【ゆるゆり】西垣「笑ゥ理科教師」 (74)



私の名前は西垣奈々

人呼んで七森中のアルカイダ

ただの理科教師じゃございません

私の発明品は爆発

ことごとく爆発するのでございます


この世は老いも若きも男も女も心の寂しい人ばかり

そんな皆さんの心のスキマをお埋めいたします

いいえお金は1銭も頂きません

皆さんが爆発に巻き込まれたらそれが何よりの報酬でございます

さて、本日の犠牲者は・・・


赤座あかり 13歳学生


ホーッホッホッホッホ…




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(ごらく部部室)


京子「・・・でさー、飼うならやっぱ猫っしょー」

結衣「私は犬派だな」

ちなつ「私も犬がいいです。結衣センパイと一緒ですねー」

あかり「・・・」



京子「でもさ、誰も飼ってない動物とかも飼ってみたいよねー」

結衣「ん?例えば?」

京子「例えばマンドリルとかさー」

結衣「どこで捕まえてくる気だそんなの」



京子「さぁ、アフリカとか?よし、みんなでマンドリル捕まえにアフリカに行こう!」

結衣「行くわけないだろ」

ちなつ「京子センパイ一人で行ってください」

あかり「やっぱり、飼うなら普通に犬とか猫だよね」



京子「ん?あれ?」

結衣「ああ、あかり」

ちなつ「あ、あかりちゃん」

あかり「ん?どうしたの?」


京子・結衣・ちなつ「居たんだ」

あかり「もーっ!」


(帰り道)


あかり「はぁ・・・。なんであかりってこう存在感ないのかな」

あかり「何か、簡単に存在感が出せる方法ってないかなぁ」

あかり「なーんて、そんな都合のいい方法ってないよね・・・」

西垣「おや、どうした赤座?」



あかり「あ、西垣先生こんにちは」

西垣「ため息なんかついて。何か悩み事でもあるのか?」

あかり「はい。あかり、ちょっと存在感がなくて悩んでて・・・」

西垣「何だ、そんな事か」



西垣「それなら、私のこの発明品をお前にやろう」

あかり「え?何ですかこれ?」

西垣「『とっても目立てるモヒカンカツラ』だ」

あかり「派手なカツラだよー!?」



西垣「これを被れば、誰よりも目立つこと間違いない」

あかり「そ、それもそうですけど・・・」

西垣「ただし、使っていいのは1日だけだ。明後日までには外しておかないと駄目だぞ」

あかり「え・・・?明後日も使っちゃったらどうなるんですか?」

西垣「大爆発する」

あかり「なんでそうなっちゃうんですか!?」



西垣「とにかく、これを被れば存在感がないという悩みは解決だ」

西垣「良かったな、赤座」

あかり「え、ええ・・・」










(次の日の教室)


ガラ

あかり「み、みんなおはよう・・・」

櫻子「でさー・・・え、ええっ?」

向日葵「あ、赤座さん?」

ちなつ「何その頭!?」



あかり「う、ううん、ちょっとイメチェンしようかなって」

櫻子「あはは、あかりちゃんスッゲー頭!面白ーい!」

向日葵「あ、赤座さんちょっとどころじゃありませんわ」

ちなつ「す、すっごく目立つねその頭」



櫻子「よーし、私もあかりちゃんに負けないようにアフロにしよー!」

向日葵「およしなさいな」

ちなつ「ホント、見れば見るほどすごい頭だね・・・」

あかり「えへへ・・・。あかりが話題を独占だよぉ」


(ごらく部)


ガラ

あかり「今日はー」

京子「よーっす・・・。うおっ!?な、何だあかりその頭!?」

結衣「もっ、モヒカン!?」



ちなつ「ええ、あかりちゃんイメチェンしたそうなんです」

ちなつ「それで今日、教室でもずっとあかりちゃんの話で持ち切りしたよ」

京子「へー、そうだったのかー」

結衣「そりゃそうだろうね」



京子「まったく、あかりも大胆だなー」

結衣「そんな頭じゃ、誰だって突っ込みたくなるよ」

あかり「えへへ・・・」



京子「ちょっと触っていい?」

あかり「うん、いいよ」

結衣「私も触ってみたい」

ちなつ「もう、あかりちゃんばっかりズルイ!」









(夜、あかりの部屋)


