モバマス百合百景 その3 (91)
※
あけましておめでとうございます。
タイトル通りのモバマス百合モノですので苦手&嫌いな方はごめんなさい
あとタイトルに「百景」とありますが、別に百話もありません。
そして前作・前々作とは基本的に繋がっていません。
モバマス百合百景
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450257774
その2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450529723
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451745474
【お泊りスクエア】
柚「ああーさぶっ…あずきちゃん寒いから手ぇつなごっ」
あずき「えぇ~恥ずかしいよ~」
柚「いいからいいから♪」
あずき「きゃ!…もー冷たいよ~」
柚「おーあったかーい」ブンブン
あずき「仕方ないなぁもー…♪」ブンブン
穂乃香「もう…2人とも危ないですよー?」
柚「だいじょーぶー」
忍「そんなに暇なら荷物持ち変わろうかー?」
あずき「そうしたいけど、手が塞がってるー♪」
忍「えー」
穂乃香「まぁまぁ、ちょっと重いですけど二人で持てば大丈夫ですし」
柚「そうだよー、1つの袋を二つで持ってるんだからそっちも間接的に手を繋いでる感じだよー?」
忍「…柚ちゃんのお菓子食べちゃうよ?」
柚「あっ!ずるーい人質とるなんて反則ー!」
穂乃香「くすくす…じゃあ私もあずきちゃんのお菓子食べちゃおうかな」
あずき「えー!?」
忍「あっはっはーお菓子が惜しかったら言うことを聞くんだー」
柚「ぐぬぬぬ…」
あずき「柚ちゃん!お菓子奪還大作戦ですよ!」
柚「あいあいさー!」ダダダッ
ペロンッ
忍「きゃあ!」
柚「はははー!スカートを捲られたくなかったら、前言を撤回しろー!」
あずさ「しろー!」
忍「ちょっ…止めてっ!」
あずき「早く撤回しないと、穂乃香ちゃんにもしちゃうよー」
穂乃香「え!?ちょっ、やだっ、離してくださいー!?」
柚「ただいまー」
あずき「おかえりー」
忍「一応私の部屋なんだけど…」
穂乃香「それじゃあ飲まないジュースは冷やしておきましょう。どれから飲みますか?」
柚「コーラ!」
あずき「オレンジがいいなー」
忍「んー…コーラで」
穂乃香「はい、じゃあオレンジジュースは冷やしておきますね」
柚「こったつー♪こったつー♪」
あずき「柚ちゃん、スイッチ入れないと」
柚「お願いしまーす」
カチッ
柚「よっと、さむっ!?」
忍「当たり前でしょ、今入れたんだから」
柚「うぅ…ホノカちゃんあっためてー」ギュー
穂乃香「きゃっ!脚に抱きついたらあぶないですよ…」
忍「先にお茶入れよっか?」
あずき「あ、アタシさっき羊羹買ってきたからそれ食べる?」
柚「じゃ、アタシはコーラで」
忍「羊羹にコーラって…」
柚「だってー」スリスリ
穂乃香「柚さん、いい加減離してください!」
柚「ふぃー…あったまってきたー…」
忍「りんご剥けたよー」
あずき「美味しそー!」
穂乃香「ふふふっ、こうしていると何だか実家を思い出しちゃいます」
忍「アタシも、うち田舎だからさー年末年始で親戚一同集まるとこんな感じだし」
柚「ひのふひゃんおいひいよ~」モグモグ
忍「飲み込んでからしゃべれー」
あずき「何だかお母さんみたい」
穂乃香「ホントですね」クスクス
柚「ごくん…おいしー!」
忍「はい、ありがと」
柚「いいなー田舎、青森とかご飯美味しそうだし」
忍「青森の名産物りんごとマグロ以外言える?」
柚「ねぶた…?」
忍「ねぶたは食べれないよ?」
柚「あっ!なまはげだ!」
忍「それ秋田だからね!?」
柚「あははー♪あずきちゃん家は?」
あずき「うちは…一番有名なのは『ほうとう』かな?」
柚「いや、イナゴでしょ」
穂乃香「イナゴ…?」
あずき「一番じゃないよ!それにうちだけじゃなくて麗奈ちゃん家の方でも食べるって言ってたし!」
柚「さすが悪の女」
忍「イナゴを食べるのは悪なの…?」
あずき「それにイナゴだけじゃなくて、蜂の子とかザザムシとか…」
柚「え?長野って食べ物無いの?」
あずき「ひどーい!?」
忍「柚ちゃん言いすぎ、あれ?穂乃香ちゃん?」
穂乃香「イナゴ…ザザムシ…」ガタガタ
柚「あー、あずきちゃん悪いんだー」
あずき「あずきのせいなの!?それ言ったら柚ちゃんとこだって何かある!?」
柚「え?うち?もちろんあるよ!」
忍「確か埼玉だったよね?埼玉の名産てなんだっけ…」
柚「ふふーん聞いて驚けー………十万石まんじゅう」ドヤァ
忍・柚「「えっ?」」
柚「…」フフーン
忍「知ってる?あずきちゃん」
あずき「全然」
柚「えー!?うそー!?」
穂乃香「うまい、うますぎる。っていうCMなんですよね?」
柚「そー!!やっぱりホノカちゃんはいい子や~」
