~サイタマ家~
サイタマ「……」
ジェノス「……」
サイタマ「よし……いける……いけるぞ……!」
ジェノス「……」
サイタマ「あぁ!? 夜戦に決まってんだろ!」カチ
ジェノス「……」
サイタマ「カットイン……カットイン……!」
ジェノス「……」
『シズムワケニハイキマセンッ!』
サイタマ「おっしゃあああ!! ナイス雪風!!」
ジェノス「……」
サイタマ「後は時雨!! お前にかかって……」
『コノボクヲ…ココマデオイツメルトハネ…』ドォン
サイタマ「ぬあああああああああああああ!!!」
ジェノス「……」
__最近先生の様子が、おかしい
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451216096
~1週間前~
サイタマ「いやー。今日も弱かったなー怪人」
ジェノス「さすがです先生。オレももう少しでやられるところでした。先生がいなければ今頃どうなっていたことか」
サイタマ「そろそろワンパン以外で倒れない敵と会ってみたいもんだ」
ジェノス(先生……先生は一体、どこまで強くなるおつもりなのですか。しかしこれだけ先生と過ごしているのに、何故先生がここまで強いか分からないとは……)
サイタマ「んっ? あれ、もしかして今日、金曜か?」
ジェノス「え? あ、ええ。はい。今日は金曜ですね」
サイタマ「………………マジか」
ジェノス(せ、先生がここまで考え込むなんて珍しいな。スーパーの特売日は明日のはずだし……)
ジェノス「どうしたのですか先生。なにか用事でも?」
サイタマ「……やっべえよ。やべえじゃねえか」
ジェノス「え?」
サイタマ「全然備蓄してなかったじゃねーーかぁああああああ!!!!」
ジェノス「……」
ジェノス「備蓄……ですか?」
サイタマ「そうだよ! 備蓄だよ! 最近お前が居候するようになってからやたらと怪人と戦ってばっかだし、全然備蓄してねえよおおお!!」
ジェノス「そ、それは、すみませんでした……。しかし先生、食料の備蓄くらいなら、オレがいくらでもやっておきますが……」
サイタマ「……ジェノスくん。備蓄というのはだな」
ジェノス「は、はい」
サイタマ「そんじょそこらの備蓄と一緒にするんじゃない。毎日の積み重ねが大事なんだよ。それに、これだけはお前に任せる訳にはいかない作業なんだ」
ジェノス「え、えーっと、は、はい!」
ジェノス(ここまで真剣な先生ははじめてだ……! 一体何を備蓄するおつもりなんだろう……)
サイタマ「そうと決まればさっさと帰るぞ! 秋イベ一週間前とはいえ、まだまだ間に合うはずだ!」
ジェノス「あ、秋イベ……ですか?」
サイタマ「そーだよ! 秋イベだよ!」
ジェノス「せ、先生。失礼ながら、秋イベとは一体なんのことなのでしょうか」
サイタマ「…………秋イベか…………」
サイタマ「しいて言うなら……」
サイタマ「災害レベルは竜ぐらいだな」
ジェノス「さ、災害レベル竜ですか!!」
サイタマ「ああ。ちなみに、夏と冬にもイベントが来る」
ジェノス「なんと!」
サイタマ「その災害レベルは、地球がヤバイくらいだ」
ジェノス「ち、地球が……!!」
サイタマ「という訳で。悪い。ジェノス」
ジェノス「は、はい!」
サイタマ「今日から一週間、オレは部屋にこもらなければならない。地球がヤバイからな」
ジェノス「え、は、はあ……」
サイタマ「毎日のオリョ、あ、いや、地球を救うためには、オレ自身が引きこもらないといけない必要があるんだ」
ジェノス「そ、そうだったのですね……! なるほど、引きこもることでパワーを溜め込んでいくとか、そういった原理でしょうか!」
サイタマ「……あながち間違ってはないな。まあ、そういうことだ」
ジェノス「さすがです先生! ではオレもその場に……!」
サイタマ「…………いや。ジェノス、こればっかりはお前がそばにいてはならない。オレは集中しないといけないんだ。だから、その。一週間家出てってくれないか」
ジェノス「なっ!」
サイタマ「……すまん。本気だからな」
ジェノス(……あ、あの先生がここまで……! これは先生の一番弟子として、オレが先生の顔を立てるべきであろう)
ジェノス「……分かりました。先生。オレは今日から一週間、先生の家から出ていきます」
サイタマ「うむ。悪いな……地球がヤバイからな」
ジェノス「ええ! オレも微弱ながら、協力させて頂きます!」
サイタマ「……え、協力?」
ジェノス「はい!! 身の回りのお世話や、食料の配食、炊事洗濯など、やらせて頂きます!!」
サイタマ「…………いや。いい」
ジェノス「えっ」
サイタマ「えーっと、あー、でも食料は確かに助かるな。じゃあ食料だけオレの家の前に置いていてくれるか」
ジェノス「しょ、食料だけ……本当にそれだけでよろしいのでしょうか……?」
サイタマ「ああ。十分だ。この備蓄中は集中しないといけないからな。洗濯や風呂なんか入ってる余裕はない」
ジェノス「すごい……! そこまでの覚悟なのですね! 先生!」
サイタマ「……ふっ。まぁな」