あかり「はぁ、今日は1日中あかりの話で持ちきりだったよぉ」

あかり「これも、西垣先生の発明品のお陰だね」

あかり「あとで先生にお礼言わなきゃ」



あかり「・・・でも、明日になったら爆発しちゃうんだよねこれ」

あかり「西垣先生も、使っていいのは1日だけって言ってたし」

あかり「けど、使わなかったらまたあかり存在感がなくなっちゃう・・・」


あかり「・・・」









(次の日の教室)


ガラ

あかり「みんな、おはよー」

櫻子「おっ、来た来たモヒカンあかりちゃん!」

向日葵「本当、何回見てもすごい頭ですわね」

ちなつ「今日も目立ってるね、あかりちゃん」



櫻子「何かこう、バイクとか火炎放射器とか似合いそうな頭だよねー」

向日葵「何のイメージですのそれ」

ちなつ「もー、今日もあかりちゃんの話ばっかりになっちゃいそう」

あかり「うふふ・・・」


(ごらく部)


ガラ

あかり「今日はー」

京子「よーっす・・・。うおっ、あ、あかり!?びっくりした」

結衣「昨日も見ただろ」



京子「いやー、何回見てもインパクトある頭だなー」

ちなつ「ええ、今日もみんなずっとあかりちゃんの話でしたよ」

結衣「そうだろうなー。こんな頭、話題にせずにはいられん」

あかり「えへへ・・・」








(帰り道)


あかり「はぁ、今日もあかりが話題を独占だったよぉ」

あかり「存在感があるって、最高だね・・・」ウルウル

あかり「よーし、明日もあかり思いっきり目立っちゃうよ!」



あかり「そして、その内学校じゅうあかりの話題で持ちきりになって・・・」


西垣「・・・赤座」

あかり「ひっ!?に、西垣先生?」



西垣「お前は、私との約束を破ったな?」

あかり「え?ち、違うんです、これは・・・」

西垣「そのカツラは、使っていいのは1日だけだと言ったはずだ」

あかり「い、いえ、その・・・」



西垣「約束を破ったお前には、罰を受けてもらう」ビシッ

あかり「そんなーっ!?」

西垣「さぁ、私の発明品もろとも、爆発するのだ!」

あかり「い、いやーーーーーーっ!?」


ピカッ



ドーーーーーーーーーーーン・・・






















私の名前は西垣奈々

人呼んで七森中のアルカイダ

ただの理科教師じゃございません

私の発明品は爆発

ことごとく爆発するのでございます


この世は老いも若きも男も女も心の寂しい人ばかり

そんな皆さんの心のスキマをお埋めいたします

いいえお金は1銭も頂きません

皆さんが爆発に巻き込まれたらそれが何よりの報酬でございます

さて、本日の犠牲者は・・・


吉川ちなつ 13歳学生


ホーッホッホッホッホ…


(ごらく部)


ちなつ「結衣センパイ、今度のお休みどっか行きません?」

結衣「あ、いやごめんね、ちょっと予定が入っててさ・・・」


ちなつ「それじゃ、来週のお休みはどうですか?」

結衣「あ、来週もちょっと都合が悪くって・・・」

ちなつ「もう、つれないんですから結衣センパイは」


(帰り道)


ちなつ「・・・はぁ、結衣センパイと知り合ってはや3ヶ月」

ちなつ「その間、ちっとも仲が進展してかない」

ちなつ「私、こんなにも結衣センパイの事を想ってるのに」



ちなつ「はぁ、何かもっと結衣センパイとラブラブになれる方法ってないかなー」


西垣「どうしたんだ吉川。浮かない顔をして」

ちなつ「あ、西垣先生」



ちなつ「実は私、結衣センパイの事が大好きで・・・」

ちなつ「けど、結衣センパイが中々振り向いてくれなくって・・・はぁ」

西垣「何だ、そんな事か」



西垣「それなら、私のこの発明品をお前にやろう」

ちなつ「え?これは?」

西垣「『爆弾つきペンダント』だ」

ちなつ「何ですかそれ!?」



西垣「これを身に着けて、吉川の想い人をデートにでも誘ってみろ」

西垣「必ず、いい返事が貰えるはずだ」

ちなつ「本当ですか?信じられないんですけど」

西垣「ただし、明日の夕方6時までだ」

ちなつ「え・・・?それを過ぎるとどうなっちゃうんですか?」

西垣「大爆発を起こす」

ちなつ「そりゃ爆弾ですからね!?」



西垣「とにかく、このペンダントを身に着ければ悩みは解決だ」

西垣「いい返事が貰えるといいな、吉川」

ちなつ「はぁ・・・」










(次の日、ごらく部)


