金剛「クリスマスパーティー」 (22)
艦これ短編SSです。
既に書き上げておりますのでポンポンあげます。
口調や呼称にやや独自性がありますのでご容赦下さい。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450963020
榛名「クリスマス、ですか?」
金剛「クリスマスといえばローストターキー(七面鳥の丸焼き)に美味しいケーキ、提督の為に作るデース!!」
比叡「ターキーってあの五航戦の瑞鶴さんと翔鶴さんがトラ「はいそれ以上言わないでください比叡お姉様」モガー」
霧島「でも金剛お姉様、そういったものは鳳翔さんや間宮さんが毎年用意されてますけど」
金剛「イギリス生まれですぐ日本に来たワタシは日本のクリスマスしか知らないデスけど、一度は生まれた国のお祝い料理を作ってみたいのデスよ」
コンコンコン
青葉「失礼しまーす」
榛名「あら、青葉さん」
青葉「五航戦の悪口かと思ってたんですけど、どうやら違うようですねえ」
比叡「金剛お姉様が私の為に愛の詰まったケーキと七面鳥を焼くそうなんですよ!!」
青葉「少しだけ話の中身がおかしいですけどそれはおいといて……それなんですけどね、作るとしてうちの鎮守府の人数分今から作れます?」
金剛「そうデシタ、すっかりみんなのことが頭から抜けてたデース……」ショボン
霧島「特にケーキは生ものですから保存も効きませんし、演習予定だってありますわ」
青葉「ここは秋イベントでは該当海域まで遠いって理由で無しになりましたけど、通常海域はキス島で足踏み状態ですからね」
比叡「取り敢えず提督に聞いてみませんか?まずは上官に許可をもらってからですよ、お姉様」
金剛「失礼しまス」コンコンコン ガチャ
提督「ん?どうした」
金剛「今年のクリスマスなのですケド……」
提督「?」
金剛「ケーキとローストターキーを作ってもいいデスか?」
提督「料理を作るのは別に構わん。許可を取ることでもあるまい」
金剛「みんなの分を作りたいんデス」
提督「……霧島あたりに止められてないか?」
金剛「…………そうデース……」
提督「…………」
カリカリカリカリ ポム タンッ
スッ
提督「金剛型の4人では間に合うまい、他の手すきの者に声をかけなさい」つ[許可証]
金剛「ありがとうございマス、提督」ペコリ
最上「へえ、良いね。ケーキ作ったことないからなんか新鮮だよ」
熊野「私は料理は得意ではないので飾り付けでもしますわ」
鈴谷「ケーキか……最近体重がちょっとヤバイんだけどなぁ……」サスサス
三隈「あら、それなら太らないケーキを作れば良いのよ」
鈴谷「さすが三隈姉さん、それよ!!」
那智「ケーキは良いが、皆が作るんだろう?」
羽黒「み、みんなが作らなさそうな食べ物を作りませんか?」
妙高「甘いものばかりだし、ワインに合うような小洒落た料理にしましょうか」
足柄「じゃあ私はワインを探してくるわ!!」
瑞鶴「ぜっったい!!一航戦の二人はターキーを作ってくるに決まってるわ!!」
翔鶴「ちょっと瑞鶴落ち着きなさい!!」
瑞鶴「なら私達はアレを作るのよ……フフフフフ……」
翔鶴(完全に放送禁止の顔をしてる……ハァ…どこで教え方を間違えたのかしら)
雷「提督が好きな味はだいたい分かるから調理自体が楽なモノがいいわね」
響「Великий」
電「簡単でたくさん作れるのがいいのです」
暁「全力で作るわよ!!」フンス
提督「みんな揃ったか?」
大淀「川内型以外は全員揃っています」
提督「?」
大淀「川内さんが「クリスマス夜戦だー!!」と叫んで走り回っているそうで、それを神通さんと那珂さんが止めに走っている状況です」
提督「神通と那珂を待つか……」
30分後
提督「全員集まったか?……よし」
提督「みな、思い思いに料理を作ったと聞いている。今年は一年かけてカスガダマ沖は鎮圧したが、キス島には攻略すら進めていない状況だ……だが、いずれ、皆がやり遂げてくれると私は信じている」
提督「諸君のこれからの努力に期待する。乾杯!!」
全員『乾杯!!』
赤城「やっぱりお肉は美味しいですね!!」モグモグ
加賀「最高です。五航戦の瑞鶴の表情でいい気分になれました」
赤城「そんな事言っちゃダメですよ加賀さーん?」
テクテク
赤城「おや、噂をすればなんとやら、ですね」
瑞鶴「…………」ウー
翔鶴「本当にすみません……」ペコリ
瑞鶴「……悔しいけど、確かに七面鳥は美味しかったわ」
加賀「無理して礼を言わなくてもいいのに」フフフ
瑞鶴「その礼の為にちゃんと私達も作ってきたのよ、受け取りなさい」スッ
加賀「あら、ありがと……」パカッ
瑞鶴「ねぎま、つくね、レバーにハツと、たっくさん焼いたから」ニヤリ
瑞鶴「たーんと召し上がれ」フフフフフ…………
加賀「……悔しいけど、おいしいわね」モグモグ
赤城「タレが絡んで美味しいですね」モグモグ
暁「私は大人のレディーよ!!足柄さん、一口だけ!!」
足柄「だ~め、シャンメリーで我慢しなさい」
響「はい、暁姉さん」
暁「どうしたのよ、これ。ウイスキーの瓶じゃない」
響「そう、ウイスキーの瓶さ。司令官から貰って来たんだ。中身は濃い目の紅茶だよ」トクトク
那智「本物のウイスキーみたいだな……」
響「頑張ってとろみも再現してみたんだ」
暁「……にがーい」ウエー
響「苦味は大人の味だよ」
暁「……頑張って飲んでみるわ」チビチビ
鈴谷「このブルスケッタだっけ?美味しいねえ」サクサク
妙高「第六駆逐隊の皆さんが作ったケーキも美味しいですね」モキュモキュ
足柄「ワインにピッタリだわ、これ」ウマーイ
羽黒「ふわあ……」フワーア
最上「羽黒姉さん、眠いのかい?」
羽黒「ちょっとワインを飲み過ぎました……」ウツラウツラ
三隈「最上姉さん、ちょっと早いですけどお部屋に連れていきましょう」ヨイショー
最上「そうだね」ウン
金剛「提督、アーン」
提督「…………うまい」※抵抗したが既に諦めた※
雷「司令、あーん」
提督「…………うまい」
青葉「ども、青葉です!!提督、今のお気持ちは如何ですか!!」
提督「……恐らくは世の中では恵まれた環境下に有るのは十分理解しているつもりだが、あまり実感がわかないな…………ああ、料理はどれもうまかったぞ」
電「雷ちゃんも幸せそうなのです」
比叡「私は金剛姉様にアーンってしたいです」
霧島「でもあの様子じゃ無理そうですわ」
榛名「金剛お姉様楽しそうですね」ウフフ
パーティー終了後
金剛「提督」
提督「……どうした?」ウツラウツラ
ポフッ ギュッ……
金剛「メリー、クリスマス」チュッ
提督「」ボンッ プシュー……
終わり
最後までご覧頂きありがとうございます。
今年のイブは家族とともに過ごしました。
それではみなさん、メリー・クリスマス。
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