京子「あかりが進みすぎててヤバい……」 (37)

前作の要素があるので、まだ読んでない人は読む事を推奨します

あかり「赤ちゃんが産まれるんだぁ」
あかり「赤ちゃんが産まれるんだぁ」 - SSまとめ速報
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京子「ごめんなあかり。休日なのにわざわざ付き合ってもらっちゃって」

あかり「ううん大丈夫だよぉ。あかり、京子ちゃんのお役に立てて嬉しいもん」ニコッ

京子「とりあえずあかりはここベタ塗りしといて貰っていい? 私はジュース持ってくるから」

あかり「ありがとう京子ちゃん!」

京子「マゾサイダー沢山あるんだぜ!」

あかり「それはやめて! あかり死んじゃうから!!」

京子「ははは、冗談だよあかり! ちゃんとブラックコーヒー持ってくっから!」バタン

あかり「それもやめてよぉ!!」

あかり「もぉ、京子ちゃんったら…………」プンプン


ピロリロリーン♪ ピロリロリーン♪


あかり「あれ、電話だ? えっと……櫻子ちゃん?」

あかり「もしもし」

櫻子『あ、あかりちゃん! ごめんねいま大丈夫?』

あかり「うん、平気だけどどうしたの?」

櫻子『ほら、この前貰った子猫のことでさ! あかりちゃんにお礼が言いたくて!』

あかり「お礼を言うのはこっちだよぉ! この前はあの子の里親になってくれてありがとう櫻子ちゃん!」

櫻子『いやいや~ ねぇちゃんも妹もスッゲー喜んでるし、ホントお礼を言うのはこっちの方だってば!』

あかり「そうなんだ。あの子が幸せそうで良かったよぉ~」

櫻子『そりゃもう! あーいうのを猫かぶりっていうのかな!』

あかり「それを言うなら猫可愛がりじゃないのかな……」

櫻子『うぇ? あーそうとも言うかもね!』

あかり「そうとしか言わないんじゃないかなぁ」

櫻子『それにしても猫って可愛いんだねぇ! あかりちゃんがあんな風に勧めてきた理由がホントわかるよ』

あかり「でしょでしょ! 本当に可愛いんだよねぇ~ あ、そう言えば名前とか決めたの?」

櫻子『名前? うん! “ヒナ” になったんだ。モコモコしてるのが小鳥のヒナに似てたからって理由でね。ねーちゃんが決めちゃった』

あかり「いい名前! ヒナちゃんって可愛い名前だよ!」

櫻子『そっかなぁ~ 私としては馬鹿ッパイてのにしたかったんだけど』

あかり「そ、それはダメだと思うよ……」

櫻子『それでねそれでね! ヒナって凄く寂しがりやでね! 私とかの後をついてきたりするんだわ! これがもう可愛くて仕方ないんだって!』

あかり「あはは、そうなんだぁ」

櫻子『それとねそれとね!』

あかり「うんうん」



ーーーーー


ーーー





京子「ふぅ、あかりはオレンジジュースでいいよね。まったく、子供舌なんだよなぁあかりの奴は」クスッ

京子「さってと、あかりの奴はちゃんとベタ塗りやっててくれっかな? 後で一緒にワックにでも行こうかな……ん」

あかり『…………るよぉ………………う…………よねぇ』

京子「あかりの奴、独り言でもブツブツ言ってんのか? それとも電話か何かかな? ニシシ、盗み聞きしてやろっと」


あかり『……分かるよ! うんうん! 櫻子ちゃん本当にヒナちゃんの事が好きなんだねぇ』

京子(!? 電話の相手はさくっちゃん!? そしていま “ひまちゃん” のことが好きって!?)

京子(まさかあかりの奴、さくっちゃんの恋愛相談に乗ってるのか!? いつの間にそんなアダルトな話題をするようになったんだ!?)

あかり『うんうん! そうだよねぇ、子供の時だけじゃなくて大人になってからも可愛いと思うよぉ。私たちよりも年取るの早いけど』

京子(そんなわけあるか! 何年経っても同い年だろ!)