あずき「へ~、穂乃香ちゃんよく知ってたね」
穂乃香「いえ、先日柚さんがそんな話していたのを聞いていたので…」
忍「なーんだ」
柚「うー…いいもーん、ホノカちゃんにしか食べさせてあげないんだから」
あずき「そういえばみんな彼氏いるの?」
忍「え?」
柚「お?コイバナ?やーん、はずかしーいー♪」
穂乃香「そもそもアイドルなんですから恋愛事は…」
あずき「えー?でもみんな隠してるけどいるんでしょ?だって先週くらいにまゆさんが編み物してて『これは大切な人へのプレゼントなんですよぉ…うふふ』って」
柚「うわ、めっちゃ似てた」
忍「大切な人って言って、お父さんとかの可能性も…」
柚「いや、それだったらお父さんて言うでしょ。わざわざ『大切な人』って言うって事は間違いないと見た!」
穂乃香「そういえば先月、凛さんも似たような事を言って雑誌のクリスマス特集を見てましたね…そういうことだったんですね」
忍「え?マジで?…みんな実はいるのかな…彼氏」
あずき「でしょ!?だからみんなもいるのかなーって」
柚「そういうあずきちゃんはどうなのー?」
あずき「いなーい。忍ちゃんは?」
忍「アタシもいないよ」
柚「またまたー、そう言って実は地元にいるんじゃない?」
忍「いないって!だいたいアタシらの歳で青森と東京の遠距離恋愛とか絶対無理だから!」
あずき「まぁねー、あずきも遠距離はヤダなー。穂乃香ちゃんは?」
穂乃香「え?私ですか?私は…その…」
あずき「え!?まさか穂乃香ちゃんいるの!?」
柚「どうせ、ぴにゃこら太でしょー」
穂乃香「どうせって何ですか!…まぁそうなんですけど…」
忍「好きだねぇ~」
穂乃香「はい♪」
あずき「わっ、すごい良い笑顔」
忍「そういう柚ちゃんはどうなのよ」
柚「へ?」
あずき「あ、そーだよー。実はいるんじゃない?」
柚「アタシは…ほら…ね?」
穂乃香「ごまかしちゃダメですよ?」
柚「ア…アタシは…」
忍「うんうん」ズイ
柚「アタシは…」
あずき「ま…まさか…!?」グググ
穂乃香「…」ドキドキ
柚「キミらみんなが恋人さ☆」キャハッ
忍・あずき「「……………」」
穂乃香「………////」テレテレ
忍「穂乃香ちゃん落ち着いて誤魔化してるだけだから」
柚「みんなー愛してるぜー♪」
忍「お風呂沸いたよー」
穂乃香「はーい、誰から入りますか?」
柚「もちろん、みんな一緒でしょ!」
忍「うちのお風呂壊す気!?」
あずき「じゃあ、二人ずつは?一人一人入ってたら時間ももったいないし」
穂乃香「それじゃあジャンケンしますか?」
あずき「ふっふっふー♪こんな事もあろうかとクジを用意してあるんだー♪」
忍「用意がいいというか何というか…」
あずき「いいからいいから♪引いて引いて」
柚「よぉーし…ホノカちゃんと一緒…ホノカちゃんと一緒」
あずき「あ、ずるーい!あずきも穂乃香ちゃんとがいい!」
穂乃香「なっ、何で二人とも一緒に入りたがるんですか!?」
柚「へっへっへ~♪」
あずき「良いではないか~良いではないか~♪」
忍「あの…私の立場は?」
あずき「じゃ行くよー…せーのっ!」
あずき「~♪」
穂乃香「ご機嫌ですね?」
あずき「そりゃあ、もちろん穂乃香ちゃんと二人っきりでお風呂だも~ん」
穂乃香「あはは…」
あずき「はい、座って座ってー」
穂乃香「え?」
あずき「…お背中お流しします」シャナリ
穂乃香「お…お手柔らかに…」
あずき「~♪」シャカシャカ
穂乃香「…」
あずき「はい、じゃあ腕もやっちゃうよ~」シャカシャカ
穂乃香「はい…」
あずき「~♪はい、じゃあお尻上げて~」
穂乃香「だっ、大丈夫ですっ!」
あずき「そう?じゃあ前やるねー」
穂乃香「結構ですっ!」
あずき「そう?」
ザバー
あずき「よしっ、じゃあ湯船入っててねー」
穂乃香「あずきちゃん、今度は私の番ですよ」
あずき「え、いいよぉ~」
穂乃香「年長者の言うことは聞かないとダメですよ?」
あずき「…えへへ、じゃあお願いしますね。お姉ちゃん?」
穂乃香「……お姉ちゃん…」キュン
あずき「…穂乃香ちゃん?」
穂乃香「………うふふふっ」ゴシゴシゴシゴシ
あずき「いたたたたっ!?穂乃香ちゃん痛い痛い!!?」
忍「…」チャポーン
柚「…」チャポーン
忍「…」
柚「…」
忍「…」
柚「…えいっ」ブニッ
忍「ぅみゅ……何するのよ」
柚「なーんかつまんなそうな顔してんだもん」
忍「別に…」
柚「まだ拗ねてんの?」
忍「拗ねてない」
柚「ふーん…ていうかさ何で寮じゃなくてわざわざ家借りてんの?お金かかるじゃん」
忍「前にも言ったでしょ『自立したいから』って」
柚「それだけ?」
忍「………少しでも広いお家借りたらみんな来るかなって…」
柚「ふーん」
忍「…なに?」
柚「べっつに~♪」ニヤニヤ
忍「何よっ」
柚「何でもないって~♪」
忍「言いな…さい!」パシャッ
柚「きゃっ!?やったなぁ!」パシャッ
忍「わっ!?このっ…」
柚「やるかー!?」
バシャバシャバシャバシャ!!
