【ガルパン】士「ガルパンの世界か」【ディケイド】 (79)

ガールズ&パンツァーと仮面ライダーディケイドのクロスSSです

※ネタバレ含むかも
 やっと劇場版見れたノリで書いてます
 初SS



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453571860

夏海「見てください士くん!テレビで戦車が走ってます!」

ユウスケ「なんだなんだこの世界は、大丈夫なのか?」

士「上のテロップをよく読め」

夏海「戦車…道?」

士「ああ、一般的な武芸で『乙女の嗜み』らしい」

ユウスケ「へぇ…ってそんなことよりなんだよ、その格好」

夏海「スーツ…サラリーマンですか?」

士「いや、教師らしいぞ」

夏海「あっ、教員証です」

ユウスケ「県立大洗…女学院?」

夏海「の普通科ですね」

士「ああ、今回の俺の役目って奴だ」

ユウスケ「士、お前勉強なんて教えられるのかよ」

士「知らん、まぁどうとでもなるだろ」

~~県立大洗女学院~~

教頭「待ってたよ士くん、早速だが生徒会室に行ってくれたまえ」

士「生徒会室だと?」

教頭「ああ、学園艦は生徒主体なのは常識だろう?」

士「ふん、分かった、生徒会室だな?」

教頭「角谷生徒会長によろしくな」

教頭「おっと、言い忘れたが…『西住』には失礼のないように」

士「…?行ってくる」

~~生徒会室~~

杏「おっ、来た来た、待ってたよん」

士「お前が生徒会長か」

桃「門矢新任教師、一つ言っておこう、この学園艦においては会長が絶対だ」

柚子「桃ちゃん、いきなりそれはないんじゃない?」

桃「桃ちゃんって言うな!…一つ忠告をしてやったまでだ」

杏「かーしま、落ち着け」

柚子「すみません門矢先生…私は小山柚子、生徒会副会長です」

桃「…河嶋桃、生徒会広報だ」

杏「角谷杏、生徒会会長をやらせてもらってるよ」

士「…で?何の用だ?」

杏「あっはっは、急かさない急かさない」

桃「会長、ホームルーム始まるので急いでください」

杏「あれ?そーなの?んじゃ急がないとねぇ」

柚子「門矢先生、これがクラス名簿です」

士「クラス名簿?いきなり担任か?」

桃「担任が産休だから臨時で入って来たんだろう?まさか忘れたのか!」

杏「かーしま、まぁまぁ」

桃「…コホン担当してもらうのは2年A組だ」

杏「ホームルーム始まっちゃうらしいから急いでねぇ」

柚子「何かわからないことがあったら休み時間に生徒会室に来てください」

士「分かった、2年A組だな?」

柚子「はい、そうです」

士「それじゃあな」バタン

杏「よろしくねぇ」

桃「会長、あんなので大丈夫なのですか?」

杏「へーきへーき、どうにかなるって」

最初はここまで
時系列はみぽりんに最初の友達ができた辺り
会長は突撃しに来てません

~~2年A組教室~~

沙織「みほ聞いた?今日入った臨時教師が担任なんだって!」

みほ「うん、どんな人なんだろ」

沙織「そりゃやっぱりイケメンじゃないと!」

華「生徒と教師の恋っていいんですか?」

沙織「愛は正義なんだよ華!『なぁ…沙織君』『ダメです先生…!』『でもこの溢れる君への気持ちは抑えられないんだよぉ』」

みほ「あぁ…」

華「また自分だけの世界に閉じこもってしまいましたね」

沙織「『愛してるよ沙織君…いや沙織…』きゃー!ちょっと!やだもー!」

華「沙織さん、そろそろ始まりますよ」

みほ「席戻らないと」

沙織「えー?これからがいいところなのにー」

華「そもそも男とは限らないんじゃ…」

沙織「そんな夢もないこと言わないでよぉ」

みほ(いい人だといいなぁ)

ガラッ

士「よーし、おまえら席に着け」

みほ(あ、男の人だ)

沙織(イケメン!?)

