ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2.5(まど☆マギ×禁書) (237)

Happy New Year!!!

………何と言いますか、すいません。
別スレに手を出して、
そろそろ平行作業入れるかと言う矢先に作者の私的な機能停止とスレ落ちと言う次第で。

改めまして、本作は

「魔法少女まどか☆マギカ」



「とある魔術の禁書目録」

及びその外伝のクロスオーバー作品です。

前スレ
ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2(まど☆マギ×禁書)
ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2(まど☆マギ×禁書) - SSまとめ速報
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過去スレ
ほむら「幸せに満ち足りた、世界」(まど☆マギ×禁書)
ほむら「幸せに満ち足りた、世界」(まど☆マギ×禁書) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419447208/)

二次創作的アレンジ、と言う名の
ご都合主義、読解力不足

分野によっては考証を勘と気合で押し切る事態も散見される予感の下、
まあ、数学とかもアレな世界だしとか若干の言い訳をしたりしなかったり

本作第二部の続きとなります。

年始特番的なノリとタイミングでまずは区切りのいい所まで投下、出来たらいいなと。

それでは今回の投下、入ります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451756131

==============================

 ×     ×

土曜日、上条恭介は、
ホオズキ市内の屋敷の正門でインターホンを押していた。
恭介の自宅も見滝原市内では立派な部類に入るのだが、
目の前の屋敷は明らかに一つ上の存在感を放っている。

「はーい」
「あの、上条です」
「今、開けるから入って」

電子ロックを解除され、恭介は正門から玄関に進みインターホンを押す。

「どうぞー」

恭介が扉を開き、玄関に入る。

「こんにちは」
「いらっしゃい」

そんな恭介を、奏遥香が出迎える。
その美少女の眩しい笑顔は、
同年代の少年のハートであればまず一撃食らわせる事が出来る威力。
恭介も又、特技以外、そちらの感性に於いては只の平凡な中学生に他ならない。

「上がって」
「お邪魔します」

促され、恭介は邸内に入る。
手入れの良さそうな長い髪に白いワンピースの遥香は、
いかにも清楚なお嬢様と言った雰囲気。
と、言語化できるかはとにかく、恭介の感性にそう響く。
案内された先で、恭介は促されるまま応接セットのソファーに掛ける。

「お待たせ」

声と共に、どこか温かで甘酸っぱい香りが漂う。


「どうぞ。アップルティーとタルト・タタン」
「いただきます」
「どうかしら?」
「美味しいです」

当然と言うべき返事だったが、それは素直な本心。
少なくとも、素人としては十分な技量に基づく一品だった。

「良かった。丁度いい紅玉があったから」
「美味しいです」

美味しい林檎のスイーツをもぐもぐいただきながら、恭介の記憶にふと触れるものがあった。
ごく最近の記憶であったが、それを口には出さない。

出さなかったのはたまたまに過ぎない、
と言うぐらい、些か疎い向きのある恭介であったが、
そこは結果良ければ全てよし。

その間に、遥香は部屋のカーテンを閉じる。
カーテンを閉じて薄暗くなった室内で、
用意を終えた遥香は恭介の隣に座っていた。

 ×     ×

至福の時間が過ぎ、恭介はふーっとも、ほーっともつかぬ息を吐いていた。

「良かった」
「はい」

遥香の言葉に、恭介は応じた。

「もう一杯、お茶を用意するわ」
「いただきます」

立ち上がった遥香が、今度は普通の紅茶を用意して戻って来る。
少なくとも、一山幾らで湯の中に糸で吊るす類の紅茶でない事は確かだ。


「まだ誰もが無名だった学生時代、
友人の自主製作映画にグループで演奏に加わった。
今となっては、映画も、音楽も、とてつもないとしか言い様のないメンバー」

「やっぱり、素晴らしかったです。
後から見たら粗削りで稚拙な所があっても、
でも、勢いがあって力強くて、何よりも面子が信じられない」

ホームシアターで、まだ頬の紅潮が見える様な恭介の言葉を聞きながら、
遥香はにっこり頷いた。

「商品化の話は何度もあった。
だけど、権利関係の問題とかでどうしても叶わなかった。
関係者と仕事をした伝手で姉さんが持っているのを最近知って、
上条君なら絶対食い付いて来るだろうって」

「ありがとうございましたっ!」

ソファーに掛けたまま深々と頭を下げる恭介を、遥香はくすくす眺めていた。

「と、言う訳で、姉の七光りだけどね。
それでも喜んでもらえて光栄です。
何より、将来有望な上条君がこれに触れる事が出来て、
姉さんに頭を下げたかいがあった」

「そう言えば、カナタさんは?」
「お仕事よ。両親も揃って文化事業の会合に出席してる」
「そうですか」
「………そろそろかしら」
「?」

遥香が閉てた指を唇に当てる。
それと共に聞こえてきたのはヴァイオリンの音色。
弾き手も、その録音を伝える機材も素晴らしいの一言。
再び、恭介は潤んだ目を見開き、頬を紅潮させた。

「………やっぱり、凄い………」

演奏が終わり、ほーっと息を吐いた恭介がぽつりと言った。


「そうね」
「音質を気にしなければ大抵のものは聞けますけど、
やっぱりこうやって聞くと………」
「聴いた事、あった?」

遥香は、やや意外そうに尋ねた。

「ええ。………版ですけどCD持ってますから、
時間があったらよく聞いています。
でも、この版をこの設備で聴けるなんて、最高です」

「それは良かった。でも、流石ね。
それですら、中学生で持ってる人なんてまずいないでしょう」
「そう、ですね………」

何か思い出した様な恭介の少々やんちゃな笑みを、
遥香は横で少し眩しそうに眺めていた。

「上条君」
「はい」

遥香に呼びかけられ、ソファーに隣同士で座りながら、
恭介と遥香は互いに横を向いて正面から顔を見合わせた。

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今回はここまでです>>-1000
続きは折を見て。

引き続き今回の投下、入ります。

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>>5

 ×     ×

「次は、何がいいかしら? そうね………」

言いかけた所で、
二人はしんと静まっていたホームシアターに響く物音に気付き、そちらを見る。

「ただ今」
「姉さん」
「カナタさん」

ドアを開いて現れたのは、スーツ姿の奏可奈多だった。

「やっぱりここにいた。まだ、映画の途中だったかしら?」
「映画の後の音楽鑑賞会」
「そう、じゃあカーテン開けましょうか」
「そうね」

遥香の返答を聞き、可奈多がシャッとカーテンを開ける。

「こんにちは、上条君」
「はいっ! 素晴らしいものを聞かせていただいて、ありがとうございましたっ!」

可奈多から魂を根こそぎ奪い尽くさんと言う魅惑の微笑を向けられ、
恭介は直立不動から一礼していた。

「姉さん今日仕事だって」
「ええ、だから仕事して帰って来たの。
一日かかる様なものじゃないわ」

「そう」
「上条君これから暇?」
「え?」


 ×     ×

奏可奈多の運転する車は、コインパーキングに駐車した。
可奈多を先頭に、車を降りた遥香と恭介は駐車場を出て少し歩く。
ちらほらと食堂や飲み屋が見える街並みを歩き、
ビルの入り口からそのまま地下への階段を下りる。
ドアを開けると、強烈なフォーンが三人を歓迎した。

「やあ、いらっしゃい」
「こんにちは」

ドアの向こうの喫茶店で、可奈多、遥香と初老のマスターが挨拶を交わす。

「ジャズ喫茶、ですか?」
「そう、来た事あったかしら?」
「いえ」
「そう。ま、そっち座ってて」

可奈多と恭介が言葉を交わし、恭介と遥香は促されるままにボックス席につく。

「ブラッドオレンジジュース、あなた達は?」
「私もそれでいい」
「僕も」
「ブラッドオレンジ三つとソルトピーナッツ」
「はいよ」

マスターが気さくに応じ、用意を始める。
恭介が改めて周囲を伺うと、ジャズ喫茶とはこういうものかと、
なんとなくイメージ通りにも思える。
結構な音量のジャズレコードが響き、ぱらぱらと客も入っている。

「お待たせ」
「有難うございます」

出されたものを摘みながら、
恭介は折角の機会なのでレコードに耳を傾ける。


「上条君」
「はい」

遥香が、そんな恭介を正面から見て声をかけた。

「上条君、
私がクラシックだと姉さんにかなわないからジャズを始めた、
って思った?」
「え? えっと………」

「ふふっ、正直ね。ま、そういう所が全然ないとは言わない」
「………」
「このお店、父と母の青春の場所なんですって」
「じゃあ、この店に二人で?」

「そうみたい。
もう随分昔の事ね、私もピアノで煮詰まってた時、
察してくれたのか、父が私をここに連れて来てくれた。
麻疹、お蔭で大分良くなったわ」

「そうですか」
「大体、この間聞いたでしょう。
ジャンルを変えたぐらいでどうこう出来る人じゃないって」

ついっと遥香が視線を向けた先では、
二人に背を向ける形で、可奈多がマスターと立ち話をしている。
確かに、それだけでも圧倒的なオーラが伝わってくるのだから仕方がない。
そのマスターが、ボックス席に近づいてきた。

「上条恭介君」
「はい」
「見せたいものがあるんだけど」

遥香が小さく頷き、恭介は立ち上がる。
マスターに付き合い、店内の一角に移動する。
そこで渡されたものは、恭介にとっては馴染み深いケースだった。
マスターの視線を追うと、そこには写真立て。


「これって………この店ですよね?」
「ああ、学生時代からの常連さんだ。
今でも時々弾いていく」

恭介は、自分が知っているのよりもずっと若い、
恭介とは畑違いであるが好感を持っている
女性ジャズヴァイオリニストの写真を眺めてからケースを開く。

「………いいですか?」
「ああ、カナちゃんの紹介だからね」

恭介がケースからヴァイオリンを取り出し、弓を弾く。
高価なものではないが、
十分に手入れされ弾き込まれている、温かで好感が持てる出来だ。

その時、ぱち、ぱち、ぱち、と、店の客から拍手が起きる。
恭介がその気配を追うと共に、
いつの間にかレコードは止まり、その代わりに生のピアノ演奏が店内を席巻する。
演奏者は奏遥香、恭介と初めて会った時、最初に弾いていた曲、ではあるが、

「驚いた?」

そう、恭介に声をかけたのは奏可奈多だった。

「あの娘、外ではあの曲ちょっと女の子っぽく弾くでしょう。
だけど、本当はこの方が好きだし得意なの」

そして、それは恭介もそうなのかも知れない。
スタンダードで、男性的な程に挑む様な力強さ。
遥香の演奏は力一杯恭介の感性に迫って来る。

「昔はちょっと引き気味だったんだけど、
あれで結構負けん気強いからね。
それを御するってなると大変だよ。
だが、それがいい」

腕組みしてうんうん頷く可奈多の言葉そのままに、
ぐいぐい引き付ける激しくも艶やかな演奏はあっと言う間に過ぎていく。


「Attention please」

一曲弾き終えた筈が、
何か同じ曲の前奏の様なものを弾きながらそうコールした遥香と恭介の目が合った。

元来、上条恭介は些か気難しい所もあるが荒々しいタイプの少年ではない。
或は、身近な女の子の方が力強いタイプだったため、
自然と逆に性格が触れたのかも知れない。
だが、それでも、ここは譲れない、と言うものは持っている。

ピアノの側に歩を進めた恭介に、
奏姉妹は不適な笑みをもって応じる。
再び、力強い演奏が始まった。
力強くも繊細で、艶やかでいて男性的な二重奏は、
拍手喝采を以て店中から迎えられた。

 ×     ×

「今日はありがとうございました」
「こちらこそ、いいものを聞かせてもらったわ」

ビルの入口近くで、恭介と可奈多が言葉を交わす。

「ちょっと済ませたい用事あるんだけど、
何なら二人で先帰ってくれるかな?
この辺ならこの娘が案内できるから
それとも、やっぱ先に送った方がいい?」

「私は構わないけど、上条君は?」
「ええ、僕も大丈夫です」
「そ、じゃ、悪いわね」
「有難うございました」


 ×     ×

逢魔が時、魔を狩る二人の少女が、ホオズキ市の繁華街周辺を見回っていた。

「あーあー、どうせだったらさっさと見つかんないかなぁ」

本日の反応の鈍さに、成見亜里紗が腕を頭の後ろに組んで声をあげる。
その側で、詩音千里はふうっと小さく嘆息して歩を進める。

「?」

その千里がふと足を止め、亜里紗がそれに気づく。
ぱちくりと瞬きする千里の視線を亜里紗が追った。

「あれって?」
「………」

亜里紗が、通りの向こうに見える、
見覚えのある先輩を交えた二人組に目を凝らす。

「へぇー、もしかしてなんかいい感じ?」
「………」

 ×     ×

奏遥香にバス停まで案内してもらい、
上条恭介は無事見滝原の帰路に就いていた。

「上条君」
「ああ、志筑さん」

もうすぐ自宅、と言う路上で、恭介は志筑仁美と遭遇した。

「お出かけでしたの?」
「うん、ちょっとね」
「そうでしたか………」
「じゃ、明日………明後日、学校で………」
「はい………」

挨拶を交わし、恭介はすれ違い歩を進める。


「………お待ち下さいっ!」
「?」

叩き付ける様な声に、恭介は振り返る。
その恭介に、びっ、と、何かが差し出された。

「明日、あすなろプールのリニューアルオープンでチケットが手に入りましたの。
それで、是非上条君とご一緒に………」
「………」
「ごめんなさい、コンサートも近くてお忙しい時でしたわね」
「いや」

仁美は、意外な声を聴いて視線を上げた。

「明日だよね」
「はい」
「うん、一緒に行こう。
明日は自主練だけだから少しそういう時間も欲しかった」
「本当ですの?」

疑う訳ではないが、嬉しさ故に確かめずにはおれない。

「うん」

それは、仁美が手と手を組んで歌い上げたくなる様な恭介の微笑みだった。
さあ、帰宅したら改めて吟味しよう。
それは、戦いに挑む鎧、武器であると共に戦場の華。
決して後悔等しない様に、未だ十分には程遠くても、
女の知恵の粋を尽くす今がその時。

