僧侶「1個目」
* 「お主等が勇者パーティーに参加申請なさった者かの?」
魔法使い「ええ、そうよ」
僧侶「よろしくお願いします!あなたは勇者様の親御さんですか?」
勇者「いやいや、ワシが勇者じゃ、よろしく頼むぞい」
僧侶「・・・へ?」
魔法使い「・・・はい?」
僧侶「まさか勇者だなんて思わない」
魔法使い「2個目」
魔法使い「・・・私、魔法使いっていうの、よろしく」
勇者「ふむ」
僧侶「私は僧侶っていうんですよ、よろしくお願いしまーす」
勇者「ほう・・・あ、お主、もいちど言ってくれんかのー」
魔法使い「魔法使いっていうわ」
勇者「ほうほう、魔物使いじゃな」
魔法使い「魔 法 使 いよ」
魔法使い「名前をなかなか覚えてくれない」
僧侶「3個目」
勇者「戦闘時の役割分担は」
勇者「ワシが前衛、僧侶が後方から魔法で支援、魔法使いが回復でよいか?」
魔法使い「私が回復を担当するの?」
勇者「お主が回復魔法を使うんじゃなかったかの?」
僧侶「勇者さん、逆です!」
僧侶「二人の職もなかなか覚えてくれない・・・」
魔法使い「4個目」
僧侶「勇者さん、敵です!」
勇者「うむ、魔法使いよ、バイキルトを頼むぞい」
魔法使い「ん、その武器かなり強そうだから要らなさそうだけど?」
勇者「剣が重ぅて振り回せんのじゃー」
魔法使い「 」
魔法使い「なんで勇者になった」
僧侶「5個目」
勇者「うをっ!」スッテン
僧侶「勇者さん大丈夫ですか?!」
勇者「うむ・・・何かにつまづいてしもうたみたいじゃ」
僧侶「あの、この道舗装されてて平坦なんですが・・・」
僧侶「世界中どこでもダメージ床になり得る」
魔法使い「もっとこう、おじいちゃん『勇者』にありがちなことが欲しいわね」
魔法使い「だから6個目」
勇者「魔物使いやー」
魔法使い「魔法使いよ、何か用かしら?」
勇者「先日つこうておった、火の玉を飛ばすアレは何じゃったかのぅ」
魔法使い「メラよ、メラ」
勇者「ほうかほうか、ならば氷の・・・」
魔法使い「呪文なかなか覚えてくれなかったわ」
僧侶「物忘れ系と同じじゃん!」
僧侶「7個目」
勇者「魔物使いやー」
魔法使い「魔法使いよ!」
勇者「神官やー」
僧侶「僧侶です!」
僧侶「名前の間違いひどいから愛称を決めたら」
勇者「魔法ちゃんやー」
勇者「僧ちゃんやー」
僧侶「なぜか『ちゃん』が名前の後につく」
僧侶「8個目」
勇者「さみだれぎりじゃっ!!」シババッ
僧侶「すごい・・・」
勇者「ギガスラッシュじゃ!!」ドカァーン
僧侶「わー!」
僧侶「とくぎがかなりハイスペック」
魔法使い「でも、9個目」
勇者「はぁ・・・はぁ・・・」ゼイゼイ
魔法使い「おじいちゃん大丈夫?」
勇者「ギガスラッシュなぞ撃つとmp消費が半端でなくてのぅ」
勇者「少し休ませてくれい」
魔法使い「お疲れ様」
魔法使い「そのとくぎの消費mpはおそらく通常の三倍」
僧侶「いつからおじいちゃんって呼びはじめたんですか?」
魔法使い「出会って一週間位じゃないかしら」
僧侶「失礼ですよ・・・」
魔法使い「そんなことなかったわよ?ほら、10個目」
勇者「僧侶や、服なんぞ買ってやろうかの?」
僧侶「え?いや、いいですよう」
勇者「遠慮するでない、買ってやるからの」
僧侶「は、はい、それじゃあ・・・」
魔法使い「気づいたらパーティーメンバーじゃなくておじいちゃんと娘みたいになってた」
僧侶「で、ですよね・・・」
魔法使い「納得したようね」
僧侶「11個目」
わらいぶくろ「クケーッ!」テレーン
僧侶「ラリホーなんて!」
勇者「ぬ・・・」ガクッ
僧侶「わっとと、えーとザメ」
わらいぶくろ「ケシャシャ!」ガッ
僧侶「いっつ!」
・
・
・
魔法使い「片付いたわね」
勇者「・・・・・・zzz」スヤスヤ
僧侶「・・・・・・」
僧侶「戦闘中に寝て起きた試しが無い」
老人は朝には強いんだぞ!四時とかに普通に起きるんだぞ!