穂乃香「よしっ、お布団の用意は大丈夫ですね」
忍「布団2つあるから2人ずつ分かれてね」
あずき「わーい♪ふかふかー」
忍「ベッドどかすの大変だったんだからねー?」
穂乃香「それにしても用意がいいんですね。一人暮らしなのにお布団が2セットあるなんて」
忍「え?あぁ…うん」
柚「素直じゃないな~」ゴソゴソ
忍「柚ちゃん!……って、何やってんの?」
柚「ん?いや、ホノカちゃんのブラおっきいなぁって」ペローン
穂乃香「えっ!?何で私の荷物漁ってるんですか!?」
柚「だってホラ見て見て!アタシ付けたら手入るよ手!!」
穂乃香「ちょっと、返してください!返してー!」
柚「あははー☆」
忍「はいはい大人しくしなさいって」
あずき「そーだよー。あ、お布団から忍ちゃんの匂いする。くんくん」
忍「あずきちゃんも恥ずかしいからそういうこと言わないの!」
穂乃香「捕まえた!」
柚「捕まったー!あ、ホノカちゃんナイトブラぴにゃ柄だ」
穂乃香「してません!」
あずき「スンスン…落ち着く~」
忍「はぁ…もう…」
忍「消すよー?」
柚「はーい。うわぁ…ホノカちゃんあったかーい…」
穂乃香「さっき誰かさんのせいで騒いじゃいましたからね…」
柚「てへぺろ☆」
あずき「忍ちゃん、早く来てぇん♪」
忍「はいはい、行きますよー」
カチッ
忍「よっと…」
あずき「えへへー…」
忍「?」
あずき「手、貸して」ギュッ
忍「え?」
あずき「殿、温めておきました♪」
忍「…ありがと」
穂乃香「きゃっ!柚ちゃんどこ触ってるんですか!?」
柚「はぁ…ホノカちゃん、温かいし柔らかくて気持ちい~」
穂乃香「もう…」
モゾモゾ
柚「はい、これ」
穂乃香「これ…ぴにゃこら太?」
柚「うん、えっと…偶然やったクレーンゲームでたまたま取れちゃったから持ってきちゃった。抱っこして寝よ♪」
穂乃香「…はい♪」
~翌朝~
あずさ「おはようございまーす…今から…寝起きドッキリ大作戦を始めようかと思いますぅ…」
あずさ「ではターゲットなんですが…穂乃香ちゃんは…可哀想だし。忍ちゃんは…怒られそうなので、柚ちゃんにしようかとおもいます…」
あずさ「くすくすくす…では定番の顔に落書きを…」
柚「ぴにゃああああああ!!!!」
あずさ「きゃあああ!?」
柚「はっはっはー!イタズラ大好き柚ちゃんを舐めるなよー!あずきちゃんがイタズラするなんてお見通しなんだよ!」
あずさ「そ…そんな…!?」
柚「ふふーん、そしてアタシはもうあずきちゃんにイタズラしているんだよ…あ・ず・さ・ちゃん♪」
あずさ「え?…あずさって…あー!?あずきの横棒返してよー!」
柚「やーだよー♪あ・ず・さ☆」
忍「んー…もう何?朝から…」
あずさ「かえしてー!」
柚「やーだよー☆」
穂乃香「………ぴにゃあ…」スヤスヤ
フリスク編おしまい。
誰の担当でもないのでちょっと大変でした。発言や性格に違和感があったらごめんなさい。
次の分は明日にしようかな
もしや>>3をごまかすために…
>>26
君のような勘のいい子は嫌いだよ(震え)
実際のところ間違って打った時に最後のイタズラネタを思いついたんだけど、複数箇所打ち間違えてる自覚は無かった…ご指摘ありがとう
【お姉さんとお母さん】
亜里沙「ただいま帰りました~」
清良「お帰りなさい。お鍋の用意始めちゃってるわよ」
亜里沙「あ、ありがとうございます。すいませんお仕事押しちゃって…」
清良「いいのよ。疲れたでしょ?準備はこっちでやっちゃうから休んでて」
亜里沙「そういう訳にはいきません!それにポン酢、無くなりそうですよね?はいコレ」
清良「え……あらホント。さすが、よく見てるのね」
亜里沙「私の方がお料理してますから♪」
清良「いつも悪いわね」
亜里沙「いいんです。お料理も好きですから」
清良「さすがみんなのお母さん、ね?」
亜里沙「もう…清良さんまでやめてくださいっ、最近プロデューサーさんにもお母さんって言われてるんですから」
清良「うふふっ、私も亜里沙ちゃんがお母さんだったら嬉しいもの」
亜里沙「年上の娘なんていりませんっ」
清良「ごめんなさい♪」
亜里沙「はぁ…それじゃあお母さんはテーブルと器の用意してますっ」
清良「あらあら、怒りんぼのお母さん♪」
亜里沙「~♪」
清良「随分ご機嫌じゃない?」
亜里沙「ええ、これで二人とも今年のお仕事はおしまいですし、何より」ゴトッ
清良「え?アナタこれ…」
亜里沙「志乃さんにオススメされた日本酒買ってきちゃいました♪」
清良「アナタねぇ…今年、最後の最後で私に介抱させる気?」
亜里沙「うぅ…ダメでしょうか…?」ショボーン
清良「…………はぁ…そんな目で見ないで。けど、飲みすぎないように。いいわね?」
亜里沙「大丈夫ですよ♪」
清良「だと、いいんだけど…」
亜里沙「それと、コレ」コトッ
清良「…お猪口?」
亜里沙「えぇ、私のと色違いです」
清良「…もう、私も酔ったらどうする気なのかしら?」
亜里沙「その時はありさ先生が…あっ」
清良「くすくすっ…自分の事を『ありさ先生』って呼ぶ癖直らないわね」
亜里沙「とっ…とにかく大丈夫です!飲みすぎたりしませんから!」
清良「はいはい」
清良「お鍋そっち持ってくわねー………よいしょっと」
亜里沙「気をつけてくださいね」
