モバP「ちひろさーん、ドライブ行きましょー」 (121)

まゆSSR追加&無事に引けた記念に

モバPとちっひが駄弁るだけ
引き続き妄想注意

前回の普通verの続きってことで
まぁ別に読んでなくても問題ないかと

先に謝っときます。こっひはごめんなさい


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453639637

車中

ちひろ「とか言うから期待してましたけど....」

モバP「....」ブーン

ちひろ「思いっきり仕事じゃないですか」

モバP「仕方ないでしょ。名古屋日帰りっていう日程組んだのちひろさんじゃないですか」

ちひろ「そりゃそうですけど....」

モバP「それとも仕事抜きで行きたかったですか?」

ちひろ「ちょっと期待してました」

モバP「おぉ....」

ちひろ「....何ですか。その含みのある表情は」

モバP「ちっひってお金以外にも正直になるんですね」

ちひろ「ぶっ飛ばすぞ」

ちひろ「まぁいいです。許してあげましょう」

モバP「なんか優しいですね」

ちひろ「よくわからないですけど、最近懐が温かくなったので」

モバP「よくわからないですけど、とりあえずお礼言っておきますね」

ちひろ「えぇ。これからもよろしくお願いしますね」

モバP「ひぎぃ」

ちひろ「で、せっかくなのでまたやりますかー」

モバP「何でしたっけ?」

ちひろ「飲み会の続きですよ」

モバP「あー....」

ちひろ「最後だけ尻切れトンボで終わった気がして」

モバP「ちひろさんが先にギブしたんじゃないですか」

ちひろ「あんだけ立て続けに鬱展開されたら引きますよ」

モバP「まぁ、流石にやりすぎたかなと」

ちひろ「あれからしばらく凛ちゃんと加蓮ちゃんを直視できなくなりました」

モバP「俺のとこに相談に来てましたよ」

モバP「『ちひろさんに何かしちゃったかな?』って」

ちひろ「まぁ、だいぶマシになりましたけど....」

ちひろ「と、いうことで」

モバP「何ですか」

ちひろ「鬱展開は抜きでお願いしますよ」

モバP「えぇー? というか、後ろで杏寝てるし」

ちひろ「気にしますか?」

モバP「杏も一応アイドルなんで」

杏「きこえてるぞー」

モバP「起きてたのか」

杏「まぁ、邪魔って言うなら黙って寝てるよ」

モバP「そこまでは言ってないが....」

杏「....」グゥ

モバP「早えな」

ちひろ「さぁさぁ、今日は誰から行きます?」

モバP「ちっひ超元気」

ちひろ「今なら茜ちゃんの気持ちがわかりますよ!」

モバP「ちょっとボンバーって言ってくれません?」

ちひろ「プロデューサーさん、ボンバー!!!」

モバP「まず茜なんですが....」

ちひろ「あ?」

モバP「ごめんなさいマジで運転中なんでやばいです高速中はやばいですって」

ちひろ「で、茜ちゃんですか?」

モバP「茜はですね、ズルいですよね」

ちひろ「そうですか? 真っ直ぐでいい娘じゃないですか」

モバP「いや、卑怯ですよ。あの性格であのスペックですよ?」

ちひろ「あー、なるほど」

モバP「わかりますか?」

ちひろ「確かにあの恵体であのコミュニケーション能力ですからね」

モバP「そうなんですよ。しかもあいつ、パーソナルスペース狭いですよね」

ちひろ「私も近すぎて少しドキッとするときあります」

モバP「で、テンション高い時なんか思い切って俺の手を取っちゃうんですよ」

ちひろ「それ、数秒経って慌てちゃうパターンですか?」

モバP「わかってるじゃんちっひ! そこ!」

ちひろ「杏ちゃん起きちゃいますよ?」

モバP「多分ですけど、茜って自分のことあんまり考えてないんですよね」

ちひろ「それは自己評価的な意味ですか?」

モバP「そうです。周りを楽しませるなら、熱くなるなら、なれるなら何でもいいって感じです」

ちひろ「それはわかりますね」

モバP「普段あんまり考えてない分」」

ちひろ「こちらから仕掛けるんですか?」

モバP「そういうことですよ」

モバP「でも、きっかけは偶然がいいですね」

ちひろ「偶然というと?」

モバP「『プロデューサー! 走りに行きましょう!』とか言って腕を掴むんですが」

ちひろ「プロデューサーさんが何かに躓いてよろめいちゃうんですね」

モバP「そうです。それで茜は助けてくれるんですけど」

ちひろ「受け止めるつもりがそのまま抱き合っちゃうと」

モバP「ですね。それで一安心するんですけど、しばらく経ってから状況に気がついて」

ちひろ「『わわっ、ご、ごめんなさい! 私、やっぱり一人で走ってきます!!!』とか言って」

モバP「俺が突き飛ばされちゃうと」

ちひろ「想像つきますね」

モバP「で、ここからが本番なんですよ」

モバP「『茜って結構いい匂いするよな』って俺が呟くんですよ」

ちひろ「それがギリギリ茜ちゃんの耳に入っちゃうと」

モバP「ええ。『えぇ!? な、何言ってるんですかプロデューサー!』って驚くんですけど」

ちひろ「誰も居ないところで匂い確認してて欲しいですよね」

モバP「その上急に恥ずかしくなって『私、何してるんだろ』って更に恥ずかしくなって欲しいです」

ちひろ「手でパタパタ扇いでそうですね」

モバP「そこから意識し始めて欲しいですね」

ちひろ「自分の匂いにですか?」

モバP「いや、俺にです」

ちひろ「言ってて恥ずかしくならないんですか?」

モバP「恥ずかしくならないと思ってるんですか?」

ちひろ「まぁ、続けてください」

モバP「で、俺が茜に告白するんですよ」

ちひろ「大胆ですね」

モバP「そうでもしなきゃあいつ、気づかないじゃないですか」

ちひろ「でも茜ちゃんのことだからきっと」

モバP「『じょ、冗談はやめてくださいよ! 私、お仕事行ってきますね!!』って濁すんです」

ちひろ「それから茜ちゃんは意識しちゃいますよね」

モバP「事務所とかで俺と二人きりになるのを避け始めますね」

ちひろ「未央ちゃんとか藍子ちゃんが不思議に思うんですが」

モバP「告白されただなんて絶対に言えないと」

ちひろ「プロデューサーさん」

モバP「何ですか?」

ちひろ「茜ちゃん、乙女ですね」

モバP「可愛いですよ」

ちひろ「で、そこからは?」

モバP「仕事終わりの移動時間とかがいいですね」

ちひろ「それは未央ちゃんや藍子ちゃんがその場に居ないんですよね」

モバP「ええ。二人きりで事務所に帰るんです」

ちひろ「当然その前は?」

モバP「茜が『あ、お二人は別なんですね! 私、走って帰ります!!』とか言うんですけど」

ちひろ「未央ちゃんに『なんで? せっかくだから乗せてもらいなよー』って言われて断れないんですね」

モバP「未央はいいパス出しますよね」

ちひろ「茜ちゃんのことだから車中はずっと黙りっきりですよね」

モバP「ええ。『茜? 大丈夫か?』って俺が声かけるんですけど」

ちひろ「『あ、はい! え!? な、何ですかプロデューサー!!』ってビクッとしちゃうと」

モバP「『まだ何も言ってないぞ』って笑いかけると」

ちひろ「『そ、そうですよね! あはは....』と作り笑いをするんですね」

ちひろ「で、そこからどうなるんですか?」

モバP「改めてもう一回告白しますね」

ちひろ「わーお」

モバP「『こないだのことだけど、俺は真剣だ。茜は....俺のこと....好きか?』と追撃します」

ちひろ「だいぶこっ恥ずかしいこと言ってますね」

モバP「それくらいしないと茜は動きませんよ」

ちひろ「でも今度こそ逃げ場はないですね」

モバP「で、茜が黙りこむんですが」

ちひろ「最終的には?」

モバP「俯いて小さくこくんと」

ちひろ「可愛いですね」

モバP「乙女ですよ」

ちひろ「さて、恥ずかしい妄想は続きますよ」

モバP「聞き出しといて何を言うか」

ちひろ「次は?」

モバP「ポジパ繋がりで未央にいきますか」

ちひろ「お、大好きな未央ちゃんですね」

モバP「本人に絶対言わないでくださいよね。マジでやり辛くなるんで」

ちひろ「プロデューサーさんがですか?」

モバP「未央が、ですよ。このままつかず離れず、茶化し合ってる感じでいきたいんです」

ちひろ「そこまで言うのならば」