あかり『ううん、あかりは何もしてないよ。全部全部櫻子ちゃんの努力の結果だよ!』

京子(この様子から推測するに、あかりのアドバイスのおかげでさくっちゃんとひまっちゃんの関係に進展があったってところか? あかりは謙虚だし)

あかり『あはは、本当に可愛いんだね。あかりも頑張った甲斐があったよぉ~』

京子(ふむ、間違いないみたいだ)

あかり『うん。うん。分かった、今度様子を見に行くね!』


京子「へーい、お待たせ!」

あかり「あ、京子ちゃん!」

京子「オレンジジュースでいいよなあかりは」

あかり「わぁーいオレンジジュース! ありがとう京子ちゃん!」

京子「別にいいって! それにしてもさくっちゃん、遂にやったんだね」

あかり「あ、もしかして京子ちゃんいまの電話聞いてたの?」

京子「聞いてたっつーか聞こえちゃったって所かな。でもさくっちゃん幸せそうで良かったじゃん」

あかり「そうだねぇ。あかりも本当に嬉しいよ!」

京子「いまの電話はなんだったの?」

あかり「ヒナちゃんの可愛いところをあかりに自慢してきてたんだぁ」

京子「自慢っつーか惚気じゃないのかな」

京子(てかあかりまでひまちゃんて言ってるし。さくっちゃんの惚気話、結構強烈だったんかねぇ……)


