モバP「飛鳥が甘えてくる」 (115)
このSSは、ひたすら飛鳥が甘えてくるのをさりげなくどことなくそれとなく戦慄くSSです。
グロ、キメセクの要素は全くありません。
まかり間違っても仕事に1人で向かわせたらビタミン剤と称した薬を飲まされたりマイクロビキニを着せられたりはしません。
薬、駄目、絶対。
一度だけが一生を壊します。
エス・アイス・スピードなど様々な名称で取り扱われていることも有りますが、名前にだまされてはいけません。確実にあなたの身体を破壊します。
また、今では脱法ハーブなどが流通していますが、決して使用しないでください。
ものによっては覚醒剤等より凶悪なものもあります。
人生に楽な道は無し。それだけは忘れないでください。
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P「はぁ~……」
P「残業が続いて疲労がピークだぜ……」
P「疲れない薬とか、ないかなぁ」
ガチャリ(ドアが開く音)
P「む、飛鳥か。忘れ物か?」
飛鳥「忘れ物はあるけれど、ボクは過去には行けないからね」
P「と、なると……俺に用事か?」
飛鳥「疲れているんじゃないかと思ってね、差し入れだよ」
P「なんだ?マイナスイオンの出る包丁はいらないぞ?」
飛鳥「どこに感化されているんだいキミは」
P「お城みたいな建物にも行かないぞ?」
飛鳥「一昨日ぐらいに見た気がするよ」
P「これは……なんだ?」
飛鳥「失礼だね、クッキーさ」
P「cookie?」
飛鳥「いいから一口食べてみてよ」
P「あむっ……味噌……?」
飛鳥「チョコだよ、どんな舌をしているのさ」
P「もぐもぐ……飛鳥……コーヒーをくれないか」
飛鳥「少し待っていてくれるかい?」
P「あぁ」
P「このクッキーはすこぶる旨いんが、いかんせん口の中の水分がな」
P「シュレーディンガー状態だよ」
P「……そういえば、CDデビューするんだよな」
P「飛鳥にはどんな曲が似合うかな」
飛鳥「キミなら何を選ぶのかい?」
P「インストゥルメンタルかな」
飛鳥「歌わせてくれないか」
P「しかし……CDなんて久しく買ってないから買い方がわからないな……」
飛鳥「流石にそれは不味いんじゃないかな」
P「最後に買ったのは……ラジオ体操第2だな」
飛鳥「チョイスがどうかしているよ」
P「その前は……ラジオ体操第1だ」
飛鳥「なんとなく予想は出来ていたよ」
P「そうだな……よし、練習しようか」
P「俺が店員やるから……」
P「飛鳥は店長を頼む」
飛鳥「なぜだ!!練習にならないだろう!」
P「店長!お客様からクレームが!」
飛鳥「え、本当にやるのかい」
P「歌詞に殴りにいこうなどとあって大変危険だとのことです!」
飛鳥「歌詞よりアーティストの方が危険だよ!」
飛鳥「まったく……キミには呆れたよ」
P「しまった呆れないでくれ!なんでもするから!」
飛鳥「え?」
P「金か!?地位か!?名誉か!?」
飛鳥「……少し考えさせてくれないかな」
P「わかった!待ってるぞ!」
P「さて、待ってる間になにをしようか」
P「お?アッキーじゃないか。おいでおいで」
P「よーしよーし」ナデナデ
P「む?前川じゃないか」
P「お前はすぐ堕ちるから駄目だ」
P「ほらほらアッキーよしよし」ナデナデ
P「ん?飛鳥は今どこで思考を張り巡らせているんだ?」
P「……まさか、廃虚みたいなビルじゃないだろうな!?」
P「不安だ!飛鳥を迎えにいかなくては!」
P「早くしないと変なビタミン剤みたいなくすぐわぁぁぁぁ頭が!頭がいたい!頭がおかしくなる!」
P「頭がおかしいのはもともとだって!?うるせえこちとら仕事が忙しくて飛鳥と戯れる時間が無いんだよ!うわぁぁぁ!」
P「しまった愚痴を吐き散らかしても仕方がない!善は急げ悪は死ね!」
P「震えて待て!」
P「飛鳥ぁぁぁぁぁ!」
