秋山「西住殿がワキガだった……」 (22)

優花里「西住殿がワキガだった……」
から思いついたガルパンSSです。

※若干のキャラ崩壊を含みます
※数年ぶりにSS書きます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1454252954

河嶋「それでは今日の練習を終了する!」

一同「「「お疲れ様でしたー!」」」

大野「いやー、今日は一段と暑かったねー」

阪口「汗でベトベトだよ~」



秋山「西住殿~」

西住「ぅぇっ!?」

秋山「(西住…殿…?)」

西住「ああ秋山さん!今日は装填うまく行ってたね!(ニコッ」

秋山「(やっぱり気のせいですかね)……はい!これを当たり前に、いや、もっともっと精進してまいります!(ビシッ」

西住「その調子だよ!……そ、それじゃね」サッ

秋山「……」

秋山「すみません武部殿……実は相談があるのですが……」

武部「ゆかりんが?私に?珍しい。どうしたの?」

秋山「その…私は西住殿に、なにか知らないうちにとても失礼なことをしてしまっているんでしょうか」

武部「えっ!?なにそれ?ゆかりんに限ってそれはないんじゃないかな?」

秋山「思い当たるところ、なし、ですか…実は最近、西住殿が私を避けているような気がするんです…」

武部「うーんそうねえ……ってなんで私に聞くのよ、本人に聞けばいいじゃない」

秋山「その話を切り出す前に早々にまかれちゃいまして」

武部「そっかあ……んまあ、実はわたしもね、気になってたのよ、ここ2、3日のみぽりんの態度。私にも変な態度取るのよ」

秋山「武部殿にもですか!」

武部「近寄ると距離取ろうとするし、話しかけても返事はするんだけどすぐ逃げるようにどっか行っちゃうの」

秋山「私の時も同じです」

武部「実はね、見てたら会長にも同じ感じだったのよ」

秋山「えええ?じゃあ、普段も……」

武部「……いや、言われてみると普通の授業の時はそんなでもないかな。戦車道の後あんな感じになってる」

秋山「だとすると……」

武部「戦車道か……」

秋山「もももももしかして、我々があまりにも低レベル過ぎて近寄りたくもなくなったとか……」

武部「いやみぽりんに限ってそれはないわよ」

秋山「そうですかね?西住流のレベルの高い戦車道をずっと見てきたんですよ、西住殿は」

武部「そんなだったら黒森峰やめてこっち来たりはしないでしょ」

秋山「それもそうですね……だとしたら何が原因なんでしょう……」

武部「……うーん……戦車道が原因……正直私には……鉄と油の臭いが思ったよりキツいくらいしか……」

秋山「いやあ、それはお互い様ですし、何よりそれを一番知ってるのは西住殿でしょう」

武部「そうよねえ……あっ!臭い……臭い……臭いで思い出したんだけど……いや……やだやだやだ……私友達に対してなんてこと考えてるんだろう……」

秋山「武部殿?」

武部「ゆかりんこの話は忘れよ!ね!」

秋山「え?いや、ちょっとどうしたんですか?」

武部「ね、ねえこの話明日にしない?」

秋山「ああああの……なにか……それはなにか思い当たる点が見つかったのですよね……」

武部「……言わなきゃだめ?」

秋山「……できれば」

武部「……後悔しない?」

秋山「……はい」

武部「わかった。…ゴニョゴニョ」

秋山「(うぇ!?西住殿がワキガ!?)」※小声の表現です、テレパシーではないです

武部「(声が大きい!)」

秋山「(すみません……いやでも、全く気が付きませんでしたよ?)」

武部「(みぽりんはほんのちょっとなのよ……私が気づいたのも、更衣室で下着姿でぶつかったときで)」

秋山「(それは羨ましいですなあ)」

武部「(何言ってんの)」

秋山「(でもおかしな点が一つありますよ?それって西住殿が生まれ持った体質じゃないですか?それがもとでここ2,3日で急に態度がおかしくなるとは考えにくいのでは……)」