※ お互い先入観から名前を聞き間違いしてます


あかり「あかりも前々から思ってたんだけど、やっぱり可愛いよね!」

京子「うんうん、私も会った当初から可愛いとは思ってたんだよね。さくっちゃんもペアになるとなおさら可愛いと思うよ。それにあのふわふわボディよ! あれは反則だね」

あかり「櫻子ちゃんも髪の毛がふわふわしてるもんね。写真を撮ると凄くいい画になるよぉ」

京子「うんそうだね。ところでさくっちゃんとひまっちゃん、どんな感じなの?」

あかり「えっとね、ヒナちゃんって結構恥ずかしがり屋さんだと思ってたんだけど、実はかなり寂しがりやさんだったんだって」

京子「そうなのか。どっちかっていうとさくっちゃんの方がそのイメージがあったけどなぁ」

あかり「うん。昔は結構お姉さんとか妹さんとかにべったりしてたらしいんだけど、最近は櫻子ちゃんばっかりにべったりしてるんだって」

京子「ふ~ん。撫子さんと花子ちゃんにねぇ」

あかり「そのせいでお姉さんと妹さんが櫻子ちゃんに嫉妬しちゃって困ってるって言ってたよ」

京子「す、すげーなひまっちゃん……大室家でハーレム築いちゃってるじゃん……」

あかり「なんでも最近は櫻子ちゃんに付きっきりで、櫻子ちゃんも嬉しい反面少し困ってるって言ってたよ」

京子「ははは、そりゃ贅沢な悩みだね。私も一度でいいからそんな悩みを持ってみたいもんだ」

あかり「なんか櫻子ちゃんの移動に合わせてその後ろをピタッとついて来るんだって」

京子「そ、そうなんだ……」

あかり「トイレにまで付いてこられた時はさすがに恥ずかしかったって」

京子「トイレにまで付いてきたの!?」

あかり「うん。よっぽど好きなんだね!」

京子「好きってレベルじゃないでしょそりゃ!? 流石にそこは言い聞かせないと!」

あかり「ご飯食べるときなんて毎日のようにずっと頬ずりしてくるから、くすぐったくて仕方ないんだって」

京子「毎日の食事中も御構い無しかよ! え、教室でそんなことしてんのあの子!?」

あかり「ううん、家の晩御飯中にだって」

京子「晩御飯!? え、なに毎日ってことは泊まってんのあの子!?」

あかり「泊まってるというか櫻子ちゃんの家に住んでるからねぇ」

京子「同棲してんの!? いろいろ段階すっ飛ばしすぎだろ!! てか親とかはなんて言ってんの!? 流石に止めるだろ!!」

あかり「確かに最初はお父さんが反対してたんだけども……」

京子「むしろお母さんと撫子さんと花子ちゃんは賛成してたの!? いくら幼馴染だからってそれはおかしくないか!?」

あかり「家族全員が必死に説得しててね。あかりも櫻子ちゃんのお父さんに頑張ってお願いしたんだぁ」

京子「あかりその場にいたの!?」

あかり「そしたらヒナちゃんがね、トコトコお父さんのところに歩いて行って頬ずりをスリスリしたんだって」

京子「ひまっちゃん……なりふり構ってないみたいだね………」

あかり「そしたらメロメロになっちゃったみたいでね、抱きしめながら“この子は私が育てる!” だって」クスッ

京子「だ、抱きしめたぁ!? そんなことして平気だったの!?」

あかり「なんか驚いちゃったみたいで、思いっきり引っ掻かれちゃってたよぉ。家族の人達はみんな大笑いしてたけど」

京子「笑ってたんかよ!! 下手すりゃ警察もんじゃないのかそれ!?」

あかり「それでも無事に家族の一員になれたんだぁ。あかりも嬉しかったよぉ」

京子「そ、そっか…………まぁ良かったんじゃない?」

あかり「櫻子ちゃん、最近は家に帰ったらずっと付きっきりで遊んでるんだって」

京子「へぇ~」

あかり「まず家に帰ったらヒナちゃんが出迎えて来るんだって」

京子「出迎え……てことは先に帰ってるんだ…………」()

あかり「なんか走ってきて思いっきり飛びかかってくるみたいなんだぁ」

京子「ほぉ~ そりゃさくっちゃんとしてもかなり嬉しいんじゃない?」

あかり「みたいだねぇ。そのまま抱きしめてくるくる回るのが通例なんだって」

京子「意外と力もちだなさくっちゃん!? あの豊満な肉体を抱きしめてくるくる回るだなんて!」

あかり「それでそのまま頰っぺたにチューしてね」

京子「そ、そっかぁ……… なんか聞いてるだけで恥ずかしい…………」

あかり「あかりも家に帰ったらやろっかなぁ~」

京子「そりゃ無理でしょ!? さくっちゃん家にいるんだから!」

あかり「別にヒナちゃんじゃなくても良いんだよぉ~ あかりの家にもいるもん!」

京子「うぇ!?」

京子(ま、まさかあかねさんに!? そ、そんな事したら…………………)ガクガク

京子「ダメだよあかりぃ!!」ガバッ

あかり「うひゃ!?」

京子「それだけは絶対にダメだあかり! そんな事したらあかりの身が危ない! だから絶対にダメだ!!」

あかり「そ、そう……? 京子ちゃんがそこまで言うのなら止めておこうかなぁ……」

京子「うん! 絶対にダメだからね! これだけは絶対に守ってね!!」

あかり「わ、わかったよぉ……」

京子(ふぅ、なんとかあかりを魔の手から守れた…………)