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今回はここまでです>>6-1000
続きは折を見て。


ちょっと本格的に空腹を覚えたと言う事で、
フランクフルトを追加したランチタイム。

その後は、二人で大型プールに入って
相手を追いかけたり探したり、
キャッキャウフフを地で行く遊泳を満喫する。

「そう言えば」

他の場所でもうひと泳ぎしようか、
と言う頃合いに、仁美がぽつりと口を開いた。

「先程の売店にクレープもありましたわね」
「食べたい?」
「んー………」
「僕も食べたくなったんだけど、二人でどう?」
「いただきますわ」

と、言う訳で、恭介と仁美は改めて売店広場に戻った。

「………ちょっと、かかるかな」
「ですわね」
「僕が並ぶけど、いい?」

かなり疎い方ながら、
こういう時の男の振る舞いをなんとなく思い浮かべた恭介の言葉だった。

「有難うございます。では、わたくしはあの辺りのプールで」
「うん」

かくして、恭介は売店へと動き出した。

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今回はここまでです>>20-1000
続きは折を見て。

それでは今回の投下、入ります。

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>>28

 ×     ×

「上条君?」

結構しぶといクレープ屋の行列のスタートを探しながら、恭介はその声を追う。
恭介の視線の先には、恐らく美人なのだろう、
髪の毛をアップにまとめた水着姿の女性がこちらを向いていた。

「はぁい」
「ああ、カナタさん」

女性がサングラスをずらし、ようやく恭介は返答する。

「水着、替えたんですね」
「プライベートだからね」

どちらかと言うと、敢えて話題に出す事には疎い恭介であるが、
それでも、コンサートドレスを大胆にカッティングした様なワンピース水着が、
ボトムスの両方の腰から伸びる黒い帯が狭まりながら首のすぐ下でクロスし、
そのまま細紐になって背中に回ってクロスしてボトムスに繋がってる様なデザインに代わっていれば、
奏可奈多の完璧とも言えるプロポーションへの強烈な適合性も含めて
恭介ですら口に出す程に気づくのも当然の事と言えた。

「それじゃあ、撮影とかも終わったんですか?」
「ん」

恭介の質問に、可奈多はニッと笑って返答する。

「お待たせ、姉さん」

そこに駆け寄って来たのは、可奈多の妹、奏遥香だった。


「あら、上条君」
「どうも」

可奈多共々先程も遭遇した遥香を前に、恭介はぺこりと頭を下げる。
遥香も水着を着替えており、
白とレモン色を合わせたハーフカップのトップスの前方中心辺りと
ネックレスタイプの紐を小さなリング一つで接続したスタイルの、
黒いボトムスに合わせたバンドゥビキニを着用していた。

「ハルカも友達と現地解散で、
これから一緒に夜のイベントにも参加するんだけど
なんなら上条君も一緒にどう?」
「あ、すいません。今日はちょっと………
ごめんなさい。人が待ってるので」
「あらそう、残念ね」

ぱたんと頭を下げ、ようやく見つけた行列のスタートに走る恭介を見て、
可奈多も予定があったのか、
タイミングを逃した様に、一言告げて遥香と共にそれを見送るだけだった。

 ×     ×

「えーと………」

結構なかなかの忍耐力の消費を経てチョコクレープを手にした恭介は、
打ち合わせていたプールサイドで仁美を探してきょろきょろ周囲を見回す。

「こちらですわー」

その声を聞いて、恭介はその方向に駆け寄る。

「志筑さん?」
「はい」
「水着、替えたの?」
「はい♪ あちらでレンタルしてましたの」

そう言って、仁美は両腕を広げてくるりと一回転した。

「ふうん。ああ、これ、あっちで食べようか」
「はい」

恭介の言葉に応じ、仁美もそちらの方向を向く。


「水着、可愛いね」

もったいない事に、恭介は直後の直視を少々逃したものの、
そのぱああっと輝いた仁美の表情は可憐そのもの。
細紐ではなく全体に同じ布に見えるタイプのオレンジ色のビキニで、
こちらは買い取りで髪の毛に花飾りと言うトッピングもつけていたが、
仁美としては些かの冒険の結果に心から満足する。

取り敢えず、ちょっと目を離して再び目にした仁美が
満面の笑みでご機嫌であるので、それは恭介としても気分がいい。
こうして、二人でテーブル席に移動して微笑ましい一時を過ごす。
そうやって、科学的な糖分と精神的な甘さをたっぷり注入してから、
二人は又、水と戯れる。

二人で流れるプールを泳ぎ回ったり
ウォータースライダーを滑って顔を見合わせてなぜか笑っていたり、
波プールで悲鳴を上げたり笑ったり。
そうやって、詳細に描写するとなると力量を求められる
他愛もない一時を積み重ねる内に、楽しい時間は瞬く間に過ぎていく。

「ふーっ」
「疲れまして?」
「ん、楽しかった」

プールハウスの廊下を歩きながら、恭介と仁美はそんな会話を交わす。
仁美にとっては、そんな一言一言、
本当に久しぶりに二人で言葉を交わしながらの道行き全てが楽しく、幸せだった。
もちろん、恋愛感情としてそのまま二人の世界を独占で、と言う気持ちもある。
だが、一方で、やっぱりまだ恋敵の親友と一緒も楽しいのではないか、
と、思える辺り、それは心が広いのか幼いのか。

「それでは」
「うん」

そんな事を自覚的に考えているのかどうかは別にして、
仁美は一旦恭介と別れ、シャワー付き更衣室に入る。
ブースの扉に水着を引っ掛け、温かな湯を浴びる。
鼻歌も絶好調に、ご機嫌だった。


 ×     ×

巴マミは、後輩達の拍手喝采を浴びていた。
親戚の子であるなぎさとプールに遊びに行った訳だが、
その後、二人の後輩達と合流してカラオケボックスに雪崩れ込み、
極まった乙女の歌を溢れ返りそうな中身で熱唱して盛り上がっていた。

「ヒューヒューッ!」

ぱちぱち手を叩き、
美樹さやかがいい気分のマミに歓声を浴びせる。

「やっぱマミさん、ティロ・フィナーレッ」
「もー、美樹さんっ」

マミが、ちょっと頬をぷっとさせて見せる。
ともすればぴりっとしそうなからかいではあるが、
現状のノリノリとさやかのキャラクターと信頼が楽しい範囲にとどめている。

「お、まどか?」
「うん」
「おーし、いっけーまどかーっ」
「ウェヒヒヒ」
「そう言えば………」

拳を突き上げるさやかにやや照れ気味に、
自分と言うものに就いて当たり前と言えば当たり前の言葉で
極まった乙女の歌をまどかの側で、マミがさやかに声をかける。

「さっき、お話ししたけど今日は上条君あっちの娘と?」
「ええ、まあそういう事です」
「先輩として一応聞くけど、平気なの?
只でさえ最近会えないって言ってたのに」

「まあー、仁美には前にちょっと借りがありますし、
ちゃんと話してくれますからねー。
なんか、こんな正々堂々やってたら当面それでいいかって。
なんかこういうのも楽しくなって来た、って言うか」


