====/\\ハニニ|lニl/三三三 \____ /
. |三/三三:\\三ニ/三 / 三三三ハ‐┐| ∧
|/ニ/三三=| |=/ニニ / 三三三三ハ | |/ /
. /ニ/三三三=| ./ニ三 / 三三三三三 }|_/|
/ニ/三三三三ニ|/ =三三 { ニニニ三三三/ l|
. / ニ三三三三三={ =ニニニニ三三三三三/l l|
{ ニニ三三三三三{ ニニニ三三三三三三/::| l|
. ハ ニ三三三三三ニヽ =ニ三三三三三三/ l| l|
.. \ 三三三三ニ/ \ =ニ三三三彡イ|l l| l|
|l>マ三ニイ\__| ___| 三三∧ll l| l|
. \__/{ 三三|l::::::\\ニニ三三/ ∧ l| l|
/ \ 三|l:::::::::l|\\ニ// .∧ | l|
| \:|l::o::::l|彡  ̄ ̄ .∧ノ :l|
| \彡イ } l| l|
/\ \ /ヽ| l|
. ,'=三\ \ / 三 ハ l|
.; =三三\ ○ \ / ニニ三ハ l|
.; ニ三三三.\ \__/ =三三三三} ノ
. .; 三三三三三\____/三 / ニニニニ}ノ
. l! ニ三三三三三 |l =ニ三三 // ニ三三三!|
|l 三三三 ヽ ニニ |l ニ三 / / ニニニニ三三l|
|l 三三三三 \ ニ|l =ニ/ =ニニ三三三三三 l|
|l 三三三三三三 |l ニノ ノ 三三三三三三三 l|
|l 三三三三三三三三三三三三三三三三三l|
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l'////ト、!」_\'/l ,.ゝハ// l/////////∧
}V//ハ.'"込リ l'l. > '",.' /ー‐'∧
l/!///ハ リ/ ./77´,/∧
l'ハ////ハ ' ,l' ,.イ///////∧ 信じて送り出した婚約者が師匠っぱいに陥落し浮気セックスにドハマリしてる
l/ V/////>、 ` ´ / ///////////∧ などまったく知らないオデット様の図
. ll l.V///l V,'//>,. _ .イ ./ !V/////////,∧
ll l. }/// l ∨//////,/;ィニ二ニ! ∨/////////∧
ll l l////l ∨////,/ィニニニニハ二V/////////∧
ll .! !////,! ヽ//,.ヽ二ニニニ>' 〉ニニマ ////////∧
. ll l l////ノ,.イ/==ミ.}ニニ>'ニニ/二ニニマ ///////∧
. ll .l l//>'ニア':::::::::::/!ニ/二ニニ{ニ>'"ニニニヽ ////∧
. ll l l'//ニニ/:::::::::::/ニ{ニニニニニl/二二二二ニ}/////∧
. ll l l'/{ニ/:::::::::/ニニ;ニニニニニ|二二二二ニ/;l//////∧
. ll .l / l.!={:::::::/ニニ!二二二ニニl二二二二ニl;;;;;|'//////∧
. ll l./.{ 、 lヽl:::/二ニ/l二二二二ニニ',二二二二,';;;;;;|///////∧
ll ' ̄ゝ、!.l/二/ ,l二二二二二ニ〉二ニニ>';;;;;;;;!'///////,∧
ll .!―_>У‐、--- イl二二ニニニニ'ニニニ/;;;;;;;;;;;;;{'////////,∧
. ll .マニ/ ./.! .マニニ!二二二二二二ニニ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〉/////////ハ
. ll !マ' .lニ! マニム二二二二ニニ>/;;;;;;;;;;;;;;;:ィ'"///////////ハ
l! ./ / lニニl ヽ. マニニ\ニニニ>'"_/__,. ィ"///////////////ハ
! { !ニニ! ,'二ニニ>‐'"二二{//////////////////////ハ
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│ l=l .lニニニl ,'二二二二二ニニニi///////////////////////ハ
| lニ!!{二二ニ! ,'二二二二二ニニニニ∨//////////////////////ハ
| .lニlニ!二二二!'二二二二二二二二ニV,//////////////////////ハ
l lニl二二二二二二二二二二二二ニニV//////////////////////ハ
下1 京ちゃんの
1 ブロムが武器の改造を始める(2/3)
2 情報収集成功(3/3)
3 ブロムが武器の改造を始める(2/3)
4 失敗!アックスナイトに見つかる
5 情報収集成功(3/3)
6 情報収集成功(3/3)
7 情報収集成功(3/3)
8 失敗!アックスナイトに見つかる
9 失敗!アックスナイトに見つかる
0 情報収集成功(3/3)
ゾロ目 ???
下2 咲ちゃんの
1 情報収集成功(3/3)
2 実行
3 実行
4 失敗
5 怪しげな薬を入手
6 実行
7 情報収集成功(3/3)
8 失敗
9 失敗
0 情報収集成功(3/3)
ゾロ目 ???
京太郎「(まぁ…前々からさ)」
京太郎「(薄々…分かってたんだよな)」
京太郎「(師匠はもう俺にとって体の一部じゃないんだって)」
京太郎「(ただの恩師じゃなくて完全に一人の女として見てるんだって事)」
京太郎「(師匠とのセックスは性欲処理なんかじゃなくって…)」
京太郎「(オデット様とのそれに負けないほど愛に篭ったものだって事を)」
京太郎「(でも、今までそれはずっと言葉にしなかった)」
京太郎「(言葉にしたら…今の関係が崩れてしまいそうだったから)」
京太郎「(…でも、ここまで来た以上…いつまでもなあなあじゃいられない)」
京太郎「(死の国に戻ったら…まずはオデット様に土下座しないとな)」
京太郎「(今まで遅れに遅れてしまった事)」
京太郎「(そして師匠とそういう関係になってしまった事…)」
京太郎「(その二つを誠心誠意伝えなければ…)」
京太郎「(多分、その時のオデット様は烈火のごとく怒るだろうけれど…)」
京太郎「(でも、俺は師匠にもオデット様にも…これ以上不義理をしたくない)」
京太郎「(俺の愛する二人の女性のためにもちゃんと筋は通しておかないとな…)」
京太郎「(…まぁ、今はそれよりも…相棒から貰った裏地図に載ってる区画にやってきたんだが…)」
京太郎「(…ここ思った以上に広いな)」
京太郎「(それにあっちこっちに隠し通路がある)」
京太郎「(恐らくいざという時のための脱出通路なんだろう)」
京太郎「(その全てを調べていくのは大変だが…)」
京太郎「(ドラゴンが通れないような細い通路はまず排除していいはずだ)」
京太郎「(調べるのは比較的大きめの…)」
アックスナイト「…」ユラァ
京太郎「(ってアレは…)」
京太郎「(…以前のアックスナイト…じゃないか)」
京太郎「(また別の奴みたいだが…)」
京太郎「(一体、こんなところで何をしてるんだ…?)」
京太郎「(しかも、目が虚ろで…何処を見ているのか分からない顔でさまよってるし…)」
京太郎「(間違いなく尋常じゃない様子だ…)」
京太郎「(なんだか嫌な予感がするな)」
京太郎「(とりあえず…距離を取った方が良いかもしれない)」
京太郎「(見つかると面倒な気が…)」カラン
京太郎「(しま…!?)」
アックスナイト「誰…だ」グルン
アックスナイト「お前は…侵入者…だな…」
アックスナイト「侵入者は…排除…する」
アックスナイト「排除…はい…じょぉお!!」
京太郎「くそ…!サイファー抜きでやるしかねぇのか…!」
【アックスナイト 戦闘力110】
VS
【須賀京太郎 戦闘力130】
【ターン1】
アックスナイト 0/10
京太郎 0/10
下1
1 2ダメージを与えた
2 1ダメージを与えた
3 3ダメージを与えた
4 4ダメージを受けた
5 3ダメージを与えた
6 1ダメージを与えた
7 5ダメージを与えた
8 2ダメージを受けた
9 3ダメージを与えた
0 3ダメージを受けた
ゾロ目
アックスナイト「ぬおぉお!」ダッ
京太郎「(大ジャンプ…!!)」
京太郎「(一気にその斧で叩き潰すつもりか…!)」
京太郎「(くそ…何時ものサイファーなら受けられるけど…)」
京太郎「(今日の俺が持ってるのは市販品の剣!!)」
京太郎「(あんなもの受けたら真っ二つに折れる…!)」
京太郎「(だから…ここは回避して…)」
ズガン
京太郎「っ!?」
京太郎「(土煙…!!)」
京太郎「(しまった…これじゃ敵の位置が…!!)」
アックスナイト「ふおおぉおお!!」ブン
京太郎「く…うぅ!!」
―― 京太郎!!
動鎧術(防)発動 ダメージを低下させる
死戦発動 ダメージを無効にする
京太郎「(…師匠のお陰で助かったが…)」
京太郎「(まずいな)」
京太郎「(コイツ…以前戦ったアックスナイトと全然違う…)」
京太郎「(あっちはただの筋肉バカって感じだが…)」
京太郎「(コイツは普通じゃない…!)」
京太郎「(今だって普通ならば衝撃で身体がしびれているのに…)」
京太郎「(そんなの関係なくこっちを攻撃してきたんだから)」
京太郎「(しかも、その威力は下手すりゃ一撃で戦闘不能にもっていかれそうなほどで…)」
京太郎「(動鎧術で衝撃を抑えて…師匠に助けてもらわなきゃ…)」
京太郎「(折角作って貰った鎧がお釈迦になってたかもしれない…)」
京太郎「(以前、軽く倒せた相手の同僚だと思って甘く見てると…)」
京太郎「(こっちが…やられる…!)」
【ターン2】
アックスナイト 0/10
京太郎 0/10
下1
1 2ダメージを与えた
2 1ダメージを与えた
3 3ダメージを与えた
4 4ダメージを受けた
5 3ダメージを与えた
6 1ダメージを与えた
7 5ダメージを与えた
8 2ダメージを受けた
9 3ダメージを与えた
0 3ダメージを受けた
ゾロ目
死戦【1/2】
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
アックスナイト「つぶ…す…!」
京太郎「くそ…!」
―― 気圧されるな、京太郎!
―― 相手の様子がおかしくても…コイツはお前にとって格下だ!
―― 安心して対処すれば問題なく勝てる!
京太郎「(分かっては…いるんですけど…!)」グッ
アックスナイト「ぬおぉおおお!」
京太郎「(突進…!?)」
京太郎「(駄目だ、避けられない…!なら…!!)」グッ
京太郎「(衝撃を抑えられるよう…動鎧術で自分からぶち当たって!)」ガツーン
アックスナイト「ぐ…おぉおおお!!」ブン
京太郎「(そりゃ…この程度じゃひるまねぇよな…!)」
京太郎「(こっちにお構いなしに斧を振るってくるだろうさ…!)」
京太郎「(だが、それくらいこっちはお見通しなんだよ…!!)」
京太郎「俺の鎧を…甘く見るなああああ!!」ガキン
動鎧術(防)発動
ダメージが低下した
名鎧ヤエガキの効果でダメージを無効にした
【ターン2】
アックスナイト 0/10
京太郎 0/10
下1
1 2ダメージを与えた
2 1ダメージを与えた
3 3ダメージを与えた
4 4ダメージを受けた
5 3ダメージを与えた
6 1ダメージを与えた
7 5ダメージを与えた
8 2ダメージを受けた
9 3ダメージを与えた
0 3ダメージを受けた
ゾロ目
死戦【1/2】
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
京太郎「ついでに…!」グッ
アックスナイト「!?」
京太郎「コイツももってけええええ!」ゴッスゥ
アックスナイト「ごはっ!!」
動鎧術(攻)発動
ダメージが1アップする
【ターン4】
アックスナイト 2/10
京太郎 0/10
下1
1 2ダメージを与えた
2 1ダメージを与えた
3 3ダメージを与えた
4 4ダメージを受けた
5 3ダメージを与えた
6 1ダメージを与えた
7 5ダメージを与えた
8 2ダメージを受けた
9 3ダメージを与えた
0 3ダメージを受けた
ゾロ目
死戦【1/2】
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
アックスナイト「が…おぉおお!」ブン
京太郎「は…やっぱり一撃くらいじゃ倒れないか」
京太郎「だけど…聞いてるみたいだな!」
京太郎「さっきよりも動きが鈍いぜ…!」
京太郎「そんなただ振り回すだけの攻撃なんて…!」
京太郎「こっちからすりゃ…カモなんだよ!」ズバァ
アックスナイト「ぐ…うぅう!!」
【ターン5】
アックスナイト 4/10
京太郎 0/10
下1
1 2ダメージを与えた
2 1ダメージを与えた
3 3ダメージを与えた
4 4ダメージを受けた
5 3ダメージを与えた
6 1ダメージを与えた
7 5ダメージを与えた
8 2ダメージを受けた
9 3ダメージを与えた
0 3ダメージを受けた
ゾロ目
死戦【1/2】
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
アックスナイト「排除…!侵入者は…排除ぉおお!」ダッ
京太郎「(バカの一つ覚えみたいに…!)」
京太郎「(そんな風に突っ込んできても…!)」
京太郎「(師匠の教えてくれた技なら…!)」
京太郎「(お前みたいなパワータイプ相手にも力負け…しないんだよ…!!)」ガシ
アックスナイト「ぐうぅうっ!」ガッ
アックスナイト「ど…おぉおおおお!!」ガス
京太郎「腰も入ってないケリなんざ効かねぇよ…!」
京太郎「名工ブロムの鎧舐めんなつっただろうが…!」
動鎧術+ヤエガキでダメージ無効に
【ターン6】
アックスナイト 4/10
京太郎 0/10
下1
1 2ダメージを与えた
2 1ダメージを与えた
3 3ダメージを与えた
4 4ダメージを受けた
5 3ダメージを与えた
6 1ダメージを与えた
7 5ダメージを与えた
8 2ダメージを受けた
9 3ダメージを与えた
0 3ダメージを受けた
ゾロ目
死戦【1/2】
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
アックスナイト「ご…おぉおお!」
京太郎「(ここで突き放そうとしても…もう遅い……!)」
京太郎「(さっき人の腹を蹴って不安定になったバランスで…)」
京太郎「(俺の事押し返せるはずないだろうが…!)」
京太郎「(このまま…思いっきりねじ伏せて…!)」グッ
アックスナイト「が…ああああ」ドサ
京太郎「…貰ったぜ、マウント」
京太郎「後は…お前が意識を失うまで…」ガッス
アックスナイト「ごおおっ」
京太郎「このまま…殴り続ける…!!」ガッスガッス
アックスナイト「が…あぁああ!」
京太郎「今更抵抗しても遅ぇよ…!」
京太郎「マウントとられた時点でお前の負けだ…!」
京太郎「大人しく…眠っちまえ!!」ドゴォ
アックスナイト「~~~~~っ!!!」ドサ
京太郎「はー…危なかった…」
京太郎「(正直、師匠の技とブロムさんの鎧がなかったら結構きつかったな…)」
京太郎「(師匠の手助けがなければ負けてたかもしれない…)」
―― まぁ勝負と言うのは水物だ
―― どんな格下相手でも絶対に勝てるとは言えないのが戦いというもの
―― …しかし、今のは中々に良い戦いだった
京太郎「(そうかなぁ…)」
京太郎「(俺としてはあっちにペース握られてたような気がするんだけど…)」
―― そのペースを握っていた相手をお前は私の教えた技術と装備で凌ぎ切ったんだ
―― 相手の攻勢は決して弱くなかったにも関わらず、まったくノーダメージでな
―― お前が思っているよりも…それは中々にすごい事なんだぞ
―― 一人の師としては褒めてやりたいくらいだ
京太郎「(…師匠)」
―― …まぁ、そもそも格下相手にペースを握られてしまった事へのお説教などはあるが。
京太郎「(う…)」
―― その辺りはまぁ、次回の訓練に活かすとしよう。
京太郎「(はい…)」
―― まぁ、何はともあれ…ここは危険だ
―― コイツは明らかに普通の様子ではなかったし…
―― それに…隠れろ!
京太郎「っ!」バッ
―― …空飛ぶ巨大な目玉
―― ウィザーズアイか…やはりな
京太郎「(…やはりとは?)」
―― アレはその名の通り、魔法使いどもが好んで使う使い魔だ
―― 主な用途は監視と軽々
―― そんなものがこの地下水路に飛んでいると言う事は…
―― 恐らくこの近くにお前の狙っている相手がいる
京太郎「(ウルズールが…!?)」
―― 逸るな、落ち着け
―― ここで焦っても我らの存在を相手に気づかせるだけ
―― …おおまかな場所がわかったと満足して今は引け
―― でなければ踏み込んだ時に罠に囲まれる事になるぞ
京太郎「(…分かりました)」
京太郎「(それから何とか地下水路から脱出したけれど…)」
京太郎「(俺はその間、ずっとウルズールの事しか考えてはいなかった)」
京太郎「(エドマンド様をたぶらかし、そして今もそこかにエドマンド様を幽閉しているであろう仇敵…)」
京太郎「(その尻尾をようやくつかむ事が出来たんだから)」
京太郎「(こうしている今もエドマンド様がウルズールに拷問させられているかもしれないと思えば…)」
京太郎「(今すぐブロムさんのところに言ってサイファーを返して欲しくなる)」
京太郎「(…だが、相手は三賢人と名乗る魔法使い)」
京太郎「(下手に踏み込めば、俺だけじゃなく咲やブロムさんまで危険に晒してしまう)」
京太郎「(…ここは警戒が解けるまで、大人しくしておいた方が良い)」
京太郎「(それが一番だって…そう分かっているんだけど…)」
京太郎「(…でも、身体が中々、落ち着かない)」
コンコン
京太郎「ん…?」
咲「京ちゃん、こんばんは」
京太郎「咲…」
咲「そろそろ夕飯時だけど…もう食べちゃった?」
京太郎「…いや」
咲「そ、そっか」
咲「じゃあ…良ければこれ食べない?」スッ
京太郎「これは…?」
咲「今日も無駄足だったから…ちょっと厨房貸してもらったんだ」
咲「元々、私、料理とか作るの好きだったし…気晴らしにって」
咲「でも、ちょこっと作りすぎちゃってさ」
咲「ちょっと私一人じゃ食べきれないから…一緒にどう?」
京太郎「そうだな。折角だし、もらおうか」
咲「ありがとう。じゃあ、お鍋とか入れちゃうね」ヨイショ
京太郎「え?」
京太郎「鍋?」
咲「うん。さっき作りすぎたって言ったでしょ?」
咲「さっき見せたのはお皿だけど…実は鍋にたっぷり残っちゃって」
咲「シチューだからある程度、日持ちするけど…出来るだけ食べて欲しいな」
京太郎「お、おう。頑張る…けど」
京太郎「流石にちょっとでっかい寸胴鍋まるまる一つは厳しいかもしれない」
咲「流石に一日じゃ無理だって分かってるよ」
咲「とりあえず今日はこのままで…明日はグラタンか何かにしようかなって」
咲「それに味見してくれたマスターさんにも好評だったし…」
咲「本当にダメそうだったらお店でも出してもらうつもり」
京太郎「それじゃ大丈夫かな」
咲「うん。でも、まぁ…一応、京ちゃんと一緒に食べる為に準備したものだし…」
咲「出来るだけ一杯食べてくれると嬉しいな」
京太郎「おう。任せとけ」
―― …京太郎、怪しくないか?
京太郎「(え?何が?)」
―― いや…昨日の今日で手料理だぞ…?
―― この前、酒と偽って媚薬を飲まされた事を考えれば…。
―― もう少し警戒するべきじゃないか…?
京太郎「(大丈夫だって。咲はそういう事する子じゃないし)」
京太郎「(それに今回も媚薬を入れられたとしても…その量は原液飲ませられた時よりも少ないだろうし)」
京太郎「(師匠がいれば効果がないのは咲も分かってるだろうしさ)」
―― …まぁ、普通に考えればそうなのだが…。
―― 何か…凄く嫌な予感が…。
京太郎「(師匠は心配しすぎなんだって)」
京太郎「(俺の事大好きなのは有り難いけどさ)」
―― ば、馬鹿…っ
咲「それじゃあ」
京太郎「おう。いっただきまーす」
咲「はい。どうぞ」ニコ
京太郎「ん」パク
咲「…どうかな?」
京太郎「おぉ…美味しい」
京太郎「こりゃ店で出せるレベルだな」
京太郎「ミルクの香りも具材の味もしっかり引き出してる…」
京太郎「思った以上にやるなぁ」
咲「も、もう。思った以上ってどういう事?」
咲「私、これでも結構、料理作るの好きだって言ったじゃない」
咲「人様に出せないような料理なんてそうそう作りません」パク
京太郎「んー…しかし、本当に美味いな」
京太郎「こうなるとパンの一つでも欲しくなるんだが…」
咲「ふふ。そう思ってちゃんと準備しておきました」スッ
咲「じゃーん。焼きたてのフランスパンでーす」
京太郎「な…や、焼きたてだと…!!」
咲「ふふ。外はカリっと焼き上げて、中は干したお布団みたいにふわふわだよ…」
京太郎「く…な、なんたる破壊力…」
京太郎「このパンだけでも腹が膨れても後悔はないくらいだ…」
京太郎「しかも…この上、俺の手元にはたっぷり具材の入ったトロトロのクリームシチューがあるだと…!」
京太郎「か…勝てない…」
京太郎「この黄金コンビにはどれほどの理性も抗えるはずがないんだ…!」
京太郎「どれほどのダイエットを命じても…まるでプリンのようにするすると口の中に入っていく…!!」
咲「あ、今日のデザートはプリンだから」ニッコリ
京太郎「くぅぅう…!咲め…!俺の身体をそうもデブらせようと言うのか…!!」
京太郎「良いだろう!その勝負、受けて立ってやる!!」
京太郎「冷める前にフランスパンをよこすんだ!!」
京太郎「シチューにつけておいしくしてくれる!!」
咲「はい。どうぞ」クス
咲「おかわりは幾らでもあるから気軽に言ってね」
京太郎「んっ」モグモグ コクコク
京太郎「ごちそうさまでした」
京太郎「はー…食った食った…」
京太郎「もう食えない…」
京太郎「完全にギブアップだ…」
咲「お粗末さまでした」クス
京太郎「…しかし、本当に咲は料理上手なんだな」
咲「…何時でもお嫁さんに行けそう?」
京太郎「これだけの腕があれば引く手数多だろ」
京太郎「料理上手ってだけでもポイント高いし…その上、咲は顔も性格も良いんだ」
京太郎「放っといても男の方が寄ってくるよ」
咲「…それは嫌だな」
京太郎「え?」
咲「私が寄ってきて欲しい男の人は一人だけだから」ジィ
咲「…その人の為に料理を作るのは良くても…他の誰かに料理なんて作りたくないな」
京太郎「えっと…」
咲「…私、本気だよ」
咲「色々考えたけど…やっぱり京ちゃんの事諦められない」
咲「ただ欲情したとかそういうんじゃなくて…一人の女の子として…京ちゃんと結ばれたい」
京太郎「…………ごめん。でも、俺は」
咲「うん。分かってる」
咲「京ちゃんはもう好きな人がいるんだよね」
咲「私がその人に勝てないのもちゃんと分かってる」
咲「…でも、良いよね」
咲「私が勝手に思ってる事くらいは許してくれるよね…?」
京太郎「それは…」ドクン
京太郎「あ゛…っ」
京太郎「(なん…だ、今のは…!?)」
京太郎「(体の内側から一気に熱くなるような感覚…!)」
―― 京太…!
京太郎「(師匠…!?声が…)」
―― や…れた…!フォゾ…の過剰活性…だ…
―― 今の…前は…身体が…異常…敏…になって…
―― 耐…ろ…今は…それしか…い…!
京太郎「(師匠、一体何が言いたいんだ…?)」
京太郎「(何時もなら身近に感じられる師匠の声が…すごく遠くて…)」ハァハァ
咲「…京ちゃん」
京太郎「っ」ビク
咲「…どうしたの、京ちゃん」
咲「息が荒いよ?」スッ
京太郎「はぁ…はぁ…」
京太郎「(咲の…匂い)」
京太郎「(師匠ともオデット様とも違う…)」
京太郎「(生きている女の…匂い…)」
京太郎「(ダメだ…意識するんじゃない)」
京太郎「(今の俺の身体は…明らかにおかしいんだ…)」
京太郎「(媚薬を飲んだ時よりもさらに敏感に…)」
京太郎「(そして…ムラムラきてる…)」
京太郎「(まるで一杯になった器に…無理矢理水を注がれたみたいに…)」
京太郎「(このムラムラを…どこかに吐き出したくて仕方がない)」
京太郎「(何時もなら…師匠がそれを受け止めてくれるけど…)」
京太郎「(師匠は今、碌に出てこれる状態でもないみたいで…)」
京太郎「(だから…今は耐えなきゃ…)」
京太郎「(血迷って咲の事を襲ったりしないように…耐え続けて…)」
京太郎「さ、咲、今日はもう…帰ってくれ」
咲「え?」
京太郎「お、俺、ちょっと今、熱っぽくてさ」
京太郎「風邪でも引いたかもしれない」
咲「じゃあ、余計に看病する人がいないとダメじゃない」
京太郎「で、でも…」
咲「ほら、遠慮しないで」
咲「私達は仲間なんだし…それに…」
咲「私は京ちゃんの事が好きなんだから」
咲「弱っている時のお世話くらい喜んでやるよ」ニコ
京太郎「っ」ドキ
京太郎「(な、何をドキっとしてるんだ、俺は…)」
京太郎「(確かに咲の笑顔は魅力的だったけど…でも、こんな風に反応してしまうなんて…)」
京太郎「(やっぱり…今の俺はおかしい)」
京太郎「(だからこそ…なにか間違いを犯す前に咲に帰ってもらわなきゃいけないのに…)」
咲「はい。それじゃあ、とりあえずベッドに…ってっ!」
京太郎「あ…ぅ」ボッキーン
京太郎「(…み、見られてしまった)」
京太郎「(咲の前で勃起しているところ…)」
京太郎「(…そういう雰囲気でもなかったのにこんな風に勃起させてたら…)」
京太郎「(流石に…幻滅されるよな)」
京太郎「(幾ら咲が俺の事好きだって言っても間違いなく、これで嫌われて…」
咲「……ふふ♪」
京太郎「え?」
咲「…なるほど。京ちゃん…興奮してたんだ…♥」
咲「私と一緒にいて…オチンチンこんなにしちゃったんだね…♪」サワ
京太郎「う…っ」
咲「可愛い声…♪」
咲「オチンチンをズボンの上からなでられるだけで…そんなに気持ち良いの…?」
京太郎「い、いや…その…へ、変なんだ」
京太郎「普段の俺ならこんな風にならないはずなのに…」
咲「…もう嘘ばっかり…♥」
咲「私、知ってるよ…♪この部屋で寝てる時は…いっつも京ちゃんエッチしてるでしょ…♥」
咲「セルベリアって言う師匠さんにこのおっきいのを…ねじ込んで…犯してるんだよね…♪」サワサワ
京太郎「ちょ、咲…っ」
咲「…嬉しいな…♥」
咲「私も…そういう風に見てくれるんだ…♪」
咲「一緒にいるだけで…こんな風に勃起しちゃうくらい…♥」
咲「女の子として…見れてくれているんだね…♥」
京太郎「そ、それは…」
咲「良いんだよ、我慢なんてしなくて…♪」
咲「私だって知ってるんだから…♪」
咲「こうなった男の人って射精しないと収まらないんでしょ…?」
咲「女の子のアソコでビュルビュルって精液搾ってもらわないと…落ち着かないんだよね…♥」ナデナデ
京太郎「あ…ぅ…あぁ…」
咲「でも、京ちゃんのお師匠さんは出てこないし…♪」
咲「…ここにいるのは私だけ…♥」
咲「だから…私にこれをぶつけて良いんだよ…♪」
咲「私は…京ちゃんの事大好きなんだから…♥」
咲「どんなにエッチな事されても…良いよ…♪」
咲「京ちゃんのしたいようにして…♥」
咲「私の事、師匠さんみたいにレイプしてぇ…♥」スリスリ
京太郎「っ…!」
京太郎「(だ、ダメだ…)」
京太郎「(咲は…今、俺の事を誤解してるんだから)」
京太郎「(こんな状態で咲の事を抱いてしまったら…)」
京太郎「(絶対に…絶対に後悔してしまう…!)」
京太郎「(師匠の時とは違って…咲は生きてるんだから)」
京太郎「(ここで抱いたら…責任を取る事すら出来ない…)」
京太郎「(だけど…)」
咲「京ちゃぁん…♥」
咲「ね…しようよぉ…♪」
咲「気持ち良いセックス…しよぉ…♥」
咲「私…きっと気持ち良いよ…♪」
咲「今まで誰も知らない身体だからぁ…♥」
咲「京ちゃんの色に思う存分染められる…エッチな身体なんだよ…ぉ♪」
京太郎「(咲の誘惑が激しい…!)」
京太郎「(こ、このままじゃ俺は…)」
京太郎「(い、いや…諦めちゃダメだ…!)」
京太郎「(オデット様と師匠の事を考えて…この場を乗り切って…)」
咲「ちゅるっ♪」
京太郎「ッッッ!?」
京太郎「(い、いきなり…キス…されて…)」
京太郎「(舌が…入ってきてる…)」
京太郎「(咲の…舌が…)」
京太郎「(ほんのりミルクの匂いがする咲の舌が…俺の口に甘えるように這いまわって…)」
京太郎「(…あぁ…気持ち…良い)」
京太郎「(だけど…これじゃ…足りない…)」
京太郎「(こんなペロペロと舐めるだけのキスじゃ…俺はもうダメなんだ…)」
京太郎「(もっとお互いにとろけるようなキスじゃないと物足りない…)」
京太郎「(だから…っ)」ギュッ
咲「ふぅううんっ♪」ビク
咲「ふあ…♥あ…う…きゅぅうっ♥」フルフル
咲「れろぉ…♥はむ…♪く…ちゅるぅ…♪♪」ブルッ
咲「んあぁっ♪あぁぁああぁっ♪♪」ビクン
咲「ふ…ひぅっ♪ちゅ…にゅぅうっ♥♥」クタァ
咲「ふぁぁ…ひ…ふあぁあ…あぁあ…♪♪」ビククン
咲「(き、京ちゃんのキス…すっごくエッチ…ぃ♪)」
咲「(わ、私、反撃されて…す、すぐに夢中になっちゃって…♪)」
咲「(数分足らずで…イかされ…ちゃったぁ…♥)」
咲「(今までキスなんてした事がないのに…ぃ♪)」
咲「(ペロペロアクメ…覚えちゃったよぉ…お♥)」
咲「(本当にすごい…ぃ♪)」
咲「(まさかキスだけでイかされちゃう…なんてぇ…♪♪)」
咲「(でも…これじゃ…終わらない…よね…♥)」
咲「(だって、京ちゃんが食べたのは…バレンタインの秘法で作った特殊な料理なんだもん…♥)」
咲「(食べ物の中にあるフォゾンを増幅し、より吸収しやすくなるそれは…♪)」
咲「(普通の人は食べても身体が強くなるだけだけど…♥)」
咲「(でも、京ちゃんの場合は…違う…♥)」
咲「(身体がフォゾンで出来ている京ちゃんは…その内部から活性化させられて…♪)」
咲「(身体中が元気になりすぎちゃう…♪)」
咲「(その所為で…あの師匠さんとやらも表に出てこれなくて…ぇ♥)」
咲「(こうして…私とエッチなキス…してくれてる…うぅ…♥♥)」
咲「(離さない…よ、絶対に…ぃ♥)」
咲「(だって、京ちゃんのキス…とってもエッチ…なんだもん…♪)」
咲「(女の子のファーストキスに…こんなエッチなキスしてぇ…♪)」
咲「(数分でイかせるようなエロチューして…許されるはず…ないもん…♥)」
咲「(私は…もう京ちゃんのモノだから…ぁ♥)」
咲「(心も身体も…もう京ちゃんに堕とされちゃったからぁ…♪)」
咲「(だから…責任は…絶対に取って…貰うから…ね…♪)」
咲「(私が死と呪いで滅ぶまで…♪)」
咲「(ううん…滅んでも尚…京ちゃんの側においてもらうからぁ…♥)」
咲「(毎日毎日、このエッチなキスをしてもらうんだからね…っ♪)」
咲「(でも…でも、そうやって責任取ってくれるのなら…ぁ♥)」
咲「(私…絶対に京ちゃんを裏切らないよ…♪)」
咲「(永遠を京ちゃんに尽くして尽くして…気持ち良くしてあげる…ぅ♥)」
咲「(毎日、このエッチな料理で京ちゃんの事を元気にさせてあげるよぉ…♥♥)」
京太郎「ふー…ふーっ!」
咲「あぁぁ…♪」
咲「(…京ちゃん…もうケダモノみたいになってる…♥)」
咲「(もう完全に理性がトんじゃったんだ…♪)」
咲「(身体が元気になりすぎて…もうエッチな事しか考えられなくなってるんだね…♥)」
咲「(普通の人ならそんな京ちゃんが怖いって言うかもしれないけれど…♥)」スッ
咲「…良いよ、しよぉ…♪」
咲「京ちゃん…エッチ…ぃ♥」
咲「私のオマンコに、そのオチンポねじ込む激しいセックスしよぉぉ…♪♪」
咲「私…ずっとそうしたかったからぁ…♥」スッ
咲「京ちゃんのエッチみちゃった時からずっと興味津々だったからぁ…♪」クパァ
咲「浅慮せずに…このメス穴にぶちこんでぇ…♪♪」
咲「京ちゃん専用のエッチな処女マンコにぃっ♥」
咲「もうグチョグチョのヌレヌレになった淫乱マンコに京ちゃんのチンポお゛ぉ゛おおぉおおおおおっ♪♪♪」
流石に四回判定重ねなきゃ起きないイベントで成否出すほど鬼じゃないよ!!
下1 京ちゃんの
1 ブロムが武器の改造を始める(2/3)
2 情報収集成功(3/3)
3 ブロムが武器の改造を始める(2/3)
4 失敗!アックスナイトに見つかる
5 情報収集成功(3/3)
6 情報収集成功(3/3)
7 情報収集成功(3/3)
8 失敗!アックスナイトに見つかる
9 失敗!アックスナイトに見つかる
0 情報収集成功(3/3)
ゾロ目 ???
下2 咲ちゃんの
1 情報収集成功(3/3)
2 実行
3 実行
4 失敗
5 怪しげな薬を入手
6 実行
7 情報収集成功(3/3)
8 失敗
9 失敗
0 情報収集成功(3/3)
ゾロ目 ???
あ、咲ちゃんの実行部分を京ちゃんに協力に帰るの忘れてた…
まぁ、どっちにしろ、二人で三賢人の隠れ家見つけて突入ですね
間違いなく咲ちゃん恋人面して京ちゃんに抱きついてますわぁ…ってところで今日は流石に終わります(´・ω・`)疲れた
現在ステータス
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{从.ハ::::::::::::::::::::::::::::::::ミ`
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名前:須賀京太郎
所属:無所属
戦闘力130/130
商業38
政治67
装備
【アマノムラクモ】:名鍛冶ブロムが打った刀型のサイファー。戦場に漂うフォゾンを吸い、その切れ味をあげる。他にも特殊な能力を秘めている。
【名鎧ヤエガキ】:須賀京太郎の身体に合わせて作られた最高の鎧。2までのダメージを無効にする。
スキル
半妖半人:本来、世界にはあらざるイレギュラー。死亡しても心が折れぬ限り戦闘力を犠牲にして復活出来る。
死に魅入られたモノ:亡者よりも亡者らしい生者である証。戦闘表で死亡を引いた時、一度だけそれを回避し、自身の戦闘力をその戦闘中だけ10上昇させる。
死戦:死霊としての戦い方を熟知している歴戦の証。戦闘中一度だけ3ダメージを無効に出来る。
L死神の主人:歴戦の死神を心から屈服させた証。死戦の発動回数を二倍にする。
戦闘続行:死の淵に至るまで戦い続ける狂戦士の証。死亡するまで戦闘を続ける事が出来る。
メタモルボディ:その身体は変幻自在にして不定。ありとあらゆるものに化ける事が出来る。潜入などの成功率が上昇する。
魔術師殺し:相手が魔術師である時、戦闘力が10上昇する
竜殺し:竜を相手にする事、戦闘力が10上昇する
動鎧術(攻):全身を覆う鎧を自らの身体のように扱う卓越した技術。鎧を着ている時、半分の確率で自身の与えるダメージが1あがる。
動鎧術(防);全身を覆う鎧を自らの身体のように扱う卓越した技術。鎧を着ている時、半分の確率で自身の受けるダメージを1下げる。
死霊殺し?:何故か死霊にモテやすい 夜の戦闘力がぐーんと上昇する(フレーバー)
サイファー所持者:魔石によって作られた最凶の武器を所持している。戦闘におけるダメージを一段階上昇させる
L武器殺し・改:世界最高の鍛冶が打った世界最硬サイファーである証。戦闘表で2と7が出た時、相手の戦闘力を10低下させる。
パートナー:宮永咲 戦闘力141
目的:ウルズールの情報を集め先王の無念を晴らす!!/祖父の居所を探る
現在地:タイタニア城下町
後、オデット様に一途なルートが見たかったって人はホントごめんなさい(´・ω・`)私もそれでいいかなって思ってたんですが
思いの外、タイタニアでの話が長くなってしまい、咲ちゃん達とのジリジリと進んで…結果、こうして咲ちゃんにハメられてしまいました
師匠に関しても、もうちょっとイチャイチャさせるの控えせないとなーとは思いつつも、既にセクロスしちゃった相手なのでどうしても話がそっちに流れやすく…
正直、最初の頃の路線を期待してくれてた人には中々、酷な事になっていると思います(´・ω・`)ゴメンナサイ
まるでうちの咲ちゃんがラスボス系ヒロインのように言うのは辞めてくれないか!!