モバP「未央は前に話しましたけど」

ちひろ「前回の続きですか?」

モバP「いや、趣向をガラッと変えて、学生に戻りたいですね」

ちひろ「同級生的な?」

モバP「そうなんですよ。茜もそうですけど、未央も大概卑怯じゃないですか?」

ちひろ「さっきから言ってるそれがまだピンと来ないんですが」

モバP「いや、アイツ、絶対非モテキラーですよ」

ちひろ「あー....あー?」

モバP「ピンときませんか?」


書き終わったんでペース上げていきます

モバP「ちょっと前にオタサーの姫って流行りませんでした?」

ちひろ「ありましたね」

モバP「そのイメージなんですよね。女っ気がまったくないグループとも付き合えちゃうみたいな」

ちひろ「まぁ、そのポテンシャルはありますよね」

モバP「だから、絶対誰かは勘違いしちゃうんですよ。『本田って俺の事好きだよな....?』とか」

ちひろ「あー、あー、あー、あー」

モバP「わかってきました?」

ちひろ「似たような立ち位置の娘は私の学校にも居ましたね」

モバP「でもアプローチ掛ける勇気がないから、隠れファンになっちゃうんですが」

ちひろ「不意に彼氏の話を聞いちゃって?」

モバP「死ぬほど辛くなる、あの感じです」

ちひろ「ずるいですね」

モバP「ちひろさんには及びまごめんなさいさっきも言いましたが高速なんですよヤバイですって」

ちひろ「で、プロデューサーさんはどっちなんですか?」

モバP「どっちもやりたいですね」

ちひろ「というと?」

モバP「いや、始まる前に終わって『あー....』ってのもいいんですが、まぁ今回は付き合っちゃう体で」

ちひろ「その場合はクラス公認的な感じになるんですか?」

モバP「未央の交友関係的に、黙っていたいですね」

ちひろ「周りに知られると厄介的な?」

モバP「そんな感じです。でも一緒には帰りたいから」

ちひろ「きゃーっ!」

モバP「分かりました?」

ちひろ「もしかして、敢えて学校から離れたところで待ち合わせちゃう感じですか!」

モバP「だいぶ分かってきましたね」

モバP「で、未央は買食いしながらガードレールかなんかに腰掛けてて」

ちひろ「プロデューサーさんが声をかけると一気に笑顔になる」

モバP「どうでもいいですけど未央は夕焼けが映えますよね」

ちひろ「『こんな美少女を待たせるなんて、憎いね~このこの』とか言って突っついてきそうですね」

モバP「ええ。積極的なボディタッチはするくせに」

ちひろ「手は中々繋げないと」

モバP「未央はそういう雰囲気作るの苦手そうですからね」

ちひろ「あー、なんかとりあえず目についたものを口にしそうですね」

モバP「商店街とか行くともう何言ってるかわかりませんよ」

ちひろ「でも、意外なところでばったりクラスメートに会っちゃって?」

モバP「当然とぼけるんですけど、『みんなには内緒にしとくね』とか言われて」

ちひろ「『あはは~....』とか言って目をそらしちゃうんですね」

モバP「その後ですよ。『....バレちゃったね』っていいながら満更でもない顔してて」

ちひろ「ここじゃないですか?」

モバP「やるじゃんちっひ。そうですよ。『なんかもう今さら恥ずかしがる事ないよね』って言って」

ちひろ「思い切って『えい!』と手をつなぐと」

モバP「当然その後は俺の方を見向きもしないですよ」

ちひろ「それは勿論?」

モバP「耳まで真っ赤になってるのに顔なんて見れるわけないじゃないですか」

ちひろ「いやー」

モバP「でしょう?」

ちひろ「可愛いですね」

ちひろ「ポジパの最後は藍子ちゃんですね」

モバP「藍子はですねー、同棲したいですね」

ちひろ「お、そう来ましたか」

モバP「ワンルームの狭い部屋に住みたいです」

ちひろ「あー、はいはい」

モバP「藍子は日曜日のお昼が似合います」

ちひろ「えらくゆるふわですね」

モバP「ええ。お昼ごはんにオムライスかなんか二人で食べて」

ちひろ「藍子ちゃんが洗い物でもしてるんですか?」

モバP「です。食べてる途中から日差しが背中にポカポカと当たってますし、連日の疲れもあって」

ちひろ「丸テーブルに突っ伏して寝ちゃうと」

モバP「そうですね。で、台所の方から『今日はどこ行きましょうか? ....プロデューサーさん?』と声をかけてくるんですよ」

ちひろ「でも藍子ちゃんが気づいた頃には既に?」

モバP「夢のなかです」

ちひろ「幸せ空間ですね」

モバP「ええ。幸せですよ」

モバP「藍子は藍子で『もうっ! ....ふふっ』って笑いながら」

ちひろ「あー」

モバP「俺の寝顔を優しく眺めてるんですよ。ご丁寧に毛布なんかかけてくれて」

ちひろ「テーブルに両肘ついてる藍子ちゃんが浮かびました」

モバP「俺は忙しかったし、せっかくのオフでもあったんで藍子はどこか遊びに行きたかったんですよ」

ちひろ「でも、寝顔を見てて(これはこれでいいかな?)って思っちゃう」

モバP「しばらく俺のことをつんつんしてるんですが」

ちひろ「起きないのをいいことに少しイタズラしたくなっちゃうと」

モバP「で、思い切って顔を近づけるんですよ」

ちひろ「そのベストタイミングでプロデューサーさんは?」

モバP「起きますね。『藍子....?』って言う頃には既に」

ちひろ「もう誤魔化しようもない距離ですよね」

モバP「起きてることはわかってる上なんですが」

ちひろ「そのままの勢いで?」

モバP「ええ。ちゅっと」

ちひろ「きゃっきゃっ」

モバP「それで照れもせずに『ふふっ、おはようございます』と」

ちひろ「いたずらっぽく唇触ってるんですよね。いやー天使っていたんですね」

モバP「それどころかここには妖精も女神もいるじゃないですか」

ちひろ「妖精は杏ちゃんですよね?」

モバP「ですね。女神はちひろさんですよ」

ちひろ「....どうしたんですか急に」

モバP「いや、改めてお礼を言ったほうが良いような気がして」

ちひろ「ちひっ☆」

モバP「うわきつ」

モバP「ひっはんぴゃーひんぐでもひゃいりますか?」

ちひろ「好きにしろよ」

モバP「顔が変形するまで殴らなくてもいいじゃないですか....」

ちひろ「もう戻ってるじゃないですか」

モバP「プロデューサーってのは回復力だけはあるんです」

ちひろ「モバPのきずがみるみるふさがっていく!」

モバP「俺よりもちっひのほうが魔王っぽいですよ」

ちひろ「一応その根拠を聞きましょうか」

モバP「常時いてつくはどうは酷いかなって」

ちひろ「....」スッ

モバP「やち天」

ちひろ「許す」

モバP「多謝」

パーキング

モバP「杏ー、パーキング着いたけどなんかいるか?」

杏「....うーん、いらん」ムニャ

モバP「おやすみ。ちっひは?」

ちひろ「別に私もいいですよ」

モバP「じゃあ飲み物だけ買ってきますね」

ちひろ「行ってらっしゃい」フリフリ

モバP「....おぉ」

ちひろ「....今度は何ですか」ハァ

モバP「なんか、いいっすね。それだけです」

ちひろ「....もう」

杏「ちひろさん」

ちひろ「ひゃあ!」

杏「な、なにさ。そこまで驚かなくても」

ちひろ「杏ちゃん、さっき寝たんじゃ....?」

杏「いや、プロデューサーが居ないうちに聞いておきたいなって」

ちひろ「もしかして、全部聞いてました?」

杏「寝ぼけながらだけどね。未央とかの話してるんだなーって思ってた」

ちひろ「あー、なるほど」

杏「それでさ、何の話なの?」

ちひろ「何の話と言われても....」

ちひろ(流石に妄想全開で話してましたとは言いづらいし....)

杏「あんまり触れてほしくない感じ?」

ちひろ「単純にうちのアイドルって可愛いですよねって話です」

杏「ふーん」

ちひろ「どうしたんですか?」

杏「ただ杏にもなんか思ってるのかな? って」

ちひろ「絶対あると思いますよ」

杏「おー? なんで?」

ちひろ「あの人に選ばれたってことは、ついつい何か考えちゃうくらいの魅力があるってことですよ」

杏「なるほど。じゃあ杏は寝るね」

ちひろ「わかってるとは思いますけど、くれぐれも他言無用で....」

杏「そもそもちゃんと聞いてないから大丈夫。おやすみ」

ちひろ(まぁ、杏ちゃんなら大丈夫か)