ジェノス「ではもしかして、来訪者なども来てはお邪魔なのでは……?」
サイタマ「来訪者?」
ジェノス「ええ。最近は地獄のフブキ、キング、シルバーファングが家に頻繁に出入りし、そして更に先生の命を付け狙う音速のソニックもいます」
ジェノス「先生が集中するためには、これらの来訪者を拒む必要がありませんか!?」
サイタマ「……あー。確かにな」
サイタマ「悪いなジェノス。じゃあ一週間、そいつら食い止めてくれるか?」
ジェノス「はいっ! お任せください!」
サイタマ「あ、でもキングはいいよ。あいつは集中してても邪魔にはならないから」
ジェノス「な、なんと! そうなのですね。了解です!」
~備蓄 1日目~
ジェノス(……備蓄1日目だ)
ジェノス(先生はオレを追い出した後、部屋から丸一日出てこない。やはりそれほど、集中しておられるのだ)
ジェノス(オレにできることは今、先生のために、部屋のドア前に食料を置いておくことだ)
ジェノス(……しかし一体……先生は部屋で何をしているのだろうか……)
『モウ……イッパイデチ……』
『フジョウシテモテイコウスルヨ……モチカエッタ』
『イク、イクノーーー!!』
ジェノス(……)
ジェノス(時折聞こえる、この可愛らしい声はなんなのだろうか……)
ジェノス(そして……)
「カシマカワイイヤッター!! ウオオオオオオ モエテキタアアアアア!!」
ジェノス(時々叫んでいる、先生の言葉の意味はなんなのだろうか)
ジェノス(……いや、そんなことを考えても仕方がない。オレは先生のために尽くすだけだ)
フブキ「あれ? あなた、サイタマのアパートの前で何してるの?」
ジェノス「……地獄のフブキか。そっちこそ、なんのようだ」
フブキ「なんの用って。用がないと来てはいけないというの?」
ジェノス「そこまで否定するつもりはないが、最近お前はサイタマ先生の家に頻繁に出入りするからな」
フブキ「……ふん。あなたまだわかっていないようね。私がサイタマの家に来るのは、彼をフブキ組に入れるためよ」
フブキ「彼の圧倒的な力、これはフブキ組でも十分通用するわ」
ジェノス「……先生は群れない。お前ももうわかっているだろう」
フブキ「……そんなこと……でも……」
ジェノス「……」
フブキ「別に、いいじゃない。勧誘するのは私の勝手でしょう」
ジェノス「……まあ、そんなことを言ってしまえば、オレも先生に無理やり弟子にしてもらったようなものだからな」
ジェノス「気持ちはわからんでもない」
フブキ「……」
ジェノス「……」
フブキ「とりあえず、そこどいてくれる? サイタマに会うわ」
ジェノス「ダメだ」
フブキ「え」
ジェノス「サイタマ先生は今、備蓄中なんだ」
フブキ「…………ビチク?」
ジェノス「ああ」
フブキ(ビチク……びちく……BICHIKU……一体なんのことかしら。もしかしてそれがサイタマの強さの秘密……?)
ジェノス「備蓄中は先生は誰とも会われない。出直すんだな」
フブキ「……そう言われておいそれと退散するわけにはいかないわ。もしかしてそれが彼の強さかもしれないし」
ジェノス(…………こいつ…………オレと同じことを)
フブキ「……図星ね。あなたもその『びちく』とやらを何なのか知らないのでしょう?」
ジェノス「……そんなことは関係ない。オレは先生の指示に従うまでだ」
フブキ「ふーん……」
フブキ「でもその力があれば、あなたの念願の復讐にも、近づけるんじゃない?」
ジェノス「!」
フブキ「もし今サイタマが行っている『びちく』が強さに繋がるものなのであれば……」
フブキ「サイボーグであるあなたの能力は、格段に上昇する可能性を秘めているわね」
ジェノス「……」
フブキ「……安心して。私も貴方と同じよ。強くなりたいの。姉よりもね」
ジェノス「……しかし……!」
フブキ「S級ジェノス。ここは協力体制を確立しない? 私と貴方で、サイタマの強さの秘訣を暴くの」
フブキ「もちろん。私もサイタマの邪魔をしたい訳じゃないわ。彼の『ビチク』とやらがなんなのかを知りたいだけ」
ジェノス「……」
~サイタマ家 アパート ベランダ側~
フブキ「ちょ、ちょっと! こんな方法しかないの!?」
ジェノス(しっ! 静かにしろ。先生に気づかれてしまうだろう)
フブキ(うう……成人して男性におんぶされるなんて……)
ジェノス(仕方ないだろう。お前は超能力はあるが飛行能力は低い。ここはオレの足噴射ジェットで、サイタマ先生の家の窓からコッソリ覗くのが一番だ)
フブキ(……ああ、恥ずかしい。こんなことならお姉ちゃんに頼めば良かった……)
ジェノス(姉、戦慄のタツマキか。確かに彼女は飛行能力に優れているからな)
フブキ(とはいっても、そんなこと頼める間柄じゃないけど。しかし、ジェットという割に音がしないわね。これ)
ジェノス(博士が開発した超静音ジェットだ。これで敵に気づかれることなく背後に忍び寄ることができる)
フブキ(……あんたの博士、一体何者なのよ……)
ジェノス(!!、待て、先生の部屋から何か聞こえる……!)