ガチャッ
飛鳥「わっ!?……どうしたんだいそんなに焦っ
P「良かった無事だぁぁぁぁ!」
ムギュー
飛鳥「ちょ、くるし……」
…………
……
飛鳥「ふぅ……事の顛末を理解るように教えてくれないか」
~ちょっとだけ番外編・飛鳥と初詣~
P「ひぃー年が明けたぜ!去年やり残したことは特に無いが強いていうなら飛鳥をはみはみするのを忘れたな」
P「飛鳥ー初詣行こうぜー」
飛鳥「ちょうど暇だったから、構わないよ」
P「和服に着替えてレッツラゴーだぜ」
P「……和服姿も綺麗だ、飛鳥」
飛鳥「君も似合っているよ、タイムスリップしたみたいだ」
P「というわけで初の詣をする場所にきたぜ」
P「お賽銭を投げ入れて……っと」
P「飛鳥と結婚できますように」
飛鳥「声が漏れているよ」
P「なにっ!?世界平和を祈ったことがばれてしまったか」
飛鳥「嘘の付き方が大胆だね」
P「屋台があるじゃないか、何か食べるか?」
飛鳥「食欲に委ねるのも悪くはないけれど、たまには勝負でもしないか?」
P「大食いで?」
飛鳥「射的で」
P「なんだ射的か、構わんぞ。この「アブソリュート・フレンドリーファイア」の異名を持つ俺に勝負を挑むのか?」
飛鳥「何もしなくても勝てそうな異名だね」
飛鳥「さぁ、勝負しようか」
P「まずは俺からいこうか」
ヒューン
ヒューン
ヒューン
P「当たらん……」
射的屋のおじさん「なんだい兄ちゃん彼女に良いとこ見せないとじゃねえのか!」
バシィッ!
射的屋のおじさん「いった!?眉間を撃つんじゃねえよ!」
P「あ、跳弾したコルクがチョコレートを落としてくれたぜ」
P「やっぴー!さぁ、飛鳥の番だ」
飛鳥「ふふ……ボクの力を見せてあげるよ」
…………
……
飛鳥「……ここっ!」
P「飛鳥は何をやっても様になるな……」ボソッ
飛鳥「はぅ……っ!」ヘナヘナ
ヒューン
飛鳥「み、耳元で囁かないでくれないか……」
おじさん「いちゃつくのは他でやってくれないか……」
…………
……
飛鳥「射的では負けてしまったけど、まだボクは本気を出していないのさ」
P(耳元でボソボソしてたら勝ってしまった)
飛鳥「次の勝負といこうじゃないか」
P「大食いか!?」
飛鳥「いや、おみくじだよ」
飛鳥「年の始めの運試し、一年を定めると言っても過言ではない」
飛鳥「いい方を引いた方が勝利……いや、神に愛されているのさ」
…………
……
P「小吉か、なんともよくわからんものを引いたな」
飛鳥「……」ドキドキ
P「飛鳥は?」
飛鳥「い、今から見るさ」ドキドキ
飛鳥「……!うにゃっ!」
飛鳥「だ、だだだだだ大吉だやゆゆ」
P「落ち着きたまえ、何をうろたえているんじゃ」
飛鳥「と、とにかくボクの勝ちだね」
P「さて、食べ歩きでもどうだ?」
飛鳥「空腹に苛まれていたところさ」
P「とりあえずたこ焼きでいいか」
飛鳥「とりあえずだね」
…………
……
飛鳥「ストップ、Pストップ」
P「ほら、あーん」
飛鳥「待って、ふーふーして」
P「熱々を食べずにどうする」
飛鳥「シャレにならな……あむ……あっつ!」
飛鳥「おいひいへほあふいほ……」モグモグ
P「うめぇ……たこ焼きうめぇ……」ムシャムシャ
P「飛鳥ー?」
P「飛鳥とはぐれた!?」
P「やばいって飛鳥を一人にしたら……」
P「善は急げ悪は死ね!はやく見つけなくては!」
…………
……
飛鳥「チョコバナナください」
おじさん「あいよ!」
P「飛鳥はどこだ!?くそ!」
P「あ!あのエクステは!」
P「見つけたぞ飛鳥!」ガシッ
みく「にゃっ!?」
P「紛らわしいんじゃおのれぇぇぇ!!」
みく「いきなりなんにゃおいこらなんでおでんを近づけるにゃ!?」
みく「あっづい!」
…………
……
飛鳥「……えい」
ヒューンポコ
飛鳥「うん、やっぱり邪魔がなければ勝っていたよ」
おじさん(このお嬢ちゃんは射的が好きなのか?)
