DQN「お前後で屋上にこいよwwwwww」男「……」(56)

dqn「ちゃんとこいよなwwwwwww」

男「……」


女「男君……」



dqn「ん、ちゅ…ふ…ぅ……はぁ、キス上手くなったな」

男「……もう……やめようよ、こんなこと」

dqn「はぁ?駄目にきまってんじゃんwwwwつかさ、あたしの知らない所で女共と関わってねーだろうな?そんなことがあたしの耳に入ったら……」

男「分かってるよ……でも、俺は、っんむ!」

dqn「ちゅ、む、ん……ふぅ……お前は
何も言わなくていい、ずっとずーっとあたしの性奴隷……だからな」

男(どうして……こんなことに)



みたいな感じでオナシャス!

カミナ「それはお前がやるんだよ!!」

男(始まりは――そう、小説に影響されたんだっけ

男(dqnさんみたいな人ほど、実は寂しがりや、だって設定で

男(その主人公はそんな人を救っていった

男(現実はそんなものじゃないとは思ったけど、何となく…ああ、そうだ、真似をしたくなったんだ

dqn「あたしの前で何か別のことを考えてんのか? やめてくれよな、そういうのさ

男「……いや、考えてないよ。君のいうとおり、やっぱり僕は君の性奴隷なんだからさ

dqn「おい、男。明日は朝から屋上に来いよ

男「……いや、待ってよ! ええと、あの、その、朝は苦手なんだよ。うん、早起きは僕にとっての天敵なんだ!

dqn「んん? そうだったか? まあ、強制はしないが

男「…ああ、ありがとう

dqn「……お前は本当に天敵が多いよな、あたしと始めてしゃべったころから

男「…………うん

dqnは女のつもりで書いた
俗にいうヤンデレを見たかったですね、はい

そりゃおめぇタイトルで釣るためだよ
おめぇさんは分かってないな

次の日の朝

男(うーん・・・昨日はごまかせたよな?)

男(なんせ例の影響されてやった行動が・・・

女「来てくれたんだね、よかったよ男君

男「他のひとにもやってるなんて知られたらまずそうだし

女「え? 何が

男「いや、こっちの話だよ。人って意外に単純だな、ってだけ

男(三人もの人に同時に好意をもたれるなんて思ってもみなかった……

女「ところで、男君。私と話すときはしゃがみなさいって言ってんでしょ

男「……わかってるよ、僕は犬かよ

女「男君、お手!

男「やらないよ

女「じゃあ、男君、ちんちんしなさい!

男「うっ……いや話の流れ的に僕は犬で、女さんのセリフは卑猥じゃないんだろうけど

女「なに?どうしたの? 自信がないの?

男「卑猥に聞こえたわたくしめをお許しください

女「さて、まあ冗談はこれぐらいにして

男「……

女「昨日はdqnさんと何をしてたの

男「……っ! いや、別に、色っぽい話がある訳じゃ

女「ウソだよね。だって私見てたし

女「まあ、いいよ?別に。私が望んだのはセフレ、っていう関係だもんね。男君にあそこを突っ込まれる権利は持ってるけど、二人の関係に口を突っ込む権利はないもんね

男「……わかったよ、今日は君の好きなプレイをするから、さ。怒らないでよ。争いは僕の天敵だ……いや、ごめん今のは聞かなかったことにして

女「また、男君、天敵をつくってるんだ

男「言っておくけど、今の僕は昔ほどチキンハートじゃないよ

女「おめでとう! チキンハート男君はビーフハート男君に進化した!

男「……君の穴に突っ込む義務はあるけど、君のボケに突っ込む義務はないよね

女「あはは。いや、どうだろう? でも男君にはありとあらゆる場所に突っ込んで欲しいけどさ、だから、ほらこのスカートの中を見てよ

男「準備万端……だね。女さんの下の色の濃い場所は影なんかじゃなかった、ってことかな

女「……っ! いや、準備なんかしてないよ

男「? 汁がたれてる、とかそんなレベルじゃないのに? こんなの時間かけてようやくできる濡れ方なのに?

