凛「5回目だね」奈緒「あたしが漫才……」 (27)

*5回目やねん。話半分でみてってください。
*話は続いてるけど、前作を見る必要はない……と思います。
*あらすじ:どうやらほかのアイドルも漫才に巻き込まれてるようです
*漫才ってことで、ちょっと語調が強くなってます。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453224975


イェスゥイー ガンガン ガンガン ガンガン ガンガン ガーン!!



「ツン×クールです」

奈緒
「よろしくお願いしまーす」


「……このコンビ名だけどさ、自分で名乗るの恥ずかしいんだけど」

奈緒
「ぜったいPさんの嫌がらせだよなこれ」



「ツンデレって、知らないわけじゃないけどあまりなじみのない言葉だし」

奈緒
「まぁ、普通そうだよなぁ」


「奈緒みたいな人のこと言うんでしょ?」

奈緒
「誰がツンデレだ!」


「杏と菜々さんがそう言ってたんだけど……」

奈緒
「あ、あいつら……」



「そんなに人気なの? ツンデレって」

奈緒
「それは、作品によるかなぁ」
「一作品に一人はほぼ確実にいるんだけど、人気過ぎてお祭り騒ぎみたいになったキャラもいれば、ウザいって一蹴されるのもいるし」


「へぇ……奈緒は絶対に前者だよね」

奈緒
「だからツンデレじゃねえって!」


「ライブ中、なおちゃんコールすごいもんね」

奈緒
「いや、それは恥ずかしいながらもありがたいことなんだけどさ……」


奈緒
「っていうか、凜もかなりその気質あるからな?」


「私? 私は違うよ。だってデレデレしないもの」

奈緒
「それってあたしがたまに、誰か相手にデレデレしてるってことか!?」


「私はほら、ツン×クールのCoolの方だから。カッコいい方だから」

奈緒
「クールアイドルのクールだろ!? 自分ばっか良いトコ取りしようったってそうはいくか!」


奈緒
「あ、もしかしたらクーデレのクールかもな」


「クーデレ? なにそれツンデレの仲間?」

奈緒
「ああ。ふだんはそっけない感じだったり、冷静で表情もあまり変わらなかったりするんだけどさ」
「主人公に何かされると、小さくはにかんだり、ちょっとそっぽ向いて照れたりするんだ」
「内心デレッデレで、心の中では犬みたいに尻尾振っちゃったりしてな」
「凜はどっちかっつったらそんな感じだよな」


「……別に、デレデレなんてしてないし」

奈緒
「ほんとかぁ~? ま、本人の名誉のためにこのくらいにしといてやるか」


「ま、まあ。お互いの名誉のためにね」

奈緒
「……休戦協定だな」


「それにしてもさ、出所不明の言葉って最近よくあるよね」

奈緒
「例えば?」


「最近だと、ツイッターで私が、ライブの宣伝をしたらさ」
「あぁ~、心がぴょんぴょんするんじゃぁ~……って。なにこれ?」

奈緒
「…………あー」


「なんとなく、心躍るようなニュアンスってのは解ったんだけど」

奈緒
「元ネタはアニメのオープニングだな」
「ご注文はうさぎですか? っていうアニメのDaydream cafeっていう曲の冒頭部分がこころぴょんぴょんなんだよ」
「で、そのアニメを見て、心躍った連中がそんなことを言い出して、それが他の所でも使われるようになったわけさ」


「へぇ……」
「ではここで一曲歌っていただきましょう。神谷奈緒で、Daydream……」

奈緒
「歌わねえよ!」



「でもさ、その冒頭部がこころぴょんぴょんだからって、あぁ~とか、じゃあ~とかつける必要はないよね?」
「その部分はどっからきたの?」

奈緒
「え゛っ」


「?」

奈緒
「……知らないほうが、いいこともあるよな」


「ああ、大丈夫大丈夫。今更ホモネタくらいでビビらないって」

奈緒
「お前知ってんだろそれ!」


奈緒
「っていうか、この漫才あたし台本貰ってないんだけど」


「私が貰ってるから大丈夫。私に任せてよ」

奈緒
「……今までのの流れのどこに信用する要素があるってんだよ」


「それじゃあ次の質問だけど……」

奈緒
「ちょっと待て、やっぱそういうネタなのか!?」



「菜々さんがたまに事務所で会話中に、びっくりしたときに使うファッ!? ってどこ発祥なの?」

奈緒
「ファッ!?」
「なんでそんなそっち方面にピンポイントなんだよ!」


「何が?」

奈緒
「何がって……あ!? お、お前絶対答え知ってんだろ!? ニヤニヤすんな!」


奈緒
「百歩譲ってそういうネタなのは解った。解ったからもうちっと答えやすい質問にしてくれ」


「何言ってんのさ、慌てふためく奈緒を見るのが楽しいんじゃない」

奈緒
「少しは包み隠せよ!」


「あ、あきらかに間違ったこと言ったらこれで引っ叩くから」

奈緒
「どっから持ってきたんだよそのハリセン!」


「卯月から借りてきた」

奈緒
「卯月ィー!」




「しょうがないなぁ、もうちょっとマイルドな質問からにするね」

奈緒
「最初からそうしろ。っていうか、ハードなのはやめろよ! 絶対にだぞ!」


「ん? ダチョウさんごっこ?」

奈緒
「ダチョウさんでも出川さんでも月亭さんでもねーよ!」
「フリじゃねーからな!」


「えぇー」

奈緒
「えーじゃねーよ!」



「それじゃあ……クラスターって何?」

奈緒
「クラスタってのは、その作品が大好きな人の集まりだ」


「でも、作品が大好きな人の集まりなら、なんで言い争いする人が出てくるのさ」

奈緒
「あー……好きにもいろいろあるだろ? 見守るだけでいいとか、触れたいとか」
「もしくはさ、人気のアイドルグループの誰が一番カッコいいとかさ」
「そういうファンの中の派閥をクラスタって言うんじゃないか?」