清良「大丈夫。いい皮膚科医知ってるの」
亜里沙「もう…アイドルなんですから火傷しないようにしてください」
清良「きゃあ!」
亜里沙「!?」
清良「ふふっ、冗談♪」ゴトッ
亜里沙「あ!?もう、からかわないで下さいっ!」
清良「ほらほら膨れてるとお鍋食べれないわよ?」
亜里沙「…分かりました。それじゃあお言葉に…熱っ!?」
清良「亜里沙ちゃん大丈夫!?見せて!……あら?」
亜里沙「…」ニコニコ
清良「よくも……騙したわねっ」コチョコチョコチョ
亜里沙「あっ!やだっ、くすぐっ…あはは、ははははははははっ!ダメですってば!」
清良「年上をからかったお仕置きですっ!」
亜里沙「あはははははっ!お鍋っ、お鍋が…はははははははっ」
清良「ホラ、ごめんなさいは?ホラッ」
ゴンッ
亜里沙「!?………………」
清良「………………大人しく食べましょうか」
亜里沙「そ…そうですね」
清良「それでは、今年一年お疲れ様でした。かんぱーい」
亜里沙「かんぱーい」
清良「んっ…あら、ホントに美味しい」
亜里沙「さすが志乃さんですねぇ」
清良「そうね、これは隠しておかないと毎日誰かさんのお世話する事になりそ♪」
亜里沙「…」プクー
清良「はいはいごめんなさい。そういう子供っぽいところを私の前でしか見せないのは嬉しいけど、お子様にコレは飲ませられないわよ?」
亜里沙「…清良さんがそんな風に意地悪するのも私だけじゃないですか」
清良「あら、そうかしら?」
亜里沙「そうです」
清良「身に覚えがないわね」
亜里沙「…決めました。この鱈は全部私が食べちゃいますっ」
清良「あっ、食べ物を人質にとるなんて卑怯よ」
亜里沙「あ、ほら清良さん。お豆腐美味しそうですよ」
清良「いーや、私も鱈を食べますっ」
ワーワーキャイキャイ
亜里沙「今年一年どうでした?」
清良「お仕事?」
亜里沙「えぇ、夏ごろにはLIVEロワイヤルに参加されてましたよね?」
清良「そうね、楽しかったわよ?乃々ちゃんには嫌われちゃったかもしれないけど」
亜里沙「清良さんって意地悪ですもんね」
清良「もう、人を後輩いびりするお局みたいに言って…私まだ23歳よ?」
亜里沙「でも意地悪ですよね?」
清良「私が意地悪するのはアナタだけよ」
亜里沙「…嬉しくありません」
清良「ふふふっ、亜里沙ちゃんにも嫌われちゃったかしら。そういう亜里沙ちゃんは?」
亜里沙「私は…大きなお仕事は春のトークバトルショーでしたけど、秋のモデルのお仕事が印象に残ってますね」
清良「あぁ珍しくピシッと決めた格好だったものね」
亜里沙「えぇ、私服も衣装もスカートが多いのでカッコよく映るか結構不安だったんです」
清良「凄く良かったわよ?私もLIVEロワイヤルの衣装がクール系だったからその不安も分かるけど」
亜里沙「あぁ素敵な衣装でしたねぇ、グラマラス・ロワイヤル。クールでセクシーで…」
清良「ふふふっ、ありがとっ」
亜里沙「いいなぁ私ああいうの似合わなくて…衣装もかわいいのが多いし」
清良「私の衣装着てみる?」
亜里沙「………サイズ合わないの知ってて言ってますね?」
清良「…なんとかなるわよ」
亜里沙「いいんですー私はお子様体型のお母さんキャラとしてやっていきますー」
清良「アナタみたいな体型をスレンダーって言うの知ってる?」
亜里沙「でも、でもやっぱり大きい方が喜ばれるじゃないですか…」
清良「大丈夫よ、別にアナタだって胸が極端に小さいわけじゃないでしょ?むしろ大きすぎないちょうどいい大きさよ」
亜里沙「清良さん、愛海ちゃんの影響出てますよ」
清良「そんなんじゃありませんっ」
亜里沙「ウサコちゃん…私の事分かってくれるのはウサコちゃんだけよ…」
清良「もう…食卓に上げると汚れちゃうわよ」
亜里沙「ウサコちゃ~ん、ポン酢とってちょうだい『うん、分かったよー』」
清良「やれやれね…」
清良「やっぱり二人じゃ具が余っちゃうわね…どうする残りは…」
亜里沙「…」ホワホワ
清良「(あっ…これダメなやつだわ)」
亜里沙「ふふっ…うふふふ…」
清良「亜里沙ちゃん…お水飲む…?」
亜里沙「ふふっ……ふ…………清良さぁん聞いてくださいよぉ~」
清良「あー始まっちゃった…」
亜里沙「私…舞ちゃんや千枝ちゃんとお話してると親子扱いされるんですぅ~酷いですよねぇ?」
清良「えぇ、そうね…酷いわよねぇ…」
亜里沙「舞ちゃん10歳ですよぉ?じゃあ私が11歳の時産んだのかって話じゃないですかぁ…まだ生理も来てなかったですよーだ!」
清良「そうよねぇ、12歳の時って、こないだ言ってたもんねぇ…」
亜里沙「そしたら…そしたらですよ清良さん!聞いてます!?」
清良「聞いてるわ…」
亜里沙「そしたらプロデューサーさんまで『亜里沙は今すぐにでもお母さんになれるな』て…セクハラですよセクハラ!」
清良「大丈夫、プロデューサーさんには後でお仕置きしといてあげるから」
亜里沙「そうです!お願いします!プロデューサーさんの直腸でも前立腺でもいいからパンチしておいてください!」
清良「亜里沙ちゃん前立腺なんて言葉知ってるのね…お姉さん複雑だわ…」
亜里沙「もうっ…そんな簡単に自分の子供作れるなら作ってますよ…」
清良「ホントに好きなのね」
亜里沙「子作りですか?」
