柚「Pサンに聖ちゃんお帰りー♪」ﾓｺﾞｺﾞ

ライラ「お帰りなさいませでございます」ﾓｺﾞ

聖「ただいま、です」ﾍﾟｺﾘ

P「はいただいま。ライラに変なこと教えんじゃあないよ」

柚「こ、これはおこたじゃないよ。パーカーのフードだよ」ｶﾞｻｺﾞｿ

P「だとしたらでけえよ。はい出て来るー」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

柚「あーうー」ｳﾜｱｱ



聖「……」ｳｽﾞｳｽﾞ

文香「……」ﾊﾟﾗ

ライラ「なんと。これは間違った楽しみ方だったでございますか」

P「おう。下半身を突っ込んで暖めるものだこれは」

ライラ「なるほど、だから呼吸が難しかったですねー」ｳﾝｳﾝ

聖「あの、プロデューサーさん……」ﾁｮｲﾁｮｲ

P「どった？」

聖「頭、入れてもいいですか……？」

P「ダメだって話してるところじゃないか」

聖「！」ｶﾞｰﾝ

聖「……」ｿﾝﾅ

P「う……」

聖「……」ｿﾝﾅｱ･･･

P「んー……」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

P「分かった分かった、ちょっとだけな」

聖「！」ﾊﾟｱｱ

柚「よかったねー。一緒においでよー」ﾓｺﾞﾓｺﾞ

P「仕事してない子は出て来なさい」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

柚「おーぼーだー」ｳﾜｱｱ

聖「～♪」ｺﾞｿｺﾞｿ

柚「っていうかそっかあ。もう聖ちゃんが帰ってくる時間かあ」

P「ああ、労働法スレスレ限界の時間だ。そろそろ泰葉も帰って来る」

柚「うあー、マジメでプロフェッショナルな二人が並ぶー」

P「後ろめたく思うならちゃんと宿題しなさい」

柚「今日の分はやったよっ」

P「……今、２１時半。テレビ何やってた？」

柚「聖ちゃん観たよー」

聖「ありがとう……」ﾍﾟｺﾘ

P「……」ｼﾞﾄｰ

柚「ほ、ホントにやったよ？」

柚「ホントだよ、文香サンにも手伝ってもらったんだー」

P「ああ、それで事務所に残ってんのか。ってことはやったみたいだな」

柚「最初からそう言ってるじゃんかー」ﾍﾟｼﾍﾟｼ

P「調子にのるんじゃあありません」ｸﾞﾘ

柚「あうー」


泰葉「ふふ、Pさんお母さんみたいですね」

P「泰葉お帰り」

柚「お帰りなさーい」

泰葉「はい、ただいま帰りました」

P「悪かったな、今日は一人で任せちゃって」

泰葉「いえいえ、年に一度の聖ちゃんの晴れ舞台ですから」

聖「かきいれ時、です…」ﾌﾝｽ



柚(聖ちゃんって普段何やってんの？)

P(さあ？　生活費とかは問題ないみたいだけど)

泰葉「あ、収録先でみかん貰ってきたんです」ｶﾞｻｶﾞｻ

柚「おー！　こたつにみかんでビンゴ達成したねっ」

P「２つで完成かい」

柚「ううん、あと『一緒に食べる人』で完成っ」

P「……おう」



文香「……」ﾊﾟﾗ

P「聖ー、そろそろ頭出しなさーい」

聖「分かりました……ぷは」ｽﾎﾟ

P「あれ、そういえばライラは？」

ライラ「ここに居ますですよー」ﾆｭｯ

P「うお、全身こたつに入ってたのね」

ライラ「聖さんとお話をしていたでございます」

P「そんな状態で話し続けてると体壊すからやめなさい」

ライラ「ここは光熱費の心配がいらないから素敵でございますですねー」

P「あと寮ならまだ部屋空いてるってば」

柚「クーリッスーマスキャロルのー♪　流れーる頃にはー♪」ﾓｿﾓｿ

柚「ふふふふふふふふふふーん♪」ﾓｿﾓｿ

P「歌詞知らんのかい」ﾓｿﾓｿ

聖「君と僕の答えもー♪　きっと出ているだーろう♪」

P「うわやっぱ上手い」

柚「奇跡の生歌だねっ」ﾊﾑﾊﾑ

泰葉「本当、毎年驚かされていますね」

ライラ「ブラボー、でございますです」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

聖「……」ﾃﾚﾃﾚ



文香「……」ﾊﾟﾗ

文香「……」ﾊﾟﾗ

文香「……」

文香「……」ﾊﾌｰ

P「読み終わったか？」

文香「！」ﾋﾞｸｯ

P「はは、余韻に浸ってる所悪かった」

文香「いえ、そんな……」

P「こたつに来な、みかんが残り僅かだ。今なら奇跡の歌声BGM付き」


文香「はい、今行きます……」

おしまい

何という短さ。何というヤマの無さ
聖おめでとう。実はさっき思い出したばかりだってことは内緒な