P「デュエルで年末を取り戻せ」 (34)



……
-765プロ事務所内


P「うーむ……このカードを抜くと……いやしかし」


ガチャッ

春香「おはようございまーす。あれ? プロデューサーさんだけ、ですか?」

P「おぉ、春香。他のみんなは、直接仕事入りだからな。というか、お前もそうして良かったはずだが」

春香「えへへ、なんだか一日一回は、ここに来ないと落ち着かないんです」

P「そうか……最近は、事務所でのんびりなんてできないもんな。みんなで集まることも……」

春香「はい……あ、でもいいことですよね! みんな、お仕事が忙しいっていうのは」

P「そうだな。けど、大晦日の生放送特番では、久しぶりに全員で集まれるぞ。……仕事だけどな」

春香「あはは……けど、それでも嬉しいですよ。年末もみんなでお仕事できるなんて」

P「春香……お前は本当にいい子だな」

春香「いえ! そんなんじゃ」


プルルルルル

P「っと、……はい、こちら765プロ」


春香「……? なんだろう、このカード」ピラッ

春香「IM……アイドル、」


P「なんですって!!?」ガタンッ

春香「ど、どうしたんですか? プロデューサーさん」

P「年末の特番が…………中止!?」


春香「え……えぇええええっ!!」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451392572



……
-テレビ局


律子「あっ、プロデューサー殿!」

P「律子! いったいどういう」

律子「それが…………どうやらまた、961プロが」

P「番組表を書き換えたのか……くそっ! でも、いくら961プロでも、この段階で番組を変えるなんて」

律子「……黒井社長自らが、デュエルで変えさせたみたいです」

P「黒井社長、自らが……!」


春香「あのー」

律子「……春香、あなたも来てたのね。仕事は?」

春香「まだ時間があるので。……それより、あの……デュエルで番組を……って」

P「黒井社長は業界でも有数のデュエリストだからな。以前からブラックマジシャンデッキや、アルカナフォースデッキで、アイドル業界をいいように牛耳ってきた」

春香「ブラ……アル……??」

律子「だからこそ961プロは、マネージャーやアシスタントのみで、プロデューサーをつけずにアイドルを売り出せる。……社長自身の、実力があるから」

春香「あの…………デュエルって、……カードゲーム、ですよね?? デュエルモンスターズの……」

P「あぁ、そうだ。インダストリアルイリュージョン社が開発した、カードゲーム」

律子「プロデューサーの仕事は、9割、デュエルの腕前で決まると言っていいわ」

春香「……????」


荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450628050/)


>>1を守りたい信者君が取った行動
障害者は構って欲しいそうです
障害者は構って欲しいそうです - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451265659/)


P「最近は嶺 開花や善羽 麻衣のようなアイドルデュエリストもかなり売れてきている」

律子「うちも、千早が海馬コーポレーションとのコラボ企画で、青き眼の乙女のコスプレでイベント参加しましたよね。確か映画の宣伝で……」

春香「なんでそんな仕事が……」

P「海馬社長もティンときたんだろうな。オーディションで名乗った途端、顔色を変えてたから」

律子「大抜擢でしたね。おまけに会場で歌まで歌わせてもらえて」

P「ブルーアイズに乗って歌うの、大変そうだったけどな」

春香「千早ちゃん……そんなことに……」


P「それどころか、デュエルモンスターズは、今や世界中の人々がプレイし、株価……経済、政治、そして戦争までもが、デュエルによって決められ、動かされている」

春香「」


P「そして……デュエルによって決められたことは、デュエルによってのみしか覆せない」

律子「……行く気ですか」

P「あぁ……やるしかない。春香達の年末特番……俺が取り返してみせる!」


P「この魂のデッキで!!!」カシュン

春香「デュエルディスクだ……」

律子「ここはプロデューサーに任せて、仕事に向かいましょう」

春香「えぇ……?」

律子「安心して、春香。……これでもプロデューサーは、元プロデュエリストだった社長がスカウトした人材よ。デュエルの腕だけは、確かだわ」

春香「は、はは…………そう、ですか」





……
-テレビ局内、デュエルフィールド


テレビ局社長「まさか、これほどとはっ……」ガクッ

黒井「では、年末年始の特番は、我が961プロの番組を」

テレビ局社長「えぇ……これだけの腕前を見せられては、文句もありません。」

黒井「有難うございます。今後とも、我が社のアイドルをぜひご懇意に……」


P「待てぇ!!」ドアバァーン!


