【艦これ】霞「あーもう、バカばっかり!」 (28)

※独自設定および解釈、キャラ崩壊注意
※霞ちゃん改二記念SS



提督「お疲れ様、そしておめでとう霞。改二への改装は無事に終了したよ」

電「お疲れ様、なのです」

妖精さん「がんばったー」

妖精さん「われながらよいしごと」

霞「ふん……まあ、お礼は言わないわ」

妖精さん「がっくし」

提督「こらこら、私にはともかく妖精さんやここまで付き合ってくれた皆にはちゃんと言っておくんだぞ」

霞「うるさいわね、そんなの私の勝手でしょうが! で、どうなのよ改装の結果は?」

電「それは電から報告しますね、まずは改装によって、砲火力や雷撃の上昇。もちろん装甲も上昇しているのです」

提督「もちろんスペック上の能力が向上しても、それを生かすのは霞次第ということは変わらない。それを……まあ、霞に言うまでもないか」

霞「愚問ね。誰に言ってるの?」

電「続けますね。霞さんが礼号作戦時に旗艦であったことが反映されたのか、艦隊司令部施設が装備できるようになったのです」

提督「なるほど。霞は第一水雷戦隊と第二水雷戦隊。そして礼号作戦で旗艦を務めたことがあるんだったな」

霞「まあ、阿武隈さんや神通さん、能代さんが健在な以上、再びやることはないでしょうね。やれと言われても願い下げだけど」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453306857

霞「で、それだけ? 大したことないわね」

電「それだけじゃないのです。改二乙にコンバート改装が可能で、大型電探を搭載可能、対空に特化することができるのです!」

電「でも、代わりに艦隊司令部施設は装備できなくなっちゃうし、砲火力や雷撃装備はちょっと弱体化しちゃうのです」

霞「ふーん。司令官の采配が試されるってことかしら。変な采配で迷惑だけはかけないでよね」

提督「ああ、肝に銘じておくよ」

霞「それで、以上かしら?」

電「後一つ、大切なことがあるのです」

霞「なによ? もったいぶらず早く言いなさい」

電「それはですね。なんと、霞ちゃんは大発動艇が装備できるようになったのです! コンバートのどっちでもOKなのです」

霞「……は? 大発? なんで?」

電「霞ちゃん的にはとってもOKです」

霞「おいそこの秘書艦、なんで阿武隈さんの真似した」

電「大発と言えば阿武隈さんなのです」

霞「やめなさい。どこかの揚陸艦が泣くわよ」

霞「って、だからなんで大発なのよ! 私はそこを訊いているのよ、さっさと答えなさい!」

提督「まあ、その理由はあくまで想像することしかできないから、取りあえず置いておこう」

提督「重要なのは、霞が大発を運用可能ということだ」

霞「いきなり運用可能ですって言われても、意味分からないわよこのクズ提督!」

提督「まあ、そうだろうね。そこで、特別講師を呼んである」

霞「はあ!? 特別講師ぃ?」

阿武隈「霞ちゃん、改二おめでとう!」

霞「は? ……ふん。別に嬉しくもなんともないわよ」

阿武隈「えへへ、霞ちゃんが一生懸命に頑張ってきた結果だもんね、あたしも嬉しいな」

霞「だから、嬉しいなんて思ってないって言っているでしょうが」

電「霞ちゃん、おめでとうなのです」

霞「あーもうそんなのどうだっていいのよ! さっさと本題に入りなさいな!」

阿武隈「ああ、ごめんね。霞ちゃんが大発を運用可能だって分かって、あたしに使い方を教えてあげて欲しいって、声が掛かったの」

霞「ああ、そう」

阿武隈「これから霞ちゃんと遠征行く機会が多くなるかもしれないね、よろしくね」(←満面の笑み)

阿武隈「最初は慣れない装備の運用にちょっと戸惑うかもしれないけど、きちんと教えるから心配ないよ」(←嬉しそうに弾んだ声)

阿武隈「さっ、あたしと一緒にがんばろー!」(←霞の手を握りぶんぶん)

霞「チェンジで」

阿武隈「がーん!? どうしてぇ!?」

霞「うざいのよ!」

阿武隈「直球!? 霞ちゃん酷い!」

霞「阿武隈さんに教わるくらいなら、使えない方がましよ!」

霞「大体、護衛任務ならまだしも、なんで私自身が大発持って輸送しないといけないのよ、私駆逐艦よ、戦闘のための艦よ!」

霞「かつての大戦のときとは状況が違うじゃないの! 別に戦況がひっ迫しているでもなし! なんで私が輸送艦みたいなことしないといけないの、バカじゃないの!?」

阿武隈「あのー」(←輸送艦みたいなことしまっくってる人)