女「えっ、いや、その……さっき男君と話し始めてから

男(話すだけで濡れるとか、あり得たんだ……現実って怖い

男「じゃあ、まずは指、いれていいかな

女「…うんっ! 何本でも

女「んっ……あ……や」

男「下を見ないで答えてね、今何本の指が入ってると思う?

女「んえ?……あっ。い……いっぽん

男「2本だよ。前は小指一本いれるのに苦労したのに、慣れるものだね

女「やっ……な、なれてなんか

男「あのさ……

女「ひぇっ……なに?

男「こんなこと、もうやめようよ……やっぱり

女「dqnさんに言ったことと同じことを ……っん! 言うんだ?

男「……それも聞いてたんだ

女「やめないよ

男「でも!

女「そうだよね、正しくはもう『やめられない』

男「?

女「だってさ! もうこれ以上の関係なんてなれないんだよ! いくら私が男君のことを好きでも! ……恋人としては……認めてくれないんだよね……。だったら、セフレしかないじゃない!

dqn「……これってどういうことだ?

男・女「!

男(……な、なんで? 確か昨日、朝は無理って断ったのに!?

昨日のセリフ
――dqn「んん? そうだったか? まあ、強制はしないが

男(ああっ、そうか……『強制はしない』って……待ってるから気が向いたら来いってことだったのか

dqn「そういや昨日、あたし、キスが上手くなったな、って言ったけか。ふふふ、なるほど、そりゃ上手くなるよな

男「ちょっとま

dqn「言ったよな? あたしの知らない所で女共と関わってねーだろうな?そんなことがあたしの耳に入ったら……、ってよ。耳どころか目じゃねぇか。

男「頼むから話を

dqn「安心しろって、わかってる。わかってるともさ。さっきお前はこの女にもうやめようよ、って言ってたよな

dqn「男が弱みでも握られて、無理矢理女にさせられたんだろ

女「! 何を勝手に

dqn「かわいそう、ああ可哀想! カワイソウ

男「ねえってば!

dqn「大丈夫だ、男。今度はあたしが……

男「待ってよ!それは!

男「実は僕!

dqn「じゃあな、女

女「いやあああ!

男「全性愛者なんだ!



――そう言って、僕はdqnさんの持っていたナイフの刃の部分を強く握った


男「全性愛、カタカナでパンセクシュアル! ありとあらゆる性を愛する運命にある! いや、僕の場合はもっとひどくて物にも欲情するんだよ!

dqn「だまれだまれだまれそれはつまりあたしは愛されな――

男「僕はこのナイフにすら欲情するんだよ!



そう言いながら、刃の部分を強く抱きしめて血を出した
どんな精神状態にある人も――それが俗に言う植物状態以外なら――血を見たら必ず反応するらしい
聞く耳を持たないdqnさんにも必ず何らかの影響はあるのだ


男「僕は愛が広いから君一人を完璧に愛せないよ! でも!

――飴と鞭。人を操るにはあまりにも有名で単純な方法。だが、これは本当に効く。ちょっと下手な飴と鞭でも本当に効く。

男「僕は世界中のみんなのことが、だい、だい、大好きなんだあああああ!!


zzz

ここで時系列は少しさかのぼる

――「三人」もの人に同時に好意をもたれる
――「天敵」が多い
――本に憧れた

この3つがどのようにつながっているかの物語だ

三人に好かれてる、の三人目。いや、正しく言えば一人目だ。この子との話が今回の話の始まりなのだから。

男「幼なじみ! もう朝だよ! ほら、起きた起きた!

幼なじみ「‥zzz

男「まったく、幼なじみちゃんは……。

男「うーん……そうだ! よーし、耳に息を吹きかけて起こそう」

男「ふぅ・・・

幼なじみ「* きゃあ!!

男「おはよっ! 目が覚めたみたいだね。

幼なじみ「そりゃそうよ! 勝手に人の部屋に入って、その……オナ……出すなんてどんな神経してんの!

男「ふぅ・・・ってのは息を吹きかけただけだからね?

幼なじみ「まぎらわしいわ!