黒井「……ハンッ、重役同士の会議に割って入る無礼な輩がいると思えば……765プロの凡骨プロデューサーではないか。お前のような者が出る幕はない! 去れ!」

P「確かに……プロデューサーとしては、口出しできるものではない」

黒井「……」

P「だが、デュエリストとしてならば!!」

黒井「ほぉう……まさかとは思うが、……デュエルを、挑む気かね? この私に」

P「その通りだ。……そして俺が勝ったら、年末の特番を元通り、765に返してもらう!」

黒井「フ……フフ」

黒井「フフフハハハ、フハハハハハハハハハハッ!!」

P「なにがおかしい!?」

黒井「貴様ごとき凡骨に、この私が相手してやる義理などあるかっ!」

P「なにっ……!」

黒井「代わりに…………我が社の新しいアイドルに相手してもらおう」

P「新しい、アイドル!?」

黒井「来い! 我がしもべのアイドルよ!!」





カツ……カツ……カツ…………

??「……」

P「お前はっ」

??「……この指の先に、何が見える?」スッ

テレビ局社長「……窓?」

P「いや……空?」

黒井「ノン! 答えは…………天!!」


??「んん~~~……ジョイン!!!」

吹雪「吹雪と申します」


吹雪「以後、お見知りおきを」

P「天上院、吹雪……!」

テレビ局社長「我が社のスタッフは、みな、こいつにやられたのだ……」

P「! なんだって……」

黒井「アカデミアの三天才が一人……フブキング! まさに! アイドルとしても、デュエリストとしても!! 王者となるに相応しい男だ」

P「アカデミア……? デュエルアカデミアのことか? しかし、あそこはまだ開校したばかり……」

吹雪「へぇ、こっちの次元ではそーなんだ」

P「次元?? いったいなにを」

吹雪「ま、そんなことは、僕にはどうでもいいけどね。僕はただ……」ズズ……


ダークネス吹雪「お前を倒せれば、それでいいっ……!!」

P(!! 仮面をつけた途端、雰囲気が変わった……!? 演技力表現力ともに、トップアイドルクラスかっ)

ダークネス吹雪「さぁ! デュエルだ!!」


黒井「ウィ。アクションフィールドON!! フィールド魔法、クリアーピラミッド!!」


キュィイイイン……





テレビ局社長「戦いの殿堂につどいしデュエリストたちが!」

黒井「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い! フィールド内を駆け巡る!!」

高木「見よ! これぞデュエルの最強進化形!!」

黒井、高木「「アクショーーーーンッ」」



P、吹雪「「デュエル!!!!」」





P(……アクションフィールドは、透明な巨大ピラミッド。その内部にアクションカードが3枚。そして……)

P「頂上に、一枚……!」


黒井「ウィ。アイドルピラミッドの頂点に立てるのは、常に一人!! 孤高の王者となる覚悟を持つ者のみが、手にすることができるのだよ」

高木「だが、ピラミッド内を進めば、必ず苦難が待ち受けている……」

黒井「フン……デュエルの一線を退いたお前が、見物にでも来たのか? 自分の会社のプロデューサーが、むざむざ敗北する様を」

高木「……黒井」




吹雪「先行はもらったぞ!! 俺のターン!」(LP4000)

吹雪「紅玉の宝札を発動! 手札のレッドアイズを捨て、二枚ドロー!」

吹雪「さらに、レッドアイズワイバーンを召喚!!」

ワイバーン【攻撃力1800】<ケェーェエン

吹雪「飛び上がれ! ワイバーンよ!!」シュタッ


P「ワイバーンの背に……! 空を行き、一気に頂上へと登り詰める気かっ」

P「くっ……急がなくては……俺のターン! ドロー!!」(LP4000)