私だってごく普通の小動物系ヒロイン咲ちゃんを書けるんだよ!!!!!! 多分
まぁ、反応見る限り、あそこで咲ちゃん出したのはダメだったっぽいですねー
目的達成のためのヘルパーキャラとして出したつもりでしたが、いつの間にかこんな事になっちゃってますし
ゾロ目だしなんかサービスしないとって思ったのですが、完全に裏目に出てます(´・ω・`)申し訳ありません
京太郎「(あー…あー…あー…)」
咲「~~~っ♥♥♥」ピクピク コポォ
京太郎「(やっちまったああああああああああ!!)」
京太郎「(ああああああああぁ!俺の阿呆!俺の大馬鹿あああああ!!)」
京太郎「(師匠はまだともかく咲に手を出したらダメだろ…!)」
京太郎「(間違いなく一番、ヤっちゃダメな相手だっただろおおお!!)」
京太郎「(幾らあの料理食べてから何かが変だったって言っても…)」
京太郎「(言い訳にもなんねぇよ…!!)」
京太郎「(ほぼ毎日、師匠に処理して貰ってるのに…こんな結果になったんだから)」
京太郎「(…って言うか師匠の方は…!?)」ハッ
―― …特に問題はない。
京太郎「(し、師匠…!良かった…!)」
―― まぁ、あの料理は特に何かを盛られていた…と言う訳ではないからな。
―― フォゾンが異常に活性化し、生命力が増加しただけだ。
―― だが、身体の全てがフォゾンで出来ているお前にとって、その影響がとても大きかっただけの事。
―― その影響が抜ければ、私もこうしてお前と話をする事が出来る。
―― ……が、今は話しかけるな。
京太郎「(え…?)」
―― …無論、私もお前の一部だ。
―― その疼きや熱がどれだけ凄まじいものだったのかは良く分かっている。
―― 一人の男としてそれに抗いがたいものだったのもまた。
―― …しかし、それでは女としての私は納得しない。
―― この小娘との睦事に夢中になり…。
―― 今の今まで私の事を気遣われなかったと言う寂しさはそう簡単には埋まらん。
京太郎「(…すみません)」
―― 謝るくらいなら最初からそんな女抱くんじゃない。
―― そもそも…これをオデット様にどう釈明するつもりだ?
―― 私ならまだしも…この女は生者。
―― エンデルフィアへと連れて行けば遠からずその身が腐り落ち…。
―― 亡者の仲間入りする運命にあるのだぞ。
京太郎「(……)」
―― ……その時と言うのは必ずやってくる。
―― その時にどうするのかをちゃんと考えておけ。
―― この件に関しては私は一切の助言やアドバイスをしないからな。
京太郎「(…はい)」
―― 以上だ。
―― 私はもう眠る。
京太郎「(…………あー)」
京太郎「(…久しぶりに師匠にガチで説教されたな…)」
京太郎「(こんなに本気の説教は、エンデルフィアで戦った時以来かもしれない…)」
京太郎「(…まぁ、それだけの事をやらかしてしまったのは事実だし…)」
京太郎「(なんだかんだ言いながら師匠も説教してくれるくらいに心配してくれているんだ)」
京太郎「(まだ見放された訳じゃない)」
京太郎「(そう思って…ちゃんとした答えを出さないと)」
京太郎「(…でも、とりあえず今は…)」
咲「あ゛…お゛おぉぉ…♪♪♪」ウットリ
京太郎「(今も余韻でイってる咲の事を綺麗にしてやらないと)」
京太郎「(服着たまんまヤったから全身ベタベタだからなぁ…)」
京太郎「(とりあえず脱がして体拭いて…着替えもさせてやろう)」
~タイタニアの地下水路~
咲「~~っ♥」ダキ スリスリ
京太郎「え、えっと…咲」
咲「なぁに、京ちゃん?」ギュー
京太郎「あ、あの、腕抱かれてるといざって時に戦えないんだけど…」
咲「大丈夫だよ。辺りには私達以外には誰もいないし」
咲「私の鎖がちゃんと周囲を警戒してるから」
咲「いざって時はサイファーの先制攻撃でドカンだよ」
京太郎「いや…まぁ、その、うん」
京太郎「咲の強さは良く分かっているし、心強いのは確かなんだけど」
咲「でしょ?」テヘヘ
―― むぐぐぐぐ。
京太郎「(…師匠の不機嫌さがヤバイ)」
京太郎「(大分、咲の事についてイライラしてるみたいだなぁ…)」
京太郎「(それでも外に出て咲に言葉を投げかけない辺り…)」
京太郎「(俺が気兼ねなく選択出来るように我慢してくれているんだろうけれど…)」
咲「京ちゃんは大船に乗ったつもりで私に任せてくれれば良いよ♥」
京太郎「いや、でもさ…」
咲「良いの」
咲「私は京ちゃんにそうしてあげたいんだから」
咲「私の事を一晩中抱いて…数えきれないほどイかせてくれた人に…♥」
咲「私は今、尽くしてあげたい気持ちで一杯なんだよ…♪」
京太郎「う…そ、その件は申し訳なかったと言うか…」
咲「ううん。こっちの方こそごめんね」
咲「私、京ちゃんの力になりたくて頑張って作ったんだけど…」
咲「まさかあんな事になるなんて思ってなかったから…」
咲「あ、でも、私、後悔はしてないよ」
咲「昨日も言ったけど…私、ずっと京ちゃんとそういう関係になりたかったし」
咲「それに痛かったけど…とっても気持ちよかったから…♪」ニコ
京太郎「お、おう…」
咲「あ、でも、だからって恋人面するつもりはないよ」
咲「京ちゃんにはちゃんと心に決めた人がいるって分かっているし」
咲「私とのアレは一夜の過ちにすぎないよね」
京太郎「あ、いや、その…」
咲「大丈夫。私はソレで納得して京ちゃんに身を捧げた訳だから」
咲「別れて、なんて言わないよ」
咲「…でも、これくらいは良いよね」ギュ
咲「京ちゃんがエンデルフィアに帰るまでは…」
咲「こうして京ちゃんの腕を抱くくらいは許してくれるよね…?」
京太郎「…まぁ、そのくらいなら」
咲「ふふ。良かった…♪」スリスリ
咲「じゃあ…今日の探索、一緒に頑張ろうっか」
京太郎「…おう」
京太郎「(…ダメだな)」
京太郎「(あんな事やったのに…俺は大分、咲の好意に甘えてる)」
京太郎「(今までどおりで構わないって言う…咲の言葉に…)」
京太郎「(安心してしまっている…)」
京太郎「(あぁ…くっそ…俺ってそんなヘタレだったのかよ…)」
京太郎「(本来ならそういうの…咲に言わせちゃダメなのに)」
京太郎「(やらかした俺が…責任取らなきゃいけないのに…)」
京太郎「(なのに…俺はその辺の事を突っ込む事も出来なくて…)」
京太郎「(本当に…情けない…)」
京太郎「(自分で自分が嫌になるぜ…)」
咲「…京ちゃん」
京太郎「ん…?」
咲「見て、コレ」スッ
京太郎「こいつは…マンドラゴラ?」
咲「そう。魔法薬の原料になる植物」
咲「何処にでも生えるのが特徴的な植物だけど…」
咲「でも、これだけの数が地下水路に生えているのは異常だよ」
京太郎「確かにな」
京太郎「軽く見て…十本ほどか?」
咲「フォゾンの濃い場所に多少群生する事はあるけれど…」
咲「これだけの数が意図的に集まるのは栽培しようとしないと無理」
咲「多分、誰かがフォゾンを撒いてこの子達の事を育ててるんだ」
京太郎「…じゃあ、近くに…」
咲「うん。間違いなく隠れ家があるよ」
咲「気をつけて進もう」
京太郎「あぁ。分かった…」
「~~?」
「~~~」
京太郎「っ」
京太郎「(この声は…)」
咲「…京ちゃん」ヒソヒソ
京太郎「分かってる…」ヒソヒソ
京太郎「(……聞き覚えのある声)」
京太郎「(ここ数ヶ月ほど…俺はこの声を一時も忘れなかった)」
京太郎「(…何せ、そいつは俺にとって必ず倒せなければいけない相手なんだから)」
京太郎「(…エドマンド様を誑かしただけではなく)」
京太郎「(エドマンド様に呪いを掛けて、何処かに幽閉しているであろう逆臣…!)」
ウルズール「それで首尾の方はどうだ?」
京太郎「(…ついに見つけたぜ、ウルズール…!!)」グッ
京太郎「(本当は今すぐ踏み込んでやりたい)」
京太郎「(だが、俺の手には未だサイファーがなく…)」
京太郎「(相手は一人じゃない)」
京太郎「(ウルズールと同じ雰囲気の魔法使いがもう一人いる…)」
京太郎「(…死霊となってから感じられるようになった魔力の高さから察するに…)」
京太郎「(アイツから感じる魔力の高さはウルズールに比肩する)」
京太郎「(下手すりゃ三賢人の仲間だって事もあり得るだろう)」
京太郎「(そんな奴らと竜を同時に相手にするのは幾らなんでも無謀だ)」
京太郎「(だが…!)」グッ
黒の魔法使い「あの小娘の所為でクーデターは失敗じゃ」
黒の魔法使い「メルヴィンは死に、魔剣士もまた死神へと連れさらわれてしまった」
黒の魔法使い「メルヴィン側に加担しておった儂はもうリングフォールドでの居場所はまずない」
黒の魔法使い「じゃが、起死回生の手はある」
黒の魔法使い「今度、あの小娘がこの国に儂を訪ねてくると言う親書が届いたらしいではないか」
黒の魔法使い「その時にあの小娘を捉え、エドマンドと同じく我らの傀儡にしてしまえば…」
京太郎「っ!」ギリィ
ウルズール「再びリングフォールドを掌握し、妖精どもとあのオーダインと戦わせる事が出来ると言う訳か」
黒の魔法使い「そうだ。その為にベリアルを使わせて欲しいのだが…」
ウルズール「どうせこの地下水路に引き込んで、そこで潰すつもりなのだろう?」
ウルズール「儂は構わんよ」
ウルズール「ここにはおらんスカルディも恐らく同じように言うだろう」
黒の魔法使い「助かる」
ウルズール「なぁに、儂らは目的を同じくする同志ではないか」
ウルズール「一々、気にする事はない」
ウルズール「それより…」
黒の魔法使い「分かっておる」
黒の魔法使い「あの小娘を歓迎する為に明日からは念入りに罠を準備せんとな」
黒の魔法使い「三賢人を敵に回した恐ろしさをあの羽根つきの小娘に思い知らせてくれよう」
ウルズール「期待しとるぞ、ベルドーよ」
咲「…京ちゃん」ヒソヒソ
京太郎「…あぁ。そろそろ離れよう」ヒソヒソ
京太郎「(こいつらの根城はもう分かったんだ)」
京太郎「(これ以上長居しても見つかるリスクが増えるだけだ)」
京太郎「(…それに興味深い話を効く事が出来た)」
京太郎「(リングフォールドで最近、クーデターが起こったっていうのはブロムさんから聞いていたけれど…)」
京太郎「(それに三賢人の一人…ベルドーが加担していて…)」
京太郎「(そしてその元に新しく女王となった妖精がやってくるんだ)」
京太郎「(あいつらはそれを真正面から迎撃するつもりらしいが…)」
京太郎「(その準備が整う前に横から殴りつければ…きっと愉快な事になる)」
京太郎「(どうやら迎撃の準備を明日から始めるらしいし…)」
京太郎「(…その前にウルズールと竜を倒して…)」
京太郎「(あいつらの目論見を全部、ご破産にさせてやる…!)」
京太郎「(見ていろよ、ウルズール…!)」
京太郎「(これから何一つ…お前の思い通りにはさせないからな…!!)」
~かじやっ~
京太郎「…と言う訳だ」
ブロム「…なるほど、決戦は明日か」
ブロム「しかし…そうなると申し訳ないのじゃが…」
ブロム「サイファーの加工はどうしても間に合わんようじゃ」
京太郎「構わねぇよ」
京太郎「今のままでも十分、その武器は強いし」
京太郎「俺にはブロムさんが作ってくれたこの鎧もあるんだ」
京太郎「咲も協力してくれる事になっているし…」
京太郎「そう簡単に負けたりしないよ」
ブロム「…うむ」
ブロム「儂もお主らの事は信じておる」
ブロム「じゃが…どうにも嫌な予感がしてな」
京太郎「嫌な予感?」
ブロム「…京太郎」
ブロム「あの王女と何かあったか?」
京太郎「あー…その…」
ブロム「…あったんじゃな」
ブロム「まぁ、二人とももう大人と言っても良い年頃じゃ」
ブロム「何があったとしても深く詮索するつもりはない」
ブロム「…じゃが、気をつけろ」
京太郎「え?」
ブロム「…あの子の目は少々、度を越しておる」
ブロム「初恋に浮かれきった少女の目などではない」
ブロム「愛執と言う言葉では物足りないほどの感情をお主に向けておる」
ブロム「恐らくそれはお主に対する敵意や害意にはならんじゃろうが…」
ブロム「…だからこそ、何か致命的な事が起こるのではないかと心配でな」
京太郎「…分かった」
京太郎「咲の事は俺も気になるし…」
京太郎「俺に何処まで出来るかはわからないけど、気にするようにするよ」
ブロム「うむ。それが良いじゃろう」
ブロム「…じゃが、あの子の事を気にしすぎて死ぬんじゃないぞ」
ブロム「お主が死ねば、あの子もまた危険に晒されるんじゃから」
ブロム「必ず二人一緒に…生きて帰って来てくれ」
ブロム「この老いぼれに…もう若人を見送るなんて悲しい真似はさせんでくれよ」
京太郎「あぁ。分かってる」
京太郎「…俺も咲も絶対に死んだりしないさ」
京太郎「だから、これが終わったら三人で飯でも食おうぜ」
京太郎「最近いそがしくて三人揃った食事なんて滅多にないからさ」
ブロム「…そうじゃな」
ブロム「それを楽しみにして…儂は二人の事を待っておるよ」
京太郎「(…それからブロムさんにサイファーを渡されて)」
京太郎「(軽く素振りして以前と感じが変わっていないのを確かめて…)」
京太郎「(……それから寝ようとしても寝られなかった)」
京太郎「(ウルズールを倒すと言うのは…俺にとって悲願と言っても良いものなんだから)」
京太郎「(それがようやく叶うと思うと、どうしても目が冴えてしまう)」
京太郎「(でも、ここで下手に身体を動かして決戦前に疲れる訳にはいかない)」
京太郎「(だからこそ、俺は一人ベッドの中で横になっているんだけれど…)」
コンコン
京太郎「…ん?」
咲「京ちゃん、まだ起きてる?」
京太郎「…あぁ、起きてるよ」
咲「ちょっと…話をして良いかな」
京太郎「おう。大丈夫だぜ」
咲「じゃあ…おじゃましまーす」ガチャ
京太郎「どうしたんだよ、こんな夜更けに」
咲「えへ…実は緊張して眠れなくて」
京太郎「…そっか。咲もそうなんだ」
咲「やっぱり京ちゃんも?」
京太郎「あぁ。…明日は俺にとって絶対に勝たなきゃいけないからな」
京太郎「眠らなきゃいけないって分かってるけど…どうしても…さ」
咲「そっか…」
咲「…じゃあ、ちょっとお話しない?」
京太郎「ん…つっても、俺はもうそんなに話題は…」
咲「大丈夫。今日は私の番だから」
京太郎「…って事は…」
咲「うん。あんまりおもしろくないだろうけれど…」
咲「私の話、聞いてくれる?」
京太郎「…当然だ」
咲「ありがとう。…じゃあ、何から話そうかな…」
咲「…そうだね」
咲「まず私が生まれた経緯から話そうか」
咲「知っての通り、私のお母様はバレンタインの王女」
咲「そして父は…魔王オーダイン」
京太郎「え…!?」
咲「…父は身分を隠して母に近づいた」
咲「目的は…バレンタインの秘術を盗むつもりだったんだろうってお祖父様が言ってた」
咲「本当のところはどうだったのか…私には分からない」
咲「でも、確かな事は…父はお母様を捨てたって事」
咲「結果、私達を身籠っていたお母様はお祖父様の怒りを買い…」
咲「私とお姉ちゃん、そしてお母様はずっと辺境の森に幽閉されていた」
京太郎「……」
咲「…それでもね、私は結構、幸せだった」
咲「お母様は優しかったし…お姉ちゃんもいたから」
咲「でも、ある時からお祖父様が急に私たちに厳しくなって…」
咲「…お母様も処刑される事になったの」
京太郎「処刑って…!?」
京太郎「実の娘をか…!!」
咲「…うん」
咲「理由は…私達には分からない」
咲「でも、確かな事は…」
咲「私達がそれをどうにも出来なかったって事」
咲「私たちはお祖父様が恐ろしくて…お母様を救えなかった」
咲「処刑台に登るお母様をただ見送るだけで…それで…」グッ
京太郎「……咲」
咲「…大丈夫」
咲「それで…お母様が処刑されて…」
咲「…お姉ちゃんもおかしくなっちゃった」
咲「今までずっと一緒だったのに私に隠れて何かをするようになって…」
咲「傷をつけて帰って来る事も多くなった」
咲「私はそれを何度も問い詰めたけどお姉ちゃんは何も言ってくれなくて…」
咲「……そして私達の元にアレが届いた」
京太郎「アレ?」
咲「…お母様が最後に私達へと宛てた手紙」
咲「予言の力を持っていたお母様が最後に見た未来が書かれたもの」
咲「……私達の身に逃れ得ぬ死と呪いが振りかかるって…」
京太郎「逃れ得ぬ死と呪い…?」
咲「…具体的に何なのかは分からない」
咲「…でも、それは間違いなくもうすぐそこまで来ている」
咲「この世界の終焉と共に…私のすぐ側にまで迫ってきているんだ」
咲「…お母様と同じ予言の力を持つ賢竜ハインデルがそう教えてくれた」
咲「…私、それが怖くて怖くて仕方がなかった…」
咲「お母様に死と呪いを予言されるほど恨まれていたんだって事も…」
咲「それほど恐ろしいものが…私達のすぐ側にまで迫っている事も…」
咲「……でも、運命は変えられないけど…その結果を選びとる事が出来るとハインデルが教えてくれた」
咲「だから、私は…何が私たちにとってもっとも良い結果なのかを探す為にエリオン叙事詩を集めようとして…」
咲「そしてその途中に…祖父に…バレンタイン王に出会った」ブル
咲「…動く骨になってしまった祖父は…私が最後に会った時よりもずっとずっとおかしくて…」
咲「世界に対する恨み言しか口にしなかったんだ…」
咲「だから…私、それを止めなきゃいけないって…」
咲「あの時、お祖父様を止められなかった私がどうにかしなきゃいけないんだって…」
咲「まったく帰ってこなくなったお姉ちゃんにも頼れないんだって」
咲「そう…一人で思い込んでいたところに…」
咲「…京ちゃんが私に手を差し伸べてくれた」
咲「…何度も言うけど、私、本当に嬉しかったんだ」
咲「こうやって運命に抗おうとしているけれど…全部、無駄なんじゃないかって」
咲「お祖父様の前で私は予言された死と呪いが振りかかるんじゃないかって」
咲「それが…恐ろしくて恐ろしくて堪らなかった」
咲「…でも、今は京ちゃんがいてくれる」
咲「私の事を助けようとしてくれて…」
咲「そして何より…後を託せる人がいる…」
京太郎「託せるって…咲、お前…」
咲「…京ちゃん、お願い」
咲「もし、私が志半ばで倒れるような事があったら…」
咲「私の後を…継いでくれないかな?」
咲「私の為じゃなくても良い」
咲「世界の為でも…死の女王オデットのためでも何でも良い」
咲「私の代わりに…お祖父様を止めて欲しいの」
京太郎「…そんな縁起でもない事言うなよ」
京太郎「俺は絶対にそんな事認めないぞ」
京太郎「例え、どんな事をしてでも咲の事を護ってみせる」
咲「…京ちゃん」
京太郎「…………あぁ、分かったよ」
京太郎「いざって時は、俺が咲の後を継ぐ」
京太郎「バレンタイン王を止めて、世界の終焉とやらを止めてやるさ」
咲「うん。ありがとう」
咲「…これで私、心置きなく戦える」
咲「死も呪いも…何も怖くないよ」
京太郎「…だからって無理すんなよ」
京太郎「そういうのは死人の俺に任せてれば良いんだ」
咲「死人…ね」スッ
京太郎「う…」
咲「…こんなに暖かくて優しい身体が死人だなんて私は思えないな」
京太郎「…つっても俺の本性はお前のお祖父様と殆ど変わらないんだぞ」
咲「そうかもしれないけど…」
咲「でも、やっぱり京ちゃんは違うよ」
咲「お祖父様と違って魂が淀んでない」
咲「死んでも尚、こんなにもキラキラしてて…」
咲「普通の人よりもうずっとずっと温かい」
咲「…だから」スッ
京太郎「え…!?」
咲「ちゅ♥」
京太郎「ちょ…咲…!?」
咲「…こんな風に惹かれちゃうんだよね」
咲「とっても不思議…」
咲「…やっぱり私がもう死の予言に捕まっちゃってる所為…なのかな」
京太郎「ば、馬鹿な事言ってないで寝ろよ」
京太郎「明日は早いんだからな」
咲「…こういう時は怖がる女の子を優しく慰めるべきじゃないかな?」
京太郎「さっき怖くないって言っただろ…」
京太郎「それに…まだ俺の中でちゃんとした結論が出てないんだ」
京太郎「そんな状態で咲の事を抱く訳にはいかないよ」
咲「…そっか」
咲「まぁ…そうだよね」
咲「ちょっと残念だけど…でも、そういう京ちゃんだから私も好きになった訳だし…」
咲「…ここは大人しく部屋に戻るよ」
咲「お休み、京ちゃん」
京太郎「……おう。お休み」
~タイタニアの地下水路~
京太郎「(…さて)」
京太郎「(アレから無理矢理軽く寝て…)」
京太郎「(こうして準備を整えた訳だけれど…)」
咲「…ウルズールの姿が見えないね」
京太郎「少し早すぎたかな…」
ウルズール「いぃや、ちゃんと間に合っておるとも」ドロン
京太郎「っ!」バッ
咲「っ!」バッ
ウルズール「最近、儂らの事を嗅ぎまわっているネズミはお主らの事じゃな」
ウルズール「番犬代わりに洗脳したアックスナイトが倒されていた時は何事かと思ったが」チラッ
京太郎「…!」チャキ
咲「…」ジャラ
ウルズール「なるほど。サイファーの持ち主か」
ウルズール「ならば、あの木偶のような筋肉が役に立たんのもうなずける話よ」
ウルズール「…しかし、分からんな」
ウルズール「そちらにいるのはバレンタインの元王女じゃが…」
ウルズール「お前は何者だ?」
京太郎「…あぁ、知らないのも訳はねぇよ」
京太郎「俺はついこの間までこの国の史料科に務める一般市民だったからな」
京太郎「剣を持った経験なんて殆どないし」
京太郎「身体は貧弱で、子ども相手にでも喧嘩で負けるくらいだ」
ウルズール「…そんな男がどうしてここに?」
京太郎「…決まってる」
京太郎「お前らの企みを知ってしまったからだ」
京太郎「エドマンド様に呪いを掛けて拷問し、何か秘密を聞き出そうとしているのを知ってしまったからだよ」
ウルズール「ほぅ…そこまで知っているか」
京太郎「…お前の質問には応えた」
京太郎「次はこっちの番だ」
京太郎「…エドマンド様は何処にいる?」
ウルズール「さぁて、忘れてしまったなぁ」
ウルズール「しかし、それでも構わんじゃろう」
ウルズール「お前たちはここで死ぬのだからな」フワァ
京太郎「…なら、思い出しやすくさせてやるよ」グッ
ウルズール「戯け」
ウルズール「貴様のような小童に竜を操る三賢人が倒せるものか」
ウルズール「来い、ベリアル」
ズシンズシン
京太郎「っ」
京太郎「(…紫のウロコを生やした巨大な地竜…!)」
京太郎「(三賢人が竜を使役してるってのは本当だったのかよ…!!)」
咲「…予定通り、私はベリアルの方をやる」
咲「京ちゃんは…」
京太郎「…あぁ、ウルズールの方をやる」
京太郎「…だけど、死ぬなよ」
咲「それはこっちの台詞だよ」
咲「それじゃあ……」
京太郎「あぁ…行くぞ、ウルズール!」
京太郎「貴様の悪事を…ここまでだ!!!」
【三賢人 ウルズール 戦闘力130】
VS
【須賀京太郎 戦闘力130】
須賀京太郎のスキル
魔術師殺し発動 戦闘力が10上昇する
ウルズールのスキル
マジックパペッター発動 戦闘表で4が出た時、アックスナイトを召喚する
【ターン1】
ウルズール 0/10
須賀京太郎 0/10
下1
1 2ダメージを与える
2 1ダメージを与える + 武器殺し
3 3ダメージを与える
4 3ダメージを受ける + アックスナイト召喚
5 4ダメージを与える
6 3ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 5ダメージを受ける
9 3ダメージを与える
0 3ダメージを受ける
ゾロ目 ???
死戦【0/2】
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
ウルズール「貴様のような猪武者との戦いなぞ簡単よ」
ウルズール「武器の届かぬ距離から魔法を浴びせれば、簡単に沈むわ!!」ボッボッボッ
ウルズール「受けよ!我が炎の矢を!!!」
京太郎「ちぃっ!」ヒュオォ
ウルズール「ち、サイファーに吸収されるか、面倒な」
京太郎「うぉおお!!!」ダッ
ウルズール「はっ!馬鹿め!」
ウルズール「今のが儂の全力だと思うたか!」
ウルズール「今度は二倍の炎の矢を浴びせてくれよう!」
京太郎「く…うぅ…!?」
―― 熱くなりすぎるな、京太郎!
スキル死戦発動
ダメージを無効にする
【ターン2】
ウルズール 0/10
須賀京太郎 0/10
下1
1 2ダメージを与える
2 1ダメージを与える + 武器殺し
3 3ダメージを与える
4 3ダメージを受ける + アックスナイト召喚
5 4ダメージを与える
6 3ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 5ダメージを受ける
9 3ダメージを与える
0 3ダメージを受ける
ゾロ目 ???
死戦【0/2】
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
ウルズール「(なんじゃ、今のは…)」
ウルズール「(奴の実態が急に消えて直撃したはずの矢が失せた…?)」
ウルズール「…まさかお前…」
京太郎「…貧弱坊やがここまで来るのに色々あったって事だよ」
ウルズール「なるほどなるほど…」
ウルズール「…お主、一度、死んでおるな」
ウルズール「その身体は本来のモノではなく…」
ウルズール「フォゾンで形作った代替品か」
ウルズール「…面白い、面白いぞ、お前」
ウルズール「その身体、解剖してあますところなく調べてやる!」
京太郎「誰が、そんなこと…!」
ウルズール「なら、コイツをくらえい!」ポ
京太郎「っ!?」
京太郎「(魔法薬…って光が…!!)」
京太郎「ぐああああああああ!!!」
ウルズール「ははははは!」
ウルズール「それは我らがエンデルフィアへと踏み込む際に持ち込む特別製よ!!」
ウルズール「ただの光ではなく破邪の力を込めたそれは…」
ウルズール「並の亡霊であればすぐさま浄化され、レイスどもさえ逃げ出すほどの威力を持っておる!」
ウルズール「死霊のお主には効果てきめんじゃろう」
京太郎「あ…ぐ…うぅ…」ジュゥゥゥ
【ターン3】
ウルズール 0/10
須賀京太郎 5/10
下1
1 2ダメージを与える
2 1ダメージを与える + 武器殺し
3 3ダメージを与える
4 3ダメージを受ける + アックスナイト召喚
5 4ダメージを与える
6 3ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 5ダメージを受ける
9 3ダメージを与える
0 3ダメージを受ける
ゾロ目 ???
死戦【0/2】
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
ウルズール「その魔法薬がこっちには山程ある」
ウルズール「つまりお主の負けは確定じゃ」
ウルズール「さぁ、諦めて投降しろ」
ウルズール「今すぐ武器を捨てれば、実験動物として命だけは助けてやる」
京太郎「…舐めんじゃねぇぞ」シュゥゥゥ
ウルズール「な…!?」
京太郎「…こっちはテメェの悪事に腹が煮えくり返ってるんだ」
京太郎「俺だけじゃなく…俺の身体にいる全ての魂が…」
京太郎「お前を許してたまるかと叫んでいるんだよ…!」ゴゴゴ
ウルズール「何…!?」
ウルズール「(こやつの影が…身体を覆って…)」
ウルズール「(これは…噂に聞くあの魔剣士と同じ…!!)」
―― 京太郎、私は心配だ。
―― お前は確かに強くなったが…しかし、まだまだ弱い。
―― 本気のレイスどもを相手にすれば…あっさりと膝を屈する事になるだろう。
―― だが、それでもお前の気持ちは変わらないというのは…もう分かった。
―― 閨で何度もお前の口から…そして身体から教えてもらったからな。
―― …だから、私はお前に一つ祝福をくれてやろう。
―― 闇に根ざすものには甘美に。
―― そして抗うものには酸のごとく。
―― ありとあらゆる生者を殺し尽くす魔性の力だ。
―― それは恐らくお前の精神力でも制御出来るものではない。
―― …だから、それを使うのは心に決めた時だけにしておけ。
―― お前が心から殺しても良いと。
―― 殺したいと思った相手にだけ振るえ。
―― そうすれば、その力は有象無象の区別なく…。
―― お前の敵をこの冥界へと招待するだろう。
京太郎「(…オデット様)」
京太郎「(あの時戴いたお力…!)」
京太郎「(今こそ…使わせて貰います…!)」
京太郎「(この男を…冥界へと叩き落とす為に!!)」
京太郎「何よりだ…!」
京太郎「俺の身体は…オデット様のものだ!」
京太郎「世界で唯一、オデット様だけが自由にして良いものなんだ!!」
京太郎「それを…貴様なんぞに…!!」
京太郎「好きにされて…たまるかあああああ」グオオォオオ
ウルズール「(な、なんと禍々しい…)」
ウルズール「(影で全身を覆った姿…これはもう人間ではない…)」
ウルズール「(二足で歩く…ケダモノじゃ…!)」
ウルズール「(こやつ…並の死霊ではなく…!)」
ウルズール「(死の女王と契約を結んでおったのか…!!!)」
須賀京太郎はスキル 死の女王の寵愛を覚えた
死の女王の寵愛:特殊な条件下でHPが半分以上削られた時、死霊としての本性を表す。戦闘力を10上昇させ、相手を稀に毒状態にする。
【ターン4】
ウルズール 0/10
須賀京太郎 5/10
下1
1 2ダメージを与える
2 1ダメージを与える + 武器殺し
3 3ダメージを与える
4 3ダメージを受ける + アックスナイト召喚
5 4ダメージを与える
6 2ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 5ダメージを受ける
9 3ダメージを与える
0 1ダメージを与える + 毒
ゾロ目 ???
死戦【1/2】
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
京太郎「るおおおおおおおお!!」
ウルズール「ぐ…うぅ!」
ウルズール「(なんだ、コイツは…!?)」
ウルズール「(まるで理性なく…こちらに突っ込んでくる…!)」
ウルズール「(その上、さっきまでと比べ物にならないほど早い…!!)」
ウルズール「(これでは詠唱して印を結ぶ時間が…!)」
ウルズール「(ぐ…一旦、距離を取らなければ…!!)」ボシュン
ウルズール「(ふぅ、ここまでこれば…)」バッ
京太郎「らああああああああ!!」
ウルズール「なぁああ!?」
ウルズール「(腕から伸びた影が武器を伸ばして…!)」
ウルズール「(こやつ…!!!)」ズバァ
ウルズール「が…あぁ…!」
ウルズール「(な、なんだ…今のは…)」
ウルズール「(今のは間違いなくかすり傷だったはずなのに…)」
ウルズール「(か、身体から力が失われていく…)」
ウルズール「(これはただの毒ではない…!)」
ウルズール「(死の女王の呪いのようなものか…!!)」
毒:1ターンに一度、ダメージを1受ける 特殊な魔法薬がなければ完治に3ターンかかる
毒+動鎧術+サイファーによりダメージ3段階アップ
【ターン5】
ウルズール 4/10
須賀京太郎 5/10
下1
1 2ダメージを与える
2 1ダメージを与える + 武器殺し
3 3ダメージを与える
4 3ダメージを受ける + アックスナイト召喚
5 4ダメージを与える
6 2ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 5ダメージを受ける
9 3ダメージを与える
0 1ダメージを与える + 毒(上書き)
ゾロ目 ???
