心「朝起きたら隣に美優ちゃんがいたぞ☆」 (29)
【モバマスSS】です
――――部屋
心「しかも全裸♪ いやーなんて綺麗な身体……」ボケー
美優「……スゥ……スゥ……」
心「……え?」
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心(まって、まって、え、どういう状況!? よく見たらはぁとも全裸なんだけど!?)
心「これはまさか……いやいや待った、これは夢だって☆ こう、ほっぺた叩いたら目覚めるやつでしょ♪」パチィン!
心「……いたい……」ヒリヒリ
心(痛みを感じるってことは夢じゃない……!? や、やばい……まさかまた……!)
心「……い、いや他に選択肢は残ってるはず! た、たとえばそうドッキリとか……! ……ないかー」
心(ドッキリにするならはぁとはともかく美優ちゃんの格好が問題すぎて……いやはぁとも全裸だから問題だけど☆)ジーッ
心(とにかく状況を整理しないと……なんか書くものは……あった)ゴソゴソ
心「えーと、とりあえず思い出せたり分かることからまとめてくか☆ まずはぁとと美優ちゃんがいる場所だけどここは……」キョロキョロ
心「いかにもマジメに畳まれた布団とか年季が入った内装とか……うん、やっぱここはナナ先輩の部屋♪」カリカリ
心「それでナナ先輩の部屋にいる理由は……そうだ、ちひろちゃんが仕事で偶然大量のお酒手に入れる機会があったとかで分けてもらって……」カリカリ
心「獺祭やら飛露喜やらを貰ったから、それを皆で飲もうってことになったんだっけな……ちひろちゃんなにしたらあんなの大量に手に入れるんだろ……」カリカリ
心「まぁいいや、で、場所どこにしよって話が出て飲む人の意見が一致したのがナナ先輩の部屋だったからここに来た……よーし思い出してきた☆」
心(そういや肝心のナナ先輩はどこ行ったんだろ……多分話聞ければなんでこうなってるのか一発で分かりそうなのに)
美優「……んんっ……」コツンッ
心「わわっ!? 美優ちゃんが寝返りで机にぶつかるからメモずれちゃった……まてよ、美優ちゃん起こせばなにがあったか分かる……!」
美優「……スゥ……スゥ……」
心「いやでもすごい気持ちよさそう寝てるしそれはもうちょっと待ってよっと♪ ……下手に聞いて後に引けないことしてたらやだし」
心(それよりナナ先輩の部屋にいる理由は分かったから、次はここでなにしてたかだけど……皆ですごいお酒飲んでたのは覚えてる)カリカリ
心(特に楓ちゃんの飲みっぷりはすごかったなぁ、見る見るうちにお酒減ってくんだもん♪ あとはナナ先輩の作る料理に舌鼓をうって)カリカリ
心「そういや先輩全然飲まなかったな……あのキャラ作る技術はマジ尊敬出来る。それで、早苗さんとか明日仕事ある人から抜けていって」カリカリ
心「それで最後に残ったのがはぁとと美優ちゃんとナナ先輩……うん、だいぶ状況は整理出来てきたかな☆」カリカリ
心「……問題はここからの記憶が全然ないことなんだけど☆」
心(……やばい! どう頑張っても最後に残ったメンバーで飲んでた辺りから記憶が思い出せない! ココからが一番肝心なのにー!)バンッ
美優「んっ……! んぅ……?」
心「あ、やば、机叩いちゃった! ……美優ちゃん?」
美優「……あ……はぁとちゃんだ……おはようございます……」ポケー
心「は、はぁとちゃん……!? ど、どうしたの美優ちゃん!? あ、まだ寝ぼけてるんだろそうなんだろ☆」
美優「そんな……はぁとって呼べって言ってたから呼び方変えたのに……酷い……」ポケー
心「あ、え……?」
美優「それにしてもなんだか寒いですね……まるでなにも着てないみた……」
心「美優ちゃん……?」
美優「――きゃあああああ!? 心さん! どうして私達裸なんですか!? いつ脱がしたんですか!」バシバシ
心「あ、良かったちゃんと起きてくれた痛い痛い☆ はぁと叩かないで! やめて!」
美優「はっ!? ご、ごめんなさい、気が動転してしまって……」
心「いや、覚えてないのに全裸になってたら驚くの分かるから大丈夫♪ でも脱がしたってのは酷いぞ☆ はぁとがそんなことするように見える?」
美優「だ、だって……それは……心さんが……」
心「うん?」
美優「酔った心さんがあんなことをするから……きっと服を脱がしたのも心さんかと思って……」///
心「……は? え、あの、はぁと……なにかしたの?」
美優「お、覚えていないんですか……? 私……あ、あんなことをされるのは初めてだったんですよ……!」///
心「……あんなこと?」ダラダラ
美優「はい……」///
心(……ヤバイヤバイヤバイ! 美優ちゃんの言ってることが本当なら今回はマジでシャレにならないって! 同性襲っちゃうとか……!)
