ソラ「信じることをやめなければ、いつか会える」 (65)

キソグダムハーシのSSです。
uχのCMに触発されて思いついた小ネタをいくつか投稿したいと思います。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450259259

―クリスマスタウン―
ソラ「それにしてもサンタクロースが本当にいるなんてなぁ」

ドナルド「僕たちは信じてたけどね」

グーフィー「ソラが〝サンタなんかいない宣言〟をしてたのは意外だよね」

ソラ「俺だって昔は信じてたんだぞ! ただ……」

ドナグー「ただ?」

ソラ「リクがサンタなんかいないって言うから、寝たふりしてたら母さんがプレゼント置いてるとこ見ちゃったんだよな」

ドナルド「いいお母さんじゃないか」

ソラ「でも、子供の頃の俺にはショックだったんだよ」

―7年前―
ソラ「リクー!」

リク「ん、ソラか。 どうしたんだ?」

ソラ「サンタさんに何を頼むか一緒に考えてほしいんだ。 俺まだ決めてなくてさ」

リク「ふーん」

ソラ「他のみんなに聞いてみたら、ティーダはザナルカンド・エイブスのグッズ、ワッカはブリッツボールの公式球、セルフィは縄跳びをお願いしたんだってさ」

リク「あいつららしいな」

ソラ「だよな。 リクは何を頼んだんだ?」

リク「特にお願いもしてないな」

ソラ「えっ」

リク「俺が本当に欲しいものは物じゃないからな。 まっ、お子様のソラにはわかんないだろ」

リク(俺が本当に望むものは……)

リク「それになソラ。 本当はサンタなんかいないんだぜ」

ソラ「そんなわけないだろ! みんな、毎年プレゼント貰ってるんだぞ」

ソラ「さては、今年いい子にしてなかったから、貰える自信ないんだろ」

リク「……ふー、ソラ。 サンタの正体は親なんだよ」

ソラ「!?」

リク「俺たちが寝た後にこっそり靴下に入れてくれるのさ」

ソラ「そんなわけない! サンタさんは本当にいるんだ!」

リク「だから、ソラはお子様だって言ったんだよ」

ソラ「うー……」

数日後
カイリ「ソラー、見て見て。 サンタさんに裁縫箱貰ったの」

カイリ「それでね、貝殻集めて何か作ろうかなって、完成したらソラに……」

ソラ「……」

カイリ「? どうかしたの?」

ソラ「なんでもない……」

ソラ(ずっと待ってたのにサンタさん来なかった……、リクの言ってたことは本当だった)

ソラ(サンタなんかいないんだ!)

―クリスマスタウン―
ソラ(あの頃はしばらく落ち込んだっけな。

ソラ(リク……)