死戦【1/2】
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
ウルズール「ひ…いぃい!」
ウルズール「(に、逃げなければ!)」
ウルズール「(こやつは…まずい…!)」
ウルズール「(速度も身体の構造も…何もかもが規格外じゃ…!)」
ウルズール「(マトモに戦えば…やられる…!)」
ウルズール「(ここは…毒を治す為にも逃げなければ…!)」
京太郎「サせるか」ガシ
ウルズール「あ…が…っ!!」
ウルズール「(く、首が…し、しまっ…!)」
京太郎「ふンッ!」ボキ
ウルズール「ぎゃあああああああああああ!!!」
京太郎「両腕は砕いタ」
京太郎「モウ印を結んデ、魔法は使えなイだろう」
ウルズール「あ…ぐ…おぉぉお」
ウルズール「た、たす…助け…」
京太郎「そノつもリはナイ」
京太郎「お前ハやってはイケナイ事をシタ」
京太郎「…ダガ、一つだけ償ウ方法ヲやろう」
ウルズール「つ、償う…?」
京太郎「エドマンド様の居場所ヲ吐ケ」
京太郎「ソウすれば苦しマズに殺してヤル」
ウルズール「い、嫌だ…!」
ウルズール「死ぬのは…嫌だあ…っ!」
ウルズール「私は三賢人だぞ!」
ウルズール「この国を裏から操ってきた偉大な魔法使…」
京太郎「御託は良イ」ゴキ
ウルズール「がああああああああっ」
京太郎「…次は何処ヲ折ってホシイ?」
京太郎「また足が良イか?」
京太郎「ソレトモ内蔵を一つ一つ串刺しにして欲シイか?」
ウルズール「そ、そうだ。取引しよう!」
ウルズール「これからこの国にやってくる妖精の女王!」
ウルズール「アレをお前にやろうではないか!」
ウルズール「あの小娘は妖精だが、その見目麗しさは並桁外れている!」
ウルズール「お、お前もきっと気に入るはずだ!」
京太郎「興味ナイ」
ウルズール「じゃ、じゃあ、黄金はどうだ!?」
ウルズール「この隠れ家にはタイタニアから集められた財やマジックアイテムが揃っている!」
ウルズール「一生を遊んで暮らせるだけの金がある!!」
ウルズール「それを全部お前にくれてやろう!」
ウルズール「だから…」
京太郎「…」グサ
ウルズール「ぎいいぃいいいいいいい」
京太郎「…暴レルな」
京太郎「急所は外シタガ、暴れると刃が食い込んで余計に痛イゾ」
ウルズール「な、何故だ…」
ウルズール「わ、我らはタイタニアに忠を尽くした!」
ウルズール「先王ガロン様の為に…世界の終焉をより良い形で迎える為に…」
ウルズール「ありとあらゆる手段で尽くしてきたはずなのに…」
ウルズール「どうしてこんな…こんな理不尽が…」
京太郎「…ナラその忠を尽くシテ身体がバラバラにされる感覚に耐エルが良イサ」ザク
ウルズール「あぁあああああああ!」
ウルズール「や、やめてくれ!!言う言うからああああ!!」
京太郎「…何処ダ?」
ウルズール「こ、この奥にある子部屋に…隠し通路がある…」
ウルズール「その先に…エドマンド王がいるはずだ…」
ウルズール「だが…アレはもう廃人…」
ウルズール「お前が助けたところで手遅れ…」
京太郎「ソウカ」ズバァ
ウルズール「が…は…」ドサ
京太郎「…く」スゥゥゥ
京太郎「(…気分が悪い)」
京太郎「(復讐は…果たせたはずなのに…)」
京太郎「(人の身体を甚振った感覚が…手のひらにこべりついている…)」
京太郎「(…正直、今にも吐き出しそうだ)」
京太郎「(…期待していたように胸が掬う気持ちになるどころか…)」
京太郎「(こんなに後味が悪いだなんて…)」
京太郎「(だが…今は前に進まなければ)」
京太郎「(…気持ち悪いからと言って立ち止まってはいられない)」
京太郎「(咲は今も俺の為に戦ってくれているんだから)」
京太郎「(早く救援に行ってやらないと…!)」
下1
偶数 咲ちゃん重傷
奇数 咲ちゃん致命傷
ベリアル「…何故だ、人の子よ」
咲「はぁ…はぁ…」クタァ
ベリアル「どうして私に攻撃して来ない…?」
ベリアル「あの魔法使いに従わねばならん私の事を思うなら…」
ベリアル「どうして殺してくれないのだ…」
咲「…私はそんな事したくない」
咲「自分の意志で戦うならばともかく…」
咲「致し方なく牙を向いてる相手を傷つけられない…」
咲「…私にも従いたくはない相手に支配される気持ちは分かるから」
ベリアル「…人の子よ」
ベリアル「…それは優しさではない」
ベリアル「哀れみと言うのだ」
咲「…かもしれない」
咲「でも…やっぱり出来ないよ…」
咲「私は…貴方の事をどうしても傷つけたくない…」
ベリアル「…おのれ。おぉぉ…おのれ…」
ベリアル「あの魔法使いめ…あやつの魔法さえなければ…」
ベリアル「私を憐れむ人の子を…傷つけずに済むものを…!」
京太郎「待て!」
咲「京ちゃん…」
京太郎「ウルズールは倒した!」
京太郎「戦いは終わったんだ!!」
京太郎「退け、竜よ!!」
京太郎「もうコレ以上、俺達に戦う理由はないだろう!!」
ベリアル「…そういう訳にはいかんのだ」
ベリアル「あの魔法使いからは既にお前たちを排除するように命令が出ている」
ベリアル「それに抗えば…心の臓が魔法の鎖で締め付けられ…」
ベリアル「竜であっても気を失うほどの激痛が襲うのだ…」
京太郎「…じゃあ、まさか」
ベリアル「…情に絆され、人を助けようとした結果がコレよ」
ベリアル「人の子よ、お前が私を少しでも哀れだと思うのであれば…殺してくれ」
ベリアル「私は…もう嫌だ」
ベリアル「竜の誇りも何もかも穢されて…あの魔法使いたちに言いように使われるなど…」
ベリアル「永遠に生き恥を晒し続けるなど…我慢ならん」
ベリアル「そして何より…私の所為でこうも傷つきながらも…」
ベリアル「一度も手を出さなかった小さな人の子を殺したくはないのだ」
ベリアル「…だから、止めてくれ」
ベリアル「この哀れな竜の歴史に…お前の手で終止符を打ってくれないか?」
京太郎「…………分かった」
咲「京ちゃん…!」
京太郎「…お互いに相容れないのであれば戦うしかない」
京太郎「俺はともかく…咲はここで死んで良い子じゃないんだ」
京太郎「戦うと言うのであれば…容赦しない」
ベリアル「…それで良い」
ベリアル「だが、心せよ」
ベリアル「幾ら死を望むと言えど…お前の前にいるのは世界最強種」
ベリアル「並大抵の技では殺せんぞ…!」グオオオ
【ベリアル 戦闘力170】
VS
【須賀京太郎 戦闘力130】
ベリアルの死を望む竜発動
戦闘力が30低下する
須賀京太郎の竜殺し発動
戦闘力が10上昇する
ベリアルの世界最強種の畏怖発動
須賀京太郎は竜殺しの効果で無効化した
【ターン1】
ベリアル 0/10
須賀京太郎 5/10
下1
1 2ダメージを与える
2 2ダメージを与える + 武器殺し
3 3ダメージを与える
4 3ダメージを受ける
5 4ダメージを与える
6 4ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 5ダメージを受ける
9 3ダメージを与える
0 3ダメージを与える
ゾロ目 ???
死戦【0/2】
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
うん、出ると思ってたよチクショウ!!
でもな!!まさか一発目で来るなんて思ってなかったよ!!!!!
京太郎「いいや」
京太郎「俺にアンタを殺すつもりはない」
ベリアル「…何?」
京太郎「アンタの心の臓を締め付けてるのが魔法の鎖なら…」
京太郎「やりようはある」
ベリアル「お前…何をするつもりだ…?」
京太郎「ちょっと痛いかもしれないけど…」
京太郎「だが、仮にも世界最強種なんだ…!」
京太郎「恨まないで…くれよ…!」ダッ
ベリアル「ぬ…!!」
京太郎「(狙うは心の臓…!)」
京太郎「(そこにある魔法の鎖だけを切り裂く…!)」
京太郎「(無論…それは並大抵の技で出来る事じゃない)」
京太郎「(相手は世界最強種のドラゴンで…)」
京太郎「(魔法によってこっちを迎撃してしまうだろうのだから)」
京太郎「(俺一人じゃ…きっと不可能だ)」
京太郎「(このドラゴンの攻撃を避けて…)」
京太郎「(その上、そんな神業めいた真似をするなんて…)」
京太郎「(でも…)」
ベリアル「避けろ!人の子よ!」グオオ
京太郎「咲!!」
咲「うん…っ!」ジャララ
ベリアル「ぬ…ぐ…!」
京太郎「(俺は一人じゃない…!)」
京太郎「(勿論、咲の鎖がサイファーだっていっても…)」
京太郎「(長い間、拘束し続ける事は出来ないだろう)」
京太郎「(咲の身体はもうボロボロだし…恐らく数秒が限界だ)」
京太郎「(だが…それで良い)」
京太郎「(それだけで十分だ…!)」
京太郎「(俺の刃を届かせるには…!)」ダッ
京太郎「(十分…事足りる…!!)」ザックゥウ
ベリアル「ぐ…があああああああああああああ」ドサ
京太郎「はぁ…はぁ…」
咲「……京ちゃん、殺しちゃったの?」
ベリアル「…いいや。生きておるとも」ムク
咲「…ベリアル!」
ベリアル「…まさか我が心の臓を縛り付けている魔法の鎖だけを切り裂くとは」
ベリアル「なんという神業よ」
京太郎「正直、賭けだったけどな」
京太郎「同じことをもう一回やれって言われても出来る気がしねぇよ」
京太郎「…だが、上手い事いったみたいでよかった」
ベリアル「…だが、どうしてだ」
ベリアル「このような賭けをせずとも…普通に倒した方が手っ取り早かっただろうに」
ベリアル「どうしてそんなリスクを負うような真似をしたのだ…?」
京太郎「……俺の王様はさ、あのウルズールに無理矢理従わせられてたんだ」
京太郎「そんな王様を助ける為に頑張ったけれど…でも、俺は間に合わなかった」
ベリアル「……」
京太郎「そんな王様にアンタの事が被っちまったんだよ」
京太郎「…無理矢理、ウルズールに従わせられて、やりたくもない事をさせられているアンタとさ」
京太郎「だから、俺はアンタを助けられる方法に賭けてみた」
京太郎「それで間に合わなかった事が償えるとは思ってなかったけど…」
京太郎「でも、ギリギリまでチャレンジしようってそう思ったんだよ」
ベリアル「…そうか」
ベリアル「人の子よ、お前の覚悟と忠誠に敬意を表そう」
ベリアル「そして二人の小さな子に感謝を」
ベリアル「お前たちは私の恩人だ」
ベリアル「心から礼を言わせてくれ」
ベリアル「…ありがとう」
京太郎「良いって事よ」
咲「…うん。こうして開放されたみたいで本当に良かった」
ベリアル「だが、言葉だけでは足りぬ」
ベリアル「人の子らよ、何か私に出来る事はないか?」
ベリアル「我に出来る事ならば何でも叶えよう」
咲「…私は一つ」
ベリアル「なんだ?」
咲「…私はかつてのバレンタイオンの王を探しています」
咲「その居場所に心当たりはありませんか?」
ベリアル「…すまんが、私に我が友ハインデルのような予見の力はないのだ」
ベリアル「お前の問いに意味ある言葉を返してはやれない」
咲「そう…ですか…」
ベリアル「…だが、それを追いかけると言うのであれば力になれよう」
ベリアル「我が足はこの世のどんな生き物よりも強靭で、何より早い」
ベリアル「その居場所さえ分かれば瞬く間にそこへと連れて行ってやろう」
咲「あ、ありがとう…!」
京太郎「うーん…俺の方は特にないかなぁ…」
ベリアル「無欲だな」
ベリアル「ともすれば竜殺しの英雄と呼ばれ、戦士として最高の栄誉を受けられたかもしれぬというのに」
京太郎「死にたがってた竜を殺しても何の自慢にもならねぇよ」
京太郎「それに…俺は死人だからな」
京太郎「あんまり必要以上に何かの命を奪うのは好きじゃない」
ベリアル「…死人か」
ベリアル「なるほど。確かにお前の身体は他とは違うようだ」
ベリアル「ならば…これはどうだ」ザク
咲「べ、ベリアル…!?」
ベリアル「一時は魔法使い共の下僕であったとは言え、我は世界最強種」
ベリアル「その血には人間とは比べ物にならんほどのフォゾンが詰まっている」
ベリアル「これを飲めば、お前はさらに強くなれよう」
ベリアル「それを我が謝礼とさせてはくれないか?」ポタポタ
京太郎「…血を飲むってのもなんか嫌な気がするけど」
京太郎「でも、ここまで言われて断るのも失礼だしな」
京太郎「遠慮無く飲ませてもらうよ」ゴク
須賀京太郎がベリアルのフォゾンを取り込んだ事により戦闘力上限が150になりました
竜のフォゾンにより須賀京太郎の戦闘力が140に上昇しました
須賀京太郎が竜の血を取り込んだ事により新しいスキル超再生能力を手に入れました
超再生能力:最強種である竜の中でも特に再生力に優れている。2ターンに一度、HPを1回復する
ベリアル「さて、では私はこの場を離れるとしよう」
ベリアル「この場に留まってまたあの魔法使い共を鉢合わせするのも嫌だからな」
咲「じゃあ…えっと…」
京太郎「…咲はベリアルについててやってくれ」
京太郎「平気そうにしているけど心臓近くまで切り裂かれてるんだ」
京太郎「戦闘になったら不利である事も否めないし…」
ベリアル「…それにこの少女の傷もかなり深い」
ベリアル「私と一緒にいた方が安全だろう」
咲「…うん。分かった」
咲「それじゃあ…私は行くけど…」
咲「京ちゃん無理しちゃダメだよ?」
京太郎「分かってる。大丈夫だよ」
京太郎「(…多分、ベリアルは俺の意図に気づいてたんだろうな)」
京太郎「(考えても見れば…ベリアルはずっとウルズールたちに逆らえなかったわけで…)」
京太郎「(恐らくその企みなんかもずっと身近で聞いていたんだろう)」
京太郎「(きっとエドマンド様がどんな状態なのかも…知っているんだ)」
京太郎「(それを咲には見せたくないとそう思っていたけれど…)」
京太郎「(大分、俺の事を心配していた咲は中々、離れようとしなかっただろうし…)」
京太郎「(…ベリアルがこの場から離れる理由になってくれて助かった)」
京太郎「(…後は……)」
京太郎「(…俺がこの先の光景に耐えられるかどうか)」
京太郎「(間違いなく無事じゃないエドマンド王を前に…)」
京太郎「(…心を押しつぶされないで済むかどうか…)」
京太郎「(…いや、そんな弱気を言っている場合じゃないよな)」
京太郎「(エドマンド王を…我が王をこのまま放っておく訳にはいかないんだから)」
京太郎「(……行こう、この先に)」
京太郎「(エドマンド王のところに…行くんだ)」
京太郎「くっ」
京太郎「(なんだ、この匂いは…)」
京太郎「(血と脂の匂い…)」
京太郎「(それに糞尿まで混ざってる…)」
京太郎「(近づく度に…吐き気がしそうなくらいだ…)」コツコツコツン
京太郎「(…終点)」
京太郎「(ここにエドマンド王が…)」キョロキョロ
?????「あぁああああ…」
京太郎「っ!?」
京太郎「(血で毛皮がボロボロになったうさぎ…?)」
京太郎「(いや、ただのうさぎじゃない…)」
京太郎「(サイズはドワーフよりも大きいし…それにあの身体の構造…)」
京太郎「(もしかして…二足で歩くのか…?)」
京太郎「(…しかし、なんでこんなうさぎがここに?)」
京太郎「(もしかして…)」
―― ソレがお前の探していたエドマンド王だ。
京太郎「(…師匠)」
―― 姿が変わったのはプーカの呪いだ。
―― そのように変わり果てた姿で死ぬ事なく永遠を生きる…。
―― この世でもっとも残酷な呪いだよ。
京太郎「(…じゃあ、本当に…)」
―― そうだ。そこに磔にされている年老いたプーカ。
―― それが本物のエドマンド王だろう。
京太郎「っ!」
京太郎「(…そんな…)」
京太郎「(こんな…姿になられて…)」
京太郎「(しかも…身体が切り刻まれてる…)」
京太郎「(本当に…拷問を受けていたんだ…)」
京太郎「(俺が遅れてしまった所為で…)」
京太郎「(気が…狂ってしまうまで…)」
京太郎「(い、いや…それよりも…!)」
京太郎「エドマンド王、今、お助けします!」スパァ カラン
エドマンド「あひゃ…ひゃひゃひゃ…」
京太郎「エドマンド王。もう大丈夫です」
京太郎「俺が…俺がウルズールを倒しました」
京太郎「もうこの国は大丈夫です。だから…」
エドマンド「あぁぁあ…あぁあああ」
京太郎「…エドマンド王!」
エドマンド「ひ…いぃいいいいい!!」バッ
京太郎「あ……」
―― …諦めろ、京太郎
―― お前の慕っていたエドマンド王はもう何処にもいない
―― そこにいるのは永遠に気が狂ったまま死ねもしない…
―― 哀れな一匹のプーカだ
京太郎「そん…な…」
京太郎「…どうすれば…良いんだ」
京太郎「俺は…一体…」
―― …殺せ。
京太郎「なっ」
―― さっき使ったあの力ならば幾らプーカと言えど冥界に送る事が出来る。
―― 死の静寂に満ちたそこならば狂った魂もいずれ魔石になろう。
―― 魔石にさえなればもうそのように気狂いに悩まされる事はない。
―― それが一番だ。
京太郎「だ、だけど…」
―― それが出来るのはお前だけだ。
―― タイタニアの王族はタイタニアの王族でしか殺せないという宿命を持つと聞く。
―― そしてお前の身体に宿るフォゾンの一部は、タイタニアの王族だ。
―― 死の力とタイタニアの王族としての宿命。
―― その二つを持つお前にしかエドマンドは殺せない。
―― 救ってやれないんだ。
京太郎「お…俺は…」
―― お前の気持ちも分かる。
―― 主君と慕った相手に剣を向けなければいけない辛さは並大抵のものではないだろう。
―― だが、エドマンド王はこのまま生きていても辛いだけ。
―― 世界が終わるその時までずっとそのままなんだぞ。
―― それが一体、どれほど残酷な事か…お前にだって分かるだろう。
―― だから…その手で送ってやれ。
―― お前の手でオデット様の元へと送るのが…最後の忠義だ。
京太郎「っ!」
下1
1エドマンドを殺す
2殺さない
京太郎「エドマンド王…俺は…」
京太郎「俺は…貴方の事を尊敬していました」
京太郎「魔獣から国を救った英雄だからじゃない」
京太郎「暗君と呼ばれ、ウルズール達に操られながらも…」
京太郎「貴方は国の事を憂いていた」
京太郎「俺の事を気にかけてくれていた」
京太郎「…恐らく貴方の名前はこの国の歴史に暗君として残るでしょう」
京太郎「…でも、私は知っている」
京太郎「貴方は…施政者としても一人の人間としても尊敬に値する人だったと言う事を」
京太郎「…そんな貴方にソレ以上の苦しみを味わさせてあげたくはない」
京太郎「俺の所為でこうまで変わり果てた貴方を…」
京太郎「そのままにはしておけない」
京太郎「…ですからエドマンド王」
京太郎「…俺は……反逆の徒になります」
京太郎「…貴方に剣を向け…その生命を奪います」
京太郎「エドマンド王…お覚悟を…!」ヒュン
エドマンド「あが……」ドサ
京太郎「う…く…」ポロ
京太郎「うぅぅ…うぅ…うぅぅぅぅぅぅ…」ポロポロ
―― …京太郎。
京太郎「くっそ…くそ…くそおお!!」ガン
京太郎「俺は…俺は…何のために…!!」
京太郎「死んで生き返って…強くなって…!!」
京太郎「それで…それでエドマンド様を救えなかっただけじゃなくて…!!」
京太郎「命を奪うしかなかったなんて……!!」ガンガン
師匠「…やめろ」スゥゥゥ
京太郎「止めないでくれ!」
京太郎「俺は…俺は…結局、主君を殺すしか出来なかったんだ…!」
京太郎「アレほど救おうとしていた人を…あの世に送る事しか出来なかったんだよ…!!」
師匠「…それがエドマンド王にとって最善だった」
師匠「少なくとも私はそう信じている」
師匠「だから、殴るなら私を殴れ」
師匠「恨むなら私を恨め」
師匠「…お前は何も悪く無い」
師匠「お前は私に誑かされただけなんだ」
京太郎「う…っく…」
京太郎「んな事…出来るはず…ないだろう…!」
京太郎「師匠は何も悪く無いじゃないか!!」
京太郎「悪いのは…全部、間に合わなかった俺の方で…」
師匠「…バカを言うな」ギュ
京太郎「…っ」
師匠「お前は死の淵から蘇って、祖国を救おうとした勇者なんだぞ」
師匠「誇りこそすれ、人に責められる事など何もしてはいない」
師匠「…お前は立派だよ。私の自慢の弟子だ」
師匠「…だから、そんな風に自分を悪く言わないでくれ」
師匠「お前が自分を責めると…私は悲しい」
師匠「自分の体を傷つけられるよりもずっとずっと苦しくて…辛い」
京太郎「師匠…」ギュ
師匠「…今は思いっきり泣け」
師匠「お前のなした偉業は…多くの人が知るものではないが…」
師匠「その苦悩と凄さは誰よりも私が良く知っている」
師匠「誰よりもお前の側にいた私が…それを受け止めてやるから」ナデナデ
京太郎「うあ…あぁああ…うああああああ…」
師匠「…良く頑張ったな、京太郎」
師匠「国に蔓延る悪腫であった魔法使いを倒し…」
師匠「それに操られていた竜を救い…」
師匠「そして最後には苦しさに負けず…選択を誤らなかった」
師匠「…すごいよ、お前は」
師匠「本当にすごい」
師匠「…だから、お前は今、子どものように泣いて良いんだ」
師匠「誰よりも大きく、そして深く…」
師匠「嘆き悲しむに足るだけの事を…お前は乗り越えたのだから」
現在ステータス
_,.. -- 、__, 、___
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/イ.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.{
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{从.ハ::::::::::::::::::::::::::::::::ミ`
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.`i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::了
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名前:須賀京太郎
所属:無所属
戦闘力140/150
商業38
政治67
装備
【アマノムラクモ】:名鍛冶ブロムが打った刀型のサイファー。戦場に漂うフォゾンを吸い、その切れ味をあげる。他にも特殊な能力を秘めている。
【名鎧ヤエガキ】:須賀京太郎の身体に合わせて作られた最高の鎧。2までのダメージを無効にする。
スキル
半妖半人:本来、世界にはあらざるイレギュラー。死亡しても心が折れぬ限り戦闘力を犠牲にして復活出来る。
死に魅入られたモノ:亡者よりも亡者らしい生者である証。戦闘表で死亡を引いた時、一度だけそれを回避し、自身の戦闘力をその戦闘中だけ10上昇させる。
死の女王の寵愛:死の女王から呪いに似た寵愛を受けている証。特殊な条件下でHPが半分以上削られた時、戦闘力を10上昇させ、相手を稀に毒状態にする。
超再生能力:最強種である竜の中でも特に再生力に優れている。2ターンに一度、HPを1回復する
死戦:死霊としての戦い方を熟知している歴戦の証。戦闘中一度だけ3ダメージを無効に出来る。
L死神の主人:歴戦の死神を心から屈服させた証。死戦の発動回数を二倍にする。
戦闘続行:死の淵に至るまで戦い続ける狂戦士の証。死亡するまで戦闘を続ける事が出来る。
メタモルボディ:その身体は変幻自在にして不定。ありとあらゆるものに化ける事が出来る。潜入などの成功率が上昇する。
魔術師殺し:相手が魔術師である時、戦闘力が10上昇する
竜殺し:竜を相手にする事、戦闘力が10上昇する
死霊殺し?:何故か死霊にモテやすい 夜の戦闘力がぐーんと上昇する(フレーバー)
動鎧術(攻):全身を覆う鎧を自らの身体のように扱う卓越した技術。鎧を着ている時、半分の確率で自身の与えるダメージが1あがる。
動鎧術(防);全身を覆う鎧を自らの身体のように扱う卓越した技術。鎧を着ている時、半分の確率で自身の受けるダメージを1下げる。
サイファー所持者:魔石によって作られた最凶の武器を所持している。戦闘におけるダメージを一段階上昇させる
L武器殺し・改:世界最高の鍛冶が打った世界最硬サイファーである証。戦闘表で2と7が出た時、相手の戦闘力を10低下させる。
パートナー:宮永咲 戦闘力141
目的:なし/祖父の居所を探る
現在地:タイタニア城下町
スキル増えすぎて1レスじゃまとまらなくなってきたよママン!(´・ω・`)ってところで今日はもう寝ます
やああああああああああああっとウルズールを倒しましたが、この話はもうちょっとだけ続くんじゃよ
/ l::./::.::.::.::.:/::.::.::.::/::/::.:/::/::.::.:!::.ヽ\::.\::.::ヽ
∧ ,イ/::.::.::.:-≠─ァミイ:./::.::.::/::/::.::.::.|::、::'.::.::ヽ::.:ヽ::.:ハ
l ハ::.::.::.::./::.//:::/气、::,イ::./}::.::.::/::.:}::.!::.::.:!::.::.ハ::.::.!
| /::/::.イ//:::/ヽ::.:://::.//::.::,イ::.:/::.:|::.::.:|::.::.::.:!::.:|
イ:://r斧≧x,∠::-‐.:::´///::.::.メi、/::.::/::.::.:j::.::.::.:|::. ! え?この程度で足りるはずないでしょ?
/ |//:{{ 沂c才心、::::::/ ̄:::/::./::/イヽ:/::.::.:/::.::.::.::j ::.| 自分の好きな女の子を殺したり
/ / Ⅳ .:`¬-t少 ...::://:`:/´/::}:ハ::.::/::.::.::.::/::.::.| 味覚や光を失ったり
/ / ∧ ::::::::::::: ...::::::::::::./ ̄ァミィ、/イ/::.}./ ::.::.::./::.::.: | 記憶を失ったりして
/ / //:| , :::::.. 、んcテ心:::/|::.::/::.::.::.::/::.::.::.::| 普通じゃ立ち直れないところにまで堕ちた京ちゃんが
/ / //::::| , ..:ヾ幺:㌣}}::l::./::.::.::.::厶イ::.::.::| 必死になって這い上がってくれなきゃ満足なんて出来ないよ?
,′ _,.イ7{::::::l \ :::::::::`¨"チィ|イ::.::.::/:/ヽ、::.|
i / /:::|::::::ト、 ` /∠ イ/:/ \|
| / l:::::!::::::! \ / /::ハ::.::.:/
| 〃 }::::|::::∧ ` ー──ァ──ァ彳ーィ::./ }::./
ノ}/ ∧::|::::::∧ / /'´ |/ l/
/イ / ヾ、::::::ハ /ヽ、
それはともかくアクティアちゃん可愛い(´・ω・`)古き好きツンデレの匂いがする
後、尻揺れが素晴らしい…(´・ω・`)胸はないけど自分のスタイルの良さを良く分かっておるわ…
(死ぬのは)お前じゃい!
師匠もオデット様も女の子って年じゃな……
こんな朝から来客とは
,...--。、
/::::::::::::::::::`・,
ハ::::::::::::::::::::::::::::i
,'::::::::i!:::i:::ト;::i::::::::l
l:::::::从t,__ゝ,_l::::::::l
;::::::lzェ、 zェ、!::::::l >>341をレブナント送りにするオデット様の図
i:::::::l, . , リ::::::l
,':::::::::ゝ,` ',.ィ'’:::::::',
ム:::::::::::|. `". {:::::::::::::l
ム:::::::::l'’、 ./ .7=ーz_',
,r'ヽヽ!::::::l,。z==ム::::|:::;:≧ヽ
/:`ヽ:〉!:::::|ハ==7:::::::l/イ´:::ヘ
ム::ノ:::`v!:::::ト、:::V:::l:::::::l'’::',:::::::::ム
,レ'’:::::/:::|:::::l`ヾY´イ:::::N::::::::',::::::`ヽ、
/´ ::::::::イ::::::N:::|ハト、7/!::li|::::::::::::}:::::::::::::ヽ
,.。・’::::::::::::/::/ム:::::::::::::/7´リl/::::::::::::/:l::::ヘ::::::::::::::::`ー、
,ィ=''"’:::::::::::::::::/リ:::::l::',::::::::/:/ .l::::::`ー':::::l:::::::ヘ__::::::::::::::::::`ー-、
,.ィ'、:::::::::::::::::::::::::,..・7::::::::::::::::::::::l マ:::::::::::::::{:::::ム ヽ::::::::::::::::::::::::::`、_
t-‐ ー -'-ヽヽ:::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::::::::ム /::::::::::::::::::::',:::::ム `・、:::_:::::::{{/ `ー'´≧ニ、_
,ィ_ェ≦こ,....、ヽ_:::>’ r::::::::::::::::::::::::::::::::ム ./::::::::::::::::::::::::ム:::::::\.,.・'"´ ヽ ̄ ̄`ー--'’ `ー’
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::v:::::::::::::::::::::::::::::l::::::/ }
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_ _ ,'::::/,:::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;. / ,..・´ ∥ ',
/ / ヽ rf⌒ヽ、 ∧:/、V/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,/ ,.:;:;:;:;:;:;:,.・'" {{ ,;:ヘ
./ { .i ;:;:;:;:,ヽ {il' ^ ヽ;:ヽ、_ ト、;:;:;`’::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:;:;:,.,.,.,.,.,;:;:;:;: ji ,;:;:;:;ヘ
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[SPLIT]
京太郎「(それから師匠の胸で泣いて)」
京太郎「(帰ってからブロムさん達と一緒に飯食って…)」
京太郎「(一日もしたら…少し気も晴れた)」
京太郎「(なんだかんだで…エドマンド王がマトモではない事は俺も覚悟していたんだから)」
京太郎「(まさか自分が手を下す事になるとは思わなかったけれど…)」
京太郎「(でも…こうして自分の中で一つの区切りをして受け入れる事が出来た)」
京太郎「(…それもこれもこの旅で出会った色々な人のおかげだろうな)」
京太郎「(オデット様や師匠を始め…俺は多くの人に支えられている)」
京太郎「(だから…今度は俺の番だ)」
京太郎「(俺が支えてもらった人達に…その分の恩を返さなきゃいけない)」
京太郎「(まず手始めは…やっぱり咲だよな)」
京太郎「(元々、俺の件が終わったら咲の方を手伝うって言ってたんだし…)」
京太郎「(咲はバレンタイン王が世界の終焉を引き起こすとそう信じているんだ)」
京太郎「(俺は世界の終焉とかあまり良く分かっていないけれど…)」
京太郎「(でも、それが起こると確実にオデット様にとって悪い影響を与える事くらいは想像がつく)」
京太郎「(エリオン叙事詩に語られる冥府の王は当然、オデット様の事ではないし)」
京太郎「(それが這い出してくると言う事は冥府の管理者であるオデット様が倒されているって事なんだから)」
京太郎「(それを引き起こさないためにも…今日は…)」
下1 京ちゃんの
1 ブロムが武器の改造を始める(2/3)
2 情報収集成功(3/3)
3 ブロムが武器の改造を始める(2/3)
4 王城の様子を見る
5 情報収集成功(3/3)
6 情報収集成功(3/3)
7 情報収集成功(3/3)
8 王城の様子を見る
9 王城の様子を見る
0 情報収集成功(3/3)
ゾロ目 ???
下2 咲ちゃんの
1 情報収集成功(3/3)
2 京ちゃんに協力
3 京ちゃんに協力
4 失敗
5 怪しげな薬を入手
6 京ちゃんに協力
7 情報収集成功(3/3)
8 失敗
9 失敗
0 情報収集成功(3/3)
ゾロ目 ???
どらろおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!
おまかせあれ!
武器完成で良い?(白目)
あ、咲ちゃんの方忘れてました(´・ω・`)
>>352の方を採用させてもらいますね
~かじやっ~
ブロム「という訳で、京太郎」
ブロム「今日一日、サイファーは没収じゃ」
京太郎「えー…」
ブロム「えーじゃない」
ブロム「まったく…お前が荒々しく使うからサイファーの柄の部分が傷んでおるんじゃ」
京太郎「あー…そっか」
京太郎「サイファーつっても、あくまでも柄の部分は普通の素材だから…」
ブロム「死の女王の力を借り受けたお主に振るわれて耐えられるはずがない」
ブロム「そう遠からず柄の部分が崩れて使い物にならんようになったじゃろう」
ブロム「じゃから、次の戦いに行く前に全面改修じゃ」
京太郎「じゃあ、俺も情報収集に…」
ブロム「それもダメじゃ」
京太郎「えぇえええぇ…」
ブロム「全面改修と言ってもそう簡単なものじゃない」
ブロム「以前言っていた通り、使い手に合わせた本当の武器へと生まれ変わらせるんじゃ」
ブロム「そうでなければバレンタイン王にももこにも対抗出来んじゃろう」
京太郎「もこ?」
ブロム「あぁ。黒の魔剣士の名前じゃよ」
ブロム「儂はかつてバレンタイン王に仕え…そしてついこの間まで妖精の国にいたんじゃ」
ブロム「その両者が一体、どれほど強いかを良く知っておる」
ブロム「この間の戦いでお主は見間違えるほど強くなったが…」
ブロム「今のまま戦うのは少々、無謀じゃろう」
京太郎「そんなレベルなのか…」
ブロム「じゃから、今日明日は儂に付き合ってもらうぞ」
ブロム「このサイファーを正真正銘、お主専用の武器にする為にな」
京太郎「…分かったよ」
京太郎「ブロムさんがそう言うならきっとそれが最善なんだろう」
京太郎「武器に関してはブロムさんに及ぶはずがないんだから、そっちに従うよ」
下1
ブロムの武器改修成果ー ゾロ目だとー?
ブロム「うーむ…」
京太郎「どうかしたか?」
ブロム「…いや、これほど難しい仕事は初めてじゃ」
ブロム「…普通に考えれば当然なんじゃが」
ブロム「お主はもう自分の形すら曖昧な状態じゃ」
ブロム「少し目を離しただけで指の長さや手の甲の大きさなど…」
ブロム「武器にとって大事な情報が変化する」
京太郎「あー…確かにな」
京太郎「腕の長さとか足の長さとかは戦闘にしっかり関わるから意識してるけど」
京太郎「指の長さまではあんまり意識していないかもしれない」
ブロム「その所為か、綺麗に形が決まらんのじゃ…」
ブロム「うーむ…どうするべきか…」
京太郎「そこまで悩まなくても良いんじゃないか?」
京太郎「問題があるのはあくまでも俺の方なんだし」
京太郎「ブロムさんがだいぶ改修してくれたおかげで持ち手はだいぶ使いやすくなったしさ」
京太郎「まぁ、ここであの力を使う訳にはいかないし…」
京太郎「実際にオデット様の力を使った時にどうなるのかはまだ分からないけど…」
京太郎「でも握った感じ以前よりもしっかりしてるしさ」
京太郎「多分、これなら俺の本気にも耐えてくれると思うよ」
ブロム「……しかし」
京太郎「それにさ。あんまり時間もないよ」
京太郎「さっき咲がバレンタイン王の行く先がわかったって伝えに来てくれたんだ」
京太郎「しかも、行く先はウィンターホルン」
京太郎「ドラゴン達が住まう山だ」
ブロム「…恐らく目的は予言に描かれる竜を味方につける事じゃろうな」
ブロム「絶望の大釜と語られるコルドロンが咲王女の手によって止められた今…」
ブロム「予言に確実に語られる要素はもう竜しかない…」
京太郎「ハインデルが死んだ今、あの山に残っているのはワーグナーだけ」
京太郎「世界最強種のドラゴンの中でも、飛び抜けて力を持ったマジモンの最強だ」
京太郎「もし、そんな竜を味方につけられたら洒落にならない」
京太郎「本気で地上全部が焼きつくされてもおかしくはないだろう」
京太郎「それを防ぐ事を考えたら…明日には出ないといけないし」
京太郎「だから、これで良いんだよ」
京太郎「ブロムさんは十分過ぎるほど自分の仕事をしてくれた」
京太郎「俺はそう信じてる」
ブロム「…京太郎」
須賀京太郎は新スキル 人刃一体(?)を手に入れた
人刃一体(?):自分専用の武器を所持しているようないないような証。なんとなく戦闘力が3上昇する。
ブロム「…分かった」
ブロム「確かに悠長にしておる時間がないのは事実じゃ」
ブロム「鍛冶屋としては不満の残る仕事じゃが…」
ブロム「このサイファーを再びお前に託そう」スッ
京太郎「おう。任せてくれ」
京太郎「ま、さっきも言ったけどさ」
京太郎「ブロムさんのサイファーがあれば百人力だから」
京太郎「文字通りの世界最強だろうがなんだろうが」
京太郎「負ける気はしねぇよ」
ブロム「…まったく調子の良い奴め」フフ
ブロム「それならば早く寝るんじゃな」
ブロム「明日はベリアルの背に乗ってウィンターホルンへの強行軍じゃ」
ブロム「戦闘に参加しない儂はさておき」
ブロム「前線で戦うお主たちが疲労で戦えないなど洒落にならんぞ」
京太郎「分かってるって」
あ、他のスキルと同じように戦闘力は上限を突破します
尚、30超えれば5あがって、80超えれば10あがって、ゾロ目だったらさらに追加でスキルがあった模様
~次の日~
ベリアル「さて、皆、準備は出来たな」
京太郎「…出来たけど」
咲「…コレ本当に良いのかなぁ」
ベリアル「我が良いと言っておるのだ」
ベリアル「気にするな」
ブロム「…しかし、竜を馬車馬のように使う日が来ようとは」
ブロム「冷静に考えなくても贅沢な話じゃ…」
ベリアル「我を救ってくれたお前たちならば、幾らでも馬車馬代わりになるがな」
ベリアル「しかし、前もって断っておくが…我はその背に人の子を載せて走った事などない」
ベリアル「決して快適な旅にはならんと思うぞ」
京太郎「構わないさ」
咲「うん。それも覚悟の上」
咲「…だから、お願い、ベリアル」
咲「私達をウィンターホルンへ…」
咲「お祖父様たちのところへ連れて行って下さい」
ベリアル「…心得た。ならば…しっかり捕まっていろ!」ドドドドド
京太郎「うおおおおおおお!!!」
咲「きゃああああああああ!!!!」
ベリアルの速度ー
1 一日で
2 二日で
3 三日で
4 四日で
5 一日で
6 二日で
7 三日で
8 四日で
9 一日で
0 四日で
ゾロ目 ???
本来なら一週間掛かる旅路を二日で踏破するベリアルマジ有能
じゃあ、ウィンターホルンにバレンタイン王が辿り着いてから帰って来るまで三日掛かったとしてー
それ+二日で判定しましょうかー
踏破率【0/100】
下1~下5
1 踏破率10
2 アクシデントにより踏破失敗
3 踏破率20
4 踏破率25
5 踏破率30
6 踏破率10
7 アクシデントにより踏破失敗
8 踏破率20
9 踏破率25
0 踏破率30
特に明記してなかったですがゾロ目は踏破率-10%にしましょうかーって事で
追いついた時の踏破率85%ですね
__
. ¨ ̄_xi .ix  ̄¨ .
,. ´/≧=≠∨ _∨==≦\` .
