【ワールド】ボーダーの恋愛事情 ?【トリガー】 (999)

主に遊真と迅さんが活躍(?)するSSです?
カップリング要素とかキャラ崩壊とか独自解釈ありますが、?
基本的にギャグメインなのでよろしくお願いします。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449920651

あれ、文字化けしてる(驚愕)
これ立て直した方がいいんですかね

恋愛だけ書いてる訳じゃないんで「?」が付いてても逆に良いかなとも思うんですが……

遅れてすいません!
また少ないけど少し投下しますねー



ザワザワ…


修「えーっと……ぼくたちは1号車らしい」キョロキョロ

遊真「あのバスだな」

千佳「じゃあ乗ろっか」

修「……あ」

遊真「どーしたオサム」

修「いや、大した事じゃない。二人とも先に乗っててくれ」

千佳「うん。分かった」

遊真(≡3≡)?






修「……」スタスタ



修「……おはよう。木虎」ポン

木虎「!?」ビクッ

修「!?」ビクッ

木虎「お、おはよう…………って、なんであなたも驚いてるのよ」

修「いや、だって木虎の反応が……」

木虎「急に肩掴まれたら誰でも驚くでしょ。普通に呼びなさい」

修「すまない。周りが結構騒がしいから聞こえないかもしれないと思って」

木虎「……まぁいいわ、他の人にはしないようにしなさいね。特に女性には」

修「?? ……あぁ」






木虎「――で、なんの用かしら」

修「え?」

木虎「……え?」

修「あ、そうか……」

木虎「何を一人で納得してるのよ」

修「いや……ごめん。用は無かったんだ」

木虎「は?」

修「ただ、木虎を見かけたから声掛けたいなと思って……」

木虎(なっ……! 何よそれどういう意味!?)

修「すまない。やっぱり迷惑だったか?」

木虎「……そ、それくらい別に構わないわ」






木虎「気にしすぎなのよ。……ただ、他の人はどう思うか分からないから気をつけるべきね」

修「あぁ」

木虎「特に他の女性には」

修「そうか……そうだな。じゃあまた後で」

木虎「えぇ」



木虎「……」



木虎「……」



木虎「……」







木虎「……な、なに見てるんですか」


綾辻「別に~~?」ニコニコ






【バス】



太刀川「迅! 着いたらランク戦すっぞ!」

迅「向こうにそんな設備ないよ」

太刀川「なにっ」

緑川「でも換装はできるでしょ」

迅「いや換装もしちゃダメだぞ?」



米屋「ヒャッハー!! 上がりだァー!!」

出水「ちょっと待て! てめー今ウノって言ってなかったろ!」

柚宇「私も上がり~~♪」

古寺「すみません、おれも……」




遊真「……これがバスというものか」

千佳「そういえば遊真くん乗るの初めてだったね」






修「……」ソワソワ

迅「ようどーしたメガネくん」

修「迅さん…」

迅「隣いい?」

修「あっはい」

迅「まだ本部が心配なのか?」

修「……まぁ、少しだけ……」

迅「大丈夫だって言ってるだろ?」

遊真「オサムは相変わらず心配性だな。迅さんが言ってるんだから平気でしょ」

迅「そうそう」キラーン






修「……そう、ですよね」

迅「まぁぶっちゃけると乱星国家が2、3ほど攻めてきそうなんだけどな」

修「え」

遊真「それでも問題ないんでしょ?」

迅「あぁ。忍田さんも冬島さんもレイジさん達もいるしA級が3隊、B級も半分以上残ってるしな」

修「……」

迅「さらにぶっちゃけると天羽が大暴れしそうだから全くの無問題だ」

遊真「あぁ、前に迅さんが言ってた黒トリガーの」

迅「だから楽しめよメガネくん。色々な事があるだろうからな」

修「? ……は、はい」






【バス・②】



嵐山「……しかし賢もツイてないな。風邪引くなんて」

綾辻「そうですね」

時枝「お土産買って帰りましょうか」



熊谷「……玲、体調はどう?」

那須「問題ないわ」



那須「……」チラッ



木虎「?」

木虎「……」ペコッ






【旅館】



東「……よし、じゃあそれぞれ荷物を置いて自由時間だ」



「「「「はーい!!」」」」



諏訪「この面子をすげぇナチュラルに纏めたぞあの人」

堤「遠足みたいになってますね」



緑川「遊真せんぱーい! 探険しよーよ! 探険!」

遊真「おっ。いいね」≡3≡



修「元気だな……」

千佳「そうだね」フフッ



とりあえず一旦ここまでにしときますね

今回もネタ提供していただけるとありがたいんですが、旅館内でできそうな事に限られるんでご了承お願いします!

しかしあれやな、今週のワートリ見てると迅が乱星国家が攻めてきそうな時に慰安旅行に行かせるような人間には見えないよなあ
乱星国家云々は無しで良かったような気がする

>>35
特に深い意味は無かったんです……さーせん……


4、5レスほどですが投下しますね




米屋「おーいメガネボーイ」

修「あ……どうも」

出水「メガネくん部屋決めたか?」

修「いえ、ぼくも空閑もまだです」

出水「じゃあおれ達んとこ来りゃいーじゃん。でけー部屋占領したからよ」

修(占領……)

米屋「他の奴らも大勢いっけど気にしねーで皆でワイワイやろうぜ」

修「……分かりました。空閑にも伝えときます」






【部屋】


ガヤガヤ


修(……)キョロキョロ


修(米屋先輩と出水先輩、あとは嵐山隊と三輪隊と風間隊の人たちか)キョロキョロ


修(空閑と緑川はまだ戻ってないし……仕方ない。ぼくだけで入ろう)



時枝「三雲くん、もう温泉入るの?」

修「はい。そのつもりですけど……」

時枝「じゃあオレも行こうかな。嵐山さんはどうしますか?」

嵐山「今のうちなら空いてそうだし、おれも入ろう」






嵐山「本部長いわく露天風呂が絶景らしい」

修「そうなんですか……」



ガララッ…



那須「…あっ」バッタリ

熊谷「あれ、三雲くんだ」

修「あ、どうも……」

那須「こんにちは」ペコッ

嵐山「おう」

時枝「お疲れ様です」ペコッ

那須「ここの部屋だったのね」

修「はい」






修「先輩方の部屋はどちらなんですか?」

那須「えっ」



時枝(女性陣の部屋をあっさりと聞き出そうとしてますね……他意は全くないんでしょうけど)

嵐山(やるなぁ三雲くん)



熊谷「なになに? 夜這いでもするつもり?」

修「な……! そ、そんなつもりは……!」

熊谷「冗談だよ冗談。いやー玲の言う通り三雲くんは反応が面白くてからかい甲斐があるわー」



修(……那須先輩……)チラッ


那須「?」ニコッ


修(うっ……お、怒るに怒れない……)






那須「……それじゃ、また後でお話ししましょう」

修「あ、はい」

熊谷「じゃあ失礼します」

嵐山「あぁ」

時枝「お疲れ様です」



シーン……



修「……」


嵐山「三雲くん」


修「はい?」


嵐山「……すごいな」


修「え……? な、なにがですか?」


時枝(やっぱり素だったんだ……)



生身の三輪先輩なんて遊真の強印ワンパンで余裕余裕(テキトー)

毎度少なくてごめんなさい。投下しますね




【温泉】



修(あれ? もう誰か入ってるのか……?)



ガララッ…



二宮「……」サッ


修(に、二宮さん……!)


二宮「……さっさと閉めろ。外気が入るだろう」


修「あっはい。すみません……」ガララッ




修(……今、湯船にアヒルの玩具が浮かんでたような……気のせいか?)



二宮「何を見てる」ギロッ

修「い、いえ! なんでもないです!」






時枝「……あれ?」

嵐山「早いですね二宮さん。一番乗りですか」

二宮「……部屋に居ても騒がしいだけだからな」

嵐山「ははは。でもたまにはこういうのも良いんじゃないですか?」

二宮「まぁ温泉自体は嫌いじゃないが」

修「……」




修(……そ、それよりさっきのアヒルはなんだったんだ……?)チラッ

修(見間違えじゃないはずだけど……)チラチラッ



二宮「なにか用か? 三雲」ギロッ

修「」






【部屋・②】



荒船「おいカゲ、温泉行かねーか?」

影浦「今忙しい」

荒船「寝てるだけじゃねーか」


影浦「寝るのに忙しいんだよ」ゴローン

光「……」ゴローン



ユズル「……ていうかなんでヒカリもいるの」

北添(ここ男部屋なんだけどなー)






【食堂】



来馬「いやーいいお湯だったね」

太一「そーっすね!」

来馬「また後で入ろうか」

村上「はい」


今「……あ、みんな」


太一「今先輩もお昼食べに来たんすか?」

今「ううん、ちょっと飲み物を買いに……」

来馬「もう露天風呂は入った?」

今「はい。いい景色でした」






来馬(それにしても……)チラッ


今「……」←浴衣姿


来馬「……今ちゃん浴衣似合うなぁ」

今「えっ?」

太一「そーっすね!」

今「え、えぇっ? そ、そうですか……?」




来馬「うん、もちろんだよ。……ね? 鋼」チラッ

太一「そーっすよね、先輩!」チラッ



村上「?」






来馬(ほら! 言ってあげて!)

太一(先輩!)

村上(……)



村上(……)





村上「 ……かわいい 」ボソッ

今「!?」




太一(あっ……(察し))

来馬(また何か変なの予習しちゃったんだね……)



一旦中断……
明日あたりに来れたらまた来ます

久し振りに遊真が黒トリガーで闘うところ見たいなぁ

ゆっくり投下していきますね




【旅館・②】



遊真「なかなか広いな」

緑川「そーだね。……あ、テニスコートあるんだ」

遊真「テニスコート?」

緑川「うん。ほら、太刀川さんたちいるよ」

遊真「ほう…」

緑川「行ってみよっか!」

遊真「よし」



迅vs太刀川

>>89
迅さんは不吉な事が起きないようちゃんと見回りしてます(多分)




【テニスコート】



出水「……太刀川さんってテニスやったことあるんすか?」

太刀川「いや、ないが理屈は分かるぞ」

出水「唯我は?」

唯我「もちろんできます! 別荘に4面ほどありますが――」

出水「あーもういいや。よく分かった」

唯我「」




米屋「おーい、そろそろ始めんぞー」

奈良坂「……」






古寺「えっと、じゃあ始めましょう」←得点係



米屋「サーブは任せたぜ奈良坂。外すなよ」

奈良坂「当然だ」スッ…


出水「来ますよ」

太刀川「あぁ―――



スパアァァァァァァァン!!



出水「えっ」

太刀川「えっ」



古寺「15-0です」



出水「」

太刀川「」






米屋「っしゃ! ナイス!」

奈良坂「……」



出水「……」

太刀川「……」

出水「たちかわさん」

太刀川「どうした」

出水「はやすぎないすか」

太刀川「はやいな」






奈良坂「……」スッ…



出水「2球目来ますよ」

太刀川「おう」



スパアァァァァァァァン!!



古寺「30-0です」



出水「……」

太刀川「……」

出水「むり?」

太刀川「むり」ウン






【テニスコート・②】



遊真「ほうほうコレがテニスというやつか」

緑川「遊真先輩も初めてなの?」

遊真「うむ」

緑川「隣のコート借りてやってみよっか」

遊真「そうしよう」

緑川「よねやんせんぱーい! 隣借りるねー!」


米屋「おーう」




太刀川(……おい出水)チラッ

出水(了解)






出水(――よっしゃ隙だらけだぜ!!)パシッ

米屋「あ、てめっ!」



奈良坂「……無駄だ」スッ…



スパアァァァァァァァン!!



古寺「40-0です」


米屋「ナイス奈良坂!」

奈良坂「当然だ」




出水(なきたい)






米屋「おいおい1ゲームくらい取ってくれよなー」

出水「くそ……! 太刀川さん、もう一丁いいサーブ頼んます」

太刀川「まかせろ」





太刀川「――太刀川ホームラン!!」ドゴォ


出水「えっ」




古寺「ア、アウト……ゲームセットです……」

古寺(ボールが彼方へ飛んでいった……)



太刀川「惜しかったな……」チッ

出水「あんた何やってんすか!?」


米屋「オレらの圧勝かー」

奈良坂「当然だ」






出水 「……こうなりゃ次はバスケで勝負だ」

米屋「は?」

出水「おい、空閑と緑川! ちょっと手ぇ貸してくれ!」


遊真「ん?」

緑川「バスケやんの? いーねいーね!」


出水「こっちはおれと太刀川さん、こいつら二人と……あとしぶしぶ唯我を加えて5人だ」



米屋「あっ、汚ねーぞ弾バカ! すばしっこそーなの取りやがって!」

出水「早い者勝ちだ」

米屋「くそ……どうする奈良坂」

奈良坂「……悪いが俺はもう戻る。東さんと迅さんに呼ばれてるからな」

米屋「」






出水「どうする? 不戦敗か?」

米屋「くそ……ちょっと待ってろ! 面子集めてくる!」

出水「はっはっは、そう簡単に集まるかよ」



~中略~



ザッ…


風間「……」

北添「へぇ、テニスコートまであるんだ」

歌川「やたら広いですね」

熊谷(バスケか。久し振りだなー)




出水「」






風間「……基本はハーフコートオフェンスでいく。奴らは恐らくゾーンだろう。俺がペネトレイトで奴らのディフェンスを引き寄せてパスを出す」

風間「歌川、熊谷」

歌川「はい」

熊谷「はい」

風間「お前らは隙を見つけたらすぐ外角シュートを狙え。外れる事は気にするな」

風間「こぼれ玉は俺と米屋と北添が必ず押さえる」

米屋「うす」

北添「了解!」

風間「こちらのディフェンスに関しては―――」





出水(ガチ勢じゃないですかやだー!!)






【十五分後】



チーム槍 35-18 チーム弾



出水「」



米屋「いえーい!」パーン

歌川「よし!」パーン

北添「圧勝だね」

熊谷(ふー……いい汗かいたな)



緑川「くっそー! グラスホッパーさえ使えれば……!」

遊真「日本のスポーツは難しいな」≡3≡






太刀川「意義あり!」

唯我「意義あり!」

米屋「どーぞ」

太刀川「そりゃお前らが勝つに決まってるぞ!」

唯我「その通りだ!」

風間「開始三分でファールアウトした奴が何を言ってる」

太刀川「だってそっち観客もマネージャーもいるだろ! 不公平だ!」

唯我「そうだそうだ!」



三上「あはは……」←マネージャー

光「いいぞーゾエ!」←観客

那須「くまちゃんナイスファイトー」←観客

茜「先輩カッコいいです!」←観客






風間「だったらお前らも呼べばいいだろう」

太刀川「そうする! ……出水!」

出水「はい」

太刀川「国近を呼べ!」

出水「柚宇さんなら着いてソッコーでゲーセンに籠ってます」

太刀川「……じゃあ空閑!」

遊真「ほい」

太刀川「宇佐美を呼べ!」

遊真「いや、支部に残ってるけど」

太刀川「……」



中途半端だけど今日はこの辺で。

風間さん→すっげー速そう
よねやん→見るからに運動神経良さそう
歌川・くまちゃん→公式でスポーツ万能
ゾエさん→走って踊れる

強い(確信)

4、5レスくらいで少ないけど投下していきますねー




【娯楽室】



諏訪「リーチだ!くらいやがれ!」


東「ロン」


諏訪「リーチだ!」


堤「あ、ロンです」


諏訪「リーチ!!」


小佐野「ロ~~ン」




諏訪(なきたい)






東「……ロン。国士無双だ」

諏訪「」

堤(うわぁ……)

小佐野「すわさんよわーい」


東「さてと、俺はここら辺でお暇するよ」


諏訪「勝ち逃げなんてずりーぞ東さん」

堤「え?もう行っちゃうんですか?」

小佐野「面子足りなくなっちゃうよ~」


東「ちょっとやる事があるんだ。悪いな、また相手してやるから」





【ゲーセン】


柚宇「~~♪♪」


ズガガガガガガ…


日佐人(つ、強すぎる……!)

半崎(ノーダメで完封とかダルい……)



当真「……人間の指ってあんな速く動くんだな」

出穂「パネぇっすね」




穂刈「ゲームだと上手くいかないな。大違いだ、実戦とは」

荒船「このレトロさがいいんじゃねーか。もう一回やるぞ」






【温泉・②】



米屋「いや~~いい汗かいたぜ!」

出水「生身は疲れんなぁ」

遊真「ふむ、これが温泉か……」

緑川「遊真先輩、そういえば三雲先輩は?」

遊真「オサムはもう入ったらしい」

緑川「そうなんだ」



ガララッ…






犬飼「おっ」

辻「……」


米屋「うっす。二宮さんはいないんすか?」

犬飼「あぁ、さっき入ったってさ」

米屋「ほーん」



村上「よう。空閑、緑川」

来馬「久し振りだね」


遊真「どうもどうも」

緑川「どうもどうも」






犬飼「……そういえば面白い情報があるんだけど、聞きたい?」


米屋「えっ」ガバッ

出水「なんすかなんすか?」ガバッ

緑川「聞きたい!」ガバッ


犬飼「見ての通りこの仕切りの向こうは女湯な訳じゃない?」


米屋「……そうっすね」


犬飼「で、向こうの会話を聞いた感じ、今綾辻ちゃんと那須ちゃんと月見さんがいるっぽいんだよね」


米屋「ボーダーのBIG3が……!?」

出水「って事は……」


犬飼「やるしかないじゃん?」






遊真(やるって何を?)

村上(あー……空閑は知らないままでいい)


来馬「……や、止めといた方がいいと思うよ?」

米屋「何言ってんすか!」



犬飼「無理強いはしないよ。乗る奴は手を重ねて」スッ

米屋「オレは着いてきます」スッ

出水「乗りかかった船だしな」スッ

緑川「じゃーオレも!」スッ



遊真(おれも重ねた方がいいの?)

村上(いや、やめとけ)



犬飼「辻ちゃんはいいの?」

辻「……べ、別に……」

犬飼「ウブだなー」



戦が始まる(確信)

少ないけどここら辺で終わりますね

太刀川さんはガトリン隊長にぶった斬られる予定なんだろうか

それじゃ投下していきますね




【温泉・③】



綾辻「雪が積もってたらもっといい景色だったのになぁ」

那須「そうかもね」フフッ

月見「……」



熊谷(あの一角、放ってるオーラが違いすぎて近寄れない)

小夜子(同感……)

茜(私も同感です)









米屋『……こちら米屋、目標確認』






出水『こちら出水、南西部で待機中』

緑川『こちら緑川。北東部で同じく待機中』



犬飼『OK。全員見えてるよ』



米屋『つーかこれ湯気で殆ど見えねーぞ』

出水『メテオラの爆風で散らすか?』

緑川『いずみん先輩それ100%バレちゃうよね』

米屋『あーあ、菊地原の耳借りてーなぁ』

出水『濁り湯だから湯船ん中にいられると全然見えねーしな』






犬飼『……じゃあ狙うのは湯船から上がったところにしようか。おれも配置につくよ』


米屋『うっす』

出水『はいはーい』

緑川『りょーかい』


犬飼『那須ちゃんの遠距離反撃も考慮してシールドは張っとこうか。鳥籠喰らったら堪んないでしょ?』


米屋『あー、アレかぁ』

出水『そっすね。片手はフリーにしときます』

緑川『りょーかい。なんだか楽しくなってきた!』






遊真「やるっていうのは覗きのことか……」

村上「空閑は真似しちゃダメだぞ」

遊真「ふむ」

来馬「と、止めないとまずいよね……?」

村上「大丈夫ですよ」

来馬「え?」



ピカッ…



犬飼(ん? 今遠くで何か光ったような――)




ボッ!!



犬飼(!!)






米屋『!』

出水『えっ』

緑川『犬飼先輩!?』



犬飼(撃たれた!? どこからだ……!?)



出水『こちら出水、向こうの山の展望台みてーなところからの射撃を確認した』

米屋『うっそマジで!? 誰だよ!』

緑川『あんな遠いのに!?』



犬飼「あーあ、つくづくアイビスには良い思い出がないなぁ」ピシッ…


『戦闘体  活動限界』







【展望台】



摩子『――命中しました。東さん』



東「もう一度マップを送ってくれ。……恐らく他の奴らは身を潜めるだろう。位置を洗い直す」


東「換装が解けた犬飼の反応はマークしておいてくれ。流石に生身に当てるのは良くないからな」



摩子『了解!』




東(……全く。あいつら一体何をやってるんだ……)ハァ…






【温泉・④】



出水『ちょっ、どうすんだよこれ!』

米屋『オレらだけでやるしかねーよな』

緑川『でもあの威力じゃフルガードでも間に合わなくない?』





綾辻「……でね、その時じゅ……コホン、嵐山さんが――」

那須「そうなんだ」フフッ

月見「……」





米屋『肝心の3人はまだ湯船だしよー』

出水『撤退が良さそうだな』






犬飼「……いや、ちょい待って」



米屋『!』

出水『無事っすか?』



犬飼「問題ないよ。……ただ、見たところ湯船に入ってる御三家は確かに無理そうだ」

犬飼「標的を変えるべきだね。湯船に浸かってない子たちを狙おうか」



出水『なるほど』

米屋『OKOK、那須隊の3人ってことね』



犬飼「撮りにいこう。浮いた駒だ」



緑川『りょーかい!』






米屋『こっちも3人、あっちも3人なら担当決めとくか?』

緑川『いいね! おれも1対1の方が好きだし』

出水『おれの角度からだと熊谷が狙いやすいな』

緑川『おれからは志岐先輩? かなぁ』

米屋『じゃあオレは日浦だな』

出水『OK』

緑川『了解!』

米屋『よっしゃーやるぞおめーr



ボッ!



米屋『』ピシッ…



出水『えっ』

緑川『あ……』






米屋『……な、ん…だ…と……』パキパキ…



『戦闘体  活動限界』



犬飼「!」

緑川『よねやんせんぱ―――い!!』

出水『だ、誰だ!? さっきの奴か!?』



犬飼(今のはイーグレットだった。でも米屋には射線が通ってなかった筈だけど……)


米屋「ちくしょーやっぱダメか。まさか跳弾でヘッドショットしてくっとはなー」


犬飼「え?」


米屋「いや、多分打ったのあいつかなーって」







【展望台・②】



摩子『――命中よ。奈良坂くん』



奈良坂「……」





奈良坂(……悪く思うなよ、陽介)



今日はこの辺で。
東さんは覗きなんてしません(憤怒)

この熱い柚宇さん推し
可愛くておっぱい大きいからね、仕方ないね

幕間的な迅さんと嵐山さんを3レスほど投下します




【旅館・③】



迅「……」フー


嵐山「よう。どうした? 溜め息なんてついて」

迅「ん? ……ちょっとな」

嵐山「……まさか何か視えてるのか?」

迅「あぁ。そりゃ何十人と顔合わせてるし」

嵐山「やばそうな感じか?」

迅「あ、いや、そういう感じは全くないんだけど」

嵐山「?」






迅「……温泉旅行って環境下だと結構そういう関係が発展しやすいだろ?」

嵐山「そういう関係?」

迅「あぁ。いわゆるカップルがな」

嵐山「そ、そうなのか……」

迅「で、こんだけいりゃ片やラブラブだったり片や険悪になったり色々ある訳だ」

嵐山「あぁ」

迅「それが全部視えるとしんどいです。しかも悪そうな場合は放っておく訳にもいかないし」

嵐山「あっ……(察し)」






嵐山「…………」


嵐山「……あ、そ、そうだ! そういえば充と約束があったんだ!(棒)」ガタッ

迅「……」

嵐山「……」

迅「……」

嵐山「す、すまない……」

迅「いや、いいよ」

嵐山「ただ……おれに手伝える事があれば言ってくれ」

迅「嵐山は男前だねー」ハハハ

嵐山「おれは本気だ」






迅「……ありがとな。ヤバくなったら頼むぜ」

嵐山「あぁ」

迅「さーて、じゃあそろそろ行きますか」スタスタ



嵐山「――迅!」



迅「ん?」

嵐山「おれがこんな事を言うのは無責任かもしれないが……無理はするなよ。せっかくの慰安旅行なんだ」

迅「……」






迅「……お前こそあまり無理するなよ。腰にくるぞ」ニヤニヤ

嵐山「え?」

迅「じゃあまた後でなー」



少なくてすみません。この辺にしときます

クリスマスなので千佳ちゃん、木虎、那須さんでそれぞれ番外編というかif的なのを書ければ書きますね

メガネ、告白する

友達以上恋人未満の設定なので最初から仲良しです。ご了承を……




【木虎の場合】



修「……なぁ、木虎」

木虎「何?」

修「今日は月が綺麗だな」

木虎「……は?」

修(……)

木虎「……」







木虎「私、死んでもいいわ」

修(……!)






木虎「……って返せば満足かしら?」

修「えっ」

木虎「生憎だけどそういうまどろっこしいのは好きじゃないの」

修「な……!」

木虎「どういうつもりで言ったのかは分からないけど、あなたにそんな台詞は似合わないわ」

修(うっ……)

木虎「だから―――」






木虎「――もっと単刀直入に言いなさい」ズイッ

修「」






木虎「どうしたの?」

修「いや、えっと……その……」

木虎「早く言いなさい」ズイッ

修「ちょっ……木虎、近い……」

木虎「早く言いなさい」ズイッ

修「わ、分かった! 分かったよ! 好きだ!」

木虎「……」

修「木虎の事が……好きだ」

木虎「……」






修「こ、これでいいか?」

木虎「………………ギリギリ及第点ってところね。本当にギリギリだけど」

修「はは……」

木虎「……」

修「……木虎」

木虎「何よ」

修「好きだ」

木虎「……!!」ビクッ






修「……」ジーッ

木虎「な、なに見てるのよ!」

修「好きだ」

木虎「!!」ガターン

修「好きだ」

木虎「わ、分かったわ。分かったからもう止めなさい。私の負けでいいから」

修「……」ニコニコ

木虎「わ、笑うな!」

修「ごめん。木虎が可愛くて」

木虎「……あなた後で覚えてなさいよ……」



このあと滅茶苦茶(ry




【那須さんの場合】



修「玲さん、身体は大丈夫ですか? 寒くないですか?」

那須「うん。平気」

修「……そうですか」

那須「心配性は変わらずね」クスッ

修「はは……」



修「……それにしても……」チラッ





修「今日は月が綺麗ですね」

那須「……」






那須「……そうね。すごく綺麗だわ」

修(……)

那須「あなたと一緒だからかしら」

修(……!)ドキッ

那須「修くんはどう思う?」

修「いやあのぼくはその……」アタフタ

那須「……ふふっ」

修「か、からかわないで下さい……」

那須「私は本気よ?」






那須「ん……」モゾッ

修「どうかしましたか?」

那須「……やっぱり少し寒いかも」

修「大丈夫ですか? ぼくの上着で良ければ着て下さい」

那須「……」ジーッ

修「……」

那須「……」ジーッ

修「……」

那須「……」ジーッ

修(うっ……)




修「わ、分かりました。どうぞ」

那須「失礼します」ギュッ






那須「……暖かいわ」

修「そう、ですね」

那須「……」

修「……」

那須「……」

修「あの、先輩……さっきのなんですが……」

那須「呼び方、戻ってるわよ」

修「……す、すみません、玲さん」

那須「はい」ニコッ






修「……ぼくも、好きな人と―――玲さんと見る月が一番綺麗だと思います」

那須「!」

修「え? ど、どうかしましたか……?」

那須「……ううん、違うの。少しびっくりして……」

修(……)

那須「でも…それ以上に嬉しいわ。ありがとう」

修「い、いえ。こちらこそ」





那須「……きっとこれからはもっと綺麗な月が見られるのね」ニコッ

修「ど、努力します……」



このあと滅茶苦茶(ry




【千佳ちゃんの場合】



修「……綺麗だな」

千佳「ふぇっ!?」ビクッ

修「月」

千佳「……えっ、月?」

修「あぁ。今夜の満月はすごく綺麗だ」

千佳「あ、うん……そうだね……」

修(……)






千佳(び、びっくりしたぁ……急に綺麗だなんて言うから転びそうになっちゃった……)

千佳(……そうだよね、月のことに決まってるよね)


修「……千佳」

千佳「な、なに?」

修「今日は…月が綺麗だな」

千佳(!)ドキッ



千佳(こ、これってもしかして……あの……)



千佳(……)






修「こんなに綺麗な満月は久し振りだ」

千佳「そう…かもね」

修「あぁ」

千佳「でも……」

修「?」



千佳「気付けなかっただけで、前からずっと月は綺麗だったよ」


修(な……!)






修「ち、千佳」

千佳「……」モジモジ

修「それって……」

千佳「な、なんだか恥ずかしいね……///」

修「はは……そうだな」

千佳「修くん」

修「ん?」



千佳「……手、繋がない?」

修「……あぁ」


このあと滅茶苦茶(ry

以上で終了です
次回から>>197からの続きを書きますね


荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450628050/)


>>1を守りたい信者君が取った行動
障害者は構って欲しいそうです
障害者は構って欲しいそうです - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451265659/)

また少しずつ投下していきますねー




【旅館・④】



加賀美「こっちは問題ないです」

今「そうだね」

迅「了解了解。協力どうもね」





迅(……色々と視えてるけど特に大した問題は無さそうだな)スタスタ


迅(取りあえずは一安心だ。おれも温泉行こっかね)スタスタ


迅(……おっ?)ピタッ




熊谷「……」スタスタ




迅(い~いところに熊谷ちゃんがいた)ニッ






熊谷「……ったく……なに…ってるんだ……しは……」ブツブツ

熊谷「…やく……な…いと……」ブツブツ



迅(なんだか焦ってるみたいだけど……まぁそんなことより相変わらず良いおしりしてるなぁ)ウンウン

迅(こりゃ触らないと逆に失礼だよな。よーし……)


迅「よう熊谷ちゃ―――





迅(―――ん!?)ピタッ





迅(……)



迅(……)



迅(は、穿いてない……だと……)






迅(……危ない危ない。視といて良かった……)フゥ…



熊谷「あっ、じ、迅さん……!!」

迅「おっす熊谷ちゃn



熊谷「――あ、あの! 今は勘弁してもらっていいですか!?」

迅「えっ」

熊谷「今は……なんというか……ちょっと色々とアレなんです」

迅「いや、おれはただ……」

熊谷「その……今触られると困るというか……忘れてたというか……」

迅「いや、だからただ挨拶を……」

熊谷「と、とにかく今はやめて下さい……!」



迅「 (´・ε・`) 」






【旅館・⑤】



米屋「……」←正座中

犬飼「……」←正座中


古寺「よ、米屋先輩と犬飼先輩……?」


米屋「……よう……」


古寺「ど、どうしたんですか? 正座って…お二人とも何かしたんですか?」


犬飼「いやいや、おれらはただ男の夢を果たそうとしただけなんだ」

米屋「その通り」


古寺「夢……?」






三輪「……東さんから聞いたぞ、陽介」

米屋「げっ……秀次……」

三輪「少し頭を冷やせ」

米屋「ちょ、ちょっと待て! ホントは出水も緑川も共犯なんだぜ!?」

三輪「は?(威圧)」

米屋「サーセン…」

三輪「行くぞ、古寺」

古寺「あっはい」



犬飼(お宅のとこの隊長さんも相変わらず怖いね)

米屋(いつもあんなんっすよ……)






【旅館・⑥】



修「二人とも露天風呂には入ったのか?」スタスタ

出穂「っす」テクテク

千佳「良い景色だったね」テクテク

修「そうだな。ぼくも後でまた入ろう」



ユズル「……あ」バッタリ



千佳「あっ」

出穂「ありゃ? ユズルじゃん」






修「あ、影浦隊の」

ユズル「絵馬ユズル…… です」

修「ぼくは三雲修だ。改めてよろしく」



出穂「ユズル一人なの?」

ユズル「部屋の人みんな出払っちゃったからオレも……と思って」

出穂「ほーん。そういやもう露天行った?」

ユズル「いや、まだだけど」

千佳「すっごく綺麗だよ。後で行ってみなよ」

ユズル「…………ん、まぁ、考えとくよ」

出穂「いやマジ行かないと損だって」






ユズル「……雨取さんたちはもう入ったんだ」

千佳「うん」

ユズル「……」ジッ

千佳「?」


ユズル(雨取さんの浴衣姿かわいいな……)


出穂「どうしたどうした? うちらの浴衣姿に見惚れた?」


ユズル「そ、そんなんじゃないから」






修(……仲良いんだな。ぼくはその辺で時間潰してよう)フッ






【旅館・⑦】



出水(あー腹減った。そろそろ飯食おう)スタスタ

出水(太刀川さんも唯我も戻ってねーか。三輪たちもいねーし……一人で食うか)スタスタ




柚宇「――やぁやぁ」ニュッ

出水「あれ、どしたの柚宇さん?」

柚宇「ご飯食べた?」

出水「いや、まだだけど」

柚宇「じゃあ一緒に食べようよ~」






出水「え? いいの?」

柚宇「へっ?」

出水「だって他の女子だっているのに……」

柚宇「いいのいいの。気にしない」

出水「……もしかしておれの事ずっと待っててくれてた?」

柚宇「ずっとって程でもないけどね~」

出水「……ごめん」

柚宇「ん~ん、問題ないよ」

出水「……いや、そうじゃなくてさ」

柚宇「え?」






出水「あーもうホントにバカだ。何やってんだおれは」

柚宇「?」

出水「さっきまでのおれを蜂の巣にしてやりたいぜ……」

柚宇「??」

出水「ごめん。マジでごめん柚宇さん」

柚宇「よく分からないけど許すよ~?」

出水「なんであんなしょーもない事を……」ブツブツ

柚宇「???」



今日はこの辺で。
可能なら明日も来ますねー

そろそろ恋愛的なパートに入りたい……(願望)

あけおめ!
投下していきますねー




【旅館・⑧】



修(……けっこう広いんだな……)スタスタ

修(飲み物でも買うか)



木虎「三雲くん」

修「木虎…」

木虎「……一人なんて珍しいわね」

修「そ、そうか?」

木虎「空閑くんと雨取さんは?」

修「千佳はさっきまで一緒だったけど空閑は知らないな」






木虎「空閑くんならさっき見掛けたわ。緑川くんと一緒だったけど」

修「そういえば探険するって言ってたな」

木虎「探険?」

修「あぁ。ここの敷地を」

木虎「……男の子ってそういうの好きよね」

修「そうだな。来たこともない所は特に探険したくなるんじゃないか?」

木虎「あなたもそうなの?」

修「うーん……確かにぼくも少し気持ちは分かるかもしれないな」

木虎「そう」






修「あぁ、そういえば木虎は温泉入ったのか?」

木虎「入ったわよ。それがどうかした?」

修「いや、特に意味は無いけど……」

木虎「……何よそれ。あなた最近そればっかりね」

修「ち、違うんだ、ちょっと気になっただけだよ」

木虎「は?」

修「ほら、浴衣着てなかったからさ」

木虎「……別に着なきゃいけない訳でもないでしょ」

修「あ、うん。そうだけど……温泉っていったら浴衣ってイメージがあるから」

木虎「……」






木虎「……」



修(……木虎は黙ってしまった)



木虎「……」



修(も、もしかしてぼくが何か変なこと言っちゃったのか……?)



木虎「……ちょっと用を思い出したわ」スタスタ

修「あ、あぁ」



修(……?)






【女子部屋】



木虎「……」スタスタ


綾辻「あっ。藍ちゃんおかえり~」

木虎「どうも」

綾辻「皆でトランプやろうよ」

木虎「すみませんが遠慮しておきます」

綾辻「え~」

木虎「それと先輩、1つお聞きしたいことが」

綾辻「なに?」





木虎「……ゆ、浴衣ってどこにしまってあるんですか?」






【三十分後】



木虎「……」ハァ…ハァ…


木虎「……」ハァ…


木虎「……」




木虎(なんでこんな時に限って見つからないのよ……)イライラ





遊真「よーキトラ」

緑川「木虎ちゃん浴衣似合うね」


木虎「ありがと!!」






【食堂・②】



太刀川「なぁ風間さん」モグモグ

風間「なんだ」モグモグ

太刀川「なんとかして模擬戦できないかな」

諏訪「お前本当にそればっかりだな」モグモグ

太刀川「めっちゃ暇なんだもん」

風間「筋トレでもすればいいだろう」

太刀川「少しくらい換装してもバレないよな?」

風間「話を聞け」



菊地原(なんで太刀川さんがいるの……)

歌川(まぁまぁ)






太刀川「お? なんだ菊地原、戦るか?」

菊地原「……やる訳ないでしょ」ボソッ

太刀川「歌川は?」

歌川「遠慮します」

太刀川「諏訪さんは――」

諏訪「やんねーよ」

太刀川「……あーあ。迅は見つからんし米屋はなんか知らんが正座させられてたし暇すぎるなー」

風間「……」モグモグ




月見「……あら、太刀川くん」

太刀川「おう」






月見「お疲れ様です」ペコッ


風間「あぁ」

諏訪「おー」

菊地原「……」ペコッ

歌川「お疲れ様です」

太刀川「どうした? おかずはあげないぞ」

月見「この後なにか予定ある?」





太刀川「あぁ、風間さんとランク戦するけど」

風間「勝手に決めるな」

月見「そう、暇なのね」

太刀川「暇じゃないぞ」

月見「……それなら少し散歩しない?」




諏訪(あ?)

菊地原(えっ)

歌川「!」






太刀川「それも特訓の一部なのか?」

月見「……そうよ」

太刀川「それならいいぞ」

月見「じゃあ20時頃に玄関ホールに来てくれるかしら」

太刀川「おう」



月見「……それじゃ、失礼します」


風間「あぁ」

諏訪「お、おう」

菊地原「……」ペコッ

歌川「アッハイ……」






太刀川「……あーあ、模擬戦してーなぁ……」グデーン

諏訪「いやちょっと待て太刀川!」

太刀川「どうした諏訪さん? やっぱり模擬戦する?」

諏訪「違げーよ!なんだ今の!」

太刀川「?」

諏訪「今の月見とのやり取りだよ!」

太刀川「特訓の話?」

歌川「なんかやたらあっさりと約束取りつけましたね……」

太刀川「そうか? いつもあんな感じだぞ」






太刀川「祭行ったり海水浴行ったり……特訓の一環だろ?」


歌川「いや、それって……」

菊地原(鈍感すぎでしょ)


諏訪(オイオイオイどーすんだ風間よぉ)

風間(別にどうもしない。俺たちが関わることじゃないだろう)

諏訪(相変わらずリアリストだこと)



太刀川「はっはっは! もうすぐ忍田さん越せるかもしれないな!」キラーン



諏訪(しかし月見がこの弧月バカをなぁ……)






【女子部屋・②】



光「あーあ、さっき寝たから眠くねーなー」

三上「またトランプする?」

熊谷「あたしは良いけど」

光「んー」

小佐野「それよりガールズトークしよーよ。ガールズトーク」

熊谷「!」

三上「えっ」

光「そんな柄じゃなくね?」

小佐野「そんなことないっしょー」






柚宇「おやおや~? お嬢さんたち何を話してるのかね~?」ニュッ

今「お邪魔しまーす」

加賀美「しまーす」


光「あ、18歳組だ」

三上「こんばんは」

小佐野「ちょーど良かった。座って座って」






木虎(な、なんかゾロゾロ集まってきた……!?)






木虎「……って、綾辻先輩? どちらに行かれるんですか?」

綾辻「あ、うん。ちょっとね……」

木虎「?」

綾辻「それじゃ」

木虎「アッハイ」





小佐野「ほらほら、そこのお嬢さんたちも来なよー」

木虎「えっ」

茜「わ、私たちもですか!?」




木虎(……ていうか、綾辻先輩なんだか少しだけ化粧してたような…… 気のせいかしら?)



今日はこの辺で
修は今ごろ那須さんと会ってるんじゃないですかね(テキトー)

それじゃ投下していきますねー




【女子部屋・③】



小佐野「……という訳で恋バナしよー」

柚宇「わーわー」

今「えっ何そういう流れだったの?」

加賀美「あちゃー……変なタイミングで来ちゃったかな」

光「で、センパイがたはどーなん? なんかそういう浮いた話はあんの?」

今「な、ないわよ」

加賀美「……ないよね」




柚宇「あるよ~~」

今「」

加賀美「」






熊谷「へー」

小佐野「ほほう」

三上「あるんですね」

今「ちょっと何言って……」

光「えーじゃあ柚宇さんは好きな人とかいんの?」

柚宇「好きな人かぁ。うーん……」




柚宇「好きなのかは分からないけど、公平くんと一緒にいるのが一番楽しいかなぁ」






三上「公平って言うと……出水くんですか?」

今「仲良いもんね」

柚宇「でしょ~?」

熊谷(そういえば玲も一目置いてたな。……射手的な意味で)

加賀美「年下好きなの? 意外かも」

柚宇「うーん、どうなんだろう。でも一番身近な男の子って言ったらやっぱり公平くんだし……」ウーン

加賀美(すっごい悩んでる……)

柚宇「好きなのかなぁ?」

今「いや私に聞かれても……」






【女子部屋・④】



小佐野「じゃあお次は今先輩でー」

今「うっ……」

三上「鈴鳴の人たちって皆さん仲良いですよね」

今「ま、まぁそうだね」

光「年上好きだったりする?」

今「いや、特には……」

光「じゃあ年下?」

今「いや、そういう訳でも……」

光「じゃあ同い年の鋼さんか!」

今「」






今「な、なんでそうなるのよ……」

柚宇「でも好きなんでしょ?」

今「……そ、それは」

熊谷「そういえば村上先輩のサイドエフェクトって恋愛でも使えそうですよね」



今「」ピシッ



加賀美(あ、固まった)

熊谷(えっ? あたし何か変なこと言っちゃった!?)






【女子部屋・⑤】



光「じゃあ次は……おサノいく?」

小佐野「ん? いーよ別に」

三上(いいんだ……)

熊谷「諏訪さんと堤さんと日佐人くんかー」

小佐野「みんな好きだよ? ひさとは気が利くしつつみんといると落ち着くし……」

三上「うんうん」

小佐野「すわさんは……」

熊谷(?)

小佐野「えーっと…………麻雀よわいし」

光「なんだそりゃ」






加賀美「ほら、その中でふとそういう感じに発展する事だってある訳じゃない?」

小佐野「う~ん……ひさとは弟みたいな感じだしつつみんはお兄ちゃんみたいな感じだし……」

三上「うんうん」

小佐野「すわさんは…………そうだなぁ……」


小佐野「すわさんは……」


小佐野「……」




全員「……」ニコニコ




小佐野「え、どーしたの? なんで皆して笑ってるの?」






光「いや、だって……なぁ?」ニヤニヤ

熊谷「そうだね」

柚宇「ね~~」ニコニコ

小佐野「?」

今「だって、諏訪さんのこと話してると楽しそうなんだもん」クスクス

小佐野「……え? 私が?」

加賀美「うん」

小佐野「……」

三上「すごく自然に笑ってたよ。気付いてなかった?」

小佐野「……」



小佐野「……いや、いやいや。違……くない、かも、しれないけど……」


全員「……」ニヤニヤ






【女子部屋・⑥】



柚宇「じゃあ次はかがみん行こうか」

加賀美「私は特に何もないけど」

柚宇「つまんないウソつくね~」

加賀美「いや、ウソも何もないから」

柚宇「……ふーん」ジーッ

加賀美「……な、なに?」

柚宇「……」






柚宇「……デスクの一番下の引き出しの裏にしまってある黒いファイル」ボソッ


加賀美「!?!?!?」ガバッ






光「えっ? なになに?」

熊谷「どうかしたんですか?」



加賀美「えっ、ちょ待っ……なんっ……え? え? なんで!? なんで知ってるの!?」

柚宇「企業秘密で~す」

加賀美「ぬわあ゙ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



三上「せ、先輩、出ちゃいけない声出てます……」

今「なおさら知りたくなったなぁ」

小佐野「逃がさないっすよ~」






光「それってなんの話?」

今「そうだよ教えてよ!」

柚宇「うん。実はね、かがみんのデスクの引き出しにとあるファイルが隠してあるんだけど~」

熊谷「ファイル、ですか?」

柚宇「そう。それでね、その中には何十枚も画用紙が入ってるんだ」

小佐野「ほほう……」





加賀美「あばばばばばばばばばば」

三上「せ、先輩落ち着いて深呼吸してください!」






柚宇「でね、その中身なんだけど……」

全員「……」ゴクリ…

柚宇「荒船くんの似顔絵のデッサンがた~~くさん入ってるの」

熊谷「お、おぉう……」

光「マジすか……」

柚宇「殆どが横顔とかだから、たぶん遠目から隠れて描いたのかなーって思うんだけど」

小佐野「……すごい(素)」

今「完全に恋する乙女だねそれ」





加賀美「」シーン


三上(燃え尽きてる……)






加賀美「……もういっそのこと殺せ……楽にしてくれ……」ブツブツ



小佐野「ふてくされちゃった」

柚宇「ちょっと言い過ぎたかなぁ……」

光「過ぎたことは仕方ないっしょ。でもまぁ荒船さんカッケーから描いちゃう気持ちも分かるわー」

熊谷「あ、そ、そうだね。イケメンだからね」

今「うんうん」

加賀美「……ほ、本当……?」

熊谷「マジですって」

三上「そうですよ。元気出して下さい」





加賀美「……み、みんな……ありがとう……」ウルウル


全員(あれ? なんか上手く纏まっちゃった)



中途半端だけどこの辺で終わりますねー
加賀美さんは荒船さんが好き(確定)


この後みかみか、くま、光、そして茜ときて大トリで木虎かな
先輩たちからいじられまくる15歳二人に期待
そーいや小夜子はどこいった?

>>359
小夜子ちゃんは娯楽室のPCルームに籠ってるんじゃないですか(テキトー)


そういえば論功勲章でも+でポイント貰えてましたね
こなみ先輩かわいいしすごいしかわいい(確信)

少ないけど投下していきますねー




【女子部屋・⑦】



小佐野「じゃあ次はみかみか行っとく?」

三上「わ、私……?」

熊谷「風間さんはどうなの?」

三上「えっ? な、なんで最初から風間さんなの!?」

小佐野「みかみかって結構アレじゃん、周りに世話焼くタイプだし」

熊谷「逆に甘えさせてくれるような包容力ある年上の人と合いそうだよね」

小佐野「風間さんてどうなの? 甘えさせてくれるの?」

三上「そ、そんなこと聞かれても……」






光「つーかぶっちゃけあの人って性欲あんの?」

加賀美「」

今「」

熊谷「いやいや、ぶっちゃけすぎでしょ!」

光「だって超ストイックそうじゃん」

小佐野「よく自己練してるしね」

柚宇「太刀川さんともよく模擬戦してるよ~」

光「やっぱ興味ないんじゃね?」


今(……鋼くんも同じタイプだから少し不安かも……)






光「で、実際のとこどうなん?」

三上「そ、そんな事ないけど……」

小佐野「ほほう?」

柚宇「その心は~~?」

三上「……うっ……」

今(墓穴掘っちゃったね……)

三上「……えっと……その……」






三上「……手、とか……ちゃんと繋いでくれるし……///」


全員(やだこの子すっごくピュア……)キュン







【女子部屋・⑧】



小佐野「じゃあ次はヒカリだね」

光「あぁ、アタシはパスで」

三上「ダメだよ」

光「いや、だって――」

三上「ダメ」ニッコリ

光「……う、うっす……」



加賀美(こわい)

小佐野(みかみかが吹っ切れてる……)






熊谷「影浦先輩と北添先輩、ユズルくんの中だと誰がタイプ?」

光「んー……ゾエは炬燵が使えない時はくっつくと暖かいから好きだな」

光「ユズルはかわいー反応しやがるからからかい甲斐があって好きだな」

熊谷「なにその判断基準」

小佐野「じゃあ影浦先輩は?」



光「……いや、カゲはねーわ」



加賀美「へぇ、意外」

柚宇「仲良さそうなのに~」






光「だってアイツ全っ然デリカシーないし、神経質なほど敏感な癖に女心にはめちゃくちゃ鈍感だし」

光「最近は挨拶すらしねーし全体的に雑だし舌打ちばっかしてるし常に喧嘩腰だし血の気多いし」

光「いっつもソファー陣取って寝てるし1回寝ると全然起きねーし最近はランク戦ばっかで全然構ってくれねーし……」



~中略~



光「――まぁそんな訳でカゲだけはねーわ」





小佐野「いや~~なんだかこの部屋暑いね」

熊谷「ね。暑いなぁ」

柚宇「あっついねぇ」



少なくてごめんなさい
今日はこの辺にしときます




【旅館・⑨】



修(えっと……待ち合わせは玄関ロビーだったっけ)スタスタ




米屋「オレらいつまで正座してればいいんすかね……」

犬飼「もう脚の感覚が無い……こんな事なら換装しとくんだった……」


東「――どうやら面白い台詞が聞こえたな。二人とも明け方まで正座するか?」


犬飼「いや違います言葉の綾です」

米屋「マジ勘弁して下さい」


東「ははっ、冗談だ。もう戻っていいから部屋で大人しくしてるんだぞ」


米屋「あざーっす!」

犬飼「肝に命じます!」




修(まだ正座させられてたのか……)スタスタ






【ロビー】



修(えっと……)キョロキョロ


那須「……修くん、こっちよ」


修「あ、那須先輩。お疲れ様です。……待たせてしまいましたか?」


那須「ううん、大丈夫。じゃあ行きましょ」


修「はい。……って、どこで話すんですか?」


那須「そうね……」






那須「どこか空いてる部屋があればいいんだけど……」

修「因みにぼくたちの部屋はさっき枕投げが始まってました」

那須「……じゃあ私たちの部屋に来る?」

修「な……!!」

那須「あなたが来たいなら構わないわよ」

修「……………………遠慮しときます」

那須「そう?」

修「ほ、他の空き部屋探しましょう」

那須「そうね」






【空き部屋】



修(ちょうど良さそうな空き部屋があって良かった)

那須「じゃあ……取りあえずはお疲れ様、ね」

修「はい。お疲れ様です」

那須「ところで修くんは温泉入ったの?」

修「はい。露天は行きませんでしたけど……」

那須「行った方がいいわ。すごく綺麗な景色よ」

修「そうですね、明日の朝にでも行ってみます」



少ないけど投下してきますねー

(那須さんは今日はもう出番)ないです




【女子部屋・⑨】



柚宇「じゃあ次は~~……」チラッ

熊谷(うっ)

加賀美「熊谷さんは好きな人いないの?」

熊谷「……あ、あたしは……」


熊谷「……」


熊谷「……」




熊谷「……これ、言わなきゃダメですか……?」

柚宇「ダ~メ♪」






熊谷「……ごめんなさい、勘弁してもらえないですか」

小佐野「いーじゃん減るもんじゃないしー」

光「みんな答えたんだからよー」

熊谷「も、黙秘権を……」

加賀美「え? その反応って事は……いるの?」

熊谷「……黙秘権を」

柚宇「しょうがないなぁ。かくなる上は……」




柚宇「お~い茜ちゃ~ん、ちょっと来て~」

茜「あ、はい!」


熊谷「」






茜「なんですか?」

柚宇「え~っとね~」


熊谷「あ、茜―――むぐっ!?」

小佐野「お口チャックねー」

光「大人しくしろよー」

三上「ご、ごめんね……」


柚宇「熊谷ちゃんって好きな人いるの?」

茜「好きな人ですか? うーん……」


熊谷(茜! やめて! マジで!)ジタバタ






茜「ごめんなさい、分からないです」


熊谷(よーしよく言った! 今度猫カフェ連れてってあげるわ!)






茜「……あ、でも迅さんと遊んでる先輩はいつもすごく楽しそうですけど」



柚宇「え」

今「へっ?」

加賀美「ホントに?」


熊谷(茜ぇぇぇぇ!! やっぱ連れてかない!!後でお仕置きしてやる!!)ジタバタ


光「暴れんなよ! 暴れんな!」

小佐野「事実だから動揺してるんだね」

光「あぁなるほど。そーいう事か」






加賀美「いやー、それにしても迅さんか」

光「意外っちゃ意外だなー」

熊谷「……」

小佐野「……でもさ、迅さんって……」

熊谷「……」

小佐野「その……なんて言えばいいのかな……」

熊谷「……」






熊谷「……分かってるよ」


全員(え……?)






熊谷「亡くなったお母さんや最上さんの事も……あのサイドエフェクトの事も」

今「……」

熊谷「全部、分かってるつもり」

小佐野「それならさ、多分迅さんは……」

熊谷「それも分かってる」

小佐野「じゃあなんで……」

熊谷「だ、だって……好きなものは仕方ないじゃない」

小佐野(おぅふ)

今(あっさり認めた……)






三上「……でもさ、そういうのを支えてあげられたら素敵だよね」

今「うん。分かるかも」

熊谷「ただ、あたしがどうこうする気はないよ。まぁあった所であの人にはバレちゃうけどさ」

光「ほーん。待てる女はいい女って言うし良いんじゃねーの?」

加賀美(初耳だけど……)





茜「先輩かっこいいです!」

熊谷「あんた後でデコピン100連発だからね」

茜「えぇぇ!?」ガーン



やっぱ迅さんが誰かと付き合う姿は全く想像できない(諦め)
少ないけどこの辺にしときますね

(申し訳ないけど多分今回も那須さんの出番は)ないです

それじゃあ少ないけど投下してきますねー




【女子部屋・⑩】



熊谷「……で、そんなあんたは奈良坂とどうなの?」ニヤッ

茜「!?」



光「え? なになに!?」

加賀美「奈良坂くんがどうしたの?」

熊谷「いやね、こいつ三輪隊のとこの奈良坂と付き合ってるんですよ」ニヤニヤ

柚宇「へぇ、そうだったんだ~~」


茜(せ、先輩!)

熊谷(さっきの仕返しだよ)フフン




木虎(え? 日浦さんって付き合ってるの!? 全っ然知らなかったわ……!!)






光「あいつってどうなん? ぶっちゃけ性欲あんの?」

茜「」


加賀美(あれ、なんだかデジャヴ……)

今(大丈夫。それ気のせいじゃないから)


小佐野「ヒカリはそればっかだなー」

光「だって気になるじゃん」


茜「えっと……えっと……」

三上「む、無理して答えなくてもいいよ?」

熊谷「ダメ。答えなさい」ニッコリ

茜「」






茜「……ま、まだそういうのは……」

熊谷「へぇ、してないんだ」

光「でも奈良坂って仏頂面だから何考えてるか分からないっしょ」

小佐野「それ言い過ぎだよ。無表情って言わないと」

今「いやそれも大して変わらないからね?」

光「蓮さんもだけど三輪んとこの奴らって殆ど笑わないからな」

加賀美「確かに米屋くんくらいだよね」

光「その中でも奈良坂は筆頭だよなー」






茜「そうですか? 結構笑ってくれますけど……」

全員「えっ」






三上「奈良坂くんって笑うの……?」

茜「はい」

柚宇「う~ん……想像つかないなぁ」

茜「あ、写メありますよ」

光「おっマジで?」

小佐野「見せて見せて」

茜「はい。どうぞ」スッ




つ 【某遊園地でのツーショット】




全員「……」


茜「どうですか?」






加賀美「……次行こっか」

今「そうだね……」

茜「え?」

小佐野「さぁ気を取り直して次いこー」

茜「え? え?」

光「さんせー」

茜「み、皆さんどうしたんですか……?」

熊谷「あー……茜」

茜「はい?」






熊谷「リア充は出ていきなさい」

茜「ええぇ!?」






【女子部屋・⑪】



柚宇「じゃあお次は木虎ちゃんだね~~」

熊谷「あれ? どこ行ったのかな?」キョロキョロ

茜「さっきまで居たんですけど……」キョロキョロ

三上「……あ、そこにいるよ」




布団 < ビクッ




小佐野「隠れても無駄だよー」

光「オペレーターの空間把握力なめんな」






今「順番だからね、仕方ないよね」

加賀美「ほらもうパパッと答えちゃおうよ」



布団 < ……



柚宇「木虎ちゃんはどうなの? 好きな人とかいるの~~?」


バサッ!


木虎「――い、いませんよ!!」クワッ



全員「……」


木虎「……」ハァ…ハァ…ハァ…


全員「……」


木虎「……」ハァ…ハァ…






全員「浴衣、はだけてるよ」


木虎「ぎゃ――――――!!///」






【女子部屋・⑫】



小佐野「はいじゃあ改めて~~」

柚宇「好きな人いる?」

木虎「……いませんよ」

木虎(前に迅さんと空閑くんからも聞かれたけど……最近流行ってるのかしら)ハァ…



木虎「大体ですね、我々はボーダー隊員として市民の皆さんを守る義務があるんです。そんな暇はないでしょう?」



柚宇「えぇ~~」

三上「で、でも誰かを好きになるって悪い事じゃないよ?」






木虎「勿論その感情は否定しません。ただ自らの本分を忘れてうつつを抜かすのはどうかと思っているだけです」

茜「別に両立できてればいいんじゃ――」

木虎「……」キッ

茜「ひうっ!?」ビクッ

木虎「尽力して頂いているスポンサーや各メディアの方々の為にも我々は弛緩しきった姿を見せるわけにはいかないんです。そうじゃなくても――」

光「……ちょっとタンマ」

木虎「――はい?」

光「なんか急に饒舌になったな」

木虎「え」

小佐野「あぁ、言われてみれば」






木虎「い、いえ、私はただ事実を……」

加賀美「確かになんか変だね」

木虎「そんなことは……」

熊谷「あれ? もしかして少し焦ってる?」

木虎「な、なんで焦る必要があるんですか!」

小佐野「いや、なんか必死になって論点をずらそうとしてるように見えたから」

木虎「」

柚宇「怪しいなぁ」ニヤニヤ






今(身近な男子挙げていって反応を見ていったらどうかな)

加賀美(消去法だね)



小佐野「じゃあ嵐山さんととっきーは?」

木虎「尊敬してますし信頼してます」

柚宇「迅さんは?」

木虎「掴み所がない人だと思います」

熊谷「駿くんとかは?」

木虎「彼はもう少し落ち着きを持つべきかと」






加賀美「年上も年下もダメかー」

今「同年代だと……あ、玉狛の子たちは?」

木虎「」ピシッ

全員(分かりやすっ)

三上「空閑くんは?」

木虎「……A級隊員と遜色ないレベルだとは思いますが、それだけです」

三上「じゃあ三雲くん?」




木虎「――ちちち違いますよっ!!!!」クワッ




全員(分かりやすっ!!)






木虎「な、なんで私が彼を好きだってことになるんですか!? 論理的な説明を求めます!!」

柚宇「ムキになるところが怪しい」キラーン

熊谷「同感」

木虎「別にムキになってなんか……」

小佐野「恥ずかしがらなくてもいいのに」

加賀美「そうだよ。それに恋愛なんて論理的に表現できるものじゃないでしょ?」

木虎(うっ……)

光「おぉ~、いいこと言った!」

柚宇「やっぱり隠れて似顔絵描く人は違うなぁ」

加賀美「さらっと傷を抉るのやめて」






小佐野「じゃー分かった。こうしよう」

木虎「?」

小佐野「好きか嫌いかで言ったらどっち?」

木虎「そ……っ、それは卑怯じゃないですか」

柚宇「そんなことないよ~~?」

熊谷「どうなの?」

木虎「……」



木虎「……まぁ、その……」




木虎「……」




木虎「……き、嫌いでは……ない、かと……」






光「おおお! きた!」

小佐野「嫌いじゃない=好き。QED」

木虎「な……!」

加賀美「やっぱりA級でもやることはやってるんだ」

今「そうだね」

木虎「ちょ、ちょっと待って下さい! そもそも『好き』の反対が『嫌い』とは限らないでしょう!?」

茜「でも大体それで合ってるような……」

木虎「あなたは黙ってなさい!」

茜「 (´・ε・`) 」






木虎「私が言いたいのはただ単に嫌いになる理由がないというだけです!」

加賀美「ほほう」

木虎「それ以上でも以下でもありません! 勘違いしないように!」ビシッ

今「でもそれって結局は好きって事なんじゃないの?」

木虎「な……!」

小佐野「私らにツンデレしたって意味ないよー」

光「それな」

木虎「ち、違っ……」

三上「ちゃんと三雲くんに言わないとね」



木虎(――あぁもう!! どうしてこうなるのよ!!)



今日はここまでで。
次からは男子verと那須さんをちょくちょく書ければ……

木虎さっさとデレろ(半ギレ)
じゃあ那須さんまでの繋ぎを少し投下していきますねー




【男子部屋】



犬飼「はいはいちゅうもーく」

北添「?」

村上「どうした?」

犬飼「修学旅行の夜といえば? ……はい荒船くん!」

荒船「は? 修学旅行じゃねーだろ」

犬飼「そう。恋バナだね」

荒船「いや、だから修学旅行じゃねーだろ」

犬飼「これだけ揃ったんだから色んな色濃い色恋沙汰を暴露しちゃおうか」

荒船「おい」

犬飼「はいみんな集合ー」パンパン

荒船「……」






犬飼「……あれ? 当真は?」

穂刈「寝てる」

犬飼「叩き起こして」

穂刈「おい、起きろ」

当真「なんだなんだ敵襲かぁ?」

犬飼「……あれ? カゲは?」

北添「寝てるよ」

犬飼「叩き起こして」

北添「おーい」

影浦「……んだよ……」チッ






【男子部屋・②】



犬飼「気になってる人いる奴手ぇあげてー」

全員「……」シーン

犬飼「あれ、いないの?」

影浦「どーでもいい。つーか眠ィ」

犬飼「えぇー! いーじゃん少しくらいさ!」

穂刈「言い出しっぺが先に言うべきだろ。こういうのは」

犬飼「俺? んー……俺は多すぎて分かんないや」

荒船「は?」

犬飼「やっぱ綾辻ちゃんと那須ちゃんと月見さんは固いよなー」

荒船「節操ねーな」






北添「……まぁ叶わぬ恋だね」

犬飼「いやいや、叶わないかどうかはまだ分からないでしょ」

荒船「そもそもお前の場合は恋じゃねーだろ」

影浦「チャラ男が……」チッ

犬飼「酷いなー」

犬飼「つーかゾエ、『叶わぬ』ってどういう意味?」

北添「あれ? 知らないの?」

犬飼「?」

北添「その3人、多分好きな人いるよ」

犬飼「えっ」






荒船「そうなのか?」

村上「……知らなかったな」

影浦「どーでもいい」

穂刈「初耳だ。オレも」

北添「まぁ多分だけどねー」

犬飼「ちなみにゾエさんスカウターだと誰が誰を好きな感じ?」

北添「それはほら、個人情報だから……」

犬飼「そこまで言ってお預けかよー」

荒船「こればっかりは犬飼に同意だな」

穂刈「気になるな、確かに」

影浦「どーでもいい」






北添「……でもなぁ……」

犬飼「OK分かった。言うか言わないか多数決でいこう」

荒船「賛成だ」

穂刈「オレも」

村上「オレも構わないよ」

影浦「どーでもいい」

犬飼「よし。……って、あれ? 当真は?」

村上「寝てる」

犬飼「叩き起こして」






※5対1で結局話す事になりました。



北添「えーっと、綾辻さんは……多分だけど嵐山さんと付き合ってるんじゃないかな」

荒船「は?」

穂刈「そうなのか」

北添「で、蓮さんは太刀川さんの事好きだろうし……」

当真「マジで? 蓮さんってダメ男好きなの?」

村上「……それ太刀川さんだけじゃなくて月見さんの事も馬鹿にしてないか」

当真「やっべ、撤回するわ」






北添「で、那須さんは……これまた多分だけど玉狛の子と何かあるんじゃないかな」

北添(……っていうか三雲くんと)


村上「え?」

影浦「玉狛だぁ?」

穂刈「レイジさんたちか」

犬飼「マジかー! 狙ってたんだけどなー」

荒船「ウソつけ」

犬飼「こりゃ真偽を確かめないとね。行こうか」ガタッ

村上「どこにだ?」

犬飼「玉狛のとこだよ!」

穂刈「来てないぞ、玉狛第一は」

犬飼「じゃあ第二っしょ。空閑くんと三雲くんに突撃だ」






荒船「つーかお前東さんに正座させられてたろ? 懲りずにまたやらかすのかよ」

犬飼「大丈夫。同じ轍は踏まないよ」

北添(フラグだこれ……)

犬飼「誰か着いてくる奴はいる?」

村上「オレは遠慮しとくよ」

荒船「同じく」

穂刈「オレも」

犬飼「えぇ…… カゲたちは?」

北添「ゾエさんも遠慮するよ」

影浦「どーでもいい」

犬飼「じゃあ当真は?」

荒船「寝てる」

犬飼「叩き起こして!」






【旅館・⑩】



犬飼(……まったく。みんなノリ悪いなー)スタスタ

犬飼(とはいえ見つかると面倒臭そうだしバレないように気を付けないとね)スタスタ




東「おい、七並べも良いがもう消灯だぞー」

古寺「アッハイ」

太一「あと1回だけ! これで最後っすから!」

半崎「ダルいなぁ……」




犬飼(よーし、今のうちに……)コソコソ






犬飼(……っていうか空閑くんたちって部屋どこだ? 虱潰しに回ってくしかないか)

犬飼(その途中で女子の部屋に入っちゃっても不可抗力だよねー)コソコソ



「……そこで何をしてる」


犬飼「あぁ、ちょっと確かめたい事があって……」


「他人の部屋に忍び込んでか?」


犬飼「いやこれは深い理由が―――」チラッ





二宮「……」





犬飼「ににににに二宮さん!? こんな所で奇遇ですねお疲れっす!!!!」



那須「…ちがうわ(空気抜きは)こうやるのよ」パンッパンッ

修「む、難しいですよきれいに(空気を)抜くのは」パンッパンッ

那須「もっと、(挽き肉を)思いきりよくやるのよ」パンッパンッ

こんなハンバーグ作りを想像した俺はどうかしてるわ




二宮「奇遇だな、犬飼」

犬飼「いやはやホント奇遇ですね」

二宮「夜の散歩か?」

犬飼「ま、まぁそんな感じで。二宮さんこそ何やってるんですか?」

二宮「見回りだ。東さんに頼まれてな」

犬飼「そうですか。じゃあお先に失礼しま


ガシッ


二宮「あ?(威圧)」

犬飼「スンマセッ」ビクッ






※また正座させられました。






【空き部屋・③】



修「―――っくしっ!」

那須「大丈夫?」

修「はい……あ、それより先輩、喉乾きませんか?」

那須「そうね。少しだけ乾いたかも」

修「ぼく何か買ってきますよ」

那須「あら、いいの?」

修「はい。何にしますか?」

那須「あなたと同じのでいいわ」

修「分かりました。行ってきますね」



中途半端ですが今日はこの辺で。

前に誰かが「那須さんはあまり料理上手ではなさそう」って言ってたのに感化されて個人的にそういうイメージが付いちゃいました(逆恨み)

少ないけど投下していきますねー




【旅館・⑪】



修「……」スタスタ…


修(随分静かだ。もうみんな寝てるのか……)


修(……ん?)




< 「私は悪い子です……私は悪い子です……私は悪い子です……」




修(な…なんか聞こえる……!?)ビクッ


修(一体何が起きてるんだ……?)ソーッ



あ、メガネくんは飲み物を買いに抜け出してます




犬飼「……『私は悪い子です』……『私は悪い子です』……」カキカキ

二宮「あと200回だ。さっさと書け」




修(い、犬飼先輩が正座したままひたすら書かされてる!? なんだこの光景!?)




犬飼「あの、二宮さん……あと100回にまけてもらうことって――」

二宮「アステロイド」キィン

犬飼「――できないっすよね! ごめんなさい!!」

二宮「消灯後に勝手に抜け出したお前が悪い。自業自得だ」ギロッ

犬飼「うっす……」




修(……なるほど、罰を受けてるのか……)


修(……)


修(あれ? だとしたらぼくと先輩も見つかったらまずいんじゃ……)






【旅館・⑫】



修(……よし、飲み物は買った。あとは誰にも見つからないように戻らないと……)


修(……静かに、かつ迅速に……)ソーッ



< コツッ…コツッ…コツッ…



修(だ、誰か来た! 隠れないと……!)サッ



< コツッ…コツッ…コツッ…



修(……堂々と来てるって事はこの足音の主も二宮さんと同じで見回りしてるんだろうか)





< コツッ…コツッ…コツッ…



修(那須先輩が不思議がるだろうしなるべくはやく戻りたいな)

修(いっそのことトイレに行ってたことにすれば……あるいは単純に飲み物を買いに行ってた体にするか)



< コツッ…コツッ…コツッ…



修(迅さんとかだったら見逃してくれるかもしれないけど……)

修(それにしても一体誰が―――)チラッ





三輪「……」コツッコツッコツッ





修(……Oh……)






三輪「……」キョロキョロ



修(やばい! よりによって三輪先輩だなんて……!!)

修(しかもぼくたちが話してた空き部屋の方に向かってる……)



三輪「……」スタスタ



修(那須先輩にも伝えないと巻き添えを受けるし、なおさらはやく戻らないと……)

修(今ぼくが持ってる物でこの状況を打開するしかない!)



※修の所持品

お茶(ペットボトル)× 2

財布



修(……)



修(……いや無理だこれ)






修(どうする……どうする……!)


ポロッ…


修(……あ……! しまっ……!!)



< チャリーン



三輪「……」ピクッ


三輪「……誰だ」



修(やばいやばいやばいやばいやばいやばい……!!)



三輪「そこにいる奴、出てこい」



修(~~~~~~~!!!!)






三輪「……トリガー起動」バチッ

三輪「3つ数える。それまでに出てくるんだ」



修(くっ……!)



三輪「3」



修(あ、諦めるしかないのか……)



三輪「2」



修(……空閑、千佳……すまない……後は頼んだ……)



三輪「……1」スッ…







迅「――うーっす」ヒョコッ



三輪「!」

修(じ、迅さん……!?)






三輪「……チッ。何の用だ」

迅「いやー秀次が頑張ってるって聞いてさ、ちょっくら応援に」

三輪「必要ない」

迅「おいおいつれないなー」ハハッ




迅(……)チラッ

修(あ、ありがとうございます……!)ペコッ




三輪「……それで、何の用だ」

迅「だから応援に来たんだって」

三輪「下らない嘘はつくな。お前が来た以上何かあるんだろう」






迅「……いや、マジで何もないぞ」

三輪「本当だろうな」

迅「これといって何も起こらないよ。おれのサイドエフェクトが昨日からそう言ってる」

三輪「……チッ」スタスタ

迅「おいおいもう行くのか?」

三輪「俺は暇じゃないんだ」スタスタ

迅「真面目なのは結構だけどお前も少しは休めよ」

三輪「……」スタスタ

迅「……」





迅(ふー……危なかったな……)



少なくてごめんなさい
次こそ那須さんの出番かと思われますたぶん

最近木虎が那須さんの前座扱いになりつつあるような気がするのは俺の思い過ごしだろうか?

>>536
ぼくは木虎すきです(半ギレ)


やっぱ犬飼先輩パないっすわ
少ないけど投下してきますねー




【空き部屋・④】



修「お待たせしました……」ハァ…ハァ…



那須「おかえりなさい。遅かったわね」

修「…は、はい…」ハァ…ハァ…

那須「どうかしたの?」

修「ちょっと一悶着ありまして……どうぞ」

那須「ありがとう。お金は後で渡すわね」

修「いえ、これくらい大丈夫ですよ」






【空き部屋・⑤】



修「……」ソワソワ


那須「……」


修「……」ソワソワ


那須「……修くん?」


修「は、はい」


那須「その、……どうかしたの?」


修「いえ! なんでもないです!」



修(……もし三輪先輩が見回りを続けてるならこの部屋を通る可能性が高い)

修(このままゆっくりしてたら危ないんじゃ……? 流石にそこまで迅さんに頼る訳にはいかないし)






修(……)ソワソワ

那須「……」

修(……)キョロキョロ

那須「……」

修(……)ソワソワ

那須「……」

修「ちょ、ちょっと失礼します」ソーッ

那須(廊下を覗いてる……)

修(よし、今のところ誰もいない)

那須「何か気になる事でもあるの?」

修「あ、はい。誰も来ませんように――と思って」



那須「……えっ」

修「?」






那須(誰も来ないように……?)


那須(そ、それって……)


那須(……)


那須(……ううん、考え過ぎよね)


那須(……)


那須(……)


那須(でも……あんなにそわそわしてる修くんは初めて見たわ……)


那須(……)


那須(……も、もしかして……でもそんなこと……)ドキドキ






【廊下】



修(……)キョロキョロ ←顔だけ部屋から出してる状態


修(頼む……何事もなく過ぎてくれ―――



< コツッ…コツッ…コツッ…



修(こ、この足音は……!?)ゾクッ





三輪「……」コツッコツッコツッ





修(―――うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)






修(このままじゃまずい!)

那須「ね、ねぇ、修くん……」

修(説明してる暇はない……!)


修「……先輩」キッ

那須「っ……な、なに?」ドキッ

修「電気、消します」

那須「!?」

修「……」パチッ

那須「え? ちょっ、ちょっと待って――」

修「待てません」

那須「」






那須「ま、待って。急に言われても心の準備が……」

修「待てません。失礼します」ズイッ

那須「きゃっ……!」ドサッ

修「……静かにしててください……!」ボソボソ

那須(手首掴まれてて動けない……な、なにこの状況……!?)



那須「お、修くん? 一旦落ち着きましょう? ね?」

修「少しだけ我慢して下さい。すぐに済みます」

那須「で、でも……いくらなんでも急過ぎるわ……」

修「お願いします。ぼくたちの今後の(罰を免れる)為に必要なんです!」

那須「……!!」






那須「……っ……///」ドキドキ


修(どうだ……? 三輪先輩は行ったか……?)


那須「……わ、分かったわ」


修(頼む……やり過ごしてくれっ……!)


那須「……ただ、私……その……」


修(あ、いま障子に影が写った……っていう事は通り過ぎたのか……?)


那須「は、初めて……だから……」








修「危なかったぁ……!!」グデーン


那須「優しく――――え?」







那須「えっと……『危なかった』っていうのは……?」

修「あ、実は三輪先輩が見回りしてまして」

那須「えっ」

修「すぐそこに来てたんですが、なんとかやり過ごしたみたいです」

那須「……」

修(危なかった……)フー

那須「……」






修「……あれ? 先輩?」

那須「……」

修「どうかしましたか?」

那須「……ううん、別に」

修「な、なんでそっぽ向くんですか?」

那須「なんでもないわ」

修「そんな訳……」

那須「大丈夫だから」

修(で、でもそんなに耳が真っ赤なのに……)






修「先輩、こっち向いて下さい」

那須「……大丈夫、だから」

修「そんなに真っ赤になってるのに大丈夫じゃないです。まさか体調悪いのに無理して―――」

那須「大丈夫。本当に大丈夫」

修「じゃ、じゃあこっち向いて下さい」

那須「そ、それは……無理よ。今は……」

修「え? ど、どうしてですか……?」

那須「……」

修「先輩?」

那須「……」



那須「……いじわる」

修「??」



那須さん、ちょっと拗ねる


今日はこの辺にしときます。
(多分)続く

それじゃゆっくり投下してきますねー




【空き部屋・⑥】



<トリガーオン! トリガーオン!



修「あ、すみません。失礼します」

那須「どうぞ」


那須(……ユニークな着信音ね)



修「もしもし」

『おぉ、オサム』

修「どうした? 空閑」

『オサムってまーじゃん打てるか?』

修「麻雀? いや打てないけど……」






修「急にどうしたんだ?」

『……今すわさんの隊の人たちと「てつまん」というものをやってるんだけど』

修「何やってるんだ…… ていうか空閑は打てるのか?」

『いや、全然』

修「えっ」

『でもなかなか興味深いぞ』

修「そ、そうか。…で、どうしてぼくに?」

『あぁ、ついさっきすわさんが半泣きで出て行っちゃったから人数が足りなくなってさ』

修(なんだそれ……)

『まぁ打てないなら仕方ない、他を当たろう。じゃあおやすみオサム』

修「あ、待て空閑!」

『ん?』






修「今の時間帯は二宮さんや三輪先輩が見回りしてる」

『ほほう』

修「空閑も見たかもしれないが米屋先輩も犬飼先輩も正座させられた。気を付けろ」

『りょーかい、隊長』



修「……」フゥ

那須「……なんだか大変なのね」

修「え? まぁ、少しだけですけど」

那須「もし見つかったらごめんなさい。私が呼び出したせいで……」

修「先輩のせいじゃありませんよ。それにぼくも先輩と話したかったですし」

那須「……そ、そう……」






修「……でも皆わりと自由に過ごしてますね」

那須「そうね。せっかくの慰安旅行なんだもの、少しくらい羽目を外してもバチは当たらないわ」

修「ははは……確かに」

那須「……修くんはこういう時お友達とどんな話するの?」

修「そうですね、前の修学旅行だと枕投げをやってました」

那須「あら、意外」

修「まぁそのあと先生に怒られちゃいましたけど……」

那須「ふふっ」






修「先輩達は何するんですか?」

那須「私達は……そうね、恋愛話かしら」

修「……あっ、い、言われてみればぼくらも同じような話してました……」

那須「男の子も同じなの?」

修「はい。ああいう状況だと皆なぜか口が軽くなるというか、素直になるんですよね」ハハッ

那須「そうなのよね」クスッ



那須「……」



那須「……ねぇ、修くん」

修「はい」








那須「……私たちもそういうお話する?」

修(な……!)






修(『そういう話』ってつまりは恋愛話って事だよな……!?)


那須「あなたは好きな人いるの?」

修「えっちょ待っ……」

那須「雨取ちゃんとか?」

修「ち、千佳はチームメイトですよ! どちらかというと妹みたいな感じですし……」

那須「じゃあ木虎ちゃんは?」

修「木虎は……同い年なのに凄い奴だと思ってますが……」

那須「……そう」






修(バレンタインデーの時もそうだったけどなんで千佳や木虎の名前が上がるんだ……?)


那須「じゃあ……わたs、じゃなくて年上の人はどうかしら」

修「年上ですか。考えた事ないのでよく分かりませんが……ぼくは別にそういう好みは無いですよ」

那須「……そう」

修「那須先輩の好みは――」

那須「……」

修「あ、ごめんなさい。女性に聞くのは失礼でしたね……」

那須「ううん大丈夫よ。 ……私の好みは……そうね……」






那須「月並みだけど、しっかりした目標があって、頑張ってそれに取り組んでる人は素敵だと思うわ」

修「……」

那須「どんな時も自分のやるべき事を曲げないでやり抜ける人は尊敬できるわね」

修「なるほど…」

那須「他には……そうね、一緒にいて居心地が良い人とか」

修「確かに大事なことですね」

那須「からかい甲斐がある人とかかしら?」クスッ

修「あはは……」






那須「あとは―――やっぱり素直な人が好きかな」

修「……そうですか。どれも大事なことですね」

那須「えぇ」

修「……」

那須「……」

修「……」

那須「……修くん」

修「はい?」








那須「……私、あなたのこと好きよ」






修「……!?」

那須「もちろん男の子として、ね」

修「」

那須「……」

修「」

那須「えっと……修くん?」

修「」

那須「……」

修「」



那須「あの……一応告白したつもりなんだけど……///」

修「ご、ごめんなさい……あまりにも突然だったので……///」






那須「――でも返事は要らないわ」

修「え?」

那須「今は遠征部隊に選ばれる為に強くなるのが最優先だもの。……でしょ?」

修「まぁ、そう、ですけど……」

那須「?」

修「……せっかく先輩が伝えてくれたのにそれを無下にはできません」

那須(……本当に素直なんだから)クスッ








那須「じゃあ……そうね。代わりに私のお願いを1つ聞いてくれる?」






【女子部屋・⑬】



修「……」キョロキョロ

那須「誰もいないわよね?」

修「はい。今のうちです」

那須「送ってくれてありがとう」

修「いえ、大した距離じゃないですし……」

那須「あなたも見つからないよう気を付けて」

修「そうですね」

那須「……それじゃお休みなさい。修くん」

修「はい。お休みなさい」






那須「……」ジーッ

修「……」

那須「……」ジーッ

修「……」

那須「……」ジーッ

修「っ……」






修「お休みなさい………… れ、玲さん」

那須「うん。お休みなさい」ニコッ



この辺で終わります

スレ半分以上使ってやっと一日目が終わったばっかりってどういう事なの……

那須さんの告白&修の「玲さん」呼び……もう最高としか表現のしようがないですよ!
ツボだったのは修に「玲さん」呼びさせるための無言で見つめるというちょっと変わったおねだり、何かこう那須さんが可愛いなぁと。
2日目もぜひ見たいです、みんなの前での「玲さん」呼びの周りの反応もですけど嵐山さんと絢辻さん&太刀川さんと月見さんの方も気になるので。

(流石に偏り過ぎるので連続で那須さんは)ないです

前にも言ったように割りと全キャラ満遍なく出したい病なんでリクエスト的なのがあったら挙げてくれたら嬉しいっす

あ、少ないけど投下してきますね




【翌日】



修「……ん……」


出水「おう。やっと起きたか」

米屋「メガネ掛けてる癖に随分と寝坊助じゃねーの」


修「おはようございます……」ムクッ

修(も、もう12時……!? そんなに寝てたのか!?)


米屋「みんな近くの街に買い物行ってんぜ」

出水「メガネくんはどうするよ?」






修「……ぼくも何か食べてから行こうかと思います」

出水「ん、OK」

米屋「じゃあまたなー」

修「はい」ペコッ



修「……」



修「……」ボーッ…








遊真「――よっ」ポンッ


修「ほげっ!?」ビクッ






遊真「おはよう。オサム」

千佳「おはよう」

出穂「おはようっす」

修「みんな……おはよう」

出穂「メガネ先輩すっごい声出てましたけど大丈夫すか?」

遊真「『ほげっ』って言ってたぞ、『ほげっ』って」

修「あ、いや、なんでもない。ちょっとびっくりしたんだ」

遊真「ほう?」

千佳「それにしても修くんがこんなに遅くまで寝てるなんて珍しいね」

修「あ、あぁ……」


千佳(……)






千佳「……ねぇ修くん、皆でお出かけしない?」

修「お出かけ? ……近くの街にか?」

千佳「うん」

修「そうだな。行こう」

遊真「昼ごはんも兼ねてな」

修「ちょうど良かったよ、お腹空いてたんだ」

出穂「じゃあ決まりっすね。アタシらはロビーで待ってますんで!」

修「あぁ、すぐ行くよ」

遊真「じゃあまた後で」

修「あぁ」






【旅館・⑬】



修(……)スタスタ


修(……昨日の……あれ……)スタスタ



『私、あなたのこと好きよ』



修(っ……!)ピタッ


修(……)


修(夢じゃないんだよな……)


修(……)


修(……ぼくはあの人のことをどう思ってるんだろう)






迅「――よう、メガネくん」ニュッ

修「あ、迅さん……おはようございます」

迅「もう昼だけどな」ハハッ

修「そ、それもそうですね」

迅「……で、メガネくんも買い物行くのか?」

修「はい。空閑と千佳と夏目さんと……」

迅「うんうん。楽しむのは良いことだ」

修「迅さんは行かないんですか?」

迅「あぁ、おれはやることがあるからな。出来るだけ多く外出させないと」

修「え?」

迅「温泉は気が抜けすぎる。外の空気も吸わないとな」

修「……そうですね」






修「……あの、迅さん」

迅「ん?」

修「昨日の夜はありがとうございました」

迅「いいっていいって。かわいい後輩たちの為だ」



修(後輩『たち』……か。やっぱり迅さんには視えてたんだろうか)

修(……ぼくは……どうすればいいんだろう)



迅「悩めよ少年。時間は有限だけど人との繋がりは一生モノだ」

修「……」

迅「そういうのは悩んでる時期が一番楽しいからな。ゆっくりでもバチは当たらないさ」

修「……はい。ありがとうございます」






【ロビー】



修「おまたせ」

遊真「おう」

出穂「じゃあ行きますか!」

修「因みに何で移動するんだ?」

出穂「近くにバス停があるんでそこかららしいっすよ」

修「なるほど」

遊真「ふむ、どうやらバスというのは日本では人気らしいな」

修「ははっ」



千佳(修くん、なんだかちょっと元気になったみたい。良かった……)



少ないけどこの辺にしときます。

ゼノ様と三輪先輩を鉢合わせてみたい(真顔)

今回も少ないけど投下してきますねー




【男子部屋・③】



日佐人「お邪魔しまーす」

時枝「あ、日佐人」

日佐人「ちょっと暇でさ、隣街いかない?」

時枝「別にいいよ」

日佐人「嵐山さんも行きませんか?」



嵐山「わ、悪いな……せっかくだけど止めておくよ」


日佐人「えっ…なんだか少し顔色悪くないですか? どうしたんですか?」



嵐山「……ちょっと……腰が痛くてな……」



日佐人「腰? どうして――」

時枝(多分寝違えたんでしょ。行こう)グイッ

日佐人「え? え?」ズルズル






【旅館・⑭】



光「おーいカゲー」

影浦「……んだよ」

光「いつまで炬燵に篭ってんだよー」

影浦「別にいいだろ」

光「なぁなぁ、アタシらも買い物行かね?」

影浦「あ?」

光「ゾエもユズルもどっか行っちまって暇だしさー」

影浦「…面倒くせぇ」






光「ほんっとカゲはコミュ障だな」

影浦「殺すぞ」

光「できねーくせに」ニヤニヤ

影浦「チッ…… どっちにしろ俺ぁパスだ。他あたれ」

光「……」

影浦「……」

光「……」グイッ

影浦「んだよ」

光「つめろ」グイグイッ

影浦「あ? 対面が空いてんだろーが」






光「いーからつめろ!」グイッ

影浦「……チッ」

光「あーやっぱ炬燵はいいな」

影浦「狭くなけりゃもっと最高なんだがな」

光「よーし! しょーがねーからアタシが話相手になってやるよ!」

影浦「いや別に要らねーけど」

光「遠慮すんなって!」

影浦「遠慮なんてしてねーよ」

光「ぼっちは淋しいだろ?」

影浦「……おめーはいつも一言多いんだよ」チッ






【男子部屋・④】



小佐野「すわさんいるー?」ニュッ



風間「……小佐野」

小佐野「あ、風間さん。どーも」ペコッ

風間「諏訪ならそこだ」



諏訪「ZZZ……」



風間「どうやら徹夜明けらしいな」

小佐野「なるほど」

風間「俺は先に出る。諏訪は……そうだな、好きにしろ」

小佐野「りょーかいっす」ニヤリ






諏訪「ZZZ……」

小佐野(熟睡してるなー)

諏訪「ZZZ……」

小佐野(……鼻と口塞いじゃおーっと)スッ

諏訪「Zっ……」

小佐野(……)

諏訪「―――」

小佐野(……)

諏訪「―――」

小佐野(……)

諏訪「―――」








諏訪「ぶおっしゃあぁぁぁ!?」ガバッ

小佐野「wwww」






諏訪「ハァハァハァ……な、なんだ!? また俺が4着か!?」

小佐野「wwww」プルプル…

諏訪「……空閑の野郎……絶対リベンジして……」ハァ…ハァ…

小佐野「wwww」プルプル…

諏訪「……あ? なんでおめーがここにいんだ?」

小佐野「wwww」プルプル…

諏訪「つーか何笑ってんだコラ」

小佐野「……な、なんでもないよ」

諏訪「あークソ……なんか知らねーが寝覚め悪ぃな……」ガシガシ

小佐野「なんでだろーね。ふしぎ」






小佐野「……あっそうだ。ねぇ、すわさん」

諏訪「あん?」

小佐野「隣街いこーよ」

諏訪「は?」

小佐野「つつみんもひさともみんな買い物行ってるみたいだからさ」

諏訪「買い物ねぇ」

小佐野「荷物持t…じゃなくて二人でデートしよーよデート」

諏訪「なんかスゲー聞き捨てならねぇ単語が聞こえかけたが気のせいだよなぁオイ」

小佐野「気のせいだよ」

諏訪「ケッ。しゃーねーな……」



少ないけどこのあたりで……

書きためますねー

中学生組の雑談的なやつはまたの機会に(書けるとは言ってない)

じゃあ投下してきますねー




【隣街】



遊真「――着いた」

千佳「じゃあ最初はどこ行こっか」

遊真「オサムはお腹空いてるんじゃないのか?」

修「いや……流石に来てすぐ食べるっていうのもあれだし、少し回ってからにしよう」

遊真「OK」

出穂「アタシ地下街行きたいっす!」

千佳「あ、いいね」

修「よし。じゃあ行こうか」






【隣街・②】



出水「――で、来たは良いけどなんか欲しいもんあんの?」

米屋「いやぶっちゃけねーや」

出水「緑川は?」

緑川「んー、おれも特にないかなぁ」

出水「……なんだそりゃ」

緑川(双葉にはもうお土産買ってあるし)

米屋「じゃあテキトーに駄弁ってよーぜ」

出水「いつもと変わんねーじゃんか」






【隣街・③】



風間「よし、次はあそこに行くぞ」モグモグ

三上「ま、まだ食べるんですか?」

風間「当然だ」

三上「……あ。風間さん、頬っぺたにケチャップ付いてますよ」

風間「ここか?」ゴシゴシ

三上「いえ、こっちです」

風間「……取れたか?」ゴシゴシ

三上「まだです。……ちょっと動かないでくださいね」スッ






風間(……)

三上「はい。取れました」ニコッ

風間「……悪いな、三上」

三上「いえいえ」

風間「…………ところでお前ら」チラッ




歌川「……」

菊地原「……」




風間「何故そんなに離れてる」

歌川「い、いや……その……」

風間「はぐれるぞ」

三上「そうだよ二人とも」






歌川「いや、実はそのですね……オレちょっと行きたい店ありまして」

三上「そうなの?」

風間「なら次はそこに行くか」

三上「そうですね。そうしましょう」

歌川「あ、でもそこ遠いんで一人で行ってきますよ!」

風間「遠慮するな」

歌川(うっ……)






菊地原「ていうかそれ以前に目の前でイチャイチャされるこっちの身になっt


歌川「――なんだ菊地原トイレ行きたいのか!? 仕方ないなお前は!!」ガシッ






【隣街・④】



犬飼「――あっ。ねぇねぇお姉さんたち、ちょっといい?」

女子大生A(……誰?)

女子大生B(知らない)

犬飼「実はおれこの街来たの初めてでさー、お姉さんたちみたいな美人さんが案内してくれたら凄い嬉しいんだけど」

女子大生A「え?」

犬飼「できれば一生思い出に残る街にしたいなー」チラチラ

女子大生B「あはは、変な子ー」





荒船(……あいつマジで懲りねーな)

穂刈(報告しとくか。東さんと二宮さんに)






【旅館・⑮】



太一(ま、迷った……案外広いんだなー)テクテク


太一(……あれ?)



『立入禁止』



太一(こんな部屋あったんだ……ていうか立ち入り禁止なのに電気付けっぱなしじゃん)ガチャッ


太一(うおー! なんか凄そうな装置がある! なんだこれ!)


太一(……いやそもそも誰も使ってないのになんで電源入ってんだろ?)






太一(こんな大掛かりな装置動かしてると電気代凄いだろうし切っとこう)


太一(えーっと電源スイッチは……)キョロキョロ


太一(これかな? ……よし、省エネ省エネ)スッ



バツン!!





太一(あ、そうだ早く戻らないと。半崎たちとトランプしてるんだった)



太一が破壊したのは鬼怒田さんとかが開発中だった近界のトリオン兵の供給器官にジャミング的なアレで作用して
錯乱させたり同士討ちとかできるかも知れない兵器の試作品とかなので旅館に残ってる組はヤバイんじゃないですかね、多分



今日はこの辺にしときます



どゆこと?
みんな酔っぱらい状態みたいになったりするの?


性格反転的なサムシング?

>>730->>731
そんな感じですね
あとは欲望に忠実になったりとか(意味深)

3、4レスくらですが投下してきますねー




【地下街】



遊真「地下にこんな広い空間があるとは……」

修「もっと大きい所もあるぞ」

遊真「すごいな」





出穂「おっ。このワンピース、チカ子に合うんじゃない?」

千佳「わ、わたしより出穂ちゃんの方が似合うよ」

出穂「いーからあんたが着なって!」

千佳「で、でも」

出穂「あの二人もびっくりするっしょ! ほら!」グイッ

千佳「あわわ……」






【五分後】



遊真「――それにしてもあの二人は何処に行ったんだ?」

修「さっきまで向こうで洋服を見てたけど……まさかはぐれたのか?」

遊真「探すか」





出穂「―――おーいそこのお二人さーん!」





遊真「あ、いたぞオサム」

修「あぁ。良かった……」






出穂(ほら、出てきなって!)グイッ


< や、やっぱり無理だよ……




遊真「ん?」

修「夏目さん? どうしたんだ?」




出穂(先輩たちも急かしてるし! ほら!)グイグイッ


< でも……


出穂(言っとくけどあんためっちゃ似合ってるからね!)


< は、恥ずかしいよ……




修「??」






出穂「じゃーん! チカ子でーす!」グイッ



千佳「ぅぅぅ……」※白のワンピース



修「!」

遊真「おお」



千佳「……///」モジモジ



出穂「どっすか先輩方~?」

遊真「ふむ。結構なお手前で」≡3≡

出穂「あざっす! ……メガネ先輩は?」



修「……」



遊真「……オサム?」






出穂「メガネ先輩?」

遊真「おーい、オサム?」

修「――なっ、なんだ?」

遊真「感想言わないのか?」

修「あ、あぁ。そうだな……」



修「その……なんだ。いい、と、思う」

千佳「あ、ありがとう……」

修「に、似合ってるよ。すごく。うん」

千佳「……///」モジモジ



出穂(写メってユズルにも送ってあげよっと)



申し訳程度のオサチカ
千佳ちゃんは絶対白ワンピ似合う(確信)

少なくてすみません。次くらいから戦が始まります

>>769
ポカリさん何やってんすか

>>774
見るぞ、俺も、こういうスレは(T∀T)

>>774
見るぞ、俺も、こういうスレは(T∀T)

那須さんマジ美人

22時30分くらいに投下していきますねー




【隣街・⑤】


ppppp…


東「――はい、東です」


忍田『こちら本部だ。そちらの状況の報告を頼む』


東「え? ……自分は小荒井・奥寺両名と買い物をしていますが」


忍田『なに?』


東「え?」


忍田『……何か起こった訳ではないのか?』


東「? えぇ、自分が把握している限りでは」






忍田『いや、だが……』

東「どうかしたんですか?」

忍田『あぁ。そちらの旅館に十数~二十程度のトリオン反応が出ているんだ』

東「え……?」

忍田『何かあったのか?』

東「十数~二十と言うと残ってる隊員の数とほぼ一致しますね。全員換装していると?」

忍田『そうみたいだ』

東「……ゲートは?」

忍田『いや。トリオン兵の反応も見られない』

東(どういう事だ……?)





東「……分かりました。こちらからも連絡を取ってみます」






【隣街・⑥】



ppppp…


木虎(?)


ppppp…


荒船「ん?」


ppppp…


諏訪「あぁ?」


ppppp…



風間(緊急収集……しかも東さんからだと……?)






【数十分後】



ザワザワ…



東「全員揃ったな」

米屋「東さん、どーしたんすか?」

東「ついさっき本部から連絡があってな。旅館の方から連絡が途絶えた挙げ句トリオン反応が約二十ほど出ているらしい」

緑川「え?」

出水「近界民かぁ?」

東「いや、トリオン兵の反応は無いらしい。となるとやはり残った奴らがトリガーを起動している線が濃厚だ」

荒船「でも近界民と闘う以外で換装しますかね」

犬飼「いやーしないっしょー」






修「旅館に残った人たちと連絡は取れたんですか……?」

東「誰とも繋がらないんだ」

修「迅さんは―――」

東「いや……」

修「そ、そうなんですか…」

遊真「ふーむ……」

出穂「あれ? なんかこれヤバイかもって空気っすか?」

千佳「……」

東「今本部でも原因を調査しているところだ。とにかく俺たちも戻ろう」

諏訪「なんかよく分かんねーけど……了解!」

堤「了解!」






【旅館・⑯】



修(着いた……けど、特に変わったところはないな)



東「――こちら東、現着しましたが外観に変化は見られません」

忍田『……こちら本部、トリオン反応は変わらずだ』

東「という事は中ですかね」

忍田『だろうな。念の為そちらに控えている隊員の換装は全て許可する』

忍田『旅館内部の探索・原因の解明に努めてくれ。こちらも分かり次第連絡する』

東「了解」






東「――聞こえた通りだ、みんな。今から中の状況を確認しに行く」

東「ただ単に本部のレーダーの故障だと良いんだが……一応油断はするなよ」


全員「了解!」




ザッ…



東(……!)ピクッ



ザッ…ザッ…



東(近づいてくる……誰だ……?)








太刀川「……よぉ皆さん。模擬戦しよーぜ」






菊地原(なんだ太刀川さんか)

歌川「太刀川さん、他の皆さんはとこですか? 中にいるんですか?」

太刀川「おぉ歌川。模擬戦すっか」

歌川「いや、あの……」

東「太刀川、何か変わった事はあったか?」

太刀川「模擬戦する? 東さん」

木虎「……そもそもどうして換装してるんですか」

太刀川「木虎が相手してくれんのか」




日佐人(……なんかおかしくない?)

時枝(そうだね。会話が成り立ってない)






太刀川「……まぁ誰でもいいや」スッ…


ヒュッ


東(危な―――)


――ガギン!!



太刀川「お、防がれたか」

風間「なんの真似だ、太刀川……!」ギロッ

太刀川「風間さんが相手してくれるのか。OKOK」

風間「なんの真似だと聞いている」

太刀川「じゃあ十本勝負だな!」

風間(……)






東(なんだこれは……? こちらの話が通じていない……)




太刀川「……旋空弧月」キィン

風間「!」



ズガガガガガ!



諏訪「おいおいおい! 太刀川の野郎ガチで斬りかかってきやがったぜ!?」

米屋「あっぶね!」

出水「太刀川さん何やってんの!?」



東「――全員退け! 一旦離脱しろ!」






【旅館・⑰】



全員「……」ゼェハァゼェハァ



諏訪「クッソ……どういうこったよ……」ハァハァ

出水「あぁもうウチの隊長がホントすいません」

風間「いや、あいつは馬鹿だがその辺りの分別はある……何か原因があるはずだ。馬鹿だが」

歌川(2回言った……)



東「こちら東です。太刀川の襲撃を受けました」


忍田『慶が? ……やはり……』


東「……というと?」


忍田『鬼怒田さんに繋ぐ。すまないが詳しく聞いてくれ』


東「? ……はい」



中途半端だけどこの辺で終わっときます

戦が始まる(2回目)

太刀川→戦闘欲

那須さん→せいよk...おっと誰か来たようだ

>>810
大体合ってる(投げやり)


もうすぐ投下できそうです

木虎と千佳ちゃんはほら、味方だから……

始めます




鬼怒田『あー……東か』

東「鬼怒田さん。こちらの状況は伝わってますね?」

鬼怒田『あぁ』

東「これは一体……」

鬼怒田『実は……』



~中略~




東「つまり纏めると――」



・なんか電波的なものがトリオン器官に作用しており、みんな一時的に錯乱状態みたいな感じになっている


・発生源の機械を止めてなんやかんやして中和させないとヤバイ



東「――って事ですか」






荒船「なんだそれ……」

穂刈「あるのか? そんな装置が。この旅館に」

鬼怒田『そうだ。誰も立ち入らんように保管しとったんだが……そちらの誰かが弄った可能性はないか?』

東「まだ把握してません。なにしろ急に攻撃を受けましたから」

鬼怒田『そうか。とにかく装置を止めるのが最優先だ』

東「了解です」

鬼怒田『……だが簡単じゃあないぞ。基本的に攻撃性が上昇傾向になるからな』

風間(……)

堤「道理で……」






鬼怒田『見掛けた「普通の」人間に襲いかかってくる事が殆どだ』

諏訪「なんだそりゃまるっきりゾンビじゃねーか!」

鬼怒田『それと、影響下にある奴らの攻撃を受けると同じように感染する』

諏訪「やっぱりゾンビじゃねーか!!」

鬼怒田『移るまでは……個人差はあれど恐らく2、3時間ってところか』

諏訪「……」

鬼怒田『放置しておくとトリオン器官に重大な障害が残るかもしれん』

諏訪「えっ」

日佐人(なにそれこわい)






小佐野「はいはいしつもーん」

鬼怒田『ん?』

小佐野「トリガー持ってない私らはどうなるんですかー?」

鬼怒田『…………同じく影響を受けるだろう』

小佐野「ありゃ……」

三上「」



出水「……こりゃまた面倒な展開だなー」

米屋「そうか? オレぁ楽しそうだと思うぜ?」




忍田『――という事だ。こちらから応援部隊を出すには少々時間が掛かる。今のところは現場にいる隊員たちで対応してくれ』


東「了解です。逐一報告します」






東「さて……まずはこちらの人数を把握しないとな」

諏訪「そーっすね。じゃあ生きてる奴点呼すっぞ!」



出水「太刀川隊・出水、無事っす」

風間「風間隊、三上含め全員異常なし」

時枝「嵐山隊、時枝・木虎のみ確認済です」

米屋「三輪隊は今んとこオレだけっすね。あとついでに緑川も生きてます」

緑川「生きてまーす」



東(太刀川、嵐山、三輪が『あっち側』か……なかなか面倒だな)






諏訪「じゃあ次はB級だな。……俺らぁ小佐野含めて全員生きてんぜ」

犬飼「二宮隊、犬飼・辻いまーす」

北添「影浦隊はユズルとゾエさんが残ってますよー」

荒船「……荒船隊、荒船・穂刈生きてます」

来馬「鈴鳴第一、来馬・村上両名無事です!」

修「玉狛第二、夏目さん含め全員無事です」



東(B級に関しては二宮・影浦のツートップと那須隊の全員が抜けてる状態か。真っ向からだと厳しい戦いになりそうだな)



東「……よし、何組か作って掛かろう」

諏訪「戦力バラしちまっていいんすか?」

東「あぁ。鬼怒田さんの話だと『会った人間に襲いかかってくる』って事だ」

東「単純に大人数だと却って見つかりやすくなるだけだろう。それにできるだけ戦闘は避けたいからな」






1組目

風間・菊地原・歌川


2組目

修・遊真・千佳・時枝・木虎


3組目

諏訪・堤・日佐人・荒船


4組目

来馬・村上・犬飼・辻


5組目

出水・米屋・緑川




風間「……特に凝った事はやる必要はない。いつも通りやるぞ」

歌川「了解!」

菊地原「了解」






修「時枝先輩、木虎、よろしくお願いします」

時枝「うん。お互い気を付けよう」

木虎「足引っ張らないでよね」




荒船「よろしく」

日佐人「いやー荒船さんが入ってくれて心強いです」

堤「そうだな」

諏訪「つーかもうウチ来ちまえよ」

荒船「いや、それは無理っす諏訪さん」




犬飼「お願いしまーす」

辻「……」ペコッ

来馬「あ、よろしくね」

村上「よろしく」




米屋「敵を躱して宝を見つけるゲームだな」

緑川「誰が最初に見つけるか勝負しない?」

出水「取りあえず敵見つけたら一発ぶち込むからパパッと片付けてくれ」






出穂「……あれ? ウチらはいいんすか?」

東「今回は建物内がメインだからな。射線がほとんど死んでいる以上は狙撃手に出番はあまりないさ」

出穂「でもチカ子は……」

東「あの子のトリオンは別格だからな。……俺たちが動くとしたら相手が外に出てきた時だ」

穂刈「了解」

北添「了解!」



出穂「あーあ、ウチらやること無いってさー」

ユズル「……」






ユズル「雨取さん」

千佳「?」

ユズル「……気を付けて」

千佳「うん。ユズルくんも出穂ちゃんも気を付けてね」

出穂「もち!」




遊真「取りあえずその装置を探しだして止めればいいんだな」≡3≡

修「まぁそういう事だな」




東「……よし。各班行動開始だ」

全員「了解!」



全然進んでないけどこの辺で終わります

戦が始まる(3回目)

忘れてるぞsage(T∀T)
まだか、続きは(*´-ω・)

こんなキャラ多いのにデータブック出るのか(驚愕)

大して多くないけど投下していきますねー




【旅館・⑱】



修「……よし。ぼくと空閑は前方だ」

遊真「OK」

修「時枝先輩と木虎は後方をお願いします」

時枝「うん」

木虎「……」



千佳「――!」ピクッ


遊真「どうした? チカ」


千佳「……誰か……近づいてくる……!」






コツッ……コツッ……コツッ……






修「……!」

遊真「早速来たか」

修「あぁ、そうみたいだ……」

木虎「……まったく。どうしてあなたはこういうのをすぐ引き当てるのかしら」

修「う……」

時枝「お喋りはその辺にした方がいい。来るよ」



ザッ……



三輪「標的を確認……処理を開始する」スチャッ



修「」






遊真「みわ先輩だ」

木虎「……厄介ね……」



三輪「……」



修(鬼怒田さんの話だと混乱・錯乱しているような状態になるらしい。でも見た感じ三輪先輩は普通だけど……)



三輪「…………」ブツブツ…



修(ん? 何か呟いて―――)




三輪「……ネイバーコロスネイバーコロスネイバーコロスネイバーコロスネイバーコロスコロスコロスコスケロコロス……」ブツブツ…




木虎(怖っ)ビクッ

修(――やっぱり普通じゃなかった! ある意味普通だけど普通じゃなかった!!)



ん?これ風刃装備?




三輪「――くたばれ!!」クワッ



千佳(ひっ)ビクッ

修「千佳―――」




遊真「――ほいっと」ヒュッ


ガギン!


三輪「……!」

遊真「あんたに本気で攻撃されるのはこれで2回目だね」



修「空閑……!」



遊真「ここはおれが引き受ける。オサムたちは先に行っててくれ」



>>858
いえ、標準装備のつもりっす




千佳「遊真くん!」

修「で、でも――」

時枝「行くよ、二人とも」

修「え?」

木虎「私たちには時間がないんだから」

修「……!」




遊真「大丈夫だよ。すぐに追い付くから」ニッ

三輪「……コロス……!!」ギロッ




修「す、すまない空閑……任せた!」






【テニスコート・③】



米屋「こーいう場合は意外と外に設置してあったりすんだよなー」ガサゴソ

緑川「ほんとかなぁ?」ガサゴソ

出水「あーダメだ。こっちには見当たらねー」



< ガサガサッ!



米屋「どわっ!?」ビクッ

緑川「いっ!?」ビクッ

出水「な、なんだ!?」






鳩 < クルッポー



緑川「な、なーんだ、鳩じゃん」

米屋「おどかしやがって」



< ガサガサッ!



緑川「また!?」ビクッ

米屋「今度は何が出てくんだ?」チラッ



二宮「……」ガサッ



出水「」

米屋「」

緑川「」






二宮「……おい」

出水「はっ、はい!」

二宮「鳩原はどこだ」

出水「え?」

二宮「鳩原はどこにいる」

出水「いやおれは知らないっす……」ビクビク




緑川「ねーよねやん先輩、鳩原って?」ボソッ

米屋「二宮さんとこの狙撃手だよ。『元』だけどな」ボソッ






緑川「ねぇねぇ二宮さん、鳩ならいるよ。ほら!」


鳩 < クルッポー


二宮「……」



出水(あ、これ多分ヤバイやつだ)



二宮「……」



二宮「……」







二宮「アステロイド」キィン


出水(――ですよね!!)





ドシューン


緑川「うおっと!」

米屋「あぶねー!」


二宮「鳩原はどこだ……」ユラリ…





出水「東さん! こちら出水っす!」

東『どうした?』

出水「今テニスコートんとこで二宮さんに絡まれました! 援護してくれたら嬉しいです!!」

東『あぁ、悪いが俺も――というか狙撃手組も手一杯なんだ』

出水「えっ」

東『ついさっき向こうから当真やら奈良坂やらが出てきて撃ち合いが始まってな』

出水「マジすか……」






二宮「……追尾弾(ハウンド)」


米屋「やっべ」キィン

緑川「シールド!」キィン


ドドドドド!!


米屋「相変わらず半端ねーな!」

緑川「この前の人型並だね!」

二宮「……鳩原はどこだ」

米屋「いやだからオレらは知らないっすよ!」

出水「――どいてろ槍バカ!」キィン

米屋「へ?」



出水「炸裂弾(メテオラ)!」ドシューン






モクモクモク…



米屋「よーし……やったか!」

緑川「よねやん先輩、それやってないフラグだよ……」



二宮「……鳩原はどこだ」スタスタ


出水(げっ、無傷かよ)


二宮「追尾弾(ハウンド)」キィン



ドドドドドドド



緑川「うわわわわ!」

米屋「どーすんだ弾バカ! これじゃジリ貧だぞ!」

出水「分かってるっての!」






出水「おれが追い込む! 合わせろお前ら!」

緑川「え? あ、えーっと……オッケー!」

米屋「よく分かんねーけどその辺はフィーリングだな!」


出水「変化弾(バイパー)!」キィン


ドガガガガガガガ!


二宮「鳩原はどこだ」

出水(いいぞそのまま避けまくれ!)


ドガガガガガガガ!


出水(よーし、あとは煙幕代わりに――)


出水「炸裂弾(メテオラ)!」ズドドド

二宮「!」




出水『――今だ!』







緑川『よーし!』ヒュッ

米屋『――とった!』ヒュッ



ガギン!



緑川「えっ」

米屋「――ウッソォ!?」



二宮「鳩原はどこだ……」ユラリ…



出水(……ちっ。防がれたか)

緑川「ねぇねぇいずみん先輩、あの人のシールドめっちゃ硬いんだけど」

米屋「普っ通に単品シールドで弧月弾かれたぜ……」






二宮「……炸裂弾(メテオラ)」キィン



出水『あー、やっぱりこりゃフルガードの方が良さそうだな』

緑川『だね。それに固まってたら一気に持ってかれそうだし』

米屋『取りあえず削れる所から削ってくか。少しでもトリオン減らさねーと』



二宮「……+炸裂弾(メテオラ)」



出水(えっ)



二宮「+炸裂弾+炸裂弾+炸裂弾……」



ゴゴゴゴゴゴゴ…





米屋(なんかスゲーの来た――――!!!!)ガーン







【旅館・⑲】



ズズン…



犬飼「うわっ凄い揺れた」グラグラ

辻「外ですかね」

来馬「狙撃手組が撃ち合ってるらしいし、それかもね」

犬飼「どっちかって言うと俺もそっちが本業なんだけどなぁ」



村上「……静かに。誰かいる」



来馬「え?」

犬飼「マジ?」

辻「……」スチャッ






影浦「……」



犬飼「うわちゃあーよりによってカゲかー」

辻「感染組ですかね」

来馬「た、多分……」

村上「おいカゲ―――」

影浦「てめーら」

村上「――え?」




影浦「なにガンつけてやがんだコラァ!!」クワッ




犬飼「あらら、いつも以上に血の気多いや」

辻「取りあえず対応しましょう。影浦先輩の事だから全員で掛かるくらいで丁度いいかと」

来馬「そうだね」

村上「来馬先輩、指揮お願いします」

来馬「わ、分かった!」



すいません、この辺で切り上げますね

二宮さんは方向音痴(確信)

二宮さんのネタキャラ化が止まらない

そんじゃゆっくり投下していますねー




【旅館・⑳】



太刀川「――模擬戦すっぞ!」ヒュッ



ズバン!!


諏訪「ちっ……! おいおめーら生きてっか!?」

荒船「無事っす」

日佐人「な、なんとか……!」


諏訪(ソッコーで太刀川に遭遇すっとはな……堤もやられちまったしツイてねーぜ!)



太刀川「フンフフ~ン」



諏訪(つーかなに余裕こいて鼻唄歌ってやがんだあのアゴヒゲ野郎)イラッ






荒船『……イーグレットに持ち変えて援護します。諏訪さんと笹森で削ってください』

諏訪『まぁ戦り方変えるしかねーか。俺も中距離から脚を狙うとするわ』

日佐人『了解!』



荒船『……今だ!』ドンッ

諏訪『行け日佐人!』ドンッ



太刀川「おっと」ヒョイッ


ドッ!


日佐人「えっ……」



『戦闘体  活動限界』







太刀川「ふい~~、今のは少し危なかったな」ポンポン



諏訪『うぉおぉぉぉぉ!? 軽く避けた挙げ句スゲー体勢で首ハネやがった!?』

荒船『なんだ今の動き……(ドン引き)』



太刀川「また一人減ったけど仕方ないか。……模擬戦すっぞ!」

諏訪『……』

荒船『……』







諏訪『……逃げっか?』

荒船『アリっすね、それ』






【旅館・21】



修(その装置っていうのは一体どこにあるんだ……?)キョロキョロ

木虎「……嵐山さんたちは無事でしょうか」

時枝「だと良いけどね」



千佳「……!」ピクッ



修「どうした千佳?」

千佳「ま、また誰か近づいてくる……!」

時枝「雨取さん。下がって」スチャッ

木虎(……)スチャッ



修(今は空閑がいないけど木虎と時枝先輩がいる……ぼくたちで何とかするんだ!)






那須「……あら……」



修「あ……!」

木虎「那須先輩……」

時枝『油断しちゃダメだよ木虎』

木虎『は、はいっ』



那須「こんにちは、修くん」



木虎(……)ピクッ



修「あ、どうも。れ、玲…さん」



木虎(……)ピクピクッ






那須「どう? 今からまた二人でお話しない?」

修「あ、いえ……」

那須「ね? そうしましょう」

修「待って下さい」

那須「?」

修「あの……その……」

那須「……」



修(ど、どうする……? 普通に聞いたところで正直に答えてくれるとは限らないぞ……)






修(……どうする……?)

那須「……」




那須「……ねぇ、こっちに来て少し肩を貸してくれないかしら」

修「え?」

那須「立ちくらみがするの」

修「……」

那須「はやくお話しましょう?」

修「す、すみません……今は少し立て込んでまして……」



修(あ、明らかに様子がおかしい……やっぱりこの人も……)






那須「ほら、はやく―――」

修(うっ……!)




木虎「―――待ちなさい」




那須「……」

修(木虎……!)



木虎『三雲くん』

修『な、なんだ?』

木虎『……いろいろと聞き捨てならない所があるけどこの際それは置いておくわ』

修『?』

木虎『那須先輩はクロよ。ここは私が引き受けるからあなたたちは先に行きなさい』

修『っ……』






那須「邪魔するつもり?」

木虎「えぇ。申し訳ありませんが彼は急いでいるので」

那須「……」

木虎「あなたが満足するまで私が話し相手になります」

那須「……」





那須「――くまちゃん」

木虎(!?)




熊谷「……」ヒュッ



修「き、木虎! 上っ……!!」




――ガギン!






熊谷「……!」


時枝「油断しちゃダメだって言ったでしょ、木虎」

木虎「時枝先輩……!」



時枝『三雲くん、ここはオレたちに任せて雨取さんと先に行って』

修『……っ』

時枝『頼んだよ』

修『……はい……ありがとうございます……!』

木虎『貸し1よ、三雲くん。……もっとも既に幾つか貸しがある気もするけど』

修『すまない。恩に着る!』





修「――行くぞ! 千佳!」


千佳「うん!」



「ここは俺に任せて先に行け」的な展開ほんとすき

今日はこの辺で終わっときます

どっちかってーとレイジさんの全武装の方が火力重視じゃないですかやだー

少ないけど投下してきますね




【旅館・22】



遊真(ふぅ……なかなかしんどいな)



三輪「……ネイバー……コロス……」



遊真(この通路じゃグラスホッパーもあんまり使えない。かといって真正面からの斬り合いじゃスコーピオンが持たない)


遊真(それに全部避けないといけないんだよな。掠り傷でも負うと感染しちゃうらしいし……)


遊真(ふむ……)





遊真『……ねぇ、あずまさん』


東『どうした? 空閑』


遊真『城戸さんと連絡繋がらない?』


東『…………少し待っててくれ』






【ボーダー本部】



城戸「――こちら本部だ。どうした?」

遊真『ちょっと非常事態なもんで……使っていい?』

城戸「……何をだ」

遊真『分かってるでしょ』

城戸「……」

忍田「城戸司令、確かに事態の鎮静化を最優先するのであれば黒トリガーの力が必要かと」

城戸「……」





城戸「……いいだろう。許可する」





忍田「――という事だ。遊真くん、すまないが何とか凌いでくれ」

遊真『りょーかい』






【旅館・23】



遊真「……トリガーオフ」


三輪「ネイバー なぜ コロス 換装 ネイバー を解く コロス ……!」


遊真「あんたとはこっちの方がやりやすいしね」バチッ


三輪「チッ……黒トリガーか……黒トリガーコロス……!」


遊真「……『鎖』印(チェイン)」



ジャラッ



三輪「!」






三輪(……鎖……!?)


遊真「『錨』印(アンカー)」スッ


三輪「待っ――」



ズズン……



遊真「よーし拘束完了。一丁あがり」ポンポン


三輪「」






遊真(さて……パパッと探そう)

三輪「くっ……!」ジタバタ

遊真(でも隅々まで回るには時間が足りないだろうから……)

三輪「おい近界民! 外せ!!」ジタバタ

遊真「いやいや、無理だよ」

三輪「……!」

遊真「だってどっちにしろ殺すじゃん」≡3≡

三輪「コロス……!!」ジタバタ




遊真「『響』印(エコー)」ブゥン…






遊真(……ふむ。この感じだと地下が怪しいな)

三輪「おい近界民! 早く外せ!!」

遊真(早速行こう)

三輪「聞いてるのか!」

遊真(道中で生き残りと会えればいいけど……)

三輪「おい!!」

遊真「うるさいなぁ……『鎖』印(チェイン)」


ジャラララッ


三輪「」



遊真(静かになったしさぁ行こう)≡3≡



漢三輪、散る

少ないけどここまでにしときますね

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年01月24日 (日) 22:37:49   ID: 7QW8GoGK

ついに名前呼びキター!
那須さんの親密度は千佳と互角かそれ以上ですね

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