ちなつ「ねぇねぇ結衣センパイ、今日の放課後デートしませんか?」

結衣「え、今日?今日はちょっと・・・」

ちなつ「もう、たまにはデートしてくれたっていいじゃありませんか」

結衣「いやぁ、本当にごめんね・・・ん?」



結衣「ちなつちゃん、今日はかわいいペンダントしてるね」

ちなつ「え?あ、これですか?」


ちなつ「これ、爆弾なんです」

結衣「ばっ!?」



ちなつ「そんな事より、今日デートしましょうよ結衣センパイ」

結衣「そ、そんな事よりって、早くどっかに放り投げようよそれ!?」


ちなつ「・・・結衣センパイ、私とデートするのが嫌なんですか?」イジ…

ちなつ「私、思いあまってとんでもない事になっちゃうかも・・・」イジイジ…

結衣「う・・・」



結衣「わ、わかったからそのペンダントいじるのやめようよ?ね?」

ちなつ「え?じゃあ今日デートしてくれるんですね?」

結衣「う、うん」

ちなつ「やったぁ!このペンダントのお陰ね!」










(ワック店内)


ちなつ「うふふ・・・。おいしいですねー、結衣センパイ」

結衣「あ、う、うん」

ちなつ「やっぱり、デートと言えばワックですよねー」

結衣「そ、そうだね・・・」



結衣「と・・・。所でさ」

ちなつ「はい、何ですか?」

結衣「そのペンダント、いつまで付けてるの・・・?」

ちなつ「え?気になります?」

結衣「そ、そりゃあね・・・」



ちなつ「うーん、そうですねー」

ちなつ「今日の6時までデートしてくれたら、外してどっかその辺に放り投げますねー」

結衣「そ、そう。ずっと付けてるじゃないんだね、安心したよ」



ちなつ「・・・結衣センパイ、もしかして」

結衣「ん?」

ちなつ「今、私爆弾持ってるから嫌々付き合ってるんですか・・・?」

結衣「え!?いやいやそんな事ないって!」

ちなつ「ううっ、チーナ悲しい・・・」イジイジ…

結衣「ち、違うって!だからそのペンダントいじるのやめて!?」











(帰り道)


ちなつ「今日は楽しかったですねー結衣センパイ」ウデクミ

結衣「そ、そうだね」

ちなつ「今度また、デートして下さいねー」

結衣「あ、う、うん」



ちなつ(ふふふ、このペンダントさえあれば結衣センパイは私の思うがまま・・・)

ちなつ(こんなチャンス、逃してなるものか!)

ちなつ(ここは、目いっぱいペンダントの力を利用して・・・)



ちなつ「結衣センパイ、今日結衣センパイの家に泊まっていいですか?」

結衣「え!?私の家に?これから?」

ちなつ「ええ、ご迷惑ですか?」

結衣「いやぁ、何も準備できてないし、今すぐはちょっと・・・」



ちなつ「・・・そうですか。そうですよね」

ちなつ「急に押しかけたら、迷惑ですもんね・・・」イジイジ

結衣「あ、ち、違うよ?迷惑だなんてとんでもない!」

ちなつ「本当ですか?じゃあ、泊まりに行ってもいいんですね?」

結衣「う・・・」



結衣「うん・・・」

ちなつ「やったぁ!ありがとうございます、結衣センパイ!」

ちなつ(うふふ、これで今夜は結衣センパイと二人きり)

ちなつ(そして、そのままなし崩し的に・・・。うふふ)



ちなつ「それじゃ、行きましょっか結衣センパイ」

結衣「あ、う、うん」


西垣「・・・吉川」



結衣「うわっ!?に、西垣先生?」

ちなつ「あ、西垣先生。ありがとうございます、先生のお陰で・・・」

西垣「お前は、私との約束を破ったな?」

結衣「え?約束?」



西垣「そのペンダントを使うのは、今日の6時までにしておけと言ったはずだ」

西垣「さもないと、爆発すると」

結衣「うえーっ!?」

ちなつ「あ、そう言えばそうでしたね。すっかり忘れてました」



ちなつ「でも、いいんです。私、結衣センパイと一緒ならどうなっても構いません!」シガミツキ

結衣「ちょ、ちょっとちなつちゃん!?」

西垣「ほう。見上げた根性だ」



西垣「ならば、お望み通り爆発するがいい!」


結衣「ひぃーーーーーーっ!」ダッ

ちなつ「あれ?ちょっとどこ行くんですか?結衣センパイ?結衣センパ・・・」


ピカッ






ドーーーーーーーーーーーン・・・





















私の名前は西垣奈々

人呼んで七森中のアルカイダ

ただの理科教師じゃございません

私の発明品は爆発

ことごとく爆発するのでございます


この世は老いも若きも男も女も心の寂しい人ばかり

そんな皆さんの心のスキマをお埋めいたします

いいえお金は1銭も頂きません

皆さんが爆発に巻き込まれたらそれが何よりの報酬でございます

さて、本日の犠牲者は・・・


大室櫻子 13歳学生


ホーッホッホッホッホ…



(教室)