サンタ『信じることをやめなければ、いつか会えるさ』

ソラ「そうだよな、また会えるよな」

ドナグー「ソラ?」

ソラ「いや、早くリクにサンタクロースはいるって教えてあげなきゃなあって……」

ドナルド「絶対びっくりするぞ!」

グーフィー「王様にも教えてあげなきゃ」

ジミニー「私も坊やに教えてあげよう」

ソラ「よし! じゃあ次のワールドに行こう!」

ドナグー「おー!」

こんな感じでちょこちょこやっていきたいと思います。
10時間たったんでギフトシャドウ狩ってきます。

「スターウォーズ」
ソラ「嘘だ! 信じないぞ!」

ヨーダ「ソラ! 奴の話を聞くんじゃない!」

ダースベイダー「嘘ではない、私はお前の父親だ!」

ソラ「嘘だぁぁぁ!」

リク「……」

リク「何やってるんだ、ソラ」

ソラ「知らないのか、リク? 今度新作が公開されるスターウォーズ」

リク「いや、知ってるが」

ソラ「もしかしたらキングダムハーツのワールドとして登場するかもしれないじゃないか」

リク「まったく……、ヨーダがドナルドでダースベイダーがグーフィーか? 二人ともソラの遊びに付き合ってないで……」

ヨーダ「ハハッ、僕だよリク」

リク「!?」

ヨーダ(王様)「同じマスターで小柄な体を生かした戦い方ときたら、僕しかいないよね」

リク「じゃあ、ダースベイダーは?」

ダースベイダー(ゼアノート・老)「わしじゃよ」

リク「!!」

リク「いや、あんたはどっちかというと皇帝じゃないか?」

ソラ「本当はテラかヴァニタスにやってもらいたかったけど、断られたんだよな」

ソラ「だから急きょ! 特別に!」

リク「いや、どうだっていう顔されても……」

ホーリーナイトサンタの服だけ取り損ねた、ショックだ…
ということで投下します。

―旅立ちの地―
ヴェン「テラ、クリスマスって聞いたことある?」

テラ「すまない、聞いたことがないな」

テラ「アクアなら知っているんじゃないか?」

ヴェン「分かった、アクアー!」

アクア「はい、なんでしょう?」

ヴェン「アクアはクリスマスって知ってる?」

アクア「ええと、確か……」

アクア「冬のある日に家族そろって少し豪勢な食事を食べ、絆や愛を確かめ合う行事だとか」

ヴェン「へー、じゃあサンタっていうのは?」

アクア「私も言い伝えでしか知りませんが……」

サンタ・クロース
大きな鐘のある大聖堂で生まれ育った彼は、もともと木彫り職人である。

しかし、醜い姿をしていたために外の世界を怖がり、また育ての親である判事から外界との接触を禁じれらていた。

ある夜、ふと星に願いをこぼす……まともな姿になりたいと。

すると不思議なことに妖精が現れたのです。

彼の仕事である、木彫りのおもちゃで子供たちに笑顔を与えてきたことが妖精の目に留まったのである。

しかし、すっかり卑屈になっていた彼は妖精を信用しませんでした。

そのため妖精は彼をまともな姿にしましたが、嘘をつくと鼻が伸びる呪いをかけてしまいました。

妖精は魔法の青い薔薇を用意し、今後もおもちゃで子供たちに笑顔を届けるのならその呪いはとけるだろうと。

彼はその言葉を信じ鼻を見られぬように髭を蓄え、人目を避けるように夜中に行動し子供たちにプレゼントを配って回るようになりましとさ。

アクア「とのことです」

ヴェン「俺もプレゼント貰えるかな?」

アクア「あくまでも言い伝えですよ」

ヴェン「そっか……」

テラ「ヴェンは何を頼むつもりだったんだ?」

ヴェン「そういえば、特に欲しいものはないや」

テラ「えっ」

ヴェン「話に聞いて興味持っただけだからさ」

ヴェン「よく考えたら、テラとアクアとマスターと一緒にいられれば満足かな」

テラ「ヴェン……」

アクア「ふふっ、プレゼントには興味ないかもしれませんがクリスマスは行いましょうか」

ヴェン「本当?」

テラ「ああ、マスターも喜んでくれると思うぞ」

ヴェン「やった!」

アクア「私も腕によりをかけて料理を作りましょう」

ヴェン「絆や愛を確かめ合う……か、俺たちずっと一緒だよね」

テラ「当たり前だ」

アクア「もちろんです」

テラ「そろそろ修行の時間だ、行くか」

ヴェン「うん」

アクア「ええ」

ヴェン(へへっ、ずっと一緒か)

「ノーベル賞」
アンセム(賢者)「そろそろノーベル賞の授賞者の発表だな」

ゼアノート(inテラ)「師よ、もう私の研究はあなたを越えている。 受賞者は私だ」

エヴェン「何を言う、私こそが……」

アンセム「それだけはない」

ゼアノート「貴様なぞ、イグノーベル賞がお似合いだ」

エヴェン「ぐぬぬ」

エヴェン(私だって人の力を人形に写し取る研究が完成させえすれば……)