フブキ(え……)
サイタマ「おっしゃーーーーーーーー!!!!」
サイタマ「今月の3-5攻略完了!! ナーイス吹雪!! 愛してるぞ!!!」
フブキ「」
ジェノス「」
サイタマ「フブキッ!! フブキーーーーッ!!!」
フブキ「」
サイタマ「お前は本っ当にかわいいな!!」
フブキ「」
サイタマ「愛してる!! 愛してるぞーーー!! フブキ!!!」
フブキ「」
サイタマ「オレは思ってたんだ。お前はやるときはやるやつだって……」
サイタマ「この戦いが終わったら……結婚しような!!」
フブキ「ごはっ!!」ハナヂ
ジェノス(フ、フブキーーーーーーッッッ!!!!)
~備蓄 3日目~
ジェノス(……備蓄3日目となった)
ジェノス(あれから地獄のフブキは病院に搬送した。まあ、出血量は多かったが、幸せな顔をしていたから大丈夫だろう)
ジェノス(しかし……先生の想い人が、まさか地獄のフブキだったとは……!)
ジェノス(オレは弟子失格だ……先生の想いすら読めないとは。浅はかだった!)
ジェノス(……これからは、フブキが来た時はできるだけ外に出ておくべきだな。気をつけねば)
ファング「おー、ジェノスくん。こんなところでどうしたのかね」
ジェノス「シルバーファングか」
ファング「ほほほ。今日は活きの良いカニが入ってのお。たまにはサイタマくんとこで鍋でもしようと思って」
ジェノス「カニか、うまそうだ。それだけもらっておこう。先生に届けておく。すまないが今、先生は誰とも会えないんだ」
ファング「会えない? なんでじゃ」
ジェノス「……ビチク、というやつだ」
ファング「ほう。ビーチク」
ジェノス「ビーチクではない。びちくだ」
ファング「びちく……おお! 備蓄のことかの!」
ジェノス「そうだ」
ファング「ほえー。しかしなにを備蓄するんじゃ?」
ジェノス「……」
ジェノス「それは……オレもわからん……」
ファング「ふーむ」
ジェノス「先生は3日前に、備蓄をすると言ってから部屋にこもりきりだ。詳細は教えてくれない。しかし、その災害レベルは竜クラスだと」
ファング「ほお! 竜とな!」
ジェノス「ああ。だから今先生には集中が必要なんだ。シルバーファング、あなたとはいえ、ここを通す訳にはいかない」
ファング「……もしかしてじゃが……サイタマはこんなことを言っておらんかったか?」
ジェノス「ん?」
ファング「イベントがどうのこうの、と」
ジェノス「い、言っていた……!」
ジェノス「何か知っているのか! シルバーファング!!」
ファング「ほっほっほっ。もちろんじゃ。強いて言えば、あれかの」
ファング「わしの初期艦は、大井ってとこかの」
ジェノス(初期化、ん? おい!? ……どういうことだ……!)
ファング「……ふむ。まあ、そういうことなら仕方あるまい。邪魔をするのは野暮じゃろうて」
ジェノス「ファ、ファング! 待ってくれっ!」
ファング「ん?」
ジェノス「あなたは……あなたは、今サイタマ先生が何をやっているのか知っているのか!?」
ファング「……んー、まあ。そうじゃの。昔はわしもやっとったからの」
ジェノス(ファ、ファングまでやっていること……だと……!?)
ファング「しかしわしは浮気をしてしもーたんじゃ……花騎士にの……」
ジェノス(鼻キシ? 何を言ってるんだ……?)
ファング「とにかくじゃ。確かに今は、サイタマくんの言うとおり、邪魔はせんほうがええ。備蓄は大事なことじゃからの」
ジェノス「そ、そうなのか……」
ジェノス「ただシルバーファング! あなたに聞きたいことがある! 備蓄とは一体なんなんだ!? それをやれば……オレも強くなれるのだろうか!?」
ファング「……そうじゃのお……」
ファング「強くなれるかはわからんが……まあ、根気はつくのお」
ジェノス「こ、根気……?」
ファング「うむ。それに婚期も早まる。なんちゃって」
ジェノス「……」
ファング「いや……ご、ごめん」
ジェノス「根気がついて、婚期もつく……一体何をしているんだ……」
ファング「……まあ、わしが君に言うことは何もないわい。すでにわしは提督を降りた身」
ファング「あえて言うのであれば、新しいこと『シテ』みるのも大事じゃということじゃな」
ジェノス「新しいこと、か」
ファング「うむ」
ファング「まあ、備蓄の辛さはわしもよう知っとる。特にイベント前はの。だからあれじゃ、野暮は言わん。ジェノスくんも深入りはせんことじゃ。その道は厳しく険しい道じゃからの」
ジェノス「……」
ファング「このカニは差し入れをしておいてくれ。まあ、時間があるときにサイタマくんも食べてくれるじゃろう」
ジェノス「……ああ。わかった」
ファング「それじゃあ、わしは今日は帰るとするかの」
ジェノス「ま、待ってくれ!」
ジェノス「ファング……。無礼を承知ですまない。ひとつだけ教えてくれないか。備蓄というのは辛く厳しいということは分かった。だがオレは……オレはそれでも、サイタマ先生の力になりたいんだ!」
ファング「……お主、本気か?」
ジェノス「ああ!!」
ファング「……そうか。なら、サイタマくんに一言だけ、ワシからアドバイスをさせてくれ」
ジェノス「アドバイス……。分かった、伝えておく」
ファング「うむ」
ファング「だから…………各資材は2万で十分なのよ…………」
ファング「そう伝えておいてくれ」
ジェノス「分かった!!」
~備蓄 4日目~
ジェノス(……とうとう備蓄4日目だ)
ジェノス(昨日、シルバーファングの伝言をサイタマ先生に伝えたところ)
サイタマ『なにいいいいいい!!!?? あんのジジイめえええ!! 最古参提督だったのか!!』
サイタマ『大体今はな!! 2万どころじゃ足りねえんだよ!!!』