P「あ、あれは……あれはチャゲか」
P「あのシルエットは!?……チャゲだな」
P「くそっ、チャゲしかいない!飛鳥ぁぁぁぁ」
P「っ!?」
その時、飛鳥に身の危険が迫っていると感じ取った。
Pは覚醒した。
P「おぉぉぉぉッッ!!」
…………
……
飛鳥「たまに食べるわたあめはなんだか美味しいものだね」モフモフ
飛鳥「あ……手がべたべたに……」
飛鳥「……はむ」
飛鳥「えへへ……手が甘いよ」
P「いたぞ!間違いない!」
幸子「あ、Pさ
P「おでんやるから後でな!?」
幸子「なんですかおでんってうわ飛んできた」
幸子「あっづ!?」
…………
……
飛鳥「ん?どうしました?」
飛鳥「道に迷ったから案内してほしい?……いいですよ」
飛鳥「こっちです、ついてきてください」
飛鳥「あ、そっちじゃないですよ」
飛鳥「え、ちょ、腕を掴まないでください!離して!」
P「うぉぉぉ!てめぇぇぇぇ!」
P「くらえ!(壁際限定)623P>PK>PK>PPP>空中ダッシュ>JP>JK>JS>632146HS!」
飛鳥「P!?」
P「大丈夫か!?」
P「あやうくエスるところだった……危なき危なき」
飛鳥「今の人大丈夫かな……」
P「安心しろ、見た目は派手だがダメージはさほどない」
P「肋が弐参本折れただけだ」
P「飛鳥をエスろうとしたやつには当然の報いだ」
飛鳥「……?」
P「あぁ、あいつは……いや、近くに仲間もいるからあいつらだな、あいつらは飛鳥に薬を飲ませマイクロビキニを着せてみだらな行為をしようとしていたんだ」
飛鳥「え……ハゲなのに……?」
P「あぁ、ハゲなのにだ」
P「ハゲにだって悪い奴はいるんだ」
飛鳥「そんな……髪だけでなく優しい心まで失ってしまうことがあるなんて……」
P「あぁ……ハゲだからといって安心してはいけない、スキンヘッドというエセハゲだっているんだ」
P「覚えておいてくれ、男は見た目じゃない」
P「ココロだ!」ドーン
飛鳥「わたあめ食べる?」
P「いただこう!」ドーン
…………
……
P「さて、屋台は満喫したか?」
飛鳥「満足だよ、お腹も心も満たされたからね」
P「ふむ、それじや車に戻ろうか」
飛鳥「いいよ……いや、先にいっててくれるかな?」
P「忘れ物か?一緒にいくぞ?」
飛鳥「大丈夫さ、すぐにいくよ」
P「そうか」
…………
……
P「……帰ってきたか」
飛鳥「お待たせ、待ったかい?」
P「問題ないさ、ちなみに何をしにいったんだ?」
飛鳥「あぁ、甘酒を飲み忘れたと思ってね」
P「甘酒か……正月らしいな」
温かな甘酒を少しずつ口に入れ、のどに通す飛鳥を横目に、信号の色が変わることを待っていると、二宮飛鳥はこちらに声を歩ませてきた。
「甘酒は、やはり少しでいいね。一口飲むくらいがちょうどいい」
その意見には同感だ。
「それなら何故、わざわざ買ったんだ?正月らしいからみたいな理由だけじゃないだろう?」
「聞きたいかい?」
どこか恥ずかしさを含んだ問いに、素直な感情と建て前を投げる。
「あぁ、乙女の秘密というなら構わんぞ」
そこまで無粋じゃないさといい、青に変わった信号に従う。
「甘酒を買った理由は、ちょっと素直になりたかったからさ」
「甘酒で酔うつもりだったか?」
「イグザクトリィ、正解さ」
飛鳥の希望は叶わず、アルコールがほぼ皆無な甘酒で酔うことも無く、真の言葉は聞けなかったというわけか。
「悩みでもあるなら聞くぞ?」