霞「なによバカ」

阿武隈「バカじゃありません! えっと、ごめんね。ちゃんと気を付けるから」

阿武隈「でも、せっかく霞ちゃんの大切な役割ができそうなんだから、あたしはちゃんとそれを生かしてあげたいなって」

阿武隈「ねえ、いいかな?」

霞「……大体、なんで私に大発使えるのよ。クズ司令官、アンタなにか悪さしたんじゃないの?」

提督「私にそんなことができるなら、みんなとっくに大発が運用可能になっているね」

提督「さっきも想像しかできないと言ったが、それで良ければ言わせてもらうけど」

霞「一応聞いてあげるわ」

提督「その前に、阿武隈がなぜ大発動艇、それと甲標的を運用できるか。それはおそらく、いやまず間違いなくキスカ撤退作戦の影響だろう」

電「阿武隈さんが旗艦として参加した撤退作戦。大発動艇はその作戦において大いに活用されたのです」

提督「もちろん、阿武隈だけじゃなくて、第十駆逐隊、第九駆逐隊。第二十一駆逐隊や五月雨達、他の子達も頑張ってくれたけどね」

提督「そして甲標的はキスカ島に配備されていた。阿武隈と関係の深いキスカ島に、だ」

電「予測になりますが……おそらく、それが要因となり、艦娘として生まれた変わった阿武隈さんが、これらの装備を運用可能になったのだと思うのです」

提督「阿武隈に第一號型輸送艦を参考として、輸送機能を持たせた改装、と言う意味が込められているかもしれないな」

霞「それは、阿武隈さんがでしょ。なんで私が運用できるのかを訊いているのよ」

提督「これは阿武隈以上に推測になるが、霞。お前は以前、阿武隈から一水戦旗艦の立場を引き継いだな」

霞「それが?」

提督「それだ」

霞「……は?」

提督「改二となって、艦娘に生まれ変わる前、実艦として活動したエピソードが以前より色濃く表れることは他の子にもあることだ」

電「夕立ちゃんや、初霜ちゃんなんか想像すると、分かりやすいかもしれないですね」

霞「夕立のバ火力と、初霜の歴戦の経験を体現するかのような豪運……なんとなく分かる気もするわね」

提督「それで、霞の改二は、礼号作戦。改二乙は坊ノ岬沖海戦でのイメージが色濃く出ているのだろう。こうしたケースは初めてだが」

霞「だから、長い前置きは良いって言ってるでしょうが! 早く理由を言いなさいよ!」

提督「つまり、一水戦旗艦の阿武隈から継承されたイメージ。これが大発動艇を運用できる理由と考える」

霞「……はあ?」

提督「これまた初めてのケースだけどね。おそらくよっぽど阿武隈から一水戦の旗艦を引き継いだということが、霞の中で強かったのかもしれないな」

霞「なっ――!?」

阿武隈「霞ちゃん……!」

霞「ちょ、なにアンタ嬉しそうな顔してんのよ! そんな輝いた目で見ないでよ、うざったい!」

阿武隈「あ、ごめんね。でも嬉しいなって。えへへ」

霞「にやけた顔すんなーっ!」

電「霞ちゃん、もうちょっと素直になってもいいのですよ?」

霞「うっさいわね、自分に都合の良い推測勝手に立てて、勝手ににやけてるんじゃないわよ! 頭おかしいんじゃないアンタら!」

提督「最初に言っただろう、推測しかできないと。他に予想が立たないのだから、仕方ない」

霞「うるさいうるさい! 私は絶対輸送船の真似事なんてしないからね! 能天気な阿武隈さんと愉快な駆逐達で勝手にやってなさい!」

霞「私は絶対ごめんだからね! じゃ!」

あきつ丸「ならば自分に教わるのでありますな!」

霞「……」

あきつ丸「ふふふ……阿武隈さんの大発運用は所詮付け焼刃。大発の本家本元はこのあきつ丸であります」

あきつ丸「さあ、自分に任せるのであります! 陸軍式訓練で、一日で大発を自由自在に扱えるようにしてやる、であります!」

あきつ丸「なんだったら、カ号や烈風の使い方も伝授するであります! 飛ばしていくのであります!」

霞「……」スタスタ

あきつ丸「……あれ? 霞殿?」

霞「阿武隈さん、やっぱりお願いするわ」

あきつ丸「なぜでありますか!?」

霞「うっさいわ! 駆逐艦にカ号や烈風の使い方を教えてどうするつもりよ!? 大体ボケは二人もいらないのよ、面倒見切れないわ!」

阿武隈「ボケ……あたしのこと!?」

あきつ丸「もしかして自覚なかったのでありますか?」

霞「アンタもよこの大ボケ!」

あきつ丸「ひ、酷いであります! まるゆに言いつけてやるであります!」

タタタタ――

霞「まるゆに泣きついてどうする気なのかしら、あいつ……」

電「少しかわいそうなのです……」

霞「いいのよ、あそこで甘やかしたら時間と忍耐がいくらあっても足りないわ」

霞「にしてもあれしきで参るなんて、軟弱ね。その部分だけは阿武隈さんを見習って欲しいわ」

提督「良かったな阿武隈。霞に認められたぞ」

阿武隈「あんまり嬉しくないんですけどぉ!?」

阿武隈「と、ともかく。これから大発の使い方を教えるけど……さすがに今からは大変だよね。もう夕方だし」

阿武隈「今日はそうだね、霞ちゃんの改二祝いとして、なにか作ろうか。霞ちゃん、なにか食べたいものあるかな?」