あかり「あと櫻子ちゃん、さいきんヒナちゃんにプレゼントあげたんだって」

京子「プレゼント? なにあげたの?」

あかり「首輪だって」

京子「首輪ぁ!? そんなもんプレゼントしてなんになるの!?」

あかり「ほら、ヒナちゃんって櫻子ちゃんのあとついて行っちゃうから結構外にも出ちゃうんだって。だから首輪をつけて飼ってるって事を周りに知らせなきゃだから」

京子「飼ってるって言った!? いま飼ってるって言った!?」

あかり「それに迷子になってもいいように、首輪に電話番号を書いてあるんだって」

京子「そんなことしなくても大丈夫だろ!? ひまっちゃんってしっかりしてるんだからまず迷子にならないだろ!! てか首輪渡されて素直に着けたのひまっちゃんは!?」

あかり「嫌だなぁ京子ちゃん。そんなわけないよぉ」

京子「だ、だよなぁ……ホッとしたよ」

あかり「自分で着けたんじゃなくて櫻子ちゃんが着けてあげたんだよぉ~」

京子「砂漠の中で見つけた私の安心感が蜃気楼の彼方へ!!」

あかり「最初は違和感があったみたいなんだけど、この頃はむしろ首輪がないと落ち着かないみたいだよぉ」

京子「私の中のひまっちゃん像がどんどん崩れてくんだけど………」

、あかり「櫻子ちゃんが全身撫でてあげると体をクネクネして甘えてくるんだって」

京子「お、おぉ……想像すると破壊力がすごいな」

あかり「その後は指をペロペロしてきたり、匂いをクンクン嗅いできたりするらしいよぉ」

京子「指舐めて匂い嗅ぐの!? まるっきり変態一直線じゃん! あかねさんの再来だよ!!」

あかり「結構鼻息荒くしてるんだって。櫻子ちゃんを見ると興奮しちゃう所とかすごく可愛いよねぇ」

京子「こ、興奮て……」

あかり「櫻子ちゃん困ってるって言ってたけど、言葉の端々に嬉しさが滲み出てたんだぁ」

京子「まぁそんだけ愛されればそうなるだろうよ……」

あかり「あ、今度様子を見に行くんだけど京子ちゃんも一緒に行こうよ!」

京子「え、いいよ……そんなの……」

あかり「いやいや、本当に可愛いんだってばぁ! 京子ちゃんも一目見たら飼いたくなるに違いないって!」

京子「ならねぇよ!! そんな趣味私にはないからな!!」

あかり「でもこの前向日葵ちゃんに写真を見せたらもうメロメロになってたよぉ。世界一可愛いって言ってたし。抱きしめて目に入れてもいいくらい、とか言ってたよぉ」

京子「そこまで行くと気持ち悪いわ! ナルキッソスでさえそこまで自分に自信持てないだろ!」

あかり「あ、大丈夫! 京子ちゃんが触れないなら櫻子ちゃんがいつも通りギュッとしてるのを見るだけでいいから!」

京子「それはそれで生き地獄だよ!!」

あかり「京子ちゃん、なんかさっきから様子がおかしいけど大丈夫?」

京子「そ、そう?」

あかり「うん。どこか具合が悪いの?」

京子「いや、あのさ……あまりの衝撃に少しどうにかなってたかも…………」

あかり「衝撃って…………」

京子「ちょっと顔洗ってくる………このままじゃもうどうにかなっちゃうかもしれないから…………」

あかり「い、行ってらっしゃ~い」


あかり「どうしたんだろ京子ちゃん。やけに顔赤くしてモジモジしてたけど……」



ピロリロリーン ピロリロリーン♪


あかり「ん、電話だ。ちなつちゃんから?」


あかり「もしもし?」

ちなつ『あ、あかりちゃん? いま大丈夫?』

あかり「うん大丈夫だよ、どうしたの?」

ちなつ『えっとね、この前教えて貰った対戦ゲームの事なんだけど! 結衣先輩の隙について!』

あかり「大乱闘なもりブラザーズの事? あ、という事はちなつちゃん一緒に結衣ちゃんとゲームすることになったんだ!」

ちなつ『そうなのよ! しかも今から!! ここで私が結衣先輩にゲームで勝てば…………』





結衣『oh…… 何てことだ、まさかティナトゥちゃんがここまで強かったなんて』

ちなつ『うふふ、結衣先輩。どうですか、私結衣先輩と一緒にゲームしたくて頑張ったんですぅ!』

結衣『ティナトゥちゃん、君のその華麗な指さばき、もっと私に見せてくれplease』

ちなつ『もちろんです、ほらここの所はこうしてこうすれば……』

結衣『………………』ギュッ

ちなつ『ひゃ! ゆ、結衣先輩……』

結衣『華麗な指だ。なんて美しい、ペロペロ~ン』

ちなつ『ひゃ、結衣先輩ったらぁ♡ そんな事しなくたって、私の指も身体も……全ては結衣先輩のモノですよ♡』

結衣『ティナトゥ…………』

ちなつ『結衣先輩…………』

ちなつ『むちゅー!! ムッチューー!!』

あかり「ち、ちなつちゃん! ちなつちゃんってばぁ!!」

ちなつ『ゆいひぇんふぁい…………うへへへへへへへへへ!!』

あかり「ち、ちなつちゃん……戻ってきてぇ!!」

ちなつ『はっ危うくトリップするところだったわ!! それであかりちゃん! もう一回だけ確認させて! 結衣先輩に勝って私の強さを認めて貰うんだから!!』

あかり「わかったよぉ!」

あかり(正直少し心配だけど…………多分大丈夫だよねぇ?)





