ベテラントレーナー「デイトレードに失敗してしまった…」【安価】 (228)

ベテトレ「なんてことだ、投資した会社が全部倒産するなんて…」


マストレ「あんなにつぎ込むからだ馬鹿者」


トレーナー「姉さんらしくないですね失敗するなんて、欲がでちゃったんですか?」


ベテトレ「まぁ…な…」


マストレ「はぁ…生憎だがセイ、お前に貸す金はないぞ」


マストレ「いい教訓だ、少しは反省しろ」


トレーナー「いつもアイドルに厳しいんですから自分にも厳しくならないと!」


ベテトレ「そ、そんな…」


ルキトレ「自分の後始末は自分でつけてください!」


ベテトレ「(´・ω・`)」

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ベテトレ「う~ん…いけると思ったのだがこんな結果になってしまうとは…やはり投資は何が起こるか分からないな」


ベテトレ「しかしまずい…トレーナーの仕事だけでは損失した分を取り戻せない」


ベテトレ「ここは副業として何か簡単に金を稼ぐ方法を探さないと」


ベテトレ「よし、ここは↓2に相談だ!」

ベテトレ「というわけでなにかいい仕事とか教えてくれないか?」


拓海「なんでアタシに言うんスか、もっと他にいい相手がいるだろ」


ベテトレ「大損してピンチな今、藁にもすがる思いで誰かに相談しないと不安で仕方ないんだ…」ワナワナ


拓海「おい!藁にもって最初から当てにしてないような言い方してるじゃねェかよ!」ドン!


ベテトレ「それで何かいい方法とかないか?」


拓海「人の話聞けよ…ったく、↓2なんてどうッスか」

ベテトレ「バイク便か、いささか不安だがまあなんとかなるだろ」


拓海「免許持ってるのか?」


ベテトレ「当然だ、トレーナー足るもの二輪自動車の免許の一つは持っている!」


拓海「ならいいッスけど」


ベテトレ「礼を言うぞ!後でこの仮は返しておく!」


拓海「ならレッスンをもう少し緩くしてくれないっスか?」


ベテトレ「それとこれとは話が別だ」


拓海(鬼め…)

ベテトレ「というわけで副業としてバイク便を始めることにした」


ルキトレ「大丈夫なのお姉ちゃん?事故とか問題とか起こしたりしない?」


ベテトレ「心配する気持ちは分かるがそこまで子供扱いはしないで貰いたい」


ベテトレ「安心しなさい、私は無計画で突っ走るような愚かな真似はしない」


ベテトレ「きちんと元を取って自分の後始末をつけるつもりさ」


ルキトレ「う~ん…」

ルキトレ(やっぱりちょっと不安だな~、いつもの鬼教官ぶりが仕事先ででなきゃいいけど…)


ルキトレ(一人じゃ放っておけないし…でもわたしもさすがに3足のわらじは履けないし…)


ベテトレ「よし、そうと決まれば準備をしないとな」


ルキトレ(しかもお姉ちゃん結構やる気になってるし…そうだ!)


ルキトレ(今仕事がない↓2を見張りとして任せちゃお!)

ルキトレ「というわけで任せてもらっていいかな?」


亜季「偵察も監視も戦場では基本の行動!!ベテラントレーナーさんの行動はこの私がしっかり見張ります!」


ルキトレ「それじゃあよろしくお願いします!」


亜季「任せるのであります!」


ルキトレ(暇そうにしていたからつい頼んじゃったけど亜季さんならきっと大丈夫よね…!)


ルキトレ(これでお姉ちゃんが何事もなかったかのように仕事が終わればいいけど)


亜季(息をひそめて相手の出方を伺うなんて私ぴったりの仕事!トレーナー殿の期待に答えるためにもこのミッションをやりとげないと!)

数日後


ベテトレ「えー…今日から働くことになりました、セイです」


ベテトレ「どうぞ、よろしくお願いします」ペコリ


チーフ「はい、よろしく。確認するけど期間はこれでいいんだね」


ベテトレ「はい」


チーフ「バイクの経験もあるみたいだし、前もって言ったことも全部覚えてる?」


ベテトレ「問題ありません、いつでも出発可能です」


チーフ「それじゃあこの荷物(↓2)を早速↓5のところまで運んでほしいんだけど」


ベテトレ「かしこまりました、早速届けにいきます」


ベテトレ(これが元を取り戻すための最初の仕事だ、頑張るぞ!)

ベテトレ(このライダースーツを届ければいいのか、しかし凄く…その…あれだな)


ベテトレ(こんなの私じゃとても恥ずかしくてきれない…)


ベテトレ(届け先は…のあだと?)


ベテトレ(そういえば彼女のことはまるでわからないな、レッスンも息一つ切らさずにこなしたり謎が多い)


ベテトレ(どんな家にすんでいるのか気になるが、まあこれから行けばわかるだろ!)カチャ


ベテトレ(早速出発だ、早めに終わって給料を貰おう)


ブロロロロロロロロ




亜季「ターゲット出発、こちらこれより追跡を開始する」

ベテトレ(ライダースーツということはのあもバイクに乗るのか?)


ベテトレ(それとも仕事で何か使うのか?)


ベテトレ(まさか彼の趣味ではあるまいな…)


ベテトレ(ここは一人のトレーナーとして何に使うのかを聞き出したほうがいいかも知れないな)


ベテトレ(おっと、次はここを左か)


ブロロロロロロロ



亜季「なんというドライビングテクニック!目標を見失わないようにするのがやっとであります!」

十数分後


ベテトレ「住所はここであっている…だとしたらここが高峯のあの家になる…」


ベテトレ「…」キョロキョロ


ベテトレ「他にそれらしいところはない、それじゃあやはりここが高峯の家なのか?」


ベテトレ「何度確かめても、結局ここになる」


ベテトレ「まさか…だとしたら」ゴゴゴゴゴゴ


ベテトレ「高峯は↓3に住んでいたということになるのか!」

ベテトレ「見かけでは想像もできないほどの…」ゴゴゴゴゴゴ


ベテトレ「和風のお屋敷ッ!!!」コテーン!


ベテトレ(前からただものではないと思っていたが…文字通り只者ではなかった…)


ベテトレ(まさに寡黙の女王…私たちの住んでいる家とは大違いだ)


ベテトレ(…おっと、驚いている場合はないな、早くチャイムを押さないと…)




亜季(なんでありますかあの何かありそうな大きな屋敷は!?)