「んー、美樹さんがそれでいいって言うならいいけど」
「はい。もし、もう駄目だーってなったら
マミさんの胸で泣かせてもらいますから」
「そうして頂戴、そのぐらいの事はさせてあげるから」

「ごっつぁんです。その胸で泣かせてもらうとか、
マミさん周りの男子なんか血の涙で羨ましがるでしょうねー」
「美樹さんっ」
「おっとぉーっ出番だ。まどかヒューヒュー」
「ウェヒヒヒ」

ぱあんとまどかにハイタッチしてステージに立ったさやかが、
実に諦め悪く執念深く極まった乙女の歌で元気よく盛り上がる。

 ×     ×

暁美ほむらが、
鯵の握りを逆さにして、ちょいと醤油をつけてからぱくりと口にする。

「はい、岩牡蠣お待ちっ」

少し珍しい岩牡蠣のいいのが入ったと言う事で、
両親と共に、お勧めのままに軍艦の塩酢橘でいただく。
成程、その言葉は知らなくとも馥郁たる味わいは分かる。
今日は、午前中から旧友の鹿目まどか、美樹さやかとショッピングを楽しんでから、
両親と合流して寿司屋の小上がりで夕食を共にしていた。

「すまないな、なかなか仕事の目途がつかなくて」
「うん。ご苦労様」
「おお」

本来、見滝原での転校直後に同居する筈が、
父親の仕事の事情の急変で未だにほむらは一人暮らしを続けている。
この寿司屋は見滝原への引っ越しが決まった頃に一度見つけて来た所ではあるが、
久しぶりの家族の夕食を些か張り込んだのも、その辺の心苦しさもあったりしたり。
そんな父親に、ほむらも瓶ビールをお酌して気持ちを示す。


「カレイを下さい」
「はいよっ」

ほむらが追加を注文する。
知っている者から見たらちょっと順番に難があるのかも知れないが、
それでも、なんとなく又食べたいと思ったお気に入りだった。

「………学校は、楽しいか」
「うん」
「友達は、出来たのか?」
「うん」

恐ろしい程に当たり前の当たり障りの無い会話だが、
これを真実として心からの返答が出来た事をほむらは心から幸せに思う。
かつて、病気に怯え、それを克服してむしろ優秀に突き抜けてからは孤高に過ぎて、
そんな不器用なほむらを、やはり器用とは言い難い態度でもと心配してくれた、
それはよく分かっていた。だから、

「中トロ鮑ウニ、一貫ずつ、でいいわね」
「ああ」
「あいよっ」

ニュアンスとして事前に承諾を得た上で、今夜は、甘える事にする。

 ×     ×

「ふんっふんっふんっふんっふんっ!!!」
「スズネちゃーん、お風呂いいよーっ」
「はーい」

ホオズキ市内の新聞販売店二階で、
ノルマの腕立て伏せを終えた天乃鈴音は立ち上がる。
そして、一風呂浴びて汗を流すと、
用意しておいた300ミリリットル牛乳を飲み干した。


 ×     ×

「ふーっ」

よく眠れそうだ。
心地よい疲れと共に床に就いた上条恭介が、実感する。
確かに時間的には厳しい事になったが、それでも、
久しぶりに親しい相手と外で思い切り遊んで、それから力いっぱい弾き込んだ。
精神的に、随分楽になったと思う。

そんなお相手、志筑仁美の事は心から愛しく思う。
いかにもお嬢様らしくお上品でおっとりした所があって、
それが素直さであり、凄く優しい女の子である事を恭介は知っている。

そして、最近は自分でも少々自覚出来るぐらいヴァイオリン馬鹿の不器用者な、
ちょっと女の子相手には難があるらしい恭介の事を心から思ってくれている。
幼馴染の美樹さやか、と言う、少々微妙なファクターも存在するが、
それも又、仁美ともさやかとも今の所は織り込み済みの楽しい関係。

今日も、仁美の事は、一人の女の子として見て、
一緒にいて可愛らしいと素直に思った。
こうして相手が恭介だと公然となる迄は、
誠実な仁美は頻繁たるラブレターのお相手に悩んでいた、
と言う状態が生じたのも無理からぬ事だと。

今日の、プライベートの仁美は可愛かった。
蕾が綻ぶ様な可憐な笑顔。美少女の部類と言ってもいいクラスメイトの水着姿。
この年頃の男子であれば、それだけでも十分にハートを直撃出来る。
それは恭介とて例外ではない。このヴァイオリン馬鹿も、
もちろんその辺の人並みの感性は持ち合わせている。

楽しい一日の脳内メモリーを稼働させる。
思い出シアターを脳内上映していた恭介は、
その幕が下りるまでに、ギンギンに目が冴えてむくりと身を起こしていた。


 ×     ×

「んー」

夜、志筑仁美は、天蓋つきのベッドの上で枕を抱いて幸せに浸っていた。
今日一日でたっぷりと焼き付けた、
恋愛乙女アイを通した恭介の爽やかな笑顔を何度でも思い返す。
まあ、恭介の事だ、水着を口に出して褒めてくれたのは
デートの常識に従った様な気がしないでもない。

それでも、仁美としては相当に思い切った、
購入時には躊躇したものを敢えてあの場で選択したぐらいには
ちょっとした冒険に踏み切った甲斐があった、あった筈。
はしたなかろうとさやかさんと研究した雑誌の
殿方とはそういうものですものキャーキャーキャーと確信する。

そうやってプールで一緒に遊んで一緒におやつを食べて帰路を共にし、
自宅近くで唇をキャーキャーキャー
今日一日、仁美をエスコートした恭介は実に優しく、
丸で若き賢者の如く紳士的なふるまいだった、仁美はそう記憶していた。

とにもかくにも、その想い人のジェントルな振る舞い爽やかな笑顔、
放っておいても勝手に思い浮かぶその度に、
仁美は頭の中でキャーキャー叫びながら
枕を抱いてスペースたっぷりなベッドの上を転げまわる。
安眠は、もう少々先の事らしい。


 ×     ×

本日のおまけ 幕間小ネタラジオ劇場「ブリザード」
録音済み放送 いつものファミレス収録

ほむら「美樹さやか」

さやか「なーに?」

ほむら「相変わらずそのタグなのね」

さやか「お互いにね」

ほむら「今日、上条恭介と志筑仁美のデートみたいね」

さやか「そうだね。ま、今日は仁美の番、楽しんで来たらいいよ」

ほむら「寛容と言うか淡泊と言うか、
    アップルパイもあんな感じで、最近彼女らしい事してないんでしょ」

さやか「それはお互い様、仁美にはちょっと貸し借りはあるから今回は優先って事で」

ほむら「志筑仁美の事はおいといて、
    そんな放し飼いで大丈夫なの? 浮気の心配とか」

さやか「無い無い、あのヴァイオリン馬鹿にそんな器用な真似できないって」アハハハハ

まどか「んー、でも、私の親友二人に熱烈ラヴされてるって、
    いい線行ってるんじゃないの上条君」ウェヒヒヒ

さやか「褒めてくれてありがとーまどか」

ほむら「そうね。彼氏がそれだけ魅力的だと、
    どこかで例えば年上でスタイル抜群で実は肉食系で髪が長くてピアノが上手な美人のお嬢様、
    辺りに迫られるなんて事もあるかも知れないわね」

