ちひろ「プロデューサーさん、いつまで女装してるんですか?」
ちひろ「プロデューサーさん、いつまで女装してるんですか?」 - SSまとめ速報
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――事務所
ちひろ「Pさーん、もうお昼ですよー……」グッタリ
P「あらホント……それじゃ休憩しましょっか」ガタッ
智絵里「お、お疲れ様です……Pさん」
ちひろ「はぁ……午前中から忙しいったらありゃしませんね」
美嘉「大丈夫? お昼どうしよっか?」
P「私とちひろさんは弁当あるから、みんなで食べに行ってきなさいよ」
凛「それじゃ外いこっか。プロデューサー、1時くらいには戻るから」
智絵里「あ……わ、私も今日、お弁当作ってきたから……事務所で食べるね」
紗枝「……」ジーッ
裕美「この後営業もあるから、あまり臭いの残るものじゃないもの食べたいな……」
美嘉「そだね、そこのカフェにで済ませちゃおっか★」
文香「それでは……また後ほど……」
紗枝「ほならPはん、いってきます」ガチャッ……
P「車に気をつけなさいよー」
パタンッ
P「それじゃ、ご飯ごはん……はいちひろさん、お弁当」ガサガサッ
ちひろ「はいはいどうもー。今日は何ですか?」パカッ
P「えっとねー、味噌汁、ロールキャベツに、卵焼きと……」
ちひろ「ふんふん……わりと手間掛かってますね。Pさんの女子力もだいぶ上がってるじゃないですか」
P「まあ、もう弁当作り始めて1年くらい経ってますからねー」
ちひろ「女子力が上がればPさんが男だってバレ可能性も低くなるだろうし、これからもちゃんと続けませんとね。あ、これお弁当代の300円です」チャリンッ
智絵里「で、でもっ、この前、紗枝ちゃんにPさんが男の人ってバレそうになったときもありますから……」
P「臭いでバレそうになるなんてねー……まあ智絵里の香水借りたら紗枝も気にしなくなったみたいだけど」
智絵里「わ、私……匂いの強い香水も持ってましたから……Pさんが普段使ってるのは、あまり香りも長く持たないものだったから……」
ちひろ「香水の種類増やしたらどうです? 私は出張行くときとかはパルファムのヤツ使ってますよ?」モグモグ
P「匂いがキツすぎるのものイヤかなーって……でもまぁ、匂いが気になる子もいるなら今度見てみるかな」
智絵里「そ、それじゃあ今度、一緒に買い物いきませんか……? 私も一緒に見てあげますから……」
P「そう? それじゃ週末にでも買い物いこっか」
智絵里「は、はいっ」
ちひろ「このままアイドルたちにバレずに過ごせたらいいんですけどねぇ。そういえば午後の予定って何でしたっけ?」モグモグ
P「午後は……××局での美嘉の撮影に付いていきますよ。美嘉ならこの前の紗枝みたいなことにはならないだろうし、大丈夫かな」
智絵里(本当に大丈夫だといいけど……)
……
…………
――午後、××局
<キュウケイハイリマース!
美嘉「ふー……」
P「お疲れ様、大丈夫?」タオルポイーッ
美嘉「アリガト★ まだ全然オッケーオッケー! あと撮影も半分だし今日中にやれるとこまでやっちゃうよ」
P「期待してるよ。椅子の下に水置いてるからちゃんと飲んでおきなさい。私ちょっとお手洗い行ってくるから」タタタッ
美嘉「はーい」
……
…………
――女子トイレ
ジャーッ……
P(ここはさっさと出なければ……)ゴソゴソッ
ガチャッ
美嘉「あっ、プロデューサー」
P「ん、美嘉いたんだ」ビクッ
美嘉「メイク直してもらう前にちょっと寄っただけ★ もう戻るよ」ガサゴソ
P「メイクさん待たせちゃダメよ? 早く戻りなさい」ジャーッ……
美嘉「ん、プロデューサーって爪あんまり弄ってないの?」
P「爪? そりゃパソコン触るもの。美嘉や加蓮みたいにネイルは付けないし、マニキュアも透明のしか使わないし」
美嘉「フーン……」
P「若い子じゃないんだから、私は顔だけやってればいいの。ほら、そろそろ戻るよ」
美嘉「はーい★」
……
…………
――数時間後、夜、××局
<ハイ、オッケーデース!