美優「心さん、あの……」
心(とりあえずここはひとまず土下座でもしないと!)
心「……ごめん美優ちゃん!」スサッ
美優「きゃ!? は、はい……?」
心「はぁとは美優ちゃんにすごい失礼なことしちゃったみたいだから、それは本当に謝らせて!」
美優「そ、そんな……私は別に……」
心「でも一つだけ言わせてほしいの! はぁとは別に欲求不満だったわけでも女性好きってわけでもなくて! だから襲っちゃったのはなんていうか……!」
美優「お、襲った……? 誰をですか……?」
心「へ? だ、だからはぁとが美優ちゃんにその……や、やらしいことを……しちゃったことを謝って」
美優「や、やらしいこと? ……あ、ち、ちがいます! そ、そんなことされてません!」
心「で、でも美優ちゃんさっきあんなことをされるの初めてって……!」
美優「それは……!」
ガチャ
菜々「ふぇ~……今日は出さなきゃいけないゴミが多くて大変でした……あれ?」
心「ナナ先輩!」
菜々「二人共起きたんですね。着替えを用意してたんですけど気付きませんでした?」
美優「え、えっと、それより今はちょっと状況が……」
菜々「はぁ……? どうかしましたか?」
心「そ、そうだ先輩教えて! はぁとは一体なにを美優ちゃんにしちゃったの!?」
菜々「お、覚えてないんですか?」
心「記憶が完全に飛んでて……」
菜々「まぁ、日本酒をあんなに飲んでたらそうなってもしょうがないのかな……でも、ナナが知ってることといえば……」
心「……(ゴクッ)」
菜々「その……吐瀉物に汚れた二人が意識を無くして寝ていたくらいなんですよね」
心「……えっと、つまり……ゲロまみれ……?」
菜々「実はナナ、2人がその状態になる前に楓さん達を駅にまで送って行ってましたから、詳しい事情はよく分からなくて」
心「ちょ、ちょっとまって、ゲロまみれって、つまりはぁとと美優ちゃんが裸なのは……」
菜々「あんな汚れた状態のままでいたら大変ですしナナも困りますから、下着も服も全部脱がして洗濯させてもらいました! 今干してるところですよ!」
美優「心さん、私と話してたらいきなり顔を青くして……びっくりしました、本当に……」
心「そう、だったんだ……あぁ!」
菜々「ど、どうしました!?」
心「お、思い出した……! そうだ、はぁとは――」
――――はぁと、回想
菜々「それじゃあナナは楓さんと瑞樹さんを駅に送っていきます。2人はナナが戻ってくるまでお留守番お願いしますね」
美優「分かりました、任せて下さい……ふふっ」ゴクゴク
心「先輩が戻ってくるまではぁとは大人しくまってま~す♪」ゴクゴク
菜々「大丈夫かなぁ……でも迷っててもしかたない! それじゃあ行きますよ楓さん! 瑞樹さん! ……楓さんそんな泣かないで――」
バタンッ
心「ほんと楓ちゃん明日仕事だなんて残念☆ 一番飲んでたのに♪」ゴクゴク
美優「本当にそうですね……このお酒、とっても美味しいですから」ゴクゴク
心「なかなか普通だと手に入らないのも混じってるもんね♪ それにしても美優ちゃんがこういう場で完全に酔っちゃってるの珍しいかも☆」
美優「そうでしょうか?」ゴクゴクッ
心「ほんとほんと。いつもはお酒飲んでもほろ酔いくらいで止まってる印象があるもん♪」ゴクゴク
美優「でも私そんなに酔っていませんよ? いつもくらいの感覚なんですが……」
心「んじゃあ美優ちゃん、この指何本に見える?」ピッ ゴクゴク
美優「ふふっ、簡単ですね、四本です」
心「あ、重症だこれ♪ 正解は指は一本でした~!」ゴクゴク
美優「おかしいですね、ちゃんと四本だったのに。へんなこともありますね、ふふっ」ニコッ
心「いや~ん! なんて色っぽい笑顔♪ はぁとだとなかなか出せない色気だわ、いやマジで☆」ゴクゴク