『速報です。 ノーベル賞受賞者が発表されました』

アンセム「……」ワクワク

ゼアノート「……」ドキドキ

『受賞者はフィンケルスタイン博士です』

アンセム「なん……」

ゼアノート「だと……」

エヴェン「ははっ、滑稽だな! 笑いが止まらん!」

エヴェン「はーはっはっはっは!」

アンセム「……新しい研究テーマが思い浮かんだ」

ゼアノート「奇遇ですね、私もです」

アンセム「エヴェン、ちょっとこっちに来なさい」

エヴェン「はーはっはっは、うん? ちょっ、何をする、やめろ、やめっ……」

その後、彼の姿はしばらく見ることができなかった……

「CM」
TV<どんなー時だってー♪

リク「おっ、キングダムハーツのCMか」

カイリ「……納得いかない」

リク「何がだ?」

カイリ「最後のキーブレードから出てくる五つのエンブレム……」

リク「ソラ、ドナルド、グーフィーと……」

カイリ「それと王様。 ここまではいいけど、なんでクラウドがしれっと混ざってるの!」

カイリ「そこはリクか私じゃないの!?」

リク「いやいや、クラウドはFFの誇る人気キャラクターだ」

リク「リメイクも決定し、大乱闘にも参戦する広く認知されているんだから当然じゃないか?」

カイリ「でも、キングダムハーツにおいてのクラウドはセフィロスと謎の戦いをしているただの根暗剣闘士だよ!」

リク(ひどい言いようだな)

カイリ「ただでさえ私の出番が少ないんだから! もっと私に出番を!」

リク(そっちが本音か)

「ベイマックス」
ソラ「ふむふむ」

リク「漫画なんか読んでまたサボりか?」

ソラ「違うよ、勉強! 今度参戦することになったベイマックスをちゃんと予習してるんだ」

リク「ふーん、で何か分かったことは?」

ソラ「主人公のヒロは眼鏡の似合う少年で。 父親を亡くしたことがきっかけで、ベイマックスを作るんだ」

ソラ「でさ、ベイマックスはすごくかっこよくて、おまけにドラゴンに変身するんだ!」

ソラ「くー、今から楽しみだな」

リク(面白そうだし黙っておこう)