さやか「元女子校のお姉様妄想とか別の意味で面白そうだけど、
    それあったとしても気づくかなぁあの朴念仁」

まどか「鈍感主人公って流行ってるって聞くけど」ウェヒヒヒ


さやか「それが成立するためには、
    それだけの積み重ねとテレパシーが必要なのだよ明智君。
    あの朴念仁のヴァイオリン馬鹿にそれを伝えるのに
    あたし達がどれだけ苦労したか………」ハアッ

ほむら「あなた方って、本当にどういう付き合いしてる訳?」

さやか「どういうって?」

まどか「やだなぁさやかちゃん。
    それはもちろん………とか………とか………とか………」

カチッ

ほむら「何か、まどかに相応しくない空耳でも聞こえたかしら美樹さやか?」ファサァ

さやか「(口にバッテン絆創膏………)
    ああ、うん。今は恭介忙しいけど、普段は登下校とかお昼一緒したり、
    一緒に遊びに行ったり、それで、まあ、時々チューしたり、
    いちおーやってる事は友達以上って感じで、ま、楽しくやってるよ」

ほむら「分かった、了解、お腹いっぱい」

まどか「まーたまたぁ」ウェヒヒヒ

まどか「1スレの>>169-なんて、完全に事go………」

カチッ

ほむら「何か、まどかに相応しくない空耳でも聞こえたかしら美樹さやか?」ファサァ

さやか「うん。そのイマジン早めにブレイカーしとかないと後悔すると思うよ転校生」

まどか「と言うか、あの人いつ出て来るんだろうねー?」

ほむら「それで、実際の所どうなのかしら美樹さやか?」

さやか「聞く事は聞くんだ」

ほむら「それは、興味が無ければハナから聞かないわよ仲間として友達として
    それ以前に思春期真っ盛りとして」


さやか「花札」

ほむら「は?」

さやか「だから花札、三人でベッドの上で盛り上がってたって訳」

ほむら「あの描写のどこからそういう与太話が?」

さやか「思わせぶりな単語を使いたくなるお年頃なのよー」ウェーッヒッヒッ

まどか「でも、1スレの序盤とか、
   仁美ちゃんとおしくらまんじゅうとかしまくってたよね」

さやか「あー、あれね。やっぱ正々堂々のライバルとかいるからね。
    あれぐらいの事はやりますよ」

ほむら「中学生の男の子にはちょっと刺激強すぎるんじゃない?」

杏子「さやかだからなぁ………
   ま、ほむらがやっても効果薄いモンな。
   だって、本当に薄いんだから」

まどか「マジカルな光に包まれたタンクローリーで
    杏子ちゃんを追いかけてるほむらちゃんはおいといて。
    でも、ワルプルギスの時、ビルの中でカマかけられてたよね」

ほむら「ハァーハァー戻ったわゼェーゼェー」ファサァ。

さやか「ああ、お帰り」

ほむら「それで、1スレ>>337でこれ図星って事?」

さやか「ああ、幼稚園の頃ね」

ほむら「幼馴染ネタの鉄板ね」

さやか「それに、あの女に煽られたら行くっきゃないでしょ」

ほむら「まあ、カップルの前に存在している時点で宣戦布告みたいなキャラだから」


杏子「ま、ほむらにすりゃあ、
   あいつの存在自体が宣戦布告しちまってるからなぁ」

まどか「黒い翼を伸ばして杏子ちゃん追いかけてるホマンドーはおいといて、
    さやかちゃん、言ってて苦しいって思わない?」

さやか「軽率な行動で誤解を与えてしまい、
    心から反省しています。やめるつもりは毛頭ございません」

ほむら「ハァー、ハァー、今戻ったわ。
    つまり、あくまで中学生として健全なお付き合いをさせていただいております。
    そう言いたいのね美樹さやか?」

さやか「ま、そういう事になるね」

ほむら「アホみたいにアレな状況を描いたはいいけど、
    展開が予想以上にラブコメしてるから急遽過去改変を実行した、
    なんて事じゃない訳ね?」

さやか「ヤダナーソンナコトアルワケナイジャナイデスカ」ダラダラダラ

まどか「さやかちゃん、目、見て話そうか」メガミスマイル

ほむら「滝の様に汗、って実物はなかなかお目にかかれないわね」

放送終了(無言土下座)

==============================

今回はここまでです>>29-1000
続きは折を見て。

すまん修正1レス

>>37

 ×     ×

本日のおまけ 幕間小ネタラジオ劇場「ブリザード」
録音済み放送 いつものファミレス収録

ほむら「美樹さやか」

さやか「なーに転校生?」

ほむら「相変わらずそのタグなのね」

さやか「お互いにね」

お許しも出たので遠慮なく批評行きます

まずは文章について

恐らく三人称であると思うのですが『話し言葉』が文中に頻出するせいで、あれ? と幾度も首を傾げました

三人称で書くのならば地の分は『書き言葉』を中心にし、
心理描写をするときなど状況の変化に合わせて『口語体』を雑ぜる程度に収めておくべきと感じます
文体の不徹底感もあいまって物語への没入感が大きく削がれているという印象を受けます

>>1は軽妙洒脱な文章を書きたいのかなと勝手に憶測しているのですが、個人的には滑っているとしか思えません
もしくは単に手癖と勢いでつないでいるのか、どちらにせよ地の文でユーモアを語るのは一考した方がいいかもしれません

特に唐突に挟まれる伏字のギャグっぽいやつとか冷笑がこみ上げてくるレベルでした、どことは言いませんが

これは極々個人的な見解ですが、文章そのもので笑いを取るのは恐ろしいまでに難易度が高いです
強烈なキャラクタを用いるのでもなく、世界設定そのものを盛大に崩すでもなく、ただ文章だけで笑いを取る
これのなんと難しいことか。はっきり言ってプロの作家でさえ時折滑ったりしているのです

最低限プロレベルの文章力がないと成功しない手法と言って差し支えないと思っています
それだけの実力があるとお考えならば止めはしないですけれど、私見を言えば『キツイ』かなと思います

場面転換と描写について

まず場面転換について、三人称であれば転換用の記号は排除してしまっても構わないと思います
というより、氏の場合は転換用の記号は排除してしまった方がいいように思います

最も大きな理由としては『転換用の記号を入れているのだから場面が変わったってわかるだろ』
という意識が生まれてしまう、ということです。自覚的か無自覚かは問いませんし、これは非常に自覚し辛いです

きちんと情報を整理してあれば、必要な場面に必要な情報を必要なだけ仕込めるはずです
ですが書き手の意識に少しでも『これくらいは伝わるだろう』という思いが入ると途端に崩れます。

『これは伝わらないかもしれないな』というのならば伝わらなくても問題はない構成であることが多いですが
『これくらいは書かなくてもわかるはず』という意識になるとほぼ百パーセント伝わらなくなります
理由は単純です、書き手は読み手が持っていない情報も持っているから、にほかなりません