P「俺は、手札から、IM(アイドルメイト)イタズラアーミーを召喚!!」


IMアーミー【攻撃力800】<ンッフッフ~

P「IMイタズラアーミーの効果発動! 仲間のIMを特殊召喚!! 来い!」

P「IM(アイドルメイト)イタズラマミー!!」

IMマミー【攻撃力600】<ウアウア~

P「さらにイタズラマミーの効果! アーミーとマミーを守備表示にして、デッキからPモンスター一体を手札に加える!」

IMアーミー【守備力1500】<アミマミチャーン
IMマミー【守備力1000】<アミマミチャーン


P「いくぞっ……俺は、」

P「P(プロデューサー)マジシャンと、レスキューハムスターで、プロデューサースケールをセッティング!!」

Pマジシャン【スケール2】<……エガオデス
レスキューハムスター【スケール5】<ジュイッ


P「これでレベル3~4のアイドルが同時に召喚(スカウト)可能!! 来い!」

P「IM(アイドルメイト)ドンガラリボン!!」

IMリボン【攻撃力1400】<エヘヘッ

P「IMドンガラリボンの効果発動!! フィールド上のIMのレベルを全て、自身と同じにできる!!」


IMリボン【レベル4】<ダンケツデスヨ! ダンケツ!
IMアーミー【レベル2→4】<ダンケツッショー
IMマミー【レベル2→4】<ブラジルイクヨー


P「三体のアイドルでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!!」

P「現れろ!! ハルシュタイン・カッカ!!」


ハルシュタイン【攻撃力2400】<ヒザマヅイテ!!




吹雪「なんだっ……!? ぐぉおっ、高度が下がっていく……!」

P「ハルシュタイン・カッカは、召喚された時、相手モンスターを守備表示にする効果がある」

吹雪「なにっ」

ワイバーン【守備力1600】<グルルゥウ…

吹雪「ワイバーンが翼を畳んでしまった……! これでは飛行できないっ」

P「それだけじゃない。カッカは、オーバーレイユニットを一つ取り除くことで相手モンスター一体を守備表示に変更できる!」

吹雪「厄介な……!」

P「降りてきたな! バトルだ! カッカでワイバーンを攻撃!! リボンウィップ!!」

ハルシュタイン【攻撃力2400】<ヤァーッ
ワイバーン【守備力1600】<ケェエーン


吹雪「ぬぉおっ!」

P「レッドアイズワイバーン、撃破!」




吹雪「おのれ……俺のターン!! ドロー! 愚かな埋葬を発動し、もう一体レッドアイズをデッキから墓地へ!」

P「今の内に……!」タッタッタ……


黒井「やつめ、自らの足でピラミッドを登る気かぁ? 愚かな!」

高木「プロデュースに王道なし……自分で一歩一歩進んでいくしかない。それはデュエルでも同じことだ」

黒井「ハンッ! 甘ぁい! そんなことだから貴様は……」


吹雪「魔法カード、復活の福音を発動! 墓地のレッドアイズを特殊召喚する!」

真紅眼の黒竜【攻撃力2400】<ギャォオオ!

P「くっ、飛ばせるか! カッカの効果!」

ハルシュタイン【ORU3→2】<モットナイテミセテ!
真紅眼の黒竜【守備力2000】<ギャゥウウ!?

吹雪「やはりな。ならば俺は伝説の黒石を召喚! 効果発動! デッキからレッドアイズトゥーンドラゴンを特殊召喚!!」

トゥーンレッドアイズ【攻撃力2400】<キャッキャッキャ!

P(トゥーン……召喚したターンに攻撃はできないが、飛行することは可能だ……ここは、使うしかない、か……!)

P「もう一度カッカの効果だ!」

ハルシュタイン【ORU2→1】<メイジルノツヨク!
トゥーンレッドアイズ【守備力2000】<ウキャー!?

吹雪「フフ……ここで俺は、二体のレッドアイズでオーバーレイ!!」

P「なにっ、まさか」

吹雪「エクシーズ召喚!! 現れろ! レッドアイズ・フレアメタルドラゴン!!」

真紅眼の鋼炎竜【攻撃力2800】<グギャオオオ!

P「っ……カッカの効果!」

ハルシュタイン【ORU1→0】<ヴァイッ!
真紅眼の鋼炎竜【守備力2400】<グゥウウ……

吹雪「これでもう効果は使えまい! フレアメタルの効果! オーバーレイユニットを一つ取り除き、レッドアイズを蘇生!!」

真紅眼の黒竜【攻撃力2400】<ギャォオオ!

