穂乃果「う、海未ちゃん人のバッグを勝手に漁ったの！？」


海未「漁ったのはことりです」


穂乃果「えっことりちゃん！？」


ことり「フヘw」


穂乃果「ことりちゃん！！？」


海未「今日という今日は許しません！」

穂乃果「待って待ってことりちゃんの方が道徳に反する事してるよ！」


海未「この期に及んで話を逸らそうなどと…！呆れました！ちょっとそこに正座なさい！」


穂乃果「ええー！？」


ことり「穂乃果ちゃん頑張って！」


穂乃果「誰のせいで！」


海未「正座」

穂乃果「こ…こんな薄汚れた教室の床なんかに正座したくないよお」


海未「今朝の教室の掃除当番はだれでしたっけ」


穂乃果「穂乃果です…」


海未「あなたは掃除までサボって全く！！」


穂乃果「うわ…余計なこと言っちゃったどうしよ…」


ことり「早く正座」

穂乃果「ううっ…かくなるうえは！」


穂乃果「逃げるんだよォォォーーーーーッ」ｸﾙﾀﾞｯ


海未「ちょっ待ちなさい穂乃果！！」


穂乃果「待てるわけなむぐ！？」ﾎﾞﾌｯ


？？「あら？」


穂乃果（むぐぐっ！こっこの柔らかい感触！大きい！でも希ちゃんじゃない！これは…っ穂乃果のお顔にジャストフィットするこの柔らかクォーターおっぱいは…っ！！）

穂乃果「ぅ絵里ちゃん！！」ﾌﾟﾊｧ


絵里「どうしたの穂乃果…そんなに慌てて」


海未「絵里！そいつを押さえていてください！」


絵里「えっわっ分かったわ！」ﾓｷﾞｭｰｯ


穂乃果「あう///」ﾓｷﾞｭﾓｷﾞｭ


ことり「穂乃果ちゃんのトロ顔！！」ｶｼｬｶｼｬ

絵里「で、穂乃果は何をしたの？」


海未「これを見てください」ﾊﾞｯ


絵里「…ハラショー…これはまた」


穂乃果「うう…絵里ちゃん見ないで…」


海未「元はと言えばあなたがこんな点数を取るからでしょう」


絵里「でもあれね、μ'sも９人じゃない？９って私達には縁起の良い数字だと思うの」


海未「何言ってんです？」

穂乃果「そっそうだよ！μ'sにとって９って特別な数字じゃん！」


海未「さあ穂乃果、今日は早く帰って朝までみっちり私と勉強会ですよ」


穂乃果「う、海未ちゃんの鬼！！」


ことり「悪魔！！」


海未「誰が鬼ですか！」


穂乃果「ねえことりちゃんは！？」

絵里「穂乃果、海未に謝りなさい」


穂乃果「え、絵里ちゃん…？」


絵里「海未はね、あなたのためを思って言ってくれてるのよ」


穂乃果「……」


絵里「いいの？お馬鹿なまま３年生になっても…にこみたいに後輩に馬鹿にされるような先輩になりたくないでしょ？」


穂乃果「…うん……」


ことり「にこちゃんかわいそう」

絵里「ほら、穂乃果」


穂乃果「…海未ちゃん、ごめんなさい」


海未「…分かればいいのです」


絵里「ちゃんと謝れたわね、偉い偉い」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


穂乃果「え、えへへ…///」

絵里「じゃ、勉強会は私の家でしましょう」


穂乃果「絵里ちゃんの家で？」


絵里「二人でお菓子でも食べながら、ね？」


穂乃果「う、うん！」

絵里「それじゃあそういうことだから。じゃあね、海未、ことり、希」


穂乃果「じゃあね！」


海未「あ、はい、また明日…」


ことり「またねー」


希「じゃあね二人とも」


ことり「希ちゃん居たんだね」

希「絵里ちある所にウチあり、や」


ことり「でも置いてかれたね」


希「それな」

海未「…ことり、希…」


ことり「なに？」


希「どうしたん？」


海未「最近あの二人、仲良すぎじゃありません？」


ことり「そうだね」


海未「ベタベタし過ぎですよね？」


希「そうやね」


海未「…決めました、私は…」

海未「絵里から穂乃果を取り戻します！！」


ことり「頑張れ」


海未「なんですそれは！ことりは寂しくないのですか！」


ことり「毎日会ってるわけだし別に」


海未「希も、絵里が穂乃果とイチャついてて辛くないのですか！？」


希「正妻の余裕ってやつ？」


ことり「でも置いてかれたね」


希「それな」

海未「いいですもう！私一人でなんとかします！」


海未「希！絵里に関しての情報を教えてください！」


希「ん？？」


海未「絵里の片腕的存在であるあなたなら何か弱みになるようなことも知っているでしょう」


希「片腕的存在ってなんやね」


海未「いいから」

希「うーん、そやね、ウチが知ってるのは…」


希「絢瀬絵里、音ノ木坂学院３年生、17歳。身長162㎝、血液型B型。誕生日は10月21日の天秤座。3サイズは上から88、60、84。好物はチョコレート、嫌いなものは梅干しと海苔。趣味はキルティング、アクセサリー製作。特技はロシア語と衣装作り。得意料理はごろごろ野菜のボルシチ、ペリメニ。チャームポイントはメリハリのあるスタイル。イメージカラーは水色で、所属ユニットはBiBi。亜理沙という妹がいる。昔は弟が二人いた」