ベテトレ(・・・)ドックンドックン


ベテトレ(何を動揺しているんだ私は…、たかが一人のアイドルにライダースーツを届けるだけだろ)


ベテトレ(落ち着くんだ、深呼吸深呼吸…)ヒッヒッフゥー


ベテトレ「…よし!」


ぴんぽ~ん


ベテトレ「・・・」


ベテトレ「・・・?」


ぴんぽ~ん


ベテトレ「・・・」


ベテトレ「・・・」

ぴんぽ~んぴんぽ~んぴんぽ~ん


ベテトレ「・・・」


ベテトレ「なぜ出ないんだ…まさか留守なのか?」


ベテトレ「そうか…留守なら仕方ないな…ならこれはまた後で届けるか」


ベテトレ「今思えばこれでよかったのかもしれない…そうだ、アイドルの素性を探るなんてトレーナーとしてやってはいけない…」クルッ


ガチャ


↓2「はい」


ベテトレ「っ!?」ビクッ!

P「どちら様でしょうか?」


ベテトレ「…あっ…いや…」


P「あれ?トレーナーさんじゃないですか?どうしたんですかそんなところで?」


ベテトレ「なっ!?き、君がなんでここにいるんだ!?おかしい…確かに住所はここであっているはず…」




亜季「むむむっ!あそこにいるのはプロデューサー殿!一体どうして…」


亜季「まさかトレーナー殿はこっそりプロデューサー殿に会いに…」


亜季「なんと度し難い…」

ベテトレ「君がなんでここにいるんだ!?」


P「へ?」


ベテトレ「住所が正しければここは…」


P「いやなんでってそりゃ…↓3ですから」

ベテトレ「じ…じじ…」ゴゴゴゴ


ベテトレ「実家だとォ!?」


P「あれ?言ってませんでした?ここが俺の実家だって」


ベテトレ「聞いてないぞそんなこと!まさかこんな豪勢な屋敷で生まれ育ったなんて…」


ベテトレ「一体どうなっているんだ…」


P「いや実は俺の父親デパートを複数経営していてですね、それでこんな家に…」


ベテトレ「あ、いやそれもあるが…」


ベテトレ「実はこのライダースーツを高峯名義でここに届けてほしいという仕事を貰ったんだが」


ベテトレ「一体どういう訳なのか教えてくれないか?」


P「↓2」

P「ああ、それは俺とのあは親戚なんですよ」


ベテトレ「し、親戚…?」


ベテトレ(兄妹?それとも従兄妹か従姉弟だったのか?)


ベテトレ「い、いやそんなことはまったく聞かされてないぞ」


P「今まで尋ねてきませんでしたからね、聞かれてない質問には答えられませんよ」


ベテトレ「う、確かにそうだが」


P「それよりこんなところにいたら風邪ひきますよ、中に入ったらどうですか?」


ベテトレ「あっ、いやだが私は仕事が…」


P「遠慮せずにさあさあ!」


ベテトレ「ちょっ…ちょっと!」



亜季「ああ!中に入っていったのであります!」

コテーン


ベテトレ「ここが彼の実家か…まるでタイムスリップしたみたいだ」


P「はい、ここに印鑑を押せばいいんですね」


ベテトレ「ああ、そこでいい」


P「よしっと…おおーい!のあ、お前に届け物だぞ!」


コツコツコツコツ


のあ「…届け物?」


P「ああ、お前宛にライダースーツが届いたぞ」


のあ「そう……やっとなのね…」


ベテトレ(あれが普段の高峯か…驚いた、家の中では↓3の恰好をしていたのか)