P「しまった……!」


吹雪「飛べぇ! レッドアイズ! ピラミッドの外壁を破壊しろぉ!!」シュタッ

バサァッバサァッ

ズガァアアアンッ

P「うぉおっ! 壁がっ」

吹雪「残念だったな。お前が頑張って走ったこの高さまで、俺は一瞬で上がって来れる」

P「っ!」

吹雪「バトルだぁ! レッドアイズの攻撃っ、黒炎弾!!」

真紅眼の黒竜【攻撃力2400】<ギャアオオ!
ハルシュタイン【攻撃力2400】<モエアガレ!

ドガァアアアアン!!

P「ぐぉおっ……相打ち……!?」

吹雪「いいや」


真紅眼の黒竜【攻撃力2400】<ギャアアス!

P「そんなっ!」

吹雪「墓地の、復活の福音を除外し、戦闘破壊を無効にした。……形勢逆転だな」

P「……」タッタッタ……


吹雪「アクションカード狙いか? だがピラミッドの中を走り続けることが、お前にできるかな。俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

P「俺のターン……ドロー!」




P(! あった! 一枚目! ……だが、高い……)

吹雪「場にモンスターのいない状態で、その岩壁を登りきれるか?」

P(やるしかない……アイドルたちは、いつもバラエティでこのぐらいこなしてる!!)


ガシッ

P「アイ、マスッアイ、マスッ」ガシッガシッ


吹雪「フン……その間に俺は上に向かわせてもらう」バサッバサァッ

P(くそっ、このままじゃ、俺がカードを取る前に、向こうが……)


??「行かせるかよ!!」

吹雪「!? 誰だ!」

冬馬「俺だ!! ぐうっ」(LP4000→2000)

P「ドーマ!?」

冬馬「冬馬だ!!! 天ヶ瀬冬馬!!」




黒井「……」

高木「乱入ペナルティを受けてまで、彼はなにを」


冬馬「おいおっさん。またアクドイこと、してるらしいな」

黒井「フン。だったら、どうした?」

冬馬「どうしたじゃねぇ! 315の年始番組まで潰しやがって……! ようやくオレたちの再スタートが叶ったんだ、邪魔はさせねぇ!!」

黒井「笑止!! 王者の道を外れた貴様に、なぁにができる」


冬馬「そこで見てやがれ……俺は手札から、暗黒騎士ガイアロードを特殊召喚!!」

ガイアロード【攻撃力2300】<トァッ!


吹雪「サイバードラゴンと同じタイプの特殊召喚か。だがレッドアイズの攻撃力には及ばないぞ」

冬馬「まだだぜ! さらに覚醒の暗黒騎士ガイアを生贄なしで召喚!」

覚醒ガイア【攻撃力2300】<ハッ!

冬馬「二体のガイアでオーバーレイ!! 行くぜ!! 迅雷の騎士ガイアドラグーン!」

ガイアドラグーン【攻撃力2600】<ウォオッ!

冬馬「バトル! ガイアドラグーンでレッドアイズを攻撃!! ドラグーンシェイバー!」

ガイアドラグーン【攻撃力2600】<デァアッ!
真紅眼の黒竜【攻撃力2400】<ギャォオン!

吹雪「ちぃっ!」(LP4000→3800)

吹雪「だが俺はフレアメタルの効果により、再びレッドアイズを蘇生する!」

真紅眼の鋼炎竜【ORU1→0】<グルルゥ
真紅眼の黒竜【攻撃力2400】<ギャォオオ!

吹雪「無駄な行為だったな。再び飛び上がれ!」シュタッ

バッサバッサ……


冬馬「これで充分だぜ。……そうだろ!」




P「はぁ……はぁ…………あぁ!」パシッ

吹雪「アクションカードをっ……あの岩壁を登ったのか!」

P「アクションマジック……メモリーバーストを発動! 墓地のアイドル一体を特殊召喚し、さらに攻撃力を500上げる!」

ハルシュタイン【攻撃力2400→2900】<ヒザマヅイテ!!


P「これでっ……!」

吹雪「フ……フフフ、残念だったな」

P「なにっ」

吹雪「リバースカードオープン!」


吹雪「奈落の落とし穴!!!」

P「っ!?」


ハルシュタイン【攻撃力2900】<アッ……!