男「まぎらわしくないよ。むしろ、なげかわしいよ、幼なじみちゃんのムッツリさが

幼なじみ「くそう……! 勝手に人の部屋に入ったくせに、偉そうに! またあれか! 小説に影響されたか!

男「うん。幼なじみが起こしに部屋に侵入

幼なじみ「本当に影響されやすいわよね、あんた。しかも逆だし! 今回のケースは下手したら警察動くし!

男「まあまあ。それよりもさ、昨日bさんが遊びに来てたの?

幼なじみ「え? 確かに来てたけど。なんで知ってるの? あ、ごめん。騒がしくしすぎたかしら

男「いや、そこにbさんの眼鏡が置いてあるし

幼なじみ「ああ、そうか。いや、昨日あの子が忘れて帰ったのよ。あの子、屋外だけしか眼鏡をつけないし……って、なんで眼鏡だけでわかるのよ。

男「普通だよ

幼なじみ「もしかして眼鏡フェチ?

男「そうでもあるし、間違いでもあるね。幼なじみちゃんは知ってるはずだよね? 僕はただの全性愛者だよ

幼なじみ「……。眼鏡にも恋するの?

男「眼鏡は当然、めがねかけ器にも恋するよ

幼なじみ「そんな急に銀魂ネタを入れられても、寝起きすぐの頭じゃ突っ込めないわよ

男「ツッコミなんて不要不要。ホントだし。なんでも愛すよ、僕は。…………でも

幼なじみ「!

男「愛にも順序があって、幼なじみちゃんが一番好きだよ

幼なじみ「もう……何度も聞いたよ

男「……うん。でも本気だ。……だから、そろそろ答えを聞かせてよ

幼なじみ「わ……たしは

男「……うん

幼なじみ「わたしだって……! すき……よ? でも、すごく怖い

男「……怖い?

幼なじみ「だって、あんたは何でも愛するでしょ? そのせいか知らないけど、あなた自身もいろんな人から好かれてる。敵がいない。

男「……そんなことはないと思うけど

幼なじみ「第三者から見たら、まるわかりなのよ。だから、すぐに誰かに取られちゃう気がして……。

幼なじみ「真夏の熱気も、冬の寒さも、病気のつらさも、全部愛してるあんたには……敵……というよりも天敵がいない。

男「天敵……ね。確かにいないや。

幼なじみ「余計なことを……つい考えちゃう。自分がこう、と思ったことをできない……

男「幼なじみちゃん

幼なじみ「?

男「余計なことなんか考えねぇで、自分がこうと思ったことをしてみろよ。
気持ちがいいもんだぜ。

幼なじみ「! それって!

男「うん、>>2 のカミナの名言だよ

幼なじみ「ふふ、こんなときに伏線回収?

男「ついでにね。……それに

幼なじみ「?

男「もし幼なじみちゃんが、そんなこと出来ないって言うんだったら、僕が天敵を作ればいい

幼なじみ「天敵を……作る?

――僕は昨日読んだ小説を思い出していた。普段は強く振舞っている人ほど、実は寂しがりや、だって設定でその主人公はそんな人を救っていった

――ただ、救われた人たちはたくさんの人に慕われている人物で

――主人公は人を救うたびに、その救った人を慕っていた人物には嫉妬され

――天敵を増やした

――いつしか、救った人たちも主人公を求め争い

――その人たちまでもが天敵になってしまった

男(どうせ天敵を作るなら、あの主人公みたいに増やそうかな……。まあ、人間ってそんな単純じゃないと思うけど

男「じゃあ、僕は先に行くよ。また学校でね

幼なじみ「こら。私が通ってるのは女子校。不法侵入する気か

男「前に女装して入ったときはバレなかったけど……

幼なじみ「何してんの*

男「いやいや! 違うって! ホームルームに侵入しただけだから!

幼なじみ「むしろ悪いわ!

――男の学校

友α「ああん? この学校で一番支配力のある人は誰か、だって?

男「うん。誰だと思う?

友α「誰……ってよ、お前だろ

男「いやいや、冗談は置いといてさ。真面目な話。

友α「はあ……。お前以外なら……dqnさんだろうな。

友β「そうそう! 普段は騒がしいけど、あいつが中心だよな! 何よりもかわいいし!

