私達のごらく部には結衣先輩、京子先輩と2人の先輩達がいます。
二人とも中学2年生です。
私、吉川ちなつと友達の赤座あかりちゃんは中学1年生。
私達はひょんな事からごらく部に入部する事になったんですが・・・。
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【ごらく部】
京子「やー、2人とも今日も『失われし最後の楽園(ロスト・エデンズ)』へようこそー」
結衣「ふう・・・今日も右手が疼く・・・。『組織』の連中が仕掛けてきたか・・・」
先輩たちはいわゆる「中2病」なんです。
あかり「うう・・・。結衣ちゃんも京子ちゃんもこんなんじゃなかったのに・・・」
ちなつ「1年の時はまともだったの?」ヒソ
あかり「うん・・・。それが2年生になってしばらくしたら・・・」ヒソ
京子「2人とも、『隠されし秘密の対話(ヒドゥンド・ワード)』は良くないよ」
ちなつ「ひそひそ話はやめろって事ですね」
京子「それはそうと、『祝福された神々の神酒(ホーリブル・ネクタール)』が飲みたいなぁ」
ちなつ「お茶が飲みたいんですか。わかりました」
こんな感じで毎日過ごしています。
京子「ふー。『あまたより使わされし桃色の織天使(プリンシパル・セラフィム)』ちゃんの」
京子「淹れてくれた『聖なる天領の神酒(ネクタール・ド・ホーリネス)』はうまいなぁ」
ちなつ「プリンシパルセラフィムちゃん言わないでください。あとホーリブルネクタールじゃなかったんですか?」
結衣「・・・ふぅ。ありがとう。私の中の『闇の波動』が鎮まるよ」
ちなつ「それは良かったですね」
あかり「さ、さて今日は何して遊ぶ?」
ちなつ「そうね、トランプとかは?」
あかり「あ、いいね!」
京子「『定められた運命を弄ぶ神々の遊び(ディバインデッド・ゴッデス・ゲーム)』か・・・」
結衣「『宿命』をもて遊ぶような事はロクな結果にならないよ」
ちなつ「・・・それは反対って事なんですか?」
京子「それより今日は、『堕ちたる光の御子(京子)』の」
京子「『紙に描かれし象徴された物語(ア・シンボリック・グリモワール)』を見せてあげよう」スチャ
ちなつ「紙芝居作ってきたんですね」
あかり「・・・わぁ。あかり、楽しみだなぁ・・・」
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京子「・・・というわけで、『原初からの悪の根源(ジ・イービル・ダークネス)』は」
京子「『堕ちたる光の御子(京子)』によって封印されたのでしたー。めでたしめでたし」
ちなつ「わからない言葉が多すぎて話の3分の1も理解できませんでした」
あかり「あ・・・頭がズキズキするよぉ・・・」
京子「『闇の貴公子(結衣)』、どうだった?」
結衣「なかなか良かったけど、主人公が『殺戮の波動』に目覚めるほうがもっと面白いかな」
京子「えー?『破邪の聖なるオーラ(ピュアリファイ・ホーリネス)』が出るのがいいんじゃない」
結衣「京子は何もわかってないな。それじゃ」
結衣「私が手本を示してあげよう」スチャ(紙芝居スタンバイ)
ちなつ「ゆ、結衣先輩もですか!?」
あかり「もういいよぉ!」
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結衣「・・・というわけで」
結衣「『シャドウギルド』は、『闇の貴公子』こと、私によって壊滅したのでした・・・」
ちなつ「『闇の貴公子』がやたらかっこつけすぎで・・・」
あかり「こっちが恥かしくなるよぉ・・・」
ちなつ「キメセリフの『・・・フッ・・・´燃焼た(もえた)´・・・ろ?』ってのがとくに・・・」
京子「今度は、2人の作った『紙に描かれし象徴された物語(ア・シンボリック・グリモワール)』が見たいなー」
結衣「そうだね。2人のその、『内に秘められた冥き情念』今度ぜひ見せてよ」
ちなつ「その、って言われましても・・・」
あかり「あ、あかりお話作るの苦手だから・・・」
京子「そんな事いわないでさー」
京子「頼むよー、『あまたより使わされし桃色の織天使(プリンシパル・セラフィム)』ちゃんと」
京子「あかり」
あかり「なんであかりだけ呼び方普通なの!?」
ガラ
綾乃「『封印されたはずの地の反逆者にして天に逆らい神罰を刻まれし大罪人』こと、」