ベテトレ「メイドの恰好…だったの……かァ!?」


メイドのあ「トレーナーさんが届けにきてくれるのは……意外」


P「ほら、お前が欲しがってたライダースーツだ」


メイドのあ「ええ、そろそろ来ると思っていた……ふふっ、これで更なる輝きに近づけるわ」


ベテトレ「高峯…なんで家なのにそんな…コスプレをしているんだ?」


メイドのあ「コスプレ……?」


ベテトレ「その格好だ!メイドなど明らかにおかしいだろ!」


ベテトレ「どこぞの何葉原でもない限りその服はあまりにも…///こことは不釣り合いだ!」


メイドのあ「この服を着ている理由………そうね…強いて言うなら…↓3ね」

メイドのあ「強いて言うなら、アイドルの高めを目指すこと…かしらね……」


ベテトレ「はぁ?」


メイドのあ「この衣装が……私をさらなるステージに登らせることができる………」


メイドのあ「………そして、私自身ですら知らない隠された輝きを、見せられる。そのために着ているの」


ベテトレ「そうなのか…。よくわからないがいい心がけじゃないか」


メイドのあ「……ということでいいのかしら?貴方の言い訳」


P「!?」ドキッ


ベテトレ「い、言い訳?」


メイドのあ「この服でさらなる高みを目指すのは本当よ。…ただ、この服は彼の趣味でもある」


メイドのあ「私は高みを目指すと同時に彼の趣味に付き合わされているのよ…」


P「お、おい!今それを言うのか!?」

ベテトレ「ほ…ほほう、そうかそうか…。君という男はどこだろうとその性癖を晒すのが好きらしいな…」ワナワナ


ベテトレ「一体いくつ性癖を持ち合わせているんだ…」ワナワナ


P「うっ…うぅ…」


ベテトレ「君という男は、本当に変態なんだな!」


P「い、家まできて怒らなくても…いいじゃないですか……」シュン…


のあ「それにしても、まさかトレーナーがここにくるなんて…思ってもみなかったわ…」


のあ「これも何かの縁……どうかしら?一緒に↓2でも」


ベテトレ「何!?」

ベテトレ「な…ななな何故私まで君ら兄妹の趣味に付き合わなければならないんだ!?」


メイドのあ「……彼は事務所のアイドルにぴったり合うメイド服を数多く持っているわ」


P「ははは、仕事でみんなに着せているメイド服は全部俺の家から持ってきているんだ」


ベテトレ「な、なんて度し難い…」


メイドのあ「……そして当然、貴方たちトレーナーの分も……ね」


ベテトレ「なっ!わ、私は嫌だぞ!こんな…は、恥ずかしい恰好など…第一私はそんなものを着る年では…」


P「のあ!やれ!」


メイドのあ「かしこまりましたご主人様…」グググッ


ベテトレ「待て!やめろ!おいったら!や…やめろ!やめてェ!!!」


バタン




亜季「…おかしい、あれからしばらく待っても出てくる気配はない…」


亜季「まさかトレーナー殿の身に何か危機が…!」


亜季「だとしたら早く様子を確かめなくては…どこか覗ける場所は…」

一方


メイドのあ「着替え…終了したわ」


メイドベテトレ「い、妹ならまだしも…この私にこんなものを着せるとは…///」


P「おお…!さっすが俺だ!やっぱり俺が作ったデザインは完璧だな!」


メイドベテトレ「何が完璧だ!こんな破廉恥なメイド服を着せるなんて!」


メイドベテトレ「ヘソ出しに…↓3など…恥ずかしいではないか///」


P「何言ってるんですか!ヘソはベテトレさんのチャームポイントでしょ!」


P「↓3も最高に似合ってますよ!」


メイドベテトレ「うぅ…」

メイドベテトレ「君という男は…メイドだけでなく足フェチでもあるんだな…」


メイドベテトレ「つくづく…本当に……」


メイドベテトレ(もう恥ずかしさと怒りを通り越して何も言う気が起きない…)


メイドのあ「それで、メイドを二人に増やしてどうするつもり…?」


P「そうだなぁ…」


メイドベテトレ「まだ何かやるのか!?」


P「まあ、客人にはちゃんとお持て成ししないと」


メイドベテトレ「これのどこが持て成しだ!!!」

その頃


亜季「ここも違う…ここじゃないし……ここはカーテンが閉まってる」


亜季「無駄に大きいよここ、トレーナー殿はどこでありますか~…」


亜季「ええい!嘆いていても何も解決しない!もっとちゃんと探さないと…」


ワイワイ


亜季「むむっ?どこかしら声が…」


亜季「この窓からでありますな」ヒョイ


亜季「!?」


亜季「こ…これは…!」ゴゴゴゴゴゴゴ


亜季「プロデューサー殿たちが↓2しているであります!」

メイド×3「それではごゆっくりどうぞ」


バタン


メイドベテトレ「家政婦までメイドとは…あれも君の趣味か?」カチャカチャ


P「いや、あれはオヤジの趣味さ、オヤジもメイドが大好きなので」モグモグ


メイドのあ「私の家族……私以外は全員変態、覚えておいたほうがいいわ」


P「お、おい!そんな言い方は!」


メイドベテトレ「ああ、よく覚えておくよ、彼がものすごく変態だということをね」モグモグ


P「うぅ…」


メイドベテトレ(それにしてもこれうまいな、彼らはこんなうまいものをほぼ毎日食べていたのか、羨ましい…)



亜季「お、おいしそう…」ジュルッ…

亜季「ああ…あんなの見てるとさっきパンを食べた私が情けなくなっちゃう…」オットット


亜季「っていうか、なんでトレーナー殿がランチを楽しんでいるのでありますか!」グラッ


亜季「ああ羨ましい…私もたべた…たたたたっ…たわわっ!」


どんがらがっしゃあああああん!!!


メイドのあ「何事?」


メイドベテトレ「な、なんだ!?」モグモグ


P「外からだ!」

亜季「うっ……うぅ…私としたことが…つい食べ物に目を奪われ…」


亜季「いたたたたた…腰打ったぁ…」


P「誰だ!?」


亜季「!?(見つかった!)」ビクッ!


P「あ、亜季さん?どうして」


メイドベテトレ「一体何が…って亜季!?」


メイドのあ「どうしてあなたがここに…?」


亜季「あ…ええっと、その……」

亜季「そ、そう!さっきバイク姿のトレーナー殿を見かけたのであります!」


メイドベテトレ「わ、私か…?」


亜季「はい!猛スピードでどこかに行くのが見えたので気になってついてきたらここに着いて…」


亜季「そしたら中に入っていったので気になって見てみたら優雅にランチをしているメイド姿の二人をみたわけでありまして…」


P「覗きとは趣味悪いぞ」


亜季「偵察と呼んでほしいのであります!」

亜季「それで、よろしいのですかトレーナー殿?」


メイドベテトレ「何?」


亜季「見る限り何か宅配の仕事をしていた気がするのでありますが、こんなところで油を売ってていいのですか?」


メイドベテトレ「あっ…」


メイドベテトレ「ああああああああああああああああ!!!こんなことしてる場合じゃなかった!」


メイドベテトレ「急いで帰らなければ叱られる!悪いが帰らせてもらうぞ!」


P「そうですか、何か悪いことしちゃったな」


メイドベテトレ「まったくだ!」


メイドのあ「これ…トレーナーさんの昼食の残りよ、タッパーに入れておいたわ」


メイドベテトレ「ああ、ありがとう。じゃあまた事務所で会おう」

ブロロロロロロロロロロロロ!!!


メイドのあ「行ったわね」


P「忙しそうだなベテトレさん、もっと余裕持たないと」


ぎゅるるるるるる~


P「…ん?」


亜季「あ…あはははは///私としたことがお腹空いちゃって…」


メイドのあ「それじゃあ……一緒に昼食の続きでもどうかしら?」


亜季「それじゃあ…お言葉に甘えて…///」


P「じゃあはいこれ」つメイド服


亜季「ゑ?」キョトン

メイドベテトレ(ああもう…!ほんっっっとうに彼には困らせられる!)


メイドベテトレ(初日早々これなんて…私としたことが情けない…)


メイドベテトレ(しかし足寒いな、行きはこんなに冷えたか?)


ブロロロロロロ





↓3「!?メイドさんがバイク乗って走ってる!?」

美嘉「あ…あんなメイドさん初めみたわ…」


美嘉「街中であんな恰好で走るなんて…相当弾けているわね、寒いのにヘソ出すなんて…デザインもアタシの衣装以上に過激だし」


美嘉(…でもあれくらいの過激な恰好ならみんなももっと注目しちゃうかな?)


美嘉(…って何考えているのよアタシ!いくらアタシでもあんなもの街中で見せたら公開処刑ものじゃないの!恥ずかしい!)