清良「やめて、私の前でも綺麗な亜里沙でいて」
亜里沙「ええー」
清良「はぁ…早苗さん達の影響ね…まったく」
亜里沙「んふー……清良さん、お母さんみたいです…」
清良「お姉さん」
亜里沙「おかーさん」
清良「お姉さん」
亜里沙「マーマ♪」
清良「お・ね・え・さ・ん!」
亜里沙「おかあさーん♪」ガバァ
清良「きゃっ、ちょっと!」
亜里沙「おかあさーん♪おかあさーん♪」グリグリ
清良「やだっ、ちょっと…もう赤ん坊じゃないんだから…」
亜里沙「お母さんのおっぱいやわらかぁい…♪」
清良「はぁ…いっつもこれなんだから…」
亜里沙「…んふふー……ふぅ………………」
清良「亜里沙ちゃん?」
亜里沙「すぅ…すぅ…」
清良「寝ちゃった……もうっ、結局今日もこれなのね…」
亜里沙「んふー……」
清良「仕方ないわね…よいっしょ」
亜里沙「んっ…」
清良「ふぅ、膝枕なら文句無いでしょ…あ・り・さ・ちゃん?えいっ」プニッ
亜里沙「ふみゅ」
清良「ふふふっ、変な顔♪」
亜里沙「すぅ…すぅ…」
清良「(こうして見るとまだ顔立ちがまだ幼さいのよね…妹がいたらこんな感じなのかしら?)」
亜里沙「んんっ…」スリスリ
清良「(こんな酒癖の妹は嫌だけど)」
清良「…このままじゃ熱燗が冷め切っちゃうわね」コクリ
亜里沙「んーっ…」
清良「アナタはダメよ♪」
亜里沙「ん…」スヤスヤ
清良「ふふふっ……そのまま、寝てなさい」
亜里沙「…」
清良「…」クイッ
亜里沙「…」
清良「…」グイッ
清良「……あつっ…飲みすぎちゃったかしら…?」フワフワ
清良「ふふふっ、私も人の事言えないわね」
亜里沙「すぅ…すぅ…」
清良「これも誰かさんの酒癖が悪いせいですよー?」グニグニ
亜里沙「ん…んん…」
清良「…」グニグニ
亜里沙「…」
清良「…………ちょっとくらい…いいわよね…?」
チュ…
亜里沙「んっ…んんっ!」
清良「っ!…ご、ごめんなさい。私も酔っちゃってて…そのっ」
亜里沙「…んっ」
清良「?」
亜里沙「きよら、さ……ウ…オロロロロロロッ」ボドボドボド
清良「ちょっと!?やだ!今もどすの!?」
亜里沙「ご…ごめんなsオロロロロ…」
清良「きゃあああああ!?…雑巾!雑巾!」
~翌朝~
チュチュン…チュチュン…
清良「ん……」
トントントン…
清良「んんっ……あれ?亜里沙ちゃん…?」
亜里沙「あっ、清良さん。目が覚めました?ご飯もう出来てますよ?」
清良「…ごめんなさい、今日は私の当番だったのに…」
亜里沙「いいんですよ。昨日はご迷惑をかけちゃいましたし」
清良「ふふ…そうね、大変だったもの」
亜里沙「…ですから気にしないでください。あ、でも…」
清良「でも?」
亜里沙「キスの件は忘れませんからね?」
清良「…なんの事かしら?」
亜里沙「あっ、とぼけるなんて酷いですよー」
清良「身に覚えがないわね…」
チュッ
亜里沙「…思い出しました?」
清良「…ごめんなさい」
亜里沙「ふふっ、よろしい♪」
清良「…お母さんには勝てないわね」
亜里沙「はいっ、それではいたずら娘さんは顔を洗ってきてください♪もう少しで出来ますから」
清良「はぁい」
亜里沙「清良さん」
清良「なに?」
亜里沙「今夜もお付き合いしていただいていいですか?」
清良「…仕方ないわね。付き合ってあげますっ」
亜里沙「ありがとうございます。お姉さん♪」
清良×亜里沙編おしまい。
甘えたいアイドルNo.1の亜里沙てんてーのあまあまでダメダメなところ見たかったので、同じくらい甘えたいアイドルの清良さんに甘えてもらいました。
【さらさらふわふわ】
ガチャッ
唯「ちなったんおまたせー!いや~、前の仕事長引いちゃってさ~☆…ってあれ?」
千夏「…」スヤスヤ
唯「あれ?ちなったん寝てるー?おーい」
千夏「…」
唯「んー…どうしよっかなー…」
千夏「…」
唯「まいっか…幸せそうに寝てるし、雑誌でも読んで待ってよー」
ペラペラ
唯「…」
千夏「…」
唯「…………」
千夏「…………」
唯「……………………」
千夏「……………………」
唯「飽きた」
唯「ん~どうしよっかな…ちなったん起こすのもカワイソーだし…」
唯「…ちなったん起きてよ~……」ナデナデ
唯「うわっ、髪サラサラ~…」
唯「…」サララッ
唯「(あー…ヤバイこれ癖になるかも…)」
千夏「ん……唯ちゃん?」
唯「あ、ちなったんおはよー」ナデナデ
千夏「…何やってるのかしら?」
唯「えー?ちなったんの髪サラサラだなって…」ナデナデ
千夏「満足したら話してくれるかしら?」
唯「えー、もうちょっとー…」
千夏「やめなさい」
唯「はーい…」
千夏「もう…本来なら私が謝るべきところなんだけど、これでおあいこね」
唯「えー…ま、いいや!いこいこ!」
千夏「ちょっと待ってて」
唯「んー!ちなったんこっちのケーキ美味しいよー!」
千夏「喜んでもらえたようで何よりよ」
唯「さすがちなったん何でも知ってるねー、ゆいも美味しいお店好きだけど、行ってみたら結構びみょーって事あるもん」
千夏「それは唯ちゃんが流行やネットの情報に流されやすいだけよ。そういうのはある程度疑ってかからないと」
唯「はーい…」
千夏「…」
唯「……ちなったんちなったん!ハイ、あーん♪」
千夏「やめなさい、お行儀悪いわよ」