「うづみおじゃなくてみおうづだろJKとか?」

奈緒
「……まぁ、そういうのもあるわな」


「……かれなお?」

奈緒
「自分で自分のカップリング当てはめるヤツはいないだろ!」
「……あたし受け? ……いやいやいやいやないないないない!」



「じゃあ次、死亡フラグ」

奈緒
「ああ、それは……えーと」
「ホラー映画とかでさ、最初に発狂したり、特攻したりすると、ほぼ死ぬだろ?」
「ああ、こいつこれから死ぬなっていうセリフだったり、行動だったりを言うんだ」
「一番有名なのは、俺、この戦争が終わったら、結婚するんだ。かな」


「なるほどね」



「そういえば、私見ちゃったんだよね」

奈緒
「ん? なにをだよ」


「この前、奈緒がPさんと事務所で二人きりで……いやらしい」

奈緒
「ちょ、ちょっと待て!? 何のことだ!? 全く身に覚えがないって!」


「あんなこと知れたら、二人ともどうなるのかな。少なくともPさんはクビになるよね」
「黙っててほしかったらさ、1週間以内に即金で100万用意して」

奈緒
「は、はぁ!?」



「……とかサスペンスで言っちゃうと、だいたいその人死んでるよね」

奈緒
「脅かすなよ! はぁ~っ、何を突然言い出すかと思ったら……」


「なんでそんなに焦ってるの? まさか……」

奈緒
「何もないから! 身に覚えのない冗談でアイドル辞めさせられてたまるか!」


「アイドル生活、気に入ってるんだね」

奈緒
「っ!? ……ま、まあ。それなりに楽しいし」
「っていうか、それは凛だって一緒だろ?」


「そうだね。充実してるし。期待してくれる人もいるしね」

奈緒
「……だよな」



「じゃあ次、ブヒる」

奈緒
「あ~……好きなキャラクターを見た時に、興奮して豚みたいな鳴き声をあげることだ」


「時子さんとは関係ないの?」

奈緒
「時子さんのアレは……まぁ、間違ってないかな」



「次、801」

奈緒
「…………男性の同性愛を描いた作品のことだ」


「なるほどね。私はてっきりヤマ無しオチ無し意味無しの略なのかと思ったよ」

奈緒
「それでよかったのか!? いや、それであってるよそれ以外に意味なんてないし!」


「そうなの?」
「それで、奈緒はそんな801の本、何冊持ってる?」

奈緒
「も、もってねえよ!」


「ああ、DVDかな?」

奈緒
「そ、それもないから!」



「まぁ、性的嗜好もそれぞれだよね。好きなものは好きなんだからしょうがないよ」

奈緒
「えっ!? 見たことあるのか?」


「何を?」

奈緒
「い、いや!? 何でもない!」


「焦り方がアレな本を隠し持ってる中学生みたいなんだけど」

奈緒
「お願いだからほっといて!」



「じゃあ最後の質問ね」

奈緒
「くぅっ……長かった」


「萌えって何?」

奈緒
「最後の最後まで回答に困るものを……」


奈緒
「定義は人によって異なるってのを大前提においてくれ」
「なんかこう、可愛いキャラクターとか、行動やセリフ、リアクションに興奮する様子だ」
「ブヒるとほとんど同じだよ。可愛いものに興奮する様、以上!」


「ふーん……流石奈緒、可愛いうえに博識とか、流石だよね」

奈緒
「べ、べつにこんな偏った知識褒められても……ってか、可愛いとか言うな!」


「可愛い! 奈緒可愛い! 太眉可愛い! ツンデレ可愛い! 奈緒ちゃんマジ可愛い!」

\ナオチャーン!/
\ナオチャンモエー!/\ブヒィ! ブヒィイイ!/
\ナオチャンカワイイゾー!/\ナオチャンアイシテルゾー!/
\ナオチャンマジプリチー!/\ラブリーダヨナオチャーン!/
\カワイイヨナオチャーン/\オレダー! ケッコンシテクレー!/\フンデクダサイ! ナンデモシマスカラ!/


奈緒
「~~~~~!!!」


「奈緒、今最ッ高に萌えだね」

奈緒
「イジめか! もうヤダ帰るからな!」

凛・奈緒
「「どうも、ありがとうございましたー」」


「あ、逃げちゃった……この漫才はフィクションだからね」
「奈緒が801本持ってること以外はね」

<モッテナイッツッテンダロォー!


~終幕~

*漫才か、これ? って言うツッコミは締め切りました。

おつ!

口調とか呼び方に不安がありすぎる。

>>24 乙ありです~。読んでいただきありがとうございます。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom