九条カレン「クゼハシ先生……なにしてるデスか!?マズイデース!」 (39)

† 警 告 †

*『きん○○モザイク』のSSデス

*(淫夢とかよく知ら)ないデス


【 前スレ 】

猪熊陽子「綾、お前のことが好きだったんだよ!」
猪熊陽子「綾、お前のことが好きだったんだよ!」 - SSまとめ速報
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~ ひ る や す み ~


久世橋「九条さん。何ですか、このDVDは?」

カレン「有名なビデオ作品のDVD版で、とってもエキサイティングな恋愛モノのドラマ!私のオススメー」

カレン「先生もぜひ見てみてクダサイ」

久世橋「そういうことを言っているのではなく、学校に不要な私物も持ち込んでいいのかと聞いているんです」

カレン「それは……HAHAHA」

久世橋「とにかく、これはひとまず預かっておきます。放課後、私のところまで取りに来るように」

カレン「ええー!」

カレン「失礼しマシター……」

ガラッ!ピシャッ!

久世橋(まったく、九条さんには困ったものね)

チラチラ

久世橋(九条さんが好きな恋愛モノ……ですか。いったいどんな……)

久世橋(はっ……いけない、これは生徒の私物よ)

久世橋(勝手に覗くなど言語道断、教育者としてあるまじき行為!)

久世橋(でも……九条さんはぜひ見てくれと言って……だったらちょっとくらいは……)

烏丸「どうしたんですか、久世橋先生?難しい顔をして」

久世橋「あっ、烏丸先生」

烏丸「お茶淹れましたよ。どうぞ」

久世橋「どうも、いただきます」

バァン!(大破)

久世橋「――……というわけでして」

烏丸「なるほど、なるほどー」

久世橋「学生の本分は勉強にあります。すべてがダメとは言いませんが……明らかに不要な私物の持ち込みが横行しては問題ですよね」

久世橋「教育の場にふさわしい風紀を保つためにも、ここは厳しい態度で接しないといけないかと思いまして」

烏丸「そうですか、そうですねー」

烏丸「ネコミミもウサミミも不要な私物ですね……ちゃんと持って帰ります……」

久世橋「あっ、いえ!烏丸先生はいいんです!」

烏丸「久世橋先生のお考えはもっともだと思います」

烏丸「でも、生徒にはそれぞれ物への思い入れがあるでしょうし」

烏丸「そのDVDも、カレンさんにとってはとても大事な物で、肌身離さず持っておきたいのかもしれません」

久世橋「それは……確かに」

烏丸「生徒の気持ちに寄り添って指導してあげるっていうのも、教師として大事なことなんじゃないかしら」

久世橋(確かに……DVDだからといって否応なしに取り上げてしまったけれど)

久世橋(九条さんにとってこのDVDが特別な物なのだとしたら、少しやり過ぎだったかも)

久世橋(よく中身も確かめずに……)

久世橋(そう。やっぱりちゃんと内容をチェックしてから判断すべき)

久世橋「烏丸先生、ご教授ありがとうございます。参考になりました」

烏丸「いえいえ、どういたしまして」

~ ほ う か ご ~


ドンッ(迫真)


穂乃花「あっ……」

カレン「オヤー、誰の肩にぶつかったと思ってるデス?」

穂乃花「ス、スミマセン!」

カレン「どう落とし前をつけてくれるんデスかね?」

穂乃花「ゆ、許してください金髪のお姫様……何でもいたしますから」

カレン「じゃあとりあえず、犬の真似をしてみるデス」

穂乃花「犬の真似をしたら許していただけますか?」

カレン「おう、考えてやるデース」

穂乃花「わん!わん!」

カレン「3回デスよ3回!」

穂乃花「わん!わん!わん!」


陽子「え、何……この状況」

忍「最近流行っているドラマの名シーンを二人で再現しているんだそうです」

陽子「ふーん」

綾「名シーンねえ……」

アリス「二人とも演技が真に迫ってるね」

陽子「アリスもそのドラマ知ってるの?」

アリス「ううん、知らないけど。でも二人の熱意がびんびん伝わってくるよ」

忍「そうですね。何のドラマかは知りませんが、二人とも凄く楽しそうです」

陽子「ってしのも知らないのかよ!」

綾「むしろ知らないほうが純粋でいいと思うわ」

陽子「ん?じゃ綾は知ってるの?」

綾「え、ええ……まあ、多少はね……」

忍「何てドラマなんですか?」

アリス「時代劇かな?」

綾「え、えっと……」

陽子「綾が見るドラマってことは、やっぱラブロマンス系?」

綾「な、何で分かったの!?」

陽子「いやー、だって付き合い長いじゃん、私達。綾の趣味くらい分かるって」

綾「そ、そうっ」

アリス「シノ、ラブロ・マンスって?」

忍「おや、アリス知らないんですか?ラブとロマンスのことですよ」

アリス「ラブと……ああ、love affairのことだね。日本語で言うなら、恋物語!」

陽子「へー、ラブロマンスってフツーに英語だと思ってた」

綾「典型的な日本語英語ね」

アリス「あれ?でも、恋物語ってとても純粋なお話だと思うんだけど……アヤ、知らないほうがいいの?」

綾「え、あ……それは……」

忍「つまり、綾ちゃんは不純な恋愛ドラマが好きということですね」

綾「ふぁっ!?」

陽子「不純な恋愛ってどんなの?」

アリス「教えて、シノ」

忍「それはですねー」

綾「ストップストップ!ちょっとしの!適当なこと言わないで!」


カレン「ほら、こっちにお尻を向けるデース」

穂乃花「わぁん……」


陽子「まだやってたのかあいつら!」


香奈「穂乃花、そろそろ部活行こ……って何やってるの……」

穂乃花「あ、うん。今行くね」

穂乃花「ごめんね、カレンちゃん……続きはまた明日でいい?」

カレン「ノープロブレム。部活ガンバって!ホノカのこと陰で応援してるデス」

穂乃花「うん、私頑張るよっ」

カレン「Bye!」

穂乃花「バイバイ、カレンちゃん」

穂乃花「忍ちゃんもみんなもまたね」

忍「穂乃花ちゃん、さよならです」

綾「また明日ね」

陽子「そろそろ私らも行こっか」

アリス「うん、今日のシノ部の活動も頑張らなきゃね、シノ!」

忍「アリス……!はい、一緒に頑張りましょう!」

カレン「みんなで頑張るデース!」

陽子「まだその設定残ってたのか……」

綾「やっぱり私達も頭数に入ってるのね……」

カレン「おっと!」

アリス「どうしたの、カレン?」

カレン「そうデシタ……ちょっとヤボ用があって、クゼハシ先生のところに寄っていくデス」

陽子「クッシーちゃんとこに?」

カレン「ハイ。きっとすぐ終わると思うので、みんな先に行ってて!」

タタタッ

カレン「先生、職員室にいないみたいデス。どこ行ったデース?」

烏丸「あら、カレンさん。どうしたの?」

カレン「あ、先生!ちょっとクゼハシ先生に呼び出されてて……どこにいるか知りマセンか?」

烏丸「ああ、久世橋先生なら用があって家庭科室に行くって聞いていますよ」

カレン「オウ、そうデスか!行ってみマス!」

タタタッ

烏丸「廊下は走らないようにねー」





ほ ん へ



~ 家 庭 科 室 ~


>アアッー!ハァハァ、イキすぎィ!イクゥ、イクイクゥ……

>ンアッー!

>いいよ、来いよ!胸にかけて!胸に!

>アッー、胸にかけて、アッー!……ファッ!?


ヴヴヴヴヴヴヴヴン

カチッ


久世橋「……」

久世橋(知らなかった……九条さんが……同性愛者だったなんて)

久世橋(私は見てはいけないものを見てしまったのでは……!)

久世橋(と、とにかく、これは早く九条さんに返すことに――)

コンコン

久世橋「!」


「クゼハシ先生ー、中に入ってるデス?」


久世橋「く、九条さんっ」

ガラッ!(迫真)

カレン「失礼するデス」

ピシャッ!(迫真)

カレン「えっと、言われた通りDVD返してもらいに来マシタ……先生?」

久世橋「そ、そう、でしたねっ……!」


ギラリッ


カレン(あ、あれは――野獣の眼光!?)

久世橋(生徒のこんな一面を知ってしまって、いったいどういうふうに接したら!)

カレン(こ、怖いデス……。先生いつも以上に怒ってマス。今にも襲い掛かってくる……食べられるぅ!)

ガクガクブルブル

久世橋(な……九条さんがまるで子猫のように怯えて……。か、可愛いっ)

カレン「ご、ゴメンナシャイ。私が悪かったデス。今後気を付けマスので……」

カレン「うぅ……許してクダサイ……何でもするデス(震え声)」

久世橋(か、かわわっ)

久世橋「ごくり」

久世橋(い、いけない!)

久世橋(生徒に対してこんな感情を抱いては……私達は教師と生徒で!私には九条さんのような趣味は……!)

久世橋「ん?今何でもするって言いましたね?」

久世橋(くぅ!感情とは裏腹に言葉が……!)

カレン「い、言ったデス!」

久世橋「じゃあ、とりあえず……ここのテーブルの上に仰向けになってください」

カレン「こう……デスか?」

久世橋(九条さんが、まるでまな板の上のコイのように……なんて無防備な……)

久世橋(ああっ……もう抑えられない!)

ガバッ

カレン「クゼハシ先生……なにしてるデスか!?マズイデース!」

久世橋「いいでしょう……九条さんっ」

カレン「う、うもうっ」

久世橋「あなたが……あなたが可愛すぎるからイケナイのよっ……」

カレン「ぷ、ぷはっ!せ、先生……ヤメテ……イヤ!イヤデスっ……」

久世橋「本当は……女同士でこういうことされたいと思ってるんでしょ」

カレン「お、思ってない……思ってないデス!」

久世橋「じゃあ、このDVDのこと、どう説明するんですかっ」

カレン「DVD?あっ……(察し)」

カレン「ち、違いマース!私はlesbianじゃないデス!」

久世橋「……え」

カレン「私はタダ日本のfreedomな文化に触れたかっただけで……」

カレン「淫夢はスキデスが……同性愛じゃないんデス」

久世橋「そ、そうなんですか」

久世橋「はっ!ごめんなさい、私ったら!今放しますから――」

ガラッ

アリス「カレン、ここにいるの?あんまり来るのが遅いから気になって戻って来ちゃった……よ……」

忍「たぶん家庭科室にいるはずだと、烏丸先生から聞いたのですが。おや?」


久世橋「」

~ よ く じ つ ~


陽子「おっはよー」

忍「おはようございます、陽子ちゃん、綾ちゃん」

綾「今日は遅かったわね、もう時間ぎりぎりよ」

忍「すみません、つい二度寝をしてしまって」

アリス「ごめんねシノ。わたしがちゃんとシノを起こせばよかったのに……わたしまで二度寝しちゃって」

忍「いいんですよアリス。誰にだって失敗はあるものです。次から気を付けましょう」

アリス「ありがとう、シノ」

陽子「おーい、自分のこと棚に上げてないかー」

綾「いいから早く行きましょう、遅刻するわ」

陽子「あ、そういやカレンは?いつもならもう来てるのに」

忍「ああ、カレンなら。今日はちょっと早めに学校に行くって、昨日電話がありましたよ」

~ が っ こ う ~


久世橋「はあ……」

久世橋(昨日は何とか、あの場はごまかすことはできたけれど……)

久世橋(生徒に対してあんな行為に及んでしまうなんて……教育者失格……一歩間違えば懲戒解雇不可避)

久世橋(九条さんに深刻なトラウマを植え付けてしまった……)

久世橋(私はなんてことを……)


カレン「クーゼハシ先生っ」

久世橋「九条さん!?」

カレン「オハヨウゴジャイマス!」

久世橋「お、おはようございます」

カレン「……」

久世橋「……」

久世橋「あの、九条さん……昨日は」

カレン「ドンマイ、デース」

久世橋「え……?」

カレン「昨日の先生は、確かにかなり怖かったデス。でも」

カレン「先生は、私のこと『可愛い』っていってくれマシタ。私とても嬉しかったデス」

カレン「昨日はいきなりだったので、ちょっとびっくりしマシタケド……」

カレン「私、ホントは優しいクゼハシ先生のコト、大好きデス」

カレン「だから、これからもヨロシクお願いシマス!」

久世橋「九条さん……」

カレン「それでは、また後ほどー!」

タタタッ

久世橋「……はあ」

久世橋(生徒の気持ちに寄り添うって、難しいことね)

久世橋(でも、これからも頑張ろう――可愛いみんなのために)




久世橋「九条さん、廊下は走らないように!」




                                   (おしまい)





*このSSはフィクションであり、登場する実在の人物・ホモビ・まんがタイムKMRとは一切関係ありません。




某SS見たらナニか書きたくなった。後悔はしていない(語録無視)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年01月19日 (火) 20:23:58   ID: K08DzMAJ

二人は幸せなキスをして終了。

2 :  SS好きの774さん   2016年05月08日 (日) 21:27:44   ID: 6ZSI7_1I

臭いので-114514点です。

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