俺「……」
狐娘「……」
俺「と言うわけだからちょっと屈んでくんない?」
狐娘「えぇ……」
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狐娘「いきなりなに言ってるんですか……」
俺「狐娘ってさ、良い匂いするじゃん、すげえ女の子の良い匂いするじゃん?」
狐娘「は、はあ、ありがとうございます……?」
俺「もう全身から良い匂い漂わせてるじゃん?もう俺の理性がやばいんだよ」
狐娘「そうですか……」
俺「だから耳穴に鼻突っ込んで深呼吸させてくんない?」
狐娘「えぇ……」
俺「狐娘ってさ、耳ふっさふさじゃん?」
狐娘「はい」
俺「絶対毛の中ムレムレになってるじゃん?」
狐娘「えっ」
俺「そこで深呼吸したらさ、もう絶対に濃厚な狐娘の匂い嗅げるじゃん?」
狐娘「えぇ……」
狐娘「あの、耳じゃないとダメなんですか?」
俺「耳以外だったら鼻突っ込んで深呼吸していいの?」
狐娘「そういう訳ではないですけど……」
俺「じゃあ耳に鼻突っ込んで深呼吸するしかないじゃん?」
狐娘「耳なら良いって訳でもないんですけど……」
俺「えぇ……」
俺「先にも言ったけど狐娘の耳ってさ、ふっさふさじゃん?」
狐娘「はあ」
俺「そこに鼻を埋めて深呼吸することに意味があるんだよ」
狐娘「えぇ……」
俺「ふっさふさな毛がさ、俺の鼻孔をくすぐりながら狐娘の濃厚な匂いが俺に流れ込んでくる、考えただけで最高じゃん?」
狐娘「えぇ……」
狐娘「あの、言いたいことは凄い沢山、沢山あるんですけどこれだけは言わせてください」
俺「うん」
狐娘「私の耳、ムレムレなんかじゃないです」
俺「えっ」
狐娘「ちゃんと耳掃除ならしてますし、お風呂上がりにも耳の中まで拭きますし……」
俺「えっ」
その後の事は良く覚えていない
なんだか変態、とか異常者、とか言われこちらを心底侮蔑した顔で「これからは近寄らないでください」と言われた気がする。
もうだめだ、一時の気の迷いで俺は狐娘の耳をクンカクンカできるチャンスを潰してしまったのだ、これから一生、狐娘の耳で深呼吸はできないのだ。
……ならば、俺は……
狐娘妹「あれ、お兄ちゃんそんな所でなにしてるの?」
俺「……ああ、狐娘妹ちゃんか、狐娘妹か……」
狐娘妹「なんか元気無いね、もしかしてお姉ちゃんと喧嘩でもした?」
俺「あ、ああ、ちょっと価値観の相違的な事でな」
狐娘妹「もー、ちゃんと仲良くしないとダメだよ!」
俺「ああ、そうだな……、所で狐娘妹、ずいぶん泥だらけだな、今日はどんな遊びしてたんだ?」
狐娘妹「今日は公園で皆と鬼ごっこしたよ、沢山走ったから汗かいちゃった!」
俺「そうか……、風邪ひくんじゃないぞ」
俺「汗……、ムレムレ……」ゴクリ
俺「もう我慢ならねぇ!」どんっ!
狐娘妹「きゃっ、お兄ちゃん?!」
俺「うるせぇっ!」どんっ!
狐娘妹「?!」
俺「狐娘妹の耳に狙いをセットしてロックオン!!!!!」どんっ!
俺「スーハースーハークンカクンカスーハーフゴッスーハー」どんっ!
狐娘妹「ひいぃ……」
俺(これはっ、鼻腔を貫く、脊髄を駆け抜ける、指の先まで満たされる、言葉では表せない程の衝撃だ)スーハー
狐娘妹「いやぁっ、やだぁっ!」
俺「うるせぇっ!」どんっ!
狐娘妹「!?」
俺(なんて匂いだ……、一度嗅いだら止められない、魔性の耳ッ)
俺「毎日……」
俺「毎日ご飯に掛けて食べたい……」どんっ!
狐娘妹「?!」
俺「毎日耳掻きをするんだ、そして耳垢を少しずつ大きすぎす小さすぎない瓶に貯めるんだ……」
狐娘妹「な、何言ってるの……?」
俺「そして耳垢が溜まってきたら小さじ一杯をご飯に掛けて食べる」
俺「少しずつ、毎日毎日食べていって、瓶の中身が減っていくのを見てさりげない日常から生きてるって実感を感じていたい……」
狐娘妹「ひいぃ……」
狐娘「そこまでよ、マッキー☆パンチ!」
俺「ぐあああああ、こんなどうしようもねェ俺を愛してくれて、ありがとぉぉぉぉぉ!!!!!!」
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
シュボッ
、 ∧_∧
[()(・ω・`)
□と ) ̄⊃
⊂ (_(_つ  ̄⊃
⊂_ _⊃
⊂__⊃
ゴオオオォォォォォ…
从从从
从从从从
从从从从从
从从从从从从 ̄⊃
⊂ 从从从从  ̄⊃
⊂_ _⊃
⊂__⊃
俺「ぐあああああ、こんなどうしようもねェ俺を愛してくれて、ありがとぉぉぉぉぉ!!!!!!」
↓
俺「ぐあああああ、こんなどうしようもねェ俺を愛してくれて、ありがとぉぉぉぉぉ!!!!!!」 どんっ!
このSSまとめへのコメント
ないわー
作者めんどくさくなったにしてももっとなんかあっただろ