前作「アイドルマスターシンデレラ競輪~ライン編」の続きになります。
「アイドルマスターシンデレラ競輪~ライン編」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452017361/)
楓さんの口調に気を付けてく、ちょう気を付ける!ふふっ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1452106051
~夜、居酒屋にて~
早苗「も~くやしいいいいいいいいいい!!(グビグビ)」
楓「あら…今日はペースが早いわ…」
早苗「なんでモロハシはあそこから伸びてこないのよぉ~」
※諸橋愛(モロハシメグム)・・・新潟の誇る大穴強襲型選手。ちなみに男。
川島「完全に競輪の愚痴だわ、わかるわ。」
楓「競輪場でのトークショーなのに、車券を買いすぎて…ね」
早苗「トークショーはうまくいったわよ。
新潟って個性的で面白い選手が多くて、
エピソードを伺ってるだけで盛り上がったわ。」
早苗「だ・か・ら!一回ちゃんと当ててみたい~」
川島「もう一度、レナさん捕まえて習ったら?」
楓「当てられるように、鍋よそう…ふふっ」
川島「差布団一枚もっていくわ。
カキ鍋よ、当たったらダメじゃない」
ワイワイ
早苗「・・・」
~翌日、346プロ内エステにて~
早苗「ラインのことはわかったけど、予想のことをもっと知りたいわ。」
レナ「すっかり熱くなって帰ってきたのね。いいわよ、もっと教えてあげる。
でも、菜々さんは今日はLIVEのお仕事よ。」
早苗「そうなの、残念だわ~」
レナ「でも、競輪に詳しい人は菜々さん以外にもいるのよ。
菜々さんは観戦派だけれども、彼女は予想できる人よ。」
早苗「さすが346プロだわ、個性派アイドルばっかりね」
レナ「早苗さんも、その個性派度なら相当高いほうだと思うけどね」
早苗「それよりレナさん、いっつもエステにいるのね」
レナ「元カジノディーラーだもの、インドアで美しくなるのよ。」
~346プロ7階第3小会議室~
レナ「今日の先生は実践派よ。」
早苗「・・・佐藤さんじゃない」
心「おいこら☆いくら先輩でもはぁとって呼んでほしいぞ♪」
レナ「芸風は汲んであげましょ。」
心「菜々先輩に連れて行かれた千葉競輪☆…意外って思った?」
早苗「菜々ちゃんと一緒に見に行ったら嵌ったのね」
心「菜々先輩は応援してたけど、私は暇だから車券買ったの!
そしたらはぁと、大当たり☆」
早苗「ビギナーズラック、うらやましいわ・・・」
※ビギナーズラック・・・賭け事のデビュー戦にだけ与えられるチャンスのこと。
ちひろさんが新人Pに100円でガチャ引かせてくれるようなもの。
心「そこから本気と書いてマジよ☆売れないころは車券で稼いでた…内緒だぞ♪」
レナ「ギャンブラー同士、タイプは違っても流れる血は一緒なの。
出会って3秒で「同じ血が流れてる」って分かったわ」
早苗「あ~(突っ込むべき?)・・・とりあえずはぁとさん、車券で当てるにはどうすればいいの?」
心「はぁとの大サービス受け取って~♪っていうか受け取れよ☆選手の戦法を教えてちゃうぞ!」
【先行(逃げ)】
心「ラインの前を走る選手にだけ可能な技♪とにかく誰よりも先に仕掛けてゴールまで逃げ切るの☆スウィーティーでしょ!」
レナ「これはわかりやすいわね。競輪が風の抵抗がある特殊な競技とはいえ、
それをも乗り越えて、圧倒的強さで押し切っちゃえば文句のない勝ちよね。」
早苗「でも、実際に弥彦競輪場で見てたとき、逃げ切った選手なんてほとんど居なかったわよ」
