ビスマルク(以下ビス) ジーーーー
大和 「武蔵の髪は本当にさらさらしてるわね」
武蔵 「やめてくれ大和姉さん//」
金剛 「スコーンができたヨー。みんなどうぞネー」
比叡 「お姉様~ありがとうございます」
戦艦s ワイワイワイワイ
ビス (はぁ……。日本の艦隊に派遣されたけどなかなか馴染めないわね)
ビス (別に仲間はずれにされている訳ではないけど,やっぱり距離を感じるわね)
ビス (どうすればいいのかしら……)
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青葉 「どうも恐縮です青葉です。青葉新聞の取材に来ました!」
ビス 「ああ,重巡のアオバね。何の用かしら?」
青葉 「取材ですよ,取材。青葉新聞の特集で海外艦の皆さんにインタビューしているんですよ」
ビス 「ああ,そうなの……。どんな質問があるのかしら」
青葉 「んー。色々質問はしたいんですが,その前にお疲れのようですがどうかしたんですか?」
ビス 「いや……そのぉ……」
青葉 「取材対象者の秘密はジャーナリストの誇りにかけて守りますから何かお困りでしたらどうぞこの青葉に任せて下さい!」
ビス (アオバって新聞を書いているのよね。もしかしたらいいアドバイスをもらえるかもしれないわね)
ビス 「それが……カクカクシカジカで……」
青葉 「そうですか。そうですね……距離を近づけるには……そうだ!」
ビス 「何かいいアイディアがあるの!?」
青葉 「ええ!それはですね……ヒソヒソ……」
ビス 「そうだ!それよ!」
~提督の部屋~
ビス 「耳かきをするわよ!Admiral!」
提督 「いきなりどうした!?」
ビス 「青葉から聞いたのよ。日本には耳かきという習慣があるそうね」
提督 「それはその通りだが何故俺に耳かきだなんて話になるんだ?」
ビス 「早い話が実験台ね!」
提督 「実験台って……」
ビス 「お願いよ、Admiral。これをきっかけに日本の艦隊となじみたいのよ」
提督 「むぅ……、艦隊になじみたいという思いに協力したいがやはり今まで耳かきをしたことがない者に耳かきをして貰うというのは……」
ビス 「大丈夫よ。器用さには自信があるわ!」
提督 「その自信はどこから来るんだ。まあ,鼓膜は一週間ほどすれば治るというしな……」
ビス 「じゃあいいのね」
提督 「別に鼓膜を破ってもいいとは言ってないからな。気をつけてくれ」
ビス 「勿論よ」
ビス 「じゃあ,横になりなさい」
提督 「ちょっと待て、何故正座しているんだ」
ビス 「何故って、膝枕に決まっているじゃない!」
提督 「何で膝枕……」
ビス 「青葉から『耳かきといえば膝枕』といわれたのよ。それとも私の膝枕はいやかしら?」
提督 (青葉の奴何を言ったんだ。そういわれたら断るわけにはいかないだろ……)
提督 「そんな事はない。じゃあ失礼してっと……」
提督 (うおっ……。鍛えられているのが分かるがかといって固いわけでなく、女性らしい柔らかさもある)
ビス 「じゃあ,耳たぶから掃除するわね」
シュッシュッ サリッサリッ
サッサッサッーーー
スッスーーーー
提督 (思ったほど乱暴ではないな……)
シャッシャッ ツッーーー
カサカサッ パサッパサッ
パリッペリッ
パリパリッ
提督 (力加減もちょうど良く気持ちいい)
カサカサッ カリッカリッカリッ
スッ ススッーー
ビス 「耳たぶはこれでいいわね。中の方に取りかかるわよ」
提督 「あぁ……,本当に気をつけてくれよ」
ビス 「Admiralは心配性ね。安心しなさい、耳かき棒を入れるわよ」
ツッ ツッッーーー
カリカリッ コリコリッ
提督 (おぉ……。中に入ってきた……)
ススーーーーッ
カリッ コリコリッ
パリッ パリパリッ
提督 (耳垢を的確に剥がしていく……)
提督 (器用と自信を持って言うだけはあるな……)
コッコッコッ
スィーーーー
パサパサッ カッカッ
カサッ カサカサッ カリカリッ
ビス 「どうかしら?Admiral。痛くはないかしら?」
提督 「大丈夫だ。むしろとても気持ちいいよ」
ビス 「そういってもらえるのは,ありがたいわね」
コリッコリッ
提督 「そういえばドイツでは……というか海外では耳かきはしないのか?」
カリッカリッ
ビス 「そうね。耳掃除は綿棒でするのが普通だったわ」
カッカッカッ
提督 「綿棒じゃ取れた気がしないんだよな……」
ゴソゴソッ
ビス 「ヨーロッパではウェット型の耳垢が多いから綿棒で十分なのよ」