「きょうはサラダ舞踏会 リケンのノンオイル参照」
トリトン王「アリエル! いい加減にしなさい!」

アリエル「パパの分からず屋!」

セバスチャン「あわわ、二人とも落ち着いて」

トリトン王「ともかく、アリエル! 外出は禁止だ!」

アリエル「! そんなの嫌よ!」

トリトン王「セバスチャン! しっかりと見張っておくんだぞ!」

セバスチャン「トリトン王、どちらへ?」

トリトン王「少し出てくる」

アリエル「パパなんて大嫌い、もう顔も見たくない!」

セバスチャン「アリエル、そんなことを言ってはいけません」

アリエル「いいえ、パパだって私のこと嫌いなのよ、そうに違いないわ」

セバスチャン「そんなことはない。 いつだってトリトン王はアリエルのことを気にしている」

アリエル「そんなの……信じられないわ」

セバスチャン「本当は内緒なんだが……証拠を見せよう」

アリエル「いいの? パパの部屋に勝手に入って?」

セバスチャン「あったこれだ」

アリエル「これは私の写真?」

セバスチャン「トリトン王はそれはもう大切にし、いつも眺めている」

セバスチャン「あなたが心配で心配でしょうがないのだ」

アリエル「パパ……」

アリエル「お帰り、パパ」

トリトン王「アリエル?」

アリエル「えっと……ごめんなさい」

トリトン王「よいのだ、私も少し言い過ぎた」

アリエル「私どんなにパパに心配をかけていたのか」

トリトン王「うんうん」

アリエル「だから私考えたの、今度から出かけるときは、パパやソラたちについてきてもらうことにするわ」

トリトン王「うん?」

アリエル「そうすればパパも心配する必要がないものね」

トリトン王「……」

トリトン王「まったくこのお転婆はもう治らないのだろうな」

「思春期にはつらい」
テラ「いいか、ヴェン。 俺たちキーブレードの所有者はその力に責任を持たなければならないんだ」

ヴェン「うん」

テラ「そして世界には侵してはならない不文律が存在する」

ヴェン「うんうん」

テラ「姿かたちを魔法で変えることで世界に順応することも重要だ」

テラ「動物だらけの世界なら動物に、おどろおどろしい世界なら不気味な姿にといった具合にな」

ヴェン「魔法の訓練も重要なんだな」

テラ「そうだ。 そして何が言いたいかというと、なぜBBSでアトランティカを出さなかったのかということだ」

テラ「もし出していたらアクアの人魚姿が見ることができたというのに!」

ヴェン「んー、よく分かんないや」

テラ「程よく引き締まった体に、女の子特有の柔らかさを兼ね備えた完璧な肢体!」

テラ「前から見たら揺れを主張する胸! 後姿は大胆に開いた背中!」

テラ「何度、修行中に闇に落ちるかと思ったことか……」

ヴェン「そんなに見たいんだったら頼んでみたらどうかな、ねぇアクア?」

アクア「……」

テラ「」

アクア「……」

テラ「よ、用事が……」

アクア「待ちなさいテラ、いえゼアノート!」

アクア「テラはこんな下賤な考えをしません、あなたはゼアノートに乗っ取られて変わってしまいました!」

テラ「くっ! 俺はテラだ!」

アクア「逃がしません! マグネガ!」

テラ(逃げられない!)

マグネガ!デトネテェイサー!デトネテェイサー!マグネガ!デトネテェイサー!デトネテェイサー!テレポブラスト!!

ヴェン「ナニモミテナイ、ナニモミテナイ」

テラ「」ドサッ

アクア「ふー、まったく」

ヴェン「ア、アクア」ビクッ

アクア「ヴェンはああなってはいけませんよ」

ヴェン「うん」

ヴェン(アクアだけは怒らせないようにしよう)

アクア「何か言いましたか?」

ヴェン「なんでもない!何も言ってない!」

―幽霊屋敷―
ナミネ「……」カキカキ

リク「これは……クリスマスの絵か?」

ナミネ「うん」

リク(俺とソラとカイリが並んでいる……けど)

リク「なんだかソラが元気なさそうだな」

ナミネ「覚えてない?」

リク「……もしかして7年前の時か?」

ナミネ「すごくショックだったみたいだよ」

リク「そうだったのか」

ナミネ「……」

リク「何だ?」

ナミネ「昔のことかもしれないけど謝った方がいいんじゃない?」

リク「……」

ナミネ「リクはソラの友達でいられるんだから、つながりを大事にしないとダメだよ」

リク「……まるでナミネはソラとの関係が断ち切れたみたいな言い方だな」

ナミネ「私はいつかもとに戻らないといけないから」

リク「ソラと約束したんじゃないのか?」

ナミネ「私の力は私が一番よく知っているから……」

リク「ふっ」

ナミネ「……?」

リク「ソラの記憶を司っている割には、ソラのことを知らないんだな」

ナミネ「でも……」

リク「あいつは必ず約束を守るよ……絶対に」

ナミネ「そう……かな」

DiZ「人形が動き出した」

リク「そうか」

DiZ「リク、ノーバディや人形にうつつを抜かすなよ」

リク「分かっている」

ナミネ「……」

リク(心を動かされるのはソラやカイリの姿をしているからか?)

リク(違う、そうじゃない)

リク(心……か)

「黒いサンタ」
<ソラー! もう寝なさい!

ソラ「ふぅ、もうこんな時間か、そろそろ寝なきゃ」ウトウト

窓<ガタガタ

ソラ(ん? なんだ)

窓<ガタン!

ジャック「メリー!ハr……、クリスマス!」

ソラ「わぁ! ジャック!?」

ジャック「やぁ、久しぶりソラ、元気だったかい?」

ソラ「ジャックこそ、ゼロも元気だった?」

ソラ「ところでジャック、サンタになるのは諦めたんじゃなかったのか」

ジャック「もちろん、ハロウィンの支配者として来年の準備真っ最中さ」

ソラ「じゃあ、なんで? 服装も黒いサンタ服だし」

ジャック「サンディクローズに頼まれたのさ」

ソラ「サンタさんに? 信じられないな」

サリー「いいえ、本当よ」

ソラ「サリー!」

サリー「実はサンディクローズは複数人いて、役割が二つあるらしいの」

ジャック「一つは僕らが知っている通り、子供たちにプレゼントを配って回ること」

ソラ「もう一つは?」

ジャック「いい子にしていなかった子供たちに……お仕置きをするのさ!」

ソラ「へー」

ジャック「どうやら、あのハロウィンもクリスマスも楽しめない奴ら……ええと」

サリー「ハートレスよ」

ジャック「そう、そいつのせいで仕置きの方のサンディクローズが怪我をして人員不足らしくてね」

サリー「怖い目に合わせるのにジャックほど適任はいないからと頼まれたのよ」

ジャック「まあ、やりすぎないようにとサリーの同行を義務付けられたけどね」

ソラ「そういうことなんだ」

ソラ「はっ、てことは俺にお仕置きに来たのか?」

ジャック「いやいや、近くまで来たから会いに来ただけさ」

ジャック「この島でお仕置きをするのはティーダとワッカという少年だけさ」つリスト

ソラ「なになに、ティーダは父親とけんか中で口もきいてない」

ソラ「ワッカは島の銅像の角を折ったのをいまだに隠している……あいつら」

ジャック「そういうことだから、僕たちはもう行かなきゃ」

ソラ「うん」

ジャック「じゃあ、ソラ。 メリークリスマス!」

ソラ「メリークリスマス!」

「インキ○ベーター」
チリシィ「やぁ、プレイヤー」

「……」ノシ

チリシィ「ルクス集めは順調かい?」

「……」フンス

チリシィ「ずいぶん、張り切っているみたいだけど、無茶だけはしないようにね」

「……」

チリシィ「うん? なんだいその顔は?」

「……」

チリシィ「なになに、一見可愛くて、実は複数存在して、何やら裏で画策しているのがキュゥべぇみたいだって」

「……」コクコク

チリシィ「ひどいなぁ、これでもキミのために一生懸命働いているんだけどなぁ」

「……!」アセアセ

チリシィ「わかっているよ。 僕たちは友達なんだろう? キミが喜べば、僕も嬉しいからね」

「……///」

「エリクサー症候群」
「……」ノシ

エフェメラ「久しぶり、噂は聞いているよ。 ずいぶんと腕を上げたみたいじゃないか」

「……」

エフェメラ「俺もうかうかとしていられないな」

「……」

エフェメラ「いつ塔に侵入するのかって? うーん、しばらくは無理かな」

「……?」

エフェメラ「クリスマス、年の瀬とハートレスの数が多くなっているからね」

エフェメラ「ほら、見てごらん。 デイブレイクタウンにもユニオン関係なくキーブレード使いがごった返しているだろう」

「……」

エフェメラ「ハートレスが落ち着いて、少し状況を見てからにしよう」

「……」プクー

エフェメラ「ははっ、そう怒らないでほしいな。 これをあげるから許してくれ」

「……?」

エフェメラ「少し遅くなったけど、クリスマスプレゼントだよ」

「……」

エフェメラ「別にお返しのことなんか気にしなくていいよ、危険なことに付き合ってもらってるんだからね」

「……!」

エフェメラ「そうはいかないって?」

「……」ゴソゴソ

「……!」つAPプラス、カード所持数プラス

エフェメラ「あ、ありがとう」←両方ともすでにマックス

「……」

エフェメラ「嬉しそうじゃないって? いや十分にウレシイヨ」

「……」ピコーン

「……」つクポの種、葉、花、しずく

エフェメラ「あ、ありがとう」←モーグリオブグローリー+40

「……」

エフェメラ「嬉しそうじゃないって? いや十分にウレシイヨ」

「……」ピコーン

「……」つおもいでの魔石、メガポーション、メガエーテル

エフェメラ「これは嬉しいけど、君が使いなよ」

「……」

エフェメラ「もったいなくて、使ったことがないって? どうせ使わないなら俺に使ってほしい……そう言われても」