心「ぶっちぎりで差のある相手じゃなければ、風の抵抗を受ける☆バテる☆おしまいだぞ♪
だーけーど!先行にはいろいろなチャンスがもらえるの♪」
レナ「先行したラインの後ろに連なってくれる選手は、別のラインに飲み込まれないように牽制してくれることが期待できるわ。」
心「がんばって逃げてると~後ろで位置の取り合いが起きて勝手に消耗☆自滅乙☆逃切!」
早苗(最後は何か違う気がする)
レナ「先行できているということは、ゴールに一番近い場所にいる事になるの。
後ろの混戦を誘発したり、一旦追い上げを引き付けてから再加速したり、
先行が上手い選手になると多彩なテクニックで逃げ切ろうとするわ」
心「残り半周で先頭だとB(バック)の数字が記録として増えちゃうの♪いいだろ☆」
※B・・・残半周先頭通過実績、H・・・残1周先頭通過実績
レナ「もちろん、逃げ切れるのかバテちゃうのかは、決まり手での「逃げ」の数を見るといいわ。」
※決まり手は2着以内で集計されます。なので、逃げ切り1着と逃げ残り2着までが集計されるのが競輪の文化です。
心「ウチのアイドルなら、茜ちゃんとか☆うーボンバーって感じ♪なんでも
サイキックなユッコちゃんとかも先行イメージ近いゾ☆」
レナ「ラインになる仲間から見ても、先行してくれる選手は
前々で勝負してくれる=ゴールに近い位置で勝負してくれる
となるから、信頼しやすいし、牽制の協力しがいもあるわ」
早苗「確かに、ユッコちゃんに振れば確実にサイキックネタが発動してくれて
やりやすいわね。たまにリアルなサイキックが発動しちゃうけど・・・」
【捲り】
レナ「先行したラインに対して、先行しなかったラインが取る戦法の基本が「捲り」よ。」
心「スタミナ消費を先行より抑えたぶん、残り半周前後から一気に先行ラインを
捕まえにダッシュで捲るの♪体力温存してるからスピードで勝負☆」
レナ「そのかわり、捲りには二つの不利があるわ」
早苗「先行したラインに連なる選手たちからの牽制ね」
心「正解☆この牽制をかいくぐれるかは、牽制する側の実力と、
先行ラインの勢い次第♪はぁとの『物理的はぁとアタック』なら
捲りなんて全部止めちゃうけどね☆」
レナ(佐藤さんは確かにマーク屋っぽいわ。強烈な牽制が得意だし・・・)
※マーク屋・・・ラインの先頭ではなく、後ろを走る選手。スタミナがないが、テクニックがある選手が勤めることが多い。菜々さんとか心さんとかベテランが中心になる
心「あともう一つ不利な点があるゾ!先行ラインよりも外を回る距離損☆」
レナ「距離損で言うなら、捲りを狙うラインが一つとは限らないから、
捲り合って大外回りになってしまうこともあるわ。」
早苗「鮮やかだけども、タイミングと勢い、あと位置取りが良くないと決まりづらいのね」
レナ「向井さんとか☆亜季ちゃんとか☆若くて勢いのある人のイメージ♪」
早苗「雫ちゃんもマイペースで案外勢いあるからこのタイプなのかも・・・」
心「巨乳揃いすぎて、青森の名マーカーが飛び付きに来ちゃいそう☆いやん♪」
※飛びつき・・・強い先行・捲り選手の2番手などをペースアップ前から前段で待ち伏せして飛びついて奪ってしまう技。
※青森の名マーカー・・・師匠と呼ばれ、「山岳競り」の異名をもつ若い達人がいるらしい。
【差し】
心「差しはラインの先頭以外の選手が基本的には付く決まり手☆直線勝負」
レナ「先行や捲りをした選手を直線で交わすと「差し」になるの。」
※基本的にはマーカーの決まり手だが、先行捲りのタイプの選手が、他の先行捲りのタイプの後ろに入り込んだ結果差しになることがあり得る。
心「疲れた先行や捲り選手をゴール直線で捕まえちゃう♪うりゃー☆」
早苗「なんか楽にも聞こえる戦法ねぇ。最後においしいところ持って行くみたいな。」
心「全部「ボクはカワイイですから」で持って行っちゃう幸子ちゃんとか☆
でも~幸子ちゃん体張ってるから♪マーク選手は牽制のお仕事もあるしぃ♪
捲りで後方になったら追走するだけになちゃう☆」
レナ「差しを基本とするマーク屋は、
《①ラインが先行した場合の牽制》
《②ラインが捲りになっても前を見捨てずについていく》
という制約が発生するわ。もちろん、法律じゃないから守らなくてもいいけれど、
牽制を怠ったり、捲りを見捨てて切り替えたりばっかりする人は信頼を失って
チームで嫌われるようになるわね」
早苗「そう考えると、幸子ちゃんって礼儀正しいから、
美味しいところ持って行かれても嫌にならないわ。人徳ね~」
【マーク】
心「差せません!てへ、しっぱい♪おい、年のせいじゃないぞ☆」
レナ「差せなかったけど、先行や捲りについていって2着だったときの決まり手よ」
早苗「ちょっと悲しい指標ね。1着になれなかった、追走しただけっていう記録って・・・」
レナ「考え方次第よ。マークがあるということは、ラインを裏切らない、
そして、追走がしっかりできる証拠でもあるのよ」
心「絆の証拠♪ファンのみんなにいーっぱいサービスしちゃうから大注目よ☆
車券だって、先行-マークで決まったときは予想しやすいからみんな当たっちゃう♪」
早苗「礼子さんや志乃さんがいてくれるから、私もまだまだ頑張っていいって思えるし、
年長組の絆は大切よね」
レナ「絆が発揮されるのは主にお酒の席ばっかりな気もするけども」
レナ「今回も、ここまでの話のおさらいとして仮想の番組を
346アイドルで作ってみたわ。展開を考えてみましょう。」
【東日本MJ杯GⅢ京王閣11R3日目準決勝】
1栗原ネネ___群馬__「先輩連れてがんばります!関東の先頭で」
2双葉杏____北海道_「ダルいから北日本の3番手でいいよ~」
3向井拓海___神奈川_「誰が相手でもぶっ潰す!」
4柊志乃____山梨__「関東3番手。ワインが飲みたいの」
5二宮飛鳥___静岡__「寒いけど…寒くは感じないよ。孤独こそが、本当の寒さだから」
6高橋礼子___神奈川_「ついていけるかしら・・・向井さんに任せるわ」
7十時愛梨___秋田__「熱いですねえ、えっ、はい、自力です!」
8棟方愛海___青森__「うひひ・・・お山からは離れないよ」
9片桐早苗___新潟__「上越連携でネネちゃん。捲りが来たらシメる♪」
(コメントからの並び)3向井6高橋-1栗原9片桐4柊-5二宮-7十時8棟方2双葉
ユッキ「『○○で打線組んだ』みたいだね!」
心「飛鳥ちゃんさすが中二☆南関東連携を拒否して単独行動♪シビレルぅ」
レナ「まあ、大ベテラン礼子さんが拓海ちゃんのダッシュに離れちゃうかも…
って不安がっているその更に後ろは厳しい位置だよね…
同県神奈川連携に割って入るわけにもいかないし」
早苗「確かに礼子さんに「番手譲れよ!」なんて失礼なこと言うくらいなら、
単独で戦ったほうが失礼じゃないのかもしれないわね・・・」
※番手・・・2番手のこと。新茶のあとに摘まれた茶葉のお茶を「番茶」と言うが、二番目の二を省略する言い方として共通する。
心「こうなると♪たくみんは捲りでも相当後方からの仕掛けになっちゃいそう☆ピンチ」
レナ「あと問題は関東勢で前回りになる栗原さんの心境よね。」