霞「はあ? いらないわよそんなの。仲良しパーティーならよそでやって」

阿武隈「まあまあ、そう言わずに」

響「そうだね。祝うのに本人がいなくては始まらないさ」

暁「パーティーの準備ね! お姉ちゃんの暁に任せて!」

雷「雷、霞のために頑張っちゃうね!」

電「なのです!」

霞「……どっから湧いてきたアンタらーっ!?」

雷「頼られる場面があるかと思って」

暁「一人前のレディーの出番かと思って」

響「信頼の名は伊達じゃない」

電「電は秘書艦なのです。だから手伝うのです!」

霞「全員おかしいけど、特に響と電。答えにすらなってないわ」

暁「阿武隈さん、なにか手伝うことある? 暁に任せて!」

響「楽しそうなことなら、なんでもやるさ」

雷「もーっと頼ってもいいのよ?」

電「霞ちゃんのお祝いをしてあげたいのです」

阿武隈「みんな、ありがとうね。そうだね。じゃあまずは――」

霞「こらそこぉ! ナチュラルに準備始めてんじゃないわよ!」

阿武隈「あ、霞ちゃん。さすがに主賓を手伝わせるわけにはいかないから、ちょっと待っててね」

響「なに、すぐに準備するよ」

霞「待ち時間の心配してんじゃないわよ! 勝手に準備始めるなって言ってんのよ!」

阿武隈「あ、ごめんね。そうだよね」

霞「分かればいいのよ、まったく――」

阿武隈「霞ちゃん、好きな食べ物と嫌いな食べ物はなにかな?」

霞「メニューの心配してんじゃないわよ!」

阿武隈「こう見えて、大概のものは作れると思うから。任せて任せて」

霞「料理の腕の心配でもないわよ! 人の話はちゃんと聞きなさいよ!」

清霜「霞ちゃんはおにぎりが好きなんだよ! いつも清霜に作ってくれるんだ!」ひょこ

霞「いきなり現れて、どうでも良い情報提供しているんじゃないわよ!」

阿武隈「そうなんだ、清霜ちゃん。教えてくれてありがとう」

清霜「えへへ、どうしていたしまして! 阿武隈さん達も、霞ちゃんのお祝いしてくれてありがとう!」

清霜「ねえねえ、清霜も手伝うよ! ねえ、何がある!? なにができる!? ねえ、ねえ!」

阿武隈「うーん、そうだなあ……」

霞「そこぉ! 勝手に盛り上がってるんじゃない!」

清霜「え? 霞ちゃん、なんで怒ってるの? そっか……ごめんね。一番に駆けつけてあげられなくて」

霞「そんな些細なことで怒ってんじゃないわよ!」

雷「霞……ごめんね。雷も配慮が足りなかったわ」

霞「今度ボケたらぶっ飛ばすわよ」

雷「ボケたりなんかしないわよ! 一人で待つのは退屈よね、盲点だったわ」

霞「よし一発殴らせなさい!」

響「大丈夫さ。霞は一人じゃない」

霞「はあ!?」

睦月「ふふふ……待ち時間は睦月達とお話しするにゃしい!」

如月「遠征については、私達睦月型に一日の長があるわよ? 色々と、教えてア・ゲ・ル」

卯月「うーちゃん、中発なら積んだよ! うーちゃんがお話ししてあげるぴょん!」

三日月「不肖、この三日月が霞さんのお相手をさせて頂きます!」

皐月「僕の遠征体験談、始めるよ!」

弥生「弥生も――」

霞「いい加減にしなさいアンタらぁ! 睦月型全員、口上やる気なの!? 付き合ってらんないわよ!?」

菊月「……まさか登場シーンをキャンセルされるとはな」

長月「一番やってはいけないことだろう。ニチアサ知らないのか?」

霞「知らないわよ!」

睦月「ああ、弥生ちゃんと文月ちゃんが!?」

弥生「……怒ってなんかないよ。怒ってなんか。楽しみにしていたなんて、ないんだから……」

文月「ふぇぇぇぇん! 一生懸命練習したのにーっ!」

望月「あーあ。泣かせた~」

霞「なんで私のせいみたいになってんのよ!?」

阿武隈「よしよし。ほら、文月ちゃん泣き止んで」

文月「ふぇ……阿武隈さぁん。ぐすっ」

阿武隈「これくらいで泣いてちゃ駄目でしょ。文月ちゃんは強い子なんだから」

電「阿武隈さんの言う通りなのです」

睦月「そうだよ、文月ちゃん。ファイトファイト。また次頑張ればいいんだよ」

文月「うん……あたし、次またがんばるよぉ」

阿武隈「そうそう、えらい」

文月「えへへ……」

霞「アンタはお母さんか!」

阿武隈「え? どうして?」

提督「阿武隈にまだ子供はいないぞ。結婚もしてないしな」

霞「知っているわよそんなの! 皮肉よ皮肉!」

提督「式は平和になってからと思っているしな」

阿武隈「そうですね……楽しみですね、てーとく。えへへ」

電「その時はぜひ電達も呼んでほしいのです」

霞「そこぉ! 脈略もなくいちゃついてるんじゃない! アンタらの式の予定とかどうでもいいわ!」

霞「睦月達! 次の機会なんてないわよ! どうしてもというなら別でやりなさい!」

睦月「ふえ? うーん、やっぱり睦月達じゃ力不足にゃしぃ……」

霞「そういう問題じゃないわ」

睦月「でも、このまま負けるなんて嫌! にゃしい」

霞「だからなぜ阿武隈さんの真似を!? あと取ってつけたようににゃしい言うな!」

如月「その意気よ、睦月ちゃん」

「睦月さん! 応援に来ました!」バンッ!

