友「何バカなこと言ってるんだ」
友「2月3日は節分であり、鬼は外、福は内と」
友「豆をまく日だろ」
男「それもあったな」
友「節分の方をついでみたいに言うな」
友「恵方巻は歴史の浅い、バレンタインデーと似た、商業的なイベントに過ぎん」
男「……何で若干切れてんだ?」
男「福を呼ぶ方角?を向いて太巻き食うだけだろ?」
友「気にしすぎと言われるのがオチだと思うが」
友「まあ聞いてくれ」
男「おう」
友「まず節分」
友「これは単純に季節の分かれ目、という意味で」
友「この日から段々暖かくなりますよ、という季節を分ける節目の日という意味がある」
男「ふむふむ」
友「……節分の日に豆まきをする理由は知っているか?」
男「え? ……そういや何でだ?」
男「鬼は外、福は内~と言って、鬼に豆をぶつけるのを」
男「季節の節目に何でやるんだろう?」
友「簡単に言うとだ」
友「昔は風邪なんかの病気を邪気……鬼の仕業だと考えていた」
友「今でもそうだが、季節の変わり目は体調を崩しやすく」
友「節分の時期に邪気祓いをしよう、という事になった」
男「なるほど」
男「何で豆まきになったんだろう?」
友「その辺りは俺も良くは知らん。 五穀なら何でもいいという説も有る」
友「また日本各地で投げられるものが違ったりもしている」
友「ちなみ1400年代(鎌倉~南北朝時代)ごろの書物に記述がある」
男「ふうん」
男「で? 恵方巻は?」
友「本当につい最近始まったイベントだ」
友「1998年、大阪のセブンイレブンで始まったといわれてる」
男「」
男「20年も経ってないのか!?」
友「おう」
男「へえ……でもなんか、ずっと昔からってイメージがあるな」
友「問題はそこなんだ」
男「は?」
友「まあその答えは簡単だがな」
友「テレビが積極的に宣伝したから、あっという間に広まった」
友「すし屋や各食品会社としても定期的に一定の収入が見込めるので」
友「それに乗っかった、というのも一因かもしれん」
男「……まあバレンタインと良く似た構造なのは分かった」
男「でもそれでお前が切れる理由が分からん」
友「理由の第一は朝鮮人が絡んでいるかもしれないからだ」
男「……お前が韓国嫌いなのは知ってるし分かるが」
男「いくらなんでもそれは無いだろう?」
友「そもそも恵方巻」
友「豆まきの様な邪気祓いといった意義も意味もほとんど無く」
友「こっちを向いて食うと縁起がいいなんてのは後付けにすぎん」
男「……まあ歴史が浅いからしょうがないが」
男「それにしたってゲン担ぎなのは間違いないんだろう?」
友「いいや」
友「もともと太巻きを食べさせるというのは確かにあった」
友「京都の遊郭の遊びとしてな」
男「ゆうかく?」
友「今の言葉で言うなら高級売春宿」
男「かなり興味が出てきた」
友「お前が考えている過激なエロい内容じゃないが……」
友「一言で言うなら……太巻きをヤローの息子に見立てて」
友「遊女に食べさせて恥ずかしがる様を見るのが元々の話」
男「へえ……まあエロい目的ではあるが」
男「そのくらいなら、という気もするな」
友「だが知らないで恵方巻を食べている人も多いだろう」
友「しかも朝鮮人はこの事を知っていて」
友「太巻きを一気食いする女の子をエロい目で見ているかもな」
男「何でも朝鮮人に絡めるなよ……」
友「そう言われると思った」
友「ネットで詳しく調べると分かるんだが」
友「何故2月3日に恵方巻を食べる様にしたのか?というのが分からん」
男「え?」
男「ゆうかく?のイベント日じゃないの?」
友「太巻きなんぞ季節問わず作れるだろ」
友「遊郭の遊びの一つに過ぎないからな」
男「じゃあ……何故だ?」
友「ここからは俺の推測」
友「一つは『節分』という行事に入れて入り込みやすくした」
友「もう一つ。 日本古来から有る伝統行事を蔑(ないがし)ろにするため」
男「……陰謀論が過ぎるだろ」
友「それも言われると思ったよ」
友「でもこの恵方巻というイベントは、大阪から大々的に広まっている」
友「大阪は兵庫(神戸)・京都・東京・神奈川・福岡に並ぶ朝鮮人の多い地域」
友「そしてTVメディアは朝鮮人に汚鮮され」
友「朝鮮人にとってのネガティブな事はほとんど報道されない上に」
友「日本や日本人にとってネガティブな報道は良く行われる」
男「…………」
友「俺個人の意見だが、今のTVメディアが大々的に報道する『何か』には」
友「必ず朝鮮人が絡む裏があると思って俺は見ているよ」
男「……いくら何でも考えすぎだと思うが」
友「俺も2月3日じゃなければ、ここまで思わなかったかもしれん」
友「2月でも22日とか、他にも縁起のいい日にちはあるのにな」
友「だが恵方巻は手軽さもあって、どんどん広がっているが」
友「逆に手間のかかる豆まきは、やらなくなりつつある」
男「…………」
友「では、思い切り迷信めいた事を言おう」
友「恵方巻が始り、日本全国に広がってから」
友「日本にとっていい事はあっただろうか?」
男「……すぐには出てこないが」
男「悪い事ばかりでは無かっただろう?」
友「だから迷信めいた事だと言ったろ?」
友「信じる信じないは男の自由」
友「この事を知ってから俺は2月3日に恵方巻なんてもう言わないつもりだ」
友「ただの太巻きだし、普通に食べやすく切った物を食べるよ」
友「で、豆まきをやる」
男「……まあ」
男「俺も日本人だからな。 そうするか」
友「知らない日本人は居ないと思うけど」
友「豆まきのやり方を言っておく」
男「え? 正しいやり方ってあるの?」
友「ややこしい事は知らないよ」
友「一般的な意味でって感じだ」
男「鬼の面を被った人に『鬼は外』と言って豆をぶつける」
男「そして『福は内』と言って、家の中に撒く。 これであってるか?」
友「ああ。 それでいい」
友「あと、細かいことを言うと、必ず炒った豆を使うってことかな」
男「何か意味があるのか?」
友「昔はこの時に撒いた豆が発芽して、それが縁起が悪いとされていた」
友「そこに由来している」
男「へえ~」
友「あとは豆を食べる量」
男「ああ……何だっけ?」
男「確か年の数だけ食べるってやつだったか?」
友「おお、よく知ってたな、男」
男「それくらいはな」
友「これも日本各地でまちまちではあるが……」
友「年の数だけ、というのもあれば」
友「年の数プラスもう一個、二個、というものも有る」
友「これは自分により多くの福を取り入れるという意味があるそうだ」
男「なら、たくさん食ってもいいのか?」
友「まあ細かくこだわる必要は無いと思う」
男「けっこう緩いな」
男「それにしても……友の朝鮮人嫌いも筋金入りだな……」
友「嫌い? そんなレベルはもうとっくに過ぎている」
友「男もたまにはネットの情報を見てみろ」
友「 節分 遊女 朝鮮人 とかで検索かければ、今回の事はすぐに出てくる」
男「……まあ参考になったわ」
友「これを読んでくれた読者の皆さん。 もし疑うのであれば、まず」
友「今の40代以降の人に聞いてみてください」
友「子供の頃、恵方巻はあったのか?と……」
終わり
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