/ {/ .,.. . : :⌒i /\: :`゙'< \}: \
,:' ./: : : : : :/ ̄: : \: : : :`ヽ. ':,
/ ./: : : /.: : :/: ;x.: : : : :\: : : : \ ',
,' /.: : : : /.: :// /`ヽ: : : : ヽ: : : : :\
i. .: : : : : : :厶イ/ ,′ \: : : :.',: : : : : :\ i
l / : : : : : :/: :/ {! 、 \: : : : : : : : :ヾ::.、
| .,' : : : : : :/ ;.斗-‐='′', `ト=..._:、 : : : : :. : | j\、 このドラゴン超有能である
. { 八: : : : : : :,' ,._._ ',. ,._.._`ヽ: : : : : :}/. \
ゝ=彡i: : : : : :.i r===ミ` ヽ,. 彡=ミ : : : : :.! ',
〃| : : : : :.: , `'ー- :!: : : : :.}
/' l: : : : :.八 //// //// }}: : : : :j
. / .l: : : : :. : \ r──‐v ,仇.:. .:./ゝ='′
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~雲を突き抜けた天の頂~
バレンタイン王「…もうすぐじゃ、もこ」
バレンタイン王「もうすぐで我らを爪弾きにした世界を焼きつくす…」
バレンタイン王「予言の竜が手に入る」
もこ「……本当にそれで何もなくなるの?」
バレンタイン王「そうじゃ」
バレンタイン王「この世界に満ちる不浄全てを焼き滅ぼし…」
バレンタイン王「心地良い静寂を満たしてくれる…」
バレンタイン王「そうすれば我らの怒りも虚しさも少しは癒えよう」
もこ「……そんな事はない」
バレンタイン王「もこ」
もこ「…私たちは所詮、誰からも愛されず誰も愛さない者同士」
もこ「世界のすべてを滅ぼしたとしても救われる事はない」
もこ「ただ、虚しさが増すだけ」
バレンタイン王「…今更、それが嫌だと申すのか」
もこ「ううん。…どうせ私の胸の中は空っぽだから」
もこ「貴方の手をとった時から救われる事なんて期待していない」
もこ「ただ、間違いは訂正しておこうと思っただけ」
もこ「…どうせ世界のすべてが終焉へと至っても私達の虚無は何も変わらない」
もこ「受け入れてくれる人なんて…何処にもいない」
バレンタイン王「…それでもじゃ」
バレンタイン王「それでも予は憎しみを捨てる事が出来ぬ」
バレンタイン王「かつて慈しんだ王国民からも疎まれ…」
バレンタイン王「歴史に残る狂王となった予にとっては…」
バレンタイン王「それが…それだけが唯一の希望なんじゃ」
もこ「…分かってる」
もこ「だから、今更、ここでやめようだなんて言わない」
もこ「…行こう。救われもしない虚しい道に」
もこ「何処にも行き場のないもの同士…最後まで付き合ってあげる」
京太郎「んな事させるかあああああああ!!!」
もこ「な…っ!?」
バレンタイン王「なんじゃと…!?」
ベリアル「ぐおおおおお!」ズザー
咲「はぁ…はぁ…」
ブロム「ほ、本気で死ぬかと思った…!」
ブロム「早すぎてここ二日生きた心地がせんかったわい…」
バレンタイン王「竜の背に乗って人が…」
バレンタイン王「しかも…お前たちは…」
咲「…お祖父様」
ブロム「……バレンタイン王」
バレンタイン王「…我が孫娘と…そして…お前は…」
バレンタイン王「ブロム…そうじゃ、ブロムじゃな」
バレンタイン王「蛆の沸いた頭でも…お主の名前は良く覚えておる」
バレンタイン王「ドワーフの中でも特に優秀で…魔石の武器を初めて作らせた訳じゃからな」
バレンタイン王「…じゃが、どうしてここに…」
バレンタイン王「よもや、今更、改心して余の足元に傅きに来た訳ではあるまい」
もこ「…」チャキ
京太郎「…とーぜん、止めに来たんだよ」
もこ「…お前は」
京太郎「…よう。久しぶりだな」
京太郎「エンデルフィアで会った時以来か」
京太郎「話を聞いた時からもしかしたら…とは思っていたが」
京太郎「まさか本気であの時のリトルレディだなんてな」
もこ「…寒気がする」
もこ「そんな風に言わないで」
京太郎「そりゃ悪かった。でもさ」ストン
京太郎「…ここから先に進ませる訳にはいかないな」スラァ
京太郎「こちとら既に死んでいる身だが、世界の終焉なんざ認める訳にはいかないんだよ」
バレンタイン王「…何故じゃ」
バレンタイン王「お主も死人ならば分かるじゃろう」
バレンタイン王「この虚しさ、寂しさ、妬ましさ…」
バレンタイン王「死んでしまった時から余の胸には欠落しかない」
バレンタイン王「生きているものが、生を謳歌しているものが憎くて堪らないのじゃ」
京太郎「…俺は決して良い奴じゃないが、そこまで腐ってもいねぇよ」
京太郎「確かに死の感覚は恐ろしいが…俺にとってそれは嫌なもんじゃない」
京太郎「俺はとうの昔にそんなもん乗り越えて…」
京太郎「死人らしくオデット様の御下で生きると決めてるんだ」
京太郎「死ねば誰も彼も自分みたいに恨み言垂れ流すと決めつけんな」
バレンタイン王「…それは持てるもののの言葉じゃ」
バレンタイン王「予が一体、あの国でどんな扱いを受けてきたか…」
バレンタイン王「オデットから寵愛を受けてきたお主には分からんじゃろう」
京太郎「あぁ、確かにわかんねぇよ」
京太郎「…俺に分かるのはただひとつだけだ」
京太郎「お前はレブナント ―― 冥界の中でももっとも罪深い罪人で」
京太郎「それに足る罪を犯したのだと言う事だけ」
京太郎「ついでに言えば…おれにとってはそれで十分だ」
京太郎「どんな理由があろうと心置きなく叩ききる事が出来る」
咲「…お祖父様、お引き返し下さい」
咲「今ならまだ間に合います」
咲「ここにいる彼は冥界の女王オデットの寵愛を一身に受ける方」
咲「彼から取りなしてもらえばその罪を軽くする事も…」
バレンタイン王「黙れ…!」
咲「っ!」ビク
バレンタイン王「お前が…余に意見するのか…!」
バレンタイン王「余の前で舞踊り、慰める為に生まれてきたお前が…!」
咲「そ…れは…」
京太郎「お前、自分の孫を何だと思ってるんだよ!」
バレンタイン王「黙れ…!敵国の国王に孕まされて出来た孫なのだぞ…!」
バレンタイン王「殺されぬだけ有り難いと思え!!」
京太郎「っ…お前…!!!」
咲「…大丈夫、京ちゃん」カタカタ
京太郎「咲、でも…」
咲「…覚悟はしてきた事だから」
咲「…お祖父様、私は…お祖父様が諦めないと言うのであれば」
咲「例え、お祖父様から戴いたこのサイファーを振るってでも…それを止めます」
バレンタイン王「…咲よ。やはり余に逆らうか」
バレンタイン王「思えば…余に逆らってコルドロンを勝手に止めた時もそうであったな」
バレンタイン王「どうやらこれは…何時も以上に激しく鞭をくれてやらねばならんようじゃ」フワァ
咲「…っ!」ビク
京太郎「咲、そいつは俺が…」
もこ「…ダメ」ヒュ
京太郎「っ!?」
もこ「…貴方の相手は私」
京太郎「…そんなに目の敵にされるほど何かしたつもりはないんだけどな」
もこ「…そんな事はない」
もこ「貴方は…本当に煩わしかった」
もこ「私と同じ冥界の住人なのに…全然、暗くなくて…」
もこ「死んでいるはずの目が、まだ生きてる私よりもキラキラしてた…」
もこ「…それが本当に本当に本当に本当に…!!」
もこ「腹が立って仕方がなかったの…!!!」
ブロム「もこ…お前…」
もこ「黙って…!」
もこ「…私の事を利用してきたブロムに何かを言われたくはない!」
ブロム「違う…儂は…」
もこ「じゃあ、どうして!」
もこ「魔剣の事を知っておきながら、どうしてもっと早く教えてくれなかったの…!!」
もこ「どうして手遅れになってから魔剣の事を打ち明けたの!!」
ブロム「それは…」
もこ「…どうせブロムも同じなんだ」
もこ「魔剣の強さを証明する為に私の事を利用してただけ」
もこ「そんな奴の言葉なんて信用出来ない」
京太郎「じゃあ…あそこにいる亡霊はどうなんだよ!」
京太郎「あいつこそお前を利用しようとしてるだけじゃないか!」
もこ「そうだよ」
京太郎「そうだよって…」
もこ「…でも、バレンタイン王は最初からそれを打ち明けてくれた」
もこ「私の事を利用するつもりだって、同じ匂いを感じたんだって…」
もこ「…何も言わずに私の事をただ利用して…」
もこ「最後には捨てるような連中に比べれば…万倍もマシ」
もこ「…それにどうせ私は誰かにしたがって利用され続ける運命なんだ…」
もこ「だったら、その相手くらい…自分で選びたい」
もこ「どうせ利用されるなら…最初からそのつもりで近づいて来た人にすれば…」
もこ「期待して…裏切られなくて…済む…」
京太郎「…お前」
もこ「…貴方には分からないでしょう?」
もこ「誰にも愛されず、誰の事も愛せず…」
もこ「ただ、冥界で朽ちて動けなくなっていく恐怖が」
もこ「そんなに目をキラキラさせて…沢山の人に愛されてきた貴方には…」
もこ「私の孤独も絶望も分からない…!」
もこ「…だから、私は貴方の邪魔をする」
もこ「えぇ…これは嫉妬よ」
もこ「みっともない…最低な感情」
もこ「でも、それがどうだって言うの?」
もこ「どうせ…私は誰にも愛されやしないんだから」
もこ「自分を取り繕う必要なんて何処にもない」
もこ「結局は爪弾き者…」
もこ「でも、私達だってされっぱなしじゃない」
もこ「爪弾きにされるなら…私達の方から世界を拒絶してやる」
もこ「例え、その先に虚しさしかなかったとしても…」
もこ「…私を否定する世界を…否定してやる…!」
京太郎「…馬鹿野郎が…!!」
【対木もこ 戦闘力150】
VS
【須賀京太郎 戦闘力140】
咲「…お祖父様」
バレンタイン王「…かつて余は自らの魔力をバレンタインに流通する全ての硬貨に込めた」
バレンタイン王「臣民の幸せを願って、魔法使いとしてもっとも大事なものをささげた訳じゃ」
バレンタイン王「その上、儂はこうして死霊となり…身体の殆どをなくした」
バレンタイン王「フォゾンなくば、魔法を使う事は出来ん」
バレンタイン王「…じゃが、知っておるじゃろう、咲よ」
バレンタイン王「冥界に落ちても尚、手放さなかった我が王冠には…」
バレンタイン王「いざという時の為に、予備の魔力を込められておる」
バレンタイン王「ソレを使えば…萎縮しているお前なぞ…」ゴゴゴ
バレンタイン王「まるで赤子の手をひねるようにして倒せるのだと」
咲「っ」ビク
バレンタイン王「さぁ、その身体に再び教え込んでやろう」
バレンタイン王「子が親に逆らえばどうなるのかを」
バレンタイン王「その心が折れるまで…な!!」
【バレンタイン王 戦闘力150】
VS
【宮永咲 戦闘力141】
もこ「お前みたいな奴に…出し惜しみはしない…!」
もこ「一気に叩き潰す…!!!」グオオ
京太郎「まさか…それは…!?」
もこ「…流石に死人となれば分かるか」
もこ「そう。これは死の女王から呪いと共に渡された力」
もこ「生けとし生けるもの全てを溶かし尽くす魔性の酸」
もこ「…私はこの力で何人もの敵を」
もこ「…時には味方を殺してきた」
もこ「その恐ろしさを貴方にも味わわせてあげる」
対木もこのスキル バーサーク発動
バーサーク:死の女王から与えられた呪われた力。発動する事で戦闘力を10上昇する。限界時間は3ターンだが、特定の戦闘表によって時間が延長する。
咲「(…お願い)」
咲「(お願い…収まって、私の震え…)」
咲「(ここが…最後だから)」
咲「(これさえ終われば…命なんて惜しくないから)」
咲「(だから…!)」フルフル
バレンタイン王「震えておるな、咲」
バレンタイン王「だが、お前は王に逆らったのじゃ」
バレンタイン王「容赦はせんぞ…!!」
咲「っ!」
宮永咲のデメリットスキル 身体に刻まれた恐怖発動
身体に刻まれた恐怖:バレンタイン王を相手にする時、自身の戦闘力が10低下する。
尚、ベリアルやブロムの援護なんかもあります
一応ラストバトルなんで難易度高めですが、これを超えたらエンディングなんでがんばってね!!!!!!
【ターン1】
須賀京太郎 0/10 【死戦0/2】
対木もこ 0/10 バーサク【3/3】
宮永咲 0/10
バレンタイン王 0/10
下1
1 1ダメージを与える
2 2ダメージを受ける + 武器殺し
3 2ダメージを受ける
4 5ダメージを受ける + バーサーク延長
5 4ダメージを受ける
6 4ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 4ダメージを与える
9 2ダメージを受ける
0 3ダメージを受ける
ゾロ目 ???
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
下2
1 1ダメージを与える
2 2ダメージを受ける + 炎上付与
3 2ダメージを受ける
4 5ダメージを受ける
5 4ダメージを受ける
6 4ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 炎上付与
8 4ダメージを与える
9 2ダメージを受ける
0 3ダメージを受ける
ゾロ目 ???
下3
1 ブロムが京太郎に回復薬を投げた HP1回復
2 ベリアルが京太郎を援護する ダメージ無効かダメージ1アップ
3 ブロムが咲に回復薬を投げた HP1回復
4 失敗
5 失敗
6 失敗
7 ベリアルが咲を援護する ダメージ無効かダメージ1アップ
8 失敗
9 失敗
0 ブロムが二人に魔法薬を投げたHP1回復
ゾロ目 ???
もこ「シ…ねえええええええ!」バッ
京太郎「っ!はや…!!」
京太郎「(動鎧術でも防御が間に合わない…!)」
―― こちらに任せ…
もこ「オォおおおおおおおお!」ザクゥウ
京太郎「がは…っ!!」
もこのサイファー所持者発動
ダメージが1上昇する
京太郎「(なんつう切れ味だ…)」
京太郎「(鎧ごと真っ二つにされるなんて…)」
京太郎「(これが…敵になった時のサイファーの恐ろしさなのかよ…!)」
バレンタイン王「さぁ、ゆくぞ、咲…!」バッ
咲「(大丈夫…おちついて…!)」
咲「(サイファー使いにとっては魔法はそれほど怖くない…!)」
咲「(それに…こっちだって魔法大国バレンタインの王女なんだから…!)」
咲「(特に炎の魔法に関しては…!)」
バレンタイン王「ゆけ!我が稲光よ…!!)」バチチチ
咲「守れ!!!我が炎よ!!」ゴオォオ
バレンタイン王「ぬぅ…!我が雷がかき消されるほどの炎だと…!」
咲「…えぇ。お祖父様」
咲「これでも私は…バレンタインが滅んでから自らを磨き上げました」
咲「死と呪いから逃れ得る為に」
咲「…幾らお祖父様でもそう簡単に遅れをとりません」
バレンタイン王「たわごとを…!子が親に逆らえると思うたか…!」
咲「だったら…これを避けてみてはどうですか…!?」ジャララ
バレンタイン王「何…!?」
バレンタイン王「(鎖だと…!?いつの間に…!!)」
バレンタイン王「(まさかあの炎の中に隠しておったのか…!!)」
咲「捕まえました…お祖父様…!」
咲「後は…燃えろおおおおおおおお!!!!」
バレンタイン王「ぐおおおおおおおおおおおお!!!」
炎上
1ターンに一度1のダメージを与える 特殊な魔法薬がなければ3ターン続く
【ターン2】
須賀京太郎 5/10 【死戦0/2】
対木もこ 0/10 バーサク【2/3】
宮永咲 0/10
バレンタイン王 6/10 炎上
下1
1 1ダメージを与える
2 2ダメージを受ける + 武器殺し
3 2ダメージを受ける
4 5ダメージを受ける + バーサーク延長
5 4ダメージを受ける
6 4ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 4ダメージを与える
9 2ダメージを受ける
0 3ダメージを受ける
ゾロ目 ???
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
下2
1 1ダメージを与える
2 2ダメージを受ける + 炎上付与
3 2ダメージを受ける
4 5ダメージを受ける
5 4ダメージを受ける
6 4ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 炎上付与
8 4ダメージを与える
9 2ダメージを受ける
0 3ダメージを受ける
ゾロ目 ???
下3
1 ブロムが京太郎に回復薬を投げた HP1回復
2 ベリアルが京太郎を援護する ダメージ無効かダメージ1アップ
3 ブロムが咲に回復薬を投げた HP1回復
4 失敗
5 失敗
6 失敗
7 ベリアルが咲を援護する ダメージ無効かダメージ1アップ
8 失敗
9 失敗
0 ブロムが二人に魔法薬を投げたHP1回復
ゾロ目 ???
咲ちゃん強すぎぃいいい!!!
なんでこんな不利なのにあっさり2ターンでバレンタイン王ぶっ殺してるんですかねぇ
もこ「マだマダああああああああああ!!!」
京太郎「く…!」
京太郎「(くそ…手がつけられねぇ…!)」
京太郎「(これが戦場の死神と言われた魔剣士の本気…!!)」
京太郎「(呪いもそうだが…完全に魔剣を使いこなしてやがる…!!)」
京太郎「(ラグナネイブルが手を焼く訳だぜ…!)」
京太郎「(…だがな…!)」ピタ
もこ「ソコだあああアァアアア!!」
京太郎「やりようはあるんだよおおお!!」ダッ
もこ「(自分カラ突っ込んで来る…!?)」
もこ「(一体、どういう…いや、でも、このまま…!!)」
もこ「(叩キ切る…!!)」
―― やらせん…!!
もこ「な…!!」
もこ「(手応えが…ナイ!?)」
もこ「(確かニ鎧デぶち当たられて…威力ハ弱まってイタけれど…)」
もこ「(それにしたってコレハ…オカシイ…!!)」
動鎧術によってサイファーを無効+死戦にてダメージ無効に
バレンタイン王「さ、咲…お前…」
咲「…先ほどお祖父様は容赦なさらないとおっしゃりましたが」
咲「それは私も同じです」
咲「今の私は…一人ではないのですから」
咲「愛する人も…守りたい人もすぐ側にいてくれています」
咲「だから…」
バレンタイン王「まさかお前…あの死人に…」
咲「せ…やああああああああ!」ジャララ
バレンタイン王「ぐおおおおおお」ズガァ
咲「こうやって振り回せば魔術に必要な詠唱も」
咲「印を結ぶ事も出来ないでしょう」
バレンタイン王「ま、待て、咲…!」
バレンタイン王「話しあおう。よ、余は…」
咲「聞く耳持ちません…!!!」ゴオオオ
バレンタイン王「があああああああああああ」
咲「もうい…っぱああああつ!」ジャラ
バレンタイン王「っっっ!?」ズガァァ
バレンタイン王「な、何故だ…」
バレンタイン王「さっきまで余に萎縮してた小娘が…」
バレンタイン王「何故、余をこれほど圧倒できるほどの力を…」
咲「…お祖父様」
咲「お祖父様は一つ勘違いなさっています」
バレンタイン王「なんじゃと…」
咲「お祖父様は以前よりも弱くなられました」
咲「憎しみに気を取られ、以前よりも魔法の精度や速度が落ちています」
咲「以前のお祖父様ならば私もここまで圧倒する事が出来なかったでしょう」
咲「それに何より、今、私にとってもっとも恐ろしいのはお祖父様ではありません」
咲「愛した人を失う事なのです」
咲「それに比べればお祖父様の恐ろしさなどそよ風のようなもの」
咲「…戦う気持ちになれば幾らでも怯えは消え去りましょう」
バレンタイン王「馬鹿な…愛の力であるとでも言うのか…!」
バレンタイン王「そんなものの所為で…余が負けると…!!」
バレンタイン王「それは…お前の母を狂わせた猛毒なのだぞ!!」
咲「…そうかもしれません」
咲「事実、私の慕うお方は既に想い人がいる身」
咲「幾ら恋い焦がれたところで私はきっと省みてはもらえないでしょう」
咲「…そんな事は私も分かっているのです」
咲「でも、それがどうしたと言うのですか」
咲「例え報われる事はなくても、この身に宿る情熱は…」
咲「まるで収まる事はありません」
咲「私があの人を愛していると言う気持ちはまるで変わらないのです」
咲「ならば、それは私の力になってくれましょう」
咲「恐ろしい過去に…かつての自分に立ち向かうための」
咲「何にも代えがたい援軍になってくれるのです」
バレンタイン王「馬鹿な…馬鹿な…!」
バレンタイン王「お前は正気か!」
バレンタイン王「既に想い人のいる男に横恋慕しながら…」
バレンタイン王「それで良いと…そう申すのか…!!」
バレンタイン王「そんなものに余が劣っていると…!!!」
咲「…私の知る王は」
咲「かのオーダインでさえ歯が立たなかったであろう最強の魔法使いは」
咲「かつて愛に満ち溢れた人でした」
咲「その身が凡百に堕ちる事も覚悟の上で…」
咲「臣民たちに自身の魔力を分け与えるほどに」
バレンタイン王「……」
咲「…お祖父様」
咲「どうかその時の御心を取り戻し下さい」
咲「お祖父様は本来、誰にも負けぬ名君であったはず…」
咲「どうか…どうかお願いです」
咲「…私に最後のトドメをささせないでください」
バレンタイン王「…無理じゃ」
咲「お祖父様…っ」
バレンタイン王「……お前の知る名君バレンタイン王は死んだ」
バレンタイン王「ここにおるのはただ気が狂い、世界のすべてを恨まねばすまぬ骨の塊よ」
バレンタイン王「…あの選択に後悔しかしておらん…ただの老いぼれだ」
バレンタイン王「…だから、咲よ」
バレンタイン王「余を…このまま滅ぼせ」
バレンタイン王「余を生かしておけば、必ず世界に弓引くだろう」
バレンタイン王「この魂が存在し続けておる限り、改心するなどありえん」
バレンタイン王「余はもう…道を間違えてしまったのだ」
咲「…お祖父様」
バレンタイン王「…これも宿命かもしれん」
バレンタイン王「余がアリエルの為に作らせた鎖で身を縛られ…」
バレンタイン王「余が教えた魔法で…この身を焼かれ尽くす…」
バレンタイン王「…国を守れず、世界を焼き尽くそうとした愚王にはお似合いの末路じゃ…」
バレンタイン王「…じゃがな」
バレンタイン王「咲よ、胸を傷ませる必要はない」
バレンタイン王「余は…とうの昔に死んでおる」
バレンタイン王「我がバレンタインが滅びた時ではない」
バレンタイン王「その心に一抹の狂気を抱いた時から…」
バレンタイン王「お前たちの王は…身罷ったのだ…」
咲「…はい」
バレンタイン王「さぁ…やれ」
バレンタイン王「さっきたたきつけられた衝撃で腕の腕を砕かれ…」
バレンタイン王「余はもう魔法も何も使えん」
バレンタイン王「…余を哀れと思うなら…一気に滅ぼしてくれ」
咲「……分かり…ました…!」
バレンタイン王「ぐああああああああ!!!」
京太郎「(…咲の方は決着がついたか…)」
京太郎「(もうちょっとしたらこっちに救援に来れそうだな…)」
京太郎「…もうやめようぜ」
京太郎「あっちの勝負はついた」
京太郎「お前にもう勝ち目はない」
もこ「マダだ…!」
もこ「例え一人になっテモ…私は諦めナイ…!」
もこ「バレンタイン王が滅ンデモ…!」
もこ「この身ひとつで世界のすべてを殺し尽くしてヤル…!」
京太郎「あぁ…そうかよ…!」
京太郎「だったら…こっちも最後まで付き合ってやるよ…!」シュゥゥ
もこ「ナニ…!?」
もこ「傷が塞がッテいく…!?」
京太郎「悪いが、こっちはお前以上に人間離れしてるんでね」
京太郎「ついでに…」チラ
ブロム「京太郎!」バッ
京太郎「っしゃ…!」パリーン
もこ「ソレはまさか魔法薬…!?」
京太郎「当然、バックアップも万全って訳だ」
京太郎「…言っとくが持久戦となると俺は強いぜ?」
もこ「…ナラ速攻で殺し尽クスマデ!!!」
【ターン3】
須賀京太郎 3/10 【死戦1/2】
対木もこ 0/10 バーサク【1/3】
宮永咲 0/10
下1
1 1ダメージを与える
2 2ダメージを受ける + 武器殺し
3 2ダメージを受ける
4 5ダメージを受ける + バーサーク延長
5 4ダメージを受ける
6 4ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 4ダメージを与える
9 2ダメージを受ける
0 3ダメージを受ける
ゾロ目 ???
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
下2
1 ブロムが京太郎に回復薬を投げた HP1回復
2 ベリアルが京太郎を援護する ダメージ無効かダメージ1アップ
3 ブロムが咲に回復薬を投げた HP1回復
4 失敗
5 失敗
6 失敗
7 ベリアルが咲を援護する ダメージ無効かダメージ1アップ
8 失敗
9 失敗
0 ブロムが二人に魔法薬を投げたHP1回復
ゾロ目 ???
あ、咲ちゃんノーダメで勝った時点でブロムの援護意味ないですね
京ちゃんに援護に全部書き換えます(´・ω・`)ゴメンナサイ
もこ「ウおおおぉおおお!」
京太郎「焦ってるな…!」
京太郎「やっぱりそいつは時間制限アリって事か…!」
もこ「ウルサイ!!」
京太郎「だけどな!そんな風にブンブン振り回しちゃ危ないぜ!!」
もこ「殺スつもりでやってるンダ!!」
もこ「当然ダ…!」
京太郎「危ないのは…俺じゃねぇよ!」ダッ
もこ「(相打ち覚悟カ…!ダケド…!!)」
もこ「(こっちの方が…早い…!!)」
―― その切れ味の良さが命取りだ…!
須賀京太郎の死戦発動
ダメージを無効に
もこ「(しま…!? また手応えガ…!!)」
京太郎「うぉおおおおおおお!!!」ザシュ
もこ「っ…!」ガキィン
京太郎「…受けたな」ニヤリ
もこ「何を…」ボロ
もこ「っ!?」
京太郎「悪いがこっちの武器もそっちに負けず特別製なんだ」
京太郎「下手に受けるとご自慢の魔剣もボロボロになるぞ」
もこ「く…ぅ!」シュゥゥゥ
京太郎「…ついでに言えばだ」
京太郎「効果時間が切れたようだな」
京太郎「これで武器の差も入れてほぼ互角」
咲「京ちゃん…こっち終わったよ…!」
京太郎「いや、援軍の数を入れりゃこっちの方がはるかに有利だ」
もこ「…」
京太郎「…それでもまだやるんだな?」
もこ「…当然…!」
京太郎「そうかよ。なら…」
ブロム「もう一つじゃ!」ブン
京太郎「後遺症が残らない程度にぶちのめしてやるよ!!」パリーン シュゥゥゥ
【ターン4】
須賀京太郎 2/10 【死戦2/2】
対木もこ 0/10 バーサク【0/3】
宮永咲 0/10
下1
1 2ダメージを与える
2 2ダメージを受ける + 武器殺し
3 1ダメージを与える
4 5ダメージを受ける + バーサーク発動
5 4ダメージを受ける
6 4ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 4ダメージを与える
9 1ダメージを与える
0 3ダメージを受ける
ゾロ目 ???
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
下2 咲ちゃんの援護
1 2ダメージを与える
2 失敗
3 1ダメージを与える
4 失敗
5 受けるダメージを無効に
6 失敗
7 受けるダメージを無効に
8 4ダメージを与える
9 1ダメージを与える
0 失敗
ゾロ目 ???
下3
1 ブロムが京太郎に回復薬を投げた HP1回復
2 ベリアルが京太郎を援護する ダメージ無効かダメージ1アップ
3 ブロムが京太郎に回復薬を投げた HP1回復
4 失敗
5 失敗
6 失敗
7 ベリアルが京太郎を援護する ダメージ無効かダメージ1アップ
8 失敗
9 失敗
0 ブロムが京太郎に魔法薬を投げた HP1回復
ゾロ目 ???
京太郎「咲…!」
咲「うん…!」ジャラララ
もこ「っ!?」
もこ「(鎖の檻…!?)」
咲「締め付け…!」ジャララ
もこ「ぐ…!!」ギリリ
京太郎「ついでに…!」グッ
京太郎「こいつでどうだあああ!」ドゴォ
もこ「が…は…!!」
もこ「何…この衝撃…!)」
もこ「(ただ殴られたはずなのにまるで骨まで響くような…!)」
もこ「(ハインデルと言うトカゲにも並ぶ衝撃…)」
もこ「(まさかこの男…ドラゴン並の怪力でも持っているの…!?)」
京太郎「…」シュゥゥ
もこ「(かも…しれない)」
もこ「(最初に与えたダメージが…もう殆ど完治してる…)」
もこ「(魔法薬の効果もあるだろうけど…)」
もこ「(でも…ここまで劇的に回復する事なんて普通ありえないのに…)」
もこ「(…やっぱりこの男…普通じゃない)」
もこ「(特別…なんだ)」
もこ「(私と違って…愛されて…その上、特別なんて…)」
もこ「(そんなの…不公平過ぎる…!)」
もこ「(許せるはず…ない…!!)」ギリィ
【ターン5】
須賀京太郎 1/10 【死戦2/2】
対木もこ 5/10 バーサク【0/3】
宮永咲 0/10
下1
1 2ダメージを与える
2 2ダメージを受ける + 武器殺し
3 1ダメージを与える
4 5ダメージを受ける + バーサーク発動
5 4ダメージを受ける
6 4ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 4ダメージを与える
9 1ダメージを与える
0 3ダメージを受ける
ゾロ目 ???
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
下2 咲ちゃんの援護
1 2ダメージを与える
2 失敗
3 1ダメージを与える
4 失敗
5 受けるダメージを無効に
6 失敗
7 受けるダメージを無効に
8 4ダメージを与える
9 1ダメージを与える
0 失敗
ゾロ目 ???
下3
1 ブロムが京太郎に回復薬を投げた HP1回復
2 ベリアルが京太郎を援護する ダメージ無効かダメージ1アップ
3 ブロムが京太郎に回復薬を投げた HP1回復
4 失敗
5 失敗
6 失敗
7 ベリアルが京太郎を援護する ダメージ無効かダメージ1アップ
8 失敗
9 失敗
0 ブロムが京太郎に魔法薬を投げた HP1回復
ゾロ目 ???