あかり「向日葵ちゃん、また胸がおっきくなったねー」

ちなつ「ほんっと、羨ましいよねー」

向日葵「い、いやですわ二人とも」

櫻子「・・・」



あかり「あかりも、せめて向日葵ちゃんの半分くらいは・・・」

ちなつ「そうだよね・・・」

向日葵「ふ、二人とも気にし過ぎですわ?成長期ですから、これからきっと」

櫻子「・・・ふん!」



向日葵「何ですの櫻子」

櫻子「ちょーっと胸が大きいからって、自慢かー!このイヤミっぱい!」

あかり「ま、まぁまぁ櫻子ちゃん」

ちなつ「しょうがないよ、こればっかりは」



向日葵「まったく、櫻子は・・・。胸が大きくたって、何もいい事ありませんわよ」

向日葵「肩は凝るし、体重だって気になりますし・・・」フゥ

櫻子「だから、それがイヤミだっつーの!」

あかり「ぜいたくな悩みだよね・・・」

ちなつ「私たちには、無縁の悩みね・・・」



向日葵「いえ、私は私で櫻子が羨ましいんですのよ?本当に」

櫻子「むっ、ムキーッ!それは私がペチャパイだからって事かーっ!」

あかり「あ、ううん?違うと思うよ櫻子ちゃん?」

ちなつ「今の櫻子ちゃんに、何を言っても無駄ね・・・」



櫻子「もー、アッタマきた!」

櫻子「見てろよ向日葵、すぐにお前よりボインボインになって、吠え面かかせてやる!」

向日葵「むっ・・・。ええ、やれるものならやって見なさい」

あかり「そんな、すぐになんて無理だよー」

ちなつ「一体、どうする積もりなんだろね?」















(帰り道)


櫻子「ちっくしょー、向日葵のやつ」

櫻子「何が、肩が凝るだイヤミッたらしい!」

櫻子「こうなったら、絶対向日葵よりボインになって見返してやる・・・」



櫻子「とは言ったものの、どうしよう」

櫻子「そんな簡単にボインになる方法なんて、何も思いつかないし・・・」


西垣「おや?どうした大室。そんなにしょげ返って」



櫻子「あ、西垣先生。実は、向日葵のやつが・・・」

櫻子「ちょっと胸がおっきいからって、イヤミッたらしく自慢してくるんです」

西垣「ほう?」

櫻子「ぐぬぬ、思い出したらムカムカしてきた・・・!」

西垣「そうかそうか。なら、大室にこの私の発明品をあげよう」

櫻子「え?何ですかこれ?」



西垣「うむ、『胸に塗ったら大きくなる薬』だ」

櫻子「へー?この薬で本当に胸がおっきくなるんですか?」チャポ

西垣「おっと、瓶をうっかり落として割ったりするなよ?」

櫻子「へ?何でですか?」

西垣「胸以外の場所に使ったら、大爆発を起こすからな」

櫻子「どんな仕組みでそうなるんですか!?」



櫻子「・・・けど、これを使えば向日葵よりボインボインになれるんですね?」

西垣「ああ、もちろんだ」

櫻子「やったー!先生、ありがとう!」

西垣「ああ、くれぐれも扱いには注意しろよ?」









(櫻子の部屋)


櫻子「よーし、見てろよ向日葵のやつ・・・」

櫻子「この薬で、お前の2倍ボインボインになってやる!」ポン

櫻子「んぐ、んぐ・・・」ゴクゴク



櫻子「・・・ぷはー」

櫻子「さーてどんくらい大っきくなるかなー、私の胸」

櫻子「たっのしみー、フンフン・・・」

櫻子「・・・」



櫻子「あっ、しまった!」

櫻子「つける薬なのに、飲んじゃった!」


ピカッ





ドーーーーーーーーーーーン・・・




















終わり

オチは特にないです

読んでくれた方ありがとうございました

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