サイタマ『震電よこせって言っとけ!!! あと、バーカ、バーカって!!!』
ジェノス(と、言っていた)
ジェノス(……2万という数でも足りない備蓄……それほどまでに必要なものなのか……)
ジェノス(そして、神殿とは一体……。進化の家みたく、進化の神殿のようなもののことなのだろうか)
ソニック「何か物耽っているようだな。サイボーグジェノス」
ジェノス「貴様……! 音速のソニック!」
ソニック「ふっ。サイタマを出せ」
ジェノス「……そんな訳にはいかない。サイタマ先生は今、忙しいんだ」
ソニック「忙しいだと……? 奴の力があれば、そこいらの怪人なら一発だろう」
ジェノス「怪人と戦っているわけではない。先生は今、備蓄中なんだ」
ソニック「備蓄……?」
ジェノス「ああ」
ソニック「何を言っているか分からんな。いいからそこをどけ」
ジェノス「どく訳にはいかない。どうしてもというのなら、相手をしてやる」
ソニック「……先日の戦いで分かっただろう。お前はオレのスピードにはついてこれない」
ジェノス「ふん。あれは先生が間に入ったからだ。オレの目にはお前の動きは見えていた」
ソニック「言うようになったな。いいだろう。まずは貴様から血祭りにあげてやる」
ジェノス(……ちっ。こいつはかなりの強者だ。油断することはできない。こいつとの戦闘中に先生の邪魔が入らなければいいが……)
ソニック「行くぞ!!!」
>>1氏、ターキーと鶏肉を間違える
荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」
↓
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」
↓
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋
↓
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」
こんな可愛い信者が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」 【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」 【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450628050/)
~1時間後~
ジェノス「……ぐっ……!」
ソニック「ふふふ……どうだ。俺の新技『十二影葬』は」
ジェノス(しまった……油断したッ)
ジェノス(やつがここまで実力を上げているとは……くそっ!)
ソニック「マシンガンブロー、だったか? お前の技は、俺のスピードにはついて来られなかったな」
ソニック「何故攻撃が当たらないのか教えてやろうか。それはな。オレのスピードは誰にも負けないからだ」
ジェノス「く……くそ……!」
ソニック「くくく……言ってみろ。オレのスピードがナンバーワンだとな!!」
ソニック「オレが一番だ!! やはりな!! なぜかというと、速いからだ!! はーーーーっはっはっ!!!」
ジェノス(……無念……!)
ガチャッ
ソニック「ん?」
サイタマ「……」
ジェノス「……せ、先生……?」
サイタマ「……」
ソニック「とうとう出てきたかサイタマ!! 今日こそお前はオレの
サイタマ「お前島風とキャラかぶってんだよ!!!!!!!」
バキッ
ソニック「あばッふッ!!!!!!」
~備蓄 6日目~
ジェノス(……今日で、備蓄6日目となった)
ジェノス(しかし、先日の先生のワンパンには恐れ入った)
ジェノス(シマ、カゼ? という名の叫び声をあげた瞬間、音速のソニックがどこかへ飛んでいった。おそらく全治一ヶ月以上の重症だろう)
ジェノス(これもまた、備蓄の一歩なのだろうか。さすが先生だ)
キング「あれ、ジェノス氏。何してるの?」
ジェノス「キングか」
キング「サイタマ氏に新しいゲーム持ってきたんだけど……今家入っても大丈夫かな?」
ジェノス「ああ。だが今は備蓄6日目で、先生もかなり気を苛立てていらっしゃる。キングは通しても良いとは伺っているが、その点気をつけてくれ」
キング「ええ? サイタマ氏今更備蓄やってるの? いやぁ~、大丈夫なのかなあ……」
ジェノス(キングがここまで恐れる備蓄とは……! やはり先生は、無理を承知で『備蓄』に挑戦されているのか……)
キング「大体ねえ。備蓄ってものは、一週間前にやるものじゃないんだよ。前イベントが終わった瞬間に取り掛からないと」
ジェノス「そ、そんなに大変なものなのか!」
キング「……? まあ」
キング「僕なんかで言えば、堀りが終わったから、イベント途中から備蓄に切り替わるんだけどね」
ジェノス「な、なん……だと……!」
ジェノス(さすがS級で実力はナンバーワンと評される男……! サイタマ先生には及ばずとも、こいつもそれだけのことを行ってきているということか……)
キング「でもサイタマ氏、そんな司令部レベル高くなかったと思うんだよなー。大鳳も大和もいなかったし。アニメ提督っぽいんだよね」
ジェノス(アニメ提督……?)
ジェノス「なんなんだ、その、アニメ提督というのは」
キング「んー、なんて言えばいいんだろうね」
キング「途中で参加してきたミーハー? って感じ」
ジェノス(サ、サイタマ先生が途中でプロのヒーローとなったことは、ミーハーだったのか!?)
キング「とはいえ、サイタマ氏すごい勢いで成長してるよ」
キング「最近は演習でもSばかりだしね」
ジェノス(オ、オレの知らないところで、サイタマ先生はS級ヒーローと演習をしていたのか……! さすが先生!!)