綾乃「としのーきょーこー!」
千歳「『万世を通じて、世の全てを統べる天の御門の令を授かる地上の代理人』が、」
千歳「お邪魔しますー」
ちなつ「・・・また面倒な人達が・・・」
あかり「うちの学校の2年生は、みんなこんななの・・・?」
京子「よー、『禍々しき天より使わされし神々の猟犬(ヘブンリー・デッド・フォーマルハウト)』」
京子「どしたのー?」
綾乃「どしたのー?じゃないわよ」
綾乃「今日、『古き血により記されたいにしえの盟約書』、出してないのあなただけよ!」
京子「あれ?そうだっけ。確かに『幾多の神々の手による聖なる契約書(ホーリィ・プリント)』、
京子「出したと思ったけれど」
ちなつ「設定は統一しましょうよ・・・」
京子「あー。あったこれだ。悪いな『禍々しき天より使わされし神々の猟犬(ヘブンリー・デッド・フォーマルハウト)』」
綾乃「わかればいいのよ。『封印されたはずの地の反逆者にして天に逆らい神罰を刻まれし大罪人』こと」
綾乃「歳納京子」
ちなつ「2人とも疲れませんか?」
結衣「うっ・・・、うぐっ!」
ちなつ「ど、どうしたんですか結衣先輩?」
あかり「どうしたの結衣ちゃん?」
結衣「右手が・・・疼く・・・。『組織』だ、『組織』の連中が・・・!」
ちなつ「組織が、どうしたんですか?」
あかり「組織ってなに?結衣ちゃん」
結衣「そ、その・・・」
結衣「そ、組織が・・・」カァ
あかり「結衣ちゃん、本当にどうしたの・・・?」
ちなつ「たぶん、本気で心配されて恥ずかしくなったんだよ・・・」
京子「ねーねー。『禍々しき天より使わされし神々の猟犬(ヘブンリー・デッド・フォーマルハウト)』」
京子「今度『神々が集いし約束された地』(ゴッド・アセンション・ヘーブン)に遊びに行くからさ」
京子「『麗しき禁断の果実』(マナ・ド・フォービドゥン)、ちょうだい?」
綾乃「あれを・・・?」
綾乃「いくらあなたでも、あの『神々より賜いし聖なる力の結晶』は渡せないわ」
綾乃「『封印されたはずの地の反逆者にして天に逆らい神罰を刻まれし大罪人』こと」
綾乃「歳納京子」
あかり「・・・何の話なの?」
ちなつ「・・・たぶん、生徒会に遊びに行くからプリンちょうだいって事だと思う」
あかり「・・・すごいねちなつちゃん」
結衣「うぐっ、『組織』が・・・『組織』がぁ・・・っ!」
ちなつ「結衣先輩、またですか」
あかり「もう嫌ぁー!」
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【帰り道】
あかり「はぁ・・・。結衣ちゃんたちずっとあのままなのかなぁ・・・」
ちなつ「た・・・。多分それは大丈夫だと思うよ・・・」
あかり「そうなの?」
ちなつ「中2病っていって、この時期特有のものらしいから」
あかり「そうなんだ・・・」
ちなつ「2人とも3年生になったら直ると思うよ・・・」
あかり「・・・そんなもんかなぁ」
ちなつ「私達は、ああならないようにしようね」
あかり「うん」
なんて言ってたのが、それから1年後。
【ごらく部】
ちなつ「ザ・シャイニング・スター・セイバーッ!」
あかり「うん。『星々の騎士』。今日も絶好調だね」
ちなつ「『星海の姫君』こそ、今日も麗しい・・・」
あかり「さぁ、今日は『ネビュラストリーム』を越えて」
あかり「『アストラルゲート』をめぐる冒険に出発だよ!」
ちなつ「ははっ、仰せのままに!」
京子「・・・楽しそうだね2人とも」
結衣「ハァ・・・。若いっていいな・・・」
ちなつ「あ、そうだ先輩達。今日は『スター・ナイト・ストーリー』作って来たんです」スチャ(紙芝居)
あかり「あ、あかりも『銀河のお姫様』作って来たんだよ」スチャ
京子・結衣「う・・・」
ちなつ「ぜひ、見てください!」ズイ
あかり「感想聞かせてね!」
京子・結衣(・・・か・・・)
京子・結衣(勘弁してくれぇぇぇ~~~・・・)
こうしてごらく部・・・いえ、『スターライツ同盟』で、
私達『星々の騎士』と『星海の姫君』は、銀河を滅ぼそうと企む
悪の『暗黒星雲連盟』と戦い続けるのでした。
そして『ブラックスター』が『レジェンドプラネット』の・・・・・・・・・
終わり
このSSまとめへのコメント
二年生の間だけ発症する設定うまくはまってるな
中二病ちなつの紙芝居怖すぎ