モバP「ただいま」

ちひろ「はいはーい」

モバP「じゃあここらでいきますか!」

ちひろ「ですね!」

モバP「チキチキ! ちっひの好きなタイプってどんなひと!?」

ちひろ「いえーい! え?」

モバP「何ですか?」

ちひろ「こっちのセリフですよ!? 思わず乗っちゃいましたけど」

モバP「いやー、たまには変化球も投げたいなって」

ちひろ「そんなのいいですからとっとと帰りましょうよ」

モバP「えー? いやだよちっひ。あそぼうよー」

ちひろ「うわきつ」

モバP「デデン! その一!」

ちひろ「勝手に始めやがった」

モバP「お金を持っている!」

ちひろ「いきなりそれですか。まぁ否定はしないですけど」

モバP「そのニ! 無駄に口出ししない!」

ちひろ「口うるさくないのは理想的ですね。無口すぎるのも嫌ですけど」

モバP「その三! 用があるときだけ構ってくれる!」

ちひろ「なんか都合のいい男みたいですね」

モバP「その四! 触るとちょっとだけあったかい!」

ちひろ「うん?」

モバP「ラスト! 全国勤務!」

ちひろ「一応聞きますけど、どこに行けば会えます?」

モバP「どのコンビニにもいますね」

ちひろ「あ?」

モバP「ほんとうにごめんなさい」

ちひろ「さて、再び出発したわけなんですが」

モバP「なんかもう疲れてきましたよ」

ちひろ「えぇー? いいじゃないですかー続けましょうよー」

モバP「ちっひ元気」

ちひろ「ちっひって気に入ってるんですか?」

モバP「可愛くないですか?」

ちひろ「まぁ、悪い気はしないですけど」

モバP「てか、疲れてるなら寝ててもいいですよ? むしろ寝てて下さい」

ちひろ「今日は寝かせないでください....ね?」

モバP「おー」

ちひろ「ちひっ☆」メゴォ

モバP「さ、続きいきますか」

ちひろ「ニュージェネ、トライアド、ポジパと来ましたが」

モバP「ピンクチェックはやめときましょう」

ちひろ「なんでですか?」

モバP「いや、キュート属性が高まると話がエグくなるので」

ちひろ「あぁ....」

モバP「まぁ、毎回そっちから振ってもらってるんでたまには俺からいきますよ」

ちひろ「あら珍しい。誰ですか?」

モバP「志希でいきましょうか」

ちひろ「志希ちゃんですか。最近人気がすごいですよね」

モバP「あいつは猫ですよね」

ちひろ「わかります。仕草とか行動とかそのまんまです」

モバP「俺、基本的にアイドルと雑談してる時って気持ちが半々なんですよね」

ちひろ「というと?」

モバP「話してて楽しいってのと、早く終わって欲しいっていう気持ちです」

ちひろ「後者はなんでですか?」

モバP「スキャンダルが怖いってのと、仕事が押してたりするとってことです」

ちひろ「あー、なるほど」

モバP「別に帰りの車内とかならいくらでも話してたいんですけどね」

ちひろ「それが志希ちゃんと何の関係があるんですか?」

モバP「出先とかで会話が終わると少しホッとするんですけど、志希はなんか名残惜しいんですよね」

ちひろ「好きになってたりして?」

モバP「フレデリカもちょっと残念な気持ちになります」

ちひろ「しれっと流しましたね」

モバP「で、志希とは付き合ってて、別れたいですね」

ちひろ「お?」

モバP「鬱展開とかじゃないですよ。同棲してたんですけど、関係が終わったからどっちも引っ越すんですが」

ちひろ「どんどん荷物がなくなって部屋が寂しくなる感じですか?」

モバP「ですね。それで、二人で迎える最後の朝です」

ちひろ「その日は珍しく志希ちゃんが先に起きてません?」

モバP「ええ。『にゃはは~....おはよ』って声かけるんですが」

ちひろ「プロデューサーさんはそっけない返事を」

モバP「志希は志希で離れたくないんですね」

ちひろ「声の感じもいつも通りに見せかけて少し落ち込んでると」

モバP「その痛々しい作り笑顔を見て俺も何も言えなくなるんです」

モバP「そうなると志希は徐々に実感しちゃうんですよね」

ちひろ「プロデューサーさんと離れちゃうことですね」

モバP「たまらなく怖くなっちゃって『最後にキミの匂いをマーキング~』とか言って近づくんですが」

ちひろ「プロデューサーさんが少し身を退いて?」

モバP「そうです。志希がビクッと震えて完全に悟るんですよ。『もう前みたいにはできないんだなぁ』って」

ちひろ「あー、辛いですね、それ」

モバP「そこからは完全に悲しい表情の志希ですよ」

ちひろ「ちなみになんで別れちゃうんですか?」

モバP「不可抗力だったんですよ。互いの気持ちが~ってやつではないです」

ちひろ「最後に冷たくするのは?」

モバP「どこかで線引しなきゃ後々辛くなるっていうやつで」

ちひろ「それで、その後はどうなるんですか?」

モバP「志希は恐らくピンピンしてるように見えるんじゃないですかね」

ちひろ「あー、『にゃはは~。志希ちゃん別れちった~』とか周りに言ってそうですね」

モバP「ええ。周子あたりが察して気遣うですけど、『だいじょーぶだいじょーぶ~』とか言って」

ちひろ「ずっと溜め込みそうですね」

モバP「そこからしばらくはアイドルもやめて、海外とかで元の生活に戻るんですよ」

ちひろ「でもふとしたことでプロデューサーさんを思い出しちゃって?」

モバP「そうですね。同棲してた頃の思い出とか、日常の小さな癖がそのきっかけになるんですが、やっぱり一番は」

ちひろ「匂いですか?」

モバP「全然関係ない匂いなんですけどね。でも、頭のなかで無理やりこじつけちゃうんですよ」

ちひろ「きっつー」

モバP「そうして過ごしてるうちに志希のことを考えてくれる人が出てくるんですが」

ちひろ「結局どれもうまくいかないんですよね」

モバP「『なんかね、キミの匂いってあたしの好みじゃないんだよね~』とか言うんですけど」

ちひろ「もしかして」

モバP「当然向こうは志希の好みが気になりますよね」

ちひろ「あー....」

モバP「『ん~? えーっとね~』って続けるんですが」

ちひろ「キツいですね」

モバP「もう志希ですら俺の匂いを覚えてないんですよ」

ちひろ「『にゃはは~。忘れちった』とか言うんですけど、もう内心ボロボロですよね」