海未「…ほとんど公式プロフに書いてあるまんまじゃないですか」


希「ウチが知ってるのはこれくらいやね」


海未「おや？案外薄い友情だったみたいです」


ことり「衣装作りが得意なら手伝ってほしい」

海未「他に何かないのですか？何か弱みになる情報は…」


ことり「暗いところが苦手」


海未「他に」


希「うーん、そうやなあ…穂乃果ちゃんから聞いた情報でもいいかな？」


海未「是非！」


希「首筋と腋とへそが弱いらしいで」


海未「なるほど…そこが弱点ですね」


ことり「あれ？」

海未「ありがとうございます希。参考になりました」


希「ならよかった」


海未「ではことり、作戦会議としましょうか」


ことり「ことりは早く帰って穂乃果ちゃんのトロ顔写真でアイコラ作りたい」

海未「まず私が絵里の背後からこっそり近づき、気付かれる前に首に一発ぶちかまします」


ことり「物騒」


真姫「野蛮ね」


海未「ことりは怯んだ絵里のへそに攻撃してください。竹刀を貸します」


ことり「海未ちゃん一人でやってね」


海未「そうして倒れ込んだ絵里の腕を掴み、腋に思い切り蹴りを入れます。二人で両脇を攻撃しましょう」


ことり「聞いて」

海未「完璧な作戦でしょう」


ことり「ことりは参加しないけどね」


海未「なんと！？それでは作戦が総崩れじゃないですか！」


ことり「一人でやってって言いました」


ことり「だいたい絵里ちゃんを倒してどうするの？」


海未「ふふ…目の前で無様にやられる絵里を見れば、穂乃果はきっと絵里を情けなく思うでしょう…そして絵里を倒した私を格好いいと思うでしょう…」


ことり「不意打ちはするわ二対一だわそもそも急に暴力振るってくるわで最低だって思われるんだろうなあ」

海未「わ、私が最低…？」


ことり「最低最悪」


海未「そんな…では私はどうすれば…」


ことり「さあ？ことり帰るね。じゃあね希ちゃん」


希「うん。ウチはまだこの場に居たんやね」

海未「待ってください！」


ことり「何」


海未「あなたには…自分の幼なじみ達の行く末を見届ける義務があります」


ことり「ないけど…」


海未「1年生達にも聞いてみましょう。私はどうすればいいのか」

海未「おやっ！向こうから歩いてくる3人の人のようなものは…まさしくまきりんぱな！」


ことり「タイミングいいね」


海未「真姫！凛！ぱな！」


真姫「ヴェ！？ど、どうしたのよ海未…」


海未「かくかくしかこ」


凛「なるほどにゃ」


花陽「私達に協力できることがあれば」


海未「ありがとうございます！」

真姫「で、ことりが言いたいのは不意打ち、数対一、急な暴力はNGってことね」


ことり「まあそうね」


花陽「ずるいのはダメだよ？海未ちゃん」


海未「おっしゃる通りです…」


希「ズルい！ズルい！ズルいことはーwwww」


花陽「今そういうのいいから」


希「はい」


ことり「希ちゃんまだ居たんだね」


希「なんかね」

凛「でもそれなら話は早いにゃ！正々堂々決闘だよ！」


凛「だよね！かよちんことりちゃん！」


ことり「決闘？」


花陽「結局暴力なの…？」


凛「正々堂々なら暴力とは言わないよ！かよちんことりちゃん！」


ことり「ねえ、一回落ち着いて凛ちゃん」


花陽「落ち着いて、落ち着いて…」

凛「落ち着いて…すー…はー……」


凛「うん、凛は、正気に戻った、にゃ。どうか、してた、にゃ。ごめんね、かよちんこ、とりちゃん」


真姫「かよちんこwwww」


花陽「人の名前で笑わないで」


真姫「ごめん」

海未「決闘！良いじゃないですか！」


ことり「は？」


海未「早速果たし状を書かなくては！」


海未「待ってなさい絵里！正々堂々と穂乃果を取り返してみせます！！」


ことり「…あーあ、もう知らない」

翌朝


絵里「…ん？靴箱に何かあるわ。ラブレターかしら」


絵里「…果たし状……？」


絵里「放課後、屋上にて待つ、ね」


絵里「…ふふ、いいじゃない。誰だか知らないけれど、このエリチカに喧嘩売ったことを後悔させてやるわ」

放課後


海未「…来ましたね、絵里」


絵里「あなたが私を呼んだのね、海未」


海未「早速始めましょう。正々堂々と、お互い武器は使わずに」


絵里「その前に、何故あなたは私と闘おうというの？」


海未「穂乃果を、取り返すためです」


絵里「穂乃果を？」

海未「この闘いで勝った方が…穂乃果を手に入れることができます」


絵里「そう…だったら、尚更負けるわけにはいかないわね」


絵里「躊躇はしないわ。覚悟してもらうわよ」


海未「望むところです」


MAKE UP YOUR MIND…


ＦＩＧＨＴ！！

希「さあ、バトルスタートや！実況の東條希です！」


花陽「解説の小泉花陽です」


絵里「はあああああっ！！」ﾀﾞｯ!


希「おっと絵里ち、早速仕掛けます！」


絵里「くらいなさいっ！エリチカナックr…」


海未「遅いです」


絵里「！？なっ！きゃああっ！？」ｸﾞﾙﾝｯ

ズザアッ！！


希「なんと絵里ち、思いっきり投げ飛ばされたーっ！！」


花陽「海未ちゃんは、突撃してくる絵里ちゃんのパワーを利用して、そのまま絵里ちゃんを後方に投げ飛ばしたんだね…！」


海未「今度はこちらから行きます！」ﾀﾞｯ!


希「海未ちゃん絵里ちに駆け寄る！」

絵里「くっ！なんのエリチカ足払い！」


海未「とうっ！」ﾊﾞｯ!


