比企谷八幡「フシギダネって可愛いよな」 (37)

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ある日、奉仕部にて……

比企谷八幡「……………」カチカチ、カタカタ

由比ヶ浜結衣「ヒッキー、またゲームやってるし」

雪ノ下雪乃「ゲームヲタ谷君、一人虚しくゲーム画面に黙々と向かっているその様は実にあなたらしいけど、目の前でそれをやられると気が散るからやめてもらえないかしら?」

八幡「別にいいだろ、お前らだってカタカタ音立てる時あんだろ」

雪乃「私はパソンコに送られてきた相談メールの返信をしているのよ」

結衣「私は友達とメールしてるだけだもんね」

八幡「雪ノ下はともかく、由比ヶ浜のは部活動関係ねぇだろ」

結衣「んで、ヒッキーはさっきから何のゲームしてんの?」

八幡「ポケモンだよ。それも初代のな」

結衣「うわぁ〜〜、初代のポケモンとか超懐かしい! 私も持ってたよ!」

雪乃「あら、私も初代のポケモンなら遊んだ事があるわよ」

結衣「え、ゆきのんもポケモンやってたんだ!」

八幡「へぇ〜、意外だな」

雪乃「あら、あなたに意外がられるのは遺憾だわボッチ谷君。どうせあなたのことだから、通信対戦や交換してくれる相手がいなくて一人で二台のゲームボーイを繋いで通信をしていたのでしょうね」

八幡「いや、そんなことねぇから。ちゃんと小町がいてフーディンとかゲンガーゲットしたし」

結衣「小町ちゃん……」

雪乃「ところで、興味本位で聞くのだけれど、二人は最初の御三家ではどれを選んだのかしら」

八幡「俺はゼニガメだな。水タイプで初戦楽だったし、それにゼニガメや進化系のカメックスは亀のくせに足が意外と速いのも良かった」

結衣「へぇ〜〜ヒッキーはゼニガメだったんだ。私はヒトカゲだったよ。炎タイプで一戦目と二戦目は苦戦するけど、ヒトカゲ可愛いよね。リザードンに進化すると超カッコいいし!」

八幡「おう、由比ヶ浜はヒトカゲだったのか。俺もヒトカゲと迷ったっけな。ヒトカゲのつぶらな瞳は確かに可愛いよな」

結衣「そうそう、ゼニガメも可愛いよね。で、ゆきのんはどれを選んだの?」

雪乃「私はフシギダネを選んだわ」

八幡「ほう、フシギダネた。フシギダネは育てやすくて初戦と二戦目のジムは有利に戦えるもんな」

結衣「フシギダネも可愛いよね〜」

雪乃「ええ、そうね。四足歩行でつぶらな瞳をしていて、まるで子猫のようだわ!」









八幡・結衣「…………えっ?」

八幡「ええっと、雪ノ下さん、今なんて?」

雪乃「あら、聞こえなかったのかしら? 四足歩行でつぶらな瞳が可愛いと言ったのだけれど」

結衣「いや、その後!」

雪乃「子猫のようだわ…………と」



結衣「いやいやいや、ゆきのんおかしいよ。フシギダネは猫じゃないよ。ねえ、ヒッキー?」

八幡「ああ、どう見ても猫じゃねえだろ…」

雪乃「二人とも、一体なにを言ってるのかしらッ!?この四足歩行で愛くるしいフォルム、大きな瞳にちょこんとした小動物らしさ、どう考えても猫じゃないのッ!!」バシッ

結衣「うわ、ゆきのんそんなにムキになんなくても!」

八幡「落ち着け雪ノ下、フシギダネはな、カエルなんだぞ!」

雪乃「へ…………カエル?」キョトン

八幡「あ、ああそうだ。フシギダネはカエルをモチーフにしたポケモンなんだよ」

雪乃「カ、カエル……………………」

シーン



結衣「あれ、ゆきのん固まっちゃったよ。てゆうか、フシギダネってカエルだったの!?」

八幡「なんだよ、お前も知らなかったのかよ」

結衣「えぇ〜〜、フシギダネってあんなに可愛いのにどうしてカエルなの?せめて犬にすればいいのに!」

八幡「どう考えても身体が緑色で背中に種乗っけたのが犬だとは思えないけどな」

結衣「むう〜〜、ヒッキーノリ悪い!」





雪乃「…………………………嘘よ」
ボソッ

結衣「あれ、ゆきのん今何か言った?」

雪乃「嘘よッ!!!」ガタン!