「悩みなんてないさ、強いていうならそれが悩みだよ」
無限に続くジレンマのような悩みはない方がマシだろう。
「P、ここにおいてあるお菓子は食べてもいいのかい?」
「好きに食べていいぞ」
「ありがとう」
「話したいことがあるなら、俺に伝えてくれ」
「そうだね……少し気持ち悪いからどこかに止まってくれないかな」
「荒い運転で申し訳ないな」
割と安全運転を心掛けていたが、飛鳥を酔わせてしまうとは。
俺はひとまず停止し、飛鳥の様子を伺うことにした。
「飛鳥、だいじ
唇に、何かが触れた。
目の前には目を瞑った飛鳥がいた。
あぁ、キスか。
唐突な事態に落ち着けているのは、まだ事態を把握してないからだろう。
「飛鳥……?」
飛鳥はエンジンを切り、シートベルトを外し、俺の座席を倒すと、上に飛び乗ってきた。
「P……ひっく……姫始めは……ひっく……まだかい?」
目が据わった二宮飛鳥が、腰の上に座っている。
どうやら、前に誰かがおいたお菓子に、アルコールが含まれていたようだ。
停車した場所は、人通りが少ない。
それに、アイドルを送迎する車の為、外から見えないようにしてある。
つまり
絶体絶命というかなんともいえない展開である。
「ストップ飛鳥!そのセリフはアイドル的にもプロデューサー的にもだめだ!」
飛鳥から漂う甘い匂いが脳を揺さぶる。
「飛鳥さーん?」
「大丈夫……やさしくするから……ひっく」
大丈夫じゃない。
決して。
「あすんぐっ!?」
「んっ……」
そこから先は覚えていない。
ただ一ついえるのは、飛鳥の体はとてもきれいだったということ。
濃密な接吻でアルコールが検出されたらどうしようか、との不安から、夜はそこで明かした。
長い夜だった。
番外編おしまい。本編に戻る。
あらすじ!!!
飛鳥がやばいかもしれないなんて考えたPは飛鳥を助けないといけないかもしれないとか考えたかもしれない!!!
P「飛鳥がやばいんじゃないかって思ってな」
飛鳥「キミは同人誌を読みすぎだよ」
P「違う!飛鳥の純愛系の同人誌がないからだ!飛鳥の同人誌といえばキメセぐっ頭がしかないじゃないか!ないじゃないか!」
飛鳥「大丈夫さ、キミが守ってくれるだろう?」
P「もちろんさ!」
飛鳥「……そうだ、キミがちゃんと守れるのかテストをしようか」
飛鳥「キミの家で」
P「ガッテン承知の助でぇい!」
P「同人誌的な展開から飛鳥を守れるかどうかのテストか」
P「……大丈夫、俺ならやれる」
P「しかし……飛鳥は先に俺の家に行ってなにをするつもりなんだ?」
P「気にしたら負けか、さて、家についたな」
ガチャッ
P「ただいま」
飛鳥「おかえり、P」
P「は……裸エプロンだと!?」
飛鳥「ご飯にする?お風呂にする?」
飛鳥「それとも……?」クイッ
P「上目遣いでエプロンを少したくしあげるだと!?畜生!いただきます!」
飛鳥「はいストップ」
ガイーン(盥による頭部への打撃音)
P「いたい……」
P「無理だよ……僕に我慢はできない」
飛鳥「……キミは、ボクがエスってもいいのかい?」
P「だめだ!そんなことはさせない!」
P「一部の人には需要があるだろうし絵柄は素敵だけど、俺は思い出すと吐き気を催すんだ!」
P「わかったよ……俺が鉄の心を手に入れればいいんだろう!?」
飛鳥「そう、キミは試されているんだ」
飛鳥「第二回戦、いこうか」
…………
……
飛鳥「……ん?あの本は……」
P「だ、だめだ!ベッドの下にある本を漁るな!?」