希「海未ちゃんジャンプでかわすーっ！！」


海未「絵里の弱点…腋！」


絵里「なにっ！」


海未「はあっ！！」

ボギャア！！


希「海未ちゃんの飛び蹴りが決まったー！！」


花陽「うわぁーっ痛そう…」


絵里「うぐ…」


海未「どうしました…そんなものですか？絵里」


絵里「このっ…あぐう！？かっ肩がっ…」

真姫「あ、あなたー」ﾀﾞｯ


希「審判が絵里に駆け寄ります！」


花陽「審判いたんだ」


真姫「ま、まさかー」ｶﾞｼｯ


絵里「うぐあっ！ちょっ肩は…！」


真姫「いまのとびげりでかたをはずされたのねー、すぐにドクターをよぶのよー」


花陽「なんかいつにも増して棒読みじゃない？」


希「せやな」

凛「ドクター星空にゃ」


花陽「審判とポジション逆じゃない？」


希「せやな」


凛「痛いところはございますかにゃー？」


絵里「肩…」


凛「むむっこれは！！…残念だけど、絵里ちゃんはもう助からないにゃ…」


絵里「ど、どういうこと…？」


凛「ガンにゃ」


絵里「」

凛「余命3ヶ月…ってところかにゃ」


絵里「そんな…そんなことって…っ！」


凛「ただし、それは凛と出会ってなければの話だけど…にゃ」


絵里「！そっそれじゃあ！！」


凛「余命4ヶ月にゃ」


絵里「」


希「1ヶ月延びたね」

海未「絵里…そんな状態ではもう闘えないでしょう」


海未「私の勝ちで、いいですね？」


絵里「ぐっ…まだ、やれるっ…！」


真姫「無理よ」


絵里「真姫！」


真姫「どのみち絵里は海未に敵わない。それにこれ以上無理したら、もう二度と肩が動かせなくなるわよ」


絵里「それでもっ！」

真姫「絵里っ！！！」


絵里「っ！…」


真姫「あなたの負けよ」


絵里「……くそっ…くそっ！くそおおおおおおおっっ！！！」


海未「……ふふ、待っていてください穂乃果」


海未「今、迎えに行きますから」

海未「…さて、穂乃果はことりと一緒に空き教室でしたか」


海未「……と、ここですね」


ガララッ


穂乃果「！海未ちゃん！」


海未「お待たせしました、穂乃果」


ことり「ってことは、海未ちゃんが勝ったんだね」


穂乃果「おめでとう！やっぱり海未ちゃんは強いんだねー」


海未「…愛の力です」


ことり「は？」

穂乃果「じゃ、穂乃果は絵里ちゃんの様子見てくる！屋上だよね？」ﾀﾞｯ


海未「なっ待ってください穂乃果！」


ことり「行っちゃったね」


海未「…まあ、勝ったのは私なのです。それにあんな無様な姿の絵里を見れば穂乃果も愛想をつかすはず…ふふふ」


ことり「……」

穂乃果「ぅ絵里ちゃー…！？絵里ちゃん大丈夫！！？」ﾊﾞｯ


絵里「穂乃果…ごめんなさい…」


穂乃果「？？何を謝っているの…？」


絵里「私、負けちゃった…」