美優「そんなことないですよ、心さんなら」
心「あ、そういやずっと思ってたんだけど美優ちゃんもはぁとって呼んでよ。心さんなんて堅苦しいって☆」ゴクゴク
美優「心って名前カワイイと思いますよ? たとえば心さんと私が付き合ったら美優心ってすごく綺麗な並びに」ゴクッ
心「苗字どこいったんだっての☆ やばいね、美優ちゃんがだいぶヤバイ」ゴクゴク
美優「そういう心さんも結構飲まれてますよね、強いほうなんですか?」
心「どうなんだろ? プロデューサーには弱いなって言われた記憶あるけど、アイツそれなりに酒強いから自分基準で判断するなって言っといた☆」ゴクゴク
美優「へー、プロデューサーさんはお酒に強いんですか?」
心「仕事の関係でそうなるしかなかったとか言ってた♪ だからたまには同じくらいお酒に強い女性とのんびり飲みたいとか愚痴られて鬱陶しいのなんの」ゴクゴク
美優「うぅ、じゃあ私じゃプロデューサーさんのお願いは叶えられないんですね……」
心「そんなことはないって! 美優ちゃんのウェディングドレス姿見てプロデューサー最高にときめいたらしいから☆」ゴクゴク
美優「ほ、本当ですか!?」
心「にやけそうになるの堪えるの必死だったって☆ はぁとの白無垢見た時は今更他の色のに染まったりしないだろとか失礼なこと言ってたくせに!」ゴクゴク
美優「ふふっ……そうですか、プロデューサーさん、ときめいてくれたんですね……」
心「めちゃくちゃ嬉しそうな美優ちゃん可愛い♪ やっぱ美優ちゃんもプロデューサー狙ってんの?」ゴクゴク
美優「そ、それは、その……!」アセアセ
心「わかりやすい~♪ でもそうなるとライバル多くて大変でしょ、プロデューサー結構ちょろいから☆」ゴクゴク
美優「えっ? むしろプロデューサーさんほど硬派な方っていない気がしますけど……」
心「プロデューサーが硬派!? ないない、そう見えるとしたらアイツのプロデューサーとしてのプライドが無駄に高いだけだぞ☆」ゴクゴク
美優「想像出来ません……だって、あんなに可愛い子達や綺麗な人達に囲まれていながら、いつだって真面目な反応しかされないんですよ?」
心「そりゃ外だと誰がどこで見てるかわからないから迂闊なリアクション出来ないもん♪ でも内心はかなり残念なんだから☆」ゴクゴク
美優「意外ですね……」
心「たとえば楓ちゃんにバレンタインのチョコ貰った時は、嬉しすぎてねっとり堪能して味わってその感想叫びたかったとか☆」ゴクゴク
美優「わぁ……」
心「早苗さんとお祭りに行った時は浴衣姿がエロすぎて神輿でも担いで発散しないと保たなかったとか☆」ゴクゴク
美優(夏になったら浴衣着崩してみようかな……)ゴクゴク
心「サンタの衣装着てた瑞樹さん見た時は、トナカイになって一晩中さんとの瑞樹さんとプレゼント配りしてみたかったとか☆」ゴクゴク
美優「寒そう……」ゴクゴク
心「水着姿のナナ先輩を抱きしめてその身体の感触確かめながら一緒に海で浮かんでいたかったとか☆」ゴクゴク
美優「気持ちよさそうですもんね……」
心「まぁぱっと思い出しただけでもこれよ♪ 最低だなってツッコんだらうるせえって泣き出してどんだけ未練あったんだか☆」ゴクゴク
美優「で、でもプロデューサーさんにもちゃんと男の人らしい欲求があるって分かっただけで、ちょっと勇気が湧いてきました……!」
心「そりゃ良かった♪ でも今言ったとおりプロデューサー割りと頭の中には残念な欲望抱えてるから、美優ちゃんも気をつけるんだぞ☆」ゴクゴク
美優「分かりました……けど、気をつけるといっても、普段のプロデューサーさんを見てるといつ気をつければいいのか……」
心「それはね、こう、もしも今後美優ちゃんがプロデューサーと背中合わせでお酒を飲むことがあったとして~♪」スクッ ピトッ
美優「ひゃ!?」
