【ルミナスアーク】シード「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが」 (21)

朝 シードの部屋

シード「ふぁぁ……」

シード「………もう朝か」

シード「どこぞの皇女様のお陰ですっかり早起きが身に着いてきたな」

シード「さーて…見回りでもするか…」


むにゅっ

シード「ん………」

シード「柔らかい感触……また誰かベッドに潜り込んでるな」

シード「おい起きろ。朝だぞー!」

ガバッ

アクア「………すぅ………すぅ………zzz」

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シード「ア、アクア!?」

シード「てっきりヴァイオレットかヒソカ辺りかと思ったら……」

アクア「……………むにゃ」

シード「そ…そうだ、とりあえず起こすか」

シード「おいアクア。起きろ」ユサユサ

アクア「んー……あ、お兄ちゃんおはよう。」

シード「ああおはよう。ってそうじゃないだろ」

シード「なんでアクアが俺の部屋で寝てるんだ」

アクア「ええ〜別に良いでしょ。兄妹なんだから」

アクア「前はよく一緒に寝てたじゃない」

シード「それは小さい頃の話だ」

シード「とにかく出ろよ。ほら」

アクア「ぶー、お兄ちゃんのケチ」

シード「ケチで結構。大体お前、朝食の準備だってあるだろ」

アクア「ふふん。もうほとんど出来てるよ」

アクア「あとはささっと作れる料理だけだもん♪」

シード「ん?ちょっと待ってくれ」

シード「ということは、一度起きて朝食を作って、それから俺のベッドに潜り込んだのか?」

アクア「そうだよ?」

シード「よく眠れたか?」

アクア「うん!」

シード(今って結構早い時間なんだけど……)

シード(こいつ何時に起きたんだよ…怖っ)

