烈風!!石川鎮守府二○三 (33)
※注意※
・息抜きにどうぞ
・嫁のキャラ崩壊
・虚無
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しばふ村
ここはのどかな港町
どこかほんわかした少女たちの花園
村長「来春から吹雪も一人前の艦娘か」
村長「寂しくなるのう」
村人「あの子は人一倍のがんばり屋です」
村人「無理をしなければ良いのですが」
村長「ほっほ、まぁ、心配してもどうにもならんよ」
村人「村長、お茶です」
村長「おう、こりゃすまんの」ズズ
村人B「村長~~~~!!」
村長「ん? なんじゃ騒々しい」
村人B「ふ、吹雪の配属先が決定しましたぁ!」
村長「ほう! それで何処じゃ? 横須賀か? 呉か?」ズズ
村人B「そ、それが……」
村人B「石川鎮守府に決定しました!」ガタガタ
村長「」ブーーーーーッ
村人「そ、村長!?」
村長「ブホッ! ゴ、ゴホッ」
村長「バ、バ、バカなぁ~~~~~~! 石川鎮守府だと~~~~~!」ワナワナ
村長「あの狂気の殺戮集団に吹雪をやれと言うのかぁ~~~~!」クワッ
村長「な、何故じゃ! 上層部は何を考えてる!」
村人B「そ、それが、提督たっての願いとか……」
村長「提督……あやつか……」
村長「あの帝国海軍の恥、田村ジュンゾウかぁ~~~~~!」
村人「そ、村長。田村提督とは一体」
村長「血も涙もない冷徹な男じゃ!」
村長「奴は艦娘を理想的かつ合理的な兵器としてしか見ていない!」
村長「あやつの為にどれだけ多くの艦娘が実験台にされたか……」
村人「そ、そんな無茶苦茶が許されるのですか?」
村長「実績じゃ」
村長「石川鎮守府の任務達成率は恐るべきことに九割……!」
村長「上の連中は目に見える数字に弱い! だからある程度の自由がまかり通る!」
村長「とにかく! ワシは反対じゃ! 吹雪を、あの優しい子をあのような野獣の巣窟に送って見ろ!」
村長「即日レ○プされた挙げ句に魔界転生プレイをさせられるに決まっておる!」
村人「そ、村長?」
村長「嫌じゃああああああ! ダイナミック調の吹雪なんて嫌じゃああああああ!」
――――深海よりの脅威、深海棲艦が発生してより約十年
「き、来たぞ! 奴等だ~~~!」
ズワオ!
ドォ!
ドワ
「ぎゃん!!」ベシャ
日本は最大の危機に瀕していた
深海棲艦により、日本の主要な海上航路はほぼ封鎖され、日本は鎖国同然の状態に陥り、衰退の一途をたどっていた
「殺せ、殺せえええええええええ!」ズガガガガガガ
「皆殺しにしろ~~~~~!」ドワ!
しかし、救世主は現れた!
大戦中の艦艇の魂を宿した戦乙女たち
その名は艦娘!
圧倒的火力と機動力を備えた彼女たちの出現により、日本の巻き返しが始まる
しかしそれは同時に泥沼の戦国時代の突入を意味した!
武蔵「提督、こコラいったイノ敵はスベテ掃討した」ピーガガ ギギギ
???「ご苦労」
???「だが、まだ足りんな~~~~」
???「たくさん[ピーーー]ば死ぬほど面白くなるのだよ」
「戦争とはな」
烈風!!石川鎮守府二○三
第一話 地獄の鎮守府
吹雪「今日から一人前の水兵さん!」テクテク
吹雪「しかも提督自らの推薦!」テクテク
吹雪「うう、なんだか緊張してきた」
吹雪「え~と、もうすぐ着くはずだ、けど」ピタッ
ヒュオオオオオオ………
石川鎮守府←ハゲかかった血まみれの看板
吹雪「」
吹雪「な、何ここ」
吹雪「周りが物凄く高い塀で囲まれてる」
吹雪「まるで――――」
刑務所
???「よくきたな、新入り」
吹雪「ひぃいっ!?」
???「人の顔を見るなり怯えるなんざ、随分失礼な奴だな」
天龍「そんなに怖いか? 俺は」ゴゴゴゴゴゴ
吹雪「し、失礼しましたぁ!」
天龍「ついてきな、提督がお待ちかねだぜ」
吹雪「は、はいっ」
これが私と、後の恩人となる天龍曹長との出会いでした
ヒヒヒ……
ケケケ……
シンイリ,シンイリダ
吹雪「あ、あの」
天龍「はぐれんじゃねーぞ、死にたくなけりゃな」
吹雪「ひゃい!」
ドワォ!!!