飛鳥「これは……!?」
「月刊・巨乳と生きる」
飛鳥「……」
P「ち、ちがうんだ」
飛鳥「……キミは」
グイッ
ペタッ
飛鳥「ボクみたいなサイズは好きじゃないのかい……?」
P「ぐわぁぁぁぁ!?上目遣いで胸に手をあててといかけるんじゃない!」
P「飛鳥は素敵だ世界一可愛いよぉぉ!」モミモミ
飛鳥「あっ……って、だからだめだってば!」
ガイーン(盥による頭部への打撃音)
P「ギエピー!」
飛鳥「キミはすぐに獣に変わってしまうのかい?今宵は半月だというのに」
P「面目ねえ……」
飛鳥「少し難易度を落とそうか、キミは慣らしていかないとだめだね」
飛鳥「いくよ……」
飛鳥「……」ニコッ
P「ぶっほぉ!まいえんじぇる飛鳥ちゅわぁぁぁん!」ガバァッ
飛鳥「なんでこれだけで理性が弾けるんだキミは!?」
ガイーン(盥による頭部への打撃音)
P「まそっぷ!」
飛鳥「まったく……そんなんじゃ任せられないよ」
P「……決めた、しばらく飛鳥離れをしてみよう」
P「そうすれば、この歪んだ愛は治るはずだ」
飛鳥「キミの案が正しいかどうかなんてわからない」
飛鳥「でも、試す価値はあるかもしれないね」
飛鳥「とりあえず今日は一緒にお風呂入って寝ようか」
P「そうだな」
…………
……
飛鳥「レッスンに向かうよ」
P「おぅ、いってらっしゃい」
ちひろ「あの二人……喧嘩でもしたのかしら」
卯月「プロデューサーさんが飛鳥ちゃん離れをするらしいですよ」
ちひろ「いつもなら行ってきますのチュウをして結局付いていくのに……さてさて、いつまで続くのやら」
卯月「え、あの2人そんなことしてたんですか」
…………
飛鳥離れ二日目
……
P「死ぬ……死ぬ……もうむりぃ……」
ちひろ「随分と早かったですね」
P「だってもう29時間もキスしてないんですよ!?」
ちひろ「よく迫真の顔でそんなこといえますね」
P「ちひろさんは29時間もお金から離れられますか!?」
ちひろ「随分頑張りましたね……もうゴールしましょう」
卯月「どっちも駄目だなぁ……」
飛鳥「ふぅ……今戻ったよ」
飛鳥「P、ただいまのちゅ……いや、なんでもない」
卯月「そっちもですか」
P「……おかえり」
P「二時間後に雑誌の取材が入っている、ゆっくりしていてくれ」
飛鳥「……うん」
…………
三日目
……
P「……おはよう」
飛鳥「……おはよう」
…………
四日目
……
P「……おう」
飛鳥「……うん」
…………
五日目
……
P「なんかもう全部飛鳥だな……書類じゃない飛鳥だ」
飛鳥「束縛のメタファー?蒼穹のファフナー?どっちも同じさ」
ちひろ「こいつらもうダメだろ」
凛「あんたが私のプロデューサー?」
ちひろ「こいつもだめだな」
ちひろ「こいつに至っては6作前ぐらいからこれしか喋ってないぞ」
飛鳥「……行ってきます」
P「いってらっしゃい」
…………
……
P「飛鳥は何の仕事だ?」
P「……廃墟で撮影?」
P「……」
P「……コロス」
飛鳥「今日は……この廃墟で撮影か……」
飛鳥「危ない香りの漂う、スリルと掠りあうような仕事だね」
飛鳥「きっと大丈夫、あの本みたいにはならないよ」
…………
……
P「この匂いは……飛鳥はあっちにいったのか」
P「……今助けるからな……飛鳥……」
P「……ははっ……」
飛鳥「ビタミン剤ですか?……うーん」
飛鳥(無碍に断るのも悪いし……)
飛鳥「はい、いただきます」
飛鳥(大丈夫だよね?)
…………
……
P「こっちだな……」
P「飛鳥に乱暴でもしてやがったら……触れた所から肉を削ぎ落としてやるからな……」
P「ふふっ……ふふふふ……」
早苗(あれは触らない方がいいのか……それとも止めた方が……)
美嘉「あ、みりあちゃーん★」
早苗「こっちは捕まえておくわ」
美嘉「え、ちょ」
飛鳥「……あれ、ボクは寝てしまったのか……?」
飛鳥「……っ!?この服装は……!?」
…………
……
P「目的地まであと10秒……9……8……」
ガチャッ
P「みぃつけた」
飛鳥「……み、みないで!!」
P「……」
P「なんで飛鳥がセクシーでカワイイ動物のコスプレをしているんだ……?」
飛鳥「さ、さぁ……って見ないでっていったじゃないか!」
P「似合ってるぞ」
飛鳥「うれしくな……ちょっとしか嬉しくないよ!」
ちひろ「ふふふふ……いかがですかこのサプライズは」
P「貴様は悪の帝王を四天王に使える悪の邪神の師千川!!」
ちひろ「コロス」
P「わぁすんません」
ちひろ「2人とも限界を迎えていましたから……私からのサプライズですよ」
P「もっと心臓にいいサプライズにしてください」
ちひろ「とにかく、今日は好きなだけ遊んでください!」
ちひろ「この廃墟は私のしぶ……じゃなくて貸切ですから!普段は闇とば……子供の遊技場として開放している場所ですから、なんでもありますよ!」
ちひろ「思う存分いちゃついてください」
P「ひゃっはー!チヒエロ最高!」
ちひろ「若干卑猥な呼び方をしないでくださいよ!」
ここまでが前書きでしてー。
少し長くなってしまいましたがここからが本題でしてー。
ここから先も、山も落ちも無い自堕落な2人がひたすらいちゃついているので苦手な方はシャットダウンをお願いします。
あと、私が述べるのもなんですが同人誌の内容を無断で掲示板に貼る行為は感心しません。
それと、ここから先ビタミン剤が出ることは無いです。
でても精力増強剤です。
P「久しく飛鳥に触れてなかったからな……」
飛鳥「暗闇に慣れた目で光を見るのは、刺激が強すぎるんじゃないかい?」
P「いいのさ、目で見る必要は無い。そばに居てくれるだけで」
飛鳥「そうか、でもボクはキミを見るよ」
飛鳥「たとえこの先が見えなくても、キミを忘れはしないからね」
P「飛鳥……」
P「その服のままでいいのか?」
飛鳥「今気にしないようにしてたのに……」
P「寒いだろ……ほら、おいで」
P「密着していれば暖かいだろ」
飛鳥「空調が効いているお陰で寒いわけではないけれど、抗えない誘いだね」
飛鳥「ふふっ、あったかい」
P「血の匂いがしたらごめんな」
飛鳥「大丈夫、いつものいいにお……血の匂い!?」
P「飛鳥は髪がさらさらで、触っていて心地良いな」
飛鳥「……くすぐったいよ」
P「いつもと違う髪型にしてみるか?」
飛鳥「キミがしたいなら構わないよ、ボクに似合う髪型ならね」
P「……いつもの髪型が一番可愛いよな」
飛鳥「そうかい?ありがとう」
P「可愛い可愛い」ワシャワシャ
飛鳥「髪がぐしゃぐしゃになっちゃうじゃないか!……お返しだよ!」ワシャワシャ
P「飛鳥は弱いところとかあるのか?」
飛鳥「ない人はいないさ、皆見せないようにしているだけだよ」
P「ココロじゃなくてカラダの話だ」
飛鳥「無いね」
P「本当かぁ?耳とか……ふー」
飛鳥「ひぁっ……!」ゾクゾク
P「……」
飛鳥「な、なんだい?」
飛鳥「マッサージでもどうかな」
P「飛鳥がしてくれるのか?」
飛鳥「労いさ、受けるかい?」
P「頼もうかな」
…………
……
飛鳥「ふぅ……」
P「まさか向き合ったままやるとは思わなかったよ」
P「しかし、扇情的な格好で前からマッサージされると……」
飛鳥「……されると?」
P「汗とか色々見えて、お得だな」
飛鳥「……次はないよ」
P「殺生な……」
P「あぁ、飛鳥」
飛鳥「ん?」
P「気持ちよかったよ」
飛鳥「……ん」
P「お返しに俺からもやってやろうか」
飛鳥「キミの指が愛海と同じだから嫌だよ」
P「飛鳥って本当に細いよなぁ……」
P「折れちまいそうだ」
飛鳥「試したりはしないように」
P「大事な飛鳥にそんなことできるわけないだろう」
飛鳥「でも……ハジメテは痛いと訊くよ?」
P「……」
P「俺の家系はここで途絶えるのか……」
飛鳥「極力痛くないようにしてくれれば大丈夫だよ」
飛鳥「ボクだってキミを受け入れる覚悟はあるさ」
P「しかし……今年出産となると不味いんじゃないか?」
飛鳥「両極端だねキミは」
P「ふぅ……膝に乗せて向かい合って座っているだけだと、体を動かしたくなるな」
飛鳥「だからキミは気がはや
P「なんでもあるって言ってたし、色々探してみようか」
飛鳥「……うん」
P「何を期待したんだ?」
飛鳥「なにもっ!」
P「まずは飛鳥の着替えを探すか」
P「……及川ではなく城ケ崎の服が着せられてるのは……やはりサイズが」
飛鳥「あ?」
P「なーんにもいってないぞい」
P「ロッカーがあったぞ」
飛鳥「着替えがあることを祈るよ」
飛鳥「落ち着いたら羞恥に襲われてきたよ」
P「貝殻があったぞ」
飛鳥「これより露出を減らす気かい?」
P「見たいなぁ……」
飛鳥「……」
飛鳥「帰ったらね」
P「メイド服があったぞ」
飛鳥「キミがボクのマスターになるのかい?」
飛鳥「キミとの繋がりは主従なんて目じゃないものだとは思うけど、着せたいなら着ようか」
P「見たいなぁ」
飛鳥「ん、いいよ」
飛鳥「……だから後ろ向いててくれるかな」
P「斜めはだめか?」
飛鳥「だめ、うしろ」
飛鳥「いいよ」
P「……おぉ」
飛鳥「お帰りなさい、ご主人」
飛鳥「キミの言の葉には抗わないけれど、ボクは自分のキモチにも抗わないよ」
P「お手」
飛鳥「早速抗おうか?」
P「……」
飛鳥「はいはい、今回だけだよ」ボムッ
P「よしよし」ナデナデ
飛鳥「メイドとして扱ってくれないかな」
P「ナース服もあったぞ」
飛鳥「ボクはファッションショーがしたいんじゃなくて、これから纏うものをだね……」
P「頼む」
飛鳥「……はぁ、今回だけだからね、次はないからね」
飛鳥「……後で患者になってくれるかな」
P「恋の病ならかかっているぞ」
飛鳥「重傷じゃないか」
…………
……
飛鳥「……どうかな」
(参考画像無し)
P「素敵だ……エクステと白いナース服のコントラストが美しく、飛鳥の整ったスタイルを余すことなく引き出しているよ」
飛鳥「キミの目線はさっきから太ももに照準を合わせているようだけど」
P「早速検温と採血を頼むよ」
飛鳥「素人に血を見させないでくれないかな」
P「あの……私のどこが悪いんでしょうか」
飛鳥「風邪……いや、喘息の可能性があるね」
P「でも……昨日までは何ともなかったんですよ!?」
飛鳥「じゃあ癌かな……」
P「癌か……」
飛鳥「……病気について詳しくないからわからないんだけども、こんな感じでいいのかい?」
P「あぁ、次は逆をやってみようか」
飛鳥「キミが医者を?」
P「そうだ」