キング「とりあえずまあ、部屋に行ってみるね」
ジェノス「あ、ああ。分かった」
キング「ていうか、ジェノス氏は何してるの?」
ジェノス「オレは先生に邪魔者が入らぬようここで見張っている。備蓄は、重要なことらしいのでな」
キング「……いや、重要ではあるんだけど……意外と時間はとれるけどなあ」
ジェノス「そ、そうなのか!?」
キング「僕の場合はだけどね。基本的に備蓄の時には他のゲームやってるし」
ジェノス「ほ、他のゲームだと!?」
ジェノス(そこまで余裕があるというのか……!? くっ。まだまだオレは、キングを超えるのにも時間がかかりそうだ)
キング「最近は何かなー。まあ普通にIOSも充実してるし、PCに限らず固定機でも良いものあるし。備蓄だけに時間を注ぐのはもったいないからね」
ジェノス「……さすがだな、キング。もしよかったら参考に教えてくれないか?」
キング「え? 何を?」
ジェノス「シルバーファングは、各資材が2万でいいと言っていた。先生はそれでは足りないと言っていた。これはどういうことだ?」
キング「えwww いやちょwww 2万てwwwwwwww」
キング「昔じゃないんだからwwwww 基本30万は普通でしょwwwwww」
ジェノス「さ、30万だと!!?」
キング「そりゃあ、堀りも考えればねえ」
ジェノス「堀り……一体どんなものなんだ……」
キング「今回でいうと、鹿島、嵐、グラーフ、萩風がメインだね。まだ事前情報だけだからなんとも言えないけど、多分堀りは空母のグラーフと駆逐の嵐かなあ。でも駆逐での堀りは正直もうキツいんだよね」
ジェノス「嵐……? はっ! まさかそれは、戦慄のタツマキのことか!?」
キング「……タツマキちゃんとはまた違うけど……でもまあ、彼女を倒すくらい厳しい条件だよ」
ジェノス(タツマキは相当の実力者だ。先生が災害レベル竜というのも頷ける。……やはり備蓄というのは、それほどに過酷なものなのだな)
ジェノス「そうだったのか……。足を止めさせてしまいすまなかった。キング、先生の力になってあげてくれ」
キング「え? ああ、うん。まあイベント前のお互いの状況確認だけどね」
キング「夏イベの時もそうだったけど、サイタマ氏僕が来ると結構イラだつんだよなー」
ジェノス「そ、それはやはり、キングが優越に立っているからなのか……?」
キング「多分ね。サイタマ氏吹雪推しだけど、未だに改ニにできてないし。そのへんも含めて劣等感があるのかな」
ジェノス「吹雪会に……? そうか。フブキの会に招待される訳か。悪いがキング。フブキは諦めてくれないか。サイタマ先生はフブキのことが好きなんだ」
キング「え。ああ、うん、知ってるよ。毎回毎回愛してるとか言ってるし」
キング「その辺りも含めて、サイタマ氏はアニメ提督なんだよね」
ジェノス(……キングが言っていることは大体よくわからんが……。でもサイタマ先生がフブキのことを愛していることは分かった。オレも応援しよう)
続きはまた明日です。
皆さんコメントありがとうございます。
よかったらこっちもよろしくです。
鎮守府空母のLINE事情
鎮守府空母のLINE事情 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435587886/)
~サイタマ部屋~
ガチャリ
キング「ちーす、サイタマ氏」
サイタマ「お。キングじゃねえか。どした?」
キング「どしたって……僕、サイタマ氏に呼ばれたんだけど。はいこれ、備蓄用の時の暇つぶしのゲーム」
サイタマ「おお、サンキュサンキュ! さすがに備蓄6日目になると飽きてくるよなあ。キング備蓄どんな感じ?」
キング「一週間前から30万到達だよ。今は変わらずデイリー任務こなしてる」
サイタマ「くそ……このガチ提督め」
キング「嫁も変わらず元気だよ。ほら」
『モット ワタシニタヨッテイイノヨ!!』LV150
サイタマ「……」
キング「雷ちゃんは至高だね。うん、人生の伴侶だ」
サイタマ「お前を作りだしたのは雷かと思うとやるせない気持ちになるな」
キング「サイタマ氏こそ、吹雪推しじゃないか。人のことは言えないよ」
サイタマ「ふっ。見るか? オレの備蓄状況。そして編成を」
キング「お」
サイタマ 司令部LV92
【資材】
燃料 45323
弾薬 43002
鉄 56784
ボーキ 39870
バケツ 436
【第一艦隊】
艦隊名「ハゲマント」
旗艦 吹雪改二 LV70
空母 瑞鶴改 LV67
空母 加賀改 LV69
戦艦 金剛改二 LV81
重巡 羽黒改 LV61
重雷 北上改二 LV70
サイタマ「どうだ!! 遂に吹雪を改二にしたぜ!!」
キング「おお。頑張ったじゃないか。秋イベに間に合ってよかったね」
サイタマ「ああ! 駆逐艦っつーことでレベリングには苦労したがよ。これで吹雪の秋イベ大活躍は決定だな!」
キング(……今回の海域的に吹雪はルート固定要員ではない可能性は高いけども……まあ、そこは言うべきじゃないか)
サイタマ「それに備蓄もかなり進んだ……! これなら初めての甲挑戦もいけるかな!?」
キング「どうだろうね。水雷戦隊マップが多いとは宣言されてるし、駆逐の練度さえ高ければいけるとは思うけど」
サイタマ「ふっ、その辺りも抜かりはないぜ。雪風や夕立、そして時雨までかなり育っている!!」
キング(……まあぶっちゃけ札システムあるから、それだと甲では厳しいんだけどね)
サイタマ「そだ。お前の艦隊どんな感じだよ。見せてみろよ」
キング「ん? ああ。いいよ」