唯「えー、いいじゃんいいじゃん!ハイ、あーん♪」
千夏「嫌よ」
唯「あーん!」
千夏「…」
唯「はやくー!腕つっちゃうよー!」
千夏「…」
千夏「…」キョロキョロ
千夏「(パクッ)」
唯「おー!どう!?どう!?美味しい!?」
千夏「…美味しいわ」
唯「でっしょー!?やっぱゆいが食べさせてあげると美味しさ倍増じゃない?」
千夏「そういう事にしておこうかしら」
唯「やたっ☆」
唯「ふわーっ、美味しかったー♪」
千夏「それなら良かったわ、探した甲斐があったもの」
唯「え?元からの行きつけとかじゃないの?」
千夏「いいえ、だって私の家とは反対方向じゃない」
唯「まぁそうだけど…」
千夏「こないだ自分で『一緒に美味しいショートケーキを食べに行きたい』って言ってたの、覚えてない?」
唯「あれ?そだっけ…?」
千夏「………まぁ、そういうものよね」
唯「あれ、もしかしてちなったんちょっとおこ?」
千夏「別に、電車来るわよ」
唯「はーい」
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
千夏「…」
唯「…」
千夏「(唯ちゃんやけに静かね…もしかしてさっきの私の態度を気にしてる…?)」
千夏「(はぁ…年下に気を使わせるなんて、ダメな大人ね)」
千夏「ねぇ、唯ちゃん」
唯「すぅ…すぅ…」
千夏「…」
唯「すぅ…すぅ…」
千夏「はぁ……心配して損したわ…」
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
唯「…」ポフッ
千夏「んっ…」
千夏「(良かったこっちに寄りかかってくれて、隣のサラリーマンに寄りかかったらどうしようかと思った)」
唯「…んんっ」
ファサッ
千夏「…はぁ、これじゃあ本が読めないわね」
千夏「………」
千夏「…」ナデナデ
千夏「…」
千夏「…」ナデナデフワフワ
千夏「……………」
千夏「…」ナデナデナデ
車掌『次は~○○~○○~…お降りの方は…』
千夏「あら、私降りなきゃ…」
唯「…」スヤスヤ
千夏「…」
唯「ん……あれ…ごめん寝ちゃってた…………あ、まだここなんだ…あれ!?もうこんな時間!?」
千夏「大丈夫よ、環状線だもの。乗ってれば着くわ」
唯「ちなったんも寝てたの…?」
千夏「…………えぇ、そうよ」
唯「そっかー…それならしかたなーい」
千夏「そういえば唯ちゃん」
唯「何?」
千夏「髪、結構マメに染めてるのね」
唯「え、まぁね~。誰かさんが気に入ってくれてるし☆」
千夏「…そう、ファンの方?」
唯「うん♪」
千夏「妬けちゃうわね」
唯「へへー♪」
車掌『次は~○○~○○~…お降りの方は…』
千夏「さて、と…私ここだから」
唯「うん、バイバーイ☆」
千夏「それじゃあ、また明日ね」
~数日後~
里奈「どーんっ☆ふみふみ何読んでんのー?」
文香「あの、里奈さん…突然押されると…その…驚きますので……」
里奈「あ、ごめーん…おこ?ふみふみおこなの?」
文香「いえ…あの……それにしてもどうしたんですか…?最近話しかけられる機会が多いような…」
里奈「あーそれ聞いちゃう?ホラ、あれあれー」クイックイッ
文香「…?」
唯「ちなったんあそぼーあそぼーよー」
千夏「嫌よ、最近全然読めてないんだから」
唯「えー!?そんなー…ゆいのアメあげるからー」ジタバタ
千夏「…」
里奈「ねー?あの2人ラブラブでしょー?だからアタシもーふみふみとラブラブしようかなーって♪」
文香「え、あの…あのお2人は特別というかその…」
里奈「えー?」
唯「遊ぼうよーちなった~ん」スリスリ
千夏「後でね、あと頬ずりしないで」
唯「ちなったん、ちゅ~」
千夏「後でね」
唯「え~」
ゆいちな編おしまい。
蒼と紅】
※凛とまゆのプロデューサーは別の設定です
凛「お待たせ」
まゆ「あ、凛ちゃん。全然待ってないですよぉ、約束の時間ピッタリです」
凛「いつからいたの?」
まゆ「そうですねぇ、30分ほど前ですかね?」
凛「ほんとに?悪いことしちゃったね」
まゆ「気にしないでください。私のプロデューサーさんとのデートの予行演習に付き合ってほしいってお願いしたのは私の方ですから。それに私、待つのは嫌いじゃないんです」
凛「ならいいけど…どっかで休もうか?」
まゆ「うふふ、凛ちゃんは優しいんですねぇ。でも大丈夫です。時間が勿体無いですから」
凛「そう…?じゃ、行こっか、まゆ」
まゆ「はい♪」
まゆ「まずはここですねぇ」
凛「ここって…ダーツ?」
まゆ「えぇ、周子ちゃんに教えてもらいました」
凛「ふーん、何か意外だね。まゆがこういうのに興味があるなんて」
まゆ「いえ、私も興味があるわけでは無いんですが、男の人はおしゃべりよりも、こういう遊びの方が好きですから」
凛「なるほど…流石だね」
まゆ「うふふっ、そんな事ありません。好きな人に楽しんで欲しいだけですよ?」
凛「それが流石ってこと」
まゆ「ありがとうございます♪」
凛「…」シュッ
パスッ
まゆ「凛ちゃんお上手ですねぇ~」
凛「そうかな?たまたまだよ」
まゆ「いいえ、立ち姿もキリッとしててステキです」
凛「ありがと。何か照れるな…」
まゆ「照れる姿は可愛いんですね♪じゃあ私の番です」
凛「うん」