華(沙織さんの予想が当たりましたね)

士「今日からこのクラスを担当することになった…門、矢、士だ」カッカッカッ

士「別に覚えなくていい」

みほ「えっ…?」

士「何か質問はあるか?」

生徒「はーい、歳いくつですか?」

士「20だ」

華「その首から提げているのはなんでしょう」

士「カメラだ、いずれは世界の全てを写したいと思っている」

ナニソレーオモシローイ

沙織「はいはーい!彼女とかいるんですか!?」

士「さぁな、想像に任せる」

沙織「それっていないって事!?」キラキラ

士「…そろそろ時間か、質問はまた今度だ」

士「それと、この学校は生徒主体らしいから、代表決めて大体はそいつに任せることにした」

みほ(ええっ)

士「面倒だから今ここで決めちまうか」

士「えーっと、西住」

んみほ「えっ?はいっ!」

士「お前やれ」

みほ「わ、私ですか?」

士「この教室に西住はお前だけだ、頼んだぞ」

みほ「あ、あの…」

士「1限の用意しろ、すぐ始まるからな」

士「んじゃ西住は後で職員室に来てくれ、じゃあな」ピシャッ

みほ「」

沙織「おもしろい先生だねぇかっこいいし!」

華「嵐のような方でしたわね」

沙織「みほ大丈夫?」

みほ「う、うん」

華「それにしても代表ですか」

沙織「指名されるなんて凄いよ!」

みほ「私にできるかな…」

沙織「大丈夫だよ!大変だったら私達が手伝ってあげるし!」

華「そうですよ」

みほ「う、うんっ!ありがとう!」

~~職員室~~

士「授業とかいうのも楽だな」

士「とまぁ、今はそれよりこっちか」

士「…っと、来たな」

みほ「し、失礼しまーす」

士「待っていたぞ西住、昼休みに悪いな」

みほ「い、いえっ」

士「そう固くなるな、何も取って食おうってわけじゃない」

みほ「は、はい」

士「単刀直入に言うが…必修選択科目、戦車道を受けてくれ」

みほ「せ、戦車…あの、この学校に戦車道の授業はなかったはずじゃ…」

士「今年から復活するみたいだぞ?あと、これは生徒会の命令でもあるな」

みほ「生徒会…?」

士「ん?知らないのか?この学園艦において会長が絶対…とかなんとか言ってたが」

みほ「あ、あの!この学校には戦車道がないと思ってわざわざ転校してきたんですけど…」

士「知らん、生徒会の奴らに言え」

みほ「必須選択科目って自由に選べるんですよね…?」

士「普通はそうみたいだが、"生徒会長"が言うんじゃ仕方ないんじゃないか?」

みほ「」

士「まぁ運命だと思って諦めるんだな」

みほ「」

士「大丈夫か?」

キーンコーンカーンコーン

みほ「」フラフラ

士「おい…具合悪いなら保健室いけよ」

士「行っちまった…どうみても大丈夫じゃないな」

士「あの様子じゃ戦車道受けるかどうか怪しいな」

士「まぁ受けなかったら受けなかったで生徒会長様に呼び出されるだけだろ」

士「…"西住"ねぇ」

ここまでー

~~2年A組教室~~

教師「次の問題、西住さん……西住さん?」

みほ「」

沙織「みほ」

みほ「ふぇ…?」

教師「どうしたの?気分でも悪い?だったら保健室行きなさい」

みほ「」フラフラ

沙織「せ、先生!私もちょっとお腹が!」

華「私も持病の癪が…」

~~保健室~~

養護教諭「静かに休んでてね」

ピシャッ

沙織「みほ」

華「大丈夫ですか?早退されるのでしたら鞄持ってまいります」

みほ「…ありがとう」

沙織「一体、士先生に何言われたのよ」

華「よかったら話してください」

みほ「…今年度から戦車道が復活するって」

華「戦車道とは、乙女が嗜む伝統的な武芸の?」

沙織「それとみほになんの関係があんの?」

みほ「生徒会長が私に戦車道を選択するように、って」

沙織「えぇ?生徒会?なんで?」

みほ「えっと…それは…」

沙織「なんかの嫌がらせ?分かった!生徒会の誰かと三角関係?」

みほ「ち、違っ」

華「是非戦車道を選択するよう請われるなんて…」

華「もしかしてみほさん数々の歴戦を潜り抜けてきた戦の達人なのでしょうか?」

華「タイマン張ったり、暴走したり、カツアゲしたり!」

みほ「でもなくて…」

沙織「じゃあ何?」

みほ「えっと…私の家は戦車乗りの家系で…」

華「まぁ」

沙織「へぇ」

みほ「でも、あまりいい思い出がなくて…私、戦車を避けてこの学校に来た訳で…」

華「そうだったのですか」

沙織「へぇ…だったら無理にやらなくていいじゃん」

みほ「え…?」

沙織「第一、今時戦車道なんてさぁ女子高生がやることじゃないよ」

華「生徒会にお断りになるなら私たちも付き添いますから」

みほ「…ありがとう」

キーンコーンカーンコーン

華「授業終わってしまいました…折角くつろいでいましたのに」

沙織「あとはホームルームだけだね」

ファーン

みほ「な、なに?」

スピーカー「全校生徒に告ぐ、体育館に集合せよ体育館に集合せよ」

~~廊下~~

スピーカー「全校生徒に告ぐ、体育館に集合せよ体育館に集合せよ」

士「生徒ってことなら俺には関係ないな」

ガラッ

大樹「やぁ士」

士「お前、海東…こんな所にいて大丈夫なのか?不審者として捕まっても知らないぞ」

大樹「僕が捕まるだって?ありえないね」

士「で、この世界はどうだ?めぼしいお宝は見つかったのか?」

大樹「残念だけど、この世界に僕の気に入りそうなお宝はないようだよ」

士「ならいつまでもいないで他の世界に行くんだな」

大樹「まぁまぁ士、そんなに邪険にしないでくれ」

大樹「この世界…君はどう思う?」

士「そうだな、見ている限りそれっぽい事も起こりそうにない平和な世界だ」

大樹「そう、平和な世界だ…だからこの世界にはライダーもいなければその代わりとなる存在もいない」

士「……」

大樹「ならどうして僕らはこの世界に来れたんだろうね?」

士「…さぁな、俺はやるべきことをやるだけだ」

大樹「ふふっ、まぁいいさ、君はこの世界をせいぜい堪能したまえ」バッ

士「ふん…さて、どうしたものか」

~~体育館~~

みほ「えっと…なにが」

沙織「さぁ…」

華「うちの生徒会のやることですから」

みほ「みんな慣れっこなんだ」

桃「静かに!これより必修選択科目のオリエンテーションを開始する!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【来たれ乙女達!】

