モバP「優勝おめでとう」 (28)

志保「本当ですか! やったっ、やりましたね!」

P「おう、第一回大会以来の大記録だ! これなら二連覇だって狙えるかもな!」

ちひろ「……」カタカタ

志保「はい! 来年度も頑張っていきましょう♪」

P「じゃ、仕事頑張ってこいよー」

志保「はーいっ♪ 行ってきます!」


テッテッテ・・・


ちひろ「……」カタカタ

P「いやあしかし、まさか優勝まで漕ぎ着けるとはなあ…『性欲の強そうなアイドル決定戦』」

ちひろ「ゴェホッ」ブフゥッ



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P「うわっ、急に何ですかちひろさん」

ちひろ「ゴホッゴホッ! ……なんですって?」

P「? だから、急にどうしたんですかって」

ちひろ「違う、その前。なに、何決定戦ですって?」

P「『性欲の強そうなアイドル決定戦』のことですか?」

ちひろ「何それ!!?」

P「やだなあちひろさん、四年間毎年開催してるじゃあないですか」

ちひろ「初耳ですけど!?」

P「今年の志保ってば凄いんですよ、『バカップルアイドルオブ・ザ・イヤー』との二冠ですからね。第一回大会以来ですよこんなの」

ちひろ「また何か変なの出てきましたよ!?」

P「これも四年前からやってますけど…?」

ちひろ「私の知らないところで何やってるんですか…。ちなみに第一回チャンプって…?」

P「茄子です」

ちひろ(…何故私は納得してしまってるんだろう)

ちひろ「なんですかその大会…。そもそもそれはアイドルにとってプラスですか…?」

P「優勝記録ってそれだけで箔がつくもんですよ。今後の売り出し方にも大きく関わりますし」

ちひろ「なんで私の知らないところでそんなマーケティング戦略が確立されてるんですか…」

P「むしろ何故知らなかったんですか。年々規模拡大されてて今や業界の常識ですよ」

ちひろ「……歴代チャンプは?」

P「どっちの?」

ちひろ「じゃあ、性欲が強そうなアイドルの方で…」

P「第一回優勝者が鷹富士茄子、第二回が小日向美穂、第三回が原田美世となってますね」

ちひろ「何だその面子」

ちひろ「なんかこう、もっといるでしょ。だから、ホラ…その……沙理奈さんとか」

P「ああ、その辺は『性欲が強いアイドル決定戦』の方にエントリーしてるので」

ちひろ「何が違うの!?」

P「そりゃ『強そう』と『強い』は違うでしょうよ」

ちひろ「理解しかねる!!」

P「ちなみに沙理奈は第二回チャンピオンですね」

ちひろ「…初代は?」

P「礼子さんです」

ちひろ「……」

ちひろ「……ちなみにバカップル…オブ・ザ・イヤー?っていうのは?」

P「『バカップルアイドルオブ・ザ・イヤー』ですか。これは読んで字の如くですね」

ちひろ「いえ、分かりません」

P「年に一度、一緒にいるとバカップル気分に浸れるアイドルを決める大会です」

ちひろ「それはアイドルとしてどうなんですか!!?」

P「第一回優勝が茄子、第四回が志保は既に言いましたが…」

ちひろ「…第二回と第三回は?」

P「それぞれ五十嵐響子、相葉夕美となってます」

ちひろ「特に否定もできない!!」

ちひろ「…なんかもう逆に色々気になってきたんですけど」

P「お、折角ですから整理しておきますか」

ちひろ「ええ…なんか聞くのもそれはそれで怖いなあ……」

P「今後プロフィールに載せる予定なので、誰のことでも全然聞いてください」

ちひろ「じゃあ…紗南ちゃんとか」

P「紗南は『同級生を勘違いさせるアイドル決定戦』の強豪でしてね……」

ちひろ「…まあそれくらいなら健全ですね」

P「必ずベスト4には残るんですがいつもギリギリの所で…一昨年は決勝まで行ったんですが」

ちひろ「ちなみにその年の優勝者は?」

P「亜季ですね」

ちひろ「もう成人してますよね!?」

P「雰囲気さえそれっぽかったらエントリーできるので」

ちひろ「おおう、何でもありだぁ……」

P「次、誰にします?」

ちひろ「じゃあ…翠ちゃんとか」

P「『清楚系アイドル決定戦』の第三回覇者です」

ちひろ「はあ、清楚系ですか」

P「『清楚』ではなく『清楚系』なのがこの大会の難しいところでしてね。具体的にいうと淫r――」

ちひろ「いえ聞いてないです」

P「初代覇者が水本ゆかり、第二回が涼宮星花です。第四回は今決勝リーグに入ったところなのでまだ決まってませんが」

ちひろ「業界人どういう目でうちのアイドルを見てるんですかね」

ちひろ「えっと、そうですね…じゃあ春菜ちゃんはどうです?」

P「春菜ですか…メガネ関連で相当の賞を獲ってますが」

ちひろ「まあ、そこは普通にそうですよね」

P「それ以外だと一度『巫女装束の似合うアイドル決定戦』で優勝したことがありますね」

ちひろ「あら、それはまた意外」

P「はい、大体千秋の独壇場なんですが…とんだダークホースでした」

ちひろ「現職の歌鈴ちゃんを差し置いて!!?」


http://i.imgur.com/57q0KBK.jpg

ちひろ「次誰のこと聞いてみようかな…」

P「だんだん楽しみになり始めてますね」

ちひろ「やかましい。…それじゃあ雪乃さんとか?」

P「雪乃…雪乃ですか……」

ちひろ「…? 言い難い何かがあるんですか?」

P「…まあいいか。相原雪乃、第三回『性的にえげつないほど甘やかしてくれそうなアイドル決定戦』チャンピオンです」

ちひろ「言わない方で決心してほしかった!!」

P「ちなみに茄子はこちらでも優勝経験があります」

ちひろ「知りたくない!!」

ちひろ「飛鳥ちゃん! 飛鳥ちゃんなら大体健全な記録しか持ってない筈です!」

P「飛鳥は…『チクb」

ちひろ「ドチクショウ!!!!」

P「冗談ですよ多分」

ちひろ「多分って何!?」

P「あと飛鳥は『二年後に現在の映像を見せてあげたいアイドル決定戦』で優勝してますよ」

ちひろ「それはそれでやめてあげなさい!!」

ちひろ「じゃあ法子ちゃん! 法子ちゃんなら幼いし大丈夫ですよね!?」

P「飛鳥と1つ違いですよ?」

ちひろ「もう年齢基準が分からないんですけど!?」

P「そう、それです」

ちひろ「へ?」

P「法子は『年齢を知った後二度見しちゃうアイドル決定戦』の初代女王です」

ちひろ「え? いや…。あー…まあ確かに」

ちひろ「……」

P「疲れてますね」

ちひろ「私って今後もこんなアレな大会が続々開催されてることを知ったまま生きていくんですね…」

P「毎年ものすごい盛り上がってるんですがねえ」

ちひろ「誰か、誰か健全な方面で……」

P「……あー、じゃあ雪菜とか」

ちひろ「雪菜ちゃん?」

P「雪菜は『第一印象が強烈過ぎちゃったアイドル決定戦』で二度優勝してます」

ちひろ「なんか暗い!!」

P「でもそこから見事に持ち直しましたからね。いやあよかったよかった」

ちひろ「まあ、おかげさまで今また大役頂いてますけど…」

ちひろ「…幸子ちゃんは?」

P「へ、幸子ですか?」

ちひろ「まあなんとなく言わんとしてることは分かりますけど、一応」

P「まあ大体予想通りだと思いますが…ドッキリ女王決定戦の二代目チャンプです」

ちひろ「あら、一度だけ? それも二代目…」

P「第一回と第三回がみく、第四回が菜々さんでした」

ちひろ「錚々たるメンバー…っていうかその三強強すぎません?」

P「まあ確かにねえ…拓海や梨沙といった後進もいますし、そろそろ殿堂入りでいいんじゃないかって話も出てます」

ちひろ「…殿堂入りとかあるんですね」

P「いえ、導入しようかって話が持ち上がってるだけですがね。あと誰か聞いときます?」

ちひろ「じゃあ礼さんで」

P「『さくらんぼ狩り』最高記録保持者です」

ちひろ「そのサクランボって明らかに…いえ何でもありません」

P「まあお察しの通りこの『さくらんぼ』っていうのはチェr」

ちひろ「聞いてません」

ちひろ「っていうかそろそろ仕事に戻りましょうか」

P「…まあそれもそうですね。最後に誰か一人聞いておきます?」

ちひろ「また別の機会ってことで……ああいや、あと周子ちゃんだけ」

P「周子はご存知四代目シンデレラガール、あと『国を傾けてそうなアイドル決定戦』二代目女王です」

ちひろ「国を…いやもうまったく意味が分かりませんけど!?」

P「ヒント、『玉藻前』」

ちひろ「狐だから!!?」

P「はい。この大会は毎年めちゃくちゃ盛り上がりますよ。出場者が多いもので」

ちひろ「アイドル業界怖すぎません!?」

ちひろ「……なんかもう頭痛いです」

P「びっくりですよ、まさかちひろさんがどの大会の存在も本当に知らないだなんて」

ちひろ「だから知りたくもないですって正直…」

P「全員分ファイルあるのでまた聞きたい時はいつでも」

ちひろ「話聞いてました?」




以上

ひとまずおしまい


安価でアイドル決めて即興で優勝記録を捏造しようと思ったいたんですが、スレタイもやる時間も間違えたのでとりあえずルーレットで決めた人を使ってやってみました
後日こういった内容のスレをまた立てようと思います

お粗末さまでした

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