キング 司令部LV120
【資材】
燃料 300000
弾薬 299999
鉄 300000
ボーキ 299998
バケツ 2999
【第一艦隊】
艦隊名「秋津洲かかってこいや」
旗艦 雷 LV150
駆逐 電 LV150
駆逐 暁 LV150
駆逐 高波 LV150
駆逐 朝潮 LV150
駆逐 睦月 LV150
サイタマ「おァッふッ!!」
キング「どうかな」
サイタマ「……お前……」
キング「ちなみに高波以外は、ちゃんと改と改ニのLV150もいるお」
サイタマ「ダメだ。お前の艦隊は参考にならねー」
キング「僕に慢心という言葉はない」
キング「秋刀魚缶もあまりに余ってどうしようか悩んでいるよ」
サイタマ「自慢か!? 自慢なのかオラァ! 見てろよ絶対追いついてやっかんな!」
キング「頑張ってー」
~備蓄 最終日~
ジェノス(……とうとう、一週間目となった)
ジェノス(今日で先生の言う、備蓄というものが終わったのだ)
ジェノス(本日午後9時以降なら、部屋に入ってもよいと聞いている。さて、そろそろ時間だな)
コンコン ガチャッ
ジェノス「先生! 失礼します!!」
サイタマ「よージェノス。来たか」
ジェノス「はい!!」
ジェノス「先生、一週間の備蓄、本当にお疲れ様でした!!」
サイタマ「ああ……。途中くじけそうになった時もあったがな。まあ、耐えることができた」
サイタマ「おかげで準備は万全だ。ありがとうなジェノス」
ジェノス「い、いえっ! もったいないお言葉です! オレは先生のためならなんであろうとやる覚悟です!!」
サイタマ「……そうか」
ジェノス「せ、先生……それで……それでなのですが!」
サイタマ「ん?」
ジェノス「もし可能であれば……その、備蓄というものが何か、教えて頂いてもよろしいでしょうか……?」
サイタマ「……なんだと? 本気なのか」
ジェノス「は、はい!!」
サイタマ「……」
ジェノス「……」
サイタマ「……」
ジェノス「……」
サイタマ「……ふー。どうやらお前も、本気みたいだな」
ジェノス「え、ええ! オレはいつだって、本気です!!」
サイタマ「じゃあ教えてやろう。オレが行った備蓄というものを!」
ジェノス「はい!!」(やった……! やったぞ! 遂にオレは先生の強さの秘訣をっ……!)
サイタマ「……ジェノスよ」
ジェノス「は、はい!」
サイタマ「お前、強くなりたいのか」
ジェノス「もちろんです!」
サイタマ「これをやるには……毎日の自分の時間を犠牲にしなきゃならないぞ」
ジェノス「そ、それほどまでに厳しい道のりなのですか……!?」
サイタマ「ああ」
ゴゴゴゴゴゴ
サイタマ「……」
ジェノス(この目……サイタマ先生は本気だ……! 必殺マジシリーズの時の目をしている……!)
サイタマ「じゃあ。教えてやろう。オレがやっていたのはな」
サイタマ「艦隊これくしょんだ」
ジェノス「艦隊……これくしょん……!」
サイタマ「ああ」
ジェノス「か、艦隊これくしょんとは……一体なんなのでしょう!?」
サイタマ「強いていうなら……そうだな」
サイタマ「愛だ」
ジェノス「愛ですか!!」
サイタマ「ああ」
ジェノス「すごい……! オレも先生の話を聞いて、毎日のトレーニングを欠かさず行ってきました。ですが、先生のメニューをこなしても一向に強くなれない……!」
サイタマ「……」
ジェノス「しかし! それには理由があった……! それが愛!! 愛こそ最大のパワー!!」
サイタマ「……」
ジェノス「自分の人生の時間を費やし、削ってでも、その『艦隊これくしょんで』愛を高める。それが先生の力の源……!」
サイタマ「……」
ジェノス「そういうことなんですね!? 先生!!」
サイタマ「……あ、あぁ。うん。そう」
ジェノス「やはりですか!!」
サイタマ(うわー。これやっべえなマジ。ジェノスマジで信じてるよ。どうしよこれ。助けてキング)
ジェノス「先生!!」
サイタマ「は、はい」
ジェノス「もし先生がよろしければ……オレにも! オレにも艦隊これくしょんを伝授して頂けないでしょうか!?」
サイタマ「……」
サイタマ(どうすりゃいいんだこれ……。いやしかし、ジェノスには一週間もお世話になったしな。ここはさりげなくゲームのことを説明しながら、艦これのことを分かってもらうしかねーか)
サイタマ「いいだろう。ジェノス」
ジェノス「えっ!!」
サイタマ「お前に……艦隊これくしょんとは何かを教えてやる!!」
ジェノス「あ、ありがとうございます!!」
サイタマ「しかしまぁ、その。あれだな。何から説明したらいいか」
ジェノス「はい!」
サイタマ「今日から、秋イベントというのが始まったんだ」
ジェノス「イベント……。はっ! 災害レベルが竜というやつですね!」
サイタマ「ああ。そうだ。そのイベントというのは、今この時、スタートした」
ジェノス「なるほど」
サイタマ「そこでまずお前には、猫と戦ってもらう」
ジェノス「!!?? ね、猫ですか!!?」
サイタマ「ああ」
ジェノス「先生……はっきり言って申し訳ないのですが……その。オレの実力では、猫など瞬殺できます」
サイタマ「……甘いな。ジェノス」
ジェノス「えっ……!」
サイタマ「その猫の災害レベルは、神にも匹敵する」
ジェノス「な、なんですって!!?」
サイタマ「ぶっちゃけ。そいつがラスボスみたいなもんだ」
ジェノス「ね、猫がですか……!?」
サイタマ「ああ。実はオレも、そいつが一番苦手だ」
ジェノス(先生が苦手な相手など聞いたことがない……! その猫は相当な実力者か……!)