みほ「……」

沙織「わぁ」

華「素敵…」

桃「実は数年後に戦車道の世界大会が日本で開催されることになった」

桃「そのため文科相から全国の高校大学に戦車道に力を入れるよう要請があったのだ」

杏「んで!うちの学校も戦車道を復活させるからねぇ」

杏「選択すると色々特典を与えちゃおうと思うんだぁ、副会長」

柚子「成績優秀者には食堂の食券100枚、遅刻見逃し200日」

柚子「さらにっ通常の授業の3倍の単位を与えますっ」

杏「とゆーことでよろしくぅ」

~~帰り道~~

沙織「私、やる!」

みほ「え?」

沙織「最近の男子は強くて頼れる女の子が好きなんだって!」

沙織「それに、戦車道やればモテモテなんでしょ?」

みほ「……」

沙織「みほもやろうよ!家元でしょ!?」

みほ「私は…やっぱり」

華「そうですよね、私西住さんの気持ちよくわかります、私も華道の家元なので」

みほ「そうだったんだ」

華「でも、戦車道って素晴らしいじゃありませんか」

みほ「え?」

華「私、ずっと華道よりアクティブなことがやりたかったんです」

華「私も戦車道、やりますっ」

みほ「えぇーっ!?」

華「西住さんもやりましょうよ、色々ご指導下さい」ペコリ

みほ「あぁ…えっと…」

沙織「みほがやればぶっちぎりでトップの成績取れるよ!」

みほ「あぅ…」

沙織「…あれ?士先生じゃん」

士「ん、お前らか…気をつけて帰れよ」

華「はいっ」

みほ「はい…」

沙織「あ、先生先生!」

士「なんだ?何か用か武部」

沙織「世界の全てを写すんでしょ?じゃあそのカメラで私達撮ってよ!」

士「ふん、別にいいぞ」

沙織「やたっ!撮ってくれるってふたりとも!」

華「あらよろしいのですか?では失礼して…」

みほ「……」

沙織「どうしたのみほ!撮って貰おうよ!」

みほ「え?あ…うん…」

士「……」

沙織「ほらほら並んで並んで!」

華「緊張しますね」

士「撮るぞ」

沙織「あ、ちょっと待って!…華、華」

華「どうかしましたか?」

沙織「私変なところない!?大丈夫!?」

華「大丈夫です、いつもの沙織さんですよ」

みほ「あはは…」

沙織「良かったぁ、いいよ先生!ばっちし撮っちゃって!」

士「行くぞ」

カシャッ

~~光写真館~~

ユウスケ「どうだった?」

士「まっ、上々だな」

夏海「そんなこと言って、変なこと教えてたんじゃないでしょうね」

士「それはない、俺に不得意なものはないからな」

ユウスケ「何言ってんだ、この写真はなんだよ」

士「…写真を撮ること以外は、だ」

夏海「この世界も士くんの世界じゃない…」

士「みたいだな」

ユウスケ「この写真、左に写ってる女の子…どうかしたのか?」

夏海「悲しそうな顔してます…」

士「ああ、ちょっとな」

ユウスケ「ふぅん…あっ!聞いてくれ士!ここ海の上なんだよ!」

夏海「そうそう!学園艦とか言ってました!大きい船なんですよ!」

士「知ってる」

ユウスケ「なんだ、知ってたのかよ」

夏海「それじゃ、これはどうです?この学園艦の戦車道が復活するんです!」

士「おいナツミカン…俺はその学校の教師だぞ?」

ユウスケ「この世界、戦車道の他にも香道とか仙道とか…忍道なんて奴もあったな」

夏海「なんだか凄い世界にきちゃったみたいですね」

士「平和そのものだけどな」

栄次郎「みんな、さつまいもが焼けたよ」

キバーラ「栄ちゃん特製の焼きたてよ~」

ユウスケ「おおーっ美味そう!」

栄次郎「ここの名産らしいんでね」

キバーラ「船に名産っていうのも変な話だけどね」

夏海「ホクホクします!甘くて美味しいいいさつまいもです!」

士「そんなにがっつくなんて流石はナツミカンだな」

ユウスケ「でも美味しいぜ士!お前も食べてみろよ!」

キバーラ「それじゃあ私はユウスケの血でも…」

ユウスケ「それは駄目だ、おいやめろって!」

栄次郎「どうだい士くん、一本」

士「ふん、ま、貰ってやろう」

ここまでー
途中思いつきで追加した


荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450628050/)

>>1大先生の新作です!
荒らし除けにキャラ変えた癖になにも学んでないのが見ただけで判る内容!
貴虎「つゆだく!そういうのもあるのか」 【仮面ライダー鎧武SS】
貴虎「つゆだく!そういうのもあるのか」 【仮面ライダー鎧武SS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453306136/)
貴虎「こってり!そういうのもあるのか」 【仮面ライダー鎧武SS】
貴虎「こってり!そういうのもあるのか」 【仮面ライダー鎧武SS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455035899/)

用事が多くて遅くなった
カメンライドはもうちょっと先になる予定

投下

~~翌日・2年A組教室~~

みほ「ごめんね…私やっぱり…」

みほ「どうしても戦車道したくなくてここまで来たの!」

沙織「うん、分かった」

華「ごめんなさいね、悩ませて」

沙織「私たちもみほのと一緒にする!」

みほ「そんな…2人は戦車道選んで!」

沙織「いいよぉ、だって一緒がいいじゃん」

華「それに、私たちが戦車道をやると思い出してしまうかもしれないでしょう?」

みほ「わ、私は平気だから!」

華「お友達に辛い思いはさせたくないです」

沙織「私、好きになった彼氏に趣味合わせる方だから大丈夫!」

みほ「ご、ごめん…」

華「謝らないで下さい」

ガラッ

士「なんでこうもやる事が多いんだ教師ってのは…」

沙織「あ、士せんせー!」

士「武部か、朝から元気で何よりだ」

華「おはようございます士先生」

みほ「お、おはようございます」

士「その紙…3人揃って香道か」

沙織「そういえば生徒会の件って…」

士「なんだ、お前らも知っていたのか」

華「はい、聞きました」

みほ「すみません…やっぱりやりたくないんです…」

士「ま、俺はどっちでもいいと思うがな」

みほ「え?」

士「だが…生徒会に呼び出されるのは覚悟しとけ」

みほ「……はい」

沙織「へぇ、生徒会の味方じゃないんだ」

士「なんだ、何かおかしいか?」

華「生徒会に逆らったりする先生は珍しいです」

沙織「うん…教師ってイエスマンだよね」

華「どんなに奇抜な催しも全て実現しますから…」

みほ「奇抜な催し…」

沙織「凄いんだよ?泥んこプロレスとか」

華「すごく盛り上がりましたねぇ」

士「あいつら…いつの時代の人間だ?」

沙織「景品が5万円分の商品っていうから参加する人多かったし」

みほ「へぇ、凄いね」

華「結局、生徒会長が優勝しましたけど…」

沙織「5万円分の商品って…なんだったのかすごく気になるよぉ!」

士「どうせ図書カードとかじゃないのか?」

みほ「コンビニとかで使える商品券とか?」

沙織「いやいや、女子校だよ?化粧品じゃない?」

華「一説によると食べ物だったとか…」

士「まぁいい、ほれ土産だ」スッ

沙織「あーっ!昨日の写真!」

華「フィルムだと趣がありますねぇ」

みほ「でもこれ…」

沙織「……えぇと」

華「まぁ…心霊写真ですか?」

沙織「ちょっとやめてよ!」

みほ「わぁ」

士「5万円…いや10万円以上の価値はあるな」

士「が、お前らは生徒だから特別に金はいらん」

沙織「せんせ…これでお金取るのはどうかと思うよ…」

みほ「あはは…先生って自信家なんだ」

華「芸術的、と受け取れなくもないですよ?」

士「お、五十鈴、お前はいいセンスをしてるな無償で単位をやろう」

士「ついでに有名大学に推薦してやる」

沙織「えぇ!?何それズルい!」

みほ「職権乱用だね…」

華「先生、私は真面目にやりますのでそういう事は…」

士「…冗談だ」

みほ「さ、さっきのは本気の目だったよ…」

沙織「いつかクビになるんじゃない?」

士「さて、そろそろホームルームだ、席に着け」

沙織「あ、逃げた!」

士「…単位なくすぞ?」

沙織「そうだね!ホームルームだ!席つかないと!」

華「沙織さん…」

~~昼休み・職員室~~

教頭「士くん、すまないね、角谷生徒会長が呼んでいたよ」

士「ああ、来るとは思っていた」

教頭「なにか…してしまったのかね」

士「さぁな、場所は生徒会室か?」

教頭「あ、あぁ…」

士「行ってくる」

スピーカー「普通一科、西住みほ、普通一科2年A組西住みほ、至急生徒会室に来ること、以上」

士「やれやれ、西住も一緒か」

~~生徒会室~~

杏「…ちゃんと伝えたんだよね?」