なのでまずは大枠として時間、例えば太陽や月、星が出ているや空の色など、ほかには正確な時間等々
その次に場所、屋内か屋外が、どんなところで、何のためにいるのか等も併せて併記し
最後にそのキャラの目線へと移行して、誰といるのかそこで何をしようとしているのか、等の情報を添付する
といったように順序を決めて描写し、慣れてきたらそこから徐々に崩していく、というような手法をお勧めします


描写にも触れます

読んでいて真っ先に思ったのことがあります
『果たしてその情報は必要なのか?』というもので、これを思った文章は大体あとで何かにかかわることもなかったです
修飾語や状態の説明が無意味に長く書き連ねられているために全体としてとっ散らかった印象の文になるのだと思います
少し引用させてもらいます

> 年上で、一見するとややふっくらかぽっちゃり目にも見えるとは言え、
> ブラウスタイにスカートと言う着の身着のままの姿で
> 焼け出されに近い形で土砂降り暴風雨の大嵐の中に放り出されている。

これなんか
『濡れ濡れスケスケの年上の少女(しかも巨乳でエロい)。』とかそんな風にすればたったの一行に圧縮できますし
その次の

> そんな、素人目にも当然体力ゲージがゴリゴリ音を立ててノンストップでマイナス進行している筈の
> 風斬氷華の肩を借りるのは男として間違いなく心苦しいが、
> 骨折こそしていなくともむしろ痛みを忘れそうなぐらい危ない怪我人の身として、
> 黄泉川の合理的な発言に逆らう気力も体力も持ち合わせてはいなかった。

これも
『上条恭介の男のプライドには反しているが背に腹は代えられず素直に黄泉川の言葉に従って風斬に肩を借りたのだった』
とかにしてしまえば圧縮率は約五割程度になります

これに対しての解決策は
『必要最小限の描写にどれだけ肉付けをすべきかを考える』になるかと思います

憶測ですが、氏は足し算で書いているんじゃなないでしょうか? 恐らくその辺りに原因があると見ています
なので、引いて引いて極力シンプルな文章へと変換したのちにそこからどうしても必要な描写だけを足してあげてください
そうすれば恐らくですが読みやすい文章になるかと思います

ついでに氏の文章は益体もないことをくどくどと並べ立てる傾向を感じました
そういう書き方をするならば一人称形式を採用した方が違和感は抑えられるかと思います、キャラクタにもよるのですが

まとめれば、
文体と人称は徹底してブレがないように、話し言葉は極力混ぜないようにしてください
地の文でのギャグは相当自信がなければ控え方が無難です
場面転換をするときは時間、場所、キャラ、思考のように順序立てて描写すると分かり易いです
足し算でどんどん修飾描写を積んでいくのではなく、引き算でシンプルな文章になるように考えるといいと思います
といった感じだと思います

長くなりましたけど、続けてお話についても触れます
一言でいうとひたすらに退屈でした
おそらく考えるに理由は明白で、『目的の欠如』でしょう
冒頭から特に目的のない暁美ほむらの日常というなだらかな物語が延々と続きます

だらだらと続く日常モノとして見たとしてもあまりにも起伏がなさすぎます
お話自体がスロースタートなのだから仕方がないと思うかもしれませんが、そういうことではありません

例えば、投下一発目の時点で恐らく主人公と思われるほむらに目的を与えてあげるのです
この目的っていうのは何でもいい、例えば『まどかと仲良くなりたい』でも、『早くクラスに馴染みたい』でも、
『この町にいる魔法少女たち全てと知り合う』とかでもいいかもしれないです、とにかく何かしら目的をあげてあげてください

そうすればキャラクタに方向性が生まれるし、読者も話の方向性が分かれば読みやすくなります
これは非常に重要なことです。方向性の分からないお話を読みたいと思う人は少ないです、長丁場なら尚更です

で結局ほむらちゃんに仮初の目的が付与されるのに大体百レス程度掛かって、しかもなんだかふわっとしてる
これでは読んでる方には何にも響かない、少なくとも私はそうでした

でクライマックスっぽいワルプルギス戦になってわらわらと禁書キャラが登場します
ただ、理由付けがなおざりに過ぎる、百歩譲って吹寄制理がボランティアに来るのはいいです
でも、教師である黄泉川愛穂がボランティアで来ちゃダメでしょ。授業どうするの?
風斬氷華はまぁロシアに行ってたしで済ませるとしても、
アイテム勢が来てる理由は全く分からないです、しかもフレンダもいるっぽいですし……。時系列ちゃんと考えてますか(小声
なんというか、人的資材あたりの属性を便利なご都合主義と勘違いしてません?
新約のあの辺って負でも正でもご都合主義がから回る話じゃないでしたっけ? 記憶違いなゴメンナサイですけど

それでやっと話が動き出したと思えば全く何も絡まない上条君主役の番外編が始まる始末です
しかも無駄に長い。書きたいのは分かるけれどワルプルギスそっちのけすぎて思わず投げたくなりました。
面白いならいいんですけど、正直このパートはほかにもましてつまらなく感じられました……。
『君たちなにしてんの?』感が半端じゃないです。もちろんこの後の展開に必要なパートだったのですよね?

正直言って群像劇は向いてないと思います

キャラについても少しだけ
ほむらちゃん自意識過剰すぎだし、全部乗せしすぎです
この感じは所謂『U‐1』とか『スパシン』とかに近いものを感じました
ほかにもキャラ出しすぎの割に全然捌けてないぞ、とかいろいろあります

けど一番言いたいのはこれです
『大人書くの下手』

ぶっちゃけ上条君パートの黄泉川先生とかいる必要が微塵も感じられません
大人キャラを集団に突っ込むのならば相応の役割と行動をさせないと意味がないです
これは詢子さんや知久さんも同じです。背中を押す役やブレーキをかける役というだけならば別のキャラでも同じに思えます
同じ背中を押す役だとしても大人には大人なりの、子供には子供なりの時と場合によって必要となる属性は変わってきます

だけれど氏の書く大人にはそれを感じられませんでした
なんというか、『それ別のキャラが言っても同じだよね』というか、『言葉に重みがない』というかそんな感じです

理性と感情を切り離して背中を押すだとか、背中を押してあげたい気持ちはあるけれどそれでもブレーキをかけてあげる
みたいなキャラクタとしての芯の強さや責任みたいなものがいささか足りていない感覚です

禁書作中の黄泉川先生も割と無茶なことには突っ込みがちですが、その後ろには必ず子供たちがいますし、
組織に抑えられて動けなくなる場面も多いです。そんな中でもできる限り子供たちのためになることを選択していきます

そんな先生が果たしてボランティアの先で予想以上の悪天候により要救助者になるでしょうか?
少なくとも私には想像できないです。例えばこれが突然堤防が決壊して鉄砲水に飲み込まれるとかならば、
まぁあり得るかな、と思うのですけれど暴風雨の水害で身動き取れなくなるというのはキャラクタとして軽率が過ぎるのでは?
学生の吹寄ならばまぁそういう甘い目算でもそんなもんだよなと思えるのですけれど、大人キャラがそれはダメだろう、と思うのです