穂乃果「それよりこの肩を治さないと！」ｶﾞｼｯ!


真姫「ちょっちょっと穂乃果！」

穂乃果「えいっ！」ｺﾞｷｯ!


絵里「痛っ！…く、ない？え？！？肩が動く！？」


真姫「は！？」


穂乃果「よかったあー」


真姫「どっどうやったの！？今の…」


穂乃果「肩を治しただけだよー。お父さんお菓子作りに熱くなりすぎてよく肩外すからさー治してあげるの慣れてるんだよね」


真姫「納得できないわ…」


絵里「でも凄いわ、穂乃果…ありがとう」


穂乃果「えへへ//どういたしまして」

ことり「愛想つかすどころかいい感じだね」


海未「ぐ、ぬぬ…しかし勝ったのは私！」


海未「さあ穂乃果！今こそ私のものに…」


穂乃果「絵里ちゃん！頑張った絵里ちゃんに穂乃果は言いたいことがあります」


絵里「……？」


穂乃果「いくよー？言うよー？1回しか言わないよ！？」

穂乃果「絵里ちゃん！」


穂乃果「穂乃果は、絵里ちゃんのことが好きです！！」


絵里「…えっ///」


海未「…はい？？」


穂乃果「/////」


海未「ちょっ！と待ってください！この闘いで勝ったほうが穂乃果を…」


ことり「そんなこと言ってたの海未ちゃんだけだよ～？」


海未「な…」

穂乃果「絵里ちゃん、答えは…？」


絵里「…もちろん、私も好きよ、穂乃果」


希「ヒューヒュー！！」


凛「お熱いですなー！！」


花陽「キース！！キース！！」


真姫「S●X！！S●X！！」


ほのえり「/////」

海未「…そんな……」


ことり「あーあ、振られちゃったね」


海未「……ことりは最初から…？」


ことり「最初からってか頭大丈夫かコイツって感じだったよ」


海未「…そう思っていながら、付いてきてくれたのですか？」


ことり「まあね」

海未「……ことり」


ことり「んーどうしたの海未ちゃん、ことりに慰めてほしいの？ww」


ことり「朝までベッドの上で慰めてあげよっかー？？www」


海未「…お願いします」


ことり「……へ？」

海未「…冷静になって思い返せば、私の今までの行動は自分でも気が違っているとしか思えません」


海未「ですが、ことりはそんな私に付いてきてくれました」


海未「そして…これからもことりに側に居てほしい」


ことり「…いいの？ことりで」


海未「ことりがいいのです…」


ことり「……そっか、わかった」


ことり「じゃあ、ことりの家、行こっか」

ここに２組のカップルが誕生した


海未とことりは1ヶ月後に破局、穂乃果と絵里は穂乃果の卒業後すぐに結婚した


そして十数年後…

穂乃果と絵里の娘、ほのり

ことりの娘、ひよこ

海未の娘、うみみ


この三人がユニットを組んでアイドルを始めるのは、また別のお話………





矢澤「こんなアホなss、出なくて正解にこ。くすん」


おわり