男「ふうん……。容姿の良さって、カリスマ性には必要だもんね。

友α「加えて、あいつは自分を素直にさらけ出すからな。……分かりやすいってーの? コミュニケーションが露出狂みてー……そうだな『フラッシャー(露出狂)コミュニケーション』略して『フラコミュ』の使い手なんだ

友β「いっつもお前は変な言葉つくるなー

男「一個も流行ってないけどね……

友α「ああん? 今回は流行らしてみせるぜ? ……つうか、何だ? dqnさんのこと狙ってんのか?

男「ううん。別に

友β「ええっ、お前っ、ウソつくなって! 男子なら少しは狙うだろ? 告白するところまですらいけないとしてもよ!

男「友βは狙ってるってこと?

友β「ったりめーよ! あんなかわいくて誰にでも気さくにはなしかける子がフリーなんだぜ? 処女何だぜ?

友α「何でもオメーがそんなことわかるんだ?

友β「おおっと、興味あるかい? そりょ当然、あの子を追ってこの高校に来たんだからな! 知ってて当然よ!

男「ストーカーじゃん!*

友β「違うっての!

友α「残念だか、βよ。テメーはストーカーだ

男「改名しておこう

友β改めストーカーβ「は? 改名って……うおおいっ* 何だコレ! やめろよ! 何かストーカーαもいるみたいになってんだろ!

男「そこ*

友β「ふう・・・ツッコミ疲れたぜ……。普段ツッコミをする男の大変さがわかった気がする

男「どう考えてもツッコミしたの僕だよね。そんなんで分かったと思われたくないよね。

男「ちょっと話が変わるけど……女さんのことはどう思う?

友α「うっ

男「?

友β「確かに女さんも支配者階級……って、ああ……女さんは……友αの本命だからな

友α「テメっ! 何で知って……

友β「いや、バレバレだっつーの!

男「そうなの?

友α「……否定をすると、嘘をつくことになる。

友β「お前は恋愛ごとになるとフラコミュだからな。顔に出まくってるしよ

友α「おいこらフラコミュの用法を間違ってるぞ

男「恋愛ごとのフラコミュって、つまり好きになったらすぐ告白する人?

友α「ああ、そのとおりだ、男よ

友β「(細けえ)でも女さんを手に入れるのは、キツイだろうな。あれはかわいすぎるし、ライバルが校内じゃとどまらないだろうし、性格は少しサバサバしてる。手に負えないっていうか、なんつうか……強すぎる気がするよな

友α「べ、別にいいだろ

男(ふーん。……そっか。その二人をターゲットにしてみるか……)

友α「でもまあ、この二人にも天敵はいるし、やっぱり最強はお前だろうな

男「あはは……なんでそうなるんだよ……

友α「それ以上に……

男・友β「……?

友α「あの二人は『危うい』からな

――時系列は戻る。
二人の支配者は、僕の全性愛を理解してくれた。犠牲は左手の血。この程度の犠牲、なんてことはない、なんて物語の主人公みたいに言うつもりはさらさらないけど、

男「ごめん、待った?

幼なじみ「ううん、大丈夫! 今来たとこよ

――大好きな人と一緒になれた訳だし、

男「手、繋ごうよ。左手は無理だけどね

――右手はつなぐことができる

――ただ一つだけ、この世にいるであろう全性愛者に言いたいことは

幼なじみ「ねぇ……dqnさんっていう人と、女さんって人を知ってる?

男「っ! おま……っぐ……あ@bn・・vユ{�・カ・* :h;カ#・jf倆・イ*z*・%gケxzエ紘4qpヲ. a寐oササ・ シ*�束5lb婁・8py,*訛・擇セ*カ彑シ*p#tチホt ケ)・]8z*謠p淀d

――天敵は、作れない。生物にとって、天敵を嫌う行動とは生まれつき備わっている行動(生得的行動)なのだ。

全性愛者が生まれついて持っている、全性愛者にとっての真の天敵は、

「最も愛した者」なのだ



第一部 完

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