僧侶「供え物を盗もうとする悪党を許すわけにはいかないなあ」
エルフ「どうしても腹が減っていたんだ・・・」
僧侶「腹が減ってたとしても、盗んじゃダメだろ」
エルフ「・・・」
僧侶「だんまりか」
僧侶「・・・はあ、着いてこい」
エルフ「え?」
僧侶「いいから着いてくるんだ」スタスタ
エルフ「あ、待って」ドタドタ
僧侶「これなら食っていいぞ」
エルフ「い、いいの?」
僧侶「ああ」
エルフ「お腹一杯だ・・・久し振りにたくさん食べれた」
僧侶「明日も来い。食わせてやる」
エルフ「・・・いいのか?」
僧侶「ああ」
ある霊山の麓に小さな教会があった
訪問者は年に数年しかおらず、教会管理者は一人で充分だった
僧侶「来たか。今米を炊いているから祈って時間を潰せ」
エルフ「あ、ああ」
僧侶「火力が弱いな・・・薪が少し湿っているのか?」ブツブツ
エルフ「・・・」
僧侶「出来たぞ、席に座れ」
エルフ「なあ」
僧侶「・・・いや、なんでもない」
僧侶「そうか」
僧侶「明日も来い」
僧侶「ん?まだ飯の時間じゃないぞ」
エルフ「祈ろうかと思って」
僧侶「そうか」
エルフ「・・・なあ、どうして私にここまでしてくれるんだ?」
僧侶「ん?」
エルフ「元々盗みに入ったのに、叱ることも事情を聴くこともなく毎日飯をくれる。どうしてなんだ?」
僧侶「俺が僧侶だから。ただそれだけだ」
エルフ「・・・」
僧侶「飯の支度ができたら呼びに来る」
>>7
エルフ「元々盗みに入ったのに、叱ることも事情を聴くこともなく毎日飯をくれる。どうしてなんだ?」
↓
エルフ「元々盗みに入ったのに、叱ることもなく毎日飯をくれる。どうしてなんだ?」
です、ごめんなさい
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