信長「本能寺の変、てネーミングセンスねぇなぁwww」(25)

猿「信長様。このような物が空から降ってまいりました。」

信長「なんじゃこれは・・・ん、黒船来航?」

信長「ほぉ・・・・これまでの歴史が刻まれておるようじゃのぉ・・・」

猿「はっ!」

信長「・・・なんじゃこれは。織田信長、本能寺にて焼き討ちに合い死亡とな?後に、本能寺の変と呼ばれる・・・」

信長「なんじゃこれは!」ばしっ

信長「もっと南蛮風の名前をつけさせよ!」

信長「もっとこう・・・あるじゃろ!ファイナルアタックとか!スタープラチナ・ザ・ワールドとか!」

猿「そう言われましても・・・・既に記述されております故・・・・・。」

信長「ふむ・・・まぁよい。で、ワシが明智に殺されるとな?」

信長「ぐはははははは、殺せ」

猿「は?」

信長「明智光秀をさっさと打ち首にして殺せと命じておる。」

猿「恐れ多くも信長様。理由をお聞かせ願えませんでしょうか?」

信長「どうやらこの書物には未来のことまで書かれておるようじゃのぉ・・・猿ぅ・・・・・?」

猿「(ビクッ!)そ、その様でございましたか・・・。」

信長「豊臣秀吉かぁ、どこかで聞いた名前が混じっておるのぉ・・・・」

猿「た、確かにそうでございまするが・・・・。」

信長「まぁ良い。良いものが手に入った。これは南蛮でいう所の『印刷』という技法が使われておる」

信長「それだけでもワシとしては南蛮物の収集品の1つとして価値のある物じゃわい。」

猿「お喜び頂き、恐悦至極にございまする。」

信長「猿、褒美を遣わす。これをやろう。」

猿「こ、これは・・・・!茶人として、かの高名な足利義政様が遣われていた・・・!」

信長「それを持ってゆけ!ぐはははははは!」

猿「家宝にさせていただきまする!ははぁ・・・」

夜 信長 自室

信長「ほぉ・・・エジソンとな?」

信長「なんじゃ、わしが命がけで戦った戦がたったの3行で書かれておるでは無いか!」ぷんすか

ぺらぺら

信長「猿は・・・世継がなかなかできずに滅んだと、猿らしいのぉぐはははははは!」

信長「ほぉ・・・徳川家が天下を取る、か・・・。全員打ち首じゃのぉ」

信長「なにぃ!踏み絵じゃと!?キリスト教信者が迫害!?絶対に許さんぞ!寺を全て焼き払ってやる!」

翌日

明智光秀「な、なぜこのようなことを!」

信長「お主が謀反・・・・あぁ、南蛮風に言うところの『くぅでたー』という奴を働いておることはわかっておるのじゃ」

光秀「(な、なぜ知られてしまった・・・)し、しかし納得が行きませぬ!一族全員打ち首など!」

信長「わしゃぁ五月蝿い犬は嫌いでのぉ・・・・・殺れ」

「はっ!」 ずしゅっ

信長「天下はワシのもんじゃい!ぐははははは!!」

信長「(あっ、そういえばわし、明智殺してしもた・・・・。)」

信長「(もしかして、わし目立つような名前の死に方にする機会逃したんじゃろかぁ・・・・)」ぼへー

信長「(誰に殺してもらおうかのぉ・・・・かっこいい殺し方してくれる様なのはおらんかのぉ・・・・・)」

猿「信長様、朝廷より献上されました、みたらし団子にございます」

信長「ほぉ・・・猿、では毒味を・・・・(いや、待て!『朝廷』から献上された、みたらし団子で毒殺された・・・これじゃ!)」

猿「では・・・」あーん

信長「待て、猿!」

猿「はっ?どうされましたか?」

信長「さ、猿に毒味をさせると、心が痛むんじゃ。他の者を呼んで参れ。」

猿「の、信長様・・・・一生尽いていきまする!」ダッシュ

信長「今のうちじゃ!」パクパクパクパクパクパク

信長「・・・・・なんとも無いのぉ・・・・・おもしろうないわい」

猿「信長様!連れて参りまし・・・・・?」

信長「もう全部食うてしもうたわい。」ごろんごろん

猿「(信長様は一体何をお考えなのだろうか・・・・)」

ぺらぺら・・・

信長「ほぉ・・・珍妙な例え話が載っておるのぉ・・・・」

・ば信長「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」
・秀吉「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」
・家康「鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス」