「……」

エフェメラ「よし、わかった。 今度塔に侵入するときに二人で使おう。 それなら君も気兼ねなく使えるだろう?」

「……」コクコク

エフェメラ「約束だ」

「○○会」
シオン「うーん」

アクセル「どうした、シオン」

シオン「あのね、二組からお誘いを受けててどっちに行けばいいのかなって」

アクセル「ふーん、でどんな奴らから誘われてるんだ?」

シオン「えっとね、片方はカイリとナミネとの女子会」

アクセル「もう一つは?」

シオン「ソラ、ロクサス、ヴェン、ヴァニタスとの男子会」

アクセル「どっちに行っても見分けがつかなそうだな」

シオン「どうしよう」

アクセル「いっそのこと合同で開けばいいんじゃないか」

シオン「!」

アクセル「そういうのは大勢でワイワイやった方が楽しいってもんだ、記憶したか?」

シオン「うん、さっそくお願いしてみる」

アクセル「俺もたまにはサイクスでも誘って飯食いに行くか」

一方その頃
アンセム(ハートレス)「諸君ようこそ来てくれた」

ゼムナス「……」

ゼアノート(テラ)「……」

ゼアノート(青年)「……」

アンセム(リク)「帰りたい……」


リク・レプリカ「クソッ本物め」壁|д´)チラッ

リク・レプリカ「俺だってゼアノートの器に選ばれている可能性が!」チョンチョン

リク・レプリカ「うん?」

ヴィクセン・レプリカ1~44「「「心配するな、私たちがついている」」」

リク・レプリカ「帰れ!」

見渡す限り白銀の世界、時刻は夜中であるにもかかわらず雪は街灯の光を反射し辺りを照らしている。
足跡が点々と続いていることから、この先に誰かがいることがうかがえる。

■■■「まだ、ロクサス?」

ロクサス「あと、もうちょっと」

■■■(うぅ……、目隠し怖い)

目隠しをつけ、足元のおぼつかない少女を少年が手を引き連れ添っている。
目的の場所についたのだろう、手をそっと放す。

ロクサス「いいよ、■■■」

■■■「わぁ! すごい、真っ白!」

眼前に広がる景色に思わず感嘆の声を上げる。
街から離れたことでその全景がよく見え、ライトアップされたイルミネーションは遠近法によってか、まるでおもちゃ箱のように感じる。
驚きの声をあげ目を見開く……普通の人ならそれは当たり前の行動である、しかし事情を知る者から見たならばひどく滑稽に思える行動となろう。

ロクサス「雪って言うんだってさ」

■■■「雪……?」

先ほどまで雪の中を歩いた感触からひどく脆いものだと判断した少女は、そっと手で触れる。

■■■「冷たい!」

アクセル「おーい」

空気が冷え澄んだこの場所では、声がよく通るのだろう。
かなり離れた場所から声がかかるも、全身黒づくめに赤い髪は目立っている。

■■■「アクセル!」

アクセル「ほらよ」

近づいてきた青年からカラフルな箱を投げ渡される。

■■■「フライドチキン?」

梱包はしっかりとしているものの、感じるぬくもりと鼻腔を刺激する香りは程よく食欲を刺激する。

アクセル「さすがにこの寒さでアイスは凍えるだろ。 ラクシーヌ御用達だから味は保障するぜ」

「「いただきまーす」」

寒さを遮断するために敷かれた厚手のシートに座り食事を開始する。

■■■「……」モクモク

食べる手を休めずに、その眼は飽きることなく、目の前に注ぎ込まれる。

アクセル「見ろよ、■■■の奴目をキラキラさせてやがるぜ」

ロクサス(よかった、女の子のスイッチを押さなくて)

かつて、彼女を怒らせた……と思い込んでいる少年は、無邪気にはしゃぐその様子を見てほっと胸をなで下ろす。
たわいもない会話をし笑いあう三人は、それまでのごたごたを忘れ以前の関係に戻れた気がした。

■■■「そういえば、ここはどこなの?」

ロクサス「ハロウィンタウンの近く、ヒンターランドを越えたところにあるクリスマスタウンって言うんだ」

アクセル「任務の後、いろいろと探し回ってたんだぜ、ロクサス」

■■■「えっ」

ロクサス「最近■■■が元気なかったから……」

元気になってほしい……と、その一心で彼女が喜びそうなものを空いた時間に探していた。
とりわけ彼女の好む、可愛い犬や貝殻などを探したがどれもピンとは来なかった。
そんな折に見つけたのがこの場所である。
いつもの夕焼けや、一緒に見に行こうと約束した海とは全く異なる景色、しかし、これなら喜ぶだろうと少年は確信した。