吹雪「!!!?」
天龍「ちっ」
「脱走だ~~~~!」
「潜水艦どもが脱走したぞ~~~~!」
天龍「なぁにい?」
天龍「一人足りとも逃がすなぁああああああ!」グワー
吹雪「」ガタガタ
58「放せ~! 放すでち~!」ジタバタ
19「もうおうちに帰りたいの~~~!」ジタバタ
168「休暇~! 睡眠~!」ジタバタ
吹雪「あ、あれは」
天龍「資源調達部隊だ」
天龍「バカな奴等だ、死ぬよりゃマシだってのによ」
扶桑「脱走したお馬鹿さんはこの子たちかしらぁ」ユラリ
吹雪「ひぃいっ!」ビクッ
天龍「扶桑中尉、いきなり現れんといてください」
扶桑「提督がお呼びよ、そこの新入りさんも一緒についてらっしゃい」フラフラ
吹雪「は、はい」
長門「提督、武蔵の最終調整が完了しました」
田村「ウム、ご苦労」
田村「それより、潜水艦どもが脱走したようだが」
長門「塀を爆破しての脱走を企てましたが」
長門「すぐに取り押さえました」
田村「ふむ、脱走は極刑。直ちに銃殺か解体だが…………」
田村「ただ始末するだけではもったいないな~~~」バサリ
長門「この設計図は」
田村「丁度欲しかったところだったのだよ」
田村「活きのいい潜水艦が」
司令室
吹雪「駆逐艦 吹雪! しばふ村より本日着隊しました!」ビシ
田村「よくきたな、私がこの石川鎮守府の提督、田村ジュンゾウだ」
田村「吹雪、君には期待してるよ」
田村「早速だが君には階級を与える」
吹雪「階級ですか?」
田村「ここでは艦娘も人間と同じ階級を使う」
田村「規律の厳守のためだ」
田村「君の世話はしばらくそこに控えている天龍曹長に任せることになっている」
田村「では、活躍を期待してるぞ、吹雪上等兵」
田村「さてと……」
田村「連れてこい」
長門「はい」
吹雪「?」
ギャーギャー
8「この鬼! 悪魔! 外道!」
まるゆ「離して~~~!」
58「殺せ~~! いっそ殺せ~~!」
田村「お前たちは何が不満なんだ?」
168「24時間不眠不休の勤務なら誰だってこうなるわよ!」
田村「フム……なるほど、確かに少しやり過ぎたか」
田村「だが、脱走は重罪」
田村「それを理解して敢えて脱走したお前たちの勇気に免じて」
田村「最高の晴れ舞台を用意したぞ」
訓練水域
58?「」ゴゴゴゴゴゴ
吹雪「あ、あれは」
田村「私が考案し、開発した新兵器」
田村「潜水戦艦だ」
吹雪「せ、潜水戦艦」
田村「戦艦の攻撃翌力と機動力を併せ持った潜水艦は作れないかと思ってな」
田村「進水始め」
ズブブブブブブブ
田村「あの水域には鹵獲した深海棲艦がある」
バオッ
ドオォ
ズワオ!
吹雪「スゴい音……」
田村「魚雷などメではない。戦艦の主砲を発射したからな」
田村「これの量産に成功すれば多くの敵を葬れる」
田村「ただ、ひとつだけ問題があってな~」
吹雪「問題ですか?」
田村「一度沈んだら二度と浮かんでこれん」
吹雪「」
田村「もう分かってると思うが」
田村「お前たちには潜水戦艦の開発成功の為の実験台になってもらう」
8「ふ、ふ、フザけるな~~~!!」
8「さんざんこきつかっておいてこの仕打ちか~!」
田村「安心しろ、お前たちの犠牲は、キット俺の野望……」
田村「もとい、この国の礎となるだろう」
田村「ああ、嫌なら特攻兵器にでも改造してやろうか?」
田村「どうせ解体か銃殺なんだ。だったら死んで役に立ってみせろ」
田村「では、重機動那珂特警隊、この脱走兵どもを連行しろ」
那珂?「はイ」ピーガガ
那珂?2「わかリまシた」ギギギ
ガシャン ガシャン
ハナセー
シニタクナーイ
吹雪「あれは……」
天龍「提督ご自慢の死神部隊だ」
天龍「余り物は例え猫の死体でも利用する提督の考案した在庫処分の仕方さ」
天龍「ここで提督に逆らえる艦娘はいねぇ……」
天龍「いたとしても、今の奴等みたいに実験台にされるのがオチだ」
吹雪「ひ、酷い……!」
天龍「お前もはやく慣れるこったな」
吹雪「うう、やっていけるでしょうか」
プシューーーーーーー
ギャー
ジョウキカンガ ハレツシターーーーーー
天龍「……おまえ、ちょっとそこで待ってろ」
天龍「なんだ、どうした」
明石「そ、曹長! 蒸気菅が破裂して……」
天龍「手拭いかせや」
明石「あっ」
明石「天龍曹長! 近づいたら大ヤケドしますよ!?」
ババッ
天龍「俺は不死身だ!」
シュオオオオオオオオオ!
天龍「フン!」
プシュウウウウ
吹雪「て、手で蒸気漏れを直した……」
このSSまとめへのコメント
タイトルから吹いたwww