士「ああ、伝えた、名簿に挟んであった紙の通りにな」

桃「では何故戦車道を選ばん!」

士「知らん、嫌だったんだろ」

柚子「嫌でも…戦車道を受けてくれないと困ります!」

士「ほう?困るとは?」

桃「…っ!貴様が知る事ではない!」

杏「ま、本人待ちだね」

みほ「失礼…します…」

沙織「そこにいるのは士先生?」

士「ああ、西住に伝える事を任されたのは俺だからな…俺も呼び出された」

みほ「……」

華「……」

桃「私は西住だけを呼んだはずだが?」

杏「…かーしま、いいよ」

桃「はっ…では本題に移らせてもらうが、これはどういうことだ?」

柚子「ちゃんと門矢先生からは言われたんだよね…?」

みほ「……はい」

杏「……なんで選択しないかなぁ」

桃「我が校、他に戦車経験者は皆無です」

柚子「終了です…我が校は終了ですっ」

沙織「か、勝手なこと言わないでよ!」

華「そうです、やりたくないと言っているのに無理にやらせるのですか?」

士「確かに一理ある」

桃「おい貴様、会長に刃向かうつもりか?」

士「絶対だかなんだか知らんが、こいつらの言ってることも正しいってだけだ」

桃「なんだと…!?」

沙織「とにかく!みほは戦車やらないから!」

華「西住さんのことは諦めて下さい」

杏「…そんなこと言ってるとあんた達、この学校にいられなくしちゃうよ?」

華「お、脅すなんて卑怯です!」

桃「脅しじゃないぞ、会長はいつだって本気だ」

杏「そーそー」

士「なるほどな…大体わかった」

桃「は?いきなり何を…おい!どこへ行く!」

士「これは俺が口を出す話じゃないからな、いても無駄だ」

桃「おい待て!」

杏「いいってかーしま」

桃「ですが会長…!」

沙織「士先生、私達の担任でしょ?何とかしてよ!」

士「さっきも言ったが、これは俺が口を出すことじゃない」

みほ「……」

沙織「そんな…」

士「けど最後に…西住、お前はどうしたいんだ」

みほ「……え?」

士「"西住"も"学校"も関係ない、お前がどうしたいかを言えば、お前の仲間はそれを助けてくれる…と俺は思う」

華「先生…」

杏「……」

みほ「………はい」

士「それだけだ」バタン

~~廊下~~

士「やれやれ、手のかかる教え子だ」

キバーラ「どうしたのぉ?柄でもないこと言っちゃって」

士「お前キバーラ…見てたのか?」

キバーラ「この世界は退屈だわぁ…本当に何もない…」

キバーラ「正義も悪も、ね」

士「そうだな」

キバーラ「でもあなたはここに来た、来れてしまった」

士「海東も同じことを言ったが…俺はやるべきことをやるだけだ」スタスタ

キバーラ「ふふふ…どうしたいかを言えば仲間が助けてくれる、ねぇ」

士「何が言いたい?」

キバーラ「夏美ちゃんやユウスケに何も言ってこなかったあなたからそういうセリフが出たのに驚いただけよ」

士「……」

キバーラ「そう睨まないの、やるべき事をやるんでしょ?」

キバーラ「そもそもやるべき事は見つかっているの?いないわよね?」

士「ふん…」 スタスタ

キバーラ「成す事がないこの世界で何を成せば役目を果たせるのでしょうね…」

キバーラ「ふふふ…あははははは…っ」

~~生徒会室~~

杏「とりあえず受けてくれて良かったねぇ」

柚子「一時はどうなることかと…」

桃「しかし未だに問題は山積みです」

士「そうだな」

杏「そろそろ鍋できるよぉ」

桃「…おい待て、貴様なぜここにいる?」

柚子「というかその紙って…」

杏「気づかれてたからねぇ、バラしちゃった」

桃「会長!?」

柚子「えぇ!気づかれてたんですか!?」

士「ああ」

杏「西住ちゃんにそれっぽいこと言ってたしねぇ」

柚子「ああ、確かに言われてみれば…」

桃「盗聴だ!盗聴していたに違いない!」

