エルフ「許して」僧侶「どうしようかなあ」(9)

僧侶「供え物を盗もうとする悪党を許すわけにはいかないなあ」

エルフ「どうしても腹が減っていたんだ・・・」

僧侶「腹が減ってたとしても、盗んじゃダメだろ」

エルフ「・・・」

僧侶「だんまりか」

僧侶「・・・はあ、着いてこい」

エルフ「え?」

僧侶「いいから着いてくるんだ」スタスタ

エルフ「あ、待って」ドタドタ

僧侶「これなら食っていいぞ」

エルフ「い、いいの?」

僧侶「ああ」


エルフ「お腹一杯だ・・・久し振りにたくさん食べれた」

僧侶「明日も来い。食わせてやる」

エルフ「・・・いいのか?」

僧侶「ああ」

ある霊山の麓に小さな教会があった
訪問者は年に数年しかおらず、教会管理者は一人で充分だった

僧侶「来たか。今米を炊いているから祈って時間を潰せ」

エルフ「あ、ああ」

僧侶「火力が弱いな・・・薪が少し湿っているのか?」ブツブツ

エルフ「・・・」

僧侶「出来たぞ、席に座れ」

エルフ「なあ」

僧侶「・・・いや、なんでもない」

僧侶「そうか」



僧侶「明日も来い」

僧侶「ん?まだ飯の時間じゃないぞ」

エルフ「祈ろうかと思って」

僧侶「そうか」

エルフ「・・・なあ、どうして私にここまでしてくれるんだ?」

僧侶「ん?」

エルフ「元々盗みに入ったのに、叱ることも事情を聴くこともなく毎日飯をくれる。どうしてなんだ?」

僧侶「俺が僧侶だから。ただそれだけだ」

エルフ「・・・」

僧侶「飯の支度ができたら呼びに来る」

>>7
エルフ「元々盗みに入ったのに、叱ることも事情を聴くこともなく毎日飯をくれる。どうしてなんだ?」

エルフ「元々盗みに入ったのに、叱ることもなく毎日飯をくれる。どうしてなんだ?」

です、ごめんなさい

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