QB「……」
チノ(うさぎではないみたいですが……猫ともちょっと違うような)
チノ(初めて見る生き物)
QB「……」
チノ(近づいても……逃げない)
なでなで
チノ「……可愛い」
QB「やあ」
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チノ(!……喋った)
QB「僕の名前は、キュウべえ」
チノ「キュゥべえさん……ですか?」
QB「僕と契約して魔法少女になってほしいんだ」
チノ「え……ま、魔法少女ですか?」
マヤ「おーい、チノー」
メグ「どうしたのー?」
チノ「マヤさん、メグさん」
メグ「何してるの?」
チノ「変わった生き物を見つけまして」
QB「……」
マヤ「変わった生き物?どこどこ?」
チノ「え?」
メグ「何もいないみたいだけど?」
チノ(二人には……キュゥべえさんが見えていない?)
マヤ「どこにいるんだ、チノ?」
チノ「あ、いえ……もうどこかに行ってしまいました」
マヤ「えー残念!見たかったな~」
メグ「それじゃ、またねーチノちゃん」
マヤ「また明日ー」
チノ「さようなら、マヤさん、メグさん」
チノ「……」
QB「僕の姿は魔法少女になる素質のある少女にしか見えないんだ」
チノ(……そのまま連れてきてしまいました)
チノ「あの、キュゥべえさんはこれからどうするんですか?」
QB「僕は君の願いを叶えるためにここに来たんだ」
チノ「私の願い……」
QB「そうとも。どんな願いでも構わない。僕は君の願いを一つだけ叶えてあげることができる」
チノ「一つだけの……願い」
QB「そして願いを叶える変わりに、君には魔法少女になってもらう。それが僕のいう契約の内容さ」
チノ「あ、あの。魔法少女というのは?」
QB「魔法少女は魔女を倒す存在さ」
チノ「魔女?」
QB「魔女は呪いから生まれる存在」
QB「異次元に結界を作って閉じこもり、人間を自殺に駆り立てたり、事故を起こさせたりするんだ」
チノ「そんなものが……本当にいるんですか?」
QB「いるんだよ。魔女は容易に認識できないだけで身近に存在し、人間を餌食にする」
QB「君の家族や友達だって例外じゃない。いつ、どこで魔女に襲われても不思議じゃないよ」
チノ「そんな……」
QB「魔女を倒す使命を持って、祈りから生まれる存在。それが魔法少女だ」
QB「魔法少女になれば、君にとって大切な存在を、君の力で守ることができる」
QB「それと同時に、君の願いは叶えられる」
チノ「……」
QB「決めるのは君自身だ――香風智乃」
チノ「ち、ちょっと……待って下さい」
QB「大丈夫さ、時間はたっぷりある。じっくりと考えることだ」
ぴょんっ
チノ「あ……」
QB「決断できたら、また僕のことを呼んでほしい」
QB「いい返事を期待しているよ」
タッ
チノ「待って下さい、キュゥべえさんっ」
チノ(行ってしまいました……)
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