続きはまた明日。
たくさんのコメントありがとうございます。
良ければこちらもどうぞ。
雪風「ただいま」
雪風「ただいま」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427788096/)
※名前違うのはその、許してくださいにわかでした
サイタマ「という訳で。ジェノス」
ジェノス「は、はい!」
サイタマ「お前にはこれから、猫と戦ってもらう」
ジェノス「分かりました! 災害レベル神の敵……心してかかります!」
サイタマ「お、おう」
サイタマ「じゃあ、えっと。とりあえずパソコンの前に座って」
ジェノス「はい!!」
ザッ
ジェノス「座りました! 先生!」
サイタマ「あ、うん」
サイタマ「じゃあその。早速だがパソコン画面に映っている、艦隊これくしょんにアクセスしてみてくれ」
ジェノス「了解です!」
サイタマ「……イベント始まったばっかだからな。最初から猫が頻繁に出てくると思うが負けるな。根気よくアクセスをし続けるんだ」
ジェノス「分かりました!!」
ジェノス(……先生が恐れる程の猫か……一体どんな敵なのだ)
ジェノス(いや、それでもやるしかない。オレは強くなるんだ……!)
~1時間経過~
ジェノス「今度こそ……でぁあッ!!」カチ
【猫】
ジェノス「っ! ま、またこいつが……!」
ジェノス「くそっ!!」カチ
【猫】
ジェノス「この猫がぁぁあああああっっ!!!」
ジェノス「マシンガンクリック!!!!」カチカチカチカチ
【猫】
ジェノス「な、なんてことだ……! オレの技が全く通用しない……!!」
ジェノス「くっ……こんなことではオレは……!」
サイタマ「苦戦してんなー。ジェノス」マイフィーバー シュタイナー
ジェノス「せ、先生!」
サイタマ「そんなことじゃ、お前には艦隊これくしょんを教えてやれねーぞ」オッパイプルーンプルン!
ジェノス「っ……ま、待ってください! 今オレが、この手でっ!!」カチ
【猫】
ジェノス「ぬああああああああああ!!!!」
サイタマ「……相変わらずニコ動おもしろいなー」スターリン!!
~更に30分経過~
カンタイコレクション カ・ン・コ・レ
ドウゾヨロシクオネガイイタシマス!
ジェノス「んっ?」
ジェノス「画面が初めて切り替わったぞ。これはまさか!」
ジェノス「せ、先生!」
サイタマ「んー?」
ジェノス「が、画面に、可愛らしい少女が映っています!!」
サイタマ「お。ようやく入れたかー」
サイタマ「よくやったジェノス。お前は猫に打ち勝ったんだ」
ジェノス「ほ、本当ですか!? やったっ! これでオレも先生のように……!」
サイタマ「ああ。お前もこれで一つ、強くなったぞ。じゃあすまんが、少しPC操作変わってくれ」
ジェノス「分かりました!」サッ
サイタマ「よーしよし、遠征も無事戻ってきたみたいだな」
サイタマ「とりあえず遠征組を補給して、次の遠征に行かせて、と」カチ
【猫】
サイタマ「くそったれがああああああああああああ!!!!」ガコッ
ジェノス「せ、先生ーーーーーーッッ!!!」
ジェノス(サイタマに出会う前)
ジェノス改(サイタマに師事して心にゆとりができる)
ジェノス改二(更なる強化?)