シード「っと、こうしちゃいられないな」

シード「早く見回りに行かないと皇女様とミニマムメイドがうるさいぞ」

アクア「行ってらっしゃーい♪」

シード「お前も行くんだよ」

アクア「ええー。せっかくお兄ちゃんの部屋の掃除をしようと思ったのに」

シード「自分でやるからいいよ」

アクア「じゃあ洗濯物だけでも…」

シード「それも自分でやる」

アクア「ええっ!?別にお兄ちゃんのパンツを持ち帰ろうなんて考えてないよ!?」

シード「そんな変態ロボみたいな心配してねぇよ!」


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※変態ロボ

シード「ん?」

アクア「どうしたの?お兄ちゃん」

シード「なぁ、部屋に鍵掛けてなかったか?」

アクア「え?開いてたけど……」

アクア「なんで鍵なんて掛けるの?」

シード「最近、勝手に入って来る奴が多いからな」

シード「安眠できるように鍵掛けて寝てるんだけど、おかしいな……」

アクア「開いてたよ」

シード「いや、でもな…」

アクア「開いてた」

シード「そ、そうか」

アクア「ところでお兄ちゃん」

シード「ん?」

アクア「さっき言ってたよね…勝手に部屋に入って来る人がいるって」

シード「あぁ。毎朝起きたら隣で寝てたり、叩き起こされたりで困ってるんだよな」

アクア「うんうん。酷いことするよね」

アクア「ねえ、お兄ちゃん」

アクア「それって」








アクア「誰?」

食堂

シード「お、今日も美味そうだな」

アクア「えへへ…いっぱい食べてね。お兄ちゃん」

シード「おう。それじゃあいただきまー」

ブリジッタ「お待ち下さい。シードさん」

シード「どうした。ブリジッタ」

ブリジッタ「まだ全員揃っていないようですわ」

シード「ん、そういえばそうだな」

ジォーカー「いないのはパルスとシーナか」

シード「またあいつらか。まあ、待ってればその内来るんじゃないか?」

シード「先に食べてようぜ」

ブリジッタ「いえ、食事は全員が揃ってからする物です」

ルルシャンテ「というわけでシードさん」

シード「……おいおい」

ルルシャンテ「お二人を呼んできて下さい」

シード「はぁ……また俺が行くのか?」

ルルシャンテ「はい。当然です」

ジォーカー「シード」

シード「分かった分かった。行けばいいんだろ」

アクア「………」

ラナ「婿殿……ラナも行きます……」

シード「いいよ。ラナは座ってろ」

ラナ「はう……分かりました……」

シード「じゃあ行ってくるからな。ちゃんと待ってろよ」

ブリジッタ「勿論ですわ」

バタン


ブリジッタ「………さて、シードさんが達を待つ間な私は毒見を………」





アクア「…………」

コンコンッ

シード「おいパルス。いるか?」

ガチャッ

シーナ「パルスに何の用ディスか!この変態!」

シード「うわっ出た……」

シード「ていうかいきなり変態扱いかよ」

パルス「あっ、シード」

パルス「どうしたの?右手でも改ぞ」

シード「改造はしない」

シード「お前らが朝食の時間になっても出てこないから呼びに来たんだよ」

シーナ「朝食?ついにボケたディスか?今はまだ……」

シーナ「おお!外が明るいディス!」

シード「昨日も徹夜か?またなんか怪しい機械でも作ってるんじゃないだろうな」

パルス「ええー、そんなことしないよぉ」

シーナ「全く心外ディス」

シード「普段のお前らを見てたら誰でも疑うと思うぞ」

食堂

シード「まぁ……予想はしていたよ」

アクア「ごめんね…お兄ちゃん」

アクア「ブリジッタさんがまた毒味でほとんど食べちゃって……」

ブリジッタ「申し訳ございません……」

シード「じゃあ残りをくれ。他のみんなはもう取ってあるんだろ?」

ラナ「婿殿……どうぞ……」

シード「おっ、サンキy

シーナ「確保ーーーー!!」

シード「お、おい!」

シーナ「さぁパルス〜いっぱい食べて大きくなるディスよ〜」

パルス「わーい」

シード「………確かパルスって20歳とかじゃなかったか?」

シード「はぁ……腹減ったなぁ」

ヒソカ「お、兄貴!」

シード「ヒソカか。読書中か?」

ヒソカ「そうそう、やっぱり探偵って憧れるなぁ」

ヒソカ「スケボーで駆け回ってズバッと事件を解決!」

ヒソカ「そして逃げる犯人にはボールを後頭部にドカーン!」

シード「それ、何か違うと思うぞ…」

グー……

ヒソカ「お、でっかい音だねー」

シード「結局何も食べられなかったからな」

シード「仕方ないから昼まで我慢するよ」

ヒソカ「でも、もし敵が襲ってきたら、いい作戦も思いつかないんじゃない?」

シード「それも一理あるな」

ヒソカ「でしょ?というわけで、ヒソカちゃんとっておきの非常食を分けてあげよう!」

シード「おお!って、それって蜘蛛とかだろ……」

ヒソカ「あ、分かる?」

シード「前にも聞いたからな」

シード「悪いが遠慮しておく」

ヒソカ「大丈夫大丈夫♪意外と栄養あって美味しいから!」

ヒソカ「ささっ、思い切ってどうぞ!」

グググ

シード「や、やめろ!押し付けるな!」











アクア「ヒソカちゃん」

ヒソカ「ッ!?」ビクッ!!

シード「アクア!」

ヒソカ(け…気配を感じなかった……!)

アクア「ねえ」

アクア「お兄ちゃんに」

アクア「何をしてたのかな?」ニコニコ

ヒソカ(わ…笑ってる……でも、心の奥底では全く笑ってない……そういう目だ!)

ヒソカ「シ…シードがお腹が空いたっていうから……」

ヒソカ「ちょっと悪ふざけを……」

アクア「ふーん…そうなんだ」

ヒソカ「お…怒ってる?」

アクア「え?どうして?」ニコニコ

ヒソカ「い、いや………なんとなく」

ヒソカ(早くこの場から逃げ出したい!今のアクアにはそう思わせる何かがある!)

アクア「ーーーーそうだ」

アクア「ねえ、お兄ちゃん」

シード「ん?どうした」

アクア「さっきはごめんね…私、お兄ちゃんの為にご飯作り直したんだ」

アクア「簡単な物しか用意出来なかったけど」

シード「お、おお!それは助かる!」

アクア「よかった。喜んで貰えて」

アクア「じゃあ……」

アクア「向こうに行って食べよ?」

シード「ああ。というわけでヒソカ。この蜘蛛は……」

シード「……あれ、いないな。いつの間にか部屋に戻ったのか?」

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