モバP「そのことに気づいた志希は自分でもよくわかんないうちに前に住んでたアパートの近くまで来ちゃうんですね」

ちひろ「そこにプロデューサーが通りがかるんですよね」

モバP「俺は俺で未練がましく志希のことが好きなんですよ」

ちひろ「あー、結局お見合い的なのがおじゃんになっちゃったんですね」

モバP「ええ。それで『....久しぶりだな』とか声掛けるんです」

ちひろ「志希ちゃんはまだそのことを知らないと」

モバP「そうです。時期は冬がいいですね。冬の夜です」

ちひろ「フードにファーがついた白いコートを着て、小さめのキャリーバッグを持った志希ちゃんが」

モバP「『まさかキミと会うなんてね~。あ、ねぇねぇ、久しぶりにあそこ行こうよ』ってある場所に誘うんですけど」

ちひろ「夜景を見下ろせる丘の公園でお願いします」

モバP「いいですね。それ採用です」

ちひろ「道中の会話は空虚ですよね」

モバP「お互い、近況報告はするんですけど、核心に触れる勇気はないんです」

ちひろ「あー、あー、あー!」

モバP「で、公園に着いちゃって、ベンチに座るんですよ」

ちひろ「もう会話は途切れちゃいますよね」

モバP「志希は迷ってて欲しいですね」

ちひろ「何にです?」

モバP「俺の匂いを確かめるか、確かめないかです」

ちひろ「確かめちゃうともう戻れないですね」

モバP「思い切って少し俺の方に寄るんですけど」

ちひろ「分かりました」

モバP「何です?」

ちひろ「プロデューサーさんも内心バクバクなんでちょっとした動きに驚くんですよね」

モバP「そういうことです。志希は前のことがあるんで少し悩むんですが」

ちひろ「きゃー!」

モバP「思い切って俺の肩に頭を乗せますね」

ちひろ「志希ちゃんやるじゃないですか!」

モバP「久しぶりに俺の匂いを嗅ぐんですけど」

ちひろ「あー、『あれ?』って声に出しちゃうんですよね」

モバP「俺が『どうした?』って聞くと」

ちひろ「『んー? なんかね、大した感動もないっていうか』って、案外普通だったことに驚くんじゃないですか?」

モバP「ですね。俺が『なんだそりゃ』って返すと、志希も『わかんない~』って言うんですが」

ちひろ「が?」

モバP「目からポロポロこぼれるんですよ」

ちひろ「安心して抑えてたものが全部出ちゃうんですね」

モバP「俺が驚くと、『ぐすっ、あ、あれれ? なんでだろ? ....なんで』って取り繕おうとするんですけど」

ちひろ「もう止まらないですよね」

モバP「そこからはわんわん泣く志希を抱きしめながら、もう俺の家で取り乱しますよね」

ちひろ「お、高校生相手に珍しいですね」

モバP「いやー。何年か経ってますからね。何となくですけど、志希って涙が似合うと思いません?」

ちひろ「ですかね?」

モバP「なんか志希が泣いてると、すげぇグッと来るんですよ」

ちひろ「まぁ、泣いてる志希ちゃんも確かに可愛いと思いますけど」

モバP「取り乱したいじゃないですか! 志希と! 仲良く!」

ちひろ「後ろで杏ちゃん寝てますからね?」

モバP「そこからはわんわん泣く志希を抱きしめながら、もう俺の家で取り乱しますよね」

ちひろ「お、高校生相手に珍しいですね」

モバP「いやー。何年か経ってますからね。何となくですけど、志希って涙が似合うと思いません?」

ちひろ「ですかね?」

モバP「なんか志希が泣いてると、すげぇグッと来るんですよ」

ちひろ「まぁ、泣いてる志希ちゃんも確かに可愛いと思いますけど」

モバP「取り乱したいじゃないですか! 志希と! 仲良く!」

ちひろ「後ろで杏ちゃん寝てますからね?」

連投やらかした

ちひろ「さて、お次はどうしましょうか」

モバP「最近頑張ってるといえば....」

ちひろ「文香ちゃんなんてどうですか?」

モバP「あー、デレステの仕事も来てましたしね」

ちひろ「凄いウケがいいみたいですよ」

モバP「確かに俺もグッと来ました。でもなぁ....」

ちひろ「どうしました?」

モバP「文香は....文香は....」

ちひろ「どうせあなたのことですから嫌ってるわけじゃないんでしょう?」

モバP「当たり前ですよ。いや、おかげさまでうちにもたくさんのアイドルがいるじゃないですか」

ちひろ「いきなりですね。まぁ、否定はしませんが」

モバP「みんな愛らしくて、美人で、素敵なんですけど、文香ってわけわからないですよね」

ちひろ「あなたのほうがわけわからないんですが....」

モバP「なんというか、美人とか、美少女って言葉がピッタリなんですよ」

ちひろ「そうですか? 同じクールで言えば凛ちゃんとか奏ちゃんも綺麗じゃないですか」

モバP「否定はしませんよ。でも、文香は別のベクトルで頭飛び抜けてるというか」

ちひろ「あなたがわからないことは私もわかりませんよ」

モバP「んー、そうなんですけどねー。伝えきれないです」

モバP「とりあえず俺の何かを強烈に刺激するので控えめにしますけど」

ちひろ「逆にそれを見てみたい気がしますが」

モバP「お?」

ちひろ「いや」

モバP「ですね」

ちひろ「で、どう始まるんですか?」

モバP「大きめの総合病院にしましょうか」

ちひろ「身体弱いですしね。まだアイドルはしてるんですか?」

モバP「結局そっちの活動よりも書評とかに移るんですよ。それでひっそり引退する形で」

ちひろ「なるほど」

ちひろ「割りと重めな病気ですか?」

モバP「そこまでじゃないです。でも二、三日は入院ってところですかね」

ちひろ「そこにプロデューサーさんがお見舞いに来たり?」

モバP「です。俺が来て『ふみかー、文香?』って声をかけるんですが」

ちひろ「あ、ちょうどお昼寝的な感じですね」

モバP「『お疲れさん。ゆっくり休め』って呟きながら、椅子に座って外の景色を見てるんですよ」

ちひろ「天気はどうします?」

モバP「湿っぽくしたくないんで晴れでお願いします」

ちひろ「いいですねー」

モバP「で、りんごも剥き終わった俺が暇を持て余すんですよ」

ちひろ「文香ちゃんは相変わらず寝てると」

モバP「そこで少しだけイタズラしたくなりますね」

ちひろ「なります? 黙って見てるだけでも....」

モバP「ハァー」

ちひろ(こいつ面倒くせえ)