ーーーーー


ーーー







京子(だ、だいぶ落ち着いてきた……かな。うん、もう大丈夫なはず。だからいける……と思う…………)

京子(あかりを見ても平常心を保たねばならぬ……流石に10分も心を落ち着かせてたんだから! はぁ、今度からあの2人をどういう目で見ればいいんだろう……)

京子「すーはーすーはー よし! あかり、おまた…………ん?」

あかり『でね………………が………』


京子「あ、あかりの奴また何か電話してるのか!? く、やばい……なんの予備知識なしで入るのは無謀だ……申し訳ないけど少し盗み聞きを」

あかり『……だねちなつちゃん。うん、あかりもそこが隙なんだぁ』

京子「…………!?」

あかり『うん。そうそう、結衣ちゃんもね流石にそこには気づいてないみたい! だからちなつちゃん。ちなつちゃんも黙ってた方がいいと思うよぉ~。あかりも黙っておいてあげるから』

京子「!?!?」

あかり『うん、うん。そうだね、それじゃあまたね』

京子(い、いま好きって言ったのか!? 電話の内容からするに結衣の事だよね!? そんな……ちなつちゃんだけじゃなくあかりまで結衣の事好きだったなんて……)


あかり「あ、京子ちゃん。遅かったけどもしかして体調悪い?」

京子「え、あっ……う、うん大丈夫だよあかり!」

あかり「それなら良かったぁ」ニコッ

京子「う、うん……そうだったねあっははは!」

あかり「変な京子ちゃん」

京子(………………どうしよう、気付かないふりしといた方がいいのかな。で、でもやっぱり気になるし……)

あかり「京子ちゃん。ここってどうするの? 京子ちゃん?」

京子(うん、そうだよね。こういうデリケートな話は気づいてないふりしとくのが一番だよね! よし、私は何も聞いてない聞いてないんだー!)

あかり「京子ちゃん! ここの隙間はどうするの?」

京子「結衣が好きぃ!?」

あかり「うひゃあ!?」ポーン

京子「あ、ごめんあかり!」

あかり「う、ううん大丈夫! あのね、ここのところのベタをどうすればいいのかなって」

京子「あ、うん……ここん所はこうしてくれればいいんだ」

あかり「ありがとう京子ちゃん。それともしかして、さっきの電話聞いてたりした?」

京子「へ、あ……う、うん。実はちょっと聞いちゃって…………ゴメンあかり」

あかり「別に平気だよぉ~」

京子(あかりの方から話を振ってくるとは思わなかったな………)

あかり「それにしてもちなつちゃんって本当に結衣ちゃんのことが好きなんだねぇ~」

京子「そ、そうだね。結衣のやつ、私のちなちゅを手篭めにしおって~」

あかり「あははは、ちなつちゃんが聞いたらプンプン怒っちゃいそうだね。でも結衣ちゃんって実際に格好いいもんねぇ」

京子「そ、そうだよなぁ。昔っから結衣は格好良かったもんな」

京子(だからあかりの奴も好きになったんだよなきっと……)

京子「あのさ……いつから?」

あかり「へ、なにが?」

京子「あ、いや。ほら……あかりが…………その……自覚した……と言うか気付いた…というか」

あかり「気付いたって……もしかしてさっきちなつちゃんに話してた隙ってこと?」

京子「う、うんそう。好きってこと」

あかり「う~ん……そうだねぇ。やっぱり昔っからずっと一緒にゲームとかやってたからその時に、かな」

京子「ゲームしてて、か。確かに結衣はゲーム好きだもんなぁ」

あかり「うん。だからそれをちなつちゃんに教えてあげたんだぁ」

京子「け、結構エグいことしてんなぁあかり……」

京子(これってちなつちゃんに対して宣戦布告してるって事だよなぁ……)