士「そう思うなら調べてみろ、時間の無駄だけどな」

柚子「会長、役人の内通者ということは…?」

杏「そんなのそもそも教師にさせないよ、調べ尽くしてあるし、だいじょーぶ」

桃「ぐぬぬ…私は貴様など認めんからな!」

士「別にお前に認めてもらわなくていい」

桃「ムキーッ!」

柚子「桃ちゃん落ち着いてぇ!暴れたら鍋が…!」

士「ふん、大体わかった」バサッ

杏「へぇ、で?感想は?」

士「優勝なんてできるわけない、不可能だ、諦めた方がいいな、廃校だ」

桃「何ぃ…!?諦められるかっ!廃校になどさせん!」

桃「これはチャンスだ!私達に残された道は一つだ!」

柚子「私達は何と言われようと最後の最後まで足掻きます!」

杏「あたし達にはこれしかない、やるしかないんだよ士先生」

士「…最初からそう言ってれば西住も手伝ったと思うがな」

杏「こーゆー重いことを背負うのは…あたし達だけでいいかなってさー」

士「変な所で優しいんだな、脅しまで使っておいて」

杏「何ていうか、やっては欲しいけど楽しんでやって欲しいんだよ」

杏「あたし達がこれまで楽しんできた"青春"って奴を」

桃「会長…!」

柚子「会長…」

杏「ほら士先生、熱々だから気を付けてねぇ」

士「ああ」

柚子「馴染んでます…」

桃「会長の鍋を食べられることを光栄に思え!」

杏「あんこうがあったらアンコウ鍋に出来たんだけど…」

士「そもそも鍋を食べようと思って来たわけじゃない、気にするな」

柚子「明日の戦車道どうするんですか?」

桃「戦車がそもそもあるのかどうか…」

杏「昔やってたんでしょー?探せばあるんじゃない?」モグモグ

柚子「ええっ本気ですか!?」

柚子「戦車道あったのって20年も前だよね…あるかな…」

桃「会長があると言えばある、履修者に探させよう」

杏「お、それイイね採用」

柚子「履修者が他の科目に移ったりしないかなぁ…」

士「…俺には関係ない話だな」

杏「それがねー関係あるんだなぁ」

士「は?」

桃「私的には不本意だが…いずれ分かる」

杏「じゃんじゃんおかわりしてねぇ」

~~翌日・戦車倉庫前~~

桃「…思っていたより集まりませんでしたね」

柚子「全部で18人です、私達を入れて21人」

杏「まぁなんとかなるでしょ、結果オーライ」

華「いよいよ始まりますね」

沙織「さらにモテモテになったらどーしよー!」

みほ「あはは…」

桃「それじゃ、よろしく頼んだ」

士「こういう事か…何で俺なんだ?」

桃「臨時だからな、空いてる教師の枠は今年新たに復活するこの戦車道しかなかったんだ」

士「…まぁいい、始めていいな?会長様?」

杏「うん、よろしくぅ」

士「はぁ…これより戦車道の授業を始める!」

優花里「あ、あ、あの!戦車はティーガーですかっそれともっ…!」

杏「えーとなんだったかな?士先生?」

士「俺も知らん、ここにも初めて来たぐらいだしな」

杏「ま、開けてみればわかるよね、柚子かーしま」

ギィィィィィィィ

一同「うぇぇ…」

優希「なにこれ…」

桂里奈「ボロボロ…」

あゆみ「ありえなーい…」

士「20年ぶりとなればこんなもんだろうな」

華「侘び寂びでよろしいんじゃ」

沙織「これはただの鉄錆」

みほ「……」スタスタ

みほ「装甲も転輪も大丈夫そう…これでいけるかも」

一同「おぉー!」

士「……」カシャッ



~~離れた茂み~~

鳴滝「おのれディケイド…この世界もディケイドによって破壊されてしまう…!」

ここまで
焼き直しになっちゃうな…変えていく事を心がけたいと思ってる
鳴滝出したし次からは戦闘も入ればいいなぁ

スキー行ったりしてて忙しかった
明日4DX見てから書きたい

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