ちひろ「はいはいなりますなります」

モバP「イタズラなんですけど」

ちひろ「また唇ぷにぷにとかですか?」

モバP「文香は手の甲でほっぺとか髪とか撫でたいですね」

ちひろ「あ、それはちょっとわかります。なんかがっつり触るのは気が引けるというか」

モバP「壊れそうな気がするんですよね。だからなるべく優しく触れたいんですよ」

ちひろ「なるほどなるほど。プロデューサーさんとちょっと距離が縮まりました」

モバP「元から離れてなかったじゃないですか」

ちひろ「さっきまで文香ちゃんを話題に出したことを後悔してましたよ」

モバP「続けますけど、そのままゆっくり時間を過ごしているうちに」

ちひろ「いよいよお目覚めですね」

モバP「『モバPさん....来ていたのですか? ....すみません、私寝ていたみたいで....』って起き上がる文香に」

ちひろ「りんご差し出したいですね」

モバP「きっとしばらくボーっとしながらもしゃもしゃ食べますよ」

ちひろ「あー」

モバP「どうしました?」

ちひろ「可愛いですね」

モバP「そういうことですよ」

モバP「しばらくすると文香がポツリと呟くんですよ。『病院とは不思議な空間ですね』って」

ちひろ「思い浮かびます」

モバP「それで、『そのせいでしょうか....とても不思議な夢を見ていました』と」

ちひろ「プロデューサーさんはなんのこっちゃわからないですね」

モバP「ええ。当然『どんな夢だったんだ?』って聞くんですが、『二つが一つになったり、二つが三つになったりする夢です』としか言わないんですよ」

ちひろ「はいはい。はい?」

モバP「俺もそんな反応です。『ん?』ってなるんですが、当の文香はまだ夢うつつで」

ちひろ「今回はまったく読めないですね」

モバP「で、ぽつりと『病院には....色々な命があります』って呟くんですね」

ちひろ「あー、はいはい!」

モバP「『できればまた、あなたとここへ来たいです』の言葉を」

ちひろ「プロデューサーさんは勘違いしちゃうんですが、文香ちゃんは別なことを考えてるんですよね!」

モバP「ですね。『入院はもう勘弁してくれよ? じゃあそろそろ行くな。退院の時に迎えに来るから二人で帰ろう』って言って立ち上がるんですが」

ちひろ「そこで文香ちゃんが呼び止めますよね?」

モバP「そうですよ。『お仕事頑張ってください。....それから』」

ちひろ「できれば手招きしてから耳打ちしてもらいたいですね」

モバP「『今度は....三人で退院しましょうね』と」

ちひろ「なんなんですかね」

モバP「何がです?」

ちひろ「聖母臭が凄いですね」

モバP「文香は凄いですよ」

モバP「お。静岡抜けましたね」

ちひろ「時間が経つの早いですねー。次もデレステ組にしますか?」

モバP「もしかしてまy」

ちひろ「幸子ちゃんですね」

モバP「あ、幸子なら全然構わないです。むしろ構わないです」

ちひろ「変わり身早えな」

モバP「さっちゃんは、なんでしょうね」

ちひろ「そこはカワイイでいいのでは?」

モバP「幸子はぐちゃぐちゃに泣いてて欲しいですよね」

ちひろ「反省しろよ」パンパン パァン

モバP「久しぶりに使いましたね」

ちひろ「やめてください。14歳ですよ?」

モバP「なんか勘違いしてますけど、泣かせたいわけじゃないです」

ちひろ「はぁ」

モバP「幸子はカワイイですよ。本当にカワイくないですか?」

ちひろ「なんか熱が違いますね....」

モバP「バッカ、ちっひ! さっちゃんだよ! 輿水のさっちゃんだよ!!?」

ちひろ「確かにカワイイですけど」

モバP「最大限にカワイさを引き出すために、ベソかく流れにしましょう」

ちひろ「敢えてベソっていったのは志希ちゃんと区別するためだったり?」

モバP「ええ。幸子にはブサイクに泣いてて欲しいですね」

今回も面白い
前スレタイトルなんだっけ?