もこ「(許さない…許さない許さない許さない…!)」
もこ「(私は絶対にコイツの事を許しちゃいけない…!)」
もこ「(先に滅んだバレンタイン王の為にも…!)」
もこ「(絶対に倒さなきゃいけないのに…!)」
京太郎「さらに…もう一発!!」ドゴォ
もこ「あ…ぐ…おぉおお」ドサ
京太郎「…ふぅ」
京太郎「…とりあえずこっちの勝ちってところかな」
もこ「く…そ…おぉぉお…」
京太郎「ま、かなり危なかったけど…」
京太郎「皆のお陰で何とかなったよ」
咲「えへへ…」テレテレ
ブロム「…本来、儂がどうにかせんかったらいかんかったのをお前たちに押し付けたんじゃ」
ブロム「礼など儂が言うべきじゃよ」ソッ
もこ「ブロ…ム…」
ブロム「…この魔剣はな、もこ」
ブロム「正真正銘…儂の最高傑作じゃ」
ブロム「呪いの力などなくとも…サイファーとしてバロールに並べ立てるほどのな」
ブロム「…正直なところ、儂は自慢じゃったよ」
ブロム「あぁ、儂はこれほど素晴らしい武器を打ったんじゃと」
ブロム「その力を評価される度に…儂は喜んでおった」
もこ「…」
ブロム「じゃが、これはもう要らん」
もこ「え?」
ブロム「…京太郎、それでこの魔剣を砕いてはくれんか」
ブロム「並のサイファーでは無理じゃが…」
ブロム「お主のサイファーならば…それが出来るじゃろう」
京太郎「良いのか?」
ブロム「あぁ。これは世にあってはいけないものじゃ」
ブロム「サイファーと言う特性だけではない」
ブロム「死の呪いが染みこんだこれは持ち主を不幸にしかせん」
ブロム「…儂は鍛冶屋としての本分を見失っておった」
ブロム「大事なのは武器の性能ではない」
ブロム「それが一体、どれほど多くの危機を救ったかなのじゃとな」
もこ「…ブロム?」
ブロム「…すまなかった、もこよ」
ブロム「儂がこんなものを作った所為で…お前にとても苦しい思いをさせた…」
ブロム「すまない…本当に…すまない…」ポロポロ
もこ「……どうして泣くの?」
京太郎「良いのか?」
ブロム「あぁ。これは世にあってはいけないものじゃ」
ブロム「サイファーと言う特性だけではない」
ブロム「死の呪いが染みこんだこれは持ち主を不幸にしかせん」
ブロム「…儂は鍛冶屋としての本分を見失っておった」
ブロム「大事なのは武器の性能ではない」
ブロム「それが一体、どれほど多くの危機を救ったか」
ブロム「…そんな事も忘れて浮かれておった頃の自分と決別する為にも…」
ブロム「儂は…この魔剣を決して認めん」
もこ「…ブロム?」
ブロム「…すまなかった、もこよ」
ブロム「儂がこんなものを作った所為で…お前にとても苦しい思いをさせた…」
ブロム「すまない…本当に…すまない…」ポロポロ
もこ「……どうして泣くの?」
ブロム「全て儂が悪いからじゃ…」
ブロム「儂は…これまでずっとメルヴィンの事を止められんかった…」
ブロム「全ては妖精の国の為だと言うあやつに反発心を抱きながらも逆らわんかったんじゃ…」
ブロム「結果…お主は両親の元から攫われ…」
ブロム「この魔剣の所持者として育てられてしまった…」
もこ「…攫われた?」
もこ「私…両親に捨てられたんじゃ…ないの?」
もこ「それをメルヴィンが拾ってくれたって…そう言って…」
ブロム「…違う」
ブロム「お前は…メルヴィンによってさらわれたのじゃ」
ブロム「タイタニアとの国境近くにあった小屋にひっそりと隠れ住んでいた夫婦から…」
ブロム「あやつはお前を攫ってきたんじゃよ」
もこ「…嘘」
ブロム「嘘ではない…本当の事じゃ」
もこ「うそうそうそうそ!!!」
もこ「だって…それなら私は!!」
もこ「私は…今まで…何の為に…」ポロポロ
ブロム「すまん…本当に…すまない…」
もこ「…どうして」
もこ「どうして…そんな事言うの…」
もこ「私はもう…何もないのに…」
もこ「メルヴィンから捨て駒だって言われた時から…もう何もなくなっちゃったのに…」
もこ「なんでそんな風に…いじめるような事言うの…!!」
ブロム「……儂がお主に償いたいからじゃ」
ブロム「全てを知りながら…黙っておった罪を償い…」
ブロム「お主に裁かれたかったんじゃ」
ブロム「儂をどう扱ってくれてくれても構わん」
ブロム「気に入らんのならば…殺してくれても良い」
ブロム「…じゃが、頼む」
ブロム「これ以上、自分を追い込まないでくれ…」
ブロム「誰にも愛されていないなどと…そんな寂しい事を言わんでくれ…」
ブロム「少なくとも…お主の両親はお主を愛しておった…」
ブロム「さらわれたお主を探して…流行病に掛かってもまだ諦めんかったほどに」
もこ「……」
もこ「…じゃあ」
もこ「私の…お父さんとお母さんは?」
ブロム「…両方共既にエンデルフィアへと旅立たれた」
もこ「…っ!!!」グッ
もこ「じゃあ…意味…ないよ…」
もこ「例え、愛してくれていても…私…その声も温かみも何も知らない…」
もこ「…両親って一体なんなの?」
もこ「愛って一体なんなの…!?」
もこ「答えて…!答えてよ、ブロム!!」
ブロム「それは…」
京太郎「…そんなの誰も分かんねぇよ」
もこ「…え?」
京太郎「愛なんて一口に言っても色々とあるんだ」
京太郎「その上、人によってその形は簡単に変わって…」
京太郎「どれが愛だなんてたやすく言葉で言えるようなもんじゃない」
京太郎「俺だって…オデット様の事を愛してると自信を持って言えるけど」
京太郎「愛の定義が出来るかと言えば、答えは否だ」
京太郎「それくらい愛って言うのは難しいもんなんだよ」
もこ「じゃあ…」
京太郎「だけど、それを教えてやる事は出来る」
京太郎「言葉ではなくて、自分の身体のうちから湧き上がるものとして」
京太郎「お前に伝えてやる事は出来る」スゥゥゥ
もこ「…え?」
もこ「(…この男の姿が急に掻き消えて…)」
もこ「(別の姿になっていく…?)」
もこ「(これって一体…)」
????「…もこよ」
もこ「…お前は…」
????「我が名はエドガー」
エドガー「…お前の父親だ」
もこ「…父…親…?」
もこ「…嘘。私のお父さんはもう死んだって…」
もこ「(…でも、確かにハインデルは言った)」
もこ「(死の間際に…私の父親はエドガーと言う名前だと)」
もこ「(…それをこの男が知っているはずないし…)」
もこ「(もしかして…本当に…)」
エドガー「あぁ、死んだ」
エドガー「死んで我が魂は冥界で朽ちるのを待つだけだった」
エドガー「だが、この男がわが祖国タイタニアの危機を伝えてくれてな」
エドガー「無念の中朽ちるのを待つだけの魂ではあったが…」
エドガー「祖国を救うためならばとこの男の一部になった」
エドガー「まぁ、それで自分の娘に会える日が来ようとは思わなかったが…」
エドガー「運命とは本当に面白いものよな」
もこ「……あ…ぅ」
エドガー「…本当に大きくなった」
エドガー「私が抱き上げた時はまだこんなに小さかったはずなのに…」
エドガー「もう簡単に抱き上げてやる事は出来んな」ナデナデ
もこ「あ…」
エドガー「…だが、まだまだ身体は小さいな」
エドガー「ちゃんと食べているのか?」
エドガー「今の年頃が一番、おんなとして成長する時期なのだ」
エドガー「しっかり食べて大きくならんと後で後悔する事になるぞ」
もこ「い、いきなり父親面しないで!」
もこ「だ、大体、私は本当に貴方の事を父親だって認めた訳じゃない…!」
エドガー「…まぁ、当然だろうな」
エドガー「いきなり父と名乗られても困惑するだろう」
エドガー「ましてや、今まで捨てられたと思っていたのだから尚の事」
エドガー「…しかし」
エドガー「それでも…私はお前に伝えたかった」
エドガー「わが宿主に無理を言って変わってもらったのも…その為だ」
もこ「…何を…?」
エドガー「…愛している。我が娘よ」ギュ
もこ「あ…」
エドガー「…私が情けない所為で愛してやれずにすまない」
エドガー「親として護ってやれずにすまない」
エドガー「一人にさせてしまって…すまない…」
エドガー「お前に…こんな辛いものを背負わせて…」
エドガー「本当に…すまない…」ギュゥ
もこ「あ……あぁ…」ポロ
エドガー「…叶う事ならばお前の側にいてやりたかった」
エドガー「慎ましやかでも…人並み以上の愛情を注いでやりたかった…」
エドガー「我が父や弟が統治していたタイタニアの町並みを案内してやりたかった…」
エドガー「こんな無骨な鎧ではなく…ちゃんとしたドレスを着させてやりたかった…」
もこ「…っ」ポロポロ
エドガー「全ては…全ては私の所為だ」
エドガー「お前を護ってやれず…妖精に奪われて…」
エドガー「取り返す間もなく、流行病で死んでしまった私の…」
もこ「お…父さん…」
エドガー「…こんな私と父と呼んでくれるか」
エドガー「…お前は優しい子だな」
エドガー「出来れば…そんなお前の側でその成長を見守ってやりたかったが…」
エドガー「…それは叶わない」
もこ「っどうして…!!」
もこ「折角…折角、会えたのに…!!」
エドガー「私は死霊だ」
エドガー「既に死んだ身なれど、死の女王と我が主人の好意によって」
エドガー「こうして表に出ているだけに過ぎない」
エドガー「こうしてお前を抱きしめている身体も本来ならば、我が主人の物」
エドガー「それを何時までも独占する訳にはいかない」
エドガー「お前の側には…いてやれないんだ」
もこ「そんな…っ」
エドガー「…だから、そこのドワーフよ」
エドガー「頼みがある」
ブロム「…なんじゃろうか?」
エドガー「…この娘の事を頼む」
エドガー「この娘は…私と彼女の自慢の娘なんだ」
エドガー「護れなかったが…愛してやる事も出来なかったが…」
エドガー「それでも私達にとっての一番の宝なんだ」
ブロム「…分かった」
ブロム「儂が責任をもって貴方の代わりを果たそう」
エドガー「…助かる」
もこ「お父…さん…」グス
エドガー「もこよ」
エドガー「…私はもうお前の側にはいれないが」
エドガー「それでもこうしてお前の事を気にかけてくれるものはいる」
エドガー「その者達を大事にしなさい」
エドガー「自分はもう血塗られてしまったのだと」
エドガー「誰にも愛される事はないのだと…心に壁を作る必要はない」
エドガー「お前はまだやり直す事が出来る」
エドガー「愛されて…誰かを愛する事も出来る」
エドガー「だって…お前は…」
エドガー「私と彼女が愛しあってできた…たった一人の娘なのだから」ソッ
もこ「……う…ん」
エドガー「…では、そろそろ時間だ」
エドガー「私は再び主の中で眠りにつくとしよう」
もこ「お、お父さん…あの…」
エドガー「…もこ。私は…待っているぞ」
もこ「え?」
エドガー「昏いエンデルフィアの地で再びお前と会える事を」
エドガー「お前がこれよりどれほど充実し、幸せな人生を送ったのかを聞ける事を」
エドガー「誰よりも…楽しみにしている」
もこ「…うん。私も…」
もこ「私も…またお父さんと会えるのを楽しみに待ってる」
もこ「だから…だから…あの…」
エドガー「……あぁ」ギュ
エドガー「…その時までさようならだ」
エドガー「我が愛する娘、もこよ」
スゥゥゥゥ
京太郎「…ふぅ」
咲「…京ちゃん、お疲れ様」
京太郎「ま、これくらいは…な」
京太郎「この子がこんなに追い込まれたのは俺の責任でもあるみたいだし…」
咲「…京ちゃんは気にしすぎだよ」
咲「誰がどう見ても、この子の逆恨みだった訳だし」
咲「京ちゃんがここまでやる必要はなかったと思うな」
京太郎「…なんで拗ねてるんだ?」
咲「…例え別人とはいえ、好きな人が他の女の子と抱き合ってるのを見て平静でいられると思う?」ジト
京太郎「うぐ…」
咲「…まぁ、私が勝手に好きでいる訳だから、ダメだなんて言わないけどね」
咲「でも、嫉妬するくらいは許して欲しいな」
もこ「うっく…ぐす…」
ブロム「…もこ」
ベリアル「…話は終わったか?」
京太郎「あぁ。待たせてごめんな」
ベリアル「気にするな。人の子にも色々とある事くらいは理解している」
ベリアル「…それより早く山を降りた方が良い」
ベリアル「我が友ハインデルが殺されたとなれば、もう一人の共、ワーグナーの怒りはかなりのものだろう」
ベリアル「私が側にいても問答無用で襲い掛かってくる事も考えられる」
ベリアル「だから、早く我が背に乗れ」
ベリアル「それぞれ行きたいところまで連れて行ってやろう」
京太郎「えっと、じゃあ…」
ブロム「…儂ともこはタイタニアの外れにある小屋に行こうと思う」
ブロム「あそこにはタイタニア王兄…エドガーの墓があるはずじゃ」
ブロム「もこと共に儂は余生をそこで暮らすよ」
京太郎「…そっか」
ブロム「…京太郎はどうするんじゃ?」
京太郎「俺はやっぱエンデルフィアへと戻るかなぁ」
京太郎「色々あって遅くなってしまったし…」
京太郎「これ以上寄り道するとオデット様が怖い」
京太郎「んで、咲は…?」
咲「…私も途中まで一緒にいこうかな」
咲「今のところ特にやりたい事がある訳じゃないし」
京太郎「そっか。じゃあ…ベリアル」
京太郎「まずはタイタニアの外れに頼む」
ベリアル「了解した」
ベリアル「では…しっかり捕まっていろ」
咲「あ、あの、出来れば行きよりはゆっくり目で…」
ベリアル「ふむ」
ベリアル「…これは人間の言うところの振りと言う奴か」
咲「え、ち、ちが…!?」
ベリアル「よしきた。では、帰りも全速力で送って行ってやろう」
咲「いやあああああああああ」
っとある程度場面が落ち着いたところで今日はここまでです
明日じゃエンディングやって二周目の最初をちょこっとやれたらいいなって
後、引き継ぎとかどうしましょうかねー
スキルとか結構面白い事になってるんで、一部、引き継いでも良いかなーと思わなくもないのですが
それとも最初からキャラメイクの方が良いです???
あ、後、人刃一体忘れてごめんなさい(´・ω・`)ま、まぁ、殆ど大勢に影響のないスキルでしたし…
ついでにウルズールのカエル化も忘れててすみません(´・ω・`)まぁ、これもメタモルボディで回避出来るようになってたんですが
/__ノV(__ _)I*=≦ア⌒'くi:i:i:i:i:\
/⌒)__/⌒\: : : ``丶、__´'くi:i:i:_〉
. .′/⌒{\: : :.\ : : : : : \``丶、
{ ./.: : :从: :丶: : ∨/: : : : : : : : : :\
. ___/.: : :,′{ \ : :`∨\: : : }}: : : : : : : \
. ⌒,′: .:′、 \:__|=- ≧=--‐: : : : :|:.\
′: : i{___ \ ´ i|≧=-: :.}}: : : : : : : |: : :
___彡: : : :i{≠ぅミ k抖竺=ミ}}: : : : : : : |: : :
}: : .:}八{ {/{ハ. ⌒ {/{_い刈: : : : : : : |: : :
,: : : :乂__ Vrク 乂rク ノ :/.: : : : ; : : : ちなみに戦闘中ちゃんと周りを威嚇し
. ′: : : }}' ' ' ' ' 'ア: : : : : :_/_: : : トロルやグリフォンなんかが戦闘に介入しないようにしていたベリアルちゃんの図
. i{: : :‘, 圦 r--‐ vi /}.: : : :/ }/ :
八: : ∧: : : . ノ __〉: : / ん: :
/ ):/ : }}:. : : : : . __〉: : :{ {/ : :
_/: : :.}} : : : : : :}>=ぉi爪 __ア. : :/} '{=-‐
⌒ア: : :}}: : : :j{ ̄ ̄ ,ハ ____ア゙.: :/ ,}i '{___
/: __.: :>‐j{ __/ }_ア゙.: :/__-=圦 /⌒`
. //___\ j{ .「i:i:ヽア゚.: :/:i:i:i:i:i} ___} _/
/  ̄ ̄} _,ノi:i:i:/: : : /:i:i:i:i:i:i:i:i|__ア_/ /
圦  ̄ ̄}__}:i:i:i:i:{.: : :んi:i:i:i:i:i:i:iノア⌒\ /
. /: ;ハ  ̄}ア゙>-圦: :r‐====- '"´ ´'〈
/: : |/∧ ア´くi:i:i:i:i:i:i:i≧,
: :/ |: /∧ ,′ \__/|i:i:i:丶.,,__,,. -==- _
:/ i|: :/ _{iト ′ { l/└─ '" ⌒≧=-
八 { ‘, { ‘, } __/ }
\、 .‘,丶 ‘, }ア ノ
` .‘, : . ..,,__〉,
‘, \≧=- -=≦
/ |i / / ヽ ヽ ` ⇔ o。.
。σ± ※ ‥ 。。 И / ハ丿 `ヽ つσ℃。
♂ //| .′ / }/. / イイ : ∇⌒▽Å。
′ | ′ ′: i| i i : : . Y⌒%
. ρ .。㏄ l i ! i | i| | i:| l | : i : .
゚ ⅰ Ч| i |│ | : | | :トミ | 川|:!:| : | ⅰ :
§ . * ゚ ゜゚ | | $| |:! iトミ_ !.i¦ | 」 _,].二二...,_乢LI」 !. | [)
゚ + ゚ q |:L山 」┘ _,]..二⌒´ ´ ` | |: | _ ...Ω吐_
‰ 。 .o:+゜ | i ハ ,. ´ ___ | |i | ^´ ゚: . ゚ 。
β | | / : : ____ ,x≠=ミ、. | |l | φ::. :.
{$ | ′ : : Y.x≠宀く | |i | ,哘::. : ゚ ウルズールが死んだと聞き
&g_ _ ...o:+゜ | i :i . .: :i| / ;. !: |_ .。叱:: :: :. . * 京太郎が何時帰って来ても良いように
| | :| : :八 ′ : Ю:: :: :. :.. : . おめかしして待っているオデット様の図
|i И :| : : 个 . < ) /′ . ♭゚ [)
。o ☆| /|i/ | :! : : !へ. 〕ト、 /: : : ! :: :.
♂ ゜ / | :|′; :| / \ 丶 .,___,,.. イ 、: : :i i| . φ: .
/ :; ′//⌒Y \ ; \::| i| :i . 。:: :.
. ρ + / ′ /⌒Y´ { \ ,′、 | i| i| 丶 ..:: :. .
゚゜o / ,。s% ( {( 八__ 丶 / , ! _j! i| 、、丶 \ _ , 。.。o+゜:: :. .
§゜ 。% / \ -=ミ\( ⌒丶、=ミ __,/ '^ ; 癶こ式.-‐‐-ミ \:::: :: :. .
゚ ‰ / / )/⌒≧=‐く j}. ヽ/`ヽ. ゙人 ‐- ..,,__j〕トミ 丶 \
% 〉 ,/ { { / `ヽ___,ノ、 / j} i ‐- ====ミ 丶 \ 丶
/ ゚゜ %\ _j}ニ=-‐{ / ) ) ノノ___,ノ. : 丶 \
. / ′ {i Y^ー=ミ \ { (___くく-=ミ `Y丶 : \ \ ⅰ
/ : _,,,乂,__j{ __) \} {`¨⌒丶 ヽ: \、,j__ ⅰ \. i|
. /. i,.:´^ y‐==ミ/ `ヽ \ } ,j} マニコ==‐-ミ ,丿 丶. j|
荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」
↓
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」
↓
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋
↓
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」
↓
>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」 【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」 【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450628050/)
>>1大先生の新作です!
荒らし除けにキャラ変えた癖になにも学んでないのが見ただけで判る内容!
貴虎「つゆだく!そういうのもあるのか」 【仮面ライダー鎧武SS】
貴虎「つゆだく!そういうのもあるのか」 【仮面ライダー鎧武SS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453306136/)
貴虎「こってり!そういうのもあるのか」 【仮面ライダー鎧武SS】
貴虎「こってり!そういうのもあるのか」 【仮面ライダー鎧武SS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455035899/)
ちょっと遅れましたが今からご飯食べてこっちはじめまーす
恐らく23時30分くらいからの開始になるかと(´・ω・`)
ヒャッハー投下だー!
の前に引き継ぎに関してですがー
とりあえず戦闘力上限に関しては多くの人が言及してくれているのでその戦闘力上限は確定
んで戦闘力はある程度、下駄履かせた上で、二つコンマ高い方採用
スキルに関してはコンマ次第で引き継ぎ可能って感じでどうでしょう?
と言いつつ今からはじめまーす(´・ω・`)
~タイタニアの外れ~
もこ「…ここが」
ブロム「そうじゃ。ここがお前が暮らしておった家じゃ」
もこ「…荒れ放題」
ブロム「まぁ、もう十年近く誰も住んでおらんかったからなぁ」
ブロム「とりあえず補修が必要じゃろう」
もこ「…出来そう?」
ブロム「安心せい。これでも儂はドワーフじゃ」
ブロム「鍛冶じゃなくてもこういう大工仕事も人並み以上に出来る」
もこ「…私も手伝う」
ブロム「良いのか?」
もこ「…うん。これからは戦う事も少なくなるだろうから」
もこ「出来る事は色々と増やしておきたい」
ブロム「…そうか。じゃあ…手伝って貰うかの」
京太郎「…ブロム」
ブロム「京太郎、本当に世話になったな」
ブロム「お前と会わなかったら…一体、今頃、儂はどうなっていた事か」
ブロム「まったく想像も出来んくらいじゃよ」
京太郎「そりゃこっちの台詞だよ」
京太郎「こんなに立派な鎧からサイファーまで…」
京太郎「ブロムさんの武器がなかったら、俺の命は今頃間違いなくなかった」
京太郎「本当にありがとう」
京太郎「…でも、本当に良いのか?」
ブロム「良いんじゃ。それは京太郎にやったもんじゃからな」
ブロム「売れば一財産にはなるじゃろうが、儂にとって金はあまり大きな意味を持たん」
ブロム「それにそのサイファーは元々、冥界で朽ちるはずだった魂達から作ったものじゃ」
ブロム「冥界へと帰るお主の手にあるのが一番じゃろう」
京太郎「そっか」
京太郎「…じゃあ、ありがたく戴くぜ」
もこ「…京太郎」
もこ「…その、色々と面倒を掛けてごめんなさい」ペコ
京太郎「ほんっとうにな!」
もこ「ぅ」
京太郎「…まぁ、でも、ちゃんと収まるべきところに収まってよかったよ」ニコ
京太郎「あの時、逃げられたから…俺も結構気にしてたしさ」
京太郎「そんな子とあんな風に殺し合いを演じる事になるとは思ってなかったけど…」
京太郎「でも、あの子を笑わせてやりたいっていう最初の目的は達成できたんだ」
京太郎「面倒なんかじゃなかったさ」
もこ「…ありがとう」ニコ
咲「…」ムー
ブロム「…安心せい」
ブロム「もこにも京太郎にもそういう感情はないからのう」
咲「わ、分かってるけど…でも…」
咲「…それでもやっぱり面白くないの」スネー
京太郎「じゃ、あんまり長居して修繕の邪魔しちゃ悪いし…」
京太郎「俺達はそろそろ行くよ」
ブロム「…京太郎」
ブロム「儂は…ドワーフじゃ」
ブロム「その死後は魂を冥界ではなく大地へと返す事を運命づけられている…」
京太郎「…分かってる」
京太郎「多分…もう二度と会う事はないだろうな」
ブロム「…うむ」
もこ「…その分、私が伝えてあげる」
ブロム「……もこ」
もこ「私が死んだ時、ブロムがどんな風に生きたかを伝えてあげるから」
もこ「…だから、大丈夫だよ、ブロム」
ブロム「…そうじゃな」
ブロム「儂はもう会えずとも…儂の意を汲んでくれる子がおる」
ブロム「…後はその子に任せるとしよう」
ブロム「…京太郎よ」
ブロム「儂はお主ほど武器を作るのに苦労させられた相手はおらんかった」
ブロム「じゃが、お主ほど武器を作るのが楽しい相手もおらんかったよ」
ブロム「この老いぼれに…人に胸を晴れるような仕事をさせてくれてありがとう」
ブロム「…願わくばその鎧とサイファーが常にお主の側にあらん事を」
京太郎「…当然だ」
京太郎「コイツは俺の相棒で…」
京太郎「ブロムさんから貰った大切な宝なんだからさ」
京太郎「あるかどうかも分からない俺の滅びの時まで…」
京太郎「大事にさせて貰うよ」
ブロム「…うむ。ありがとう」
ブロム「…そして咲王女よ」
咲「…はい」
ブロム「貴女が何をしようとしておるのか…今の儂にはなんとなく分かる」
ブロム「…じゃが、それは茨の道じゃ」
ブロム「それでも…それでも進むんじゃな?」
咲「…うん。私がするべき事は終わったから」
咲「後は…私が望む終わりを迎えるだけ」
咲「…お母様もきっとそれを望んでいるはずです」
ブロム「…そうか」
ブロム「ならば…儂は止めん」
ブロム「ただ、ここで…お主たちの行く末が幸多からん事を祈るとしよう」
咲「…ありがとう、ブロム」
咲「私もまた貴方の作ってくれた武器で何度も命を救われました」
咲「もう二度と会う事はないでしょうが…本当に感謝しています」
ブロム「…咲王女」
ベリアル「…別れは済んだか?」
咲「…うん。待たせてごめんね」
ベリアル「構わん。我とて心の機微もないトカゲと言う訳ではないのだ」
ベリアル「それが今生の別れとなるなら、離れがたく思うのも理解出来る」
ベリアル「…では、我が背に乗れ」
咲「よいっしょ…っと」スタ
京太郎「お邪魔します…っと」スタ
ベリアル「…うむ」
ベリアル「では、人の子よ。今度こそ別れの時だ」
ブロム「…二人とも!達者でな!」
京太郎「ブロムもな!もこの事任せたぞ!」
咲「…本当にありがとう!」
もこ「……ばいばい」
ベリアル「…では、ゆくぞ」ズシンズシン
ベリアル「次はエンデルフィアだ」
京太郎「あぁ…」
咲「……やっぱり寂しい?」
京太郎「そう…だな」
京太郎「ブロムさんとはエンデルフィアを出て…ずっと一緒にいたんだ」
京太郎「もう一人の親父みたいなもんだったから…やっぱり寂しいよ」
咲「…私はいるよ」
咲「最後まで京ちゃんの側にいるから」
京太郎「はは。そうだな」
京太郎「咲がいてくれるならそんなに寂しくはないか」
咲「…うん」ニコ
京太郎「ところで咲はさっきブロムさんと何の話をしてたんだ?」
咲「あ、えっと…」
咲「…まだ秘密…かな」
京太郎「秘密かー…」
咲「うん。まぁ、やりたい事が見つかったって感じかな」
咲「それもエンデルフィアについたら教えてあげるから」
京太郎「そっか。じゃあ、それまで色々と考えながら楽しみにしてるよ」
咲「うん」
~エンデルフィアへと繋がる洞窟~
京太郎「ベリアル、ここまでで良いよ」
京太郎「これ以上進めば冥界の空気を吸い込んでしまう」
京太郎「生きているものにとってはあんまり良くないからさ」
ベリアル「そうか。分かった」ズズズ
京太郎「しょっと」ストン
咲「…っしょ」ストン
京太郎「しっかし…相変わらず辛気臭い場所だなぁ」
京太郎「まぁ、冥界の入口だから当然っちゃ当然なんだけど」
咲「…この先にエンデルフィアがあるの?」
京太郎「あぁ。と言っても、この洞窟の中はかなり複雑で…」
京太郎「地図を書いてもオデット様の魔法でかき消されるって言う筋金入りの迷宮だからな」
京太郎「抜け道を知ってる一部の奴くらいしかエンデルフィアには辿りつけないよ」
先「…そっか」
咲「…じゃあ、やっぱり仕方ないよね」
京太郎「ん…?」
咲「…ベリアル。ここまでありがとう」
咲「私はもう良いからワーグナーのところに帰ってあげて」
咲「きっと貴方の事を心配しているから」
ベリアル「…分かった」ズシンズシン
京太郎「…咲?」
咲「…私ね。これまでずっと考えてた」
咲「最初から京ちゃんの一番なんか望んでない」
咲「でも、私の事も見てもらう為にはどうすれば良いのかなって」
咲「その為に色々やったし…失敗もして…」
咲「一時は結ばれもしたけれど…それでも私は京ちゃんを引き止める鎖になれなかった」
咲「エンデルフィアへと戻ろうとする京ちゃんに…期待以外の色を浮かばせられなかった」
咲「…分かっては、いたんだよ」
咲「最初からそんなの無理だって」
咲「私じゃ京ちゃんの事を引き止められないんだって」
咲「……でもね、私もやっぱり一人の女だから」
咲「…………どうしても京ちゃんの事を行かせたくないの」チャリ
京太郎「っ!」
咲「はっ!」ヒュン
京太郎「くっ!」ガキン
京太郎「咲…!!」
咲「…だから、これは私のワガママ」
咲「京ちゃんを絶対に離れたくないっていう…自分勝手な感情を…」
咲「私は…もう抑えられないの」
咲「…だから、戦って京ちゃん」
咲「ここから先に進むのであれば」
咲「私を殺して」
京太郎「なんで…そんな事を…!」
咲「それが私の望む終わりだから」
咲「…どうせ死ぬのであれば、私は愛しい人に殺されたい」
咲「愛しい人を見送るくらいなら、その凶刃の元に晒されたい」
京太郎「そんな事出来るはずないだろ…!」
咲「…だったら、京ちゃんは一生、死の女王の元へは戻れない」
咲「私は…本気だよ」
咲「本気で京ちゃんと戦って…無理矢理にでも捕まえて…」
咲「私の事を見てくれるまで…側に置き続けるから」
咲「このサイファーの鎖で…永遠に京ちゃんを束縛し続ける」
京太郎「咲…お前…」
咲「それが嫌なら京ちゃんも全力で抗って」
咲「私の事を殺して」
咲「私を永遠に貴方の中に刻み込んで」
京太郎「っ…!ばっか…やろう…!!」
【宮永咲 戦闘力141】
VS
【須賀京太郎 戦闘力140】
須賀京太郎のスキル
人刃一体発動 戦闘力が3上昇した
【ターン1】
須賀京太郎 0/10 【死戦0/2】
宮永咲 0/10
下1
1 2ダメージを与える
2 2ダメージを受ける + 武器殺し
3 3ダメージを与える
4 5ダメージを受ける + 炎上
5 3ダメージを受ける
6 4ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 4ダメージを与える
9 3ダメージを与える
0 3ダメージを受ける + 炎上
ゾロ目 ???
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
咲「行くよ、京ちゃん…!」ジャラララ
京太郎【待ってくれ、俺は…!」
咲「聞く耳持たない…よ!」ブン
京太郎「くっ!」
咲「京ちゃんと戦ってきた相手は殆ど剣士とか魔法使いでしょ?」
咲「鎖って言う変幻自在の動きをする相手に…何処まで耐えられる…!?」ヒュンヒュン
京太郎「く……そ…!」ガキィン
咲「弾いただけで安心するなんて…甘いよ!」
咲「穿て!!」カクン
京太郎「(な…っ!?鎖が急に曲がって…!?)」
京太郎「がはぁっ!!」
【ターン2】
須賀京太郎 4/10 【死戦0/2】
宮永咲 0/10
下1
1 2ダメージを与える
2 2ダメージを受ける + 武器殺し
3 3ダメージを与える
4 5ダメージを受ける + 炎上
5 3ダメージを受ける
6 4ダメージを受ける
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 4ダメージを与える
9 3ダメージを与える
0 3ダメージを受ける + 炎上
ゾロ目 ???
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
―― 京太郎…!
―― あの娘、本気だぞ!!
―― 本気でやらねば…こっちがやられる!!
京太郎「(分かってる…だけど…!)」
京太郎「(そう簡単に割り切れる訳ないだろ!)」
京太郎「(咲は今まで一緒に戦ってきた仲間なんだから…!)」
京太郎「(今まで戦ってきたやつとは違うんだ…!)」
咲「…京ちゃん、まだ本気になれないの?」
咲「………じゃあ、本気になれるように一つ良いこと教えてあげる」
京太郎「…何…?」
咲「もし、ここで京ちゃんが負けたら、私はこのまま死の女王を殺しに行くよ」
京太郎「な…っ!」
咲「だって、京ちゃんの事を愛するのは私だけで良いんだもん」
咲「骨で出来た亡者を前にふんぞり返っている女王なんて要らない」
咲「オデットがいなくなれば…京ちゃんも私を見てくれる可能性があがるでしょう?
京太郎「咲…お前…!!」
咲「うん。良いよ、その目…」
咲「不謹慎だけど…ゾクゾクきちゃう…」
咲「やっと本気になってくれたんだ」
咲「私を殺す気になってくれたんだね…!」
咲「嬉しいよ…京ちゃんっ!」ジャラララ
京太郎「う…おぉおお!」ダッ
咲「右!左…!そして…!」ヒュンヒュン
咲「後ろお!!」ヒュゴォ
京太郎「甘ぇ…よ!!!」ギィン
咲「っ…!」
咲「(サイファーが怯んだ…!?)」
咲「(あの武器…やっぱり厄介な……!)」
京太郎「よそ見してる暇あんのかよ!」
咲「っ!」
京太郎「インファイトなら…こっちのもんだ…!」ブン
咲「く…うぅうっ」ズバァ
咲「(やっぱり…サイファーの切れ味はすごい…)」
咲「(その上…あっちは…)」
京太郎「」シュゥゥゥゥ
咲「(さっきのダメージが…もう回復してきてる…)」
咲「(ホント、味方だったら頼もしいけど…)」
咲「(敵に回すと…怖いね)」
咲「(…でも、こっちだってそう簡単に負けるつもりはない…!)」
咲「ここからが本番なんだから…!」
宮永咲のスキル ダンスマカブル発動
ダンスマカブル:死に近づくほど苛烈さを増していく死の舞踏。HPが半減した時、戦闘力を10上昇させ、炎上の結果を一つ増やす。
【ターン3】
須賀京太郎 4/10 【死戦0/2】
宮永咲 6/10
下1
1 2ダメージを与える
2 2ダメージを受ける + 武器殺し
3 3ダメージを与える
4 5ダメージを受ける + 炎上
5 3ダメージを受ける
6 4ダメージを受ける + 炎上
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 4ダメージを与える
9 3ダメージを与える
0 3ダメージを受ける + 炎上
ゾロ目 ???
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
京太郎「咲、もう諦めろ」
京太郎「いまのはかなりの深手だ」
京太郎「俺ならともかく、お前じゃ…」
咲「…何を言ってるの?」
咲「ようやく京ちゃんが本気になってくれたんだから…」
咲「こんなところで…諦められるはずないでしょ」
咲「それに…決着がついたなんて思うのは早いよ」ゴォォォ
京太郎「な…っ」
京太郎「(サイファーからすごい勢いで炎が…!?)」
咲「…私のサイファーは初期型も初期型だからね」
咲「気分が乗らない時はあんまり力を貸してくれないの」
咲「でも…こうして私が死に近づくと…本気になってくれる」
咲「こんな風に…ね!」ジャララ
京太郎「(鎖が地面に…!?)」
京太郎「(ドコから来る…!!?)」
咲「いっけえええええ!!」ドゴォ
京太郎「(八方から!?)」
京太郎「(ちょ、待てよ!鎖は一本だったはずなのに、なんで四本も!?)」
京太郎「(ていうか、これ避けられな…!)」
咲「縛れ!そして…」
咲「燃えろ…おおおおっ!」
京太郎「が…あぁあああああああ!」
京太郎「(まずい…!これ…本気だ…!)」
京太郎「(本気で俺の事を…焼き尽くそうとしてる…!!)」
京太郎「(このままじゃ…俺…マジで…)」
京太郎「(咲に負けて…オデット様も殺されて…)」ギリィ
京太郎「(…嫌だ…!)」
京太郎「(そんなの…絶対に…させるものか…!)」
京太郎「お…おぉおおおぉおおお!」ゴゴゴゴゴ
咲「っ…!」
咲「(京ちゃんの身体を影が包み込んでいく…!?)」
咲「(アレは…ウルズールと戦った時にも見せた…)」
京太郎「グ…う…ウゥウゥ…ううううう」ズズズズズ
京太郎「ルオォおおおぉおおおおお!!!」ガキン
咲「鎖が…!?」
須賀京太郎のスキル 死に魅入られたものと死の女王の寵愛発動
死亡を無効にし、戦闘力を20上昇させる
京太郎「…咲、覚悟ハ出来テルんだろうな?」
咲「…当然だよ」
咲「ここまで来て、許しを請うつもりはない」
咲「なんだかんだ言って京ちゃんももう限界でしょ?」
咲「どうせ…次がラストなんだから」
咲「…決着つけようよ…京ちゃん…!」
【ターン4】
須賀京太郎 9/10 【死戦0/2】 炎上
宮永咲 6/10
下1
1 3ダメージを与える
2 2ダメージを受ける + 武器殺し
3 4ダメージを与える
4 5ダメージを受ける + 炎上
5 1ダメージを与える
6 4ダメージを受ける + 炎上
7 5ダメージを与える + 武器殺し
8 4ダメージを与える
9 3ダメージを与える
0 1ダメージを与える + 炎上
ゾロ目 ???
動鎧術(攻) 下1のコンマ(十の桁)が偶数ならばダメージアップ
動鎧術(防) 下1のコンマ(十の桁)が奇数ならば被ダメージ低下
咲「出し惜しみは…しないよ!」
咲「全力で…行く…!!!」ジャラララ
京太郎「(幾何学的ナ鎖の攻撃…!?)」
京太郎「(空間を埋め尽クスような飽和攻撃カ…!)」
京太郎「(確かに…俺はもう限界デ…)」
京太郎「(一発当てればカテル上に…)」
京太郎「(俺の身体ハ燃えてイテ…持久戦も不利ダ)」
京太郎「(ダカラ…!!)」グッ
咲「(そう。京ちゃんは突っ込んでくるしか無い!)」
咲「(愚直にも…罠だと分かっていても…それしか勝つ方法がない…!)」
咲「(だから…)」ジャラララ
咲「全力で…抱きしめてあげる!!」
京太郎「オオォオおおおおおおおおおお!!!」
京太郎「っ!」ガキャンガキィン
咲「(ブロムの鎧…!)」
咲「(その所為でクリーンヒットが奪えないけど…)」
咲「(でも、近づけば近づくほど…攻撃密度の違いで私が有利になる…!)」
咲「(だから…この残った一本で…!!)」
咲「トドメええええ!」
京太郎「(師匠…!!)」
―― 任せろ…!」
京太郎「っ!」スゥゥゥ
咲「な…!」
咲「(京ちゃんの身体が薄れて…!?)」
咲「(まさか読んでたの…!?)」
咲「(さっきわざと鎖を四本に増やして…その数を意識させたのに…)」
咲「(最後の切り札に一本残してるって事…!!)」
京太郎「コォれでえええええ!」
咲「っ!」
咲「(鎖を引き戻…!)」
咲「(ダメ、近すぎる…!)」
咲「(切り札が避けられた以上…回避出来ない…!)」
咲「(私…負け…………)」
京太郎「終ワリ…だああああああああ!」ザシュ
咲「あ…あぁあ…あぁああああ」ドサ
京太郎「は…はぁ…はぁ…」シュゥゥゥ
咲「…あ、はは…」
咲「負け…ちゃったぁ…」
京太郎「…………咲」
咲「致命傷…だね…コレ」
咲「やっぱり…痛い…なぁ…」
京太郎「っ…そんなの分かりきってただろ…!」
京太郎「なんで、こんな馬鹿な事を…!」
咲「そんなの…決まってるよ…」
咲「痛くても辛くても…苦しくても…」
咲「…京ちゃんの側に…いたかったから…」
京太郎「俺は…俺は死人なんだぞ!」
京太郎「咲にそんな風に思われる資格なんて…」
咲「だから…だよ」
京太郎「え?」
咲「…死ねば京ちゃんと一緒にいられる…でしょ」
咲「生きていたら…京ちゃんとお別れしなきゃいけない…けど…」
咲「死ねば…ずっとずっと一緒にいられる…もんね…」
京太郎「っ」
咲「それなら…私、生きていたく…ない」
咲「生きている事よりも…私は京ちゃんの方が…」
咲「ずっとずっと大事…だから…」
京太郎「咲…っ」
咲「…ね、京ちゃん、お願いが…あるの…?」
京太郎「…なんだ」
咲「その身体…もう限界…でしょ…」
咲「魔法の炎が未だ張り付いて…再生が間に合ってない…よね…」
咲「…だから、私のフォゾンを…取り込んで」
咲「そうすれば…その炎が消えるまでの間…一時しのぎにはなるから…」
京太郎「お前…まさか…」
咲「…えへ、最初から…そのつもり…だったよ」
咲「京ちゃんに殺されて…京ちゃんの一部になって…」
咲「師匠って言う人と…同じに…なりたかった…から…」
咲「馬鹿な女と…笑う…?」
京太郎「……いいや、笑わねぇよ」
京太郎「笑えるかよ…こんだけ…想われて」
京太郎「死んでもいいから…一緒にいたいだなんて言われてさ…」
京太郎「…そんなに仲間が思いつめてた事に気づかなかった自分を笑いたいくらいだよ」
咲「京ちゃんって…結構…鈍感…だから…ね」
京太郎「…本当にな」
京太郎「でも、鈍感だからって…ここで選択を間違ったりしない」
京太郎「…良いんだな、俺で」
京太郎「オデット様と言う…心に決めた人がいる俺で…」
京太郎「本当に後悔しないんだな?」
咲「…う…ん」
京太郎「…分かった。じゃあ、出来るだけ苦しまないように…」
京太郎「その生命、終わらせてやる」
咲「…ありがとう。京ちゃ…ん…」
京太郎「…礼なんて言うなよ。言わないでくれ」
京太郎「…俺はお前に最悪の決断をさせた男なんだからな…」ドス
咲「~~~~~っ!」ドサ
京太郎「…」シュゥゥゥ
―― …京太郎。
京太郎「(…師匠、俺は今、最悪な気分だ)」
京太郎「(ウルズールやエドマンド様を殺した時よりもずっとずっと…)」
京太郎「(胸の奥が苦しくて…吐き気がして…)」
京太郎「(もう自分が嫌で嫌で…仕方がねぇよ)」
―― …ウルズールの時もエドマンド王の時も。
―― お前は決して間違ってはいなかった。
―― 今回も…お前は決して間違ってはいない。
―― この小娘の歪んだ愛を満たしてやったのだから。
―― お前は何も悪く無い。
京太郎「(…でも)」
京太郎「(それでも…分かるんだよ)」
京太郎「(咲のフォゾンから…一体、俺がどれだけ愛されていたのかを)」
京太郎「(咲がどんな気持ちで…俺に最後の戦いを挑んだのかを…)」
京太郎「(あいつの立場で…痛みと苦しみが…こうもハッキリ伝わってきて…)」
京太郎「(それに気づかなかった自分の愚かさが…嫌で嫌でしかたがないんだ…)」
―― …京ちゃん。
京太郎「(咲…)」
―― 私は幸せだよ。
―― 目的通り、こうして京ちゃんとひとつになれたんだから。
―― 京ちゃんは何も気に病む必要なんてない。
―― 私は自分のエゴを京ちゃんに押し付けただけなんだし…。
―― あんまり気に病まれると私の方が申し訳なくなっちゃう。
京太郎「(…でも)」
―― それより死の女王に早く会わなきゃ。
―― 京ちゃんの帰りを今か今かと待っているかもしれないんでしょう?