あかり「えへへ、ちょっとズルいかもね」

あかり(結衣ちゃんのゲームの弱点を教えちゃったんだもんねぇ。でもこれもちなつちゃんの為だし)

京子「それでちなつちゃんはなんて言ってた?」

あかり「すっごく喜んでたよ」

京子「喜んでたの!? 好きって事を伝えたのに!?」

あかり「うん。なんか作戦があるらしいんだぁ」

京子「さ、作戦?」

京子(ちなつちゃん、また妙な事考えてるのかな…… はっ! もしかしてあかりの事を踏み台にする気じゃ!? 方法はわからないけど)

あかり「あかりはちなつちゃんの事を応援してるから。だからちなつちゃんが喜んでくれて嬉しいよ」

京子「そ、そっか……」

京子(もしかしてあかりの奴、ちなつちゃんの為に手を引くって事かな……)

あかり「多分上手くいくと思うんだよねぇ。ちなつちゃんと一緒に何度も練習したから」

京子「練習?」

あかり「ちなつちゃんって最初はあまり強くなかったんだけどね、時間が経つにつれてどんどん強くなっていってね」

京子「そ、そうか…… 今流行りの肉食系女子ってことか…………」

あかり「最後の方なんかあかり全く歯が立たずにメチャクチャにされちゃった!」

京子「め、メチャクチャにされたぁ!?」

あかり「うん!」

京子「そ、それってもしかして……そのっ…………」カアァァ

京子(ち、ちなつちゃんもしかしてキス以上の事を…………)