ちひろ「でもなんで幸子ちゃんは泣いてるんですか?」

モバP「いや、すれ違いで不幸な事故だったんですよ」

ちひろ「事態は重めですか?」

モバP「単なる勘違いです」

ちひろ「なら二人とも悪くないのに幸子ちゃんだけが?」

モバP「責任を感じていると。あいつ、バカ真面目ですからね」

ちひろ「あー、はいはい」

モバP「いつも通り幸子が事務所に来るんですよ」

ちひろ「『おはようございますプロデューサーさん! ....どうしました? カワイイボクに挨拶を返してくれてもいいんですよ?』」

モバP「でも俺は『あぁ、幸子か。....うん、おはよう』と素っ気ない」

ちひろ「そこで退かないのが幸子ちゃんですよね」

>>52
すげぇ嬉しいです

前のやつ
モバP「ちひろさーん、飲みましょー」



モバP「『何ですか? そのやる気のない返事は! 社会人ならきちんと挨拶を返してくださいよ、全くみっともないですね!』と」

ちひろ「プロデューサーさんはどんなテンションなんですか?」

モバP「三徹な上に仕事が片付いてないみたいな状態がいいですね」

ちひろ「幸子ちゃんのことだからきっと?」

モバP「労えないんですよ。抵抗があって」

ちひろ「らしいですね。でも本当は?」

モバP「俺のことを気にしてくれてるんですよ。いやー、さっちゃんは本当にカワイイ」

ちひろ「(本当に大丈夫なんでしょうか、プロデューサーさん....)とか思ってますよね」

モバP「それと同時に良からぬことを考えてます」

ちひろ「良からぬ?」

モバP「『ボク、嫌われてませんよね?』ってやつです」

ちひろ「なるほど」

モバP「幸子ってまだ14歳じゃないですか」

ちひろ「思春期ど真ん中特有の過剰な自意識ですね」

モバP「気になって仕方がないですよ。俺にどう思われてるのか。それに前日までに仕込んでおきたいですね」

ちひろ「何をです?」

モバP「こないだ女王様なジュニアアイドルの話しませんでした?」

ちひろ「過激なグラビア撮らせるためにおだてまくる胸糞話の」

モバP「ええ。強面のおっさんたちがニコニコしながら女王様扱いするんですが」

ちひろ「裏ではものすごい顔をしてると。....そんな話するつもりですか?」

モバP「流石に全部は話しませんよ」

モバP「いつもじゃれあってる流れで、『裏では俺も幸子のこと嫌ってるかもしれないぞ?』と」

ちひろ「『そんなわけないじゃないですか。本当に嫌ってればわざわざそんな話しませんよ』ですか?」

モバP「ですね。『幸子、お前は社会人を舐めてるぞ。苦手な相手でもそうだと悟られないのが生き延びるコツだ』と」

ちひろ「『はいはい。早くお仕事行きましょう』って軽く流すんですね」

モバP「あー」

ちひろ「どうしました」

モバP「カワイイですね。廊下とか歩いてる時にもたれかかりたいです」

ちひろ「よくやってますよね。『や、やめてくださいよ! セクハラです!』とか言ってますけど」

モバP「そんなに嫌な顔してないんですよね! 天使ですかあいつは!」

モバP「で、さっきの話に戻りますが、一旦退室して戻ってきて欲しいですね」

ちひろ「それは扉の前で立ち聞きパターンですか?」

モバP「そうです。取引先から電話が来て、俺が出るんですよ。『お疲れ様です! 先日のお話ですか?』」

ちひろ「幸子ちゃんは『お仕事の時はピッとできるんですね』と一安心」

モバP「でも『あ、はい。さっき(メール)来ましたよ。今は(デスクから離れていて)見えないですけど』と」

ちひろ「さっき来た、で自分のことかと思っちゃう。『ボクの営業ですか。楽勝ですね!』とほくそ笑みそうです」

モバP「『あー、正直(その件は)キツいです。こんなことをいうのも何ですが(仕事とアイドルの相性が)合わないみたいで』と」

ちひろ「昨日の今日で勘違いが加速するんですね!」

モバP「どうしました?」

ちひろ「楽しくなってきました!」

ちひろ「もう幸子ちゃんは気が気じゃないですよ」

モバP「ええ。まぁ冷静に考えると、向こうの要求を無碍にするとかありえないんですが」

ちひろ「まぁまぁ。続けましょう」

モバP「『私ですか? 私も正直(その場所は物理的に)無理ですね。(男アイドルとの仕事だと)二人きりは特に』と」

ちひろ「どんな仕事何ですかね」

モバP「さぁ? 問題は幸子ですよ」

ちひろ「被害妄想が膨らみますね」

モバP「本来は俺が送迎のつもりだったんですけど」

ちひろ「今は顔を見たくないと」

モバP「怖いですからね。ちひろさんに頼ります」

ちひろ「あら」

モバP「どうしました?」

ちひろ「私が出てくるの珍しいですね」

モバP「ですかね? 『どうしたんですか、幸子ちゃん。体調が悪いならプロデューサーさんに....』って」

ちひろ「そこは私にやらせてくださいよ」

モバP「『だ、大丈夫ですよ! それよりちひろさん! ボク、今日タクシーで行きたいんですが....』と切り出しますね」

ちひろ「『構いませんけど....本当に大丈夫ですか?』」

モバP「本人なのに違和感がすげぇ」

ちひろ「あ?」

モバP「....ッス」

モバP「話が戻って。幸子はいつも通り『何言ってるんですか! このボクに....』って続けたいんですよ」

ちひろ「あー。でも今しがたプロデューサーさんに否定されたと思い込んでいるので?」

モバP「勝ち気な発言ができなくなるんです。可愛らしいですね」

ちひろ「結局仕事は一人で行くんですか?」

モバP「そうですね。でもずっと朝のこと気にして身が入らない」

ちひろ「仕事に誇りを持ってる幸子ちゃんだからこそ」

モバP「集中できてない自分を許せないんですよ」

ちひろ「他己否定に自己否定が重なってもうボロボロですね」

モバP「そんな状態で事務所に帰ってくるんですが」

ちひろ「お?」

モバP「俺がぶっ倒れたいですね」

モバP「もう、力尽きて床に倒れこむんですよ」

ちひろ「それを見た幸子ちゃんは?」

モバP「『プ、プロデューサーさん....?』と恐る恐る俺に近づきますが」

ちひろ「勿論反応はないと」

モバP「今日は散々でしたからね。俺の隣に座り込んで『ぷ、プロデューサーさんがボクのこと嫌いだなんて....ウソですよね?』と」

ちひろ「あー、『でも....仕方ないですね。一人じゃ何もできませんでした。こんなアイドル、....要りませんよね』ですか?」

モバP「仕事のミスが響いてるんですよ。『今日のお仕事もダメダメでした....もしかすると、今までもできてなかったんですか?』」

ちひろ「『ボク、気づかなかったです。あははっ....プロデューサーさん、嘘が上手いから....』という頃には?」

モバP「もう肩がプルプル震えてますよ。小さく『嫌だな....』って呟いて、思い切って俺のお腹に手を置くんです」

ちひろ「その重みでプロデューサーさんが?」

モバP「起きますね」

モバP「寝ぼけながら『....おー、さちこかー? どしたー?』ですよ」

ちひろ「幸子ちゃんは慌てて離れようとする」

モバP「でも俺が頭をがっしり捕まえて乱暴に撫でると。『ちひろさんからきいたぞー? 現場に一人でいったんだってなー偉いぞー』」

ちひろ「『い、いえ。ボクはこれで失礼します!』と離れようとするんですけど」

モバP「未練がましく手を掴んでますね。俺が重くて幸子は動けない」

ちひろ「もう、ぷっつんですよね」

モバP「『....な、何なんですか。優しくしないでください! ボクのことが嫌いなら嫌いって言えばいいじゃないですか! 嘘つかれても困るんですよ!』と大声を出すんですが」