みりあ「美嘉ちゃん、どうかしたの?何か見つけたの?」


美嘉「あ…う、ううん!なんでもないよ★さ、行こっか!」


みりあ「うん!」


美嘉(それにしてもさっきの顔どこかで見たような…)


美嘉(…ま、いいか。さっきのラジオのネタにしておこっと)

そして…


メイドベテトレ「すいませんチーフ、遅れてしまって…」


チーフ「あ~…、大丈夫だよ、なんか息切らして戻ったみたいだけど大丈夫、ちゃんと間に合ったよ」


メイドベテトレ「え?」


チーフ「少しの遅刻は大目に見てあげるけどセイさんちゃんと仕事を成し遂げたじゃないですか」


チーフ「別に誤る必要はないですよ、お疲れ様」


メイドベテトレ「ど、どうも」ホlッ

チーフ「で、何その恰好?」


メイドベテトレ「え?」


メイドベテトレ「…あ!?こ、これは…///」カアアアア


チーフ「間に合ったのはいいけどさ、荷物を届けてから帰ってくる間に何があったわけ?」


メイドベテトレ「そ、それは…配達先の相手にいろいろ着せられたりされて…」モジモジ


チーフ「そしてその恰好のまま帰ってきたのは遅刻しそう担ったから慌てて戻ってきたと?」


メイドベテトレ「は、はい!そうです!それで…」モジモジ


チーフ「理由はどうあれいい年した女性がメイド服のままバイクに乗るのはいかんでしょ、恥ずかしい」


メイドベテトレ「あ…あぁ…その……」


チーフ「セイさん…アンタクビ!」


メイドベテトレ「」ガーン!

ベテトレ「初日からクビになってしまうとは…我ながら情けない……」


ベテトレ「これも全部プロデューサーの…!」


ベテトレ「…いや、彼にあたってもしょうがない…ここは次の仕事を見つけないと…」


ベテトレ「とは言ったもののどうしたら…」


ベテトレ「う~ん…」


↓3「どうかしましたか?」


ベテトレ「…ん?」

仁奈「どうかしたのでごぜーますか?」


ベテトレ「仁奈か…実は…」


ベテトレ(…いや、彼女にこのことを相談しても野暮なだけか…むしろ無様な大人だということを晒け出すだけになる)


仁奈「何か悩みを抱えてやがりますね」


仁奈「ここはトレーナーさんの持っているトレーナーシャツを着てトレーナーの気持ちになって考えるですよ」ヌギヌギ


ベテトレ「なっ…いつの間に…!」


仁奈「う~ん…。これはかなりやべーでごぜーますね」


仁奈「つまり失くした金を稼ぐために仕事が欲しいのですか」


ベテトレ「すごいな、まるで見透かされているみたいにわかるんだな」


仁奈「えへへ♪」

仁奈「トレーナーさんはこんな仁奈にたくさん優しくしてくれたから、仁奈もトレーナーさんに恩返しがしたいです!」


ベテトレ「恩返しって…まだそれができる年じゃないだろ、無理しなくていいぞ」


ベテトレ「君のその優しい気持ちで充分だ、ありがとう」


仁奈「仕事…欲しくねーですか?」


ベテトレ「!?」ドキッ!


仁奈「仁奈、心当たりあるでごぜーますよ」


ベテトレ「…」


ベテトレ「な…」ゴゴゴ


ベテトレ「何があるんだ?」ゴゴゴゴゴゴ


仁奈「↓2でごぜーます」


仁奈「ヒーローショーのスーツアクターでごぜーますよ」


ベテトレ「ヒーローショーの…スーツアクターだと!?」


仁奈「友達になったスーツアクターのおじさんが少し腰痛めて代役を探しているです」


仁奈「トレーナーさん、体力あるから、もしよろしかったら相談してもいいですよ」


ベテトレ「スーツアクターかぁ…」


仁奈「どうしやがりますか?やるですか?」


ベテトレ「金さえ稼げばそれでいい、何でもいいからぜひ頼む」


仁奈「わかったでごぜーます!すぐに連絡するですよ!」プルルルル


仁奈「もしもし…仁奈ですけど」


ベテトレ(子供なのに下手な大人よりしっかりしてるな…私も見習わないと…)

ヒーローショー


ワイワイ ガヤガヤ


梨沙「ヒーローショーなんて子供っぽいわね、ただ着ぐるみに声当てて戦うふりしてるだけじゃないの」


光「おい!ヒーローショーをバカにしたな!あの憧れのヒーローがテレビ越しじゃなくて間近で見られるいい機会なのに!」


晴「ここまで来て喧嘩するなよ二人共、今回のはいま巷で有名なふらっしゅ…もぶ?とかいうのを使って迫力あげるらしいし」


晴「煙とかを無駄に吹き上げる下手なヒーローショーより面白いと思うぜ、文句言うなら見終わってからにしろよな」


光「そ、そうだ!文句は見終わってからだ!」


梨沙「わかったわよもう…」


P「はいはい、みんな周りに迷惑かけないようにしろよな」




ベテトレ「仁奈から貰った大事な仕事だ、失敗するわけにはいかない」

シャド◯ムーン「ふはははははははは!!!無駄だ!貴様等ライダーの動きは、すべて見切った!」


ウィ◯ードインフィニティ「クソ!こうなったら…」ハイハイハイハイハイタッチ!プラズマシャイニングストライク!!!


鎧◯・極「これで…」キワミスカッシュ!!!


二人「ハァ!!!」ブン!


シャド◯ムーン「無駄だと行っている!」ビビビビビビビビビビ!!!


ライダーたち「うわあああああああ!!!」



梨沙「ひぃぃいいいぃぃいいい!!!」ガクブル


光「お…おお!」


晴「うわすげぇなふらっしゅもぶって、マジでビームでてやがる」


P「………」

シャド◯ムーン「ふははははははは!!!どうやら強くなりすぎたようだ、これで貴様等ライダーも終わりだ!」


「待て!」


◯ャドームーン「…むっ!?」


RX「そこまでだシャドームー◯!これ以上貴様の好きにはさせない」


シャ◯ームーン「貴様…バカな、確かに始末したはず!?」


光「キターーーーーーーーーーー!!!」


梨沙「ちょっとうるさいわよ」



ベテトレ(せ、狭い…それに…視界があまりよくないな…、だかそんなことでヘコたれる私ではない!)


RX「今度こそ、貴様の野望を終わらせてやる!」

RX「リボルケイン!」


シャドームー◯「サタンサーベル」


シャドームー◯「いいだろう。蘇ったなら再び地獄に送り返せばいいだけだァ!」


RX「とう!」


シャドーム◯ン「ハァ!」


カキン! カキン!


RX「ええい!」


カキン!