まゆ「………えいっ」ヒョイ
カツン
ポトッ
まゆ「あれ…おかしいですね…………えいっ」ヒョイ
カツン
ポトッ
まゆ「えっとぉ…」
凛「ふふふっ」
まゆ「もう、笑わないでください!」
凛「ごめん、ラインから精一杯体を伸ばす姿がうちのハナコみたいで可愛くって、つい」
まゆ「ペット扱いなんて酷いですよ!」
凛「ごめんって…じゃあ次は私の番だよ」
まゆ「ぅー…」
凛「…っ」ヒョイ
カツン
ポトッ
凛「あ…」
まゆ「っ…」プルプル
凛「ちょっ、まゆ笑いこらえてるでしょ!」
まゆ「そ…そんなこと無いですよぉ…」プルプル
凛「絶対ウソ!手どけてみてよ!」
まゆ「い…嫌ですっ」
凛「いいからっ」
まゆ「ぷふっ」
凛「ほら、笑った!」
まゆ「気のせいですーっ」
凛「結構遊んじゃったね」
まゆ「ええ、案外やってみるものですねぇ」
凛「まゆも最後の方はちゃんと的に当たってたしね」
まゆ「うふふっ、それでも凛ちゃんには敵いませんでした」
凛「でも、これでまゆのプロデューサーさんと楽しく遊べそうだね」
まゆ「そうですねぇ、凛さんもどうですか?」
凛「うちは…こういうの好きかわからないし」
まゆ「大丈夫ですよぉ、凛さんみたいな子に誘われたら断れません」
凛「うちのは堅物だから」
まゆ「うふふ、最近は柔らかくなったように見えますけど…誰の影響でしょう?」
凛「未央や卯月でしょ。アイツったら卯月にメロメロなんだから」
まゆ「負けてられませんねぇ?」
凛「私はアイツが卯月や未央とくっつくならいいよ、他の子に盗られるくらいならね」
まゆ「ホントですかぁ?」
凛「ホントに」
まゆ「…」
凛「…」
まゆ「…」
凛「…ごめん、ウソ。すっごく嫌」
まゆ「はい♪じゃあ頑張りましょう?」
凛「…うん」
まゆ「えっと次は…あら?」
凛「…どうしたの?」
まゆ「いえ、大丈夫です…次はこの道を曲がって」
まゆ「あらら…?えっと、たぶんあっち…」
まゆ「こっちかな…」
まゆ「?????」
凛「…とりあえずそこの喫茶店で休もうか?」
まゆ「…はい」ショボーン
カラン
イラッシャイマセー
凛「二人です。ここで…はい」
まゆ「ごめんなさい…私が方向音痴なばかりに…」
凛「いいよ、気にしないで」
まゆ「はい…」
凛「それに地図見たりするのって男の人の方が得意っていうし、デートの時はプロデューサーを頼ればいいと思う」
まゆ「でも…」
凛「まゆの責任感の強さは凄いと思うけど、背負い込みすぎるのは悪いところだよ」
まゆ「そうでしょうか…」
凛「それに、そういうちょっと抜けてるまゆの方がプロデューサーさんも好きだと思うよ?」
まゆ「…抜けてなんていませんっ」
凛「ふふっ、そういうところも」
まゆ「…凛ちゃんイジワルです」
凛「そうかな?結構的確なアドバイスだと思うんだけど」
まゆ「凛ちゃんも、もうちょっと可愛いところ見せないと振り向いてもらえませんよ…?」
凛「…そういうこと言う?」
まゆ「うふふっ、お返しです♪」
凛「…はぁ、ごめん。悪かった」
まゆ「はぁい♪」
まゆ「凛ちゃんはプロデューサーさんのどういうところが好きなんですかぁ?」
凛「…え?」
まゆ「いえ、クールでカッコいい凛ちゃんが好きになる人の事が知りたくて」
凛「…渡さないよ?」
まゆ「はい、いりません♪」
凛「なんかヤダなぁその言い方…」
まゆ「だって私にはもう…心に決めた方がいますから」ポッ
凛「はいはい…」
まゆ「で、どうなんですかぁ?」
凛「………わかんない」
まゆ「え?」
凛「わかんない。どこが好きとか、何で好きとか」
まゆ「そうなんですかぁ?」
凛「うん、いつからか、いつの間にか…何でか好きになってた。そんな感じ」
まゆ「でも好きなんですよね?」
凛「…」
まゆ「違いましたか?」
凛「………うぅん、好き。すごく…好き」
まゆ「…うふふっ」
凛「な…なんで笑ってるの!?」
まゆ「いいえ、こんなに可愛い凛ちゃんが見れて今日はラッキーだなぁって…うふふ」
凛「もうっ…意地悪はどっちよ…」
まゆ「うふふっ、お互い様ですね」
凛「……気が合うね」
まゆ「そうですねぇ…♪」
凛「さて…次はどうするの?」
まゆ「そうですねぇ…迷ったせいで時間もとられちゃいましたし…次の予定を飛ばして映画にしましょう」
凛「映画?」
まゆ「はいっ、ちょうど観たいものがあったので」
凛「どんな映画なの?」
まゆ「恋愛ものですねぇ。上司と部下の職場恋愛を描いた作品で、うちの事務所からは誰も出てないんですが話題になっていたので…」
凛「へぇ…そういうのよく観るの?」
まゆ「たまにですねぇ…演技の勉強にもなりますし」
凛「勉強家だね」
まゆ「それに…主演の方がプロデューサーさん好みでしたので…」
凛「あぁ…そういう…」
まゆ「うふふっ…じゃあ行きましょうか」
~映画終了後~
凛「…」
まゆ「…」
凛「…」
まゆ「…」
凛「…まゆ、ハンカチ使う?」
まゆ「はい…ありがとうございます」
凛「良かったね」
まゆ「はい…すごく」
凛「なんていうか…うん、励まされた気がする…」
まゆ「はい…あら?凛ちゃん、動かないでくださいね…」
凛「え…?」
フキフキ
まゆ「ふふっ…凛ちゃんも泣くんですね」
凛「…そんなに冷たく見える?」
まゆ「いいえ、凛ちゃんは優しいです。今それを再確認しました」