P「危ないっ!!」ダッ

グイッ


P「プロデューサースケールにセッティングされたPマジシャンの効果発動!! アイドルの効果破壊を無効にし、その攻撃力ぶんのダメージを受けるっ……うぁああああっ」

ドシャアアッ


(LP4000→1600)




冬馬「お、おいっ!!」

ヘルカイザー亮「これ以上の介入は許さん。お前の相手は、俺だ」

冬馬「っ……いいぜ! 相手になってやる!!」


黒井「フフ、フハハハハハハ! ……ライフより先に、命が尽きるとはなぁ。しもべを庇って死ぬとは、マヌケがぁ!」

高木「! いや……! 彼はっ」



P「……ぅ、ぐ……俺は」

春香<……

P「はる、か……? 受け止めて……くれた、のか」

ハルシュタイン【攻撃力2900】<……

P(…………ふ、ソリッドビジョンに、所属アイドルの幻覚を見るとは……相当頭を打ったかな)

P(けど…………まだ生きてるっ)


P「カッカの攻撃!! リボンウィップバースト!!!」

吹雪「! なにっ」


ハルシュタイン【攻撃力2900】<ヤァアアッ!
真紅眼の鋼炎竜【守備力2400】<グギャオオッ


P「フレアメタル、絞殺!!」

吹雪「ちぃっ……!」

P「カードを一枚伏せ、ターンエンド!!」

P(またここから、駆け上がっていくしかない!)


タッタッタッタ……




吹雪「させるかっ……俺の、ターンっ!!」

吹雪「ドロー! フッ……俺は手札から魔法カード、レッドアイズフュージョンを発動!!」

P「!!」

吹雪「場のレッドアイズと、デッキのデーモンを融合! 現れるがいいっ……悪魔竜、ブラックデーモンズよ!!」

悪魔竜【攻撃力3200】<グヲォオオオ!!


P「攻撃力っ……3200」

吹雪「最早飛び上がる必要さえない。バトルだ!! ブラックデーモンズで攻撃!! デスメテオ・フレア!!!」

悪魔竜【攻撃力3200】<ガァアアアッ!!
ハルシュタイン【攻撃力2900】<キャァアアッ


P「うぐぁあっ……春香っ」(LP1600→1300)

吹雪「終わりだぁ!! ブラックデーモンズの効果!! 墓地のレッドアイズ、その元々の攻撃力ぶんのダメージを相手に与える!! 黒炎波!!!」


P「まだだ!!」

吹雪「!」

P「手札から、IM(アイドルメイト)モヤシイーターを特殊召喚し、効果ダメージを無効化する!」

IMモヤシ【守備力800】<ウッウー!


吹雪「……凌いだか。真紅眼融合を使ったターン、それ以外の召喚、特殊召喚はできない。……ターンエンドだ。そしてブラックデーモンズよ、飛び上がれ!!」

悪魔竜【攻撃力3200】<グヲォオオ!

バッサバッサァ……




P「はっ……はぁ、俺の、ターンっ……ドロー!」


ゴロゴロゴロゴロ……

P「? なんだ、この音は……」

IMモヤシ【守備力800】<ハワワッ!

P「なっ……あ、あれはっ」


高木「通路から、巨大な岩がっ……!?」

黒井「今度こそ、ここまでだなぁ、高木ぃ。あんな弱小モンスターでは、アクションフィールド内の仕掛けを乗り越えられまい」


P「俺は、IMモヤシイーターを生贄に捧げ、来いっ……IM(アイドルメイト)ブラックエージェント!」

IMエージェント【攻撃力2300】<マッコマッコリーン!


P「さらに、手札のIM(アイドルメイト)ホワイトコスモスを、自身の効果によりエージェントに装備! いけぇ! 転がってくる岩石を砕け!!」

IMエージェント【攻撃力2300】<タァアッ!!

ボガァアン!!


黒井「馬鹿め! 落石トラップを破壊したモンスターは、破壊される! これでやつのフィールドはがらあ……き」


IMエージェント【攻撃力2300】<ヤーリィ!