ちひろ「あとはもういつもの流れですね」

モバP「『ん? 俺がお前のこと嫌うわけないだろ?』と顔をしかめます」

ちひろ「当然『じゃ、じゃあ! 今朝の電話は何だったんですか!?』ですよね」

モバP「『智絵里の仕事の話か?』とか言われて、幸子はポカーンなんですよ」

ちひろ「それからはもう?」

モバP「『あっ、あっ、....うわあああああああああああああん』ですよ」

ちひろ「プロデューサーさん」

モバP「何でしょう」

ちひろ「カワイイですね」

モバP「何を今更」

モバP「抱きつかれて大号泣ですよ」

ちひろ「わんわん泣かれて鼻水とかも?」

モバP「べったりついちゃいますね。それはあとからイジれるので全然ありですけど」

ちひろ「で、しばらくして泣き止むと」

モバP「『まったくもう! 本当にこの人は!』とかいってぷりぷり怒ってますね」

ちひろ「プロデューサーさんも一応謝りますよね」

モバP「そうです。あとはいつも通り」

ちひろ「ああ。『フフーン、仕方ないですね。許してあげましょう』」

モバP「『なんといっても、ボクはカワイイので!』っていう幸子が」

ちひろ「浮かびます」

モバP「色々吹っ切れていい笑顔なんですよね」

ちひろ「カワイイですね」

モバP「幸子ですから」

モバP「そろそろ着きそうですね」

ちひろ「あ、次のパーキング入ってもらってもいいですか?」

モバP「いいですよ。さて次で最後にしましょうか」

ちひろ「最後は誰です?」

モバP「じゃあ軽めに友紀で」

ちひろ「友紀ちゃんですか」

モバP「友紀っていつまで経っても友紀な気がしません?」

ちひろ「分かります。変わらなさそうですよね」

モバP「だから、結婚してしばらく経ってる体で」

ちひろ「可愛いお母さんですね」

モバP「休日に公園とか行きたいです」

ちひろ「子供とかいます?」

モバP「ええ。三人も居ますよ。みんな男の子です」

ちひろ「野球させるんですか?」

モバP「敢えてサッカーにしましょうか」

ちひろ「『結局みんなサッカーのほうが好きみたいだね』って笑いそうです」

モバP「『だな。まぁ友紀に似て元気な子たちで良かったよ』と」

ちひろ「『当然だよ! でも、元気がありすぎるのも困ったもんだね』って」

モバP「『お前がいうか?』って言いたいですね」

ちひろ「浮かびますね」

モバP「何がです?」

ちひろ「『酷いなー』って言いながらも楽しげに笑う友紀ちゃんが」

モバP「で、しばらく二人で子供を眺めてるんですよ」

ちひろ「あー! 何も話しませんよね?」

モバP「ですね。友紀がニコニコしながら俺の肩に頭をのせるんですよ」

ちひろ「プロデューサーさんが友紀ちゃんの顔を見ると?」

モバP「もう、あれですよ。にししって笑う友紀が」

ちひろ「出会った頃から変わってないなーってやつですね」

モバP「いいですね」

ちひろ「ええ。友紀ちゃん可愛いです」

パーキング

ちひろ「私お手洗い行ってきますね。プロデューサーさん、何かいります?」

モバP「じゃあ飲み物かなんか適当に」

ちひろ「わかりました」

モバP「ふぅ....。流石に疲れたな」

杏「プロデューサー」

モバP「お、杏か」

杏「プロデューサーって友紀さんと結婚したいの?」

モバP「話聞いてたのか」

杏「まーあんだけ盛り上がってればね」

モバP「まぁ杏にならいいか」

杏「どういうことだよーそれー」

モバP「信頼してるってことだよ」

杏「なら杏に何を差し出すか分かるよね?」

モバP「ほれ、飴」

杏「んま。それで?」

モバP「いやー、プロデューサーじゃん、俺って」

杏「そうだね」

モバP「だから一人ひとりの魅力をどうやって引き出すかを考えてるんだよ」

モバP「当然、魅力を伝えたい相手がいるわけで」

杏「それがファンってこと?」

モバP「そういうことだ」

モバP「まぁ俺だって男だし、抑えてる部分もあるんだけど」

杏「さっきまでの話って、ファンはこう思ってるんじゃないか? ってこと?」

モバP「さすが杏」

杏「褒めても何にも出ないぞー」

モバP「出るだろ、色々」

杏「例えば?」

モバP「ボロとか」

杏「くっ、否定出来ない....」

杏「じゃあさーアイドル以外ならどうなの?」

モバP「ん? 誰かいたっけ」

杏「ちひろさん」

モバP「あー、ちひろさんなぁ」

杏「せっかくだから杏にも話してみてよ」

モバP「お前、さっきずっと聞いてたんじゃなかったのかよ」

杏「友紀さんのところだけだよ。それよりどうなの? 話してくれるの?」

モバP「やけに食いついてくるな、お前」

杏「なんかそういう話してるの新鮮だったから」

モバP「まぁいいか。じゃあ俺んちで同棲してるってことで」

杏「おー」

モバP「で、全く家事をしてくれないんだよ」

杏「働いてるの?」

モバP「それがまったく。俺の稼ぎと貯蓄さえアレばいいって」

杏「なんか杏と気が合いそうだね」

モバP「で、毎日俺が飯を作ってるんだけど」

杏「ど、ってことはその日は違うんだね」

モバP「だな。珍しく台所に立ってるんだ。カレーかなんかを作ってるんだけど」

杏「ところどころ焦げてたり?」

モバP「そんなとこだ。で、俺としてはそれでも嬉しいんだよ」

杏「ふーん? 男って単純だね」

モバP「一生懸命やってるのを怒れないさ。当然カレーは美味しくないんだけど」

杏「プロデューサーはそれでも満足と」

モバP「俺が切りだすんだ。『今日はどうしたんだ? お前が料理するなんて』と」

杏「まぁ気になるよね」

モバP「『別にー? 暇だったからさ』って言ってソッポを向くんだ」

杏「ちひろさんってそんな喋り方だったっけ」

モバP「でも俺は覚えてるんだよ。背が小さいからわざわざ台を用意してまで料理してるところをさ」

杏「....ん?」

モバP「当然照れ隠しだってわかってるから」

杏「わわっ!」

モバP「俺は杏に抱きつくんだが、お前はお前で『やめろよー』って少し暴れる」

杏「やめろー!」

モバP「なんだよ」

杏「なんで杏なのさ! ちひろさんじゃないの!?」

モバP「俺は別にちひろさんだとは一言も言ってないが?」

杏「最初の段階で気づくべきだったよ....」

モバP「ほら、ちひろさん帰ってきたぞ」

杏「なんか急に疲れた。寝る」

モバP「おー。おやすみ」

杏(まったく何考えるんだか)

杏(....まぁ)



杏「それも悪くないけどね」


つづく?

ちっひ行く前にオマケ
こっひ頑張ってたら投下遅くなった
やや注意

ちひろ「思ったんですが、今回パッション多くないですか?」

モバP「まぁ、ポジパから始まりましたしね」

ちひろ「やっぱりピンクチェックいきましょうよ」

モバP「....いきます?」

ちひろ「美穂ちゃんだけでいいですから」

モバP「分かりました」

モバP「でも美穂はなんであんなにいい娘なんですかね」

ちひろ「優しい娘ですよね」

モバP「正統派アイドルなんですよ。だから色々捗るんですが」

ちひろ「一応聞きましょうか」

モバP「美穂って、こう、ジメッとしてるのも似合いません?」

ちひろ「ですか? ピンク色でキュートなイメージのほうが強いですけど」

モバP「だから敢えて、暗くしてみたいんですよ」

ちひろ「はぁ、まぁ」

モバP「最初に断っておくんですけど、美穂とは付き合ってないですね」

ちひろ「はいはい」

モバP「で、卯月とかに全く見に覚えのない話をされるんです」

ちひろ「というと?」

モバP「『プロデューサーさん! ずるいですよ! 今度私ともご飯に行きましょう』って」

ちひろ「とも、ですか?」

モバP「俺もよくわからないんですよ。でも、ことあるごとに卯月とか響子からそう言われるんです」

ちひろ「嫌な予感が」

モバP「美穂ってぬいぐるみ持ってるじゃないですか」

ちひろ「プロデューサーくん、でしたっけ」

モバP「そうですね。部屋で一人、ずっと話をしてるんですよ」

ちひろ「どういうことですか?」

モバP「『あー、プロデューサーさん! それ酷いです! そういうことばっかしてると女の子に嫌われちゃいますよ?』とか」

ちひろ「はい?」

モバP「『まー、でも許してあげます。わたしたちの仲じゃないですか。今更遠慮なんてナシですよ』とか」

ちひろ「ちょっと話が....」

モバP「『わたしですか? 基本的には怒りませんよ? あ、でも』」

ちひろ「あの....」

モバP「『凛ちゃんとお話するの、そんなに楽しいですか?』」

ちひろ「あー....」

モバP「『だから怒ってないって言ってるじゃないですか。あはは、わたし、そんなに怖い顔してます?』」

ちひろ「もしかして部屋は真っ暗だったり?」

モバP「ええ。『あ、そろそろご飯の準備しなきゃ。プロデューサーさん、待っててくださいね』とかいって台所にいきます」

ちひろ「今まで話をしてたのは....?」

モバP「プロデューサーくん、ですね。で、ニコニコしながら鍋をかき混ぜるんですが」

ちひろ「やめましょう」

モバP「鍋底とおたまが擦れる音しか聞こえない」

ちひろ「や、やめましょう....」

モバP「そんな中、ぴろんと軽快な音がなりますね」

ちひろ「あら? 誰からです?」

モバP「卯月からですよ」

モバP「『美穂ちゃん、ご飯とかまだですか? プロデューサーさんと一緒に食べましょうよ!』という文面とともに」

ちひろ「あなたと卯月ちゃんのツーショットですよね....」

モバP「それを見た美穂が、『あれ? プロデューサーさん、なんで卯月ちゃんと一緒何ですか?』と」

ちひろ「胃が痛いんですが」

モバP「可愛く微笑みながら『あー、そうですね。卯月ちゃんだってプロデューサーさんとお話したいですよね』と」

モバP「『でも』」

ちひろ「あー....」

モバP「『プロデューサーさんは、わたしの旦那さんですから。えへへっ』」

ちひろ「....」

モバP「....」

モバP「言いましたよね?」

ちひろ「言いましたね」

モバP「明日から本当に頼みますよ?」

ちひろ「ええ。頑張ります。....はぁ」

※ちっひパターン
相変わらず蛇足感

モバP「あー、まぁ正直こんなこと話すのは恥ずかしいんだが」

杏「ぼんやりとしか聞いてなかったけど、どれも恥ずかしくなかった?」

モバP「いや、お前らはアイドルだろ。夢を売ってるんだから多少は仕方ないとしても」

杏「む。でも言われればそうか。ちひろさんはそうじゃないから」

モバP「単純に恥ずかしいってことだ」

杏「まぁいっちゃえいっちゃえ」

モバP「お前に乗せられるのは癪だな」

元ネタエロゲだっけ?