信長「わし・・・・ホトトギス好きなんじゃがのぉ・・・・・」指ちゅっちゅ


家臣「信長様!」

信長「なんじゃ、そうぞうしい!」

家臣「山火事にございまする!すぐにお逃げ下さい!火の手がこちらへ向かっております!」

信長「なにぃ!」

信長「(・・・・・・家臣を守る為に必死に山火事に立ち向かい死亡、これじゃ!)」

信長「・・・・逃げぬ。」

家臣「な、何を言っておられるのですか、信長様!早くお逃げ下さい!」

信長「逃げぬと言ったら逃げぬ!お主らを助けるためじゃ!!ぬぉおおおお!!」

信長「あれか!ここがわしの死に場所じゃああああ!!(水をかける振りをするんじゃ!)」ばしゃーんばしゃーん

家臣達「の、信長様・・・・・我々もお供いたしまする!」

信長「来るな!逃げるんじゃ!!」

家臣達「逃げませぬ!我々は信長様と共にありまする!」ざばーんざばーん

家臣「ぐ、ぐはぁああああ!!」バタリ

信長「そ、それはわしの役目じゃろうがぁああああ!!」ぷんすか

家臣達「の、信長様・・・・なんと慈悲深い御人!信長様に続くのじゃー!!」ざばーんざばーん

鎮火

信長「(どうも納得いかんのぉ・・・・死に場所探しが裏目裏目にでておるような気がするのぉ・・・・・)」

信長「(例の書物でも読んでみるかのぉ・・・)」ぺらぺら

信長「真田隊は大阪夏の陣で特攻・・・・戦が無いからのぉ・・・・」ぺらぺら

信長「なんじゃこれは、生類憐みの令?アホらしい・・・・しかしホトトギスはかわゆいから許す」ぺらぺら

信長「おもしろぉ無いのぉ・・・江戸時代は戦乱とは程遠い・・・・。」ごろごろ

信長「第二次世界大戦じゃと!?あの亜米利加と戦争などと・・・キリスト教をバカにしとるのか!」ぷんぷん

信長「そもそも、わし寿命で死ぬのぉ・・・・老衰では格好がつかん・・・・・・。」

信長「明智・・・惜しい男を無くしてしもぉたのぉ~。」

信長「残されたのは、暗殺されるか、追い詰められての自害かのぉ・・・。」

信長「誰かわしを襲ってくれんじゃろうか・・・・・。」ごろごろごろごろ

信長「この歴史書によると、わしが本能寺の変(仮)で死んだ後に」

信長「猿が天下を治めて天下人になる。それから徳川が戦で天下を奪い、治めるんじゃのぉ・・」

信長「要するに、わしが死ねば猿が天下を取るわけじゃ!嬉しいのぉ!猿にわしを下克上させるぞ!」

信長「・・・・・・・しかし、それでは猿の『いめえぇじ』が悪くなってしもうて、戦や一揆が起きかねんのぉ・・・」

信長「ならば、直接徳川にわしを殺させて、猿が少しの間天下を採る!」

信長「そして、基盤を整えた後に、わしの仇を取る為に徳川に戦をしかける!」

信長「この流れじゃ!猿もわしも際立つぞ!」

信長「猿ー!猿ー!猿はどこじゃー!」

猿「はっ!」

信長「わしの遺言じゃ。わしが死んだ後は猿、お前が引き継ぐんじゃ。」

信長「そしてわしが死んでから10年後に徳川に攻め入れ!」

猿「は・・・?」

信長「遺言じゃと言っとろうが!」

猿「・・・はっ!」

信長「後は・・・・」

信長「この文を徳川に頼む。」ぺ~らぺ~ら

家臣「必ずや!」ひひーん・・・ぱからっぱからっ・・・・

信長「これで万事okじゃ!」


徳川家

家康「・・・・・・なんということだ」

家臣「どうされましたか、家康様?」

家康「信長様が10日後にいらっしゃる。しかも内容は2人きりで、との事。」

家臣「(うわ~絶対ヤバイ系だよこれ。)・・・・・」

家康「とりあえず準備をしておいてくれ・・・失礼の無い様にな・・・・・。」

10日後

信長「ほぉ、徳川も良い城を持っておるのぉ~」

家康「信長様の城とは月とすっぽんにございまする・・・・」

信長「でじゃ、本題じゃが・・・・・」ごにょごにょ

家康「何をお考えなのですか!」

信長「言いたいことは分かるが、こちらも引けに引けぬ理由があるのじゃ!」

家康「その様なことをすれば、徳川一生の恥!信長様がそのお考えを曲げないと言われるのなら・・・」

家康「切腹い致しまする!」がばっ、チャキン

信長「分かった分かった!待て待て!(なんちゅー石頭じゃぁ・・・)」

信長「では、こうしよう。家康の気が向いたらわしを暗殺せよ。それで良い。わしはお主を恨まぬ。」

家康「それでご納得いただけるのであれば・・・・・。」

信長「(準備万端じゃ!はよぉ殺しにこんかのぉ!)」

50年後

家康「れ、例の件につきましては・・・毎日考えておりましたが・・・・」

家康「信長様の様な家臣思いのお方を殺すなどとは、できませんでした・・・」ガクッ 家康 老衰 チーン

信長「家康ーっ!!」



更に、5年後

猿「す、すみませぬ・・・信長様。約束を破ってしまい・・・・ました・・・・・」ガクッ 猿 老衰 チーン

信長「猿ー!」


信長「はぁ・・・もうなんかどうでもよぉなってきたわい・・・・・・」

家臣「お茶が入りました、信長様。」

信長「うむぅ、すまぬのぉ・・・・」じゅるるるるるる

家臣「(良い御人に仕える事が出来て私は幸せにございます・・・)」

信長 135歳

信長「お迎えが来たようじゃのぉ・・・・」ガクッ チーン

家臣達「の、信長様ぁぁぁああああ!!」


教師「っというわけで、織田信長は最後まで家臣に慕われ、信長を表したこんな言葉が残っている。」

教師「『泣かぬなら、死ぬまで待とうホトトギス。』、ギネス記録第2位との間を大きくあけての長寿」

教師「さらに家臣への優しさが伺える良い言葉ですね。」

中学生「でも、ダサくね?」うひひひひ

教師「そこっ!信長は長寿の神様として京に東京ドームほどの神社があるのを知らんのか!」

中学生「あっ・・・あれ、信長にちなんで作ったんだ・・・・すげぇ・・・・・。」

ざわざわ

信長幽霊「まぁ、こういうのもありじゃのぉ・・・・教師、『ぐっどじょぶ』じゃ・・・・・」ふらふら~




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