P「熱っぽいな、……触診しますねー」
P「耳とか……」サワッ
飛鳥「ふぁ……っ!」ゾクゾク
P「首とか……」ツツー
飛鳥「ひんっ……!?」ゾクゾク
P「太ももとか……」
飛鳥「すと、すとっぷ!」ゾクゾク
飛鳥「だ、だいぶ違うよ!ボクの知識にある医者とだいぶ違う!」
P「飛鳥、かわいかったぞ」
飛鳥「嬉しくないよ……」
P「……」サワサワ
飛鳥「ひぁあっ……!う、嬉しい嬉しい!」ゾクゥ
P「さてさて、飛鳥の服も見つかったし、散策しようか」
飛鳥「散策とはいっても、あるものはだいたい予想できるだろう?」
P「千川のことだからな、こちらの予想を遙かに上回ってくるかもしれない」
P「とりあえずこちらの部屋を開けてみるか」ガチャッ
三角木馬「やぁ」
P「ほらな?」
飛鳥「もといたばしょに戻ろう、凄く不安だよ」
P「ここはどうかな」ガチャッ
P「お、あたりだな」
飛鳥「何があったんだい?」
飛鳥「……これは」
P「ツイスターゲームだな」
飛鳥「……なぜこれだけが置かれた部屋が……」
P「右手を赤だ」
飛鳥「ほっ」
P「左手を緑」
飛鳥「りゃっ」
P「右足を赤」
飛鳥「……これってひとりでやる遊びじゃないよね」
P「コスプレした飛鳥がやってるのを見れるだけで俺は満足だよ」
飛鳥「……キミが楽しいならいいか」
飛鳥「……くぁ……っ!」
P「はい負けー」
飛鳥「はぁ……はぁ……ボクだけなんだから勝ちも負けもないだろう」
P「自分自身に負けたんだ」
飛鳥「なにまともっぽいこと言ってるのさ」
P「罰ゲームは……
ちひろ「はい時間でーす」
P「え?」
ちひろ「残念ながら終了のお時間です、延長しますか?」
P「延長って……いったいいくらです?」
ちひろ「70万円分ガチャを回していただければ」
P「たっか!?さすがにそれはやめておき
ちひろ「この後の部屋にはおふろや飛鳥ちゃん女体盛りコーナーが」
P「金をおろしてきま
飛鳥「P、ストップ」
飛鳥「その二つぐらいなら家に帰ってからしてあげるよ」
P「まじで!?」
ちひろ「飛鳥ちゃんの生クリームまみれゾーンも」
飛鳥「ぐっ……ボクに何をやらせるつもりなんだ……」
P「……いや、延長しません」
ちひろ「そんな!?」
P「気づいたんだ、同人誌が甘々のものがないとか、NTRものを間違えてみてしまうとか、そんなことは些細なことだって」
P「俺には、飛鳥が隣にいてくれれば、それでいいんだ」
飛鳥「P……」
P「飛鳥……」
飛鳥「帰ろうか、ボクたちの帰る場所に」
P「あぁ」
P「スーパーによってからでいいか?」
飛鳥「……生クリームはなしだよ?」
P「はっはっは」
…………
……
ちひろ「何故だ!?何故自制ができたんだ!」
?「簡単なことさ」
ちひろ「!?」
アッキー「目先より大事なことはある、それに気づいただけさ」
ちひろ「それでも!手の届く幸せに縋るのが人だろう!」
アッキー「あぁ、だが相手は二人、人ではなく人々だ」
ちひろ「二人になっただけで正常な判断ができるなら、この世界に金なんて存在しない!そうだろう!?」
アッキー「愛しあった二人は、人々ではなく恋人だ」
アッキー「愛は金で買える、それでも変えられない愛だってあるんだよ」
ちひろ「ちくしょぉぉぉぉぉ!!」
おしまい
珍しく飛鳥といちゃいちゃするSSを書きました。楽しかったです。
次はちょっと変なのとか書きたいです。
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