―― 今は私よりも死の女王の事を優先してあげて。
京太郎「(…あぁ、分かった)」
京太郎「(咲の事…まだ自分の中では消化出来ていないけど…)」
京太郎「(でも、俺のことを待ってくれている人がいるのは確かなんだ)」
京太郎「(…今はその人の為に行動しないと…な)」
~死の国エンデルフィア~
オデット「…」ソワソワ
オデット「……」ソワソワソワ
オデット「……」ウロウロウロウロ
レイス「…オデット様」
オデット「な、何だ?」
レイス「そのように落ち着きなく歩き回られるのでしたら、迎えに行けば宜しいのでは?」
オデット「ば、馬鹿な事を言うな」
オデット「お前はこの死の女王オデットを、主人の帰りを待ちわびる犬か何かだと思っているのか」
オデット「仮にも女王たるものが自分から迎えに行くなど…威厳に関わるわ」
レイス「…しかし、やはり男としては愛しい方の出迎えと言うものは嬉しいものかと」
オデット「う」
レイス「…オデット様としてもあの男に恋い焦がれているのは事実ですし」
レイス「変に意地を張らずに会いに行かれればどうですか?」
オデット「む…むむむむむ…」
オデット「…出迎えは嬉しいか?」
レイス「えぇ」
オデット「京太郎も…喜んでくれるか?」
レイス「勿論でしょう」
オデット「…………な、ならば仕方ないな」
オデット「私は女王ではあるが…京太郎の妻でもある訳だから…」
オデット「京太郎を喜ばせてやるのも妻として大事な責務であろう」
オデット「うむ。日頃、女王として責務を果たしているのだ」
オデット「たまには妻としての責務を優先しても…」
レイス「…オデット様」
オデット「なんだ?今、大事なところ…」
レイス「どうやらあの男が到着したようですぞ」
オデット「え…!?」クル
京太郎「…オデット様」
オデット「…き、京太郎…」
京太郎「…オデット様。長らくお待たせいたしました」カシズキ
京太郎「須賀京太郎。約束通り…こうしてオデット様の御下へと帰ってまいりました」
オデット「あ…あ…あぁぁ…」フルフル
京太郎「今度こそその手を取り、忠誠の接吻をさせていただいても構わないでしょうか…?」
オデット「…京太郎っ」ダキッ
京太郎「うぉ!?」
オデット「ほ、本物の京太郎なのだな…」
オデット「あぁ…夢にまで見たぞ…」
オデット「この温もり…京太郎の…暖かさ…」
京太郎「ちょ、お、オデット様、レイスが見てます」
オデット「…去れ」ポソ
レイス「畏まりました」スゥゥゥゥ
オデット「これで邪魔者はいなくなったぞ…」
オデット「さぁ、その顔を良く見せておくれ」
オデット「私の事をこうも狂わせた男の顔を…じっくりと」スッ
京太郎「ぅ…」
オデット「……どうやら辛い事があったようだな」
オデット「顔に辛さや自己嫌悪が浮かんでおる」
オデット「…だが、ソレ以上に…精悍な顔つきになった」
オデット「あの日…このエンデルフィアから出て行った時と同一人物とは思えん」
オデット「ますます惚れなおしたぞ、京太郎よ」
京太郎「…ありがとうございます、オデット様」
オデット「礼を言われる事ではない」
オデット「寧ろ、言いたいのはこっちの方だ」
オデット「こうも逞しく育ってくれてありがとう」
オデット「お前こそ私の身体を預けるに足る真の勇者だ」ギュゥ
オデット「…しかし、だからこそ、気になる」
オデット「そんな勇者の心をかき乱しているのは一体なんだ?」
オデット「私の愛しい人の心に再会の悦びだけではなく…」
オデット「一抹の暗さを与えているのは一体、なんなのだ?」
京太郎「…オデット様。俺は…」
京太郎「俺は…今日まで沢山の事がありました」
京太郎「それこそ一晩では語りきれないほどの出来事が…」
京太郎「私を育て上げ…今日まで導いてくれました」
京太郎「…ですが、私はその最中に王と仰いだ方を殺し」
京太郎「そして私を好いてくれた少女を…我が手に掛ける事になりました」
オデット「…そうか」
オデット「なるほど、それはさぞや辛かっただろう」
オデット「未だに引きずるほど苦しく…とても思い悩んだ事だろう」
京太郎「…は…ぃ」ポロ
オデット「…よいよい。今は我が胸の中で泣け」
オデット「私もこの再会の喜びを涙として表したいが…」
オデット「生憎と我が身体は涙を浮かべられるようには出来てはおらぬ」
オデット「だから…その分、京太郎が泣いておくれ」
オデット「私の喜びと自らの悲しみをその涙に載せて…」
オデット「全てを吐き出してしまえ」ナデナデ
京太郎「オデット…様…」ギュ
オデット「お前の旅はもう終わったのだ」
オデット「苦しい事も悲しい事も…もうお前の身には起こらぬ」
オデット「例え、世界が終焉を迎えたとしても…私はお前を護ってみせよう」
オデット「我が胸にあるこの太陽を守る為ならば」
オデット「その中にある陰りを晴らす為ならば」
オデット「…私はなんだってしよう」
オデット「なんだって許そう」
オデット「私は…お前の妻なのだから」
京太郎「(…それからオデット様は俺の涙をずっと受け止めてくれた)」
京太郎「(オデット様の元に帰ってこれたという安心感で泣きじゃくる俺を…)」
京太郎「(まるで子どもをあやすように慰めてくれた)」
京太郎「(それが終わった後は…まぁ、お互いに我慢できなくて…)」
京太郎「(ついつい閨に入って…想いを交わしあった)」
京太郎「(久しぶりにオデット様と交わす愛は…とても心地よくて)」
京太郎「(そして何よりも気持ちよくて…)」
京太郎「(これまでの欠落を埋めるように何度も…)」
京太郎「(それこそ数日経ったんじゃないかと思うくらいに…)」
京太郎「(愛しい人の身体を手放さず、ずっと交わり続けた訳だけれど…)」
オデット「…京太郎」
京太郎「…はい」セイザ
オデット「…これは一体、どういう事だ?」
咲「えへへ…」テレテレ
師匠「あ、あの…その…」シドロモドロ
オデット「…何故、お前の身体から二人も女が出てくる?」
オデット「いや、出てくるのは良いが、何故、こうも親しげで」
オデット「なおかつ、お前に特別な目を向けておるのだ?」
京太郎「そ、それは…」
咲「はじめまして、オデット様」
咲「私京ちゃんの三号です」
オデット「京ちゃん…!?」
オデット「と、言うか三号だと!?」
師匠「あ、あの、私は元レイスで京太郎の師匠でもあるのですが…」
オデット「あぁ。お前の話は聞いている」
オデット「お前のお陰で京太郎は幾度と無く窮地を脱したそうだな」
オデット「私からも礼を言おう」
師匠「も、もったいないお言葉です…!」
オデット「…で、それとは別に聞きたいのだが」
オデット「…お前は旅の最中に京太郎と何をやった?」
師匠「そ、それは…」
オデット「…よもやあの頭のネジがゆるそうな小娘の言う三号とは…」
オデット「お前がその前にいたからではあるまいな?」
京太郎「……その、オデット様、申し訳ありません」
オデット「…京太郎?」
京太郎「俺が我慢できずに師匠に頼んだんです」
師匠「ち、違います、オデット様」
師匠「私の方が京太郎の事を誘惑して…」
師匠「それで…その性欲処理を担当する事に…」
オデット「性欲処理…だと…?」
オデット「…私は京太郎がおらん間、ずっと悶々としていたのに」
オデット「今までにないほど一人寝を繰り返していたのに」
オデット「…京太郎は私以外の女に手を出していたと言うのか…?」ゴゴゴゴ
京太郎「も、申し訳ありません…!」ドゲザー
オデット「…この間、何でも許すとは言ったが」
オデット「流石にこれは…寛容な私でも許しがたいぞ」ビキビキ
オデット「よもや帰って来ると言って旅だった夫が…」
オデット「数ヶ月もしない内に他に女を作るとはな」
師匠「わ、悪いのは私です。罰するなら私を…」
京太郎「い、いや、俺を…」
オデット「えぇい!そのようにイチャつくでない!!」
オデット「ただでさえこの煮えたぎった胸の内が焼き付きそうではないか…!!」
咲「京ちゃん、それよりエッチしよ♥」
咲「二人が激しくエッチしてるの見て、私も火がついちゃった…♪」
オデット「お前は幾らなんでもマイペース過ぎるだろう!!」
咲「じゃあ、私達二人を京ちゃんから引き離せるんですか?」
オデット「…それは」
咲「幾ら冥府の女王とは言え、そんな事出来ないですよね」
咲「私達はもう京ちゃんの身体と密接に結びついているんですから」
咲「オデット様よりも濃厚で離れがたい関係なんですよ」
オデット「ほ…ほぉぉう…?」
京太郎「さ、咲…!?」
咲「私達を罰しようとすれば、京ちゃんも傷つきますよ」
咲「それでも宜しいのですか?」
咲「愛しい人の身体を傷つけて、一時の満足感に浸りたいのですか?」
オデット「ぐ…うぅぅ…!」
咲「…無理ですよね」
咲「だって、さっきのエッチからしても…二人の関係はもう明白です」
咲「京ちゃんが上で、オデット様が下」
咲「京ちゃんの言う事は何でもホイホイ聞いちゃって…」
咲「聞くに堪えないエッチな鳴き声まで…」
オデット「う、ううううううるさい!」マッカ
オデット「普段はこんな事ないのだ!!」
オデット「何時もならば男を手玉に取るのなんて簡単なのに…」
オデット「き、京太郎との相性が良すぎるから…!!」
咲「じゃあ、そんな相性の良い男の人と離縁出来ます?」
咲「他に女が出来たからと言って、こうも心許した男の人を遠ざけられるんですか?」
咲「私は無理だと思います」
咲「…だから、お互いに妥協しましょう」
オデット「…妥協だと?」
咲「私たちはオデット様に逆らいません」
咲「オデット様が正妻である事に異論はありませんし」
咲「京ちゃんの寵愛をもっとも受けるのはオデット様です」
咲「…ですが、その代わり、私達にもそのお零れを下さい」
咲「京ちゃんの愛の一部だけで構わないのです」
咲「オデット様と愛し終わった後の僅かな時間だけを私たちにも分け与えて下さい」
オデット「…それで私に何のメリットがあると言うのだ?」
オデット「夫の浮気を一度だけのものではなく、常習化させて」
オデット「この胸に横たわる悲しみを帳消しに出来るだけの何かをお前は提示出来るのか?」
咲「そうやって私達の事を認めてくだされば、オデット様との睦事を邪魔しません」
オデット「…何?」
咲「今回はオデット様との再会を祝して邪魔は致しませんでしたが」
咲「本来なら私達は京ちゃんとの交わりに強引に割り込む事が出来ます」
咲「オデット様の中に京ちゃんが愛を注ぎ込んでいる時も」
咲「私がその間に割り込み、それを代わりに受け止める事が出来るのですよ」
オデット「ぐ…ぬぬぬぬ…!」
咲「それはオデット様としても望むところではないでしょう?」
咲「私としても京ちゃんが愛しい人と思いを通わせているのを邪魔したくはありません」
咲「私は京ちゃんの事を愛していますから」
咲「オデット様の事をもっとも愛しているその心ごと…」
咲「私は京ちゃんに至上の愛を捧げているのです」
咲「オデット様はどうですか?」
咲「京ちゃんの事をありのまま愛する事が出来ますか?」
咲「私達というお邪魔虫と離れられない京ちゃんの事を」
オデット「…それは」
咲「正妻と言う立場なら当然、愛する事が出来るでしょう?」
咲「出来ないと言うのであれば、京ちゃんは私が…私達が貰います」
咲「オデット様に離縁を言い渡され、傷心の京ちゃんを…」
咲「私達の身体で慰めてあげます」ギュ
オデット「この…小娘が……!」
オデット「レイス!お前も同じなのか!?」
オデット「お前も私から京太郎の事を…」
オデット「ようやく手に入れた私の愛しい太陽を奪うつもりなのか!!」
師匠「そ、そのようなつもりはまったくありません」
師匠「…ですが、オデット様」
師匠「私も……女なのです」
師匠「恋い焦がれた男性がいれば…欲しくなりましょう」
師匠「オデット様から奪うつもりは毛頭ありませんが…」
師匠「その…オデット様が要らないと仰られるのであれば…」
師匠「私も…京太郎と…」チラッ
オデット「~~~!この…この不忠者めが…!」
オデット「本来ならば監督しなければいけないお前が堕ちてどうする!」
オデット「メスの顔を晒して我が夫を見るのではない!!」
師匠「も、申し訳ありません…!」
オデット「……だが」
オデット「真に腹立たしいが…ないはずの我が腸が煮えくり返りそうな気持ちで一杯だが…」
オデット「……そこの小娘の言っている事は事実だ」
オデット「京太郎ならそれも可能だろうが…私はお前たちを無理矢理引き離す事は出来ん」
オデット「そして…京太郎にそれを強要しても…」
オデット「この頑固者は首を縦には振らんだろう」
京太郎「…はい。俺は二人に責任をとらなければいけない立場ですから」
京太郎「幾らオデット様であっても、その命には従えません」
オデット「…はぁぁああ」
オデット「…結局のところ、私が我慢するしかないではないか」
オデット「…こんな事ならばお前を外になど出すのではなかった」
オデット「恨まれても…無理矢理にでも、ここに縛り付けておくべきだったわ…」
京太郎「オデット様…」
オデット「小娘」
咲「はい」
オデット「約束は護ってもらうぞ」
オデット「私が一番で、お前たちはその下だ」
オデット「私が京太郎と睦み合う時に邪魔は許さん」
咲「勿論です」
オデット「…だが、私はお前たちの睦事に邪魔はさせて貰うぞ」
オデット「私は京太郎の正妻なのだからな」
オデット「お前たち二人だけで京太郎に愛されるなど我慢ならん」
オデット「必ず私も混ぜるように」
師匠「…オデット様」
オデット「…そのように嬉しそうな顔をするでない」
オデット「本当はお前たちなど憎くて憎くて堪らないのだ」
オデット「私の愛の深さと、そこの頑固な夫に感謝するのだな」
咲「じゃあ、早速…♪」イソイソ
京太郎「えっ!?」
師匠「…そうだな。私ももう我慢出来ない…♥」ヌギ
京太郎「ちょ、し、師匠まで…!?」
オデット「ふむ。小娘の方はともかくレイスの方は見事な胸だな」
オデット「これは私もうかうかしていられないか…」ヌギ
京太郎「あ、あの、オデット様まで何を…」
オデット「簡単だ」
オデット「あんな小娘どもよりも、私が一番である事をその身体に教え込んでやらないとな」
オデット「もう数えきれぬほどの年月の間、磨き上げた性技の数々で…お前を虜にしてくれる…♪」
師匠「ご主人様ぁ…♥私も…私にも構って下さい…♪」
師匠「もうここがトロトロなんです…♥ご主人様専用のメスマンコがぁっ♪」クパァ
咲「えへへ…♪京ちゃん、こっちももう出来上がってるよ…♥」
咲「三人の中で一番、新品で一番キッツイオマンコぉ…♪」
咲「一番最初に抜き抜きするなら…これが良いと思うな…♥」クパァ
京太郎「…分かったよ。あっちこっちに手を出した俺が全部悪いんだから」
京太郎「全員満足するまで…付き合ってやるよ!!!」
―― その後、冥界には三人の后を娶った王が誕生するが。
―― その王は冥府の監理よりも后達との睦事に夢中となり。
―― 后達もまた王に骨抜きにされた結果、冥界の門は閉じて。
―― エンデルフィアはかの魔王でさえ生きたままでは行き来出来ぬ閉じた世界になった。
―― しかし、かつてその入口があった場所を通りがかれば。
―― 時折、得も言われぬメスの嬌声が何処からともなく聞こえ。
―― 冥府の向こうで王が后達を喜ばせているのが窺い知れると言う。
と言う訳で、これにて一周目、エンデルフィアエンドですね!!!
ちなみに終焉のキッカケとなったバレンタイン王が倒されちゃったんで、この世界では終焉は起きません
本来ならば、咲ちゃんもバレンタイン王に逆らえないはずだったのですが、本来あらざるイレギュラーの京ちゃんが介入し
予定と歴史が変わってしまった感じです
つまりガロン王もイチャイチャチュッチュしてるオデット様の声に萎えて、
また残りの三賢人はブチ切れたワーグナーによって滅ぼされた結果、魔法が使えず
エンデルフィアは地上の喧騒とはまったく無関係の平和な国になりました
娘の嬌声聞きに洞窟へと足を運びに行くオーダインはちょっと…
いや、設定上、アリエルと咲ちゃんポジのベルベットは生き写しだったなのであるかもしれませんが…
っと、それはさておき、まずはステータスですねー
ただ、一周やった感じだと戦闘以外のステが死にステ化してたので
ちょっとこの辺エラッタ入れようと思います
今回は『戦闘』『商業』『政治』ではなくて『力』『魔力』『魅力』でいこうかと
この内、戦闘に関与するのが前二つで、交渉なんかに関与するのが後者ですね
今のところ前二つの合計値がそのまま戦闘力になるって感じの計算式を考えてます
んで、開始時に3つのタイプを選んで
それによって初期スキルと初期ステに最低値保証などが加わる感じを考えてます
という訳でまずは力型 魔力型 魅力型を選んで下さいなー
下1
魅力型ですねー
では魅力はコンマに+20され、他のステータスの最低値保証が14になります(´・ω・`)今回の京ちゃんの戦闘力が14なので引き継ぎボーナス的な
ちなみに魅力型のスキルはこうなります
カリスマ:その存在自体が他者を惹きつける天性の才能。一人につき一度だけ相手の反応表を上下にズラす事が出来る。
と言う訳でー
下1からー
力 最低値保証14
魔力 最低値保証14
魅力 +20
残念だけどステ決めでゾロ目はないんだよなぁ(ゲス顔)
と言う訳で京ちゃんのステは
力88
>=戦闘力153/150
魔力65
魅力81
ですね。
アレ、普通に優秀…と言うか戦闘力上限超えてるんですけどおおお!!!
んじゃ最後にスキルの引き継ぎについでやりましょうかー
下1
0 魔術師殺し
1 動鎧術(防)
3 なし!
4 なし!
5 竜殺し
6 動鎧術(攻(
7 なし!
8 なし!
9 なし!
0 死霊殺し?
ゾロ目 全部で
つーわけで動鎧術(攻)引き継ぎですね
師匠の言う奥義を攻撃のみとは言えマスターしてるって…本気で優秀だな、この京ちゃん…
後はスタート地点ですかねー
1ラグナネイブル
2炎の国
3リングフォールド
4タイタニア
5バレンタイン
6ウィンターホルン
以上から一つ選んで下さい 下1
妖精の国スタートだああああああああああ
カリスマ効果で妖精の国にも馴染んでそうですし…ホント何者なんだ、この京ちゃん
折角ですしその辺もコンマに任せてしまいましょうかー
なんで京ちゃんが妖精の国におるん?
下1
1 元バレンタインリングフォールド伯の息子だったので、妖精達と仲が良かったから
2 傭兵として妖精の国に雇われた
3 妖精だったから当然
4 女王や王女のおっぱいに惹かれて
5 妖精に育てられた(意味深)
6 元バレンタインリングフォールド伯の息子だったので、妖精達と仲が良かったから
7 傭兵として妖精の国に雇われた
8 妖精だったから当然
9 女王や王女のおっぱいに惹かれて
0 妖精に育てられた(意味深)
ゾロ目 ???
オズワルドポジだコレーーーーー!(ガビーン)
強いのも当然だよなぁ…
あ、尚、原作と同じ段階からスタートはしないです
魔剣を貰う前の段階からですね
と言うか京ちゃんカリスマ持ちなので原作ほど妖精の中で孤立してないと思いますし
メルヴィンに依存してホイホイなんでも言う事聞く子じゃなさそうだしなぁ…
あ、後、一部、咲キャラの配置は変わります
永水がリングフォールドなのは今まで通りですが、一周目のように咲キャラが殆ど出てこないのはちょっと問題ですし
オデット様がヒロインになった時点で、割りと原作キャラにこだわらなくても良いかな、と思ったりしたので(´・ω・`)国ごとの重要キャラなんかも咲キャラに置き換えようかと
つーか、魔剣使いって事はまたオデット様と縁があるんだよなぁ…
流石に二周目でもオデット様メインヒロインはないと思いたいけど
/イ / V ヽ、 `
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名前:須賀京太郎
所属:リングフォールド
力 88
>戦闘力153/150
魔力 65
魅力 81
スキル
カリスマ:その存在自体が他者を惹きつける天性の才能。一人につき一度だけ相手の反応表を上下にズラす事が出来る。
動鎧術(攻):全身を覆う鎧を自らの身体のように扱う卓越した技術。鎧を着ている時、十の桁が奇数の場合、自身の与えるダメージが1あがる。
強いし魅力もそこそこあるしって事でオープンスケベキャラでもいけそうですよねー
ちょっと悩む(´・ω・`)ってところでもう三時なので寝ます…
明日からまた二周目をやっていきますのでよろしければお付き合いください
おでん汁トゥルーエンドクリアしました
やっぱり戦闘に関してはほぼ別物で楽しいですね
オズワルドのフロストベンとかメルセデス以外のドワーフ戦艦とか死ねと言いたくなる連中はいますが
以前よりも戦略性が上がって低レベルでもガンガン進めていけるようになったと思います
アクションゲーム苦手な人でもフリー一周してからシナリオ進めていけばまず詰まる事はないかと
一部の中ボス以外はゴリ押し聞きますしね
問題はシナリオの方だよ!!!!!
いや、シナリオそのものに不満は殆どないけどさあああああああ!!!!
でも、あそこはどうしても変えて欲しかったんだよおおおおおお!!!!
なんでお前、あの子だけあんなに悲惨な…ぬぉお…うぉおおおおおお!!!!!
もう一つのエンドでは救われると信じたい…(´;ω;`)
精一杯ネタバレに配慮した叫びにしようとしたら意味不明になった…(´・ω・`)ちょっと心が折れる音が聞こえたので十分後くらいにはじめます
,.. / ヽ ´⌒> 、
/ \
/ | }! \⌒
. / / ! | | ヽ \
/ィ :| \∧ | /| |! トー―
| _|VT示r ∨j/示rx/ V(
レ1( 弋,り 弋り {ソ V __
|/V{ ___ 从|>ー―――r―――/ /
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ノ ( | | / / / /
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ー / \ / 人 〈 / / |
し′  ̄ , >==≠ | /⌒ ト{_
| | |/ |/| |::::}!
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昔、親父に捨てられたところを妖精族に拾われたちょっぴりシャイでクールな男の子さ
好きなものは女の人のおっぱい!
そんな俺にとっちゃ巨乳の妖精が正気と思えない格好で飛び回るこの国はまさしく天国よ
親父、俺の事捨ててくれてありがとう
俺、この国で立派に暮らしていくよ…
~妖精女王の宮殿~
明星「…京太郎」
京太郎「あ、明星母さん」
京太郎「何か用か?」
明星「…何か用か、じゃありません」ハァ
明星「京太郎、また座学の勉強を抜け出しましたね?」
京太郎「いやー…あっはっはっはっは」
明星「笑ってごまかすんじゃありません」
明星「今から補修です」
京太郎「えぇええ!」
京太郎「そんな…俺はこれから姫様と一緒にカエル狩りに行くつもりなのに…」
明星「…あのね、京太郎」
明星「お前は姫様の何なんですか?」
京太郎「何って…幼なじみだろ?」
明星「お・め・つ・け・や・くです!!!」ギリィ
京太郎「い、いてて!耳引っ張らないで!!」
明星「そんなお前が姫様と一緒にカエル狩りなど何を考えているんですか!」
明星「貴方はそれを止めなきゃいけない立場でしょう!!」パッ
京太郎「いやぁ…だってさ」
京太郎「姫様もこの金ピカ宮殿にこもりっぱなしじゃ気も滅入るだろうし」
京太郎「それにカエルつっても生まれたての小さな妖精を食べる凶悪な連中なんだぜ?」
京太郎「早い内に駆除しとかないと大量発生なんかした日には大惨事になるぞ」
明星「そういうのは宮殿の兵士達に任せておきなさい」
明星「貴方が今、やるべき事は多くの知識をつけ、多くの技を身につける事」
明星「いずれは姫様やこの国を守ってもらわなければいけないのですから」
京太郎「…はーい」
明星「…と言う訳で」
明星「…そこに隠れている姫様も一緒に補修行きですね」
小蒔「ふぇえ」ビクッ
小蒔「な、なんで分かったんですか?」
明星「女王陛下の石弓が柱に隠れきってはいませんでしたよ」
明星「…というか、またそんなものを持ちだして…」
明星「何度も言うようにそれはサイファー…特別な武器なのですよ?」
明星「カエル狩りに使って良いようなものではありません」
小蒔「…でも…」
明星「…姫様、貴女はまだ幼い」
明星「焦らずともいずれ力をつけ、女王陛下のようになれますとも」
明星「…ですから」スタスタ
小蒔「あ…」
明星「…これは女王陛下に…霞おねえさまに返しましょう?」
明星「良いですね?」
小蒔「……はい」
明星「宜しい」
明星「…では、その素直さに免じて」
明星「今日は私が二人の教師役を勤めさせていただきましょう」
京太郎「げ」
小蒔「あう…」
明星「…何ですか、その反応は」
京太郎「いや、だって…なぁ…?」
小蒔「…明星ちゃん、爺やよりも厳しいですし…」
明星「これも二人の成長を慮っての事」
明星「何も二人が憎くてやっている訳ではありません」
明星「ですが、それがこうして伝わっていないのであれば」
明星「…私としても二人に注ぐ熱意を増やさなければいけませんね」
京太郎「つ、つまり…?」
明星「今日はミッチリ座学して…宿題もたんまり出させて頂きます」
小蒔「え、えぇぇぇ…」
明星「大丈夫ですよ」
明星「普段からしっかり勉強していれば、まったく問題ない量ですから」
明星「…まぁ、もし、普段から居眠りや」
小蒔「ぅ」
明星「適当に聞き流すだけだったら」
京太郎「うぐ」
明星「少し辛いかもしれませんけどね」ニッコリ
~宮殿の一室~
明星「さて、まず…このリングフォールドの歴史からおさらいしていきましょうか」
明星「まずこのリングフォールドはつい十数年前まで国と呼べる状態ではありませんでした」
明星「隣国バレンタインによって、支配され」
明星「あの大釜コルドロンにフォゾンを吸い上げられていた…いわば植民地だったのです」
明星「それが変わったのは妖精族の中に女王陛下…霞お姉さまが立ったからこそ」
明星「霞お姉さまは類まれな知性とカリスマ、そして何よりも慈愛の心を併せ持ち…」
明星「美の女神そのものと言うに相応しい姿で飛び回るところは、まさに雄々しさと美しさが融合して…」
京太郎「明星母さん」
明星「…なんです?今、良いところなんですよ」
京太郎「あんまり話がそれると姫様がまた寝るぞ」
小蒔「…」コクリ
小蒔「ハッ」
小蒔「ね、寝てません!寝てませんよ!!」
明星「…そうですね」
明星「では、淡々と話をしていきましょうか」
明星「女王陛下は瞬く間に妖精族の心を掌握し、そして森に住む者達を説き伏せました」
明星「ユニコーンやエルフ、ドワーフ達など…」
明星「森に住む全ての者から王と認められ」
明星「女王陛下はまさしく妖精の女王となったのです」
京太郎「で、その時にバレンタインが滅んだんだっけ」
明星「えぇ。アレはまさしく天佑でした」
明星「お陰で我らは被害なく独立する事に成功し」
明星「そして、バレンタインの王族からあの秘宝を…」
明星「コルドロンを操るティトレルの指輪を譲り受ける事が出来たのです」
小蒔「ティトレルの指輪…霞ちゃんの指にあるあの指輪の事ですね」
明星「えぇ。その指輪があるこちらにある以上、魔王と言えどコルドロンを好きには出来ません」
明星「ですが、女王陛下はとても慎重かつ勇猛な方でした」
明星「幾ら指輪がこちらにあってもオーダインの並桁外れた魔法ならばコルドロンを無理矢理従えてしまうかもしれない」
明星「その時、再びリングフォールドは滅亡の危機に瀕するとそう考えられた女王陛下は…」
明星「コルドロンを掌握する為、バレンタインとの戦いで疲弊した魔王軍に強襲を掛けられました」
明星「結果は我が方の大勝利」
明星「魔王軍はあのコルドロンを諦め、すごすごと逃げ帰っていきました」
明星「ですが、そのコルドロンによって、私たちは一つの危機を迎えたのです」
明星「それは…」
小蒔「…ドワーフ達の反乱ですね」
明星「はい。元々、我々、妖精族とドワーフとの仲はあまり良い訳ではありませんでした」
明星「長きにわたって険悪な2種族が手を取り合ったのはバレンタインと言う共通の敵がいたからこそ」
明星「そして女王陛下の威光にドワーフが屈したからです」
明星「ですが、バレンタインが滅び、コルドロンを手に入れた今…」
明星「ドワーフ達の間で一つの油断が出てきたのでしょう」
明星「つまり妖精女王に無理矢理従わなくても良い」
明星「危機を脱した今、自分達は好きになっても良いのだと」
京太郎「……」
明星「…結果は明白でした」
明星「元々、険悪であった2種族はコルドロンの扱いを巡って対立し」
明星「そしてドワーフどもは恥知らずにも女王陛下に反旗を翻したのです」
明星「それに勝利したのは勿論、女王陛下でした」
明星「女王陛下は諸侯の信頼も厚く、またこの国随一の聖騎士団は女王陛下に忠誠を誓っています」
明星「幾らドワーフ達の鍛冶や工芸が優れていたとしても…」
明星「たった一種族だけで女王陛下に勝てるはずがありません」
京太郎「(…だからこそ、謎なんだよな)」
京太郎「(どうしてドワーフは反旗を翻したんだ?)」
京太郎「(普通、クーデターなんて勝算があってやる事だろ)」
京太郎「(…自棄っぱちになったにしてはドワーフの行動はあまりにもお粗末過ぎる)」
京太郎「(誰か扇動した奴がいると考えるのが当然なんだが…)」
明星「本当に、まったく、度し難いほどに、愚かな種族ですが…」
明星「…しかし、女王陛下はドワーフの事を許されました」
明星「その鍛冶の腕を振るう事を禁じられ」
明星「種族をリリパットと改名させはしましたが」
明星「深い慈愛の心を持つ女王陛下はドワーフたちを許されたのです」
明星「それから我が国は平穏な時間を過ごす事が出来ました」
明星「一つになった国を女王陛下は見事にまとめ上げられ」
明星「どの種族も女王陛下に忠誠を誓っています」
明星「女王陛下に対する諸侯の不満も少なく」
明星「我が国は太平と言っても良い状態にありました」
明星「…ですが、ここ最近の魔王軍に不審な動きが見られます」
明星「以前、バレンタインとの戦いで疲弊し、女王陛下に打ち破られた魔王軍ですが…」
明星「その再編作業が近々終わり…そして再びコルドロンを手に入れるための攻勢を仕掛けてくる事が予想されています」
小蒔「そんな…!じゃあ…」
明星「…再び戦争になるでしょう」
明星「コルドロンを巡って、多くの血が流れ…」
明星「妖精たちの多くが…その名を天に帰す事になるでしょう」
明星「そうなる前に…こちらも準備を整えなければいけません」
明星「(…そう。あの忌々しい鉄の大釜コルドロンを利用してでも……)」
小蒔「わ、私もお手伝いします!」
小蒔「前線に出させて下さい!!」
明星「ダメです」
小蒔「どうして…!?」
明星「…良いですか、姫様」
明星「貴女は女王陛下が自らの後継者にと見出した妖精なのです」
明星「そんな貴方を未熟なまま戦争に参加させる訳にはいきません」
明星「女王陛下が戦っている間、国を守るのも大事な仕事なのですよ」
小蒔「…でも、その間に霞ちゃんは…他の大事な人が死んじゃったら…」
京太郎「姫様」
小蒔「…京太郎君」
京太郎「ここは明星母さんの言うことを聞いておいた方が良いと思うぜ」
京太郎「姫様はまだ戦場に出られるほど強くない」
京太郎「下手に出ても嬲り殺しにされるだけだ」
小蒔「っ」ビク
京太郎「だから、今はこの国で俺と一緒に力をつけようぜ」
小蒔「……でも」
京太郎「大丈夫だって」
京太郎「霞さんは強いし、その周りにはあの屈強なユニコーンナイトがついてるんだ」
京太郎「それに…明星母さんだって戦場には出るんだろう?」
明星「勿論です」
明星「女王陛下は我らが希望」
明星「是が非でもお守りしなければ」
京太郎「これだけの人がこう言ってくれているんだ」
京太郎「霞さんはきっと大丈夫だよ」
小蒔「…………はい」
京太郎「ま、だから、今は一緒に強くなろうぜ」
京太郎「最低でも俺の事を打ち破れるくらいにさ」
小蒔「我が国の聖騎士を完封しちゃう京太郎君を打ち破るのは中々に難しそうですね…」
京太郎「そうさ。だから、頑張ってくれよ」
京太郎「じゃなきゃ、俺が姫様の事を戦場に出すなんて認めないからさ」
京太郎「と言う訳で、早速、訓練に…」
明星「…行かせるはずないでしょう?」ガシ
京太郎「ぐぇ」
明星「…まったく」
明星「油断も隙もないんですから」
明星「まだ座学の時間は始まったばかりなんですから」
明星「ここで途中退室だなんて許しませんよ」
明星「大体、お目付け役である京太郎が率先して抜けだそうとしてどうするんですか」
京太郎「いや、だってさー…」
明星「…なるほど。京太郎にはお目付け役としての自覚が足りないようですね」
明星「仕方ありません」
明星「では、京太郎の宿題は姫様の二倍と致しましょう」ニッコリ
京太郎「ちょっ、そ、そんなの横暴過ぎるだろ!」
明星「黙りなさい」
明星「まったく…貴方と来たら戦闘であれば一人前以上の働きを見せる癖に…」
明星「座学に関してはこうもだらしがないのですから」
京太郎「うぅぅぅ…」
明星「ちゃんと聞いているのですか、京太郎」
小蒔「…ふふ」クス
と、そんな導入も終わったところで、まずは永水勢の初期好感度決めましょうかー
尚、魅力につき+81されます
下1 姫様
下2 明星
下3 霞
下4 巴
下5 はっちゃん
下6 はるる
下7 湧
0~30 嫌い
31~60 嫌いじゃない
61~90 親しみを感じる
91~120 特別な友人
121~150 意識している
151~180 好き
181~200 愛してる
【好感度表】
姫様 100 特別な友人
明星 98 特別な友人(と言うか義理の息子)
霞 190 愛してる
巴 91 特別な友人
はっちゃん 165 好き
湧ちゃん 129 意識している
霞さんやばすぎいいいいいい
従姉妹の義理の息子に、目に見えて特別なかおを見せる女王陛下とかどう考えてもやば過ぎんよぉ
~妖精女王の宮殿~
京太郎「ヴァー」グテー
霞「あら、京太郎君」
京太郎「あ、霞さん」
霞「どうしたの、そんな風に机に突っ伏しちゃって」
霞「そんなところも可愛いと思うけれど…よければお姉さんに話してみない?」
京太郎「いやぁ…大した事じゃないんですけど…」
京太郎「明星母さんからちょっと正気を疑うレベルの宿題を出されてしまって…」チラッ
霞「…もしかしてそこにあるのが全部?」
京太郎「です」
霞「…よければ私から明星ちゃんに言いましょうか?」
霞「期待しているのは分かるけれど…ちょっと厳しすぎるんじゃないかしらって」
京太郎「いや、良いですよ」
京太郎「これも明星母さんからの愛のムチだって思ってますし」
京太郎「それにおっぱい大きい女の人には応えるのが男ってもんですよ」
あ、はるる忘れてた…
って事で一つズレる上に霞さんのも計算間違いしてますね!!!