ベテトレ(はぁ…この中…暑い……)

RX「この…!」


カキン!カキン!カキ………


ベテトレ「むっ…!?」


シーン…


ベテトレ(な、なんだ?急に音が止んだぞ?)




音響係1「あっ…クソ!なんで音が出なくなったんだよ!」


音響係2「だから新しいの買い直せと言っているだろ!早く何とかしろ!」



ベテトレ(…どうやら何かしら音響の方に不具合があったらしい…)


ベテトレ(だがアイドルですら切り抜けられたこのトラブル、この私だって切り抜けられないはずがない!)


ベテトレ(アドリブで何とかする!)

RX「…」スッ


シャドー◯ーン「!?」


RX「…いくぞ!(裏声)」


シャドームー◯「…こい!(しわがれ声)」


RX「タァ!!!」


カチッ!パチ!パンッ!


光「いけいけ!」


梨沙「なんか声変わってなかった?」


P「言ってやるな、大人の事情だ!」

カチッ!パチ!パンッ!


ベテトレ「この…喰らえ!」


ゲシッ!


シャド◯ムーン「うぐっ!」


ガクッ


シャドーム◯ン「うぅ…」


ベテトレ(しまった!つい本気で蹴りを入れてしまった!どうしよう…)


ベテトレ「↓2」

ベテトレ「ど、どうした!早く立て!」


シャドー◯ーン「うぅ…」


梨沙「うわ今の絶対入ってたわよね思いっきり」


P「ああ…たまにあるんだよなああいうの」


シャドー◯ーン「とぅ!」


RX「はぁ!」


カチッ!パチ!パンッ!


ベテトレ「ごめんなさい…」ボソリ


シャ◯ームーン「…」


カチッ!パチ!パンッ!


シャ◯ームーン「…いえ、大丈夫です」ボソリ


ベテトレ「ありがとうございます」ボソリ



カチッ!パチ!パンッ!


晴「なんか口数少なくなったしただチャンバラやってるだけだし、なんかつまんなくなってきたな」


梨沙「そうね、アンタはどうなのよ光」


光「う…ううん…」


ベテトレ(ええい!音響は何をやっているんだ!こうなったら…)


ベテトレ「シャ◯ームーン!次で終わりだ!」



音響係1「よし!直ったぞ!」ぽちっ


音響係2「おい、そのボタンって…」



ベテトレ「次で貴様を『↓3』!!!」


ベテトレ「え?」

RX「私の友達にしてやる!!!」


ベテトレ(な、直ったのか…だがなんだこの台詞は?)


シャドームーン「RX…貴様…何を…」


音響係1「やべぇ!間違えた!こっちじゃなかった!」


音響係2「ああもうお終いだ!もう下手に触るな!収拾がつかなくなる!」


音響係2「とりあえずBGMだけは流しておこう、後はなんとか隙を伺って…」


ベテトレ(落ち着け…落ち着くんだ…直ったのなら次の台詞を待つまで…)


テンッテン テテテン…テン


ベテトレ(BGMしか流れてこないだと…!?)

RX「我のものにしてやるわ!!!」


ベテトレ(な、直ったのか…だがなんだこの台詞は?)


シャドームーン「RX…貴様…何を…」


音響係1「やべぇ!間違えた!こっちはシャドー◯ーンの台詞だった!」


音響係2「ああもうお終いだ!もう下手に触るな!収拾がつかなくなる!」


音響係2「とりあえずBGMだけは流しておこう、後はなんとか隙を伺って…」


ベテトレ(落ち着け…落ち着くんだ…直ったのなら次の台詞を待つまで…)


テンッテン テテテン…テン


ベテトレ(BGMしか流れてこないだと…!?)

ベテトレ(くぅ…なんでこうトラブルばかり起きるんだ…仕方ない…ここはアドリブで)