黒井「な、なにぃ……なぜだ、なぜ」

高木「IMホワイトコスモスは、ブラックエージェントに装備することで、エージェントの破壊を無効化できるのだよ」

黒井「なにをぉ、弱小カードが徒党を組みおって……!」




P「ターンエンドだっ! 早く……上へっ」タッタッタ……

吹雪「間に合うものか。俺のターン! ドロー!」バッサバッサァ……

吹雪「俺は墓地より、伝説の黒石の効果発動。墓地のレッドアイズ一体をデッキに戻し、黒石を手札に戻す」

吹雪「さぁ、ブラックデーモンズで攻撃!!」


P「はぁっ……は……ぁ…………あった、アクションカード!」パシッ

P「アクションマジック! ファンレター!! このターンのみ、攻撃力を1000上げる!」

吹雪「なにっ!」

悪魔竜【攻撃力3200】<グヲオォ!
IMエージェント【攻撃力2300→3300】<デリャアア!


吹雪「ぐっ……」(LP3800→3700)

P「はぁっ……はぁ……急、がないと」

吹雪「俺はエンドフェイズ時に墓地のワイバーンを除外し、レッドアイズを蘇生!!」

真紅眼の黒竜【攻撃力2400】<ギャォオ!

吹雪「危うくこちらが落ちるところだったか……やるな」


P「俺の、ターン……! ドローッ」

P「……俺はエージェントを守備表示に変更し、カードを一枚伏せる。……ターンエンド」




吹雪「俺のターン! ……頂上が近づいてきたぞ。ドロー!」

吹雪「伝説の黒石を召喚、そしてそれを除外し、出でよ! レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン!!」

ダークネスメタル【攻撃力2800】<ギィイイ……

吹雪「ダークネスメタルの効果! 墓地のフレアメタルを蘇生!!」

真紅眼の鋼炎竜【攻撃力2800】<グォオオッ

吹雪「さらに死者蘇生を発動! ブラックデーモンズ復活!」

悪魔竜【3200】<グヲォオオ


P(強力なドラゴンが、三体っ……だがエージェントはエンジェルの効果で破壊されない。まだ……)

吹雪「カードを一枚伏せ、ターンエンド。このまま頂上のカードを手に入れ、終わらせてやる!!」




P「マズいっ……俺のターン! ドロー!」

P「! ……俺は手札から、代役抜擢(キャストチェンジ)を発動! フィールドのIMを墓地へ送り、その数だけ、デッキからImを特殊召喚する!!」

P「来い! Im(アイドルメイジ)オニギリガール! Im(アイドルメイジ)ムーンプリンセス!」

Imオニギリ【攻撃力1400】<ナノッ
Imムーン【攻撃力1600】<ハヤー


P「ここでプロデューサースケールのレスキューハムスターの効果発動! 場にImが存在するとき、デッキからIm(アイドルメイジ)アニマルテイマーを特殊召喚する!」

Imアニマル【1500】<ダゾッ


P「オニギリガールの効果! 自分以外のImの数だけ、アフゥトークンを出現させる!」

Imオニギリ【攻撃力1400】<アフゥ

アフゥトークン【守備力200】<ナノー
アフゥトークン2【守備力200】<ハニー


P「レベル2のアフゥトークン二体に、レベル4、オニギリガールをチューニング! 眠れる才覚を呼び起こせ!! シンクロ召喚!」

P「覚醒の眠り姫(エンライトメントアイドル)!!」

覚醒の眠り姫【攻撃力2500】<ナノ……!


P「さらに、レベル4のムーンプリンセスとアニマルテイマーをオーバーレイ!」

P「レッドリベリオン・エクシーズアイドル!!」

レッドリベリオン【攻撃力2500】<ハイサイ!


P「レッドリベリオンの効果! エクシーズ素材を二つ取り除き、その合計レベルと同じレベルのシンクロモンスターを特殊召喚!」

P「舞い上がれ! シルバームーン・シンクロアイドル!!」

シルバームーン【攻撃力2500】<ハッ!




吹雪「その程度の攻撃力では、俺のレッドアイズ達の敵ではない」

P「だが黒竜だけでも! 撃ち落とせ! エンライトメントアイドル!!」

覚醒の眠り姫【攻撃力2500】<オニギリハー!
真紅眼の黒竜【攻撃力2400】<ギャォオン!