そのほか細かいこと
本文と>>1の一言や挨拶を分けてほしいといわれる理由

本文だと思って読み始めたら違っていて萎えるだとか、
そもそも本文以外には興味がないから本文と一緒くたにされると読みたくないものも読まなくちゃいけなくなって苦痛だとか、
各々理由は違うだろうけれど共通することが一つ
つまり、余計なノイズが混じると物語の没入感が損なわれるということ

もし書いたものを色眼鏡で見られたくないと思うならば絶対に分けた方がいい
一言だけなら平気、だとか本文と区別がつくようにマーカーつけてるとかそう言い訳ははっきり言えば無意味
なぜならば一レスは紙の本の一ページに相当する。紙の本で章の頭や区切りの部分で作者の挨拶が乗っていたら鬱陶しいでしょう?
そういうことなのです。どうしても挨拶に一レス使いたくなければ名前欄に入れるとか、メール欄に入れるとか、工夫しよう

返レスそのものが無駄に長いのも読者にとってはノイズになりえます
私がその内容で返すとすれば
荒しじゃなければどんと来い
くらいに収めます。キーワードは短く簡潔にです

ついでになぜ批評を書いていいか聞いたかといえば
称賛以外の感想なんか聞きたくない、という人種が一定数存在するから、です
流石にそう思っている書き手に批評をするのは労力の無駄なので出来れば避けたいし、お互い気分が悪くなるだけかと思います

言いたいことはこれで全部です
続き書くの頑張ってください。この長文で心が折れないことを祈っております


「大丈夫よ、亜里紗。今すぐその悪い夢………!?!?!?」

千里が引き金を引く。
だが、次の瞬間、弾き飛ばされたのは千里の方だった。

「うああああーーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!」

それを見て、いよいよ亜里紗も
丸で地に潜ろうかと言う異様な態度で恐慌を始めた。

「そん、な………」
「どういう事なの?」

呆然とする千里にほむらが尋ねる。

「分からない。敢えて言うなら、グレードが違い過ぎる」
「何?」

千里の説明に杏子が聞き返した。

「なんと言うのか、アリサにかけられている術が高度過ぎて
私の解除を遥かに上回っていると言うか」
「そんな………」
「アリサ、しっかりしてアリサっ!!」
「やああああっ!!!!!」

説明を聞いた茉莉が震えている間にも、
少々長い眠りから覚めたばかりの遥香が亜里紗の肩を掴もうとしたが、
亜里紗はぶんぶん腕を振り回して抵抗した。

「駄目っ! 一時しのぎで洗脳しようにも何かが邪魔してる、
浄化してもキリがない、キューブの残りも………」
「やだ、やだぁ………」

一難去っての事態に華々莉がギリギリ歯噛みしている側で、
亜里紗は泣きじゃくっている。


「コンサートの核は鳴護アリサ、それはとっくに決まって準備も進めて来た。
だけど、その中であなたの様な演奏者が欲しい、だからスカウトしている。
ご理解いただけたかしら?」
「はい。光栄だと思います」

「まあいいわ、今すぐ信用しろって言ってもそれは無理よね。
明日からでも、あなたが信用出来る形で人を立てて交渉させてもらう。
只、今はあの演奏を聴いた私の思いを受け取って欲しい」
「はい、重ね重ねですが、光栄です、有難うございます」

取り敢えず、レディリーにもリアリティの埋め合わせをするつもりがある、
と言う事も理解して、恭介は丁重に一礼した。

「良かった」

アリサが言葉を挟む。

「私も今聞いて、本当に驚いた。
でも、又恭介君と、あの舞台で弾けるんだったら嬉しい」
「僕もです。僕も、アリサさんの歌で演奏するの、楽しかったですから」
「有難うっ!」

アリサが屈託のない笑みと共に両手を差し出し、手に手を取り合う。

「私が言う迄も無いと思うけど、これだから、
楽しい、だけじゃ済まないのは覚悟しておいてね」
「「はいっ」」

パンフレットを掲げたレディリーに、二人の音楽家の卵が力強く返答した。

==============================

今回はここまでです>>215-1000
続きは折を見て。

それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>221

ーーーーーーーー

「失礼します」

又、練習室のドアが開き、恭介は聞き覚えがある声だ、と首を傾げる。

「………ハルカさん?」
「アウラちゃんっ?」

入場者を見て、恭介とアリサは口口に声を上げた。
そこに現れたのは、
奏遥香とシャットアウラ=セクウェンツィアの二人だった。

「今晩は、上条君。聞かせてもらったわよ。
上条君に、鳴護アリサさん。素晴らしい音楽を有難う」
「有難うございます」

遥香と恭介、アリサが握手を交わす。
大人びた長身の美少女に、
ライトブルーのドレスがよく似合っていた。


「シャットアウラ=セクウェンツィア、私の姉さん」
「シャットアウラ=セクウェンツィアです」

アリサの紹介に、シャットアウラがぼそっと言って一礼する。

「お姉さんも音楽を?」
「うん。洋楽なら今でも私より上」
「元々、シャットアウラは私の身近で働いている。
奏ハルカの事はこちらの情報ルートで知って、
彼女が演奏すると言う所に人を派遣して、
見極めとスカウトをやらせた次第よ」

その間に、遥香とシャットアウラは僅かに目と目で通じる。
遥香が、練習室のピアノ椅子に着席し、とんとんと鍵盤を鳴らす。
シャットアウラが、その側に直立する。

「Attention please」

ドレミファソラシドの後の遥香の一声に、アリサは少しぎょっとしたが、
恭介の表情を見て「舞台」の二人に視線を向ける。
ここで遥香が弾くのは、やはりジャズ・スタンダード。
恭介は頬を紅潮させ、ほうっと息を吐く。

今の状態で、音楽に関してアリサは身贔屓で物は言わないだろう、
とは恭介も思っていたが、
今流暢な原語で歌っているシャットアウラの水準は間違いなく高い。

そして、遥香のピアノ演奏と溶け合いながら高め合う。
恭介としては本来畑違いなのだが、
今、自分がいいものを聞かせてもらっている、その事は十分理解出来る。

今は、かつてSFアニメEDにも使われた
太陽系なラブソングに暫し聞き惚れる。


ーーーーーーーー

パチパチと響く拍手の中、奏遥香とシャットアウラが一礼した。

「素晴らしかったです」
「有難う」

近付いた恭介は、まず、顔見知りの遥香と言葉を交わす。

「シャットアウラさんの歌も、素晴らしかったです」
「ああ、有難う」

シャットアウラの雰囲気はやや儀礼的ではあったが、
それでも、握手は拒まれなかった。

「アウラちゃん、良かったよ」
「ああ。まあ、なかなかアリサみたいな訳にはいかないが」
「ううん」
「アリサさんのお姉さん?」

恭介が聞くともなしに口を挟む。

「うん、二卵性双生児なの。
色々事情があって小さい頃は全然別々に育って、
一緒になったのは割と最近だから」

恭介もアリサが施設で育ったと言う事は聞いた事がある。
根本的にフルネームが丸ごと違う点も含め、
余り立ち入るべきではない、と言う事は理解出来た。

「本当はベースも上手なんだけど………」
「流石に、金を取るだけの準備は出来ないよアリサ」

シャットアウラは不愛想、ぶっきらぼうな所はあるが、悪い人ではない。
天真爛漫なアリサとは好対照であり、
それで姉妹仲は良好らしいと恭介にも察せられる。
そう見ると、ますます親しい友人の友人でもある
身近なクラスメイトを思い出したりもする。