あかり「どうしたの京子ちゃん? 顔赤いよ?」

京子「え! べ、別になんて事はないって!」

あかり「そう? それにしてもちなつちゃんって凄いんだよぉ~ ちょっとコツをつかんだだけでとても強くなってね!」

京子「そ、そう……なんだ」

あかり「あかりの弱点を逐一攻めてきてね」

京子「そ、そう……」

あかり「本当にもう、ああいうのをされるがままって言うんだねぇ。もうむしろ気持ち良かったよぉ(やられっぷりが)」

京子「……………ぅ」カアァァ

あかり「最後の方なんてもう攻められるたびに声を出しちゃって!」

京子「もうやめようよあかり! それ以上聞いてらんないって!!」カアァァ

あかり「ふぇ!? そ、そう?」

京子「う、うん……そういう恥ずかしい話はあまりしないほうが…………」ボソボソ

あかり「確かに思わず声出しちゃった時は少し恥ずかしかったねぇ」

京子「そ、そっか……」

あかり「うん。たまたまハンバーグセット運んできてくれた店員さんに聞かれちゃって!」

京子「ファミレスでヤってたのぉ!?」ガタッ

あかり「うん。そんなにこっちに乗り出してこないでよぉ、びっくりしちゃった」

京子「ビックリしたのはこっちじゃい!! ななな、なんて事してんのあかりとちなつちゃんはぁあああ!!」

あかり「た、確かにあまりそういうところでやるのはよくないことだとは思うけど、待ち合わせ場所がそこだったし。ちなつちゃんが早くしたいって言うからつい……テヘヘ」

京子「テヘヘじゃない! せめて家まで我慢しなよ! そんな発情したあかねさんみたいなことしちゃダメ!!」

あかり「はつ……え? なんだかよく分からないけど、とりあえず次からそうするよぉ」

京子「つ、次って……練習で本番以上の事しちゃってる感が半端ない……」カアァァ

あかり「でもレストランはともかくお外でやるのって結構楽しいよ?」

京子「ちょっ!? なに言ってるんだよ!? 私はあかりをそんな風に育てた覚えはない!!」

あかり「あかりも京子ちゃんに育てられた覚えはないんだけども…… でね、ご飯食べ終わった後公園でやったんだけどさ」

京子「公園でヤったぁ!? ファミレスに続いてまたしても野外で!?」

あかり「うん。ぽかぽか陽気の下でノンビリとしながら」

京子「で、でも昨日って休日だったじゃん! そんな中でどうやって……」

あかり「え? 別に普通にやってたよ。遊んでる子供とか可愛いなぁってお話ししながら」

京子「子供達が遊んでる真ん前でヤったの!?」

あかり「うん。幼稚園の子供とかもいたよ」

京子「おぃいいいっ!? 園児の前で一体なにやってんの!! 保健体育を先取りしすぎだよ! ゆとり教育を甘んじて受け入れようよ!!」

あかり「あはは、みんなあかり達の周りに集まってきちゃって困っちゃったよ」

京子「そりゃそうでしょうねぇ! 大いに困るでしょうとも! あかりたちもあっち側もね!!」

あかり「みんな興味津々みたいでね、あかり達少しだけ気恥ずかしくなっちゃって」

京子「少しだけっていうところに私は驚きを隠せないよ……」

あかり「仕方ないからみんなにも良く見せてあげたんだぁ」

京子「みんなに見せてあげたぁ!? え、え!? 見せてあげたぁ!?」

あかり「うん! みんな喜んでくれてたよぉ」

京子「な、なんてものみんなに見せてんのあかりぃいい!!」

あかり「ちょ! なんかさっきから京子ちゃんテンションがおかしいよぉ」

京子「おかしいのはあかりとちなつちゃんの貞操観念だって!」

あかり「それに小学生くらいの子には少しやらせてあげたりもしたんだぁ」

京子「小学生くらいの子にヤらせたぁ!? ちょちょ……あ、はっ………うへぇ!?」

あかり「京子ちゃんヨダレ垂れてる!! ティッシュ!!」

京子「はっ!? あまりの衝撃に意識が飛んでた! 千歳と千鶴の気持ちを少し味わったかもしれん……」

あかり「白目むいてたよ京子ちゃん! 心配したんだからねもぉ!」プンプン

京子「心配したのはこっちだよ! むしろ現在進行形で心配してるよ!!」

あかり「心配って……?」

京子「なんでそんな不思議な顔をしてるんだよぉ!! てか園児がいたってことは親御さんとかいたんでしょ!? その人達は何か言ってなかったの!?」

あかり「一緒に遊んでくれてありがとうってすごく喜んでたよぉ」

京子「モラルの墓場ここに極まれりぃいい!!」

あかり「きょ、京子ちゃん!? そんな手を覆ってイナバウアーしないでよぉ!」

京子「てかあかりとちなつちゃんは一体ナニをやってんだよ! 学生の本分は勉強だろ! そんな事をやってる場合じゃないって!」

あかり「た、確かにそうかもしれないけども……でも息抜きは大事だよぉ。ストレスとか発散しないと」

京子「その方法が問題なんだってば! あかりはもっとあかりらしくないとダメだよ! 女子中学生らしくあるべきだって!」

あかり「そ、そうかな……?」

あかり(ゲームやってるのってあかりらしくないのかなぁ……)

あかり「でもあかり、昔っから結衣ちゃんとよくやってるよ?」

京子「は、は、はぁ!? はぁあああぁっ!? ヤってる昔から結衣とぉ!?」

あかり「う、うん……」

京子「ヤってるの!? 結衣とぉ!!?」

あかり「だからそうだってば。京子ちゃんもよく知ってるでしょ?」

京子「知らない知らない!! そんなの全くぜんぜんこれっぽっちも知らないってば!!」

あかり「え? またまたぁ~ 冗談キツイよ京子ちゃん」ニコッ

京子「そんな純真無垢な顔をこっちに向けるなぁ~!」

あかり「あ、でも京子ちゃんって昔はあまりそういうの興味なかったっけ」

京子「昔って……まだ私たち中学生だし……さすがに小学生の頃は………」

あかり「でも今は大好きなんだよね」ニコッ

京子「そ、そんなわけあるかぁ!! 失礼な事を言うなあかり!!」

あかり「うわっと!? な、なんでそんなに息を荒げてるの京子ちゃん!」

京子「だ、誰のせいだと思ってるんだ!!」

あかり「ん?」

京子(い、いかん落ち着け京子…… 幼馴染のまだ見ぬ一面を見てしまった背徳感に押しつぶされている場合じゃない!)

