女「あんたそろそろ本気出しなさいよ!」 (12)

教室


男「えーめんどくせー。お前いっつも朝一でそれ言うけど、俺のこと好きなわけ?」

女「はぁ!?バカじゃない!あんたに負けっぱなしなのが気に食わないだけだし」

男「えーでも女さん、いっつもテストの順位一番じゃん」

女「本当は私が新入生代表としてこの学校で華麗なデビューを果たすはずだったのに。あの時の屈辱、まだ忘れてないんだから」

男「いやだから入学してからはずっと俺に勝ってるよね?それでいいじゃん」

女「ちがうっ!本気のアンタに勝たなきゃ意味がないの。あんたが手を抜いてることなんてカピバラでもわかるわよ!」

男「俺は普段手で抜いてはいるが、手を抜いた覚えはないぞ」

女「[ピーーー]」ドゴッ

男「くっそいてぇ」

女「ふんっ」


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キーンコーンカーンコーン


授業中

先生「であるからして・・・」

男「まだ痛てえ。なんなんだよあいつ」

先生「じゃあここを男、訳してみろ」

男「へっ?俺っすか?」

先生「そうだ。授業ちゃんと聞いてたらイージーな問題だぞ」

男「すいません。わかりません」

先生「はぁー。ちょっとは考えてみようって気もないのかお前は。もういい。じゃあ代わりに女」

女「はいっ。失敗をすることは耐えられるが、挑戦しないでいることは耐えられない。です」

先生「正解だ。さすがだな女」

女「いいえ。先生のおっしゃる通りイージーな問題でしたから」

男(わざわざ俺への当てつけみたいな文を訳させる気だったのかよ。めんどくせぇ)

女(いい加減にしなさいよ男。あんたが本気じゃないことなんてお見通しなんだから)

放課後
男(さあて帰りますかね)ガタッ

女「待ちなさいよ」

男「なんだよ帰らせてくれよ。朝だけじゃなく放課後までお前につきまとわれたら迷惑なんだよ」

女「今日から放課後一緒に勉強するわよっ!」

男「はぁ?」

女「あんたが本気をとりも出せるように一緒に勉強してあげるって言ってんのよ」

男「ノーセンキューですー」ダッ

女「あっ!こら逃げるなぁー!」

ダッダッダッダッ


男「はぁー帰宅部にダッシュは重労働だぜ。帰って[田島「チ○コ破裂するっ!」]でもするか。っとその前にエロゲでも買いにいこう」




女「くやしー。また逃げられた」

イケメン「ねぇ女さんと男君ってずいぶん仲良しなんだね」

女「ちっ違うし!何言ってんのよ」

イケメン「へぇー違うんだ。じゃあさ、今日は僕と勉強しようよ。僕も誰かと勉強したいって思ってたんだ」

女「えー」(なんやこいつ)

イケメン「僕も学年一位の女さんがどんな勉強してるのか気になるんだよ。頼むよ」
 
女「まぁしょうがないか。いいよ一緒に勉強しよっか」

イケメン「やったぁ。ありがとね女さん。じゃあさ僕の行きつけの喫茶店があるんだけどそこで一緒にしよう」

女「オッケー」

裏通り


男(この裏通り気味が悪いけどアダルトグッズは本当に充実してるんだよなぁ)



女「こんな裏通りに喫茶店なんてあるの?」

イケメン「あぁミルクがおすすめのいい店があるんだよ



男(っ!あれはイケメンと女!まさかっ)


女「どこにあるのよ」

イケメン「ここらでいいかな」ガシッ

女「ちょっとなにするの!放して」

イケメン「まぁ悪いけど少し眠ってもらうよ」ガンッ

女「」バタッ

イケメン「ちょろいねぇ。とりあえずこいつを運びますか」ズルズル

   「待てよっ」

イケメン「あー見てたのね、男くん♡」

男「そいつをはなせっ!」

イケメン「えー?やだー♡」

男「約束が違うぞっ!誰にも危害は加えないと言ったじゃないか」

イケメン「えー、約束は破ってないよー?男くんが女子誰からも好きになられないように振る舞うなら誰にも危害は加えないって言ったけど、この女、男くんのこと100%好きになってんじゃん」

男「そいつ自身が今朝否定していただろうが!」

イケメン「えー男くんは鈍いなぁ。それにね♡ 大事なのは僕がこの娘を邪魔になるって思ったことなんだよ♡ 大事なのは僕の主観であって君がどう思ったかは関係ないんだよ♡」

男「くっ」

イケメン「この女には僕の精子で妊娠してもらってそれを苦に退学&この街から消えてもらうの♡ 結局のところ男くんが僕のフィアンセになってくれないとこんな悲劇は続くと思うよ♡」

男「くそホモがっ」

イケメン 「人間が人間を愛すことに変わりはないよぉ♡ 怒った顔もやっぱいけめんだね♡」

男「いいからはなせっ」ドゴッ

イケメン 「ニヤリ♡ どう多く見積もっても筋力が僕の半分以下の男くんが僕に勝てるとでも。そんなパンチじゃ僕は倒せないよー♡」

バチバチっ バタン

イケメン 「」

女「ふーやれやれ危うく種付されるところだったわ」

男「女っ!?気絶したはずじゃ?」

女「知らなかったの?私こう見えて防御力も学年一なのよ。あの程度じゃ完全に意識は奪えないわ。もっとも軽い脳震盪になって回復に少し時間が必要だったけどね」

男「その手に持ってるのは?」

女「ああこれは改造したスタンガン。親が護身用にって持たせてくれてるのよ」

男「はぁー。なんだ、俺いなくても大丈夫だったじゃん」

女「何言ってんのよ。あのまま連れ込まれてたら確実に種付されていたわ。あんたが出てきて時間を稼いでくれたおかげよ」

男「ふーん」

女「本当に助かったわ。あなたの本気出せなかった理由も知れたし逆に今日はラッキデイだわ」

男「はいはい。んで、このホモどうしよっか?」

女「そうね、とりあえず警察でも呼ぼうかしら」

男「まぁこのホモをこのまま野放しにしてたらまた被害者がでるだろうしな」

イケメン 「」

男「事情聴取長くて疲れた」

女「まぁこれで一件落着ってとこかしらね」

男「まぁそうだな」

女「じゃぁホモも消えたことだし、あんた本気出しなさいよ」

男「えーめんどくせー。お前いつもそれ言うけど、俺のこと好きなわけ?」

女「好きよ」

男「・・・えっ」

女「ホモ言ってたけどあんたってホント鈍いわね。あたしは入学当初の輝いていたあんたに惚れたの。負けたのは悔しかったけど、自分以上にキラキラ輝いてるあんたを見てたら・・・いつのまにかね」

男「・・・」

女「だから私が好きになった時のあんたに戻ってほしかったのよ、悪い? 女の子にここまで言わせたんだからあんたも何か言いなさいよ」

男「まぁ友達からで・・・」

女「はぁー。まぁいいわ,あのホモと違って私は実力で惚れさせてみせるから!覚悟しておいてよね!」

男「やれやれ先が思いやられるぜ」

終わり

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