「上条君」
「ああ、ハルカさん。さっきの演奏、良かったです」

「うん、有難う。上条君と鳴護アリサのコンサートも素晴らしかったわ。
出来る事なら、私も一度、彼女とも合わせてみたいものね」
「僕も、聞いてみたいです」
「有難う。別々のパートになりそうだけど、
エンデュミオンでのコンサートも期待してる」

「ハルカさんも、あの歌とハルカさんのピアノ、楽しみです」
「有難う。頑張りましょう、お互いに」
「はい」

遥香が手を伸ばし、恭介がその手を握る。
そして、遥香が左手を出して、手に手を取っていた
恭介の胸を直撃して余りある眩い笑顔と共に。













これは

















少し強気な







普通の少女










奏遥香の









物語









 ×     ×

オービット=ポータル社のトップルームで、
レディリー=タングルロードは
PCのデスクとホロスコープを行き来していた。
部屋は展望仕様であり、その設備は天文台にも等しい。

「エンデュミオンにはセレネの竪琴を授けましょう」

ホロスコープの上にはいくつものカード、写真入りカード。

「何もない、相変わらず曇り一つない」

ホロスコープを見ていたレディリーが結論を言った。

「それでも、法則の変わる場所で、
少しでもそれに近い者達が奏でる竪琴が奇蹟の歌と出会うとしたら?」

言いながら、レディリーはカードを移動する。

「あれは、何だったのか?
本来の配置を行う事はヴァルハラの門を開く、とでも言うのか?」

同じ位置に並べ替えたカードを、少しの間注意深く観察する。

「だが、やはり、何もない。何の問題も無い。
光り輝く幸せに満ち足りた世界が続くばかり。
科学にせよ魔術にせよ、現実的に大きなリスクは丸で見えない。
そして、マギカも、私達自身が及ぼしたリスク以外は。
そして、それすら容易に修復されている模様」

レディリーが、ぐしゃぐしゃとカードをかき回す。


「では、何を感じた? 只の自意識過剰?
じゃあ、あのヴァルハラは何だと言うのだ?
私ほどの魔術、そして、あの高度な性能のマギカにすら、
形あるものは片鱗すら掴ませない。
それ程に高度な隠蔽が存在する、とでも言うのか?
それが出来るとするなら、
魔術、マギカすら……いや………」

レディリーは、ホロスコープから顔を上げた。

「だとすると、そんなものが私達に察知出来るものか、
例え違和感の欠片であってもだ。
もし、だとするならば、
そうなる程に不安定な何かが起きているとでも言うのか………」

少しの間考え込むレディリーだったが、
程なく、にいっと口角を上げていた。

「まあいい、あなた達の大好物を携えて、
これより天上に使わそう。
わざわざこれを、これ程に優れた星の流れを壊そうと言う程、
Mな趣味は持ち合わせていない。
では何なのか、不安の源を見せてもらおう」

ホロスコープの中央に、一対の写真が並べられた。

「それはマギカの素質でもあるのかしらね?
その輝きは、丸でアポロンの加護。
そして、一対の、丸でアルテミスの様に」


ーーーーーーーー

いで………

ないで………

かないで………

「まどかっ!!!!!」

暁美ほむらは、叫びと共に跳ね起きた。

「何?」

真っ暗な部屋、一人暮らしのいつものベッド。
寝起きでぐちゃぐちゃの頭の中で現実のピースをはめ直す。
そして、自分の両方の頬がつーっと濡れている事に気づく。

「嫌な夢でも、見たのかしら?」

ほむらは一人ごちるが、それでも、覚えてもいない悪夢の後遺症なのか、
僅かに呼吸が弾んでほろほろと涙が溢れ、寝汗も気持ち悪い。

ぐいっとパジャマの腕で顔を拭うと、
一人暮らしの気楽さでそのままシャワールームに直行して
全身まとめて諸々洗い流す。


一息ついて、温かなベッドに入る。
ほむらは改めて考える。嫌な夢でも見たのだろうか。
あんな誘拐事件があり、そして、ごたごたと危うい事があれば、
悪夢の一つを見ても仕方がない。

レディリーは、まどかを家族ごと人質にした、
その事に就いて、未だ何の保証もされていない。
只、何も起きない状態が続いているだけ。

美樹さやかの大事なコンサートも終わった、
そろそろ抜本的な事を考える時期だろう。

「何だったんだろう?」

ほむらは、ふと思い出す。
旧あすなろ工業団地での救出作戦の一幕。
何者かの襲撃の結果、詩音千里と成見亜里紗が危険な状態となり、
そんな中で、まどかが、

「………」

ほむらはガバッと布団を被り、
脚の動きに合わせてバタバタと掛け布団が跳ね上がる。

「まどか」

すっ、と、布団から目だけを出したほむらが口に出す。


「まどか、美樹さやか、マミ先輩、佐倉杏子………」

みんな、大事な友達であり仲間。
時には共に死地を潜り、背中を任せ、
楽しい日常を共にする大切なみんな。
それを壊そうと言うのなら、
決して譲らない。それは今のほむらにとって余りにも当たり前の事。

「まどか、の、家族………」

お邪魔した事があるが、温かな家族だった。
それを、仲間の友達の家族を魔法少女の抗争に巻き込むと言うのであれば、
仲間として友達として、全力で守り抜く。
それは当然の事、と、ほむらは心の内で確認する。

そして、ほむら自身の事も
そろそろ両親の準備も整う、また、家族一緒の生活になる。
まだまだ人恋しい年頃にそれは嬉しい事ではあるが、
では、魔法少女の方はどうするか?

まあ、過去には何とかして来た訳だからどうにかなるが、
気楽な一人住まいにも慣れた手前、考えなければいけない。

そうだ、全ては上手くいく。
レディリーの事も、不安ではあるが実際はそうでもないかも知れない。

実際に、魔法少女、自分の知っているグループだけでも、
この勢力をこれ以上怒らせる程レディリーは馬鹿ではない。
単純な理屈だが説得力はある。

もう少し、気楽に考えてみよう。
暁美ほむらは、輝く明日に向けて呼吸を整える。
静かな寝息を立て始め、もう、悪夢は見なかった。

ほむら「幸せに満ち足りた、世界」

第二部―了―

第三部に続く

==============================

後書き

ここまでお読みいただいた読者様に御礼申し上げます。

この進行具合は言い訳の種も尽きた状態で、
只、申し訳ありません。

せめて昨年末に第二部だけでも、
と思いつつ個人的に力尽きました。

最初から三部構成の予定で現状変えるつもりもないのですが、
この手の予定を言って当たった試しがない、と言うのも
私の場合実際ですのでその辺りは。

今回はここまでです>>223-1000
続きは折を見て。

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