>>1です
更新遅れてすみません
ちょっとずつですが書いていきます。よろです。
~更に30分後~
ガチャッ
ジェノス「先生! パソコンのマウスを買ってきました!」
サイタマ「おー。ご苦労さん。すまねえなジェノス」
ジェノス「いえいえ! 先生のためとあらば!」
サイタマ(これで今月8個目だなマウス壊すの。いかんいかん、気をつけよう)
ジェノス「先生。それで、災害レベル神の猫は破壊できたのでしょうか!?」
サイタマ「ん? あ、ああ。サーバーも落ち着いたみたいだからな。猫はとりあえず落ち着いたみたいだ」
ジェノス「サーバー……。はっ! というと奴は、ネット内にしか現れない怪人ということなのですね!?」
サイタマ(あー。ジェノス一応サイボーグだもんな。こういう話にはついていけるのか)
サイタマ「……まあ、分かりやすくいうとそういうことだ。奴が出てくると、オレは戦いにすら足を運べない」
ジェノス「先生すらてこずる相手とは……。また一つ、勉強になりました」
サイタマ「んじゃま。せっかくだし。ジェノスに『艦隊これくしょん』ってのが何か教えながらやっていくか」
ジェノス「は、はい! ご指導ご鞭撻、よろしくお願いします!」
サイタマ「お前は不知火か」
ジェノス「えっ」
サイタマ「あ、ああ。いや、こっちの話だ」
ジェノス「は、はい。了解です」
サイタマ「ではまず、艦隊これくしょんというものが何か教えよう」
ジェノス「はい」
サイタマ「先ほど話したが、艦隊これくしょんはいわゆる、愛だ」
ジェノス「愛ですか!」
サイタマ「ああ。愛がないと、まずこの戦場では生き残れない」
ジェノス「せ、戦場……! やはり艦隊これくしょんとは、戦いのことなのですね!」
サイタマ「そうだ。まあどこから説明したらいいか分からんが……簡潔に説明するとだな」
ジェノス「……ゴクリ……」
サイタマ「戦場で出現する敵の名は『深海棲艦』というんだが、こいつらが厄介なんだ。はっきり言って、オレでも奴らを倒せない」
ジェノス「な……! せ、先生をしてもですか!?」
サイタマ「ああ」
ジェノス「そんな敵がいただなんて……! そうか、先生やキングは、我々の知らないところで人知れず、様々な怪人と戦っていたのですね!」
サイタマ「ま、まあ、そうだ」
ジェノス「しかし、先生」
サイタマ「ん?」
ジェノス「先生でも手を負えないほどの相手……。それに太刀打ちできる存在が、この世にいるのでしょうか!?」
サイタマ「……いるんだなー。これが」
ジェノス「な、なんですって!?」
サイタマ「それが、奴らと対抗できる力を持った唯一の存在。その名も『艦娘(かんむす)』だ」
ジェノス「かん、むす……ですか」
サイタマ「ああ。しかもそれ、娘という名のとおり女性限定な」
ジェノス「じょ、女性だけですって!?」
サイタマ「ああ。艦娘と呼ばれるその少女達は、過去の日本や世界の軍艦の魂を受け継いでいる。その力を使って、怪人である深海棲艦との戦いを日夜繰り広げているんだ」
ジェノス「そんな……! オレは全く知りもしませんでした……! そんな強大な敵がいただなんて……!」
ガタッ
ジェノス「先生! オレは今からでも、その深海棲艦を倒しにいきます! そいつらとはどこで出会えるのですか!!」
サイタマ「まぁまぁ、落ち着けジェノス。言っただろう。その深海棲艦というのは、艦娘にしか倒せないんだ」
ジェノス「し、しかし! そのような女性達が戦っているというのに、男であるオレ達が何もしないというのは見過ごすことはできません!」
サイタマ「ああ。オレもそう思う。だからこそ、彼女達をサポートしてあげなきゃならないんだ」
ジェノス「サポートですって!? そんなの、どうやって!?」
サイタマ「ああ。お前も少しだけ見てたから分かると思うが、オレはこのパソコンから艦娘に指揮を送っている」
ジェノス「はっ……! そ、そうだったのですね!」
サッ
ジェノス「す、すみません、先生。オレがひとりで舞い上がってしまって……!」
サイタマ「……いいんだ」
サイタマ「とりあえずまあ、大元の内容は分かっただろ? さっき説明しそびれたが、その深海棲艦ってのは人を襲い、(多分)この世界を乗っ取ろうとしてる。それに対抗できるのが艦娘。んでオレが艦娘を指揮する。OK?」
ジェノス「オ、オーケーです! さすが先生……説明がとても分かりやすいです!」
サイタマ「う、うん」
サイタマ(よし。まあそれっぽいこと言ってなんとかごまかせたな。ぶっちゃけこれ、オレが趣味でやってるただのオンラインゲームだし……)
サイタマ「と、いうわけでジェノスくん」
ジェノス「はい!」
サイタマ「イベントが始まったと言ったよな? これはすっげー強え深海棲艦が攻めてきたってことなんだよ。だからオレ、これから艦娘の指揮に集中するからさ、邪魔しないでくれるか?」
ジェノス「い、いや、しかし……!」
サイタマ「ん?」
ジェノス「その……恐縮ではありますが、その。ご意見を言わせて頂いてもよろしいでしょうか……?」
サイタマ「おう。なんだ」
ジェノス「こ、この艦隊これくしょんが、先生の力の源なのでしょうか……?」
サイタマ「えっ」
ジェノス「オレも先生のように、艦娘を指揮することで、先生のような力が手に入るのでしょうか!?」
サイタマ(あ、やべえ。結局それ曖昧にしてた)
サイタマ「え、えーっとな」
ジェノス(真っ直ぐな視線)
サイタマ「う、うん。強くなるよ。た、多分」
ジェノス「多分!?」
サイタマ「いやその」
ジェノス「多分とはどういうことですか!? オレが艦隊これくしょんをやっても、強くはなれないのでしょうか!?」
サイタマ「えーっと。うーん。あ、そうだ、オレは最初に愛が大事って言ったろ?」
ジェノス「言われました!」
サイタマ「それはいかに、彼女達艦娘を愛せるかどうかなんだ。彼女達を愛することができれば、お前も強くなれる(多分)」
ジェノス「そ、そういうことですか……!」
ジェノス「先生……オレ、決めました」
サイタマ「ん?」
ジェノス「オレも、艦隊これくしょんに参加させてくださいッッ!」
サイタマ(うわやべー。マジこれもう誤魔化せねーわ)
このSSまとめへのコメント
貴方だったのか……期待
艦これやってたら鎮守府に飛ばされたっていう
トリップ物じゃないのか…けど期待