【ゆるゆり】ゆいちゃんのくぅるなんばぁ (18)
タイトルから分かる通り、絵本を意識しています。
なので読みにくいかもしれませんがご了承ください。
次から始まります。
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これは、いつもなかよしな3人の女の子のおはなし。
くろいかみのけのげんきな女の子、ふなみ ゆいちゃん。
きいろいかみのけのなきむしな女の子、としのう きょうこちゃん
あかいかみのけのやさしい女の子、あかざ あかりちゃん
きょうは、ゆいちゃんとあかりちゃんのおはなしです。
ゆいちゃんは、いつもげんきいっぱい。
つよきな女の子です。
でも、そのげんきさは中学生にあがるときにひっこんでしまいました。
ゆいちゃんは、おかねもちのおうちの子。
そんな子がお外でどろだらけになって帰ってくるのはいけない、とお父さんにしかられてしまったからです。
それから、ゆいちゃんはすましたせいかくになりました。
でも、ゆいちゃんはこころのなかで、お外でどろだらけになったドキドキをのぞんでいました。
ほかにも、いろんなドキドキをほしがっていました。
いくらせいかくがかわってしまっても、ゆいちゃんのこころにはこどものころのやんちゃなゆいちゃんがいるのです。
さて、そんなゆいちゃんも中学二年生になり、こうはいでしんゆうのあかりちゃんが入学してきました。
あかりちゃんは、とってもやさしくてげんきな女の子。
ゆいちゃんとおなじようにせいかくがかわったきょうこちゃんとのおはなしもあるんだけど、それはまたこんど。
あかりちゃんはゆいちゃんがおとなしくなったことにびっくりしていました。
「ほんとうにゆいちゃんだよね?」
「そうだよ」
あかりちゃんはしんじられませんでした。
ほっぺたにいつもばんそうこうをつけていたゆいちゃん。
かみのけがみじかく、げんきいっぱいのゆいちゃん。
こまったときや、こわいときにたすけてくれたやさしいえがおのゆいちゃん。
そんなゆいちゃんは、どこにもいなくなってしまったのです。
ゆいちゃんのおともだちは、ゆいちゃんがゲームだいすきなことを知ると、いがいだねといいます。
きょうこちゃんは、ゆいちゃんがおりょうりをつくるといがいだねといいます。
あかりちゃんは、かおいろひとつかえないでトランプをするゆいちゃんをみて、すこしかなしくなりました。
あかりちゃんはむかしのゆいちゃんのほうがすきなのです。
あかりちゃんはなんとか、むかしのゆいちゃんにもどれるよういろんなさくせんをかんがえましたが、どれもうまくいきませんでした。
「よわいじぶんなんかみたくない」
「にげだすなんてもってのほか」
ゆいちゃんはそうかんがえていました。
あかりちゃんは、それを知ったとき泣きそうになりました。
ゆいちゃんはいま、つよくなろうとしている。
だけど、ちがうんだよ
そういいたかったのですが、なみだがポロリとおちてあかりちゃんはなきだしてしまいました。
ゆいちゃんはびっくりして、あかりちゃんにききました。
「どうしてなくんだ?」
「だれかにいじめられたのか?」
あかりちゃんは、そのときはじめてきがつきました。
むかしのゆいちゃんはいなくなったのではなく、とじこめられているだけなんだということに。
あかりちゃんはいいました。
「いじめられてなんかないよ」
「ゆいちゃんこそじぶんをいじめないで」
と。
ゆいちゃんはガンッとあたまをたたかれたようなきぶんになりました。
ゆいちゃんのこころの、ちいさなゆいちゃんがあばれだします。
あかりちゃんはつづけました。
「もういいんだよ、ゆいちゃん」
「ぜんりょくしっそうはつかれちゃうでしょ?」
「ゆいちゃんだって、さみしいときはあるもんね」
「あかりのまえだけでは、ひとやすみしていいからね」
そういうと、あかりちゃんはゆいちゃんをちからいっぱいだきしめました。
ゆいちゃんの中のちいさなゆいちゃんは、あかりちゃんのちからでじゆうになりました。
もうかくすことはない。
そうおもうとゆいちゃんのめにもなみだがあふれてとまらなくなり、ふたりでだきしめあってたくさんなきました。
そして、むかしのゆいちゃんにもどったゆいちゃんは、あかりちゃんといつまでもげんきいっぱいあそびました。
おわり。
「ねーねー、結衣ママ」
「なに?」
「あかりママはどうして結衣ママのことがわかったの?」
「それはね...」
「あかり...」
「ずっと昔からすきだったからだよ」
Fin.
以上です。
短くて申し訳ない...。
依頼出してきます、では。
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