ベテトレ「シャ、シャ◯ームーン…俺たちは昔、兄弟みたいに仲のいい友達だった」


ベテトレ「それがあの時以来、洗脳されたお前は何度も俺に挑んで、倒された後も復活しては俺に挑みかかった」


ベテトレ「もうよさないか、これ以上、友と戦うのはごめんだ」


シャドー◯ーン「RX…」


ベテトレ「次でシャドームー◯としてのお前を終わらせる!これで…この因縁に決着をつける!とう!」


音響係2「いまだ!効果音!」


音響係1「はい!」


ブスッ


シャドーム◯ン「うぐぅ!」

シャドー◯ーン「あ…あぁ…」


シャドーム◯ン「RX…」


RX「シャ◯ームーン…」


光「なんだこの茶番」




音響係1「なんとかなりましたね」


音響係2「そうだな、ふぅ…」ポチッ



二人「あっ」


シャドームー◯『↓3』

シャ◯ームーン『俺は正気に戻った!』


RX「え?」



音響係1「おい何やってるんだよ人のこと言えないじゃないか!そっちは洗脳されたライダー側の台詞だぞ!」


音響係2「くそ!こうなったら無理やり直すしかない!」



シャドー◯ーン『俺はもう大丈夫だ!助かったぜ!』


シャドー◯ーン『これで俺とお前はもうダチだぜ!』


シャドー◯ーン『お前の熱さ…泣けるでェ!』


ベテトレ「あ…え?」

鎧◯『悪は去った!もう大丈夫だ』


ウィザー◯『だがまたいつ現れるかわからない…』


シャドー◯ーン『また現れたときは』


RX『皆殺しにしてやる!』


「彼ら仮面◯イダーがいる限り、悪は絶対に世界を征服できない」


「戦え仮面◯イダー、ガンバレ仮面◯イダー、世界の平和は仮面◯イターが守る!」


ビートシューター「…」


光「…」


P「フンw………」




メイド亜季「なんとかなったようでありますな」

チーフ「おいどうしてくれるんだこれは!」


音響係たち「も、申し訳ございません!」


チーフ「なんとかなったもののあんな失敗するなんて!」


チーフ「観客の皆さん微妙な顔して帰っていきましたよ!」


音響係たち「本当にすいませんでした!」


チーフ「もう…ああ、セイさんたち、よくあんな状況を切り抜けられましたね」


チーフ「本当に有難うございました」


ベテトレ「い、いえ。こちらもなんとかなってよかったです」

チーフ「これは報酬です、受け取ってください」


ベテトレ「こ、こんなに!?」


チーフ「はい、想像以上の働きをしてくれたのでそのお礼です」


チーフ「本日はどうもありがとうございました」


ベテトレ「い、いえこちらこそどうもありがとうございました」


チーフ「あんたたちは後で上から叱ってもらうよう頼んでおきからね!」


音響係たち「ふぇぇ…」

ベテトレ「まさかこれほど貰えるとは思わなかった。これはうれしい誤算だな」


ベテトレ「だがまだ姉妹たちに顔を合わせるにはまだ少し足りないか…」


ベテトレ「どうしたものか…何かいい方法は…」ブツブツ


↓2「ベテラントレーナーさん」


ベテトレ「ん?」クルッ


↓2「話は聞きました」


ベテトレ「君は…?」

ベテトレ「西島じゃないか、どうしたんだ?」


櫂「ルーキートレーナーさんから聞きました!金に困ってるらしいですね!」


ベテトレ「うっ!(あのおしゃべりめぇ…)」


櫂「もしよかったらいい仕事がありますけどやってみませんか?」


ベテトレ「あるならありがたいが何故?」


櫂「いや~、困っている人がいるのに見過ごすのはいけないかなって思って!」


ベテトレ「まあ仕事があるなら引き受けないわけにはいかないな」


ベテトレ「わかった、引き受けよう。それで、仕事の内容は何だ?」


櫂「↓3ですね!どうですか?」

ベテトレ「スイミング…スクールの……コーチだと!」


櫂「い、いやですか?」


ベテトレ「とんでもない!私に打ってつけの仕事じゃないか!」


ベテトレ「今までは不慣れの仕事ばかりだったが教える立場となると話は別だ!」ワクワク♪


櫂(すっっごく嬉しそう、よっぽど前の仕事があれだったのかな?)


櫂「それじゃあ電話番号と住所とスイミングスクールを教えますので、そこに連絡してください」


ベテトレ「ああ、ありがとう櫂、恩に着るよ」


ベテトレ(これは今までの中でスムーズにできそうだ!)

数日後


ベテトレ「というわけでコーチをすることになったのだが…」


ベテトレ「まさか生徒が↓3だったとは…予想外だ」

奏「まさかトレーナーさんがコーチをしてくださるなんてね…」


奏「まるでいつものレッスンを受けているみたい、これも何かの縁かもしれないわね」


ベテトレ「本当、奇妙な縁だな」


ベテトレ(他人ならまだしも…いつも合う相手をレッスンするのはやり辛い…)


ベテトレ(しかも奏の他にも↓1と↓3まで一緒か。まいったな)


ベテトレ(別に隠している訳ではないが…私が地道に金を稼いでいることはあまり知り合いに知られたくないなぁ…)


奏「それではトレーナーさん、レッスン、お手柔らかにお手がいしますね」


ベテトレ「ああ、わかった」

ベテトレ「それじゃあ、事務所じゃないがここであったのも何かの縁だ」


ベテトレ「ビシビシいくからな!覚悟しておけよ!」


奏「はい!」


アナスタシア「ダー」


友紀「わかりましたァ!!!」


ベテトレ「ではいくぞ!まずは準備体操から…プールに入る前は体操だ!はい!」


イッチニーサンシー ニーニッサンシー




ブクブクブク


亜季「潜水も敵に気づかれないようにするための手段であります」


ブクブクブク

ベテトレ「よし、体操終わりだ。次はプールに入ってウォーキングだ」


アナスタシア「泳がないの、ですか?」


奏「水に慣れるようにするために歩くの、急に泳いだりして吊ったりしたら危ないものね」


アナスタシア「ダー、わかりました」


ベテトレ「よし、歩くぞ」


ジャッブジャッブジャッブジャッブ


ベテトレ「イッチニー、イッチニー…って!」


ベテトレ「コラ姫川!↓2をするな!歩け!」

ベテトレ「誰が水面を歩けと言った!!!水中を歩け!」


友紀「やっぱ水の中より上を走った方がいいと思って!!!」シュバババババババ


友紀「ほら、水の中だとこのあたしの肉体美が見えなくなるし水着も見られなくなるけど上なら見れるし」シュバババババババ


アナスタシア「クルート!すごい!です!水の上、バシャバシャ!あやめのようです!」


ベテトレ「これは水遁のレッスンではない!水泳のレッスンだ!黙って水の中に潜れ!」


友紀「えー、でも水の上歩いた方が目立つけどな」シュババババ


ベテトレ「目立つ目立たないの問題ではない!」


友紀「でも~」


ムギュ


亜季「ふごっ!?」

友紀「ん?何か踏んだ?」


ベテトレ「姫川、ここでもお前が言うことを聞かないなら…」


ベテトレ「↓3してやる!」

ベテトレ「この私が…」バシャバシャ


ベテトレ「本気で………」バシャバシャバシャバシャ


ベテトレ「くすぐりしてやる!!!」


友紀「え!?」


奏「まあ、トレーナーさんすごい剣幕」


アナスタシア「怖いですね」


ベテトレ「覚悟しろ姫川!」ガシッ!


姫川「ああ!ちょっと!足引っ張らないで!沈む…」


ベテトレ「はぁ!」ググッ


姫川「うわっ!?」バシャアアアアン!

ベテトレ「ふふふ…日頃の鬱憤をお前ではらさせてやる!」


友紀「えっあ…ちょっ……まっ!?」


ベテトレ「ほらこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!」


コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ


コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ


友紀「あひゃはははははははは!!!あっ…そこだ…みゃははははははハハハ!!!!」ゲラゲラ


コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ


友紀「アハハハハ!!!そこダメ///ダメだから!そこ弱いの…あはは//」ゲラゲラ


ベテトレ「まだまだだァ!」


コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ


友紀「はっ…はあ♥ ははアァ…♥!!!」ビクン!


奏スタシア「「おお…」」

友紀「は…はは♥あはは♥」ビクンビクン!