心「それで他愛の話の中で酔いが回ってきて、お互いなんか普段我慢してるもんが色々漏れだして、振り向くようなことが」グイッ グリュ
心「あ」ゴプッ
美優「振り向く……そうですね、そうしたらすごく近くにプロデューサーさんの顔があって……心さん?」
心「美優ちゃん」
美優「はいなんでしょう?」
心「はぁと動いたらまずいやつだった……吐きそう☆」フッ
美優「そ、そんな!? た、耐えてください心さん今なにか容器を……!」
心「ごめん……無理♪」
美優「そ、そんなまって、心さんせめて顔をあげてまってくださ」
心「もうだめ……」ゲボッ
美優「そ、そんな――きゃああああ!!?」ビチャビチャ
心(……あー、美優ちゃん気絶しちゃった……どうしよこれ……――)
――――はぁと、回想終了
心「……完全に思い出した……そうだ、ナナ先輩が外に行ってからも美優ちゃんと飲み続けてたから……それで……」
美優「気付いたら心さんだけがずっとコップにお酒を注いでは飲んでましたよね」
心「あんまり手に入らないお酒だったから止まらなくて……」
菜々(ナナも飲みたかったなぁ……)
心「とにかく本当にごめん美優ちゃん! ナナ先輩も部屋を汚しちゃって……!」
菜々「それはいいですから、お二人は早く服を着てください! あんまり裸のままでいられちゃうとナナも困っちゃいます……」
美優「そ、そうでした……」
心「い、今すぐ着ます!」バタバタッ
美優・心((……ち、小さい!))グイグイッ
菜々「ナナの持ってる服の中では一番サイズの大きい物を選びました。窮屈でしょうけど、服が乾くまで我慢してくださいね!」
心「着れる物があるだけで十分♪ それにしても……はぁ、この事プロデューサーに話したら一緒にしばらく禁酒だな……」ガックリ
美優「そ、そこまでする必要は……私ならもう気にしていませんし、心さんならもうこんなことはしないと思いますから」
菜々「そうですよ! 部屋はもう綺麗にしました! はぁとちゃんも今回は珍しいお酒にハメを外しちゃっただけです!」
心「うぅありがと……でもはぁととしても今回のことは強く反省したいところだから……」
菜々「……ってあれ? プロデューサーさんと一緒に禁酒ってどういうことですか? まるでプロデューサーさんが今禁酒してるみたいな……」
心「うん、プロデューサーは今禁酒してる……少し前に色々あって……」
美優「色々……そういえば心さん、少し気になってたんですが」
心「なに?」
美優「最初に私に謝ろうとした時、どうして私を襲ったなんて思ったんですか? 他にも理由はあったと思うんですが……」
心「そ、それは……」
美優「あれだと最近誰かを襲ってエッチなことをしたことがある感じで……あと、会話を思い出すと妙にプロデューサーさんのことに詳しかったような……」
心「……(ギクッ)」
菜々「そうなんですか? それでプロデューサーさんが禁酒してることまで知ってる……変ですね?」ジー
美優「はい、まるで心さんしか知らないプロデューサーさんがいるような気がします」ジー
心「……え、ええと……」
菜々「どういうことなのか」ニコニコ
美優「説明してもらえますね?」ニコニコ
心「あ、あははははは……」ダラダラ
――その後この出来事がきっかけで心とプロデューサーの関係は事務所中に知れ渡ることととなり、2人はそのまま結婚することになるのであった。
〈終〉
[えんじぇるはぁと]佐藤心が%チケで連続して引けた記念
最初はPとシュガハさんの泥酔ックス書いてたはずが台詞見ててPとシュガハさんはなんか恋愛通り越した距離感にいそうって思ったらこうなった
読んでくださった方ありがとうございました
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