武部「(いや、ワキガって本人はあんまり気づかないらしくて)」

秋山「(ということはこの2,3日で……)」

武部「(気づいちゃったのかな、もしかして……)」

秋山「(……でもそれが原因とは決まったわけじゃないですし)」

武部「(ハッ……)」(頭を抱える

秋山「ああ……気を落とさないでください……」

武部「とりあえずみぽりんに理由聞いてみよっか……」

秋山「それがいいですね……」

~ 翌日 ~

河嶋「それでは本日の練習を終了する!」

一同「「「お疲れ様でしたー!」」」




冷泉「…西住さん」

西住「ビクッ」

冷泉「どこか悪いのか?なんだか様子が変だぞ」

西住「そ、そうかな、体はなんともないけど」

五十鈴「確かにどこか集中力を欠いている感じがします」

西住「うひぃッ!」

五十鈴「……!?」

秋山「……皆さん徐々に異変に気づいてますね……」

武部「っていうかひどくなってる。これは早く手を打たないと……」

秋山「はい……」

武部「ちょっとみぽりん、話があるんだけど……」

西住「ンンッ!?な、何?沙織さん」

武部「最近なんかみんなに対する態度、変じゃない?」

西住「そうかな」ソワソワ

武部「現にさっき私の事避けようとしたよね?」

西住「……!」

武部「自覚はしてるんだ」

西住「ね、ねえ、沙織さん、この話長くなる?お風呂でやらない?みんなも汗とか流したいだろうし、ね。華さん秋山さん麻子さんも…」

五十鈴「私もそれがいいと思います」

冷泉「私はどちらでもいいがとりあえず手短に頼む」

武部「いや、今話しないとだめ」

秋山「武部殿に賛成です」

西住「……」

武部「……自覚してるってことは、なにか理由があるんだよね?」

西住「……」

武部「……最近のみぽりんの態度、はっきり言って感じ悪いよ」

西住「……!」

武部「私達だけじゃなくて、他のみんなにもそんな態度とってるでしょ」

西住「……!!」

秋山「隊長がそれでは、ゆくゆくは士気の低下にもつながると思うであります」

西住「……そ、そうだよね……言わなきゃ、ダメなのかな……」

冷泉「言わなければわからないじゃないか」

西住「じゃあ……言うね……」

武部(私の推測が当たりませんように)

秋山(武部殿の推測が当たりませんように)

西住「……実は……いや……みんな気がついてるかもしれないし……今更かもしれないけど……」

武部・秋山(ゴクリ)

五十鈴(武部さん?秋山さん?)

冷泉(沙織と秋山さんも変だな)

西住「……私、その……ワ……いや……体の臭いが…他の人よりも強いみたいで……ついこの間……それに気づいちゃって……」

武部・秋山(あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ)

西住「それから、汗かいた時なんかはあんまり他の人に近づいてほしくなくて」

武部(あああ……なんでこうなっちゃうかなあみぽりんは……)ガジガジ

秋山(武部殿、大正解でした……)

五十鈴「……???……みほさんの臭いが気になったことなど私はありませんでしたが……?それに体よりも戦車の鉄と油の匂いのほうが問題だと思いますが……」

武部(華グッジョブ!ベリーナイス!)

冷泉「それであんな態度をとっていたというのか?ちょっと見損なったぞ」

秋山「ちょっ、冷泉殿…」

冷泉「すまん言い過ぎた。だが私は臭いは気にならなかったが態度は気になったぞ」

武部「と、いうわけで、みぽりんのことそういう意味じゃ気にしてないから。安心しなって」

秋山「皆さんのおっしゃるとおりであります!」

西住「……わかった、みんなごめんね。これから気をつけるよ」

~ しばらく後 ~

角谷「やっほー西住ちゃ~ん!なんかまた調子良くなってきたねえ」

西住「はい!」

角谷「一時期調子悪そうだったけど、なんかあったの?」

西住「いろいろ、考えすぎてたみたいです」

角谷「そっか~。まあそういうこともあるよね~」



武部「みぽりん、元に戻ったね。良かった……」

秋山「本当に良かったです」

冷泉「一時はどうなることかと」

五十鈴「一件落着、ですかね」

 ~ 更に後、風呂場の脱衣場 ~

秋山「これは……西住殿の脱ぎたてのブラウス……今なら誰も居ない……」

秋山「例の件、確かめてみましょう……スー……ハー……スー……ハー……」

秋山「この臭いは確かに……しかし西住殿からこのようなワイルドな香りがしているとは……意外ですなあ……逆にそそりますなあ……たまりませぬなあ……グフフ……」

ガラガラッ

武部「あー、今日も汗かいた」

秋山「!?」

武部「…ゆかりん!?」



- 終 -

…以上、数年ぶりのSSでした。
御覧頂いた皆様。ありがとうございました。
また、合う日まで。おやすみなさい。

○ 会う日
× 合う日

失礼しました。

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