阿武隈「貴方達は――!?」

朝潮「霞! 改二おめでとうございます! 朝潮型の長女として朝潮も感無量です!」

不知火「霞……おめでとうございます」

初霜「霞さん、おめでとうございます。私も嬉しいです」

霰「霞……よかったね」

霞「……アンタ達」

あきつ丸「霞殿。おめでたいのであります」

霞「しれっと混ざるな。あとおめでたいだと皮肉に聞こえるからやめなさい」

朝潮「霞、貴方に贈り物があるんです」

霞「そんなのいらないわよ、気持ちだけで十分」

朝潮「そんなこと言わないでください。朝潮が一生懸命考えました!」

霞「だから別に……考えた?」

朝潮「改二の暁に、素敵なあだ名をと思いまして。『すみすみ』と『かすみん』、どちらがいいですか?」

霞「どうでもいいわあああぁ!? 考えたってあだ名かぁ!?」

朝潮「ご、ごめんなさい! ネーミングセンスにイマイチ自信が……」

霞「ネーミングセンスの問題じゃないわよ!」

朝潮「すぐもっと良いあだ名を考えます! 少しだけ時間をください!」

霞「考えなくても良いわよ!」

不知火「ふふ……霞も不知火と同じ目に遭うと良いわ。変なあだ名をつけられると言う目にね」

不知火「朝潮が不知火につけたあだ名は『ぬいぬい』……もっとかっこいいあだ名が良かった」

霞「完全に八つ当たりじゃないの!?」

響「だから私に任せてくれって言ったじゃないか」

時雨「僕も色々案を考えてきたんだけどね」

白露「あたしもいっちばーんかっこいいあだ名、考えてあげるね!」

霞「いらないわよ! そして例のごとくアンタらどっから出てきた!」

朝潮「決まりました! 『かーちゃん』なんてどうでしょうか!」

霞「どや顔で最悪なセンスのあだ名が出てきた!? そんなの阿武隈さんにでもつけてあげなさい!」

阿武隈「えっ、あたしっ!?」

阿武隈「……そうですね、子供は何人がいいですか、てーとく?」

霞「……しまった。話振る相手をミスった」

響「霞、凡ミスだね。まだまだツッコミの腕は五十鈴さんに及ばないかな」

霞「ツッコミの腕なんて元から求めてないわよ! なんで五十鈴さんの名前が出てくんのよ!?」

雷「追撃戦(ツッコミ)は五十鈴さんの十八番よ」

霞「変なルビを振るんじゃない! いっぺん五十鈴さんに謝ってきなさいアンタ!」

阿武隈「あたし的には四人くらいが良いです」

提督「そうだな。阿武隈は間違いなくいいお母さんになると思うよ」

阿武隈「提督も、いいお父さんになってくださいね」

霞「だからアンタらの家族計画なんて、心底どうでも良いわああああぁ!」

那珂「みんな! ケンカはやめてー!」バン!