ベテトレ「しばらくそこで反省していろ」


奏「意識がホームランしちゃったみたね」


アナスタシア「ハラショー、あれ、みくにやったら喜びそうですね」


奏「えげつないことを考えているわね…」


ベテトレ「さて、一人減ったがレッスンを再会するとしよう」


ベテトレ「次は泳ぎの練習だな」

十数分後


バシャバシャ


ベテトレ「よし、いい感じになってきたぞ」


ベテトレ「フォームが整ってきたな。流石といったところだな」


奏「ふふっ、水も滴るいい人魚…ってところかしら?」


奏「どうトレーナーさん、今の私、あなたの期待に答えられているかしら?」


ベテトレ「ああ、完璧だ。見事なものだよ」


ベテトレ(本当に完璧だな。しかもこれで17ときた…嫉妬するくらい羨ましい)

奏「そう、完璧なのね」


奏「これで彼がいてくれたらもっと完璧になると思ったけどね…」ボソッ


ベテトレ「ん?何か言ったか?」


奏「いいえ、なんでもないわ」


奏「ところで私のことばかりでなく、他の人のレッスンも見た方がいいと思いますよ」


奏「例えば、そこで私より綺麗に泳いでいるアナスタシアや↓1とか」

泉「ふぅ、浮き輪に乗って戯れるのもいいけど、プールに来たなら泳がないとね」バシャバシャ


泉「どう?トレーナーさん、今の私…うまく泳いでた?」


ベテトレ「ああ、君もなかなかのものだよ」


泉「そう…、泳ぎに理屈とか通じないものだと思っていたけどそうでもなかったようね」


泉「ありがとう、トレーナーさん…。本当に頼りになりますね」


ベテトレ「なに、トレーナーとして当然のことだ」


ベテトレ(なんだか…、みんなが年の割に大人びすぎていて居辛いな…)ショボン


ベテトレ(いやいや、いくら大人びても所詮は外面上の大人、内面はまだ子供だ、動揺するな)

ベテトレ「それじゃあちょっと休憩に入ろうか、みんな、あがってくれ」


一同「はーい」


ジャブジャブ



アナスタシア「フー…」


ベテトレ「ほら、水だ。受け取れ」


アナスタシア「ダー。スパシーバ」


ベテトレ「どういたしまして」

ベテトレ「うっ…う~ん!」


ベテトレ(あ~…肩が重い…私も年には勝てないな…)


アナスタシア「アー、トレーナーさん」


ベテトレ「どうした?」


アナスタシア「トレーナーさんは、プロデューサーのこと、どう思ってますか?」


ベテトレ「ん?どうしたいきなり?」


アナスタシア「プロデューサー、誰にでも優しい、トレーナーさんにも優しい」


アナスタシア「私、プロデューサーに感謝しています。トレーナーさんはプロデューサーのこと、どう思いますか?」


ベテトレ「何!?」


奏「あ、それ私も興味あるかも」


ベテトレ「速水までか!?」


友紀「はぁ…はぁ…//」

奏「以前トレーナーさん、プロデューサーさんに何か狭まれたとき、必死に断っていましたね」


奏「それってもしかして…」


ベテトレ「ち、違うぞ!あれは彼が私をアイドルにしようと言ったから断っただけだ!そんなやましいことでは…!」


奏「え?私まだトレーナーさんのいう『そんなやましい』こと…について話していませんけど」


ベテトレ「何!?」


アナスタシア「シトー…やましいって何ですか?」


ベテトレ「あっ…あああ//」


奏「ふふっ、かわいいですね」


ベテトレ「くっ…!」


ベテトレ(鎌掛けられた…くっ!この私に恥を欠かせるとは…)


ベテトレ「な、なら君は彼をどう思っているんだ!」


ベテトレ(あのメイドフェチ足フェチの彼を!!!)


奏「プロデューサーですか?そうですね、私にとって彼は↓3ですね」

奏「初恋の人ですね」


ベテトレ「は…はつこい?」


アナスタシア「オー、ピェールヴァヤ・リュボーフィ!!!」


奏「ええ、恥ずかしながら///」


ベテトレ(あ、あれが好きなのか…?)


奏「一応アイドルである私がこんなことを言っていいのかわからないけど…」


奏「始めてあった時、彼なら私を変えてくれるかもしれないと思ったの。あれは一目惚れだったかもしれないわ」


奏「彼の力は本物よ。彼のおかげで私自身も知らない輝きを引き出してくれてさらなるステージに登ることができた」


奏「彼と一緒にいるうちにこの初恋が確信に変わっていったの」


奏「だから彼が私の期待に答えてくれると同時に私も彼の期待に答えることにしたのよ」


奏「彼の期待に答えられるためにメイド服や生足ハイヒールも履いたわ、あの時は恥ずかしさより楽しさのほうが勝っていたわね///」


ベテトレ(知ってた!?しかも付き合わされていた!?あの男の趣味に!?)

アナスタシア「奏、スゴいですね、それで…キスはもう済みましたか?」


ベテトレ「きっ!?」


奏「そ、それはまだ取っておいているわ。今までからかって迫るふりをしてきたけど…」


奏「本当にするならその時は…」


泉「きゃああああああああ!!!」


アナスタシア「シトー?」


奏「な、何?」


ベテトレ「ど、どうした大石!?」


泉「↓3が溺れて…!」


ベテトレ「何!まだあがってなかったのか!?」

友紀「ガバゴボガボボガバ!!!」ガバゴボ


ベテトレ「さっき伸びていたのにどうして!?」


泉「意識がはっきりしたあと水飲もうと動いたら足滑らせて落っこちたんです!」


ベテトレ「なんだその展開は!?あの短い間にいつの間に!」


奏「早く助けないと!」


ベテトレ「ええい!子供より子供だなあいつは!待ってろ!」ダッ!


ザパアアアアアアアアアアン!

ベテトレ「ほら、暴れるな!しっかりしろ!」バシャバシャ


友紀「ガバゴボ……ガバ!!!」ガバゴボ


ベテトレ「しっかりしろって言ってるだろ…ほら!」バシャバシャ


ピキン!


ベテトレ「うっ!」


ベテトレ(あ、足が……!つった!)


バシャン!!!


友紀「ガ…ガハッ!はぁ…!ぷはぁ!」バシャバシャ


奏「捕まって!」


友紀「はぁ…あっ…がはっ!」キャッチ

バシャアアアアアン!


友紀「はぁ…はぁ…し、死ぬかと思った…」


アナスタシア「大丈夫、ですか?」


友紀「うぅ…結構水飲んじゃった…」ハァハァ


友紀「はっ!トレーナーさんは!?」


ベテトレ「」ブクブク


奏「大変!?」

ベテトレ「」チーン


アナスタシア「気を失ってますね」


友紀「早く助けないと!」オロオロ


泉「で、でもどうしたら!?」オロオロ


奏「とにかくまず応急処置を…」オロオロ


ベテトレ「」


一同「…」


↓2「私が人工呼吸をするわ」

雫「わ、私がトレーナーさんを助けます!」


奏「お願いね、雫」


泉「それじゃあ私は係員を呼んでくる!」ダッ!