■■■「ごめんなさい」

本来なら任務の後、そのような余裕はない。
あの補佐からも小言や嫌味を言われたに違いない。
そう思うと謝罪の言葉が口をついた。
だが、そんな謝罪も鼻で笑われる。

アクセル「おいおい、こういう時は謝罪じゃなくて感謝の言葉を口にするもんだ」

アクセル「親友ならなおさらな、記憶したか?」

いつもの決まり文句にこめかみを指さす動作で放たれた文句は軽い調子であるが、何より正しい気がした。

■■■「うん、ロクサス、アクセル」

だから、その言葉に従い心よりの言葉を贈る。

■■■「ありがとう」

ロクサス「次に休暇ができたらまたここに来よう」

帰り支度をしながらも、いまだ名残惜しく景色を眺める少女を諭す。

アクセル「勘弁してくれ、寒いしいつものとこでアイス食うだけで充分だろ」

その言葉にわかりやすく落ち込んだ表情をする二人。

「「……」」

ころころと笑ったり悲しんだりする様子を、青年は志を共にした友のように嫌悪することはできなかった。

アクセル「分かった分かったよ、クリスマスぐらいは来てやってもいいぜ」

■■■「やったぁ」

ロクサス「どんどん休暇にしたいこと増えてくね」

アクセル「ちゃんと記憶しとけよ」

ロクサス「大丈夫、絶対忘れないよ!」

――――――
ロクサス(思い出せない……この女の子は一体?)

仲間だと思っていた。
友達だと思っていた。
親友だと思っていた。

人形だとか、ノーバディだとか関係なかった。
仮初めだとしても、偽物だとしても、一緒に行動し感じてきたことは本物だったから。

しかし、人形としての製造目的が、ノーバディとして機関に属する理由が互いの存在を否定していた。

そうした悲痛な思いが剣戟として幾度も交差する。

ロクサス「どうして、■■■!」

■■■「……」

少女は答えない。
もし口を開けば、隠した感情が溢れ出そうだったから。

連戦の疲れからか、心の迷いからか少年が押され始める。
そのため、次の一撃を最後と決める。
もし彼女を止めることができなくとも、自身の消滅が彼女を救うことになるならば後悔はない。

ロクサス「うおぉぉぉ!」

大ぶりで隙だらけの一撃は、本来なら軽くいなされる結果となっただろう。
しかし、少女は迫りくるその剣を受け入れた。

ロクサス「!?」

『約束のお守り』は少女の鎧を砕き、致命的な傷を負わせる。

ロクサス(思い出せない……この女の子は一体?)

■■■「うっ……」

ロクサス「だ、大丈夫!? 回復魔法を……」

■■■「もう……いいの……」

消えることに恐怖はなかった。
それが望みだったから。
消滅の前に伝えたいことが浮かんでは消えていく。
だが、それを伝えたところで今の少年にはわかる由もない。

■■■「キングダムハーツを……解放して……」

本当に伝えたかったことは違う。
海に行けなくてごめん。
クリスマスタウンにもう一度行けなくてごめん。
……友達になってくれてありがとう。
欲を言えば、最後に名前を呼んでほしかったけど。

少女の体からガラスにヒビが入るような音とともに、光の粒子が現れソラへと昇っていく。
それはかつて、クリスマスタウンで見た雪のようだった。

ロクサス「だめだ! シオン!」

シオン「!」

はらはらと雫が頬を伝う。

シオン「また……会おうね……」

ソラ「だめだあぁぁぁ!」

布団をはねのけ、絞り出した悲痛な叫びが部屋の中に響く。
肩で息をしながらも、窓から差し込む星明りに自身の置かれている状況を思い出す。
ソラ「はぁ……」

部屋から抜け出し、外の新鮮な空気を吸うも気持ちを切り替えることはできなかった。
しばらく、そのまま星空を眺める。
その星一つ一つに誰かが存在していることを知った今では、夜空も違って見える。