加賀「その通りよ。無用な争いは慎むべきだわ」

阿武隈「那珂……ちゃんと加賀さん? どうしたんですか?」

那珂「もちろん! 皆のアイドル那珂ちゃんが! 霞ちゃんに祝いの歌を届けに来ました!」

那珂「今日だけはー! 那珂ちゃんは霞ちゃんだけのアイドルだよ! キャハ!」

霞「……うざ」

加賀「私も、霞さんに歌を届けに来ました」

霞「いらないわ」

那珂「もー! 霞ちゃんってば、相変わらずツンデレなんだから!」

霞「本当に嫌がっていることを、ツンデレとかひねくれた解釈されるの、私大嫌いなの。分かったら帰りなさい」

阿武隈「ま、まあまあ霞ちゃん。二人ともせっかく霞ちゃんのために歌ってくれるって言っているんだから、ね?」

清霜「そうそう! 霞ちゃんは聴くだけなんだから、ほら! 清霜と一緒に那珂さん達の歌聴こうよ」

那珂「清霜ちゃん、那珂さんじゃなくて那珂ちゃんって呼んでーっ!」

霞「はあ……分かったわ。感想とかお断りだからね」

那珂「霞ちゃん……! ありがとう!」

加賀「やりました」

初霜「霞さん。楽しみですね」

霞「別に。さっさと終わらないかしら」

暁「ダメよ霞。レディーなら人の好意は素直に受け取らなくちゃ」

霞「レディーなんて別に目指してないわ」

霰「二人の歌……ありかも」

電「楽しみなのです」

那珂「それじゃあ……霞ちゃんに贈る歌。聴いてください」

那珂「曲名は――恋の2-4-11」

加賀「加賀岬」

那珂「……は?」

加賀「……なにかしら?」

那珂「ここは、那珂ちゃんのラブソングが先でしょ!」

加賀「出しゃばらないで。私の加賀岬が先に決まっているわ」

那珂「なにおー!?」

加賀「やる気? いいけれど別に」

阿武隈「わー! 二人とも抑えてください! 那珂、そんな些細なことで争わない!」

那珂「阿武隈ちゃん止めないで! これは那珂ちゃんに取って譲れない戦いなの!」

阿武隈「霞ちゃんのお祝いの場で、那珂が争ってどうするのよ!」

電「なのです! やめてください!」

霞「そもそもアンタらその選曲、私を祝う気ゼロじゃないのおおおおおぉ! いい加減にしなさいーっ!」

阿武隈「うわわああ!? 霞ちゃん落ち着いてどーどー!」

響「まずい。みんな、霞を抑えるんだ」

暁「分かったわ!」

清霜「霞ちゃんストップーっ!」

初霜「て、提督! 私達はどうすれば!?」

提督「白露、マイクのスイッチ入れてくれないか」

白露「はーい、提督」

時雨「ほら、提督。思いっきり叱ってよ」

提督「了解した」

霞「あーもう、バカばっかり!」

――時間が経ち。食堂。

霞「お腹空いたわ……」

清霜「清霜も……」

阿武隈「ごめんね、霞ちゃん。こんな時間まで料理作ってあげるのが遅れて」

霞「……いいわ。別に良くないけど、むしろ阿武隈さんは被害被った方だし」

電「司令官、ごめんなさいなのです」

提督「いや、電も止めてくれた方だろう。それに私も事前に止められなかったし」

提督「私自身、霞を怒らせた原因の一人でもあるしな。霞、怒るなら私に怒ってくれ」

霞「……もう怒る元気もないわよ、ほんと疲れたわ」

阿武隈「お待たせ。霞ちゃんの好きなおにぎりと、後だし巻き玉子に、それから豚汁と――」

清霜「わあっ! おいしそう!」

阿武隈「おにぎりの具は、鮭、おかかに焼きたらこ、梅だけど。霞ちゃん大丈夫かな」

霞「ふん。好き嫌いがあって海の上で戦争ができますかってのよ」

暁「好き嫌いがないのはレディーとして当然よね」

磯風「霞、お疲れ様だ。大変だったみたいだな」

霞「磯風? あんたエプロンなんかつけてどうしたの?」

磯風「ふむ、この磯風も師匠(阿武隈)を手伝って料理していた。一人でも手は多い方がいいだろうと思ってな」

霞「は、料理? あんたが? 大丈夫なの?」