ベテトレ「」


雫「…そ、それで、人工呼吸ってどうしたら…」オロオロ


亜季「普通にキスするだけでは効果はないです!」


奏「え!?亜季さん!?どこから現れたの!?」

亜季「人工呼吸にはちゃんとしたマニュアルがあるんです!」


亜季「まずは気道を確保、空気を送り込めるように首の角度を調節して…」


亜季「次に肋骨の下らへんの凹みを6回くらい押す」グッグッグッ


亜季「そしてそこで唇と唇を合わせ息を送り込む」


奏「一体どこでそんな知識を…」


亜季「応急処置の知識も戦場では常識であります!サバゲーでは一度もやったことはありませんけど!」


亜季「さあやることはある程度やりました!早く人工呼吸を!」


雫「は、はい!」

雫「い、いきます!」


雫「はむっ!」ムギュウ


友紀「う…うわ…//」


アナスタシア「オーハラショー」


奏「こ、これは…//」


雫「ふーっ、ふーっ…」ムギュウ


雫「ぷはぁ!」


ベテトレ「」


雫「そんな…どうして!?」


亜季「胸がでかすぎて器官を圧迫しているからでありますよ!」


亜季「これでは空気を送り込めないであります!」


雫「そ、そんな…」

ベテトレ「ぅ…ぅぅ…」


友紀「見て!意識が!」


アナスタシア「でもまだ完全ではありません」


ベテトレ「うっ…」ガクッ


奏「ああ!また気を失ったわ!」


雫「私の胸ってそんなに邪魔なんですか…」ショボン


亜季「早くしないと手遅れになっちゃう!ここは↓2であります!」

亜季「自分が人工呼吸をするであります!」


亜季「奏殿は首をあげてほしいのであります!」


奏「え、ええ…こうね」クイ


亜季「いきます!」ハムッ!


ブチュウウウウウウウウウン!!!


ベテトレ「」


亜季「んっ…ふぅ~…ぷはぁ!」ムギュウ


亜季「はむ…!」


亜季「んっ…ふぅ~…」ムギュウ

ベテトレ「」チーン


亜季「どうして!?」


アナスタシア「亜季、とっても大きい。その胸、邪魔して、助けられない」


アナスタシア「胸に潰されるトレーナーさん、苦しそうでした」


亜季「そ、そんな…この胸が…この胸が邪魔をして…」ワナワナ


奏「大きいのも罪なのね…」


亜季「はっ!そうだ!↓2を使えば簡単に助けられたんでした!」


亜季「なんで忘れてたんだろ!早くこれを使わないと!」


ベテトレ「」チーン

亜季「このLEDを使えば簡単に蘇生できるでした!なんで忘れていたんだろう!」


奏「え…LED?」


亜季「はい!このLEDさえあれば気を失っている人の意識を目覚めさせることができるのであります!」


亜季「まずこのLEDを胸において…」


亜季「次にLEDを光らせて…」ピカー


亜季「もうこれで万事解決であります!」


ベテトレ「」


雫「ええっと…」


奏「…」

亜季「なんで目を覚まさないのでありますかァ!?」


ベテトレ「」ピカー


亜季「聞いた話だとLEDを使えば目を覚ますって言ってたのにどうして!?」


泉「おそらくLEDとAEDを間違えたのでしょうね」


亜季「泉殿!?AEDって?」


泉「これよこれ」


スタッフ「溺れた人はどこですか?」


泉「彼女です!早く」


スタッフ「わかりました、何を考えてここにLEDを置いたのかわかりませんが邪魔なので退かしますね」ポイッ


亜季「ああっ!」

ドン!!!ドン!!!ドン!!!


ベテトレ「がはっ!ごほっ…ごほっ…!」


友紀「やった!目が覚めた!」


アナスタシア「ホッ…」


ベテトレ「はぁ…一体何が…ゲホッ」


雫「さっきまで溺れて気絶したんですよ」


ベテトレ「そうだったのか…」


雫「それで亜季さんがトレーナーさんを助けるためにいろいろしてくれて…」


ベテトレ「亜季?いつの間に…」


亜季「・・・///」

スタッフ「見たところ大丈夫そうですが念のため救急車を手配しました」


スタッフ「救急車がくるまでしばらく安静にしてください」


ベテトレ「わ、わかり…ました……」ハァハァ


亜季「…」


ベテトレ「大和、いつの間に…ここにいるなんて…知らなかったよ」ハァハァ


ベテトレ「だけどおかげで…助かった、ありがとう」ハァハァ


亜季「…」


ベテトレ「…どうしたんだ大和?さっきから…黙り込んで?」ハァハァ

亜季「トレーナーさんの…せいでありますからね…」


ベテトレ「ゑ?」


亜季「こんなに恥かいたの…初めてであります…」


亜季「責任…とってもらいますからね///」


ベテトレ「え…ええ~…」





奏(…あんなの、とても真似できない)


奏(やっぱり本物をするのには、もう少し時間がかかりそうね…)

ベテトレ「とまあ検査を行って特に異常が見当たらなかったから無事に退院」


ベテトレ「そのまま仕事も続けられて無事金を稼ぎ」


ベテトレ「やっとのことで元を取り戻せたというわけだ」


トレーナー「姉さん本当にお疲れさまでした」


ルキトレ「いろいろトラブルがあったようですけど無事に稼げてよかったね」


マストレ「もうこれに懲りて無駄に使うんじゃないぞ」


ベテトレ「そうだな、トレードはリアルマネーじゃなくてスタドリやエナドリでやったほうがまだ安全だ…ふぅ」

ベテトレ「ふぅ…バイク便にスーアクにコーチとは、かなり体に堪えたな、まだ体が痛い」


ベテトレ「まあそれは置いといて、無事に金を稼いだことだし、今度は慎重に投資をしないとな」


ベテトレ「そうと決まれば早速情報検索だ。まずはどの会社が…」カタカタ


ベテトレ「よし、ここにしよう。ここをこれくらいつぎ込んでっと…」カタカタ


ベテトレ「ふっ、やはりデイトレはやめられないな!このギャンブル感が堪らない!」


ベテトレ「さて今度はそうはいかないぞ!前の借りを返してやる!」


数週間後


ベテトレ「また投資に失敗してしまった(´・ω・`)」


マストレ「もう知らん!」


終わり

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