あかり「でも結衣ちゃんって本当に好きなんだよねぇ。あかりも結衣ちゃんがいなかったらそういうのに手を出してなかっただろうし」

京子「そ、そうなの、か………」

あかり「だって沢山の種類を持ってるんだもん」

京子「た、たくさんの種類!?」

京子(そ、それってもしかしていろんな……その、道具とか……?)

あかり「あかり結衣ちゃんの家に行ってよく一緒にやるんだけどね、たくさんあり過ぎていつも迷っちゃうんだ」

京子(ゆ、結衣のやつ一体なにを持って………… てかなんで私に教えずよりにもよってあかりに……)

あかり「1人用のものもたくさんあるけども、やっぱりあかりは2人でやる奴の方が好きなんだぁ」

京子「そ、そっか……」

あかり「あ、でもやってるところを見るのも好きなんだぁ」

京子「うぇ!?」

あかり「結衣ちゃんが1人プレイしてるのを見るの好きだよ!」

京子「ひ、1人プレイってぇ!?」カアァァ

あかり「うん。結衣ちゃんのプレイって上手いから参考にしてるんだぁ」

京子「さ、参考って……」

あかり「ちなつちゃんとかはあまり知らないと思うけど、結衣ちゃんって実はすごく可愛いんだよ! って京子ちゃんも知ってるよねぇ」

京子「ま、まぁ結衣のやつ結構可愛いとこあるけど……」

あかり「でしょ。だからやってる所よりも結衣ちゃんの顔の方を見ちゃうんだよね」

京子「そ、そう……」

あかり「見てると表情が結構変わるんだよね。普段2人でやってる時は気付かないけど」

京子「う、うん………」

あかり「それに結構大声出すんだよね。やっぱり弱点を突かれるとつい声が出ちゃうんだね」

京子「そ、そうなんだ……結構声、出すんだ…………」

あかり「でもあかりがそんな結衣ちゃんをニコニコしながら見てると、結衣ちゃん恥ずかしがっちゃうんだよね」

京子「そりゃそうだろうけど……」

あかり「そんな結衣ちゃんがすごく可愛くて! あかり結衣ちゃんのこと大好きなんだぁ!」

京子「」

あかり「京子ちゃん?」

京子「」

あかり「………………? あの、どうかしたの?」


ピロリロリーン♪ ピロリロリーン♪

あかり「あれ、電話だ。ごめん京子ちゃん、ちょっと電話出るね」


京子「」




京子「ふがっ!? き、気絶してた!? あか、り……」

あかり「うん、うん……そうだねぇ。うんそれじゃあ明日かな? でもいいの?」

京子(だ、誰だ相手は……)

あかり「へ、急がば回れ? う、うん……分かったよ、結衣ちゃんによろしくねちなつちゃん」

京子(ち、ちなつちゃん!?)

あかり「あ、ごめんね京子ちゃん。また電話出ちゃって……」

京子「べ、べつにいいけど…………ちなつちゃんなんだって……?」

あかり「なんでも練習した通りにうまく行かなくて苦戦してるんだって。やっぱり結衣ちゃんのテクニックが凄すぎて。それでね」

京子「そ、それで…………?」

あかり「明日、あかりと結衣ちゃんがやってるところを見て勉強したいんだって!」

京子「……………ぁ、あぁ…………」

あかり「あ、よかったら明日京子ちゃんも一緒に行こうよ! 4人でやろう!!」ニコッ

京子「……………………ぁ……」

あかり「多分結衣ちゃんも喜ぶよぉ。京子ちゃんも携帯ゲーム機となもブラ持ってきてね」

京子「」

あかり「京子ちゃん?」

京子「」バタン





あかり「ちょ!? 京子ちゃん!? しっかりしてよ!! ねぇ京子ちゃん! 京子ちゃんってばぁあああ!!!」

おわり



前々作
あかり「赤ちゃんが産まれるんだぁ」
あかり「赤ちゃんが産まれるんだぁ」 - SSまとめ速報
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前作
京子「結衣、私結衣のこと大好きだよ」
京子「結衣、私結衣のこと大好きだよ」 - SSまとめ速報
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