磯風「この磯風が、いつまでも苦手を克服できないと思ってもらっては困る」

磯風「師匠には及ばないが、それなりに上手くなったつもりだ」

霞「ふーん、まあまともに食べれるならどうでもいいわ」

阿武隈「ささ、霞ちゃんどうぞどうぞ」

霞「はむ……おいしい」

阿武隈「えへへ、良かった」

霞「……あ。ま、まあまあじゃない」

磯風「気に入ってくれたようでなによりだ」

霞「だから、まあまあって言ってるでしょうが! 気に入ってなんかないわよバカ!」

清霜「霞ちゃん、食べてる最中に大声出しちゃ駄目だよ」

霞「ふん……」

磯風「だが、これから霞は師匠に大発の運用について教わるのだろう?」

霞「仕方なくね」

磯風「ならば、磯風の妹弟子ということになるな。よろしく頼むぞ」

霞「はあ?」

磯風「電さんが一番弟子、磯風が二番弟子だからな。霞は三番弟子か」

霞「ちょっと勝手に弟子にしているんじゃないわよ! 私はそんなものになった覚えはないわ!」

阿武隈「霞ちゃんが弟子かあ……嬉しいな」

霞「だからそこ勝手に決めんじゃないわよ!」

阿武隈「まあまあ、あたしも大発についてはあきつ丸さんに、甲標的については千代田さんに教わったから、ある意味弟子みたいなものだし」

時雨「霞、ダメだよ。教えてもらう人には敬意を持たなきゃ」

霞「誰も敬意を持ってないなんて言ってないでしょ!」

阿武隈「え?」

電「なのです?」

霞「……あ」

阿武隈「そっか、えへへ。嬉しいな。これからもよろしくね、霞ちゃん」

霞「違う、今のなし! 取り消し! 言い間違えただけ!」

磯風「まあ、本音が口に出たからって慌てることはないさ」

響「その通りだね」

雷「そうよ、たまには素直に口に出して言わないと、誤解されちゃうわよ」

清霜「うん、霞ちゃん。そうだよ。霞ちゃんってば意地っ張りなんだから」

初霜「ふふ。本当は優しいこと、ちゃんと分かってますよ」

初霜「ですから、もうちょっと柔らかくなってくれると、みんな霞さんのこともっと好きになってくれると思います」

霞「……アンタらぁ!」プルプル



霞「あーもう! 本当にバカばっかり!」

これで終わりです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。


皐月改二「大発積めたよ」

普通にあると思います。
霞ちゃんがなぜ大発積めるのか云々については、あくまでこのSS内だけの解釈です。


総ツッコミしつつその勢いでたまにデレる霞かわいい


霞旗艦の第四次多号作戦の時に木村少将が「大発持ってきてたらなあ」って嘆いたんだっけ

テンポいいなあ、霞は振り回されるのに合うなあ


荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450628050/)

>>1大先生の新作です!
荒らし除けにキャラ変えた癖になにも学んでないのが見ただけで判る内容!
貴虎「つゆだく!そういうのもあるのか」 【仮面ライダー鎧武SS】
貴虎「つゆだく!そういうのもあるのか」 【仮面ライダー鎧武SS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453306136/)

どうでもいいかもしれんが霞は提督呼びしない

たぶん普段使ってないんだろ

皆さん、乙とコメントありがとうございます

>第四次多号作戦
霞以外の子は、という疑問はあるのですが、やはり旗艦を務めたということが評価されたのかもしれませんね

>霞は提督呼びしない
あれ、司令官かクズ司令官と書いたはずでは、と確認しましたが、>>3で提督と言わせてしまっていました。
ミスです、失礼しました。指摘ありがとうございます。

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