美嘉「終わったー!」
P「お疲れ様ー、疲れたでしょ?」
美嘉「さすがに疲れちゃった……早く事務所戻りたいかも」
P「ちょっとADさんと話さなきゃならないから、楽屋戻って帰る準備だけしてて」
美嘉「りょうかーい……挨拶してからそうする……」フーッ……
P「大丈夫? 何なら先に車だけ出すけど」
美嘉「だいじょーぶ……いいからADさんのところ行ってきてていいよ」
P「そう? それならいいけど……」
……
…………
AD「いやー、今日は時間掛かりましたねー」
P「まとめて撮っちゃいましたからね。今日はありがとうございました」
AD「いえいえ、美嘉ちゃんも張り切ってたからね。そういやPさん、この後お暇なら反省会でもしませんかね?」
P「あはは……ごめんなさい、時間も遅いし美嘉を家に帰さなきゃならないから次回でいいですか?」
AD「おっと、そうでしたね。それじゃ明日の撮影分が終わったらってことで!」
P「はーい、予定空けておきますね」
AD「楽しみにしてますよ。それじゃお疲れ様です」
P「お疲れ様でした」ペコリ
……
…………
――数時間後、事務所前
P「美嘉ー、事務所着いたから起きなさいー」ユサユサ
美嘉「……むにゃ」スー、スー……
P「さすがに午後からこの時間までの撮影は疲れるか……とりあえず車入れて、事務所まで運ぶしかないか」ヨイショッ
美嘉「むぅ……」ムニャムニャ
P「ほらカリスマギャル、しっかりしなさい。っしょ……重い……抱っこよりおんぶのほうが楽だったかも……」ググッ……
P「まだちひろさんいるかなぁ……」
美嘉「りかぁ……それアタシのパンツ……はかないで……」ムニャムニャ
……
…………
――事務所
ガチャッ……
P「ひー……美嘉抱っこしながらの事務所の階段はしんどい……ちひろさーん……あれ」
紗枝「Pはん、おかえりなさい……美嘉はんも、えらい疲れとるみたいどすね」
美嘉「……」スー、スー……
P「紗枝まだ帰ってなかったの? ちひろさんは?」
紗枝「ちひろはんなら、智絵里はんを迎えにいったんやよ。うちはお留守番どす」
P「あらら、ゴメンね。紗枝も女子寮まで送っていくから……ほら美嘉、いい加減起きて」ユサユサ
美嘉「んー……」ギュウウウウウウ
P「はいはい、抱っこはもうおしまいだから、ソファに放り投げるよー」
美嘉「んー……プロデュー……いい匂い……」クンクン
紗枝「!」
P「アンタ運ぶのに汗掻いちゃっていまの私は汗臭いんだか……」ハッ!
P(しまった……いや、寝ぼけてるから大丈夫か……?)
紗枝(いまのPはんの匂い……もしかして前とおんなじ……? でも、前のは汗の臭いじゃ……)スススッ……
P「もー……ちょっと紗枝、悪いけど美嘉の荷物――」クルッ
紗枝「……」ジリジリ……
P「……何してんの?」
紗枝「……何もしてへんよ? ほらPはん、早う美嘉はんを奥のそふぁに寝かせへんと」ピタッ
P「……いま私が背中見せたら何かするつもり?」
紗枝「何もせんよ? ほらほら、Pはん」ニコニコ
P「それならいいけど……ほら美嘉、ソファに降ろすよー」ヨッコイショ
美嘉「むー……」スヤスヤ
P「はー疲れた……ちょっとコート着てるのは暑い……っていうか紗枝を帰すのにまた車出さないと……」バサッ
P「ちょっと紗枝、車また出してくるから帰る準備しておいて。ちひろさん戻ってきたら女子寮まで送ってあげるから」
紗枝「よろしゅおす……ほな、もう少しのんびりしておきまひょ」
P「ちひろさん早く戻ってこないかなー……」ガチャッ!
パタンッ!
紗枝「……」
紗枝(……Pはんのこーと)サササッ
紗枝「……美嘉はん、もう少しだけ寝ておくれやすね?」キョロキョロ
美嘉「ウーン……」スヤスヤ
紗枝(ほな失礼して……)スッ
スンッ
紗枝(っ!? この匂い……)ピクッ
紗枝(この前のPはんの匂い同じ……お父ちゃんみたいな匂い……)スンスン
カチャ……
紗枝(この匂い……好きやわぁ……どうしてなんやろ……ずっと嗅いでいたい……)スンスン
紗枝「……」スン……スン……
紗枝「……」スン……スン……
紗枝「……」スン……スン……
紗枝「……」スン……スン……
紗枝「……」スゥー……フー……
紗枝「……」スン……スン……
紗枝「……」スン……スン……
紗枝「……」スン……スン……
紗枝「……」スン……スン……
紗枝「……」スン……スン……
智絵里「……」
紗枝「……」スン……スン……
紗枝「……」スンスン
紗枝「……」スンスンスン
智絵里「紗枝……ちゃん……?」
紗枝「っ!?」ビクッ!!
智絵里「何、してるの……?」
紗枝「ち、智絵里はん……こ、これは……Pはんがこーとをそふぁに掛けたままやったやかい、はんがーに掛けようかいなって……」
紗枝「P、Pはん、外におったんやよ? お車出すいうて……外でPはんと会わへんの?」
智絵里「Pさん……ちひろさんとお仕事のお話したから……紗枝ちゃんと、美嘉ちゃん呼んできてって……」
紗枝「ほ、ほなら行きまひょ? Pはん待たせるんも悪いし、急がんとあきまへんやろ?」ササササッ!
智絵里「……うん」
紗枝「それじゃあうちお先に行かはるさかい、智絵里はん、悪いけど美嘉はんのこと起こしいやね?」タタタタッ……
ガチャッ……バタンッ!!
智絵里「……」
智絵里(紗枝ちゃん……やっぱりPさんが男の人だってことに気付いて……)
智絵里(Pさん……う、迂闊すぎです……私がワガママだったからこんなことになってるんだし、私がもっとしっかりしないと……)ギュッ!
智絵里「ちひろさんと協力してなんとかしないと……なんとか、なんとか……」ブツブツ
美嘉「……りかぁ……それあたしのブラ……被って遊ばないで……」ムニャムニャ
完
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