結衣「うわッ、ゆ…ゆきのん!?」ビクッ

八幡「おい、雪ノ下………さん?」








ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!

雪乃「嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

結衣「ひッ、ひいぃぃぃ〜〜!!」

八幡「お、おい……雪ノ下が壊れたぞッ!?」

雪乃「どうして……、どうしてカエルなの!? どうしてフシギダネは猫じゃないのッ!? 」グワッ

結衣「ゆきのんが怖いーーー!!」ガクブル

八幡「これじゃマジで雪女じゃねえかよ!! ふぶきだよこれ、八幡凍っちゃうよ!!」

結衣「ゆきのん落ち着いて、犬じゃなくてもフシギダネ超可愛いじゃん!」

八幡「そうそう、フシギダネって可愛いよな」


雪乃「嘘よ……………フシギダネが猫さんじゃないなんて、嘘よぉぉぉォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」


八幡「おい、雪ノ下!?」

結衣「どうしようヒッキー、ゆきのんがショックのあまり発狂しちゃったよ!!」

雪乃「キエエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」

ガラン、ピューーーーーーー!!!

結衣「ちょっとゆきのん、どこ行くのーーー!?」

八幡「おいマズイぞ、今の精神状態の雪ノ下を外に出したら」



キャアアァーーーーーーーー!!

結衣「悲鳴ッ!?」

八幡「2年の教室の方からだ、早く雪ノ下を捕まえねぇと!」



こうして八幡と結衣は、気の狂った雪乃を捕縛することとなった

2年教室

八幡「おい、みんな大丈夫か!?」


葉山隼人「ゥゥゥゥゥゥ……」ポコッ

戸塚彩加「ハ、ハチ………マン」

八幡「戸塚ァァァァーーーーーーッ!? しっかりしろ戸塚、大丈夫か?」アセアセ

結衣「ヒッキー落ち着いて!一体何があったの?こんなに教室が荒らされて、しかもみんななんだかお腹が膨らんでるしッ!?」

三浦優美子「ハ、孕マ…サレタッ」

結衣「ええ!孕まされたって!?」

海老名姫菜「ハァハァ……まさか、百合に目覚めるだなんて//」

八幡「一体どういう事だよ?」

川崎沙希「ユ……ユキ」

結衣「雪?」

戸部翔「ユ、ユキノ………シッ」
ガクッ

結衣「あ、トベっち死んだ」

八幡「ユキ………まさか、雪ノ下がッ!!」




キャアァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーー!!!


八幡「この声は、平塚先生か!?」

結衣「職員室からだ、行こうヒッキー!」

そして職員室……


平塚先生「こ、これ以上近づくなぁぁぁーーー!」ガクガク

雪乃「グエエェェェェェェェェェェェェーーーーー!!!」


結衣「あ、平塚先生がゆきのんに襲われてる!」

八幡「何だよあれは、雪ノ下の下半身からヌメヌメした触手が出てるぞ!!」

平塚先生「た、助けてェェェーーーー!!!」





???「これでも喰らえ、空気砲ーーーーッ!!」

ドカーーーーーン!!

雪乃「ギャアアアアアアアアアアアア!!」



八幡「雪ノ下が吹っ飛んだぞ!一体誰が」

結衣「あ、ヒッキーあれ見て!!」


ドラえもん「ふぅ〜、大丈夫でしたか?平塚先生」

平塚先生「ドラえもん!? あぁ、おかげで助かったよ」

結衣「ドラえもんッ!?どうしてこんなところに」

ドラえもん「総武高校の方から何やら騒ぎがしたから急いで駆けつけたんだ」

八幡「………………おい待て、なんで由比ヶ浜も平塚先生もドラえもんと知り合いなんだよ!?」

雪乃「ググググエェェ!」

ドラえもん「くそ、空気砲一発では倒せないか」

平塚先生「ド、ドラえもん!なんとかしてくれ〜〜」

ドラえもん「もう一度喰らえ、空気砲ーーー!」



ドカーーーーーン!!

雪乃「フンッ」サササ

ドラえもん「かわされた!?」

八幡「なんて素早い動きなんだ……一体どこへ消えた!」

平塚先生「上だッ!」

雪乃「グオオォォォォォーーーー!」


ジュルルルルルルルルル……


ドラえもん「くそ、はなせーーー!」ジタバタッ

結衣「あ、ドラえもんがゆきのんの触手に捕まった、助けなきゃ!!」

八幡「よせ由比ヶ浜、今近づいたらお前まで孕まされちまうぞ!」

結衣「でも!」

ドラえもん「くそ、この触手で僕の体内にやどりぎのタネを植え付けて孕ませるつもりだな! みんな近づいちゃ駄目だ、僕に構わず逃げるんだぁーーー!!」


平塚先生「ドラえもんの言う通りだ由比ヶ浜、ここで全滅するわけにはいかない、逃げるぞ!!」

八幡「由比ヶ浜、行くぞッ!!」

結衣「ドラえもーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!」



ドラえもん「振り返るな、僕よ屍を越えてゆけーーーーーーーーーーー!」

八幡「ハァハァ、ここまで逃げればひとまずは安心だろう」

結衣「うぅぅ、ドラえもんが…ドラえもんがぁぁ!」シクシク

平塚先生「由比ヶ浜、泣くんじゃない。ドラえもんの尊い犠牲のおかげで私達はこうして生き延びたんだ。涙を拭け」っハンカチ

八幡「先生、これからどうするんすか?」

ミ○キーマウス「やぁ、大変な事になったね……ハハッ」

八幡「お前はミッ○ーマウス! どうしてこんなところに?」

ミッキ○マウス「このままでは千葉県壊滅の危機だからね。こんな騒ぎがあるようじゃディズ○ーランドを訪れるお客さんが減って僕も職を失ってしまうから、こうして事態の解決のためにオリエンタルラ○ドからわざわざ派遣されたってわけさ、ハハ!!」

結衣「え、どうにかなるの!?」

平塚先生「この状況を一体どうやって?」

ミッキー○ウス「僕に任せて、ハハッ」

大統領「なんだと?」

ミッキーマウ○「やぁ大統領、元気にしてたかい?ハハッ」

大統領「おお、○ッキーマウス君じゃないか!久しいなぁ〜」

ミ○キーマウス「大統領、あなたに至急お願いしたいことがあるんだ!」

大統領「ん、一体どうしたのかね?」

>>21
訂正


同時刻、アメリカ合衆国にて、

大統領「あ〜ぁ、暇だなぁ。何か面白い事でも起こらないから」

部下「大統領、日本にいるミッキーマ○スからお電話です」

大統領「なんだと?」

ミッキーマウ○「やぁ大統領、元気にしてたかい?ハハッ」

大統領「おお、○ッキーマウス君じゃないか!久しいなぁ〜」

ミ○キーマウス「大統領、あなたに至急お願いしたいことがあるんだ!」

大統領「ん、一体どうしたのかね?」



再び千葉にて、


雪乃「グオオォォォォォーーーーーーーーーーーーーー!」

結衣「うわ、またゆきのんが追いかけて来たーーーーッ!!」

平塚先生「とにかく逃げるんだ」



ピューーーーーーーーーーーーーーン!!

八幡「ん、なんだこの音は?」

結衣「何あれ!? 空から何かが迫ってきてる」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………!!

平塚先生「あれは……」

結衣「ひょっとして……」







八幡「核ミサイルだぁーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」






ドゴォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!


それから数千年後、地球は生まれ変わった。
木々や花々が生い茂り、人間だけでなく様々な動物達が平和に暮らす本当に美しい緑の星へと変貌を遂げたのだ



結衣の子孫「うわぁ〜〜、お花がいっぱい咲いて綺麗だね」

雪乃の子孫「そうね、動物達もたくさんいて楽しいね〜」

八幡の子孫「あ、二人とも見てごらん!あんなところにフシギダネの群れが見えるよ」

フシギダネ「ダネーー!」

結衣の子孫「あ、本当だ! 可愛いね」

雪乃の子孫「この星は、美しい!!」


結衣の子孫「あははははは〜!」

雪乃の子孫「うふふふふふ〜!」

八幡の子孫「えへへへへへ〜!」



END

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年08月20日 (土) 16:55:06   ID: S7UHz0Eo

寒いよ

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