まぁ、もう愛してるのつもりで書き始めちゃったんでゾロ目って事で190にしましょう
って事で訂正ー
【好感度表】
姫様 100 特別な友人
明星 98 特別な友人(と言うか義理の息子)
霞 190 愛してる
巴 91 特別な友人
はっちゃん 165 好き
はるる 129 意識している
湧 171 好き
後、今回はもう最初っからハーレムのつもりで行くんでルートとか気にしなくてもええんやで…?(小声)
霞「もう。本当に京太郎君はおっぱいが好きなのね」クス
京太郎「そりゃ子どもの頃からずっとおっぱい大きな美女美少女に囲まれてますからね!」
京太郎「俺がこういう性癖になったのも霞さん達の所為です」
霞「あらあら、じゃあ、責任を取らないといけないかしら」
京太郎「取ってくれるんですか!?」ガタッ
霞「ふふ。そうね」
霞「……」キョロキョロ
霞「…私の部屋に来てくれたら…特別にサービスしてあげるわよ」ポソ
京太郎「~~~~っ!」
京太郎「い、行きます!もう全力で!!」
京太郎「宿題なんてほっぽりだしてでも突撃します!!!」
霞「あら、ダメよ」
霞「ちゃんと宿題は持ってこないとね」
京太郎「…え?」
~霞の部屋~
霞「と言う訳で、そこの応えはフォゾン力学における魔法属性の違いよ」
京太郎「はーい…」カキカキ
霞「…どうしたの?」
京太郎「いや、だって…これ普通に勉強会じゃないですか」
霞「そうね」
京太郎「違うんですよ!!」
京太郎「俺が期待したのは霞さんとのラブラブチュッチュであって…!」
京太郎「こういう責任のとり方は求めてなかったんですよおお!!!」
霞「…と言われても、私は一応、女王だし」
霞「簡単に男の人に身体を許す訳にはいかないのよね」
京太郎「くそ…!なんて時代だ…!」
霞「…そんなに私とラブラブチュッチュしたいの?」
京太郎「したいです!」
霞「…私、女王なのよ?」
京太郎「俺からすればずっと昔から綺麗で優しいお姉さんです!!」
霞「…実は面倒くさいかもしれないわ」
京太郎「そういうのを受け止めるのも男の甲斐性だって思います!!」
霞「…そう。そうなの」クス
霞「そうね…そこまで激しく求められちゃったら…」
霞「私も一人の女として吝かじゃあないわ」
京太郎「ほ、本当ですか…!?」
霞「…でもねぇ」
霞「こんな宿題一つ片付けられないような情けない子じゃ…」
霞「私の初めてはあげられないかしら」
京太郎「は、初めて…!?」
霞「当然でしょ。私はずっと女王だったんだもの」
霞「求婚された事はあったけれど…でも、私が惹かれるような人はいなかったし…」
霞「小蒔ちゃんっていう後継者もいたから、無理に結婚する必要もなかったのよ」
霞「私が肌を許した男性なんて今まで一人もいないわ」
霞「でも、京太郎君ならば…それも良いかなって思ったんだけれど…」
霞「…期待外れだったかしらね?」チラッ
京太郎「な、舐めないでください!」
京太郎「俺はおっぱいの為ならば不可能を可能にする男ですよ!!」
京太郎「この程度の宿題の山がなんぼのもんですか!」
京太郎「見てて下さい!」
京太郎「この程度、数時間で片付けてやりますとも!!」
霞「…そこは出来れば私のためって言って欲しかったけれど」
霞「でも、まぁ…それが京太郎君だものね」クス
霞「良いわ。じゃあ…数時間ね」
霞「それだけ待って…もし、ちゃんと仕上げれば…」
霞「…望み通り、私の事をあげるわ♥」
京太郎「う…おおおおおおお!!!」
下1
1 出来た
2 出来なかった
3 寧ろ半分の時間で終わらせた
4 途中で眠ってしまった
5 途中で他の子に邪魔されてしまった
6 出来た
7 出来なかった
8 寧ろ半分の時間で終わらせた
9 途中で眠ってしまった
0 途中で他の子に邪魔されてしまった
ゾロ目 ???
京太郎「う…ぐ…ぐう…」フラフラ
霞「…京太郎君、もう夜更けよ」
霞「そろそろ寝ないと流石に明日に差し支えるわ」
京太郎「い、いやだぁ…」
京太郎「ま、まだ俺は…お、終わってない…」
京太郎「まだ数時間…十時間には届いてないんだから…」
京太郎「霞さんとイチャイチャする為ならば…こ、こ…これくらい…」
霞「…まったくもう」クス
霞「頑張ってくれたら嬉しいな、と思ったけれど…」
霞「ちょっぴり頑張りすぎよ」
霞「…ほら、もう良いから…寝なさい」
霞「今日は添い寝してあげるから」ナデナデ
京太郎「う…う…うぅぅぅ…」
あ、これ対人の反応表じゃないんでカリスマ発動は無理です
一周目のエドマンド王が話を信じたところとか、オーダインに話を聞いて貰うところとか
そういうところで使えるスキルですね
京太郎「そ、それでも…」
京太郎「それでも守りたいおっぱいがあるんだ…!」
霞「……なら、ちょっとくらいならおっぱい吸っても良いわよ」
京太郎「え?」
霞「…いたずらもちょこっとなら許しちゃおうかしら」
京太郎「ボクもうねまーす」キリリ
霞「はい。じゃあ、服脱いで…こっちに着替えてね」
京太郎「うへ…うへへへへ」ヌギヌギ ハキハキ
京太郎「…ってアレ?」
京太郎「…霞さん、これって」
霞「所謂、拘束服って奴ね」
霞「それ着てたら下手に身動き取れないでしょう?」
京太郎「というか、まったく手が動かせないんですけど!!」
霞「だって、寝てる間にもしエッチな事されちゃったら困るじゃない?」
霞「だから、吸う事は出来るけど、ソレ以外は出来ないような服を…ね」
京太郎「そんなの詐欺じゃないですかーやだー!!!」
霞「じゃあ、おっぱいいらない?」
京太郎「要ります!!!!」
霞「ふふ。じゃあ、こっちにいらっしゃい」
霞「大丈夫よ。本当にちょっとくらいのいたずらならおこらないから」
霞「…寧ろ、私は妖精だし…」
霞「こっちの方から…京太郎君にいたずらしちゃうかも…ね♥」
京太郎「バッチコイです!!!!」
霞さんに
偶数 いたずらされなかった
奇数 いたずらされた
ゾロ目 ???
霞「ふふ、京太郎君…♥」チュゥ
京太郎「お…おふぅ…」
霞「もう。なんて声出してるの…♪」
霞「額にキスしてあげただけなのに…♥」
京太郎「い、いや、だって…霞さんのキスって気持ちよくって…」
霞「…そりゃたっぷりと京太郎君への気持ちが詰まってるからね…♪」
京太郎「俺への気持ち…?」
霞「…今はまだ秘密…♥」
霞「でも、京太郎君が…もし、私に相応しい男になってくれたら…♪」
霞「誰からも私の結婚相手として相応しいと言われるようになったら…♥」
霞「…その時、ちゃんと教えてあげる…♥」チュ
京太郎「ふ…あぁ…」
霞「…もぉ♪またそんな可愛らしい声出して…♥」
霞「我慢しようと思ってたのに…我慢出来なくなっちゃうじゃない…♪」
霞「…私はこれでもいたずら好きの妖精なんだからね…♥」
霞「そんな声出してちゃ…こっちに…いたずらされちゃうわよ…ぉ♥」ナデナデ
京太郎「ちょ…か、霞さん、そこは…」
霞「…お、思ったよりも大きいわね…♪」
霞「昔見た時はこんなに小さかったのに…♥」
霞「…やっぱりもう京太郎君も立派なオスなのかしら…♪」
京太郎「そ、そりゃ…まぁ…俺ももう年頃ですし…」
霞「…ね、京太郎君…♥」
霞「もう精通はしてるの…?」
京太郎「そ、それは…」
霞「お姉さんに聞かせて…♥」フゥ
京太郎「し、してます…!」
霞「そうなの…♪じゃあ…オナニーも…?」
京太郎「ま、毎日…」
霞「へぇ…♪例えば誰で…?」
京太郎「そ、その…霞さんとか…」
霞「…私だけじゃないでしょう?」
京太郎「う…」
京太郎「あ、明星母さんと小蒔ちゃんでも…」
霞「やっぱりおっぱい好きなのね…♥」
霞「じゃあ、春ちゃんでもした事あるでしょう…?」
京太郎「は、はい…」
霞「まったく…♪節操のないオチンポなんだから…♥」
霞「これじゃあ女王の夫として認めるにはまだまだね…♪」
京太郎「そ、そんなぁ…」
霞「そんな情けない声出さなくても良いわよ…♥」
霞「その分、今夜は私が鍛えてあげるから…♪」
霞「京太郎君のココが…私以外、受け付けないくらいに…♥」
霞「いぃっぱい…気持よくしてぇ…♥」
霞「あ・げ・る…ぅ♪」フゥ
京太郎「~~~っ」ゾクゾクゥ
尚、実際の特訓(意味深)シーンはキンクリです
京太郎「あー…」
京太郎「(…なんだか何時もよりも世界がふわふわして見える)」
京太郎「(やっぱり…昨日、霞さんに一杯、絞られた所為かなぁ…)」
京太郎「(文字通り一晩中寝かせて貰えなくて…)」
京太郎「(あの手この手でイかされ続けた訳だし…)」
京太郎「(…なのに、霞さんはやけにツヤッツヤしてて…)」
京太郎「(昨日よりも元気そうに執務に戻ってたんだよなぁ…)」
京太郎「(幾ら人間と妖精の身体の構造が違うとは言え…)」
京太郎「(アレだけ元気だったのにはちょっと驚いた…)」
京太郎「(しかし、まぁ…流石に徹夜はきっついし…)」
京太郎「(今日はもう帰って寝よう…)」フラフラ
湧「見つけた!!!」
京太郎「…え」
湧「キョンキョン!今日も勝負しよう!!」
京太郎「あー…わっきゅんか」
京太郎「悪い。今日はちょっと無理だ」
湧「えー…なんでー?」
京太郎「マジで眠いんだよ…」
湧「眠いって…今、朝じゃん」
京太郎「まぁ…そうなんだけど」
湧「昨日何してたの…?」
湧「あ、まさか…」
京太郎「っ」ドキ
湧「一人で秘密の特訓してたな!!」
湧「ずるいぞー!!」
京太郎「あ、うん」
京太郎「(…わっきゅんが馬鹿で助かったわ)」
湧「特訓の時はボクも呼んでって言ったじゃん!」
京太郎「あー…いや、悪い悪い」
京太郎「昨日は、ちょっと色々と大事な特訓があってさ」
湧「それボクにも教えてよー」
京太郎「い、いやぁ、流石にそれはちょっと色々とまずいかなぁって…」
京太郎「(…わっきゅん俺より年上なんだけど、殆ど身体が成長してないからなぁ)」
京太郎「(なんつーか、年下に対するそれになっちゃって…)」
京太郎「(俺がやってた事を教えるのにすっげぇ背徳感と抵抗感を感じるんだよなぁ…)」
湧「うー…」
京太郎「悪い悪い」
京太郎「この埋め合わせはまた今度するからさ」
湧「…また今度って何時だよぉ」
湧「…キョンキョンすっごく強いじゃん」
湧「人間なのに…ユニコーンナイトと真っ向から戦って無傷で勝つし…」
湧「…皆も…キョンキョンの事認めてる」
湧「女王陛下を除けば、この妖精の国最強の剣士だって」
湧「…でも、ボクはそこらの妖精よりもちょっと強い程度で…」
湧「このままじゃ…ずっと差が開いちゃう…」
湧「ボク、このままじゃ…キョンキョンの隣で戦えないよ…」
京太郎「…馬鹿だな」ポンポン
湧「あう」
京太郎「わっきゅんは近衛兵だろ」
京太郎「んで、俺は姫様つきの護衛兼お目付け役みたいなもんだ」
京太郎「俺が戦場に立つ時は、わっきゅんも一緒だよ」
湧「…そういうんじゃなくてさー」
京太郎「それに俺は結構、わっきゅんの事頼りにしてるんだぞ」
湧「え?」
京太郎「だって、並の妖精よりも貧相な身体なのに」
湧「貧相で悪かったな!!」ムカー
京太郎「銀の鎧を纏うエルフのパラディンなんだぞ」
京太郎「それだけ身体能力以外のところが評価されてるって訳だ」
京太郎「実際、俺も戦ってて、わっきゅんの剣には学ぶところも多いしさ」
京太郎「いざって時、背中を預けるとすれば、それはわっきゅんだってそう思ってる」
湧「…キョンキョン」
京太郎「だから、そう拗ねんな」
京太郎「焦らなくても…何時か必ず俺たちは一緒に戦うよ」
京太郎「その時を楽しみに待っててくれ」
湧「…………うん」
湧「でも…」グッ
京太郎「え?」
湧「せいっ!」ケリッ
京太郎「ぐああああああっ!」トビアガリ
京太郎「な、何をするだァーーーー!!」
湧「ふん!人の体を貧相だって言ったの忘れてないんだからな!!」
湧「ぼ、ボクだってもう少しすれば女王陛下みたいにボンキュッバーンになるんだから!」
京太郎「…いや、そりゃ無理だろ」
湧「うるさい!なるもん!!」
湧「キョンキョンがボクの事揉んだり吸ったりしてくれたらなるんだから!!」
湧「だから、そんな余裕ぶっこいてるとしらないよ!!」
湧「いざボクがナイスバディになってから土下座してもそう簡単に許してやらないんだからね!!」スタスタスタ
京太郎「ったぁ…」
京太郎「あいつ結構マジで人の脛蹴りやがったな…」
京太郎「まだジンジンしてるぞ」
湧「せいっ!」ケリッ
京太郎「ぐああああああっ!」トビアガリ
京太郎「な、何をするだァーーーー!!」
湧「ふん!人の体を貧相だって言ったの忘れてないんだからな!!」
湧「ぼ、ボクだってもう少しすれば女王陛下みたいにボンキュッバーンになるんだから!」
京太郎「…いや、そりゃ無理だろ」
湧「うるさい!なるもん!!」
湧「キョンキョンがボクの事揉んだり吸ったりしてくれたらなるんだから!!」
湧「だから、そんな余裕ぶっこいてるとしらないよ!!」
湧「いざボクがナイスバディになってから土下座してもそう簡単に許してやらないんだからね!!」スタスタスタ
京太郎「いや、そんな未来は絶対にな」
湧「ふんっ!」ブン
京太郎「がはっ」
京太郎「ったぁ…」
京太郎「あいつ結構マジで人の脛蹴りやがったな…」
京太郎「その上、模擬刀を投げつけて来るとか何考えてるんだ…」
京太郎「真剣白刃取りが失敗してなかったら大怪我するところだぞ」
初美「寧ろ、なんで模擬刀直撃して平然としてるんですかねー…」
京太郎「あ、ドワーフ」
初美「せいっ」ドゴォ
京太郎「がはぁ」
初美「…今の私は可愛い可愛いリリパットですよー?」ニッコリ
京太郎「おま…だからってレバーは…レバーはないだろ…」フルフル
初美「いやぁ、まぁ、ドワーフと言う言葉の響きに蔑むようなものを感じたので」
初美「どうせ京太郎君も私達の事を勝ち目もないのに妖精女王に逆らった愚か者だって」
初美「鍛冶以外には何の取り柄もない癖に、どの面下げてこの宮殿にいるんだって」
初美「小さい身体がキュートで今すぐにでも襲いたいって思ってるんでしょう!」
京太郎「いや、思ってねぇよ」
京太郎「特に最後」
初美「はー…まったく京太郎君はダメダメですねー」
初美「私のこの小さな身体の魅力が分からないなんて」
初美「言っときますが、私が人間の世界に出たら即座に攫われるレベルの美少女なのですよー?」
京太郎「それはドワーフだからであって、美少女なのとは関係ないんじゃ」
初美「…何か言いました?」
京太郎「それはドワーフだから」
初美「せい」ドゴォ
京太郎「二回目っ!!!」
初美「まったく…京太郎くんはホント駄目なのですよー」ヤレヤレ
京太郎「二回も躊躇なくボディぶちこんで言う事がそれか」
初美「まぁ、ぶっちゃけ私の攻撃じゃ京太郎くんにろくにダメージ与えられませんし」
初美「つーか、最初の不意打ちも二回目も筋肉で拳止めたでしょう?」
京太郎「これでも一応、妖精の国最強の剣士なんで」キリリ
初美「はー…なんでこんなスケベが最強なんですかねー」
京太郎「禁欲して至れる強さなんてたかが知れてるからじゃねーの?」
初美「だからって京太郎君はオープンスケベ過ぎなのですよー…」
初美「日頃からおっぱいの為なら死ねるとか言ってますし」
京太郎「あ?テメェおっぱいなめてんの?」
初美「いや、どうしてそうなるんですかー!」
初美「と言うか、若干、マジ気味にキれないで欲しいのですよー」
初美「…ま、何にせよ、ちょっとは控えろって事なのですよー」
京太郎「えー…でも、俺もうこのキャラで通っちゃってるし…」
京太郎「ユニコーンナイトのおっちゃんなんか俺がおっぱいって言わなかったら心配してくるレベルだからなぁ」
初美「あの堅物ユニコーンに何を仕込んでるんですかー…」
初美「つーか、そっちはもう諦めてるんで良いのですよー」
初美「…問題は今朝の事なのです」
京太郎「け、今朝…!?」ギク
初美「…まぁ、昨日、何があったかは詮索しませんが」
初美「女王陛下の部屋から出るときはもうちょっと周りを警戒した方が良いですよー」
初美「じゃないと変な噂になっちゃいますからね」
京太郎「うぐ…」
初美「…まったく」
初美「女王陛下も朝から浮かれまくって目も当てられないですし」
初美「その相方は、まったく周囲を警戒してないんですから」
初美「フォローするのも大変なのですよー」
京太郎「…すみません」
初美「分かってくれたら良いのです」
初美「…と言うと思ったのですかー!」
京太郎「えー…」
初美「この怒りは並大抵の事じゃ収まらんのです!!」
初美「と言う訳で、今度、適当なスイーツのお店に連れて行きなさい!!」
初美「私、ナップルのシャーベットとか食べたいのですよー!!!」
京太郎「またそんな高いものを…」
初美「あ?女王陛下と一晩中、イチャついて私にスイーツの一つも奢れないって言うんですかー!?」
京太郎「ちょ、ストップストップ!!」
京太郎「おごります!奢りますからもうちょっと声を抑えて…!!」
初美「…ふー」
初美「…本当ですね?」
京太郎「はい。嘘じゃないです」
初美「スイーツのお店だけじゃなく、一日中付き合ってもらいますよー?」
京太郎「はい。約束します」
初美「……宜しい」
初美「では、寛大な私は慈愛の心を持って」
初美「許しがたい京太郎君の罪を許してあげるのですよー」
京太郎「…そこまで言うか」
初美「…だって、悔しいじゃないですか」
初美「私だって…京太郎君の事…」ポツ
京太郎「え?」
初美「…な、何でもないですよー」プイ
初美「そ、それよりほら、そんなに眠いならとっとと部屋に戻って寝てくるのです」
初美「仮にもこの国最強の剣士が、そんな不景気な顔されると士気も下がりますし」
初美「姫様のお目付け役としての仕事もあるんですからね」
京太郎「うぃーっす」
初美「…あ、それと」ポイ
京太郎「おっと」
初美「それあげます」
京太郎「(赤いハート型の果実…)」
京太郎「これって…ナップル…?」
初美「昨日の夜から何も食べてないんでしょう?」
初美「少しくらいは腹にものを入れておきなさい」
初美「お目付け役がガス欠で動けないとか笑い話にもなりませんしね」
京太郎「…ありがとうございます」シャク
京太郎「(…しっかし、わざわざナップルをくれるとはなぁ)」
京太郎「(果実の中では最高峰)」
京太郎「(まさに果実の王様と呼ばれるほど高級食材なんだけど…)」
京太郎「(そんなものをポンとくれる辺り、ホント気前が良いよなぁ)」
京太郎「(それに、ああやって俺のところに来たのも…)」
京太郎「(恐らく俺に対して釘を刺すのが元々の目的だったんだろうし)」
京太郎「(それも俺が憎いからとかじゃなく)」
京太郎「(純粋に俺や霞さんの事を心配してくれているからなんだろう)」
京太郎「(たまーに拳が飛んでくる事はあるけれど…やっぱり優しい人だよなぁ)」シャク
京太郎「(元ドワーフ…今はリリパットではあるけれど)」
京太郎「(初美さんは以前から霞さんの親友で、ドワーフの反乱にも加担しなかったし…)」
京太郎「(ドワーフに複雑な思いを抱くエルフナイト達も、初美さんだけは別だって風にも聞くし…)」
京太郎「(姫様の教育係を任せられてるのもその辺が理由なんだろう)」
ザワ
京太郎「(…しっかし、なんか今日は宮殿が忙しいな)」
京太郎「(普段なら昼でも木が日差しを遮って…)」
京太郎「(フォゾンが森のなかを照らす美しい光景なんだけれど…)」
京太郎「(さっきから休みなく妖精たちが飛び回って…)」
京太郎「(なんだか…嫌な感じだな)」
春「」スー
巴「」スイー
京太郎「(あれは…春に巴さんか)」
京太郎「(…だけど、どうして二人がここにいるんだ?)」
京太郎「(確か二人はコルドロンの駐屯部隊に配属されたはず…)」
京太郎「(それが焦った表情でこうして宮殿に来ていると言うことは…もしや…)」
京太郎「春、巴さん!」
春「…あ」
巴「京太郎君…」
京太郎「…何かあったのか?」
春「魔王の軍が動き出した…」
京太郎「っ」
巴「今まで大人しくしてただけあってかなりの数よ」
巴「少なくとも…今までのような小競り合いではすまない」
巴「間違いなく戦争になるわ」
京太郎「戦争に…」
春「…私達はそれを女王陛下に伝える為にここに来た」
巴「既に情報は女王陛下の元へと伝わって、全軍に出動命令が出たわ」
巴「防備に必要な最低限の人間を残して…魔王の軍を迎え撃つ」
京太郎「…そう、か」
巴「京太郎君は姫様の事をお願いね」
巴「姫様は大人しい顔をして、かなり頑固者だから」
巴「私達が戦うとなったら…この国を抜けだしかねないわ」
春「それを止められるのは京太郎だけ」
春「お目付け役…大変だと思うけれど…」
春「でも、京太郎なら安心して任せられる」
巴「私達よりもずっとずっと強いもんね」
巴「ちょっと悔しいけれど…でも、私達は京太郎君が成長する様をずっと見てきたから」
巴「君がどれだけ私達のために修行に打ち込んでたか知っている」
巴「だからこそ、私たちは君に大事な姫様の事を任せられるの」
京太郎「…巴さん」
巴「…お願い、姫様の事を護ってあげて」
巴「それじゃ私達もう行くから」
春「…京太郎、バイバイ」
京太郎「あ…」
京太郎「(…なんだよ、二人とも)」
京太郎「(まるで…もう二度と会えないような事言って…)」
京太郎「(確かに…今までにない戦いになるって話だけれど…)」
京太郎「(でも…でも、大丈夫だろ)」
京太郎「(妖精軍はかつて魔王軍を打ち破ったんだ)」
京太郎「(魔王軍に…負けるはずなんてない)」
京太郎「(霞さん達も皆…きっと無事に帰ってきてくれる…)」
京太郎「(…そう…だよな…?)」
下1
偶数 姫様
奇数 明星ちゃん
ゾロ目 ???
明星「…京太郎」
京太郎「あ、明星母さん」
明星「…昨日は何処に行っていたのですか?」
京太郎「あ、えっと…」
明星「…いえ、構いません」
明星「今はそれよりも大事な話があります」
京太郎「大事な話…?」
明星「…京太郎、貴方は強い」
明星「恐らく同等の武器という条件ならば」
明星「この国で唯一、女王陛下に勝つ見込みがあるのは貴方だけでしょう」
明星「ですが、貴方は実力はあっても経験はなく」
明星「私は前線に出すつもりはありませんでした」
明星「…ですが」
京太郎「…予想以上の数なんだな」
明星「…はい」
明星「敗戦からずっと大人しくしていたのはこの時の為だったのでしょう」
明星「コルドロンへと迫る魔王軍の量はいぜん打ち破ったものとは比べ物になりません」
明星「正直なところ…我が軍はかなりの苦戦を強いられる事でしょう」
京太郎「……」
明星「そんな苦境を前にこの国でも最強の戦力である貴方を遊ばせておく余裕はないと私は判断しました」
明星「姫様の事は大事ですが…しかし、今は国が危ぶまれている最中なのです」
明星「…貴方の手を借りたい」
明星「この国を守る為に…貴方にも戦って欲しいのです」
下1
1 何をすれば良い?
2 …それはダメだ
ズラそうかと思いましたが訂正が入ったんで今回は1でいきますねー
京太郎「分かった。俺は何をすれば良い?」
明星「……ありがとうございます」
明星「この国最強の剣士と認められた貴方が出れば、兵たちの士気もあがりましょう」
明星「…ですが、貴方は実力はあっても、まだ経験の足りない身」
明星「…故に母は貴方の為に一つの贈り物を用意しました」スッ
京太郎「…それは?」
明星「これはサイファー」
明星「女王陛下が振るう石弓とはまた別に作らせた特別製のものです」
明星「振るえばどんな鎧もバターのように切り裂き」
明星「その切れ味は戦場のフォゾンを吸い上げる度にどんどんと鋭くなっていく事でしょう」
明星「これを使って、戦争で活躍しなさい」
明星「そうすればおのずと我軍は魔王軍を押し返せるでしょう」
下1
1 …嫌なものを感じる
2 ありがとう、明星母さん
京太郎「(…なんだ)」
京太郎「(この剣…確かに素晴らしいものだ)」
京太郎「(恐らく名のある名工が打ったもの…)」
京太郎「(見惚れるほど美しい)」
京太郎「(…なのにこうして見ているだけで俺の背筋が凍りそうになる)」
京太郎「(これならば…戦場で間違いなく活躍できるという確信があるのに)」
京太郎「(剣から感じる禍々しさに…手が出ない…)」
京太郎「(俺は…怯えているのか…?)」
京太郎「(今まで…どんな訓練でも怯む事がなかった俺が…)」
京太郎「(先端に赤い魔石を誂えたこの剣に…こうも気圧されているなんて…)」
明星「…京太郎?」
京太郎「あ…ぅ…」
霞「…何をしているの?」
京太郎「あ…」
霞「…明星ちゃん、それは」
明星「……女王陛下」
霞「…それは使うなとそう命じたはずです」
明星「ですが、霞お姉さま…!」
明星「偵察隊から聞き及ぶ敵の数は圧倒的です!」
明星「このまま正面から戦えば我軍の被害は軽視出来ません…!」
霞「…声を控えなさい」
明星「っ」
霞「…仮にも人の上に立つものがそのように不安を掻き立てるような事を言うものではないわ」
霞「大丈夫。今回も何とかなります」
霞「私は…妖精の女王なのですから」
明星「…霞お姉さま…」
霞「京太郎君は小蒔ちゃんの事をお願いね」
霞「あの子はまだまだ未熟だから…」
京太郎「…いいえ」
霞「…京太郎君?」
京太郎「俺は…今回は前線に出ます」
京太郎「姫様のお目付け役には…なれません」
霞「どうして…」
京太郎「勿論、姫様を守る事が大事であると理解しています」
京太郎「…ですが、今、私が守りたいのは姫様ではありません」
京太郎「…霞さん、貴女です」
霞「…っ」カァァ
明星「……」
京太郎「他にも沢山の妖精達が戦争に出ると聞きました」
京太郎「その中には私の友人や師、同士達も数多くいるでしょう」
京太郎「…私はどうしてもそれを見送る事が出来ません」
京太郎「だから、お願いします」
京太郎「どうか…私を戦列に加えさせて下さい」
京太郎「霞さんの事を守る栄誉を…私に頂きたいのです」カシズキ
霞「京…太郎…君…」
霞「…………分かったわ」
霞「明星ちゃんの言う通り…今は一人でも多くの戦力が欲しい一大事」
霞「その非常時に貴方が側にいてくれれば…」
霞「私はきっと戦場の中でも…この宮殿の中のように心安らいでいられるでしょう」
霞「…須賀京太郎。貴方を姫様のお目付け役から解任します」
霞「その代わりには初美ちゃんに勤めて貰う事にして…」
霞「今は貴方の力をアテにさせてもらいます」
京太郎「ありがたき幸せです、女王陛下」ペコリ
霞「…では、明星ちゃん」
霞「京太郎君の事、借りて行くわね」
明星「…はい。女王陛下の一助となれれば、京太郎も幸せでしょう」
明星「…立派に働くのですよ、京太郎」
京太郎「えぇ。明星母さんの分まで、霞さんの事を護ってみせます」
霞「……」テレテレ
明星「…女王陛下。不躾ながら一つ諫言を」
霞「何かしら?」
明星「…そのように女の顔を軽く晒されては兵に動揺が広がります」
明星「もう少しお控えくださいませ」
霞「そ、そんなに分かりやすかった…?」
明星「それはもう」
明星「…昨夜、我が息子が何処で誰と閨を共にしたのか分かるほどに」
霞「~~~~っ」カァァァ
明星「無論、女王陛下も一人の女性です」
明星「身近にいる親しい殿方に心が浮つく事もあるでしょう」
霞「…そんな軽い気持ちじゃないわ」
明星「…これは失礼を」
明星「ただ、私が言いたいのは…今のままでは女王陛下のその気持ちを誰も認めないと言う事です」
明星「京太郎の強さは宮殿のものには知れ渡っていますが…逆に言えばそれだけ」
明星「それぞれの領域を収める諸侯にはその名は届かぬでしょうし…」
明星「女王陛下がこれからも京太郎と閨を共になさるおつもりならば」
明星「それだけの武勲を立てさせ、我が息子を英雄としなければいけません」
霞「…だから、それを使えと?」
明星「そこまでは言いません」
明星「ただ、覚えておきたいのです」
明星「わが息子の期待あげた剣技とこの魔剣があれば…」
明星「魔王軍などおそるるにたらず」
明星「すぐさま京太郎を誰もが認める英雄にしてやる事が出来ると」
霞「…そこまで婚期に焦っているつもりはないわ」
霞「それに私は京太郎君の事を信頼しているもの」
霞「そのような外法の武器がなくても、彼は活躍してくれる」
霞「…だから、その不愉快な剣を下げなさい」
霞「サイファー量産計画に関しても、私は首を縦に振るつもりはありません」
明星「…畏まりました」
明星「…では、京太郎」
京太郎「あぁ。霞さん、俺も出征の準備をしてきます」
京太郎「また後で」
霞「えぇ。また後で」
京太郎「…明星母さん、その…」
明星「…京太郎」
京太郎「あ、うん」
明星「…女王陛下は聡明なお方です」
明星「あの方ほど遠くを見渡している方はそうはいられないでしょう」
明星「…ですが、それと同時にあの方はとても情深くもあられる」
明星「あのドワーフ共を許し…コルドロンを積極的に扱わぬのは…」
明星「私は…女王陛下の少ない失策だと考えています」
京太郎「ちょ…明星母さん」
京太郎「宮殿でそんな話をしたら…」
明星「大丈夫ですよ。今は出征前の忙しさに宮殿が揺れています」
明星「普通の話し声程度であれば、誰の耳には届きませんし」
明星「私は仮にもこの国の宰相」
明星「わざわざ女王陛下に失言を囁くものはいないでしょう」
明星「…それよりも大事な事はです」
明星「女王陛下も完璧ではない」
明星「時に間違われる事もあるのだと言う事です」
京太郎「…そりゃ、まぁ…そうだろうけど」
明星「…それをフォローするのは宰相としての私の勤め」
明星「ひいては…王配の座に近い貴方がするべき役目なのです」
京太郎「あ、いや、その…俺は…」
明星「…分かっていますよ」
明星「何も女王陛下の王配を狙って戦争に参加するなどと言った訳ではない事は」
明星「ただ単純に戦争に参加する者たちが心配なのでしょう」
京太郎「…あぁ」
明星「…ならば、京太郎よ」
明星「その身を持って証を立てなさい」
明星「誰もお前に否と言えないように」
明星「誰からも認められる英雄になりなさい」
明星「そうすればおのずとお前の望むものは手に入るでしょう」
明星「…私は一人の母として」
明星「それを願っていますよ」
京太郎「…ありがとう。明星母さん」
明星「お礼を言われる事ではありません」
明星「それよりも…早く準備をなさい」
明星「出征を前に余裕はあまりありませんから」
明星「ここで遅刻したなんて事になれば、あまりにも情けないですよ」
京太郎「あぁ。じゃあ、俺は先に行くから…」
明星「…えぇ。戦果を期待していますよ」
明星「…………」
下1
偶数 愚かな子
奇数 …私は安心しているの?
ゾロ目 ???
【朗報】明星お母さん 母性に目覚めてた
明星「(…どうしたの、私は)」
明星「(あの子が…この剣を取らなくて…)」
明星「(死の女王オデットとの契約を結ばなくて…安心しているの?)」
明星「(…馬鹿な)」
明星「(私は…私は最初からそのつもりであの子を拾ったのよ)」
明星「(この魔剣の生け贄にする為に…)」
明星「(いざと言う時、この国を守らせる為に…)」
明星「(そんな私が…悪魔のような企みを持ってあの子を育ててきた私が…)」
明星「(今更…安心するだなんて…)」
明星「(…ありえないわ、そんなの)」
明星「(私は…そんな善人じゃない)」
明星「(この国とお姉さまを守るためならば何でもすると…)」
明星「(そう誓ったはずでしょう)」
明星「(…けれど)」
明星「(けれど…私は今、あの子の無事を祈っている)」
明星「(心から…命を落とす事なく帰ってきて欲しいと願っている…)」
明星「(それは…あの子を利用とする悪魔として?)」
明星「(それとも……あの子の母として?)」
明星「(……分からない)」
明星「(分からない……けれど)」
明星「あの子に大地の祝福があらん事を…」ソッ
石戸明星の好感度が10あがりました(ピコーン)
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∨ {/ ' / / Vzソ V}
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名前:須賀京太郎
所属:リングフォールド
力 88
>戦闘力153/150
魔力 65
魅力 81
スキル
カリスマ:その存在自体が他者を惹きつける天性の才能。一人につき一度だけ相手の反応表を上下にズラす事が出来る。
動鎧術(攻):全身を覆う鎧を自らの身体のように扱う卓越した技術。鎧を着ている時、十の桁が奇数の場合、自身の与えるダメージが1あがる。
【好感度表】
姫様 100 特別な友人
明星 108 義理の息子
霞 190 愛してる
巴 91 特別な友人
はっちゃん 165 好き
はるる 129 意識している
湧 171 好き
って事で今日はここまでです
明日と明後日はちょっと出来るかどうか分かりませぬ
後、エルファリナポジの霞さんはほっとくと割りとあっさり死にます
つーか、他の子も割りと命が安い感じなので戦争なんかは気合入れてがんばってください
祝福エンド見ました
う゛あ゛ぁぁあぁ゛ぁあああああああああ
あ゛あ゛あぁぁあぁああああああ…
な感じでした(´・ω・`)良かった…望んだ形ではなかったとは言え、救いはあったんや…
それはさておき、これだけ好感度高いなら鎧くらい作っててもおかしくはないですしねー
作ってたかどうかの判定とその性能をー
下1
奇数 作ってた
偶数 鍛冶禁止されてたんで…(震え声)
下2
性能
京子スレで使われてたわっきゅんキョンキョン呼びされるとなんかあっちの特別感が薄れるというか違和感があったり
>>852
ごめんなさい(´・ω・`)正直、意図的にこっちはボクっ娘にして別物感を出そうとしたんですが失敗でした
ただ、原作で一言も台詞がない上に絡みもないキャラにこういう事言うのもおかしい話なんですが
もう私の中でわっきゅんとキョンキョンって言う呼び名以外の二人を想像出来なくなっていまして…(´・ω・`)自然と呼び名が決まってました
でももうやっちゃったので一々訂正せずそのままいこうと思います
後、今日は思いの外お酒飲まされなかったので23時くらいからやりまする
あ、今回はチュートリアルなんで敵将の中にオーダインはいません
先にぶっちゃけますと敵はブリガンですね
~コルドロン戦争の後方~
京太郎「(…ここが亡国バレンタインの首都)」
京太郎「(かつて世界最強だった国の跡地か)」
京太郎「(…でも、本当に何もないな)」
京太郎「(あたりにあるのは砂と…そして僅かに形を残す石柱だけ)」
京太郎「(緑の影も若干見えるが、それは本当にごく僅かだ)」
京太郎「(それよりも遥かに多い妖精の軍勢が…今は俺の目を引く)」
京太郎「(ただ…)」チラッ
霞「……」
京太郎「(…それでも霞さんは安心出来ないらしい)」
京太郎「(これだけの軍勢がいるのにその顔には緊張が浮かんでいる)」
京太郎「(ここからじゃ分からないけど、大分、敵の数が多いんだろう)」
京太郎「(恐らく…明星母さんが言っていた通り、戦況は不利なんだ)」
京太郎「(…戦力比はおおよそ1,.5倍)」
京太郎「(勿論、こちらの方が遥かに少ない感じだ)」
京太郎「(あっちは人間の国で産めよ増やせよで戦力は回復出来るけど)」
京太郎「(人間とは違って生殖では増えない妖精はそう簡単に戦力が回復出来る環境じゃないんだ)」
京太郎「(このままぶつかれば大ダメージは必至)」
京太郎「(だから…)」
京太郎「…霞さん」
霞「…京太郎君、今ならまだ間に合うわ」
京太郎「え?」
霞「京太郎君は何処かの部隊に所属している訳じゃない」
霞「こうして戦争に参加するのも私直属の独立部隊としてよ」
霞「…京太郎君が良ければ、前線ではなく後方に配置出来る」
霞「私の側で…この石弓で護ってあげられるわ」スッ
京太郎「…霞さん、それは逆効果ですよ」
霞「え?」
京太郎「俺だってもう一人の立派な男なんですから」
京太郎「おっぱい大きくて綺麗でおっぱい大きくてエロくておっぱい大きくて素敵なお姉さんを護りたい」
京太郎「俺はそう思ってこの戦争に参加したんですから」
京太郎「守られる為にここにいるんじゃありません」
京太郎「…ですから、女王陛下」カシズキ
京太郎「どうか私に命を下さい」
京太郎「この戦争に勝つ為にどう動けば良いか」
京太郎「どう働くのが最善か、私に下知を頂きたいのです」
霞「…京太郎君」
霞「…本当に良いのね?」
京太郎「既に覚悟を決めました」
京太郎「同族を殺す恐ろしさも…貴女への忠誠に比べればその風のようなもの」
京太郎「必ず任務を全うして見せましょう」
霞「……では、京太郎」
霞「妖精国の女王として命じます」
霞「貴方は独立部隊として戦況をかき乱しなさい」
霞「狙うのは指揮系統を担当するワルキューレリーダーやバーサーカー」
霞「それらを各個撃破に追い込めば、敵指揮系統を寸断出来るでしょう」
霞「そうすれば敵の数がどれほど多くても烏合の衆同然」
霞「それぞれに的確な兵を当てればこの程度の戦力差などひっくり返す事が出来ます」
霞「ましてや…情報に拠れば、相手の総大将はブリガン」
霞「武人としては優れていますが、指揮官としては到底、優れているとはいえない男です」
霞「指揮系統が寸断されれば、バカの一つ覚えのように突撃を命じるでしょう」
霞「後は我々がそれをいなせば勝利は確定です」
京太郎「畏まりました」スク
霞「…行くのですか」
京太郎「はい。そろそろ戦争も始まります」
京太郎「始まった時に最前線にいる為には早い内に動かないといけません」
霞「…京太郎君」
京太郎「大丈夫ですよ、そんな顔しなくても」ニコ
京太郎「俺は別に死ににいく訳じゃないんですから」
京太郎「あっさり勝って、あっさり帰ってきます」
京太郎「だから、そんな不安そうな顔をしないでください」
京太郎「兵が見ていますし…それに俺自身、貴女にそんな顔をさせたくてここにいる訳じゃないんですから」
霞「…………分かったわ」
霞「でも…」スタスタ
京太郎「え?」
霞「……」チュ
京太郎「か、霞さん…!?」カァァ
霞「ふふ。今は女王陛下よ」
霞「これから戦場に赴く貴方に祝福のキスをしただけ」
霞「…期待してるわよ、京太郎」
京太郎「…はい。勿論です、女王陛下」
京太郎「吉報をお待ち下さい」
と言う訳で戦争です
戦争は基本的に10ターンで構成されます
その間、お互いに戦力を削り合い、その結果で勝敗が決まります
尚、戦争で勝っても受けたダメージによって身内に犠牲者が出る可能性はあります
それを防ぐには【相手の総大将を倒して完全勝利する】しかありません
今回は敵の総大将がブリガンなので、ブリガンを倒す事が完全勝利の条件となります
尚、総大将が出てくる条件は敵の戦力ゲージを半分以上削りきった時にコンマの中に現れ
敵の戦力ゲージが0になれば確定で勝負する事が出来ます
また戦力ゲージは京ちゃんの活躍によってもゴリゴリ削れます
ワンマンアーミー、たった一人の軍隊は伊達ではありません
ゴリゴリ削って総大将ぶっ殺して妖精の国を勝利へと導きましょう
ではヒャッハー!戦争だー!!
【ターン1】
戦力【魔王軍 120】
戦力【妖精軍 80】
下1 京太郎の行動
1 友軍と合流 HPが回復する
2 ワルキューレリーダーを発見 敵の戦力を20低下
3 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
4 特に戦線に寄与出来なかった
5 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
6 バーサーカーを発見 戦闘へ
7 ワルキューレリーダーを発見 敵の戦力を20低下
8 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
9 友軍と合流 HPが回復する
0 バーサーカーを発見 戦闘へ
ゾロ目 ???
下2 戦況
1 妖精軍有利 魔王軍の戦力が10低下する
2 妖精軍有利 魔王軍の戦力が15低下する
3 魔王軍大活躍 妖精軍の戦力が30低下する
4 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
5 妖精軍活躍 魔王軍の戦力が20低下する
6 魔王軍有利 妖精軍の戦力が15低下する
7 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
8 魔王軍活躍 妖精軍の戦力が20低下する
9 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
0 妖精軍大活躍 魔王軍の戦力が30低下する
ゾロ目
京太郎「(…ヤバイ)」
京太郎「(正直…甘く見てた)」
京太郎「(これが…魔王軍)」
京太郎「(これが…戦争なのか)」
京太郎「(あっちもこっちも人がぶつかって…人が死んで…)」
京太郎「(…まるで地獄絵図だ)」
京太郎「(だけど、気圧されている訳にはいかない…)」
京太郎「(最初に予測されていた通り、妖精軍の方が押し込まれてる)」
京太郎「(このままじゃ…妖精側が不利…)」
京太郎「(このまま相手の攻勢が続けば負けてしまう)」
京太郎「(そうならないように…俺も活躍しないと…)」
ワルキューレリーダー「」スイー
京太郎「(あの特徴的な水色の羽…!)」
京太郎「(見つけた…!あいつがリーダーか…!)」
京太郎「(なら…まずあいつから…!)」ダッ
ワルキューレL「そのまま押し込め!」
ワルキューレL「妖精共に我らの兄弟たちの屈辱を返してやるのだ!」
京太郎「…」タッタッタ
ワルキューレL「(人間…?)」
ワルキューレL「(いや、あのような男は事前に説明がなかった)」
ワルキューレL「(妖精側に雇われた傭兵か…)」
ワルキューレL「(まぁ、何にせよ…)」
ワルキューレL「あの男を殺せ!」
ワルキューレL「妖精に与した恥ずべき人間だ!」
ワルキューレL「妖精の味方をした事を後悔させて…」
京太郎「風よ!」フワ
ワルキューレL「な…!?」
ワルキューレL「(あの男、急に浮かび上がって…)」
ワルキューレL「(まずい…この距離じゃ…!)」
京太郎「いっけえええええええ!」ドス
ワルキューレL「が…は…」
ワルキューレL「な…ぜ…急に浮かび…」
京太郎「悪いな。俺は妖精じゃなくてさ」
京太郎「ガキの頃に妖精に拾われて、妖精の中で過ごしてきた人間なんだよ」
京太郎「だから、羽のあるあいつらに追いつく為に…」
京太郎「人並み以上に風の魔法は勉強してきた」
京太郎「今じゃ妖精達との空中レースで…中の上ってところにいるんだぜ」
京太郎「…人間って事で油断したそっちの負けだ」
京太郎「悪く思うな…よ」ドン
ワルキューレL「う…あぁ…」ヒュゥゥ ドサ
ワルキューレ「た、隊長…!よくも…!!」
京太郎「悪いが…お前たちの相手をしてる暇はないんだ!」ダッ
京太郎「(…胸を一突き…いやな感触だ)」
京太郎「(だが…これにもなれないと)」
京太郎「(じゃなきゃ…妖精の国が危ない)」
京太郎「(霞さん達のためにも…今は心を鬼にするんだ)」
【ターン2】
戦力【魔王軍 100/120】
戦力【妖精軍 60/80】
下1 京太郎の行動
1 友軍と合流 HPが回復する
2 ワルキューレリーダーを発見 敵の戦力を20低下
3 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
4 特に戦線に寄与出来なかった
5 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
6 バーサーカーを発見 戦闘へ
7 ワルキューレリーダーを発見 敵の戦力を20低下
8 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
9 友軍と合流 HPが回復する
0 バーサーカーを発見 戦闘へ
ゾロ目 ???
下2 戦況
1 妖精軍有利 魔王軍の戦力が10低下する
2 妖精軍有利 魔王軍の戦力が15低下する
3 魔王軍大活躍 妖精軍の戦力が30低下する
4 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
5 妖精軍活躍 魔王軍の戦力が20低下する
6 魔王軍有利 妖精軍の戦力が15低下する
7 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
8 魔王軍活躍 妖精軍の戦力が20低下する
9 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
0 妖精軍大活躍 魔王軍の戦力が30低下する
ゾロ目 ???
ワルキューレA「なんだあいつは!?」
ワルキューレB「ワルキューレでもないのに空を飛んで…!」
京太郎「はぁっ!」ヒュォ
ワルキューレA「きゃああああっ!?」
ワルキューレB「まずいぞ…!あの男、かなりの手練だ…!」
ワルキューレL「かこめ!あの男を逃がすな!」
ワルキューレL「既にあの男の所為で少なくない被害が出ている!」
ワルキューレL「ここで押しとどめ…」
京太郎「み…つけたああああ!」ギュォオ
ワルキューレL「な…早…!?」
京太郎「せ…やあああああっ!」ザシュ
ワルキューレL「うああああっ」
ワルキューレB「馬鹿な…ワルキューレの反応と速度で追いつけないなんて…」
ワルキューレC「この…化物め……!」
京太郎「(戦況は…どうだ?)」
京太郎「(分からない。ずっと戦いっぱなしで…後ろを見ている余裕がない)」
京太郎「(だが…少しは楽になっているような気がする)」
京太郎「(俺の存在に前線が混乱しまくってるって事か)」
京太郎「(なら…もっともっと混乱させてやらないと)」
京太郎「(相手に混乱を与えられれば与えられるだけ…霞さん達が楽になるんだからな)」
【ターン3】
戦力【魔王軍 80/120】
戦力【妖精軍 45/80】
下1 京太郎の行動
1 友軍と合流 HPが回復する
2 ワルキューレリーダーを発見 敵の戦力を20低下
3 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
4 特に戦線に寄与出来なかった
5 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
6 バーサーカーを発見 戦闘へ
7 ワルキューレリーダーを発見 敵の戦力を20低下
8 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
9 友軍と合流 HPが回復する
0 バーサーカーを発見 戦闘へ
ゾロ目 ???
下2 戦況
1 妖精軍有利 魔王軍の戦力が10低下する
2 妖精軍有利 魔王軍の戦力が15低下する
3 魔王軍大活躍 妖精軍の戦力が30低下する
4 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
5 妖精軍活躍 魔王軍の戦力が20低下する
6 魔王軍有利 妖精軍の戦力が15低下する
7 妖精軍有利 魔王軍の戦力が10低下する
8 魔王軍活躍 妖精軍の戦力が20低下する
9 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
0 妖精軍大活躍 魔王軍の戦力が30低下する
ゾロ目 ???
春「…京太郎」フワァ
京太郎「春か…!戦況はどうだ…?」
春「…京太郎のお陰で大分、マシになった」
春「一部戦線での混乱が大きくて押し返せるようになってる」
春「もうすぐでほぼ互角のところまで持っていけそう」
京太郎「そっか…」
春「京太郎の方は大丈夫?」
春「怪我とか…してない?」
京太郎「大丈夫だって。何時も通り一撃離脱しかしてないからさ」
京太郎「殆どかすり傷だしダメージもないよ」
春「そう。それなら安心…」
春「それじゃあ…私、伝令の仕事があるから」
京太郎「あぁ。気をつけてな」
京太郎「変に気を抜いてワルキューレに撃ち落とされたりするなよ」
春「…そっちも気をつけて」
【ターン4】
戦力【魔王軍 70/120】
戦力【妖精軍 45/80】
下1 京太郎の行動
1 友軍と合流 HPが回復する
2 ワルキューレリーダーを発見 敵の戦力を20低下
3 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
4 特に戦線に寄与出来なかった
5 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
6 バーサーカーを発見 戦闘へ
7 ワルキューレリーダーを発見 敵の戦力を20低下
8 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
9 友軍と合流 HPが回復する
0 バーサーカーを発見 戦闘へ
ゾロ目 ???
下2 戦況
1 妖精軍有利 魔王軍の戦力が10低下する
2 妖精軍有利 魔王軍の戦力が15低下する
3 魔王軍大活躍 妖精軍の戦力が30低下する
4 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
5 妖精軍活躍 魔王軍の戦力が20低下する
6 魔王軍有利 妖精軍の戦力が15低下する
7 妖精軍有利 魔王軍の戦力が10低下する
8 魔王軍活躍 妖精軍の戦力が20低下する
9 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
0 妖精軍大活躍 魔王軍の戦力が30低下する
ゾロ目 ???
ゾロ…ここでゾロかー…
うーん…妖精軍に援軍が来て戦力回復…?
ウォーリアーA「いたぞ!あの男だ!」
ウォーリアーB「追い込め!」
ウォーリアーC「隊長たちには近づけるな!!」
京太郎「ちっ…雑魚ばっかり…!!」
京太郎「(完全にこっちの狙いに気づいてるな…)」
京太郎「(ラグナネイブルの中でも下級戦士ばっかりで俺の事を封じ込めに来てる…)」
京太郎「(これじゃ…碌に戦線に貢献出来そうにない…!)」
京太郎「(だが、強引に突破しそうにも層があまりにも厚くて…)」
京太郎「くっそ…どけぇ!」ザシュ
ウォーリアーA「ぐ…おぉお」
ウォーリアーB「怯むな!我らラグナネイブルの兵は死を恐れない!」
ウォーリアーC「死した後、我らがゆくのはエンデルフィアではない!」
ウォーリアーD「オーダイン王が必ず英雄たちの国ヴァルハラへと送って下さるだろう!」
ウォーリアーE「故に進め!死を乗り越えて進軍せよ!!」
京太郎「く…うぅぅ…!」
??「…見つけました」
??「者共、放て!!」
ヒュゥヒュヒュヒュヒュヒュヒュゥ
ウォーリアーB「な…ぐあああああっ!?」
ウォーリアーC「矢だと…!?しかし、この辺りに妖精軍は…」
利仙「えぇ。いませんでしたね」
利仙「つい先ほどまでは」
京太郎「貴女は…西方侯の…」
利仙「お久しぶりです、京太郎さん」ニコ
利仙「この利仙、国の一大事と聞いて、こうして兵を集めて馳せ参じました」
利仙「少しばかり到着には遅れましたが…」
利仙「しかし、良いところに来れたようですね」ニコ
京太郎「…えぇ。本当に」
京太郎「これで我軍と魔王軍との戦力差はほぼなくなりましょう」
京太郎「感謝します、西方侯」
利仙「いえいえ。感謝されるほどではありませんよ」
利仙「それより…京太郎さんはどうして一人でここに?」
京太郎「俺は独立遊撃の任を女王陛下から与えられました」
京太郎「こうして一人で戦っているのも敵の指揮系統を寸断する為です」
利仙「…なるほど。人間であれば相手もいくらか油断するでしょうし」
利仙「京太郎さん自身が一騎当千の武勇を持っていますから」
利仙「下手に妖精と一緒に組ませるよりも一人の方が戦果をあげられるとそう判断されたのですね」
利仙「流石は女王陛下。ならば…私どもはそのフォローを勤めましょう」
京太郎「西方侯…?」
利仙「この場は私が受け持ちます」
利仙「京太郎さんはそのまま任務を続行してください」
利仙「…見たところ、そろそろ戦況も終盤です」
利仙「敵将を打ち取れる機会もこれからは増えてくるでしょう」
利仙「貴方ほどの武勇があるなら、それに集中した方が良いはずです」
京太郎「…分かりました」
京太郎「西方侯も…どうかご無事で」
何故かゾロの効果で利仙ちゃん出たんで
ついでに好感度判定しましょうかー
って事で魅力で+81されながらー
下1
0~30 嫌い
31~60 嫌いじゃない
61~90 親しみを感じる
91~120 特別な友人
121~150 意識している
151~180 好き
181~200 愛してる
117…特別な友人レベルですね
でも、もう意識するまでもう一歩な感じでしょうか
【ターン5】
戦力【魔王軍 60/120】
戦力【妖精軍 75/80】 援軍により戦力が30回復した
下1 京太郎の行動
1 友軍と合流 HPが回復する
2 ワルキューレリーダーを発見 敵の戦力を20低下
3 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
4 特に戦線に寄与出来なかった
5 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
6 バーサーカーを発見 戦闘へ
7 敵の総大将を発見 戦闘へ
8 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
9 友軍と合流 HPが回復する
0 バーサーカーを発見 戦闘へ
ゾロ目 ???
下2 戦況
1 妖精軍有利 魔王軍の戦力が10低下する
2 妖精軍有利 魔王軍の戦力が15低下する
3 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
4 魔王軍大活躍 妖精軍の戦力が30低下する
5 妖精軍活躍 魔王軍の戦力が20低下する
6 魔王軍有利 妖精軍の戦力が15低下する
7 妖精軍有利 魔王軍の戦力が10低下する
8 魔王軍活躍 妖精軍の戦力が20低下する
9 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
0 妖精軍大活躍 魔王軍の戦力が30低下する
ゾロ目 ???
利仙さんでおもちないとか贅沢だぞドラロー!!!!
そして援軍のお陰かもりもり削れてくなぁ
これはもう大勢が決してしまった感
ワルキューレA「行かせるか!」
京太郎「チッ…さっきのワルキューレ達か…!」
ワルキューレB「これ以上、妖精どもの援軍を進ませるな!」
ワルキューレC「ここが我らの死地と心得よ!」
利仙「…ふむ。これは少々、面倒ですね」
利仙「完全に捨て駒となるつもり満々ですし」
利仙「これを突破するのはたやすくはなさそうですね」
京太郎「…くっ」
利仙「大丈夫ですよ。幾らあっちの戦力が増えたとは言え…」
利仙「無から兵士達が生まれいでた訳ではないのですから」
利仙「こちらに引き付ければ惹きつけるほど本隊が楽になるのです」
利仙「…だから」ニッコリ
利仙「…各員、弓を持って蹂躙なさい」
利仙「相手は死兵、近接に付き合う必要などありません」
利仙「空を飛ぶ我らのメリットを活かし、着実に…そして犠牲なく削っていくのです」
【ターン6】
戦力【魔王軍 40/120】
戦力【妖精軍 75/80】
下1 京太郎の行動
1 友軍と合流 HPが回復する
2 ワルキューレリーダーを発見 敵の戦力を20低下
3 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
4 特に戦線に寄与出来なかった
5 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
6 バーサーカーを発見 戦闘へ
7 敵の総大将を発見 戦闘へ
8 雑兵を狩りまくる 敵の戦力を10低下
9 友軍と合流 HPが回復する
0 バーサーカーを発見 戦闘へ
ゾロ目 ???
下2 戦況
1 妖精軍有利 魔王軍の戦力が10低下する
2 妖精軍有利 魔王軍の戦力が15低下する
3 妖精有利 魔王軍の戦力が10低下する
4 魔王軍大活躍 妖精軍の戦力が30低下する
5 妖精軍活躍 魔王軍の戦力が20低下する
6 魔王軍有利 妖精軍の戦力が15低下する
7 妖精軍有利 魔王軍の戦力が10低下する
8 魔王軍活躍 妖精軍の戦力が20低下する
9 魔王軍有利 妖精軍の戦力が10低下する
0 妖精軍大活躍 魔王軍の戦力が30低下する
ゾロ目 ???
ここでバーサーカー倒せたら戦力が30減る予定なんですよねー…
うん、オーバーキルってレベルじゃねぇぞ!!!
利仙「…ふむ。戦線にほころびが出始めましたね」
利仙「相手と相打ちになるならまだしも…遠距離から一方的に弓で殺されるとは思ってなかったのでしょう」
利仙「そもそもそうやって相手の足止めをするには、見晴らしの良いこの砂漠は適さないでしょうに」
利仙「どうやら相手の将はかなりの愚物のようですね」
京太郎「…どうやらブリガンらしいです」
利仙「なるほど。あの男ならばこの無茶な采配も納得です」
利仙「正直、あちらの兵が哀れに思えるくらいですからね」
利仙「…あ、それはさておき、京太郎さん」
利仙「今、右翼が大分、手薄になっています」
利仙「今ならば突破出来るでしょう」
京太郎「…良いのですか?」
利仙「ここの戦況はもう決しました」
利仙「我らは最低限のダメージで本隊に合流出来るでしょう」
利仙「後は女王陛下の采配にしたがって、敵本隊まで駆け上がるだけ」
利仙「貴方がここにいても、一兵卒と同じ活躍しか出来ません」
京太郎「…でも」
利仙「本隊の方も大分、奮戦しており、本陣もかなり手薄です」
利仙「一人くらいならば無理なく本陣に近づく事も出来るでしょう」
利仙「そしてその役目は妖精国最強の剣士と謳われる貴方にこそ相応しい」
利仙「いえ、幾らブリガンが愚物であっても、そろそろ撤退の準備に入るでしょうし…」
利仙「今の状況であの男の首をとれるのは貴方以外にいません」
利仙「ならば、ここは貴方に最大の活躍をして貰う為に送り出すべきでしょう」
京太郎「……分かりました」
京太郎「では…今度こそ、先に行かせてもらいます」
京太郎「この御礼は後で必ず」
利仙「あ、私、ナップルのぱふぇえと言うものが食べてみたいのです」
京太郎「…はい。では、妖精の国に戻った時に是非」
利仙「楽しみにしていますね」ニコ
京太郎「(…西方侯の言った通りだ)」
京太郎「(どうやらかなり戦況はこっち側に傾いてるみたいだな)」
京太郎「(さっきまではうじゃうじゃいた魔王軍がもう殆どいない)」
京太郎「(恐らく前線で押しとどめているか…)」
京太郎「(あるいは撤退の準備に入っているかのどちらかなんだろう)」
京太郎「(なら、利仙さんの言う通り、こっそり敵本陣に近づいて…)」
京太郎「(撤退の準備中にある敵将をサクっと殺せば…)」
京太郎「(妖精軍の勝利は確定)」
京太郎「(最高の形でこの絶望的だった戦いを終わる事が出来る)」
京太郎「(だから…)」
バーサーカー「待てっ!」
京太郎「っ!」
バーサーカー「…そこのお前」
バーサーカー「報告にあった妖精に与する人間だな」
バーサーカー「だが、ここで俺に見つかったのが運の尽きだ」
バーサーカー「これ以上、本陣には近づけさせんぞ」
京太郎「(チッ…もうちょっとで本陣だってのに…)」
京太郎「(…いや、逆に考えろ)」
京太郎「(獣の皮を被った大斧の戦士…)」
京太郎「(コイツはラグナネイブルの中でもエリート中のエリート…)」
京太郎「(バーサーカーだ)」
京太郎「(ここにこいつがいるって事は恐らく前線への援軍なのだろうし…)」
京太郎「(ここで倒せば、戦線への寄与は測りしれない)」
京太郎「(最後の最後で大物を取る邪魔をされたのは面倒だが…)」
京太郎「…その生命…貰い受ける…!」
【バーサーカー 戦闘力110】
VS
【須賀京太郎 戦闘力150】
バーサーカー ダメージ 0/10
須賀京太郎 ダメージ 0/10
下1
1 2ダメージを与える
2 2ダメージを与える
3 4ダメージを与える
4 3ダメージを受ける
5 1ダメージを与える
6 4ダメージを与える
7 5ダメージを与える
8 1ダメージを与える
9 2ダメージを与える
0 1ダメージを与える
ゾロ目 ???
動鎧術(攻):十の桁が奇数の場合、自身の与えるダメージが1あがる。
まぁ、データ的には犠牲無しも出来なくはないですが
あくまでもデータ上であって妖精側の死者はどうしても出ますしね
ただ、数年待てば増える兵とは違って将の育成と言うのは運もありますし
ここで武将を倒せると、後々楽になるからこその最高の形です
ここの京ちゃんは犠牲なしに勝てるって思うほど理想主義者じゃないので
バーサーカー「貴様の戦法は分かっているぞ!」
バーサーカー「風の魔法を纏っての一撃離脱戦法だろう!」
バーサーカー「だが、その程度の軽い攻撃では…ワルキューレどもは蹴散らせても」
バーサーカー「この俺には通用しない!!」
バーサーカー「さぁ、幾らでも打ってくるが良い!」
バーサーカー「それを受け止めた上でお前を叩き潰してやろう!!」
京太郎「そうかよ。それじゃあ…」フワ
京太郎「遠慮無く…」ゴゥッ
京太郎「やらせて…貰う…ぜええええ!」ガキィイン
バーサーカー「が…っ!?」
バーサーカー「(馬鹿な…!コイツ…風の魔法で身体を軽くしているのではないのか…!)」
バーサーカー「(だが、この骨まで響くような…凄まじい重さ…!!)」
バーサーカー「(その手に持っているのは剣だと言うのに…まるで棍棒で打ち据えられたような衝撃が…この俺の中に残っている…!)」
バーサーカー「(しかも…今の一撃で身体が軽く浮いて…!)」
バーサーカー「(コイツ…一体何をした…!!)」
動鎧術発動
バーサーカーへのダメージが1あがる
バーサーカー ダメージ 2/10
須賀京太郎 ダメージ 0/10
下1
1 2ダメージを与える
2 2ダメージを与える
3 4ダメージを与える
4 3ダメージを受ける
5 1ダメージを与える
6 4ダメージを与える
7 5ダメージを与える
8 1ダメージを与える
9 2ダメージを与える
0 1ダメージを与える
ゾロ目 ???
動鎧術(攻):十の桁が奇数の場合、自身の与えるダメージが1あがる。
バーサーカー「(…くっ、なんだか分からないが…)」
バーサーカー「(ともかく、コイツは危険だ…!)」
バーサーカー「(なんとしてでもここで止めないと…!)」ズザアアアア
京太郎「考え事は終わったか!」バッ
バーサーカー「(な…っ!?こっちが着地したと同時にもう目の前に…!)」
バーサーカー「(いや、さっきと同じなら…まだ二発は耐えられる!)」
バーサーカー「(逆に言えば…盾で受けなければアレはまずい…!)」
バーサーカー「(盾で防御しなければ…!)」サッ
京太郎「読めてるんだよ!」ザッ
バーサーカー「(…ってしま…サイドに回られ…!!)」
京太郎「で…やああああああああ」ドスゥ
バーサーカー「ご…おぉおおおおおぉ…」
バーサーカー「(手甲に覆われただけの拳が…お、俺の筋肉を貫いて…)」
バーサーカー「(肋まで…砕いた…だと…)」
バーサーカー「化物……め」ドサ
京太郎「…あぁ、そうだよ」
京太郎「俺は化物だ」
京太郎「俺の大事な人を守る為なら化物にでも何でもなってやるよ」
京太郎「…だから、許しは乞わないぞ」
京太郎「…恨み言はいずれ死の国で聞いてやる」ザシュ
京太郎「(……さて、トドメは刺せた)」
京太郎「(戦線の方は…)」チラッ
京太郎「(…もう完全に崩壊しかかってるな)」
京太郎「(それでも逃げようとしないのはラグナネイブルの兵が勇猛だからか)」
京太郎「(あるいは妖精達への恨みが強いからか)」
京太郎「(…まぁ、どちらにせよ、俺のやる事は変わらない)」
京太郎「(このまま本陣にあがって…ブリガンを討つ)」
京太郎「(そうすれば…当分、魔王もコルドロンを攻める気にはならなくなるだろうしな)」
~コルドロン戦争 魔王軍の本陣~
ブリガン「く…どいつもこいつも雑魚ばかりめ…!」
ブリガン「このブリガン様の軍がどうして押されておるのだ…!」
ブリガン「最初の戦力差はほぼ1.5倍あったはずではないのか!!」
ウォーリアー「お、恐れながら申し上げます」
ウォーリアー「この戦争は我が方の敗北です」
ウォーリアー「前線の混乱と援軍の到着」
ウォーリアー「天が妖精どもに味方したとしか思えません」
ブリガン「うるさい!分かっておる!」
ブリガン「くそ…忌々しい妖精どもめ…」
ブリガン「コルドロンを取り返して英雄になってやろうと思い…」
ブリガン「グリゼルダの手を借りなかったものを…」
ウォーリアー「いかがなさいますか?」
ブリガン「決まっている!撤退だ、撤退!」
ブリガン「全ての兵は陣地を引き上げ、それぞれラグナネイブまで帰還せよ!」
ウォーリアー「では、前線の兵は…」
ブリガン「見捨てておけ!所詮、奴らは数に劣ってる相手にも負けるほどの弱兵よ」
ブリガン「世界最強の国家となるラグナネイブルにはいらん!」
ウォーリアー「そ、そんな…彼らもまた仲間です」
ウォーリアー「せめて撤退の支援を…」
ブリガン「足が頭に指図する気か!」グォ
ウォーリアー「ぶ、ブリガン将軍…っ!?」
ブリガン「ふんっ」ブンっ
ウォーリアー「ぐ…あ」ドサ
ブリガン「…ふん。どいつもこいつも分かっておらん」
ブリガン「儂はブリガン様だぞ」
ブリガン「いずれラグナネイブルの王になるこの儂に逆らおうなどと…」
ブリガン「天に唾するような行為だと何故、分からんのか」
~天幕の影~
京太郎「(噂通りの横暴っぷりだな)」
京太郎「(ラグナネイブルの猛将…ブリガン)」
京太郎「(大柄なバーサーカーよりもさらに大きいその身体には…)」
京太郎「(これまで数多くの兵が挑んでも碌に傷をつけられなかったと聞く)」
京太郎「(その手に持ってる槌も強力で…今のように並の兵では一撃で殺されてしまう)」
京太郎「(常に赤鼻で角杯を手放さないほどの大酒飲みではあるが…)」
京太郎「(それは恐らく自分に勝てるものがいないという自信の現れなんだろう)」
京太郎「(…だが、それも今日までだ)」
京太郎「(お前の不敗神話を…俺が打ち破ってやる)」
京太郎「(その為にも…今はタイミングを見計らって…)」
ブリガン「ふん。興が削がれたわ」
ブリガン「おい。誰かおらんのか?」
京太郎「(背中を見せた…!今…!)」ダッ
下1
1 不意打ち成功 1ダメージ
2 不意打ち成功 2ダメージ
3 不意打ち成功 3ダメージ
4 不意打ち失敗
5 不意打ち成功 4ダメージ
6 不意打ち成功 1ダメージ
8 不意打ち成功 3ダメージ
9 不意打ち失敗
0 不意打ち成功 4ダメージ
ゾロ目 ANSATSU☆
京太郎「っ!」フッ
ブリガン「ん…?貴さ…!」
京太郎「せやああ!」ガキィン
京太郎「(な…防がれた…!?)」
京太郎「(勿論、途中でこっちに気づかれて浅かったのもあるが…)」
ブリガン「く…曲者か…!」
ブリガン「おのれ、どいつもこいつも無能ばかりではないか…!」
京太郎「…一番の無能はお前だろう」
京太郎「アレだけの戦力差があって、お前は今、大敗しようとしているんだから」
京太郎「大人しく負けを認めて…その首を指しだぜ」
ブリガン「妖精の国に与する傭兵ごときがこのブリガン様に一端な口を…」
ブリガン「確かに…今回は運悪く妖精共に敗北することになったが…」
ブリガン「しかし、まだこのブリガン様が負けた訳ではない」
ブリガン「いずれ儂はこの地に舞い戻り、生意気な妖精共の羽を残らずむしりとってやる…!」
京太郎「…そんなことはさせない」
ブリガン「はん。貴様、この儂の武勇を知らんのか?」
ブリガン「100戦超えて尚、無敗のこのブリガン様が…」
ブリガン「貴様のような無名の傭兵に負けるものか」
京太郎「…二つ訂正させてもらおう」
京太郎「俺は傭兵じゃなくて妖精の国の立派な兵士で…」
京太郎「そして…お前の武勇を知ったうえで勝負を挑んでいる」
京太郎「その不敗神話を…あの世でも誇れるよう祈っておけ」チャキ
ブリガン「こしゃくな…!」
ブリガン「良かろう…このブリガン様が…真っ向から叩き潰してくれる!!」
【ブリガン 戦闘力130】
VS
【須賀京太郎 戦闘力150】
ブリガンのスキル 鉄壁の魔盾発動
鉄壁の魔盾:ありとあらゆる攻撃を弾く魔法の盾。その力が尽きるまで装備者にダメージを与えることが出来ない
ブリガンのスキル 専属補給部隊発動
専属補給部隊:戦闘表で4が出た時、魔盾を回復させる
ブリガンのスキル 大酒飲みの戦法発動
大酒飲みの戦法:戦闘表で9が出た時、次の相手にめまいを与える
めまい:次のターン相手から受けるダメージを無効にする
【ターン1】
ブリガン ダメージ 0/10 鉄壁の魔盾1/4
須賀京太郎 ダメージ 0/10
下1
1 2ダメージを与える
2 2ダメージを与える
3 4ダメージを与える
4 3ダメージを受ける + 魔盾回復
5 2ダメージを受ける
6 4ダメージを与える
7 5ダメージを与える
8 1ダメージを与える
9 2ダメージを受ける + めまい
0 1ダメージを与える
ゾロ目 ???
動鎧術(攻):十の桁が奇数の場合、自身の与えるダメージが1あがる。
とりあえず次スレー
【咲】京太郎「滅びる世界の物語」霞「その4ね」【おでん汁】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455293851/)
こっちはもっかいコンマ取った後、適当に埋めてってくださいな
>>1000に関しては何時も通りです
つーか、今気づいたけど、このスレ前スレ書いてないじゃねぇか!!
なんというご新規様に優しくないスレだったのか…(´・ω・`)ゴメンナサイ
京太郎「(…そうは言ったもののだ)」
京太郎「(さっきの手応えの正体は謎だ)」
京太郎「(間違いなく…ダメージを与えられるはずだったのに…)」
京太郎「(あいつは血を流すことなくピンピンしているんだから)」
京太郎「(…だが、あいつが不死身なんてことはありえない)」
京太郎「(もし、そうならあいつ一人で戦争が決着するはずだ)」
京太郎「(間違いなく…何かトリックがある)」
京太郎「(それを探す為にも…)」ダッ
ブリガン「来るか…!」
京太郎「全身隈なく…叩き続けてやるよおっ!」ガキィイン
ブリガン「ぬぅ…!だが…この程度で儂の身体に傷は…!」
京太郎「なら…傷つくまで打ち続けてやるまでだ!」ガキキキキキン
ブリガン「くっ…!き、貴様…ぁあああ!」ブン
京太郎「おっせぇよ!!」バッ
京太郎「(なるほど)」
京太郎「(なんとなくコイツの戦い方がわかってきた)」
京太郎「(その防御力で一発受け止めてから…攻撃を返す)」
京太郎「(恐らくはその異質なカウンター攻撃で今まで戦ってきたんだろう)」
京太郎「(だからこそ、その腕から繰り出される攻撃は強くても…)」
京太郎「(あまりにも遅い)」
京太郎「(最初から一撃離脱で戦うつもりの俺とは相性が悪いんだ)」
京太郎「(だから…っ)」ガキィン
ブリガン「ぐ…っ!!」
京太郎「(…ブリガンの身体の正面にある盾が剥がれた…?)」
京太郎「(そんなところまったく叩いてないのに…)」
京太郎「(…しかも、なんだか焦っているぞ)」
京太郎「(思い返せばさっきの不意打ちの後もあの盾が剥がれてたような…)」
京太郎「(まさかコイツの不死身の原因は…あの盾にあるのか?)」
京太郎「(アレが強力なマジックアイテムか何かで…)」
京太郎「(あいつの身体を守っていると?)」
京太郎「(……あいつの身体にあるのは残り二つ…)」
京太郎「(その全部を…弾き飛ばして確認してやらないと…!)」
ブリガン「く…ぅ!ちょこまかと…!」
京太郎「悪いがアンタと真正面から撃ちあうつもりはない」
京太郎「アンタの不死身の理由はもう見えた」
京太郎「残り二つの盾、ジリジリと削らせて貰う」
ブリガン「種が分かったところで貴様に何か出来るものか!」
ブリガン「このブリガン様を舐めるなよ!!」
京太郎「舐めてるのは…そっちの方だ」フワッ
京太郎「妖精の剣の真髄…見せてやるよ!!」ガキキキキン
ブリガン「ぬ…おぉおお!!!」ポロポロ
ダメージ過多によりブリガンのスキル鉄壁の魔盾が無効になった
【ターン2】
ブリガン ダメージ 0/10 鉄壁の魔盾4/4
須賀京太郎 ダメージ 0/10
下1
1 2ダメージを与える
2 2ダメージを与える
3 4ダメージを与える
4 3ダメージを受ける + 魔盾回復
5 2ダメージを受ける
6 4ダメージを与える
7 5ダメージを与える
8 1ダメージを与える
9 2ダメージを受ける + めまい
0 1ダメージを与える
ゾロ目 ???
動鎧術(攻):十の桁が奇数の場合、自身の与えるダメージが1あがる。
>>1000なら
戦勝の褒美にはっちゃん謹製武具ゲット
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