早苗「え~私が牽制買って出るんだから強力でしょ、
心強くて今頃健康的に過ごしてるわきっと」
レナ「・・・早苗さんに志乃さんよ。大先輩二人を連れて、
さらには関東でも人口の少ない上信甲越地域での連携よ。
しかも別線はスピードの拓と、初代シンデレラ十時さん。」
※関東地区とはいえ、東京や埼玉とかと違い、山梨長野新潟は選手の絶対数も少なく、群馬勢を頼ることが多い。
心「ストレスはんぱな~い☆心配~」
レナ「北日本勢は初代シンデレラが先陣で、
番手がお山ならなんでも飛び付く棟方さんってかなり強力よ。」
心「3番手杏チャンの軍師感もパねえよ♪作戦とか一言で完全に伝えてそう☆」
レナ「こうなると栗原さん、十時さんに一気に先に先行されないよう、
無理してでも先行しようとする確率が高いわね。」
早苗「なるほど・・・となると牽制の援護相当がんばらないと・・・」
レナ「でも、勝ちたいのならば、早苗さんが栗原さんを捨てて
自力で2番手から捲る手もあるのよ。」
早苗「えっでもそれじゃネネちゃん可哀想じゃない?」
心「ネネちゃんがどう考えるか分からないけど~先行が無駄になって
別ラインに捲られちゃうくらいなら、捨てられてでも早苗さんか志乃さんに
勝って欲しい☆って考えるかも♪」
早苗「ここまでくると心意気の問題なのね。」
レナ「もちろん捨てずに一生懸命牽制するのも粋よ。
信頼を優先するか、勝ちを優先するか。
その後再び仲間として戦うときのことまで考えてどうするか・・・」
心「そのレースのことだけじゃない☆未来は続くの♪それをどう考えるか」
早苗「それを予想する・・・ドラマね」
レナ「そう、ドラマね。しかも1話完結じゃない長編ドラマよ。
さて、こんなとき早苗さんならネネちゃんを守るか、
志乃さんのために捲り発進するか・・・」
心「このレースはGⅢ☆もしも先々にGⅡやGI、グランプリとかでも一緒に戦う
と思うなら、ここはネネさんを守ってあげることを優先してもいい♪
でも、今勝ちたい、もしくは志乃さんにGⅢの決勝に連れて行きたい☆
って思うならやるべき事は番手から捲りだね~」
早苗「そんな難しい問題だったのねぇ、考えたら夜も眠れないわよ!」
心「その心を読み切ったら車券は当たるの☆」
早苗「難しい!難しいわ!」
レナ「果たしてそうかしら?」
早苗「人の心を読むことは警察官時代多少やってたことだけど・・・」
心「競輪のレースは毎日やってる☆結果を見て、アレっ♪
て思ったことが起きたなら、それがその選手の「人間性」なの☆」
レナ「普通にレースを楽しんで見て、そこに感じた違和感を大事に記憶しておけば、
次に同じ選手が似た状況になったときに生かせるのよ。
だから、なにより選手に注目してレースを見ていくことが大切ね」
心「早苗さんはネネちゃんを守るのかな☆志乃さんを優先するのかな~」
早苗「ええい!これなら(群馬の)若葉ちゃんに番手で頑張ってもらって
私は3番手のほうが余程気楽だわ!!」
ネネ(早苗さんは困ったときは後輩呼んじゃうタイプかな。フフフ・・・)
~決まり手編終わり~
3つのラインそれぞれに問題点がありそうなので、一匹狼飛鳥が漁夫の利を得ると考えて車券を組み立てようかなw
アイドルで例えられるとなんとなくわかった気がするから不思議だ。
ところで、MJ杯の割にクローネ組は参加してないのなw
>>20
他の準決勝にクローネ組はいるかもしれませんね。
清良さんあたりなら師匠対策を知ってるかも。
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