>>12
訪ねて泊まったときは
午後8時には布団に入らされておった・・・
魔法使い「12個目」
しびれくらげ「しびびび」バチバチ
勇者「ぐっ!」バリバリ
僧侶「キアリク!」
魔法使い「はっ!」バシィ
しびれくらげ「ばばはば」ドサッ
魔法使い「おじいちゃん大丈夫?」
勇者「はて、なぜワシは腑抜けておるのかの?」
僧侶「へ?」
魔法使い「マヒ攻撃に追加効果発生」
僧侶「13個目」
僧侶「勇者さん、大丈夫ですか・・・?」
勇者「ゴホッ、すまんの・・・じきによくなるでの」
魔法使い「冬はもう少し休憩多めで行きましょ」
僧侶「そうしましょう」
僧侶「なんだかんだで風邪とかが危険だったり・・・」
魔法使い「こじらせたら危険だものね」
魔法使い「14個目」
魔法使い「この敵、近接で充分だったわね」ヒュン パシン
カンダタ「あふんっ!」ビクッ
勇者「ワシもピオリム無しであれほど動けたらのう」
僧侶「いえいえ、そのお歳であれだけ動けるんですからすごいですよ!」
勇者「しかしのぅ、あと20年若ければ・・・」
魔法使い「が口癖」
僧侶「20年前だったら50歳くらいだけど・・・」
魔法使い「魔王の出現が遅すぎたのがいけなかったのよ」
魔法使い「送り込む方も送り込む方だけど」
僧侶「15個目」
僧侶「勇者さん、ちょっとこちらへー」
勇者「む?よっこいしょ」
僧侶「体調確認するのでそこへかけてくださいな」
勇者「うむ・・・どっこいしょ」
僧侶「・・・も口癖」
魔法使い「あなたもよいしょってよく言うじゃない」
僧侶「へ?そうですか?」
魔法使い「体調確認で思い出したわ、16個目」
魔法使い「遅くなっちゃったわね・・・あら」
勇者「んごごごごご」zzz
魔法使い「布団からはみ出してるじゃない・・・」
魔法使い「風邪ひいたらいけないし、かけとかないとね」コッソリ
勇者「んごごごっ・・・・・・」
魔法使い「あら?いびきが止まって・・・って息まで止まってるじゃない!」
魔法使い「どうしましょ、僧侶ちゃん呼んだ方がいいわよね・・・そ」アセアセ
勇者「んごっ!ごごご・・・・・・」
魔法使い「 」
魔法使い「後で調べたら睡眠時無呼吸症候群だったわ」
僧侶「いきなりリアルですね!」
僧侶「というかそういうことはちゃんと教えてくださいよね!」
魔法使い「大事に至ったらことだものね」
僧侶「魔法使いさんにも人を心配できたんですね・・・」
魔法使い「うるさいわね、シバくわよ?」ピッ
僧侶「え、えーと17個目」
勇者「む・・・」モグモグ
僧侶「どうしました?」
勇者「僧ちゃんの味付けはどうも濃いようじゃ」
魔法使い「おじいちゃんは間違ってないわ、あなたの料理は総じて濃いもの」
僧侶「じゃあ言ってやってくださいよ!」
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