凛「そう…ありがと」
まゆ「いいえ、こちらこそ。お付き合いしてもらっちゃってありがとうございます。大事な涙まで流してもらっちゃって」
凛「…何、それ?」
まゆ「涙は女の武器ですから大事にしなきゃ…ですよ?」
凛「ふふっ、まゆらしいね」
まゆ「ありがとうございます♪」
凛「…じゃ、どうしよっか?」
まゆ「はい、次は夕ご飯にしようかと思います」
凛「どこか当てはあるの?」
まゆ「ええ、実はもう予約してあるんです」
凛「へぇ」
凛「…あのさ、まゆ」
まゆ「なんですかぁ?」
凛「ここって…さ」
まゆ「はい」
凛「私ら来て大丈夫なとこ…?」
まゆ「もちろんですよぉ…」
凛「手、震えてるよ?」
まゆ「そんなこと無いですよぉ…?」
凛「この料理なんて名前だっけ?」
まゆ「…」
凛「…美味しいね」
まゆ「…そうですねぇ」
まゆ「今日はありがとうございましたぁ」
凛「こちらこそ、なかなか食べられないものも食べれたしね」
まゆ「うふふっ、凛ちゃんにも喜んで頂けて良かったです♪」
凛「じゃあ解散、かな?」
まゆ「少し…歩きませんか?」
凛「?」
まゆ「ごめんなさい、付き合ってもらっちゃって」
凛「ううん、私も参考になったよ」
まゆ「ふふっ…やっぱり凛ちゃんは優しいですねぇ、卯月ちゃんと未央ちゃんが羨ましいです」
凛「そう?…普通だよ」
まゆ「ちょっと…妬いちゃいますねぇ」
凛「?」
まゆ「いいえ、こんな優しい子に愛されて…凛ちゃんのプロデューサーは幸せ者ですねぇ、って」
凛「愛って…そんな…」
まゆ「…………ねぇ凛さん、もしプロデューサーさんと手をつなぐならどっちがいいですかぁ?」
凛「え!?………えっと左手…かな?」
まゆ「凛ちゃんが右側、プロデューサーさんが左側…であってますか?」
凛「うん…そうだね、そっちの方がしっくり来るかな…」
トテトテ
まゆ「じゃあ、こっちは空いてますね?」ギュッ
凛「えっ!?」
まゆ「まゆは逆なんです。まゆが左側、プロデューサーさんが右側の方の方がいいんです」
凛「う…うん…」
まゆ「だから、こっちなら握ってもいいですよね…?」
凛「………うん」
まゆ「ありがとうございます♪」
凛「…まゆのプロデューサーが羨ましいな、こんな献身的な子に愛されて」
まゆ「あげませんよぉ?」
凛「いらないよ」
まゆ「あら、嫌な言い方ですねぇ…♪」
凛「だって…もう好きな人がいるからね」
まゆ「あら、大胆ですねぇ」
凛「先に言ったのはそっちだよ?」
まゆ「そうでした。うふふっ」
凛「くすっ…さ、もう駅に着くよ」
まゆ「そうですねぇ…じゃあ最後に」
凛「キスでもするの?」
まゆ「え…?」
凛「何となく…ね……私がまゆなら多分そうするし…」
まゆ「うふふっ、そうなんですねぇ」
凛「で、するの?」
まゆ「いいえ、私の唇はプロデューサーさんのものなので♪」
凛「そ、じゃあ…」
チュッ
凛「…おでこなら空いてるよね?」
まゆ「…」
凛「…ごめん、嫌だったよね」
まゆ「い、いえっ!ただちょっと…驚いたので…」
凛「そう…?」
まゆ「だからそのっ、全然嫌とかでは無くてっ…」
凛「ふふふっ、まゆったら顔真っ赤だよ?」
まゆ「え!?……やっぱり意地悪です…」
凛「そうだよ、悪い?」
まゆ「…」グイッ
チュッ
まゆ「…ほっぺたの予約、入ってました?」
凛「…ううん、まだ入ってなかったから…大丈夫だよ」
まゆ「お姉さんをからかった罰ですよぉ?」
凛「私の方がおっきいよ?」
まゆ「…次は唇を奪って欲しいんですかぁ?」
凛「奪えるならね」セノビー
まゆ「…」プクー
~数日後・事務所内廊下~
まゆP「で、次のライブの衣装について意見が欲しいんだけど…」
まゆ「プロデューサーさんが用意してくれた服なら、まゆ何でも着ます♪そう、どんな衣装だって…」
まゆP「いや、うんそれはありがたいんだけど意見をだな…」
テクテク
凛「…おはようございます」
まゆP「ああ、おはようございます」
まゆ「凛ちゃん、おはようございます。あ、ご紹介しますねぇ、まゆのプロデューサーさんです♪」
凛「(ふーん、これがまゆのプロデューサー…ま、悪くないかな)はじめまして、渋谷凛です」
まゆP「あ、ご丁寧にありがとうございます…」
まゆ「凛ちゃん、来週の火曜日お暇ですかぁ?」
凛「え?確か空いてるはずだけど…」
まゆ「それじゃあまたお願いしたいんですけど…」
凛「…いいよ、わかった。予定確認しておくね」
まゆ「はい♪ありがとうございます、それじゃあ行きましょ、プロデューサーさん」
まゆP「え?あ、あぁ…それじゃあ」
凛「はい、失礼します」
まゆP「まゆ、あの子と仲良いのか?」
まゆ「ええ…とっても」
まゆP「ふぅん…まぁ友達が多いのは良いことだな」
まゆ「はい♪」
凛「お待たせ」
凛P「やっと着ましたね、行きましょうか」
凛「うん」
凛P「誰と話してたんですか?」
凛「友達…かな」
凛P「?」
凛「…いいから、行くよ」
凛P「?………はい…」
「凛×まゆ編」おしまい
ライバル同士も良いですけど、仲良しが一番ですね
ネタ切れなので今回はこの辺でおしまいです。
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