ザリッザリッ
ビス 「それに,耳の穴の中に棒を突っ込むだなんて耳鼻科医がするようなことよ」
バリッバリッ
提督 「その耳鼻科医がするようなことをよくしようと思ったな……」
ビス 「まあ,日本の艦隊に慣れるためによ。んっ、少し大きい耳垢があるわね。取るわよ」
ガサガサッ バリッ
クリックリッ グッグッグッ
ズササーーー
提督 (おおっ!異物が取れた感覚が……)
ビス 「よし……。右耳の掃除はこれで終わったわよ」
提督 「そうか。では反対側をお願いしようか……」ヨイショッ
ビス 「何で立ち上がろうとしているのよ?」
提督 「えっ……。何でって……反対側を……」
ビス 「わざわざ立ち上がらないでも、そのまま反対側を向けばいいじゃない!」
提督 「いや……それはさすがに……」
ビス 「つべこべ言ってないで転がりなさい!」グリンッ
提督 「おうっ!?」
提督 (この体勢は……まずいんじゃないか……)
ビス 「じゃあ,左耳に取りかかるわね」
ススィーーーー
カサッカサカサッ コリッコリッ
ビス 「右耳よりも汚れが多いように見えるわね」
提督 「利き手の逆側だからな。取りにくいんだよ」
ビス 「じゃあ,念入りにしないといけないわね」
提督 「やり過ぎて耳を傷つけないでくれよ」
ビス 「分かってるっていってるでしょ。外側はこのくらいにして内側をするわよ」
パサッパサッ パリパリッ
コッコッコッ
カサッカサッ カサカサッ
提督 (耳垢が取れていっているのが分かる……。右耳よりも動きが丁寧になっているな)
ゴリッ
ビス 「奥の方に大きいものがあるわね……」
提督 「十分気をつけてくれよ。深追いして鼓膜が破れたりするのはいやだからな」
ビス 「大丈夫よ」
提督 「初めて耳かきをする人に言われてもな……」
ビス 「今まで大丈夫だったじゃない。信用しなさいよ」
提督 「まあ……十分に気をつけてくれよ」
ゴリッゴリッ ガサッ
グリッグリッ
ガッガッガッ ザシュッザシュッ
ゴソゴゾッ
ズソズソッ ザッザッザッ
提督 (音がだいぶ奥の方から聞こえる……)
提督 (だが、繊細な動きだ。心配だといったが初めて耳かきをしたとは思えないほど上手だ)
グッグッグッ
バサバサッ ガシャガシャッ
ザザッ ズッズズズッ
バリバリッ メリッメリッ
ビス (もう少しで取れそうね……)
ガサッガサッ ミシミシッ
ガッガッッガッ
ビス (後は引き抜くだけね)
ミシッ バリバリッ
提督 (つっっ!スゴイ音が)
ビス 「大きい耳垢が取れたわよ!後は引き抜くから頭を動かさないでね」
提督 「あぁ」
ズッ ズズズッ
ビス 「よしっ!取れたわよ」
提督 「おお,結構大きいものがあったんだな。自分で耳かきはしていたが奥に押し込んでしまったものがあったのかな」
ビス 「私の耳かきはどうだったかしら?」
提督 「ああ、初めてとは思えない腕前だったよ。ありがとうなビスマルク」
ビス 「いいのよ?もっと褒めても」
提督 「ああ,よしよし」
ビス 「よしよしって……、まあいいわ。これで艦隊とも馴染めるわ!ありがとう!」
提督 「ああ,お役に立てたなら良かったよ」
~その後~
プリンツ・オイゲン 「ビスマルク姉さま~耳かきして下さい~」
ビス 「いいわよ!」
ビス (日本の艦隊に馴染むよりもプリンツによりなつかれた感じがするわね)
ビス (まあ……)
『青葉新聞 海外艦特集! 日本にいらっしゃい!』
金剛 「Hey!Bismarck!スコーンを食べるネー」
ビス (アオバの新聞もあって話しかけてくれることが多くなったわね)
完
海外艦の耳かきssってよくね!?という感情3割と書いてる途中に他の海外艦の耳かきss出たじゃないか!という感情3割と取りあえず青葉出したいという感情4割からできた当ssどうだったでしょうか。
他の艦娘で耳かきss書きたい気もあるんですが,自分が書くとワンパターンになりそうなのと,最近艦これの耳かきssが多くて供給過多になってる感があるので予定は未定です。(まあ,休みが明けるので書く暇もなくなると思いますが)
もし,次回作があったらこんな拙作でもよろしければ読んで下さい。
過去作
【艦これ】青葉「耳かきをしましょうか?」
【艦これ】青葉「耳かきをしましょうか?」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451057152/)
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