モバP「まぁいいか」

モバP「ちひろさんって自己評価低そうだよな」

杏「アイドルに囲まれるからね。杏が見ても綺麗だとは思うけど」

モバP「そうなんだよ。でもその割にはコスプレとかノリノリじゃん?」

杏「してるときは楽しそうだよね」

モバP「だからさー、結構構ってちゃんな気がするんだよな」

杏「....ちひろさんに怒られるよ?」

モバP「そんなこと言ってたら俺はほとんどのアイドルに謝らなきゃいけなくなる」

杏「それで?」

モバP「だからこっちが恥ずかしくなるくらい受け入れてあげたいんだよ」

杏「ほう?」

モバP「『いえいえ、私なんて』を全力で潰しにいきたい」

杏「褒め殺しってこと?」

モバP「簡単にいえばそんなとこだ」

杏「ほうほう。で、どんな感じにするの」

モバP「居酒屋かどこかで飲みたいね」

杏「二人きり?」

モバP「当然」

>>85
yes
SHUFFLE!だった気が


杏「ちひろさんって酔うとどんな感じになるの?」

モバP「めんどくさくなる」

杏「ただの悪口じゃん」

モバP「違うんだよ。そのめんどくささを全部受け止めるんだ」

杏「それ、考えてて楽しい?」

モバP「その後のことを考えれば余裕」

杏「さすがウチのプロデューサー」

モバP「俺が当然のように『ちひろさんもアイドルやりましょうよ』って誘うんだ」

杏「でもいつも通りに『いえ、私なんか』って続けるんだね」

モバP「杏」

杏「なにさ」

モバP「やればできるじゃん!」

杏「イラッとくるなー」

モバP「で、しばらくアイドルやろうって口説くんだけど」

杏「結局うやむやにされちゃうんだよね」

モバP「そうだ。でも、しつこいくらいに言ってるし」

杏「お酒も入ってるしで?」

モバP「そう。ちょっと、グラつくんだよな」

杏「なるほど」

モバP「少しこっちの様子見ながら『さっきの話なんですけど....』って切り出すと」

杏「お、これを機にプロデューサーがちひろさんをどう考えてるのか聞く流れ?」

モバP「さすが杏。『本当はどう思ってるんですか?』って恐る恐る聞くんだよ」

杏「プロデューサーは『俺は真剣でしたよ』と答えると」

モバP「『でも、』って続けて俺は多分迷うなー」

杏「何に?」

モバP「本音をぶっちゃけるかどうかだよ」

杏「言っちゃえ」

モバP「『正直、半々です』って言うね」

杏「ちひろさん傷ついちゃうじゃん」

モバP「ちゃんとフォロー入れるさ。『やっぱりからかってたんじゃないですか』って言われるんだけど」

杏「ど?」

モバP「『いや、アイドルになっちゃうと色々不都合だなって思ったんです』と答える」

杏「あー、あーなるほどね。杏には縁のない話だー」

モバP「わかってるじゃん。そう。『スキャンダルのこと考えると、やっぱそのままでもいいかな』って」

杏「そこからどうやって口説くの?」

モバP「もしもちっひが乙女なら、ここで言葉に詰まるね」

杏「金に汚かったら?」

モバP「『何言ってるんですかwwww』で終わり」

杏「....乙女でいこうか」

モバP「....だな」

モバP「なら俺は真面目に言うよ」

杏「お?」

モバP「『ちひろさんってよく誤解されてますよね』って」

杏「あー、鬼とか悪魔とか?」

モバP「だな。『もー、慣れました。火のないところに煙は立たないっていいますし』と」

杏「もちろんそれを否定するんでしょ?」

モバP「おう。『ちひろさんを知ってる人間からすれば笑っちゃいますけどね』って」

杏「でも本当に金に汚かったら今頃大爆笑だよね」

モバP「マジで辛くなるからやめておねがい」

杏「気を取り直して」

モバP「『俺、ちひろさんのこと良いなって思ってますよ』と」

杏「わーお。じゃあ焦ってるちひろさんでいこうか」

モバP「ちょくちょく現実に戻すのやめろ。『な、なんですか....あ、口説いてます?』って逃げるんだけど」

杏「その逃げ場を潰すと」

モバP「『ええ。俺はそのつもりです』で、とりあえずおしまい」

杏「えー? なんかしっくりこないな」

モバP「いいだろ。そこから意識してもらえる的な展開で」

杏「んー。きっかけになったと考えれば、まぁいいか」

モバP「ほら、ちひろさん帰ってきたし、終わりだ終わり」

杏「ん。おやすみ」

帰り道

モバP「お疲れ様でした」

ちひろ「いえ。杏ちゃんも送りましたし、私達も帰りましょうか」

モバP「送りますよ?」

ちひろ「じゃあお言葉に甘えて」

ちひろ「ふふっ、なんか色々思っちゃいますね」

モバP「何がですか?」

ちひろ「いや、車中で二人きりって何回も話に出てたじゃないですか」

モバP「まぁ確かに」

ちひろ「どうします? 私、口説かれちゃったりしますか?」

モバP「ですね」

ちひろ「ですよね」

ちひろ「....ん?」

モバP「だから、そのままの意味です」

モバP「これ言うまでにどんだけ回り道したのやら」

モバP「プロデューサーが聞いて呆れますよね。自分のことすらロクにできない」

ちひろ「え、あ、いや」

モバP「わざわざ妄想話して、それで意識してくれればいいかなとか甘すぎですよね」

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん?」

モバP「もう逃げませんよ。茶化したり誤魔化したりもしません。踏み出す勇気なんてないですけど、でも。言います」

ちひろ「....」ピクッ

モバP「前に居酒屋で言いましたよね。ちひろさんのこと良いなって思ってるって」








モバP「やっぱり俺はちひろさんが好きなんですよ」



終わり

あああああああああああああ!
藍子のところでお○んぽ○メ○やるのすっかり忘れてました
やらかし

とりあえずお疲れちゃんです
前回希望もらえたので、それプラスアルファやりたかった杏を入れました
アイドル毎に短かったり長かったりするのはご勘弁を
コレジャナイはごめんなさい

こっひはどう考えてもヤンデレなんだよなー
Naked Romanceの歌詞とか、スキスキが頭から離れなくてあんな仕上がりでした
突貫だったので尻切れ感は否めず

なんかあればまたどうぞ

フェス、奏、ユッキの時点で30k溶かした上にまゆだったんでね、15時に震えましたよ(白目)
まゆ実装後の初SSRが蘭子だったので尚更....

次は流石に金曜あたりになっちゃうんですが、
希望とかまだある感じですかね?
あるなら是非是非

年少組は仁奈ならなんとか
わた、橘さんは素敵なレディなので大丈夫だと思いますよ

クローネ了解です
よしのんとのあさんも何とかなる、はず
ゆかりもいけるでしょう....多分


それと今回は控えたんですが、
前回の加蓮、凛みたいな鬱展開ってモバマス民嫌ってたりします?
そうじゃないなら俺も気にしないんですけど

分量多くなるのは構わないんですが、もっと投下が楽にならないものか....

了解です
好き勝手遊びますね 待ってろ美優さん!

じゃあまた新しくスレ立てるのでその時にでも
一応トリップはつけときますね

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