女「そもそもあんた誰?」
天使「私天使と申します」
女「は、はぁ・・・・」
天使「では早速概要についてご説明させていただきますね?」
女「ちょっとまって。概要の説明の前にいろいろと聴きたいことがあるんだけど」
天使「何でしょう?」
女「いや、その・・・私は普通の学生なんだけど?」
天使「そのようですね」
女「そんなか弱い女の子に戦争なんて・・・」
天使「通知表を見る限りでは、女様はなぎなた部に所属しているとのことではないですか」
女「え?そんな情報まで漏れてるの?」
女「ていうかまって!そもそも天使っていうのがまずおかしいでしょ!これどうせ作りもんの羽でしょ?」グイグイ
天使「そんなことありませんよ。ほらちゃんと飛べてるでしょ?」
女「えぇー・・・・・」
女「な、なんで戦争になんか・・・・・」
天使「すみませんね。今回のルーレットに選ばれてしまったもので」
女「る、るーれっと?」
天使「はい。天界での取り決めでして・・・」
女「なんじゃそりゃ!」
女「そもそも!何で私が損なのに参加しなくちゃいけないのよ!」
天使「あー・・・参加なされなくてもよろしいのですが・・・」
女「もともと参加する気なんてないわよ!」
天使「ただ・・・その際ペナルティが発生してしまいまして・・・」
女「ペナルティ?」
天使「はい。まぁ私にも詳しい内容はわからないのですが、よっぽどのものらしいですよ?」
女「そんな脅しにかかるとでも?」
天使「ある人は目が覚めたら無人島にいた・・・とか」
天使「またある人は目が覚めたらサバンナでライオンの群れに囲まれていた・・・とか」
女「えぇー・・・・・・・・」
天使「ご理解いただけましたでしょうか?」
女「ち、ちなみに場所は?ア、アフガン?!」
天使「? いえいえ。そんなモノホンの戦争に参加していただくわけではございません」
女「へ?」
天使「ではここからもう少し詳しい内容の説明をさせていただきますね」
女「・・・・・・・・・・・」
天使「近年、我々天国側と地獄側とで何かしらの催しを開こうという話になったのです」
天使「その際に、一般の、私たちから見れば下界の中から参加者を集め、その方たち勝負をしていただこうという結果になったのです」
女「え?あんたたちが戦えばいいじゃん?」
天使「いえ、それがですね、現在の神様、つまり天国側のトップのお方ですね」
天使「この方がですね・・・その・・・・」
女「?」
天使「今現在の閻魔大王様と・・・恋に落ちてしまったらしく・・・」
女「は?」
天使「それ以来、天国と地獄における争いごとも目に見えて減ったのですが」
天使「つい先日、お二人が喧嘩をしてしまいまして・・・・」
女「・・・・・・・・・・」
天使「どちらが悪かったのかをこの戦争で白黒つけようと・・・」
女「・・・そんなくだらない理由で?」
天使「本当に申し訳ございません」ペコリ
女「でもさ?それだったら天国地獄のそれぞれの人たちでやってよ!私は関係ないでしょ!」
天使「いえ・・その・・私たちも痛いのはいやなので・・・」
女「・・・・・おどれら」
天使「ですが安心してください。実際の戦争とは違って死ぬことはまずありません」
女「そうなの?」
天使「はい。参加者の皆さんにはこちらを装着していただきます」
女「バッヂ?」
天使「はい。用は国取り合戦みたいなものです。規定時間までに半数よりも多くのバッヂを集めた側の勝ちとなります」
女「へー。」
天使「詳しいお話は後日またゆっくりとさせていただきますね?」
女「へ?」
天使「すみません。今日はほかにも回らなければいけない箇所が多くありまして・・・」
女「ああ、そう。ちなみに開催はいつなの?」
天使「全員の参加登録終了後から一週間後が開催日となります」
女「へー。わかった」
女「・・・・なんだったんだろ?とりあえず・・・寝ようかな」
?「天国のやつらはやっぱり話をはぐらかしていくんだな」
女「だ、だれ?!」
?「よっ!」
女「? いやだから誰?」
悪魔「私は悪魔っていうんだ」
女「は、はぁ・・・」
悪魔「さっき天使からいろいろ聞いてたろ?」
女「う、うん」
悪魔「まぁ、勢力がほしいのはどっちも同じだからいわなかったんだろうが」
悪魔「今回の戦争に関しては、参加者自身が天国地獄のどちらに着くか決められるんだぜ」
女「へ?そうなの?」
悪魔「やっぱり聞いてなかったか」
女「う、うん」
悪魔「それじゃあ能力付与についても聞いてないな?」
女「能力付与?」
悪魔「そそ。この戦争で付いた側の天使もしくは悪魔と一時的に契約するんだ」
女「は、はぁ・・・」
悪魔「まぁ、能力はそのおまけみたいなものだが」
女「・・・・・・・」
悪魔「そして、付与される能力は、天国側・地獄側でそれぞれ大きな違いがある」
悪魔「天国側は神の加護、地獄側には邪神の加護ってのがそれぞれ存在しているんだ」
女「加護?」
悪魔「そうそう。それぞれの加護は・・・んー・・何つったらいいのかね」ボリボリ
悪魔「早い話、俺らの側は一種の呪いみたいなもんだ」
女「え?呪い?」
悪魔「おいおい、んないやそうな顔すんなよ」
女「でも呪いって・・」
悪魔「まぁ聞けや。早い話、神の加護ってのは護り、邪神の加護ってのは攻めって感じだ」
女「・・・・・・・・」
悪魔「まぁ、天国側と違って何らかのデメリットもあるがその分攻撃の強さは折り紙つき・・・いや、もう戦車つきっていってもいいくらいだぜ」
女「は、はぁ・・・・」
悪魔「最前線で突っ込みたいって思うのならうちの側に来いよ?」
女「う、うーん・・?」
悪魔「うちの側は防御なんて一切考えない。弱肉強食、力が全てなグループだ」
悪魔「一人殺すなら巻き込んで2人殺せってのがうちのスローガンだからな。かっかっか」
女「あれ?でも今回の戦争じゃ、死人は出ないって・・・」
悪魔「ん?あぁ・・・死にはしねぇよ。死んだら蘇生するようになってるしな」
女「結局死ぬんじゃん!」
悪魔「ちゃんと生き返るんだから関係ないだろ」
女「えー・・・・」
悪魔「まぁ一定時間は生き返れないがな」
女「・・・・・・・」
悪魔「ま、そのうちもっかいくるだろうからそんとき詳しく教えてやんよ」
女「は、はぁ・・・・」
悪魔「んじゃな」
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