P「眠り姫の効果! 破壊した相手の攻撃力ぶん、ダメージを与える!!」

吹雪「ぐぁああっ……!」(LP3700→3600→1200)


高木「これでライフは互角!」

黒井「だぁが、場の状況は依然としてこちらが有利だ」

高木「ぬぅう……」


P「ターン終了っ……」タッタッタッタ……

吹雪「まだ走るか。無駄なあがきを」

シュタッ

吹雪「俺はもう頂上へ到達したぞ」

P「なっ……くそ……!」

吹雪「終わりだぁ! 全モンスターで攻撃!!」


P「いいや……ここからだ!!」

P「伏せカードオープン! 偶像超越(オーバーマスター)!! 」

吹雪「なんだとっ」

P「攻撃力が上の相手と戦闘する場合、アイドルの攻撃力に、その差をプラスする!」


悪魔竜【攻撃力3200】<グヲォオッ!
レッドリベリオン【攻撃力3200】<カンペキサー!

ダークネスメタル【攻撃力2800】<ギイィイ!
シルバームーン【攻撃力2800】<オカクゴッ!

真紅眼の鋼炎竜【攻撃力2800】<グォオッ!
覚醒の眠り姫【攻撃力2800】<ナノォー!


P「ぐぅっ……!」

吹雪「ぬぉおっ!」




吹雪「だが俺はトラップカード、闇次元の解放を発動! 除外されていた伝説の黒石を場に出し、その効果によってレッドアイズ・ブラックフレアドラゴンをデッキから呼び出す!」

真紅眼の黒炎竜【攻撃力2400】<グゴォオ!


吹雪「このターンのバトルフェイズは終了している……俺はこれでターンエンド」


P(また……レッドアイズが!)

P(しかも相手はもう、ピラミッドの頂点についている……アクションカードも、やつの手元に……。対して、俺の場には、モンスターも伏せカードもない……)

P(ここまでなのか……俺は…………ここまで来て……)


「プロデューサーさん!」

P「はは……まただ。春香の声が聞こえる……幻覚に続いて幻聴か。いよいよ俺も」

春香「諦めないで!! プロデューサーさん!」

P「…………ち、違う……あれは……春香!? ほんとうに……どうしてここにっ」

春香「えへへ、お仕事の休憩時間に、抜け出して来ちゃいました」

P「そんなことしたら……」

春香「時間は、まだ大丈夫です! それより……プロデューサーさん。立って、立ち上がって」

P「!」

春香「私たち、みんな、ここまで来れた。ここまで頑張って来れたのは、プロデューサーさんがいたから……年末に、みんなで出られる特番の枠が取れたのも」

P「けど俺は……その大切な年末特番を……」

春香「まだ勝負は、ついていないんですよね……? なら、諦めないで!」

P「春香……」

春香「私たちが、今までずっと、支えてもらっていたように。今度は私たちが、支えますから! ……これを!」カチッ

P「それは……」


「『ちょっと! 負けたら許さないんだからね!?』『完璧な自分が応援すれば、絶対勝てるぞ!』『ハニー! がんばってー! あふぅ』『うっうー! 応援しまーす! ふれー! ふれー!』『兄cなら勝てるっしょー』『信じてるかんねー』『あなた様の勝利を、願っております』『ガツーンと一発かまして』『勝ってください~』『あらあら~』『プロデューサー殿、託しましたよ。私たちの想い』」


春香「……律子さんが、みんなに連絡して、送ってくれたんです。……離れていても、私たちの心は、いつも一緒です! 765プローっ」

春香、P「「ファイトー! オー!!」」




P「ありがとう……春香、俺はもう、決して諦めない!」

吹雪「……茶番は終わりか? 早くここまで上がって来い。決着をつけるぞ!」


春香「頑張ってくだ――あっ」

ドンガラガッシャーン


カンッ、カターン……

P「お、おい! ……ん? 春香のケータイがアクションフィールド内に落ちて……ったく……どこまで転がっ…………!!」

P(これは……崩れた壁の中に……櫃が! 隠し部屋か!? さっきの相打ちの時に崩れたのか!)