リク「ソラが早起きするなんて珍しいな」

背後から声がかかるも、どう返事したらよいのか逡巡する。

リク「眠れないのか?」

ソラ「……最近夢を見るんだ」

リク「……」

ソラ「ロクサスの夢、ナミネの夢、ロクサスに似た子、カイリに似た女の子」

夢の中で彼らの楽しい記憶、悲しい記憶を追体験する。

ソラ「そんな夢を見た後、心がつらいって訴えるんだ」

ソラ「俺……みんなを救えるかな?」

リク「弱気になるなんてらしくないな」

ソラ「今までやってこれたのはドナルドやグーフィー、リク、王様、それにたくさんの仲間がいたから」

ソラ「王様は俺に『世界で一番強い武器を持っている』なんて言ってたけど、キーブレードに選ばれたのは本当はリクで……」

ソラ「今じゃ、カイリやアクセルも持ってる」

ソラ「俺にできることなんてないよ」

リク「……」

リク「ミッキーが言った世界で一番強い武器って言うのはキーブレードのことじゃない」

リク「ソラの心の強さだ」

リク「共に笑ったり、泣いたり怒ったりそうやって心を重ねて繋いで……そんなソラだから悲しみを痛みを和らげることができる、救うことができるんだ」

ソラ「でも……」

リク「さっき、お前が言ってたろ、仲間と一緒にやってきたって。 俺たちだって一緒に戦うさ」

リク「繋がる心がお前の強さなんだろ?」

グーフィー「アッヒョ、僕たちだって手伝うよ」

ソラ「グーフィー!」

突如の乱入者に思わず面食らう。
おそらく、話は聞かれていたのだろう。

ドナルド「もう、僕まで早起きしちゃったじゃないか」

ソラ「ドナルド!」

文句も言いながらも、その語気は励ましの意味も含まれていた。

カイリ「もう、ソラがそんなんじゃ私の方が先にマスターになっちゃうかもね」

ソラ「カイリ! それは困るなぁ」

時刻は明け方に近く、もうすぐ夜明けになるだろう。

カイリ「言ったでしょ、私だって一緒に戦うよ」

ソラ「……うん、そうだよな」

ソラ「みんな、一緒に戦おう!」

イェン・シッド「王よ、彼らを見ると何とかなるのではないかと思うのはいささか楽観的かな?」

王様「いえ、そんなことはありません。 きっとゼアノートの企みなんて打ち破ってくれるでしょう」

これで終わりです。
今まで付き合ってくださった皆様ありがとうございました。

イェン・シッド「王よ、此度の異変どう捉えておる」

王様「おそらくゼアノートが関連しているのは間違いないでしょう」

イェン・シッド「ゼアノートが姿を消し十余年、じっと機を窺っておったのだろう」

王様「イェン・シッド様、僕はこれからトラヴァースタウンに行き闇の世界へ行こうと思っています」

イェン・シッド「うむ、しかし扉を閉じるにはもう一人キーブレードの所有者が必要だが」

イェン・シッド「エラクゥス一門がいない今どうするつもりじゃ?」

王様「感じたんです、所有者になりうる人物がデスティニーアイランドから」

イェン・シッド「デスティニーアイランドとな、これも皮肉な運命か」

王様「僕は闇の世界で行動しながら呼びかけてみようと思っています」

イェン・シッド「しかし、げに恐るべしはゼアノートよ、奴の裏をかき計画を阻止するためには奴の想定の外」

イェン・シッド「それも、生半可なものではない時空をも超えるような人物の介入が必要である」

王様「もしかして……」

イェン・シッド「暁美ほむらにキーブレード継承の儀を執り行う」

―――
アリス「なんて不思議な世界なんでしょう」

マミ「まるで魔女の結界みたいね」

―――
杏子「おい、アブー! それはあたしのリンゴだぞ」

アラジン「こらアブー、降りてくるんだ!」

―――
アリエル「ねえ、さやか。 外の世界の話を聞かせて?」

さやか「えっとね……」

―――
フック「ようやく見つけたぞセブンプリンセス!」

カイリ「……」

まどか「ダメ! この子に手を出さないで!」

―――
ソラ「繋がる心が!」

ほむら「私たちの力よ!」

―――
世界の境界が消滅し大いなる心への扉が開くとき、物語が交差する。





まどか「という夢を見たんだ」

キュウべぇ「ゲームのしすぎじゃないかな?」

これで本当の終わり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom