まほ「ちょっと待ってお母さん」

まほ「私はどうなるの」

しほ「西住流を継ぐものは一人ではありません」

しほ「まほはまほの西住流を」

しほ「絹代は絹代の西住流を作っていけば良いのです」

まほ「いや、そういうことを言っているんじゃなくて」


絹代「西住……いえ、みほ殿！これからは私を姉上と呼んでください！」

まほ「こっちのことを言っている」

絹代「まほ殿……あ、そういえば姉になるのでしたね……、姉上！」

まほ「貴様に姉と呼ばれる筋合いはない」

絹代「……？私は２年生でありますから、私が姉にはなれませんが」

まほ「そういうことを言いたいんじゃあない」

まほ「私は」

まほ「みほにこれ以上姉はいらないと、そう言っているんだ」

絹代「……はあ」

まほ「お母さんもいきなり何を言うかと思えば……知波単なんて、突撃だけが脳な奴らばかりのところから」

絹代「いやあ、それ程でも」

まほ「褒めてない」

しほ「ええ、確かに考えなしの突撃はいたずらに兵を失うだけの愚策」

しほ「ですが、彼女の突撃は他の人とは違う」

しほ「西住の技を叩き込めば、間違いなく化けると私は確信しています」



絹代「西住流……どんな突撃法を教えこまれるのだろうか……！」ﾜｸﾜｸ

絹代「西住流だし、蘇生して二度突撃する技とかあったり……」

みほ「流石にありません……」

まほ「そうだみほ、お前はどう思う」

まほ「いきなりで混乱しているだろうと思うが、答えてくれ」

まほ「私以上に姉はいらないよな？な？」


みほ「うーん……」

みほ「確かに西さんはすぐ周りを見ないで突っ走っちゃうところがあって、危なっかしいけれど……」

絹代「西さんではなく、姉上、ですよみほ殿」

みほ「…………」

みほ「でも、そういうところがほっとけないというか、まっすぐ私のことだけ考えてくれると言うか……」

まほ「私もいつもみほのことだけ考えてるぞ！」

しほ「みほの事になると周りが見えなくなりますしね」

まほ「うぐ……」

みほ「あと、これが一番大きいんだけど……」

みほ「……勝手に私の部屋を漁ったりしないって安心できるから」

まほ「そ、そんな誰がみほの部屋を漁って私物を持っていくなんてことを」

みほ「……やっぱり、幾つかなくなってたと思ってたら」

まほ「うぐぐ……」

みほ「知波単の人達を見て思ったの。あんなにみんなから慕われている西さんみたいな人がお姉ちゃんだったらなって……だから」

みほ「これから宜しくね、絹代お姉ちゃん」

絹代「はい、宜しくお願いします！みほ殿！」


まほ「わ、私は認めないぞ……ぐぬぬ」

みほ「もう、お姉ちゃんったら……」

みほ「……あ」

みほ「そっか、お姉ちゃんだとどっちかどっちかわからなくなっちゃう……」


みほ「……まほお姉ちゃん」

まほ「…………っ！」

まほ「……まほ……お姉ちゃん……？」

まほ「……成る程」


まほ「西住流へようこそ。歓迎するよ。西絹代……私の事はお姉ちゃんと呼ばずまほと呼んでくれ」

絹代「は、はぁ……何にせよ、宜しくお願いします、まほ殿」



みほ「……あれ、何故か和解してる……なんでだろ……まあ、良かった」

エリカ「私も西住を名乗って隊長をお姉ちゃんと呼びたいのだけれど」

みほ(私に相談されても困るな……)


つづく？

タイトルだけ思いついてちょっと書いてみたはいいけど西隊長２年ってことを失念していました が 突き抜けたかった

ネタが思いついたらゆるりと書いていきたいと思います 着地点は描いてません

ネタをください

みほ「っていうことがあって……」

沙織「へ～」

麻子「災難だったな」

華「あら、そうでしょうか……私は賑やかで羨ましいですけど」

麻子「そうか？突撃第一で西住さんのことを蔑ろにしそう……というより、突撃で西住さんを轢きすらしそうな雰囲気があるじゃないか」

みほ「はは……流石にそんなことはないよ。それに絹代お姉ちゃんは私のこと大事にしてくれるし」

華「まあ、絹代お姉ちゃん、ですか」

みほ「あっ……ご、ごめん」

麻子「謝ることは無い。仲睦まじそうじゃないか。災難という撤回するよ、すまんな」

みほ「あ、いえ……大丈夫ですよ。私も絹代お姉ちゃんのすぐ突撃する癖はちょっと困ってるし……」


沙織「あれ？ゆかりんやけに静かだね。私はてっきり……」

沙織「『西住流からのスカウト！？羨ましいです、私も西住流の戦車道を本家から直々に教わりたかったです～』」

沙織「みたいに言いそうなのに」

麻子「あまり似てないな」

沙織「あれ？そう？ちょっと自信あったんだけど」


優花里「…………」

優花里「…………」


優花里「はっ！すみません、少しぼーっとしていました。それで、何の話でしたっけ？」

沙織「だから、みぽりんにお姉ちゃんができたって」

優花里「…………」

優花里「…………」

優花里「はっ！すみません、少しぼーっと」


麻子「現実逃避してる……」

華「そこまでショックだったのでしょうか……」

みほ「？」

優花里「ぐぬぬぬ……ひぎぎぎぎ……」ﾀﾞﾗﾗﾗ

華「け、血涙……！？」

麻子「それほどまで羨ましかったのか……」

みほ「え、えっと……！？」


優花里「に、西住殿……私もお母様に会わせてください……」

みほ「えっ！？」

優花里「戦車に置ける捨て身の精神なら誰にも負けない自信があります……！つまり、私も西住流に相応しいということをお母様に証明させなければ……！」

みほ「あ、秋山さん！？」

優花里「に、西住殿にお姉様と呼ばれるなんて……！西殿は同じ二年生なのに……私も西住殿にお姉様と……」

優花里「と言うより、西住殿のお側で西住殿を支えていた期間は西殿より圧倒的に私が上……むしろ既に私は西住殿の姉なのでは……！？」


沙織「ゆかりんどうしたの？黙ったと思えばいきなりぶつぶつ言い始めたし……」

麻子「……お前は本当に鈍いな」

沙織「えー？いきなり何よ麻子、新改なんだけどー！」

華「あれだけ恋愛恋愛言っているのに、周りのそれには全く気づきませんのね……」

麻子「まぁ……アレが少し例外だから仕方ないと言えば仕方ないところもあるだろうが」

沙織「えー？」


みほ「あわわあわわ」

誤字だ

× 沙織「えー？いきなり何よ麻子、新改なんだけどー！」

○ 沙織「えー？いきなり何よ麻子、心外なんだけどー！」

みほ「秋山さん落ち着いて……」

優花里「ぐぅ……唯一というか最大の強みである、『私が一番西住殿のお側にいられる』……」

優花里「これを更に行使して、西殿、ひいては西殿殿のお姉様にも」

優花里「私が本当の西住殿の姉だということを知らしめないと！！」


麻子「何よくわからない燃え方をしているんだ」

華「いつの間にか姉ということが前提になってますね……」

みほ「そもそも秋山さんは6月生まれ、私は10月だからどちらかというと私が姉になるんだけどな……」


沙織「……？よくわからないけど」

沙織「ゆかりんは妹が欲しかったんだね！？」

麻子「……うん、沙織は沙織のままでいてくれ」

沙織「ちょ、どういうことよー！！」

杏「今日も戦車道やるよー」

杏「あ、その前に」

杏「今日はスペシャルゲスト呼んでるんだよねー」


優花里「誰でしょう」ｺｿｺｿ

みほ「蝶野教官かな？」ｺｿｺｿ

沙織「今度はイケメンな教官がいいんだけど……」



絹代「知波単学園より参りました、西……じゃなくて、西住絹代と申します！しばらくの間、大洗の戦車道を学び、より精進したいと思っております！宜しくお願いします！」

みほ「！？」

優花里「」


杏「知波単からの申し建てでねー、それぞれ隊長をしばらくの間交換して、それぞれの学校で生徒達にその学校の戦車道を学ばせようだかなんだかって話が出てさー」

杏「面白そうだしおっけーしちゃった」

優花里「い、意義を申し立てるであります！」

優花里「他校の生徒に戦車の保有数や作戦等を簡単に教えていいのでありましょうか！？」

杏「あー、それはね」

杏「別にウチも知波単もロクな戦車保有してるわけでもないし、大会も終わってすぐだし、次の大会は一年後。今ちょいちょい何かする程度、問題はさしてないでしょ」

優花里「で、ですが、戦車に何か細工などされたら……」

杏「知波単がそんなことすると思うかい？それも体調の西ちゃんが」

絹代「西住絹代、であります」

優花里「……う……」


みほ「でも、隊長同士の交換なら、私が知波単に行くはずじゃ……」

杏「それがどっこい西ちゃんたっての希望で隊長はあっちに呼ぶなって」

絹代「西住です」

みほ「……？じゃあ」

杏「代わりに河嶋が向こう行ってるよ」

みほ「あ……」




桃「私一人でやっていけるのだろうか……」

桃「不安だよお……柚子ちゃん……」

今日はここまでにします

本当に何も考えずにスレを立ててしまったので手探りです

道がいよいよ見えなくなったらやめようと思いますがそれまでは頑張っていきたいと思います

相変わらずネタは募集中です

>>みほ「そもそも秋山さんは6月生まれ、私は10月だからどちらかというと私が姉になるんだけどな……」
早く生まれてるから秋山殿が姉であってるんじゃ…

>>27

沙織「みぽりん間違えてたの？」

みほ「あは……ごめん、あの時ちょっと眠くて……」

沙織「あはは、眠いって麻子みたいなこと言うね」

華「少しお休みになられては……」

みほ「ううん、大丈夫だよ」

絹代「では、早速」

絹代「みほ殿の作戦指揮や、大洗の戦車道をしっかりと勉強していきたいであります！どうぞ、遠慮なく扱いてください！」ﾋﾞｼｯ

みほ「あーえっと、絹代お姉ちゃん、そんな大げさな……」


優花里「みっみみみ……」

優花里「『みほ殿』……！？なんて親しげな……！！」

麻子「そりゃ姉妹だからな」

沙織「本当にお姉ちゃんになってたんだ……」


優花里「ずっ、狡いです！私だってみほ殿ってずっとずっと呼びたかったのに……！」

沙織「呼べばよかったじゃない」

優花里「そっそんな！恐れ多いですよ！」

華「友達に恐れ多いも何も無いのではないのでしょうか？」

華「思えば、みほさんは優花里さんだけ『秋山さん』と呼んでいらっしゃいます」

沙織「あー、そういえば私も麻子も華も名前呼びだよね」

華「それはきっと、みほさんが優花里さんに遠慮しているからなのではと思いますよ」

優花里「西住殿が？私に？遠慮？」

華「はい。向こうが名字呼びなのにこちらだけ名前で呼ぶのは気が引ける……と、そう思っているのかと」

優花里「しかし、冷泉殿は」

麻子「私は自分から麻子で良いって言ってた」

優花里「なんと！」

華「はい。ですので、名前で呼びたければ何も恐れることなく呼べばいいと思いますよ」

華「むしろみほさんも喜ぶと思います」

優花里「……五十鈴殿！ありがとうございます！」

華「いえいえ、むしろこれでおふたりの仲がより一層深まれば嬉しい限りです」


沙織「そういえば麻子はみんなのこと名前で呼ばないの？」

麻子「……むず痒い」

沙織「えー、よそよそしいじゃん、同じチームでしょ？」

麻子「……前向きに検討しておく」

優花里「……み、みほ殿！！」

みほ「……？あ、秋山さん？」

優花里「えっと……みほ殿」

優花里「その……これからは、私のことを」

優花里「優花里、と呼んでいただければ……あっすみません、出過ぎた真似でしたよね……」

優花里「……その」

みほ「…………」


みほ「本当にいいの！？」

みほ「良かったー、私も前々からそう呼びたかったんだけど、気を悪くさせちゃったらどうしようって思ってて……」

みほ「嬉しい！ありがとうね、優花里さん！」

優花里「に……西住殿……！」

沙織「こらこら、早速元の呼び方に戻っちゃってるし」



優花里(これで西殿とは対等……！ふふ、西殿の悔しがる顔が容易に想像できます！)

優花里(みほ殿の姉になるのはこの秋山優花里─────)ﾁﾗｯ


絹代「いいご友人をお持ちですね、みほ殿。羨ましい限りです……私も知波単の皆と、隊長部下でなくそれ以上の関係になれたら……」


優花里(き、気にもとめてない……)

優花里(こ、このくらいでは動揺を顔に出さないと……いや！)

優花里(この程度、動揺にも値しないと……！？)


優花里(強敵です、西絹代殿！)