P(櫃の中にあるのは……罠か? それとも…………)


……




……


亮「サイバードラゴン・インフィニティの攻撃力は、その効果により3100となる!」

冬馬「だが俺は、超戦士カオス・ソルジャーの宵闇による効果を発動! そいつを除外するぜ!」

亮「インフィニティのORUを一つ取り除き、その効果を無効にし、破壊!!」

冬馬「ちっ……! だがカオス・ソルジャーが破壊された時、ガイアロードを復活させる!」


……
-クリアーピラミッド、頂上


吹雪「……向こうも佳境のようだな。…………敗北する決心はついたか?」

P「いや、……俺は負けない」

吹雪「フン……ならば、見せてみろ! 最後のあがきを!!」

P「あぁ! いくぜ!!」

P「ドロー!!!」


P「IMブルーディーバを召喚!」

IMディーバ【攻撃力720】<クッ

吹雪「効果破壊、戦闘破壊を受け付けない壁モンスターか。だが、そんなものを攻撃表示で出したところで」

P「それだけじゃない! 俺はこのカードを発動! 約束のメロディ!!」

吹雪「! そのカードは」

P「墓地に眠るIMを、効果を無効にし、レベルを1にして可能な限り場に呼び出す!」

IMアーミー【レベル1】<イエーイ
IMマミー【レベル1】<コッカラッショー
IMリボン【レベル1】<ワッホイ!
IMモヤシ【レベル1】<ウッウー!

P「レベル1のIM4体に、レベル4ブルーディーバをチューニング! 絆の歌声よ、今一つとなりて、降臨せよ!! 覚醒の歌姫スヴェートディーヴァ!!」

覚醒の歌姫【攻撃力0】<ラァーー


P「レッドアイズに攻撃!!」

吹雪「攻撃力0でだと!?」

P「スヴェートディーバは、相手の攻撃力と自身の攻撃力を移し替える! 光の歌声!!」

真紅眼の黒炎竜【攻撃力2400→0】<ギャァオオ

覚醒の歌姫【攻撃力0→2400】<ラララァーー♪




吹雪「ならば! このアクションカードを使わせてもらう!!」

P「……!」

吹雪「トップ・アルティメイト!!!」


黒井「トップ・アルティメイトは、自身の場のモンスターを、一体残し全て破壊する代わり……そのモンスター自身は、あらゆる効果を受けつけなくなり、さらに! 墓地のモンスターの数×500攻撃力を上げる! ハハハハハハハハ!! これが王者の力! 絶対的な勝利者の、孤高の力よ!!」

真紅眼の黒炎竜【攻撃力0→2400→5900】<グギャォオオオオ!!


吹雪「とどめだぁっ!!」


P「それはどうかな?」

吹雪、黒井「「なにぃっ!?」」


P「俺はこのカード……櫃に収められていた、アクションマジックを発動する!!」

吹雪「まさかっ……!」

P「マスターピース!!!」




高木「……墓地のカードを使って、シンクロ・エクシーズ・融合召喚を行うカード」

P「墓地のImオニギリガール、アニマルテイマー、ムーンプリンセス、IMブラックエージェント、ホワイトコスモスを、全てレベル1扱いとして、シンクロ召喚!! 来い! シンクロチューナー、ハミングリトルバード!!」

黒井「シンクロ、チューナーだとっ」

リトルバード【攻撃力1000】<ピヨーッ


P「このカードは相手ターンでもシンクロ召喚を行うことができる! その場合、レベルは半分……3となる。レベル8スヴェートディーバにチューニング! ……全ての絆よ、今一つとなりて、頂点を超えろ!!!」

P「シンクロ召喚!! IM(アイドルマスター)ワンフォーオールアイドル」


IMオールアイドル【攻撃力4000】<ハァアッ!


吹雪「だが、こちらの攻撃力が上っ」

P「いいや……ワンフォーオールアイドルは、その召喚までに素材となったカードの数……×300、このターンのみ攻撃力を上げる」


IMオールアイドル【攻撃力4000→7600】<カガヤキノムコウガワヘ!!


吹雪「馬鹿な…………攻撃力、7600……だと」

P「バトル!!! …………いっけぇえ! ミラクルレインボーバーストォ!!!」


吹雪「うぁあああああああああっ……!!」


(LP1200→0)


……




……



春香(こうして、私達の年末特番は、無事、プロデューサーさんが取り戻してくれました)

春香(それはきっと、みんなの団結……絆の力の、おかげだと思います。だから…………)



春香「年末は、地上波初放送! 『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』を、ぜひ見て下さいね!」







おわり。


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